花陽「新生、音ノ木坂学院スクールアイドル!」 (29)

初SSです。

ラブライブ!2期終了後の続きがあったらどうなるかな?と思って書きました。

花陽視点です。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407772199

絵里ちゃん、希ちゃん、にこちゃんたちが堂々と卒業し、アイドル研究部の部長を任されました。2年の小泉花陽です。

μ'sはなんとあのA-RISEを凌ぎ、ラブライブ優勝という素晴らしい結果を残して解散となりました。

μ'sは9人でμ'sだと花陽もそう思うからです。

というか、アイドル研究部の活動ってそもそもなにするんだろう....?

そんな疑問を抱きつつ、リーダーの凛ちゃんと副部長の真姫ちゃんと一緒にアイドル研究部の部室に入ると、海未ちゃん...に叱られる穂乃果ちゃんがバタバタしていました。

「穂乃果!今日こそは今年の予算案の書類作りをしてください!」

「えーっ!明日やるから!今日は勘弁してよ!」

「ダメです!ほら行きますよ!ことりが生徒会室で待っています!」

「うええん!あっ!花陽ちゃん助けてよー!」

といつものように争っています

「副会長もいつも大変ね...生徒会長がアホで...」

真姫ちゃんが同情し

「かよちーん!真姫ちゃーん!今日は何するの?」

凛ちゃんは穂乃果ちゃんにお構いなし

「ほ、穂乃果ちゃんは生徒会のお仕事がんばった方がいいんじゃないかな?」

と花陽は言います。

「味方がいない!」と穂乃果ちゃんは肩をガックリ落とし、海未ちゃんに引きずられて生徒会室へと連れていかれちゃいました。

絵里ちゃんたちが卒業してからはいつもこんな感じです。

9人いつも一緒にいた部室も3人だと広すぎてなんだかさみしいな...

「それで、花陽。どうするのよ?」

真姫ちゃんが花陽に言いました。

「来週、新入生歓迎会があるでしょ?私たちも一応アイドル研究部に身を置いてるわけだし、なにかしないの?」

そうだった...新入生歓迎会かぁ...。

「うーん、どうしようかな....あとで穂乃果ちゃんたちにも聞いてみるとして、真姫ちゃんと凛ちゃんは何かやりたいことある?」

「凛は、ダンスしたいにゃー!ラブライブが終わってから全然してないもん!」

「そうね....私のピアノに合わせてみんなで歌ったりするのはどうかしら?」

2人はこう言いました。

とてもいい案だとは思うんだけど...

「穂乃果ちゃんたちも忙しいし、練習時間も少ししかないよね....大丈夫かなぁ....」

「「「.........」」」

結局、いい案が思いつかずその日は特にすることもなく3人で帰ることにしました。

帰るときに穂乃果ちゃんたちに一声かけようと思って生徒会室に向かいます。

生徒会室の扉をノックしようとしたその時、穂乃果ちゃんの「よーしっ!まだまだ頑張るぞーっ!」と声が聞こえ、「穂乃果ちゃん頑張って!ことりも頑張る!」とことりちゃんが続き、最後に「2人とももう少しだけ頑張りましょう」と海未ちゃんが言います。

邪魔になると悪いので花陽たちは3人で微笑み、その場を後にして帰宅しました。

晩御飯やお風呂などを済ませた花陽は部屋で一人、新入生歓迎会に向けて何をしようかなと考えます。

きっと真姫ちゃんも考えてくれてると思うけど、凛ちゃんは大丈夫かなぁ....。

あ、そうだ。穂乃果ちゃんたちにメールしないと。

えっと、『新入生歓迎会について』っと...。

送信!

返信が来るまで花陽も考えなくちゃ。

と思っているとすぐに携帯が鳴り、返信が来ました。

最初の返信はことりちゃんからです。

『ことりは新しい衣装をみんなで着て何かしたい...かな!時間もあまりないけど頑張ってみるよ!』

ことりちゃんはすごいなぁ...。
衣装作りが好きだからって大変だと思うのにやってくれて...。

と、今度は海未ちゃんからだ。

『私は作詞の基盤になっているものがまだ残っているので新曲でも大丈夫ですが、振り付けや作曲の方が心配ですね。花陽はどう思いますか?』

確かに海未ちゃんの言う通りかな。

でも、今はμ'sとしての曲はあるけど、花陽たち?アイドル研究部?の曲はない....。

花陽が返事に困っていると今度は穂乃果ちゃんから来ました。

『穂乃果は新しい振り付け、新しい歌、新しい衣装で新曲がやりたい!μ'sとしてじゃなく、私たちの最初のスタートとして新入生たちに届けたい!」

穂乃果ちゃんはいつも真っ直ぐで、誰よりも熱くて、花陽なんかをスクールアイドルに迎えてくれた人。

やっぱり穂乃果ちゃんには敵わないや...。

穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃんに『明日の朝に部室でちょっとだけ話し合いたいな』と返事を送ると3人とも了承してくれました。

このことを凛ちゃんと真姫ちゃんにもメールしたところで心地よい眠気に誘われ、花陽は床に就きます。

翌日の朝、花陽たちは部室に集まると新入生歓迎会についての話し合いをしました。

「私はどう考えても来週までに新曲を完成できないと思うんだけど?まぁでも作曲はこの真姫ちゃんがなんとかするから平気だけど」

と真姫ちゃんが言うと、海未ちゃんもそれに続いて言います。

「そうですね...踊りの方も練習しなければなりませんし、それに生徒会の仕事もまだ残っているので少々厳しいところです」

そうだよね。やっぱり歓迎会は新曲をやめてμ'sの曲を....

と花陽がそう思ったその時

「ちょっと待って!」

元μ'sのリーダーは花陽たちに訴えます。

「せっかくの新入生歓迎会なんだよ?穂乃果は絶対新曲がいい!生徒会の仕事も他にやることもいーっぱいあるけど、みんなで頑張ればなんとかなるよ!穂乃果思うんだ。μ'sのままじゃダメなんだって。いつまでも絵里ちゃんたちに助けてもらってたらダメなんだと思う。そして新しい私たちを新入生たちに見てもらいたい!私たちを見てスクールアイドルやってみたいなって思ってもらいたい!」

「穂乃果ちゃん....」

穂乃果ちゃんの真っ直ぐな言葉に花陽は心を打たれました。

「ことりも穂乃果ちゃんの意見に賛成かな。大丈夫だよ。私たちならやれるよ!」

ことりちゃんもそう言います。

はぁ.....と海未ちゃんが大きなため息をつき

「穂乃果やことりがこう言ったら絶対に曲げません。花陽、真姫、凛もそれでいいですか?」

と花陽たちに問いかけると

「まったく、しょうがないわね...」と真姫ちゃんが、「凛も頑張るにゃー!」と凛ちゃんが、「うん!」と花陽が。

こうして、新入生歓迎会でアイドル研究部は新曲を披露することになりました。

それからの1週間はとても忙しかったです。

真姫ちゃんは音楽室で作曲
海未ちゃんは作詞の調整
ことりちゃんは衣装作り
花陽と穂乃果ちゃんと凛ちゃんで振り付けの確認

更にそこから少ない時間で全員で歌や踊りの練習。

3年生は更に生徒会の仕事もあって、正直に言うと間に合うとは思っていませんでした。

だけど、諦めない穂乃果ちゃんを見てるとみんなもそれに負けず一生懸命に練習します。




そして遂に、花陽たち『新生、音ノ木坂学院スクールアイドル』としての初めての曲が完成したのです。


新入生歓迎会当日ーー

『それでは最後に、私たちの学校、音ノ木坂学院を廃校から救い、そして見事ラブライブで優勝したμ'sのライブを「待ってください!」....?』

放送委員のアナウンスの声をかき消し、穂乃果ちゃんが言います。





「私たちはもうμ'sではありません!...せーのっ!」








「「「「「「アイドル研究部 新生、音ノ木坂学院スクールアイドルです!」」」」」」






μ'sというスクールアイドルグループはもうありません。

ここから、花陽たちの新たな1年が幕を開けることになったのです。


拙い文章でサクサク書きました。

花陽ちゃんマジ天使。

ありがとうございました。

おつ

乙!サクサク読めて良かったで

乙乙

おつー とても良かった!

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