ヒメグマ「ザングースのおにいちゃん、あまいミツもっとちょーだい」(43)

vipで未完で終わったポケモノssの立て直しです

「――にいちゃん、ザングースのおにいちゃん、起きてよ、ねぇ」
「うーん……」
 まだはっきりしない意識の中、誰かが自分を呼ぶ声がする。
「おにいちゃんってば。もう朝だよ。ザングおにいちゃん」
 さっきより大きめの声が耳にとどく。
「んっ……」
 身体を揺さぶられ、ザングースはおもむろに眼を開いた。
 ぼんやりした視界に、あどけない顔が映りこむ。
 まだ意識は恍惚としたままだが、自分のことを“ザングおにいちゃん”と慕う呼び方をするのは1匹しかいない。

「……ヒメグマ、先に起きたのか」
 ヒメグマはニコニコと笑いながら手に染みこませたあまいミツをぺろぺろ舐めている。
 昨日2匹で探しに行って持ち帰ったものだ。
「ザングおにいちゃん、おはよ!」
 薄暗い洞窟の中に、ヒメグマの元気な声が響き渡る。
 眠りこけていたらしく、いつのまにか朝を迎えていたらしい。
「んーっ……おはよう」
 上体を起こして眠たい眼をゴシゴシこする。
 ヒメグマをぼーっと見つめながら昨晩のことを思い出す。
 確か一晩中ヒメグマとエッチして、身体中の体液を出し切って疲れたからすぐに寝たんだった。
 寝る前はヘトヘトだったが、熟睡できたおかげで体力は完全に回復していた。

「ちゃんと寝たか?」
 ヒメグマも熟睡できたかを一応確認しておく。
「おかげさまでぐっすり。おにいちゃんのお腹、すっごくあったかいからね」
 あまいミツを堪能してご機嫌のヒメグマは清々しい表情でそう答えた。
 「柔らかくて寝心地がいいから」という理由で、ヒメグマは毎回ザングースのお腹の上で眠りにつくのだ。
「そうか、それならいいんだ。んーーっ、よく寝たぁ」
 外に出て四つん這いになり、身体を大きく伸ばしたあと、後ろ足で立ちあがる。
 朝の陽射しに照らされて、赤く染まった眼を細める。
 寝起き直後の陽の光はとてもまぶしい。

「おにいちゃん」
「んっ?」
「えへへっ」
「おっと!」
 呼ばれて振りむくと、ヒメグマはにっこり笑いながらお腹に抱きついてきた。
 白い体毛が生えたふかふかのお腹に顔をうずめている。
「どうしたんだよ。朝っぱらから」
「なんとなく。もうちょっとだけこのままでいさせて」
 ヒメグマはお腹に顔をうずめながらあまえた声でおねだりする。
「ったく、しょうがねぇなぁ」
 ギュッとしがみつくヒメグマの頭に手を置き、優しく撫でてあげた。
 ザングースを見上げるヒメグマは満面の笑みを浮かべる。

 群れることには全く興味がなく、こどもであるヒメグマに愛をささげるザングース。
 まだこどもだというのにオトナの遊びが大好きで、2種類のあまいミツが大好物のヒメグマ。
 森の変わり者として知られている2匹は、あまり目立たないこの洞窟でひっそりと暮らしている。

 2匹が出会ったのは今を遡ること数ヶ月前。
 ザングースが外を散歩している時に、樹木に塗られたあまいミツを舐めているヒメグマを偶然見かけ、声をかけたのがきっかけだった。
 ひまつぶしに話しかけたつもりだったのだが、いざしゃべり始めると意外にも会話がはずむ。
 あまり口を開かないザングースがたくさん会話をしたのは、この日が初めてのことだった。
 ヒメグマがおしゃべりなのが原因でもあったが、なによりヒメグマのことをもっと知りたいと思う気持ちが強かったのだ。

 結局、その日は夜おそくまでヒメグマと森を歩き回った。
 あまいミツを一緒に食べたり、手合わせしたり、生い立ちを語りあったり。
 ザングースは当初、ヒメグマとはその場限りの付き合いだとばかり思っていた。
 異性だし、ただのミツ好きなこどもだしという先入観があったためだ。
 もしかしたらヒメグマも、ザングースと似たような感情を心のどこかで抱いていたかもしれない。

 でも気があうし、一緒にいて楽しいし、それにお互い独り者というのもあって、その日以来、2匹はちょくちょく顔をあわせるようになった。
 会う頻度は次第に増えていき、やがては同棲する仲にまで進展するのに時間はかからなかった。
 いつでもどこでも行動を共にする2匹の間に愛情が芽生え始めたのは言うまでもない。

 淫行をするようになったのも、お互いがお互いを意識し始めてから間もなくのことだった。
 ザングースが草むらでオナニーしているのを盗み見していたヒメグマを呼び寄せ、射精する瞬間を見せてあげたり。
 逆にザングースがヒメグマの恥部を見せてもらい、 においを嗅がせてもらったり。
 オチンチンに興味津々のヒメグマの眼の前でオシッコしてあげたり、時には2匹で仲良く放尿することもあった。

 肉体を交えて以降、ザングースは毎日ヒメグマと性交を楽しみ、性欲を処理している。
 性に目覚めたヒメグマもまた、愛しいザングースと戯れることに幸せを感じている。
 自分を慕ってくれるヒメグマを好きな気持ち。
 それは今でも変わらないし、これから先もずっとヒメグマにはそばにいてもらうつもりだ。

 ――身体を密着させてから数分後。
 ヒメグマが腹部から顔を離してザングースに話しかける。
「おにいちゃん、おはようのチューして」
 ツメで自分の口を指さし、キスを請う。
 毎朝必ずヒメグマの方から要求してくる接吻。
 当然、ザングースも嫌ではない。むしろ喜ばしい行為だ。

「よし、やるか」
 快くうなずき、大きなツメでヒメグマを抱きあげた。
 額に印された大きな三日月マークにキスをしたあと、そのまま口を下へ持っていく。
「ヒメグマ、今日もよろしくな」
「うん。よろしくね」
 互いに見つめあったあと、ゆっくりとヒメグマに顔を寄せ、唇と唇を重ねる。
 ザングースとヒメグマの1日は、朝のキスから始まるのだ。

「んっ……」
「おにいちゃん……」
 ヒメグマはザングースの頬をつかみ、小刻みに口づけしてくる。
 唇同士がぴったりくっつき、荒い鼻息が耳に響く。
 積極的なヒメグマのキスに、ザングースの感情は高ぶっていく。
 ヒメグマの口をこじ開け、ざらついた舌をヒメグマの舌に絡ませる。
 朝からあまいミツを食べているヒメグマの口内はべとべとだ。
「んんっ……」
 送りこまれたミツが口いっぱいに広がり、喉を通っていく。
 もつれるように交差する2つの舌が、ぐちゅぐちゅと下品な音をたてる。
 唇の端から漏れ出たあまいミツが口元を汚し、ゆっくりと地面に垂れ流れる。

「わたしもやりたい」
「っ……!」
 ヒメグマは自ら進んでザングースの口腔内を舐めまわす。
 ザングースの唾液、ヒメグマの唾液、あまいミツ――3つの液体が2匹の唇を濡らし、混ざりあう。
「んっ、んんっ……」
 キバやべろを味わい、心行くまでキスを楽しむヒメグマが、ザングースの口腔内を攻め続ける。
 快楽が2体を包みこみ、互いにいやらしく舌を舐めあう。

 眼をとじてキスを堪能する2匹の耳に、上空を飛んでいる鳥ポケモンたちの鳴き声が響く。
 誰に見られていようが覗き見されていようが構わない。
 ザングースは無視してヒメグマとキスを続ける。
 舌が絡みあって、分泌された唾液とあまいミツが唇の隙間から垂れおち、ザングースの体毛に染みこむ。
 いつの間にか顔を出しているザングースの股間のモノは、早くもヒメグマに欲情しているようだ。
 あまいかおりが漂う中、ザングースとヒメグマは鼻で息をしながら、濃厚なキスを満喫する。

「おにいちゃん」
「なんだ?」
「えっちしようよ」
 ヒメグマの唐突な誘い。
 このセリフを言い出すのは大体ヒメグマの方だ。

「ははっ、お前も好きだなぁ」
「おにいちゃんは好きじゃないの?」
 ヒメグマは右手を口に持っていき、首をかしげる。
「嫌いだったら毎日毎日お前とヤると思うか?」
 にやりと笑うザングースが局部に眼を落とすと、ヒメグマもつられるように眼をそこに動かす。
「チンチン、元気いっぱいだね。えへっ、おにいちゃん、早くやろ!」
 ザングースのペニスを眼にしたヒメグマは瞳を輝かせる。

 ザングースたちの毎朝はこんな感じだ。
 キスしたあとは決まって情事の流れになる。
 一番始めはペニスを舐められまくってたまらず射精!というのがお約束なので、今朝もヒメグマの口淫からコトが進む。

「さぁおにいちゃん、早くあそこに座って座って」
「おいおい、押すなって」
 ヒメグマが前方にある切り株をツメでさし、ザングースを促す。
 押されるがままに切り株の上にどっしりと腰をおろしたザングースは、ひょっこり姿を見せているペニスをヒメグマに突き出した。
「ほーら、ヒメグマ。お前のだーいすきなオチンチンだぞぉ」
「わぁっ、おいしそう」
 上を向いてヒクヒクと震え動き、元気いっぱいだぞと主張する肉棒にすっかり魅了されたヒメグマは、今にもよだれを垂らしそうだ。

「えへへっ、こっちにも朝のチューしてあげる」
「ぉわわっ」
 ヒメグマは座りこむザングースの股間に顔をうずめ、そそり立ったペニスに舌を這わせる。
 先っぽを舌先で撫でたあと、口をすぼめて尖端の穴にチュッとキスをする。
 『大好きなザングースを気持ちよくしてあげること』
 これがいつしかヒメグマのモットーになっていた。
 朝勃ちと興奮によって怒張しているザングースの性器は、こうして毎朝ヒメグマに翻弄されるのだ。

「今日のせーえきはどんな味がするのかな? すごく楽しみ」
「うぉっ……!」
 ヒメグマは先っぽの穴に口づけしたあと、口を大きくあけてペニスを根元まで咥えこむ。
 口腔に支配された肉棒が刺激を受け、たえまなく蠢動する。
 ザングースの朝の元気を溜めこんだ陰茎は、早くも精液の発射に備えてグググッと膨らんでいく。
 ヒメグマの口は小さいので、大きくなったザングースのペニスを咥えこむと頬がパンパンになる。

「お前、ほんとにチンコ好きだよな」
「うん、舐め回したくなるくらい大好き。でももちろんおにいちゃんのだけだよ」
 冗談半分でザングースがからかうが、ヒメグマは不服な顔をすることなく、肉棒から口を離してさらりと言う。
「いっただっきまーす」
 キスを交わしたペニスが再びヒメグマの口の中に差しこまれた。

「っ! まぁおれもお前にしゃぶってもらうの、大好きだけどな」
 これから得られる快感に胸を踊らせるザングースはうれしさのあまり、本音をもらす。
 頭部をキズつけてしまわないようにツメを引っこめ、頭を優しく撫でてあげた。
「えへっ、うれしい。ありがと」
 顔をあげたヒメグマが、あどけない笑みをザングースに見せる。
 その一途な想いに一種の征服感に満たされたザングースもまた、自然と笑みがこぼれるのだった。
 股を大きく広げ、くれてやるぞと言わんばかりにヒメグマの喉にペニスを押し当てる。

「じゃあねぇ、これはどうかな?」
「ひぅあっ……!」
 突然おそいかかる強烈な刺激。
 ヒメグマの巧みな舌使いはさらなる性感をザングースに与えた。
 唇全体でまるごとペニスを咥えたあと、敏感な先端部分をぺろぺろと舐め回してきたからだ。
「ひぐっ!」
 あまいミツがたっぷり染みこんだ舌に尿道口を執拗に舐められ、陰茎が激しく脈打つ。
 幾度も繰りかえして熟練されたヒメグマの口撫にかなうはずもなく、声が裏返る。

 ザングースと同じくツメが生えたヒメグマの手では当然、手淫ができない。
 それゆえヒメグマは口とおしりでしかザングースに快感を与えることができないのだ。
 しかしそのおかげで、最初は未熟だったヒメグマのテクニックはみるみるうちに上達していき、今ではザングースを快感の虜にしてしまうほどだ。

「ザングおにいちゃん、大好き」
「ひぅっ!」
 ヒメグマはペニスの尖端を唇ではさみ、赤ちゃんのようにチューチュー吸いこむ。
 こうしてヒメグマは一口一口に愛情を注ぎこみ、ザングースをたちまち快楽の海に溺れさせていくのだ。
「おにいちゃん、チンチンがまたおっきくなってるよ」
「っ……!」
 おもちゃのように弄ばれて大きさを増したペニスが、今以上の快感を求めてヒメグマの口内で暴れまわる。
 ただでさえ朝勃ちで感覚が鋭くなっているというのに、執拗に射出口を攻められているのだ。
 欲望にまみれた液体が解き放たれるのは時間の問題だろう。
 現に、心地よさを感じて喜ぶペニスは放精に備えて透明の分泌液を出し始めている。
「っ!」
 声にならない叫び。
 ヒメグマが先走り液の存在にいち早く気づき、肉棒を吸いあげたのだ。
 震えあがるペニスから滲む分泌液が、ヒメグマの喉奥に入りこんでいく。
 今はなにをされても身体を貫くのは快感ただ1つだった。

しえん

「あはっ。おにいちゃんったら歯、食いしばっちゃって」
「バ、バカ。んなとこ咥えられて無反応でいられるわけねぇだろ」
 ムキになって言い返すザングースに構わず、ヒメグマは根元までペニスにかぶりつく。
 ヒメグマの喉奥に突きささった精液注入棒から一段と分泌液が滲み出る。

「おいしい」
「ちょっ……」
 ヒメグマは休むことなくペニスの奉仕を続けているため、局部から伝わる性感が半端ない。
 バランスを崩さないよう、両手を後ろにつけて身体を支える。
 この体勢になると完全に性器に身を任せることとなるが、それは今回に限ったことではない。
 間もなく発射される白い液体が、とてつもないスピードで精管を駆けめぐっているのをザングースは身体で感じる。

「おにいちゃん、早くチンチンからあまいミツ出してよ」
「うぁっ!」
 ヒメグマのむじゃきな声。
 精液をあまいミツと言うのなら、ヒメグマは年がら年中大好物のあまいミツを味わっていることになる。
 ザングースの精液はあまいミツと同等、いや、それ以上の中毒性をヒメグマに及ぼしているのだ。
「ねぇ、まだ出ないの? はやくちょーだい」
 ヒメグマは「いつでもokだよ」と言わんばかりに、夢中で性器をしゃぶり続けている。
 こどもというのは恐ろしい生き物で、手加減というものをまるで知らない。
 興奮と性感が最高潮に達したザングースは腰をふるわせつつ、声を張りあげる。

「んっ、くっ……! で、出そうだ……」
「? ガマンしなくていいんだよ。いっぱい出してね」
 ザングースが力んでいることに疑問を浮かべるヒメグマは、ペニスを咥えたまま唇を上下に激しく動かした。
 射精寸前のペニスを攻めたてられたら、最後に待ち構えているのは快楽的絶頂。
 あとは成り行きに全身全霊を委ねるだけだ。
「うおおぉぉっ……! イイイ、イく! 出すぞヒメグマ!」
 熱い液が溜まってパンパンに膨らんだペニスを、ヒメグマが口で上下にこする。
 じゅぽっ、じゅぽっと卑猥な音が響く中、ザングースはあっけなく絶頂へ身を運ぶこととなった。

「う゛っ……!」
 力が抜けたと同時にオーガズム。眼をギュッとつぶり、ペニスに身を委ねる。
 最大限に膨らんだ先端から勢いよく飛び出した精が、ヒメグマの喉をたたきつける。
 どぷっ、どぷっ、どぷっと断続的に発射される大量の白濁液が、ヒメグマの口内を満たしていく。
「んっ……」
 注がれた精液を口でしっかり受けとめたヒメグマは、喉をならしながらごっくんと飲みこむ。
 射精の最中でもヒメグマはペニスを吸い続けるので、放出される液体は一滴残らず搾り取られる。
 そのため、口内射精の時は毎回おびただしい量の精液が吐き出されるのだ。

「ふぅっ……」
 気持ちのよい射精を終え、ザングースは満足げに息を漏らす。
 出すまでは快感に押しつぶされそうになるが、出したあとは心地よさだけが身体を包みこんでくれる。
 自分を気持ちよくするために尽力してくれたヒメグマに、ザングースはすっかりご満悦だ。
 白い体毛とミスマッチした赤い性器が濃厚な精液を射出したことにより、ビクンビクンと脈打つ。

「いっぱい出たぁ。あまいミツいっぱい出たぁ」
 余韻に浸るザングースの耳に、歓喜あふれた声が響く。
 思う存分性器を舐め回して精液という名の“あまいミツ”をザングースから搾取したヒメグマも、目的を果たせて満足なのだろう。
「ほぉら、こんなにいっぱい」
 顔をあげたヒメグマは、口を大きくあけて歯に絡まった精液をザングースに見せる。
「サンキュー、ヒメグマ。すっげぇ気持ちよかったぜ」
「えへへっ」
 頭を撫でてあげるとヒメグマは照れているからか、顔を赤く染める。

「わたしこそありがと。おにいちゃんのせーえき、相変わらずあまくて病みつきになっちゃう味だね。
 あっ、もちろんチンチンもおいしかったよ」
 こどもの発言とは思えない淫らなセリフを、ヒメグマはためらうことなく言い放つ。
 にこやかに笑うヒメグマの口角からは、先ほど放たれた粘液が垂れ流れていた。
 その淫猥な表情にザングースは危うく理性が吹っ飛びそうになったが、首をふって持ちこたえる。

「よし、じゃあヒメグマ」
 さぁ挿入の準備だと意気込んで立ちあがるザングースだったが……。
「まって、おにいちゃん」
「わわっ!」
 腰をあげたその瞬間、ヒメグマはなにを思ったのか、再びペニスにかぶりつく。
 予想外の行動に不意をつかれ、ザングースはよろめいておしりを切り株に打ちつけそうになった。
「お、おい、ヒメグマ」
 反射的にヒメグマを引き離そうと頭を押さえつける。
 しかしヒメグマはすでに性器を深く口に入れているため、とめることができない。
 ザングースの焦りとは裏腹に、いましがた精液を発射した肉棒が、口淫によってまた元気を取り戻していく。

「せーえき出したあとのチンチン舐めるのって最高においしいんだよねぇ」
「うあっ……!」
 前後する唇にこすれる陰茎。
 射精直後でより一層敏感になっているせいで、先端をほんの少し刺激されただけで感じてしまう。
 1回出した程度で満ち足りるはずもない肉茎は 、まだまだ快感を求めて脈打ち始める。
「くぅっ……!」
 あまりの刺激に耐えきれず、ザングースはうなり声をあげずにいられなかった。
 だがヒメグマの絶妙な口撫は、再びザングースの性欲を呼びおこす結果となっていた。
 グググッと膨張したペニスが白濁液の解放を訴える。

「えへへっ、もっかい飲みたくなっちゃった。 ザングおにいちゃん、あまいミツもっとちょーだい」
「っ……!」
 ザングースのペニスを頬張るヒメグマが、あまえた声でおねだりする。
 精液を飲みたい一心でがんばるその姿に、ザングースは無意識のうちに腰を前後に動かしていた。
 律動する2匹の前後運動が、陰茎の絶頂を早めていく。

「うぐっ! あ゛っ、あ゛っ!」
 響き渡るザングースのあえぎ声。
 空を飛んでいるポケモンたちにも聞こえるほどの大きな声だ。
「んっしょっと」
 それまでずっと奉仕を続けてきたヒメグマが突如口からペニスを抜き、なにやら尖端の穴を凝視している。
「……?」
 ザングースが怪訝な顔を浮かべていると、ヒメグマはとんでもないことを言いだした。

「チンチン、まだまだせーえき出せるよね。からっぽになるまで吸い続けちゃおっかなぁ」
「いっ……!?」
 ヒメグマは小悪魔のような笑みを浮かべながらおそろしいことを言い放つ。
 冗談に聞こえるセリフだが、あまいミツに目がないヒメグマなら本当にやりかねない。
 ペニスを奉仕してもらうのは無論好ましいのだが、連続で出し続けるのは相当の体力を使うのだ。
 間髪をいれずに5回も6回も放精を繰り返したら、最後の方は快感なんて全く感じなくなるどころか、疲労困憊してしまう。
 考えただけで身の毛がよだつ思いだった。

「えへっ、うそだよ。でももっと飲みたいのはほんとだよ」
 本気にしたザングースを安心させようとヒメグマなりに頭を働かせたのか、いつものむじゃきな声が聞こえた。
 ほっと胸を撫でおろすザングースだったが、情事はまだ始まったばかりだ。
 物欲しげに前後する肉棒に、ヒメグマが再び口元を寄せていく。

「見て見ておにいちゃん。おにいちゃんのチンチンね、チューしてあげるとすっごく喜ぶの。
 このコったら素直でかわいいの」
「ぁっ……」
 口をすぼめたヒメグマが、ペニスの尖端口に唇をあてがう。
 抜け目のないヒメグマはそのままチューチューと尿道口を吸いこんだ。
 まるで、精液を無理矢理吸い取るかのように。
 くちづけを交わしたペニスは快感に震え、今にも弾けそうな勢いで膨満するのだった。

「ヒメ……グマぁ……」
「どろどろのあまいミツ、もっと出してよ」
「っ!」
 目一杯開いた口唇に包まれ、じゅぽっ、じゅぽっと肉茎が前後する。
 オスのしるしを玩弄されてきたザングースは、間もなく限界を迎えようとしていた。

「んっ、くっ……! ガマン……できねぇ……」
「ガマンしなくていいってば」
「んああぁっ!」
 ザングースの険しい顔つきを見て悟ったのか、ヒメグマはミツが染みこんだ舌で先端を執拗にしゃぶりまわす。
 射精を催促するヒメグマの口撫。
 刺激を受ける肉茎が放精に備えて膨張する。

「ん゛っ……! で、出る!」
 興奮が極致に達したザングースは、ヒメグマの喉奥にペニスの先っぽを押しあてる。
 そのまま全身を大きくふるわせて子種を流しこんだ。

「んんっ……!」
 2度目の射精。
 膨れあがった肉棒がヒメグマの口内にどぷっ、どぷっと精液を打ちこむ。
 その勢いは相変わらず凄まじく、量も多い。

「おいしい」
「あひぃっ……」
 ヒメグマは眼をとじて、打ちこまれたザングースの液を味わいながら飲みこんでいく。
 射精がおさまった性器に軽く吸いつき、茎の中の液まで一滴残さず搾りとった。
 ペニスを吸引されて力が抜け、ヒメグマの頭を押さえつけて身体を支える。
 精液中毒というのは本当におそろしい。
 もしもヒメグマの特性が自分と同じ“めんえき”だったらと、ザングースは時々思う。

「はぁっ、はぁっ……」
 立て続けにアクメを迎えたせいでかなりの体力を消耗し、荒く息をつく。
 今回は半ば強制的に搾精されたため、1度目ほどの快感は得られなかった。
 足に力が入らず、後ろの切り株にぺたんと座りこむ。

「ごちそうさま、おにいちゃん。いっぱい出たね」
 口の周りについている精液を舐めながら、ヒメグマが上機嫌な声で話しかけてくる。
 かわいい顔をしているくせに、行為は酷烈をきわめている。

「お、お前なぁ、出した直後にフェラすんのはやめろって前から言ってんだろが!」
 言いつけを守ろうとしないヒメグマをギロリとにらみつけ、怒気を浴びせる。
 だがザングースの鋭い眼つきにヒメグマは全く臆することなく、今度はミツが染みついている手をぺろぺろと舐めている。
 ザングースの説教などまるで聞いちゃいない。
「こらっ! 無視すんな!」
「えへへっ、どうしてもガマンできなかったの。ごめんね」
 ヒメグマは舌をぺろりと出し、茶目っ気たっぷりにあやまる。

「はぁーっ……」
 罪の意識をまるで感じていないヒメグマにため息をつく。
 ヒメグマのことは本気で愛しているが、元気がよすぎてついていけなくなる時がたまにある。
 本能のおもむくままにエッチをするのも考え物かもしれない。
 こどもと付き合っていくのは想像以上に大変であることを、ザングースは身をもって思い知らされた。

「気をおとさないでよ、おにいちゃん。ごめんってば」
 頭をかかえるザングースにヒメグマが飛びつく。
 お腹に抱きついてきたヒメグマは、あまえた眼差しで見つめてくる。
「次からは気をつけるから許して。ねっ?」
 『お前、この前も全く同じこと抜かしてたじゃねーか……』と心の中でつぶやくザングースだったが、言葉にはしなかった。

 ザングースだって本気で憤慨しているわけではない。
 ただ単に強制的に射精させされて、ちょっと気がたってただけだ。
 無理矢理精液を搾り取られるのは別に今回に限ったことではないし、今までだって一度も咎めたことはなかった。
 それはなぜか。ヒメグマの清々しい表情を見ていると、許さないわけにはいかなくなるからだ。
 ふっ…と口元を緩ませたザングースは、ヒメグマの頭部にポンッと手を置く。

「やれやれ、お前の笑顔には勝てねぇよ」
「えへっ」
 頭を撫でられて安心したのか、ヒメグマはにっこりと微笑む。
 まぁ、元気のままでいてくれる方が、怒鳴って大泣きされるよりは絶対いいに決まってる。
 ヒメグマの笑い顔を見て、ザングースはそう思った。

「ねぇねぇ、続きやろうよ」
「ああ。けどザーメン連射したから疲れちまったよ。休憩だ休憩」
「はーい」
 ザングースの提案に逆らうことなく、ヒメグマは上機嫌な声で返事をする。
 心が満たされて幸せいっぱいのようだ。
「次はおにいちゃんがわたしを食べる番だね」
 ヒメグマはそう言いながらザングースの上で身体の向きを変え、お腹にもたれかかる。
 ふぅっと息をつき、ザングースは切り株に座ったまま一休みすることにした。


 ――休むこと数十分。
 朝早くからザングースたちの淫行を目撃して気恥ずかしくなったからか、もしくは触発されて、自分たちも交尾することを決めたからか。
 上空を飛びまわっていた複数の鳥ポケモンたちは、いつのまにやら姿を消していた。
 澄みきった青空の下、2度にわたる射精を行ったザングースは無言のまま、お腹で呼吸をして身体を休めていた。

「ザングおにいちゃん、そろそろやろうよ」
 長い静寂をやぶったのはヒメグマだった。
「そうだなぁ。体力も戻ってきたしな」
 休息している間に性器は柔らかくなってしまったが、感情が高ぶれば瞬く間に勃起するので問題ない。
「えへへっ」
 ずっと手を舐めていたヒメグマが、笑いながらザングースから飛びおりる。
 そのまま前方に向かって走っていき、ある程度距離があいたところでザングースに向き直る。
 その様子を不思議そうに眺めていると――

「おにーちゃん」
「っ!」
 眼と眼があったその直後、ヒメグマは大胆な行動にでた。
 ザングースに思いきりおしりを突きだし、両手のツメで尻肉をつかんで目一杯広げ、おしりの穴を見せつけてきたのだ。
 淫乱なヒメグマの姿に、ザングースの股間のモノが反応をおこす。

「昨日寝る前にうんちしたけど今朝ちゃんと洗ったから汚くないよ。早くぺろぺろしてほしいな」
「ヒ、ヒメグマ……!」
 眼の前でひくつくおしりの穴が、ザングースの情欲を掻きたてる。

「ねぇ、早く早くぅ」
 待ちきれないヒメグマはおしりを左右に動かし、ザングースを誘う。
 淫らな穴を目の当たりにしたザングース。
 休息によって萎んだペニスが、欲情したことによって逞しい姿を取り戻していく。
「……」
 ザングースはゴクリと唾を飲みこみ、ゆっくりと立ちあがった。
 誘惑するヒメグマに吸い寄せられるように歩を進めていき、両手でヒメグマのおしりをつかむ。
 鼻息を荒くしながら、いやらしい肛門に鼻を近づけ、クンクン嗅いでみる。

 まんまるのシッポのすぐ下に存在する、体内へと続くくぼみ。
 そこは無臭だった。
 あまいかおりがすることもなければ、不快なにおいが漂っていることもなかった。
 しかし、恥部ともいえる肛門が眼と鼻の先に迫っているということもあって、ザングースは今にもよだれを垂らしそうな勢いだ。

 鼻息を荒くしながら淫らな穴を凝視するザングース。
 口撫をしようと、おしりの穴に舌を伸ばそうとすると――
「焦らすのはナシだよおにいちゃん」
「ぉわわっ」
 ヒメグマは自らおしりの穴を顔に押し当ててきた。
 鼻の頭におしりの穴がぴったりとくっつく。
 条件反射でクンクン嗅いでみるが、これだけ近い距離で息を吸っても不快なにおいは少しも漂ってこない。
 どうやら相当念入りに洗ったようだ。

 淫乱なヒメグマの行動に欲を抑えられなくなったザングースは、ヒメグマの両足をツメでしっかりとつかむ。
 口元を寄せ、おしりの穴の表面に舌先を軽く当ててみる。

「ぁんっ!」
 ほんの少しざらついた舌がふれただけだというのに、ヒメグマは敏感に反応して声を裏返す。
 くすぐるように舌先で舐めると、ヒメグマは艶っぽい喘ぎ声を界隈に響かせる。
 おしりの穴が性感帯なのか、はたまたザングースの舌が刺激的なのか、あるいは両方かもしれない。
 調子づいてきたザングースはヒメグマの陰部に顔をうずめて執拗に穴を舐め続ける。

「……エロいケツしやがって」
「やあぁっ……おにい……ちゃぁん……」
 ヒメグマは口淫から逃れようとするが、両足をザングースに握られているため、身動きがとれない状態だった。
 それでも必死でおしりをよじらせて、襲いかかる刺激を少しでも和らげようとしている。
 ずっと余裕であったヒメグマも、さすがに陰部を攻められては精神を保てないようだ。
 常に浮かべていたかわいらしい笑顔は、徐々に険しい顔つきになっていく。

「もっと聞かせてくれよ、お前の声」
「ひうぅぅっ……く、くすぐったい……よぉ」
 耳に入ってくる喘ぎ声でより一層興奮したザングースは、何度も何度もざらざらのべろでおしりの穴を舐めまくる。
 ヒメグマは肛門をひくつかせながら地面の土にツメを食いこませている。
 自分が攻められる番になったら途端にエム気質になるのはいつものことだ。
 おしりの穴に入りこんだざらざらの舌が、ヒメグマに更なる性的快感をもたらす。

「よし、こっち向けよ」
 おしりの穴にたっぷり唾液を染みこませたところでヒメグマの身体をくるりと反転させ、自分の方へと向けた。
 正面からまる見えになった女陰を見やる。
 わずかだが、膣口からはすでに透明の粘液が分泌されている。
 太陽の光に照らされてきらめく液体は、幼い性器を程よく濡らしていた。

「いい具合に濡れてんな」
 眼をこらして食い入るように見つめる。
 エッチをし始めたころは見られるのですら恥ずかしがっていたヒメグマも、今ではすっかり慣れてしまったのか、手で隠そうとする様子はない。
 隠すどころか『もっと見ていいよ』と言わんばかりに自ら両足を左右に広げている。
 恥知らずも甚だしいが、ザングースだって幼いヒメグマに恥ずかしげもなくペニスをしゃぶらせているのだからお互い様だ。

「じっとしてろよ」
 ツメを陰唇の両側に軽く押し当ててぐいっと横に広げる。
 広げて間もなくピンク色の粘膜が姿を現した。
 すっげぇ綺麗だなと、ザングースはこの未熟な生殖器を見るたびに毎回思う。
 ここに今まで何度も何度も肉棒をねじこみ、ありったけの精液を捧げてきた。
 ――今日はマジで出なくなるまで搾り取られるかもな。
 ザングースはそんなことを考える。

 ヒメグマは見られて興奮しているのか、膣からどんどん愛液を分泌させる。
 まるでザングースを快楽の世界へ誘いこんでいるかのようだ。
 すぐにでもこの割れ目にペニスを挿入して、どろどろの精液をいっぱい出したい。
 そんな欲望に負けそうになるが焦りは禁物。
 挿れるのは前戯である程度慣らしてからだ。
 ザングースは2回射精したおかげで冷静にそう判断することができた。
「とろっとろだな。どれ」
 大きくひらいた陰唇から溢れ出る粘液をツメ先ですくい、舐めてみる。
 今日は一段とあまい味が口いっぱいに広がった。

「まったく、お前ってやつは心も身体もエロいな。けしからんやつめ」
「うん、わたしはえっちだよ。
 ザングおにいちゃんのことを考えてるだけですごくえっちな気分になるの。
 おにいちゃんならこの気持ち、わかってくれるよね?」
「ははっ、まあな」
 他愛ない冗談をかわしながら、姿をさらけ出した女陰に鼻先を近づける。
 鼻から何度も息を吸ってにおいを嗅ぐ。
 無臭だったおしりの穴とはちがい、こっちの穴は濃厚な香りをはなっていた。
 ザングースを起こす前に出したと思われる尿の香りと、あまいミツの濃い香りが鼻を通り抜けていく。

「お前、またここにミツ塗りたくっただろ」
「うん、おしっこした後にね。今日はいつもより多めに塗っておいたよ、えへっ」
 どうりでやたらとあまい味がしたわけだ。
 ミツ好きが高じると舐めるだけでは飽き足らず、恥部に塗ってしまいたくなるものらしい。
 やれやれと呆れるザングースだったが、やめろと言うつもりは一切ないし、自己満足でやってるのなら別にいいかと気にとめなかった。

読ませる気あんの?これ

>>24
所詮は自己満足(オナニー)

あげ

面白いぞ

「わたしのミツ、たっぷり味わってね」
 ヒメグマは意味深なセリフを言ってザングースを促す。
「じゃあお言葉にあまえるとすっかな。どうせだし舐めっこするか?」
「うん。やろやろ!」
「ならほらっ、早くケツ向けて跨がれよ」
 ザングースがそう言って地面に寝転がると、ヒメグマはいそいそと背中をむけて白い体毛が生えたお腹に跨がった。

 寝そべるヒメグマのおしりをぐいっと引き寄せ、陰唇をツメでぐいっと広げながら舌先で愛撫する。
 本物のあまいミツを分泌させているのかと思いたくなるほど、ヒメグマの女陰からはあまい液体が大量に溢れ出ていた。
 ついでにおしりの穴をいじってやると、ヒメグマは身体を捩って嫌がる。
 こっちをいじられるのはまだあまり慣れていないらしい。

「おにいちゃんって顔はこわいのにチンチンはかわいいよね」
「褒めてんのか貶してんのかどっちだよ」
「もちろん褒めてるよ。いっぱいせーえきごちそうしてくれるしね」
 ザングースの股間に上体を伸ばすヒメグマは、ペニスの先っぽをツメでいじったり、舌でぺろぺろ舐めたり、軽く吸ったりして遊んでいる。
 ザングースもまた、未熟な女陰を舐め回して淫行を楽しむ。
 舌に絡みついたあまい粘液を味わっているうちに、いつしかザングースのペニスは上を向き始めていた。


 ぴちゃっ、ぴちゃっ……ぐちゅっ……ヌチュッ。
 界隈に互いの性器を舐める音が静かに響く。
 すでにヒメグマの陰唇は唾液と分泌液でびしょ濡れになっていた。
 かたやザングースのペニスは、さすがに2度の放精をしたこともあって、絶頂にはそう簡単に到達しそうもない。

「ねぇ、おにいちゃん」
 シックスナインを始めてしばらくして、ヒメグマが不意にペニスから口を離してザングースに振りかえる。
「どうした?」
 急になんだろうと思いつつたずねると……。
「おしっこしたい」
「はぁっ?」
 唐突にそんなことを言い出すヒメグマ。
 ザングースは思わず素っ頓狂な声を出すが、どうやらヒメグマはからかっているわけではなさそうだ。

「漏れそうだよぉ。うぅっ、ガマンできないよぉ……おしっこ行きたいよぉ……」
 相当我慢していたのか、そわそわして落ちつかず、顔色も悪い。
 もしかすると、ザングースが口撫に夢中になっていたから言いにくかったのかもしれない。
 たとえそうだとしても、ザングースは不満を隠せずにいられなかった。

「なんでさっき休んでた時に行っとかねぇんだよ。せっかくいいところだってのに……」
「その時は全然したくなかったんだもん……。おまんこ舐められてるうちになんだか催してきちゃって……あぁんっ、も、漏れちゃう……」
 ヒメグマの口調が途中で焦り気味の口調に変わる。
 尿意は限界に近いようだ。
 ザングースはため息をついて陰唇から口を離す。

「ちっ、仕方ねえなぁ。さっさとすませてこいよ」
 こどものヒメグマに「我慢しろ」と酷なことも言えず、すぐそばにあるしげみをツメで指す。
 しかし、ヒメグマは何故かじっとしたまま動かない。

「おい、なにしてんだよ。ションベン漏れそうなんだろ? 早くしてこいよ」
「……おにいちゃん、ごめんね。動いたら出そうなの。でもね……どのみちもう無理なの」
 ヒメグマは身体の向きを反対にして四つん這いになっている。
 つまり、ザングースの眼の前にはヒメグマの局部がある。
 ものすごく嫌な予感がした。

「なっ、ちょっ、待っ……」
 ザングースは最後まで言うことができなかった。
 突如襲いかかってきた黄金水に言葉を遮られたからだ。
 咄嗟に手を顔の前に持っていったが、容赦なく放たれる尿は腕を伝って顔に流れてくる。

「はぁーっ、生き返るぅ」
 ヒメグマはうっとりした表情を浮かべながらザングースの顔目がけておしっこを出し続けている。
 いい気なものだ。
「ぶはっ! こらっ! や、やめ……」
 ザングースは半狂乱になって声を張り上げるが、放尿の勢いは弱まる様子が全くない。
 弱まるどころかどんどん勢いは強くなっているのだ。

「ザングおにいちゃんにせーえき出してもらってばっかなのもアレだし、たまにはこういうのもいいかもね」
「んぐっ……!」
 ヒメグマがにこやかに話しかけてくるが、ザングースはそれどころじゃない。
 うっかり口を開けてしまったことによって、尿が口中に流れこんでしまったのだ。
 初めて味わう尿は苦くて生暖かくて……臭い。
 でもヒメグマをのけそうとするとおしっこをもろに顔面に浴びてしまうので、今は手でできるかぎりガードするしかなかった。
 僅かにあまいミツの香りがする尿はザングースのツメと顔を伝って流れ、地面に染みこんでいく。
 数十秒ものあいだ続くヒメグマの放尿を、ザングースは終始浴びる羽目になった。

「あーっ、すっきりしたぁ。ごめんね、おにいちゃん」
 ようやく排尿を終えたヒメグマがこちらへと向き直り、にこやかに話しかけてくる。
「げほっ、げほっ……」
 不快な味に堪えられず、咳込んで口の中に入った体液を吐き出すが、いくらか飲みこんでしまった尿が喉を通っていくのがわかる。
 たちまち尿特有の臭気がザングースの周りに漂う。

「うぐっ……気持ち悪ぃ……」
 毎日毎日精液を飲ませている自分が言うのもアレだが、無理矢理尿を飲まされるのは不快感極まりなかった。
 いくら最愛のヒメグマのおしっこでも、まずいものはまずい。
 尿ですらこう感じるのだから、自らペニスを咥えて精子を搾取するあたり、やはりヒメグマの精液中毒は相当の域に達しているようだ。

「お前……なあ……」
 真っ赤な眼をぎらりと光らせてヒメグマをにらみつける。
「えへっ、ごめんごめん。それよりねっ、わたしのおしっこ、あまいミツの味してた?」
「するわけねぇだろ!」
 すかさず突っこむ。
「えーっ、残念。毎日舐めてるのになぁ……」
 落胆しているあたり、初めからそのつもりでおしっこを極限まで我慢していたにちがいない。
 確信犯もいいところだ。

「あれっ? でもにおいはあまいミツっぽいね。塗りまくったからかな?」
 ヒメグマが首筋をクンクン嗅ぎながらそうつぶやいたので、ザングースもつい鼻を利かせてみるが、何度嗅いでも鼻を刺激するのは尿のつんとするにおいだけ。
 あまい香りなんて強烈なにおいに掻き消されて全然しない。
 どうやらヒメグマはミツの舐めすぎで嗅覚がバカになっているようだ。

「ションベンくっせぇなあ、もう……」
 首周りの白い体毛はぐっしょり濡れただけでなく、においまでこびりついている。
 洗いに行かないと取れそうにない。
「ヤってる最中に失禁するやつがあるかよ……」
「チンチン舐めてる途中だったから言いにくかったの。ちゃんと草むらでするつもりだったんだけど……」
「……うそつけ。最初からおれの顔にかける気満々だったくせに」
「あっ、バレちゃった? えへへっ、反省してまーす」
 舌をぺろりと出してあっさり認めるヒメグマ。
 案の定罪悪感などまるで抱いていない。

 唖然とするザングースだったが、唯一の救いはこんな惨めなところを誰にも見られてなかったことだ。
 大のオトナがこどもにおしっこをかけられたなんて森中に知れ渡ったら、明日から笑い者になるのは確実だからだ。

「いいにおい」
 ヒメグマはまだザングースの体毛に顔をうずめて鼻をクンクン鳴らしている。
 自分が出した液を香しいと感じるポケモン、このヒメグマぐらいだろう。
 これほどまであまいミツ一筋のヒメグマに、ザングースはある意味感心した。

 とかくこのまま続行する気になれないので一旦川で身体を洗おうかと考えていると、またしても悪事が降りかかる。
「うわっ! ちょっ……」
 腹部に違和感を覚えた時にはもう遅かった。
 寝そべったヒメグマの秘部から汚水が流れ出てきたのだ。
 お腹から伝わってくる生ぬるい感触がこの上なく気持ち悪い。

「えへへぇっ、また出ちゃった」
「お前、ちっとも反省してねぇじゃんかよ!」
「乗り心地がいいから気が緩んじゃったみたい。
 ザングおにいちゃんだってすごく気持ちよくなったらチンチンからあまいミツビュービュー出すでしょ?
 それと同じ」
「全然ちげぇよ!」
「そうかなぁ? 出したあとのおにいちゃんの顔、すごくうっとりしてると思うけど。
 あっ、そうだ。これからはわたしがせーえきを1回飲むごとに、おにいちゃんもわたしのおしっこを飲む。なんてのはどう?」
「なっ……!?」
「なんてね、冗談だよ冗談。おにいちゃんさえよければいつでも飲ませてあげるけどね」
「……お前の好きにしろよ」

 ここまで開き直られるともう怒る気にもならない。
 なにを言っても無駄だと思えてくる。
 そうこう言い合っている間に、温かいおしっこがお腹部分の赤い毛にジワッと染みこんでいく。

「はぁっ……」

 自然とため息が出る。
(明日から毎日こういうことを強要するんだろうな……)
 そんな不安が頭をよぎった。
 事実、今のでヒメグマがおしっこプレイに目覚めてしまった可能性は非常に高い。
 これから毎回シックスナインをする度に小便を顔にかけられ、飲まされ、味をしつこく確認させられる……。
 考えただけで気が滅入る思いだった。
 こどもと付き合っていくことがいかに大変であるかを、ザングースは改めて痛感させられた。

「そんな顔しないでよ、おにいちゃん。お詫びにチンチン気持ちよくしてあげるから」

 2度目の排尿を終えたヒメグマは、自身の幼い性器をペニスの上へ持っていく。

「っ……!」

 陰茎の尖端と陰唇の表面が軽く触れ合い、にゅぷっと卑猥な音がたつ。

「チンチンとおまんこ、なんだかチューしてるみたいだね」

 ヒメグマはやけにうれしそうだ。

「んっ……きっついけど……がんばるからね、わたし」

 先ほどまでの表情とは一変し、ヒメグマは顔をしかめながら幼い性器にペニスを飲みこませていく。

「くっ……! む、無理すんなよ……」

 身体の小さなヒメグマの膣ではザングースのペニスがぎりぎり入る程度の大きさなのだ。
 今まで何十回と繰り返してきた行為だが、入るまでがかなりきつい。
 唾液と分泌液が肉棒の侵入を潤滑にしてくれているのが幸いして、痛みはそれほど感じない。
 が、膣の内壁がペニスをきつく締めつけるのですごく息苦しい。

「んっ、はぁっ……」
「チンチン、おっきぃ……。えへっ……いっぱいぶちまけてね……」
 ヒメグマは決して弱気にならず、膨らんだペニスを懸命に受け入れようとしている。
 自分の欲求を満たしたあとはザングースのために尽力しようと決めたようだ。


 2匹の交尾は日がかなり昇ってからもなお続いた。

 ――それからしばらくして。

「いっぱい出たね。おにいちゃんのチンチンってほんとにすごいねぇ」
「んっ、ふぅっ……」

 事後、ザングースは眼を閉じてお腹で呼吸を繰り返していた。
 膣の奥深く――子宮にまで入りこんだ白濁液は逆流し、2匹の結合部の隙間からどろどろと漏れている。

「さすがに朝から3発は応えたぜ……」

 長いピストンを経て膣内射精を遂げたころには精も根も尽き果てていた。
 もうなにをされてもしばらく精子は出そうにない。
 疲れ果てたザングースとちがってまだまだ元気いっぱいのヒメグマは、お腹に跨がったまま手のひらをぺろぺろ舐めている。
 口にも膣にも精液を注いでもらって満足したのか、額にある三日月マークは眩しく感じるほどの光を放っていた。

「おまんこの中、おにいちゃんのミツでいっぱいだよ。わたしほど幸せなヒメグマって他にいないだろうなぁ」

 ヒメグマがそう言いながら陰唇からオチンチンを抜くと、白い粘液が糸を引いてお腹にこぼれ落ちる。
 我ながらすげぇ出たなと、ザングースはそれを見てつくづく思う。

「あはっ、わたしたちの身体、すごいことになってるね」

 ヒメグマの言うとおり、もはや2匹の全身はお互いの体液でベトベトだった。
 どれがどの体液なのかすらわからない。

「洗いに行こうぜ」
「うん。でももうちょっと待ってね」

 ヒメグマは再び大きなお腹に足を広げて座りこむ。
 ザングースを見つめながら、膣口から流れ出る精液をツメに絡めておいしそうに舐めている。
 独特の臭気が漂う中、ザングースは今朝の出来事を思い返していた。

 キスを楽しんで、フェラしてもらって抜いて、余韻に浸ってたらまた咥えられて精子を強引に搾取されて……と、そんなことを考えているうちにザングースはなんだか尿意を催してきた。
 おそらく小便をかけられた屈辱が未だに頭から離れないせいだ。

「……」

 無言でヒメグマを横に降ろし、おもむろに立ちあがる。
 役目を終えたペニスはかつての逞しい姿をすっかり失っていた。
 精嚢から大量の子種を搾り取られたのだから無理もない。

「どこ行くの?」

 ヒメグマは手を口元へ持っていき、首をかしげている。

「んー、ションベン」

 ザングースのその言葉を聞いた瞬間、ヒメグマは眼を輝かせた。

「わたしも行く!」

 ふさふさの白いシッポに抱きついてくる。
 ザングースが放尿するところを間近で見るつもりなのだろう。
 すぐ戻ると言おうとしたが、言ったところで100%聞かないだろうと判断し、しげみにゆっくりと歩を進める。

 樹木の前に2本足で立ち、体毛に隠れた赤いペニスを取り出す。
 思っていた通り、ヒメグマは横に立ってペニスから小便が出るのを待っている。

「おにいちゃん、早くぅ」
「わかったからもうちょっと離れろよ」

 排尿するところを見せるのは今に始まったことじゃないのに、やたらと好奇心旺盛なのは嗜好が変わったからだろうか。

「……」

 尿を出そうとしたその時、ザングースは ふと思い立ってヒメグマを見やる。

 笑い楽しみながら放尿していたヒメグマ。
 なにを言っても聞き流すだけで罪悪感など微塵も抱いてなかったヒメグマ。
 そんな悪ふざけが過ぎたヒメグマが、のうのうとしているのはどうしても許せない。

(この先ずっとあんな目に遭うぐらいなら……)

 ヒメグマは鼻先を尿道口に近づけて、ザングースの放尿をじっと待っている。
 小便のにおいを嗅ごうとしているのだろう。
 やられたことはやり返さないと気がすまない。
 心のどこかでそう感じていたザングースにもはや躊躇いはなかった。

「……なあ、ヒメグマ。そんなに気になるなら……味わって確かめるか?」
「えっ?」

 ザングースはツメで挟んだペニスをクイッと動かし、ヒメグマの顔に狙いを定める。
 そして……

「きゃっ!」

 柔らかい肉の実から勢いよくほとばしる温水をヒメグマ目がけて発射する。
 ヒメグマはびっくりしたのかすぐさま顔を背けるが、構わずあちこちに尿を浴びせかける。
 頭、耳、お腹、局部……瞬く間にヒメグマの身体がザングースの尿で汚されていく。

「ふんっ、お返しだ」
「やだっ、もう、おにいちゃんったらぁ、やめてよぉ」

 同じ仕打ちを受けたのだから、手加減するつもりは一切ない。
 逃れないよう、空いている手でヒメグマの頭をしっかりと押さえつける。
 もっと不快感を与えてやろうと今度は口目がけて小便をかける。
 怒りの尿を出しているうちに、だんだん嗜虐心が沸き起こってきたザングースは口元を歪めて笑う。
 ざまあみろと言わんばかりにヒメグマを見下ろすが、ヒメグマは嫌がるそぶりを見せながらも喜んでいるようだった。

 パニックになって精神が崩壊したのかと思ったが、ヒメグマに限ってそれはない。
 尿を顔に受けながら浮かべるその表情は、普段見ている無邪気な笑顔となんらかわらなかった。
 余裕たっぷりだったザングースの顔つきは徐々に険しくなっていく。

 なんでこんなひどいことをされてるのに泣き言1つ言わないんだろう……?
 そう思った次の瞬間、眼を疑う光景がザングースの視界に飛びこんできた。
 ヒメグマは信じられないことに、放水し続けるペニスを自ら口に含んでゴクゴクし始めたのだ。

「なっ……!」

 不意打ちを食らわせたつもりが逆に食らってしまう。

「んっ……はぁっ、おいしい」
「お、おい」

 尿が喉を通っていく音がはっきりと聞こえる。
 ザングースは思わずオチンチンをよその方向へむけようとしたが、ねっとりとした唇にしっかり挟まれているので身動きできない。
 かといって一度出てしまった尿を途中でとめることもできず、飲尿しているヒメグマをただ呆然と見ているしかなかった。


「あー、おいしかった。ごちそうさま」

 顔面びしょ濡れのヒメグマは満足げに口の周りを舐めている。
 柔らかくなったペニスは、放尿を終えると逃げるように体毛の中に姿を隠した。

「もうちょっと飲みたかったなぁ。
 ねぇ、今度おしっこする時は漏れそうになるくらいガマンしてから出してね」
「……」

 驚きを通りこしてなにも言葉が出てこない。

「なんでそんな顔してるの? わたしにチンチンむけたの、おにいちゃんじゃない」
「いや、そりゃまあそうだけど……」
「『あっ、飲んでもいいんだ』って思ったから飲んだだけだよ。
 でもびっくり。おにいちゃんってばおしっこまであまいミツの味がするんだもん。
 おかげでまた1つ楽しみが増えたからいいけどね」
「……お前、味わうためなら精液だろうがションベンだろうが見境ないのか?」
「うん、ないよ。だってわたしは筋金入りのミツ好きだもん」
 ヒメグマは満面の笑みでそう言い放つ。

 仕返しのつもりでやったことが、結果としてヒメグマを喜ばせてしまうことになるとは……。
 ミツ中毒をこじらせると精液だけでなく、尿のにおいや味までもが、あまいミツそのものと錯覚してしまうものらしい。
 常軌を逸したヒメグマの振る舞いに軽く引いてしまったザングースだが、ただのあまいミツ好きだった無垢なヒメグマをここまで汚してしまったのは自分だ。
 オトナの遊びを教えこんだのは紛れもなく自分だ。
 どんなに異常だろうと、理解できないことがあろうと、全て受け入れてあげるしかないのだ。

「おにいちゃん、身体洗ったらミツ舐めに行こ!」
「ああ……」

 低い声でうなずいたあと、川を目指して歩く。
 免疫力が備わっている自分の精液でここまで重度の中毒になるなんて、誰が予想できただろう?。
 全く、ヒメグマのミツ好きには頭がさがるばかりだ。

(……こいつには敵いっこねぇや)

 そう心に強く感じるザングースであった。




おしまい

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