モバP「フツウのおおそうじ」 (21)
ガチャ
P「?」
にぱっ
柚「Pサンだ!こんにちはっ」
P「俺の家だからな。こんにちは」
柚「こんにちはー」 ニパニパー
P「今日はよろしくな。休みの日なのに悪い」
柚「へーきだよ。柚たちが来たいって言ったんだもんね!」
柚「ン?そこに積んであるのもそうかなーえいえい袋に入れてっちゃえ」ぽいぽいっ
P「あ、ちょ、待て待て。一応そこに積んではいたけどまだ読むかも…」
比奈「部屋の掃除の第一歩はまず物を捨てることっスよ…」 ヒョイ
比奈「あ、この号の読み切り面白かったっけ」
P「お、おう。まあな。…あ、それ俺も好き」
楓(……お酒、空いていないのがあったりしないかな…。開いていなくて、空いていないの。…ふふ)とことこ
仁奈「おーそうじなら仁奈にお任せでごぜーます!」もふとことこっ
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柚「Pサン雑誌がたくさんだねー」
P「学生のころから住んでるからな。そのころ買って読んだままのとかけっこう…」
どさどさっ
柚「わぷ。ほ、埃がすごいカモ。けほけほ」
P「ほ、ほんと悪いな。こんな汚い部屋で」
柚「ううんっ。こんなに汚れてる部屋って見たことなくてなんだか楽しい!」 にぱー
P(……部屋が汚いせいかいつも以上に柚がまぶしい) グサァ
もふもふ
P「きぐるみ汚さないようにな。…俺が言うのもなんだけど」
仁奈「へーきでごぜーます。ちゃんとお掃除よーにと思って来て着たきぐるみでごぜーますので」 もふんす
P「そっか」
仁奈「はい」
仁奈「よいしょっ」 ばさっ
仁奈「それにしてもせんたくものがたくさんでごぜーますね」
P「うん」 スイマセン
仁奈「どうせ何度か回すでごぜーます。よかったら仁奈のきぐるみもあとで一緒に洗わせてくだせー。着替えはもって来てるです!」もふんすっ
P(もふんす二回目だ)
P「…」
P(…一緒に回すの気にしないでくれるんだな…。父親みたいな気分だ)ホロリ
仁奈「??」
仁奈「さーP!回しやがりますよー。えいっ」 ピッ
P「おー」
パラ…
比奈「プロデューサーの家はタイムカプセルみたいっスね」
P「素敵な表現ありがとう。いろいろため込んでただけだけどな」
比奈「ふふ。私が中学とか高校のころに読んでたマンガとか。なつかしいっス」 パラパラ…
P「うん」
比奈「あのころから実はプロデューサーとこうやってつながってたと思うと不思議な気分だなーって」
P「そうか?」
比奈「はい。へへ」
P「そっか」
久しぶりに見た
P「…それにしても、掃除中見つかったマンガに時間をとられるって…これ以上なく使い古されたあるあるネタだな」
比奈「えへへ。ベタにはちゃんと、王道!ってベタなりの役割があるんス!」
比奈「私はべたべたなのもきらいじゃないっスよ?」 ニヘラ
P「…ん、そうか?」
比奈「はい」 ニヘー
P「……」
P「いや、でも掃除はべつだろ。ほら。それも捨てちゃうから貸して」 ぽふ
比奈「あう…てへ。はーい♪」
ごそごそ
P「…」
楓「…」 ゴソゴソ
P(…顔だけ物置に突っ込んで、お尻を突き出してるのは女性としてどうだろうか。下スカートじゃないからいいけど)
P「…楓さん」
楓「?むぐ」 ゴソ…
楓「あ、プロデューサー。プロデューサーの部屋はいろいろな物がたくさんで楽しいですね」 ニコ
P(楽しい…)
P「そうですか?…あ、楓さん」 ヒョイ
楓「はい。……?んむ」
P「鼻先に埃ついてましたよ。すいません…汚い部屋で」
楓「あ、いえ…そんなことは…さっきも言いましたけど、楽しいですから…え、えへへ」
P(そうなのか)
楓「でもお酒はありませんね…」 シュン
P(そこでしゅんとされても)
P「最近は楓さんと飲むことが多いですからね。べつに家で一人で飲むほど、お酒が好きなわけでもないし」
楓「…。ふふ。そうですか」
P「はい。…どうしました?」
楓「ふふ、ふふふ…。いえ」
楓「えっと、…プロデューサーは、いつもはしっかりした方なのに」
楓「お部屋の整理はできないのって、なんだか面白いです。ふふっ」
P(…からかわれた)
P(やっぱ大人の女性って感じだな。なんだかんだ。楓さんって)
楓(♪…。あ、あそこの奥まだ見てない。もう一度…よっ)
楓「あっ…ぷ、プロデューサー。腰がはまっちゃって動けなく…あ、あわわ」
P(やっぱそうでもない)
・
・
・
柚「ばさぁーっ。えいっ」 ドサドサッ
柚「こんなもんでどーかなっ」
P「おー…。すごい。俺ん家じゃないみたいだ」
柚「へへー。でしょでしょっ。柚頑張った!」
P「うん。ありがとう。すごく助かったよ」
柚「へへっ♪」 ホメラレタ♪
仁奈「仁奈もやりました!」
比奈「比奈もやったーっス」
楓「私も、はい」
P「二人は大半マンガ読んでたり物漁ってたりでしたよね?いや俺が言えたことじゃないけど」
P「あと比奈はなんで自分のこと比奈って?」
比奈「に、仁奈ちゃんの流れでつ、ついっス!間違えただけっスよ!」
楓「可愛い…」
柚「かわいいっ」
仁奈「かわいいです!」
比奈「あーあーあー」
P(まあいまのは自業自得だな) カワイイ
・
・
・
P「ご飯でも食べに行くか。今日はなんでもいいよ」
柚「なんでも!」
P「出前のチラシがたくさん出て来たから、そんなのでもいいけど…」 ガサ
仁奈「おー。ほんとになんでも選びほーだいでごぜーますね…」
P「仁奈はなにがいい?」
仁奈「…えう。に、仁奈でごぜーますか」
仁奈「…えと、仁奈は…じゃあ、えっと」
P「?」
・
・
・
にぎにぎ
仁奈「♪」
P「暑くないか?」
仁奈「へーきです!Pの手は…ひ、ひんやりはしてねーですけど、気持ちいーですので!」
P(正直だ。気持ちいい?)
P「そっか。それならよかった」
仁奈「はい!」 むふー
P「うん」
P「比奈も平気か?家でなにか頼んだ方が楽だったとは思うけど」
比奈「仁奈ちゃんがみんなでお出かけしたいって言うなら仕方ないっス。ふふ」 ニコ
P「ん、そっか」
比奈「はい。んー…はふ。それにもうけっこうすずしくなって来たし」
P「ああ」
楓「夕方ですね」
P「ええ」
柚「食べるものも仁奈ちゃんが決めていいんだよっ」
仁奈「は、はい。責任じゅーだいでごぜーますね!」
P「…」クス
P「柚はなにかないのか?」
柚「へ?アタシ?」
P「うん」
比奈「今日は柚と仁奈ちゃんが頑張ってたっスからねー。仁奈ちゃんはもうしたいことは言ったし」 ナデモフ
仁奈「んぷ。…えへへ。はい」
比奈「うん」
比奈「柚もなにか言っていいんスよー、と、とくに戦力にならなかった私は思うっス」
P「はは」
楓「ふふ」
仁奈「仁奈も柚おねーさんの行きたいとこがいーですよ!」
柚「あー…」
柚「へ、へへ。そうかな。じゃあ柚が、決めちゃっていいのかな」
P「うん。なにがいい?」
柚「うんっ。えっとねー!」
・
・
・
ガサ
P「よっと。ただいま」
柚「ただいまーおかえりー」
P「ただいまおかえり?」
柚「ただいまおかえりっ」
柚「どっちも言った方がお得カナーって!」 にぱー!
P「…なるほど」
P「…じゃあ、おかえり。ただいま」
柚「うんっ。ただいまーおかえりー!」
比奈「よいしょ」ガサ
比奈「わ、私は料理できないでスけど…すみっこで座ってればいいでスかね」
柚「えー。比奈サンも一緒に作ろうよー!」
比奈「えー」
仁奈「えへへ。お買い物みんなでしたの楽しかったです!」
楓「そうね」
わいわい
P(…自分の家がこんなに騒々しいのは初めてだ)
P「……こんなのもいいよな」
柚「ほらーPサンっ。Pサンも一緒に作って、みんなで食べよっ」
P「おー。いま行くよ」
おわりん
お読み頂きどうもでした
癒されました
乙
(魂の浄化される音)
おっつし☆
昔比奈とPでイチャつきながら料理作ってなかった?ともあれ乙
作者様、乙です。
癒されるわー。
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