vipで未完で終わったポケモノssの立て直しです
「――にいちゃん、ザングースのおにいちゃん、起きてよ、ねぇ」
「うーん……」
まだはっきりしない意識の中、誰かが自分を呼ぶ声がする。
「おにいちゃんってば。もう朝だよ。ザングおにいちゃん」
さっきより大きめの声が耳にとどく。
「んっ……」
身体を揺さぶられ、ザングースはおもむろに眼を開いた。
ぼんやりした視界に、あどけない顔が映りこむ。
まだ意識は恍惚としたままだが、自分のことを“ザングおにいちゃん”と慕う呼び方をするのは1匹しかいない。
「……ヒメグマ、先に起きたのか」
ヒメグマはニコニコと笑いながら手に染みこませたあまいミツをぺろぺろ舐めている。
昨日2匹で探しに行って持ち帰ったものだ。
「ザングおにいちゃん、おはよ!」
薄暗い洞窟の中に、ヒメグマの元気な声が響き渡る。
眠りこけていたらしく、いつのまにか朝を迎えていたらしい。
「んーっ……おはよう」
上体を起こして眠たい眼をゴシゴシこする。
ヒメグマをぼーっと見つめながら昨晩のことを思い出す。
確か一晩中ヒメグマとエッチして、身体中の体液を出し切って疲れたからすぐに寝たんだった。
寝る前はヘトヘトだったが、熟睡できたおかげで体力は完全に回復していた。
「ちゃんと寝たか?」
ヒメグマも熟睡できたかを一応確認しておく。
「おかげさまでぐっすり。おにいちゃんのお腹、すっごくあったかいからね」
あまいミツを堪能してご機嫌のヒメグマは清々しい表情でそう答えた。
「柔らかくて寝心地がいいから」という理由で、ヒメグマは毎回ザングースのお腹の上で眠りにつくのだ。
「そうか、それならいいんだ。んーーっ、よく寝たぁ」
外に出て四つん這いになり、身体を大きく伸ばしたあと、後ろ足で立ちあがる。
朝の陽射しに照らされて、赤く染まった眼を細める。
寝起き直後の陽の光はとてもまぶしい。
「おにいちゃん」
「んっ?」
「えへへっ」
「おっと!」
呼ばれて振りむくと、ヒメグマはにっこり笑いながらお腹に抱きついてきた。
白い体毛が生えたふかふかのお腹に顔をうずめている。
「どうしたんだよ。朝っぱらから」
「なんとなく。もうちょっとだけこのままでいさせて」
ヒメグマはお腹に顔をうずめながらあまえた声でおねだりする。
「ったく、しょうがねぇなぁ」
ギュッとしがみつくヒメグマの頭に手を置き、優しく撫でてあげた。
ザングースを見上げるヒメグマは満面の笑みを浮かべる。
群れることには全く興味がなく、こどもであるヒメグマに愛をささげるザングース。
まだこどもだというのにオトナの遊びが大好きで、2種類のあまいミツが大好物のヒメグマ。
森の変わり者として知られている2匹は、あまり目立たないこの洞窟でひっそりと暮らしている。
2匹が出会ったのは今を遡ること数ヶ月前。
ザングースが外を散歩している時に、樹木に塗られたあまいミツを舐めているヒメグマを偶然見かけ、声をかけたのがきっかけだった。
ひまつぶしに話しかけたつもりだったのだが、いざしゃべり始めると意外にも会話がはずむ。
あまり口を開かないザングースがたくさん会話をしたのは、この日が初めてのことだった。
ヒメグマがおしゃべりなのが原因でもあったが、なによりヒメグマのことをもっと知りたいと思う気持ちが強かったのだ。
結局、その日は夜おそくまでヒメグマと森を歩き回った。
あまいミツを一緒に食べたり、手合わせしたり、生い立ちを語りあったり。
ザングースは当初、ヒメグマとはその場限りの付き合いだとばかり思っていた。
異性だし、ただのミツ好きなこどもだしという先入観があったためだ。
もしかしたらヒメグマも、ザングースと似たような感情を心のどこかで抱いていたかもしれない。
でも気があうし、一緒にいて楽しいし、それにお互い独り者というのもあって、その日以来、2匹はちょくちょく顔をあわせるようになった。
会う頻度は次第に増えていき、やがては同棲する仲にまで進展するのに時間はかからなかった。
いつでもどこでも行動を共にする2匹の間に愛情が芽生え始めたのは言うまでもない。
淫行をするようになったのも、お互いがお互いを意識し始めてから間もなくのことだった。
ザングースが草むらでオナニーしているのを盗み見していたヒメグマを呼び寄せ、射精する瞬間を見せてあげたり。
逆にザングースがヒメグマの恥部を見せてもらい、 においを嗅がせてもらったり。
オチンチンに興味津々のヒメグマの眼の前でオシッコしてあげたり、時には2匹で仲良く放尿することもあった。
肉体を交えて以降、ザングースは毎日ヒメグマと性交を楽しみ、性欲を処理している。
性に目覚めたヒメグマもまた、愛しいザングースと戯れることに幸せを感じている。
自分を慕ってくれるヒメグマを好きな気持ち。
それは今でも変わらないし、これから先もずっとヒメグマにはそばにいてもらうつもりだ。
――身体を密着させてから数分後。
ヒメグマが腹部から顔を離してザングースに話しかける。
「おにいちゃん、おはようのチューして」
ツメで自分の口を指さし、キスを請う。
毎朝必ずヒメグマの方から要求してくる接吻。
当然、ザングースも嫌ではない。むしろ喜ばしい行為だ。
「よし、やるか」
快くうなずき、大きなツメでヒメグマを抱きあげた。
額に印された大きな三日月マークにキスをしたあと、そのまま口を下へ持っていく。
「ヒメグマ、今日もよろしくな」
「うん。よろしくね」
互いに見つめあったあと、ゆっくりとヒメグマに顔を寄せ、唇と唇を重ねる。
ザングースとヒメグマの1日は、朝のキスから始まるのだ。
「んっ……」
「おにいちゃん……」
ヒメグマはザングースの頬をつかみ、小刻みに口づけしてくる。
唇同士がぴったりくっつき、荒い鼻息が耳に響く。
積極的なヒメグマのキスに、ザングースの感情は高ぶっていく。
ヒメグマの口をこじ開け、ざらついた舌をヒメグマの舌に絡ませる。
朝からあまいミツを食べているヒメグマの口内はべとべとだ。
「んんっ……」
送りこまれたミツが口いっぱいに広がり、喉を通っていく。
もつれるように交差する2つの舌が、ぐちゅぐちゅと下品な音をたてる。
唇の端から漏れ出たあまいミツが口元を汚し、ゆっくりと地面に垂れ流れる。
「わたしもやりたい」
「っ……!」
ヒメグマは自ら進んでザングースの口腔内を舐めまわす。
ザングースの唾液、ヒメグマの唾液、あまいミツ――3つの液体が2匹の唇を濡らし、混ざりあう。
「んっ、んんっ……」
キバやべろを味わい、心行くまでキスを楽しむヒメグマが、ザングースの口腔内を攻め続ける。
快楽が2体を包みこみ、互いにいやらしく舌を舐めあう。
眼をとじてキスを堪能する2匹の耳に、上空を飛んでいる鳥ポケモンたちの鳴き声が響く。
誰に見られていようが覗き見されていようが構わない。
ザングースは無視してヒメグマとキスを続ける。
舌が絡みあって、分泌された唾液とあまいミツが唇の隙間から垂れおち、ザングースの体毛に染みこむ。
いつの間にか顔を出しているザングースの股間のモノは、早くもヒメグマに欲情しているようだ。
あまいかおりが漂う中、ザングースとヒメグマは鼻で息をしながら、濃厚なキスを満喫する。
「おにいちゃん」
「なんだ?」
「えっちしようよ」
ヒメグマの唐突な誘い。
このセリフを言い出すのは大体ヒメグマの方だ。
「ははっ、お前も好きだなぁ」
「おにいちゃんは好きじゃないの?」
ヒメグマは右手を口に持っていき、首をかしげる。
「嫌いだったら毎日毎日お前とヤると思うか?」
にやりと笑うザングースが局部に眼を落とすと、ヒメグマもつられるように眼をそこに動かす。
「チンチン、元気いっぱいだね。えへっ、おにいちゃん、早くやろ!」
ザングースのペニスを眼にしたヒメグマは瞳を輝かせる。
ザングースたちの毎朝はこんな感じだ。
キスしたあとは決まって情事の流れになる。
一番始めはペニスを舐められまくってたまらず射精!というのがお約束なので、今朝もヒメグマの口淫からコトが進む。
「さぁおにいちゃん、早くあそこに座って座って」
「おいおい、押すなって」
ヒメグマが前方にある切り株をツメでさし、ザングースを促す。
押されるがままに切り株の上にどっしりと腰をおろしたザングースは、ひょっこり姿を見せているペニスをヒメグマに突き出した。
「ほーら、ヒメグマ。お前のだーいすきなオチンチンだぞぉ」
「わぁっ、おいしそう」
上を向いてヒクヒクと震え動き、元気いっぱいだぞと主張する肉棒にすっかり魅了されたヒメグマは、今にもよだれを垂らしそうだ。
「えへへっ、こっちにも朝のチューしてあげる」
「ぉわわっ」
ヒメグマは座りこむザングースの股間に顔をうずめ、そそり立ったペニスに舌を這わせる。
先っぽを舌先で撫でたあと、口をすぼめて尖端の穴にチュッとキスをする。
『大好きなザングースを気持ちよくしてあげること』
これがいつしかヒメグマのモットーになっていた。
朝勃ちと興奮によって怒張しているザングースの性器は、こうして毎朝ヒメグマに翻弄されるのだ。
「今日のせーえきはどんな味がするのかな? すごく楽しみ」
「うぉっ……!」
ヒメグマは先っぽの穴に口づけしたあと、口を大きくあけてペニスを根元まで咥えこむ。
口腔に支配された肉棒が刺激を受け、たえまなく蠢動する。
ザングースの朝の元気を溜めこんだ陰茎は、早くも精液の発射に備えてグググッと膨らんでいく。
ヒメグマの口は小さいので、大きくなったザングースのペニスを咥えこむと頬がパンパンになる。
「お前、ほんとにチンコ好きだよな」
「うん、舐め回したくなるくらい大好き。でももちろんおにいちゃんのだけだよ」
冗談半分でザングースがからかうが、ヒメグマは不服な顔をすることなく、肉棒から口を離してさらりと言う。
「いっただっきまーす」
キスを交わしたペニスが再びヒメグマの口の中に差しこまれた。
「っ! まぁおれもお前にしゃぶってもらうの、大好きだけどな」
これから得られる快感に胸を踊らせるザングースはうれしさのあまり、本音をもらす。
頭部をキズつけてしまわないようにツメを引っこめ、頭を優しく撫でてあげた。
「えへっ、うれしい。ありがと」
顔をあげたヒメグマが、あどけない笑みをザングースに見せる。
その一途な想いに一種の征服感に満たされたザングースもまた、自然と笑みがこぼれるのだった。
股を大きく広げ、くれてやるぞと言わんばかりにヒメグマの喉にペニスを押し当てる。
「じゃあねぇ、これはどうかな?」
「ひぅあっ……!」
突然おそいかかる強烈な刺激。
ヒメグマの巧みな舌使いはさらなる性感をザングースに与えた。
唇全体でまるごとペニスを咥えたあと、敏感な先端部分をぺろぺろと舐め回してきたからだ。
「ひぐっ!」
あまいミツがたっぷり染みこんだ舌に尿道口を執拗に舐められ、陰茎が激しく脈打つ。
幾度も繰りかえして熟練されたヒメグマの口撫にかなうはずもなく、声が裏返る。
ザングースと同じくツメが生えたヒメグマの手では当然、手淫ができない。
それゆえヒメグマは口とおしりでしかザングースに快感を与えることができないのだ。
しかしそのおかげで、最初は未熟だったヒメグマのテクニックはみるみるうちに上達していき、今ではザングースを快感の虜にしてしまうほどだ。
「ザングおにいちゃん、大好き」
「ひぅっ!」
ヒメグマはペニスの尖端を唇ではさみ、赤ちゃんのようにチューチュー吸いこむ。
こうしてヒメグマは一口一口に愛情を注ぎこみ、ザングースをたちまち快楽の海に溺れさせていくのだ。
「おにいちゃん、チンチンがまたおっきくなってるよ」
「っ……!」
おもちゃのように弄ばれて大きさを増したペニスが、今以上の快感を求めてヒメグマの口内で暴れまわる。
ただでさえ朝勃ちで感覚が鋭くなっているというのに、執拗に射出口を攻められているのだ。
欲望にまみれた液体が解き放たれるのは時間の問題だろう。
現に、心地よさを感じて喜ぶペニスは放精に備えて透明の分泌液を出し始めている。
「っ!」
声にならない叫び。
ヒメグマが先走り液の存在にいち早く気づき、肉棒を吸いあげたのだ。
震えあがるペニスから滲む分泌液が、ヒメグマの喉奥に入りこんでいく。
今はなにをされても身体を貫くのは快感ただ1つだった。
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