にこ「三本の矢」 (18)
―部室―
凛「えぇ~今日もこの四人だけ? もう飽きたにゃぁ」グテー
にこ「それはこっちのセリフよ」
真姫「仕方ないでしょ 二年生は生徒会があるんだし」
花陽「それに今日は海未ちゃんは弓道部の方に行ってるから絵里ちゃんと希ちゃんが手伝ってるんだって」
にこ「まったく、少しは三年生離れしなさいよねー」
凛「にこちゃんには言われたくないにゃ」
にこ「どういう意味よっ!」ガタッ
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期待
花陽「何だか四人しかいないと部室が広く感じるね」
真姫「そうね」
凛「ちょっと寂しいにゃ」
にこ「だったらあんた達が賑やかにしなさいよ」
凛「どういう意味?」キョトン
にこ「来年たくさん部員を集めて賑やかにしなさいって事よ」
花陽「そうだね、あと数ヶ月もしたら私達も先輩になるんだね…」
真姫「まだ全然考えられないわね」
凛「ちゃんと先輩らしく出来るかなぁ」
にこ「別に不安になる必要はないわよ。ほら、にこだってちゃんと先輩やれてるじゃない」フフン
凛「それは突っ込んで欲しいって事?」ボソッ
真姫「そうなんじゃない?」
にこ「何か言った?」
花陽「ふふっ」
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ーー
にこ「三人ともちょっと集まってくれる?」
まきりんぱな「???」
にこ「これ何だと思う?」スッ
真姫「何って矢じゃない」
凛「にこちゃん凛達をバカにしてるの?」
にこ「違うわよ。じゃあ花陽、これを折ってみなさい」スッ
花陽「えっ!?折っちゃっていいの?」
にこ「いいから」
花陽「じ、じゃあ…」
花陽「えいっ!」ポキッ
にこ「折れたわね。じゃあ次凛、2本束ねて折ってみなさい」スッ
凛「う、うん」
凛「…えいっ!」ボキッ
にこ「じゃあ真姫、今度は三本束ねて折ってみなさい」
真姫「イミワカンナイ」
にこ「いいから」スッ
真姫「…っ」シーン
真姫「あれっ?」
にこ「折れないわね」
凛「結局凛もかよちんも三本は折れなかったにゃあ…」
真姫「で、こんなことさせて何が言いたかったのよ」
にこ「この矢はあんた達と同じよ」
花陽「どういう事?」
にこ「一本や二本なら折れるけど三本なら折れない」
にこ「あなた達もこの矢と同じように団結すれば絶対に折れないって事よ」
にこ「来年穂乃果達は生徒会で忙しくなるからアイドル研究部はあなた達が中心になっていかなくちゃいけないのよ」
にこ「きっと大変だとおもうけどそういう時こそ三人で力を合わせて協力していけばきっとこの部ももっと良くなっていくわ」
花陽「にこちゃん…」
真姫「にこちゃんにしては良いこというじゃない」クルクル
海未「そうですね」
凛「少しだけ見直したにゃー」
にこ「フフン、もっと褒めなさい…… って!」
四人「海未(ちゃん)!?」
真姫「いつからここに?」
凛「弓道部の方はもうよかったの?」
海未「はい。今はμ’sの方を優先しろと言われましたので」
花陽「そうなんだ」
海未「ところでにこ?」
にこ「な、何っ?」ビクッ
海未「弓道部の矢が何本か無くなってしまったのですが何か知りませんか?」ニコッ
にこ「」ゾクッ
にこ「そ、そうだ!にこも生徒会の手伝いに…」ソロー
凛「凛知ってるよ!にこちゃんが弓道部から持ち出した矢を凛達に折らせたって!」
にこ「ちょ、ちょっと凛!」
海未「そうなんですか?」ニコッ
にこ「うっ…… えぇ~?にこなんの事か良く分からないニコ」テヘッ
海未「ふんっ!」ボキッ
凛「にゃ!」
真姫「三本の矢が」
花陽「折れちゃった…」
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ーー
にこ(やっぱり矢も九本、μ’sも9人じゃなきゃ駄目って事ね)
にこ(ラブライブも9人で力を合わせればきっと…)
海未「綺麗に話を締めようとしないでください」
海未「ちゃんと弓道場全部を掃除してくださいね?」ニコッ
にこ「はい…」
おわり
長編ss書ける人って凄いな それじゃ
お疲れ
乙
おつ
乙です
竹じゃなくて強化プラスチックを折ったんか……
竹矢が何本かあったんだよ…
普通に買うと高いんだけど、にこっちガンバれ…
面白かったので、短編をいっぱい書いてくれてもいいんですよ?
にこ側が折ったのは3本、海未ちゃんが折ったのも3本
同罪ですよね
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