希「今日も今日とてお昼寝日和」 (111)
ふぁ……
眠たい
夏も終わりかけで、ほどよい暖かさが続く日々
お昼寝に向いている季節になってきて
ウチも最近はお昼寝モード全開
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406889632
あったか陽気に誘われて、最近皆来るのが少し遅れているから
ウチはそれまでの間、部室でお昼寝ちゅうやね
この前ことりちゃんにもらった花柄クッションを枕にして
机に突っ伏してお昼寝を始める
窓から入ってくる日差しがちょうどいい暖かさ
あー…気持ちいい
今日も良く寝れそうやね
ウチが深い眠りにつこうかとした時
ガチャリとドアが開いた。誰かが入ってきたようやね
「希、何寝てるのよ」
「あぁ……にこっち。にこっちもこっち来て一緒に寝よ……」
力なくそう言うと、にこっちはため息をついてん
「あんた、授業でも寝てたじゃない」
あちゃー
ばれてたんか
この様子だとエリちにもばれてるかもしれんなぁ
ああ。後が怖いよ
だから―――
今はお昼寝して現実逃避しようかな
「にこっち。前髪にゴミついてるよー」
「ええ?どこ?」
にこっちが手鏡を取り出して髪をチェックする
「どこにもついてないじゃない」
まぁ、ウソなんやし。ついてないよ
「もう、にこっちは……。ほら、ウチがとってあげるからこっち来て」
「本当どこについてるのよ…?」
手鏡でチェックしながらウチに寄ってくるにこっち
そして手が届きそうな所まで近づいた時に―――
「今や!」
にこっちの腕を掴み、引き寄せる
「うわっ!?」
引き寄せたにこっちをウチの膝の上に乗せて
両手でにこっちをしっかり押さえる
「ダマしたわねぇー!」
くすくす。騙される方が悪いんよ
じたばたと暴れるにこっちなんやけど
まぁ、にこっち力ないほうやし
ウチでも簡単に抑えられるっていう、ね
「まぁまぁ、そんな暴れんと。今日はこんなにいい天気なんやし」
「皆が来るまで、一緒にお昼寝しよ?」
最初は「嫌」だの「離して」だの言ってたにこっちなんやけど
だんだんと抵抗しなくなってきて
5分もしないうちに頭をこっくりこっくりしてな
ウチが
「そこのクッション使う?」
って聞くと、コクリと頷いてそのままクッションに頭を埋めてぐっすり
くすくす。さすがのにこっちもお日様パワーと睡魔に勝てんかったみたいやね
ウチも眠たくなってきたけど
にこっちがクッション使ってるから――――
ウチはにこっちを使って寝ようかな?
クッションを使って寝ているにこっちの背中に
頭を軽くのせて目を閉じる
あぁ………にこっちいい匂い
さっきの比にならないほど、あっさり深い眠りについてしまったよ
良いね、実に良い
おお、あなたか
期待
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
今日も今日とていい天気
さてさて、今日最初に来るのは誰なんやろうね
ガチャリ
今日ウチの次に来たのは――――花陽ちゃん
「あれ?まだ希ちゃんだけなんだ」
「おお、花陽ちゃん。今日は花陽ちゃんだけなん?」
「うん。凛ちゃん、先生に呼ばれて職員室に行ってるんだ」
ほほう。きっと宿題を忘れたとかなんやろうね
それじゃー
今日は花陽ちゃんを誘ってみよう
「いい天気やね」
「そうだねぇ。こんなにいい天気なんだから、お外でおにぎりを食べたらすっごく気持ちいいんだろうなぁ」
くすくす。確かに
食べた後は、ポカポカ陽気に誘われてぐっすりできるんやろうなぁ
でも今日は―――
「花陽ちゃん。ウチの膝に座ってみーひん?」
「うん!…………うぇええええええええっ!?」
あまりに唐突な事だったのか、花陽ちゃんが大慌て
ある意味この反応を待っていたって言ってもおかしくないけど
「ど、どうして……膝に?」
「そりゃ、こんなにポカポカで暖かいんよ。一緒に寝たら気持ちいいやん?」
「ほら、こっちおいで。にこっちのお墨付きなんよ」
膝の上をポンポンと叩いて花陽ちゃんを急かす
何回か「いいの?」「うん、いいよ」の会話を繰り返して
花陽ちゃんがゆっくりとウチの膝の上に座る
「どう?」
「う、うん!いいんじゃ…ないかな!?」
がっちがちな花陽ちゃん
あーもう。そんなんじゃ寝れんよ?
えい!と花陽ちゃんを軽く押して、ことりちゃんのクッションに押し倒す
そして、ウチが花陽ちゃんの背中に頭を乗せてサンドイッチ状態に
ああ、花陽ちゃんの心臓バクバクいってるのが聴こえる
くすくす。緊張せんでいいのになー
ぴゃー、って声が漏れてるような気がするけど気のせいやんな
さっき花陽ちゃんが言ってたけど、お外でおにぎり、か
今度花陽ちゃんと一緒にピクニックに行こうかな?
ああ、もちろん凛ちゃんも誘ってな
おにぎりの具は、梅に鮭にたらこにツナマヨ
変化球でいろんな具材を入れた爆弾おにぎりもとっても美味しそう
くすくす。とっても楽しくて気持ちいんやろうなぁ
ああ、そんな事考えてたらなんだか眠たく……なって…
花陽ちゃんごめん。ちょっと枕にさせてもらうよ
花陽ちゃんの腰に手を回し、花陽ちゃんを動けないようにして
お休みなさい
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
今日も今日とていい天気
さてさて、今日の被害者――――
こほん。ウチと一緒に寝てくれるのは誰かな?
ガチャリ
「こんにちは希」
おおっと海未ちゃんかぁ
手強い相手やな
でも、μ'sの皆を膝の上に乗せて一緒に寝るって決めたんやから
なんとか攻略してみせるよ
え?いつ決めたかって?
そんなん今やん
さてさて、うーん………
どうやって膝の上に乗せようかな
海未ちゃんは意外と単純な所あるし……
「希?どうかしたましたか?」
「ん、ああ。ごめんごめん。考え事しててな」
と、悩んでいて返事がおろそかになってしまったよ
「考え事ですか……?」
ウチの対面の席に座る海未ちゃん
「そうやね……海未ちゃんの事で、な」
と思わせぶりなセリフをはいてみる
「なっ―――――!?」
顔を赤くしてそむける海未ちゃん
ああもう、予想していた通りの反応やね
「わ、私の事でどうして希がっ!?」
もうちょっと弄ってもいいんやけど、これ以上弄ったらめんどくさい事になるからなぁ
「海未ちゃん最近疲れているっぽいし、何かしてあげようかなって考えてたんよ」
勘違いに気付いたのか、海未ちゃんが何度か咳払いをしてる
くすくす。真面目な分弄ったらすっごくいい反応するんよ
「こほん………そ、そうでしたか。気持ちだけでも充分ですよ」
「そうだ、肩揉んであげよか?」
「こんないい天気にウチの肩揉み合わせたら、あっという間に昇天するよー?」
実際に少し前にエリちにやってみたらぐっすりやったし
海未ちゃんもウチの虜にしてあげるよ
「肩…ですか?確かに最近書類仕事が多くて少しこってはいますが…」
「なら決定やね。ほら、こっちおいで」
膝の上をポンポンと叩く
「ひ、膝ですか?希の膝の上に乗れと…!?」
「んー?そうやね。そっちの方がやりやすいし………」
椅子を動かして、海未ちゃんが座れる間隔を開ける
「こっちの方が気持ちよさ倍増やん」
「それに別に恥ずかしがることないよ?エリちやにこっちもやったんやし」
少しの嘘を混ぜる
嘘は少しだけ真実を混ぜれば相手に気付かれにくくなるんよ
「絵里やにこが……ですか?」
にっこり笑顔でうなずき、さ、早く来て。と急かす
それなら……と。騙される海未ちゃん
あーごめんな。ウチの野望の為に犠牲になってな?
ちょこんと、膝の先に海未ちゃんのお尻がのる
あーもう。そんなんじゃやり辛いよ
海未ちゃんの腰を手を回して、ぐいっと手前に引き寄せる
小さな悲鳴の後に海未ちゃんの苦情が来たけど、そんなのお構いなし
「ほら、そこのクッション使っていいから。うつ伏せになって」
ぶつぶつ文句を言いながら結局はうつ伏せになる海未ちゃん
ここまで来たら、ウチの勝ちやね
海未ちゃんの肩をモミモミ
ほほう、これは思ってたよりこってるなぁ
「海未ちゃんこってるなぁ。やっぱり生徒会きつい?」
「そう、ですね……。色々と大変ですが、とても得難い経験をしています」
「もう少し……穂乃果が頑張ってくれると……ん‥‥助かるのですが」
「んっ……そこ、です……」
あー………
エリちもきっと今の海未ちゃんと同じやったんやろうなぁ
今度エリちにパフェ奢ってあげよ
時々、言葉を交わしていたんやけど
だんだんと海未ちゃんの反応がなくなってきてな
変わりに寝息が聞こえてきてん
「すー………すー……」
クッション抱きしめてぐっすりやね
ウチはといえば腕が少し痛いかな?
海未ちゃんの眠り邪魔しても悪いし
ウチはパイプ椅子の背もたれに寄りかかって
膝の上に感じるぬくもりと、ぽかぽかな太陽でぐっすりと眠ったよ
今日はここまで
こんな感じで皆とお昼寝するSSを細々と書いていきます。
次回は2、3日後になると思います。
乙です
乙
待ってる
ハラショー...ハラショー!!!!!
のんたんの膝の上いいなぁ…
おつ
хорошо
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――――――――
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今日も今日とていい天気
いつものウチの指定席で皆を待っていると
勢いよく扉が開いて
ショートな髪の女の子が元気よく部室に入ってきてな
「おっはよー!」
「元気いいなぁ。でもおはようやないよ?」
はっ!っと思い出したかのように、こんにちは!と言い直す凛ちゃん
少しだけ髪の毛がはねてる
ああ、きっと授業中に寝てたんやね
わかる。わかるよ凛ちゃん
授業中に眠たくなるの
さてさて、凛ちゃんはとっても簡単やね
「凛ちゃん、ウチの膝の上においで」
ポンポンと叩くと
「うん、いいよー」
二つ返事で了承してくれてな
ホントそんな凛ちゃん好きやで
ちょこんと座った凛ちゃんをぎゅっと抱きしめる
あはは、と笑う凛ちゃん
ああもう、可愛いなぁ
「あー……とっても暖かくて…気持ちいいにゃ……」
「そうやねぇ……」
しかもウチの期待を裏切らない
手のかからんで、ウチのやってほしい事を素直に聞いて
おまけに元気で可愛くて――――
凛ちゃん最高やん
「あ、そうだ。凛ちゃん、今度花陽ちゃんと一緒にピクニック行かん?」
「うん、いいね……」
力のない返事が返ってくる
もうおねむやね。ちゃんと聞いてるかな?
「バドミントン………楽しそう……」
あ、聞いてた。けど――――
凛ちゃんがクッションをぎゅって抱きしめて、そう呟くと
ウチを背もたれにしてスヤスヤと寝息を立てて眠ってんな
ウチは凛ちゃんのベッドやね
凛ちゃんが倒れないように、腰に手を回して
お休みなさい
一旦ここまで
更新が少し遅れて申し訳ありません。
仕事から帰ってきたら、あと少し続きを書きます。
おつおつ
楽しみにしてますぜ!
凛ちゃんは天使
おつ凛ちゃんかわええな
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――――――――――――
今日も今日とていい天気
ウチが部室にやってくると既にウチの特等席に先客がいてな
ことりちゃんがウチの席を奪ってぐっすりとお昼寝中
いやまぁ、ウチの席って決まってないんやけどね
新作のクッションを枕にしてる
んー……あれも触り心地よさそうやなぁ
ことりちゃんの眠りの邪魔をしてはいけないと思い
扉をゆっくり、静かに閉めて
ことりちゃんの向かいの席に座った時
「う……ん…」
ってことりちゃんがクッションから顔を上げて、起きてしまってな
「あ、ごめんな。うるさかった?」
「ふぇ………ん……」
くすくす。ことりちゃん目が開いてないよ
でもわかるよ。そのままちょっとほっとくともう一回眠ってしまうんやろ?
「まだ皆きてないし、もう少し眠ってていいよ?」
うん、と小さな返事をしたことりちゃんは
そのままボフッとクッションに顔を落とした
さてさて、案外海未ちゃんより攻略が難しいかもやね
とりあえず今日は様子見かな?
今日はここまで
数日中には続きを書きます。
乙
はわわ…癒されますぅ…
――――――――――――――――
次の日、ウチが部室に訪れると
ことりちゃんが裁縫セットで何かを作ってたんよ
「ことりちゃんなに作ってるん?」
ウチの声に気付いたのか、手を休めてウチを見て
「あ、希ちゃん。これ、新作のクッション作ってるの」
おお、もう新作なんか
「今度はね、カバーを麻にしてみたの。少しひんやりするよ」
「まだまだ少し暑い日もあるから、こういうのもいいかなーって」
「お、いいやん。確かに今日は少し暑いから、こんな日にはそのクッション使ったら気持ちいいんやろうなぁ」
ウチがそう言うと、にっこり笑顔のことりちゃんが、じゃあ完成したら使ってみて。って
なんか申し訳ない気がしたけど、そもそもこのクッションは自分用やないみたいで
誰か欲しがっている人にあげようかと思ってたみたい
うーん。それじゃあ、少しだけ使ってみようかな?
もうすぐ終わるからちょっと待っててね。って言って再び作業に取り掛かることりちゃん
ことりちゃんの言葉通り、10分もしないうちに「かんせ~い」って柔らかな声が聞こえてきたんよ
「はい、希ちゃん。どうぞ」
そう言って、ぐいっと完成したクッションを差し出してな
なんか変な緊張感があったんやけど、受け取って抱きしめてみる
うん――――
今まで使ってたやつと肌触りが違くて
少しひんやりして
なんだかとっても気持いい
「うん。とってもいいよ。ことりちゃんありがとうな」
えへへ…、と少し照れながらも笑顔なことりちゃん
そうだ。お返ししないとな
「ことりちゃん。新作のクッションのお返しに、座り心地最高な椅子使ってみる?」
ほぇ?って気の抜けた返事が返ってくる
「抱き心地最高なクッションと座り心地最高な椅子なんてとっても素敵やん?」
ことりちゃんには席を立って目を瞑ってもらい
ことりちゃんとことりちゃんが座っていた椅子の間に立ち、ことりちゃんの肩を触る
「ゆっくり、ゆっくり腰を下ろしてな?」
ウチはことりちゃんの肩をゆっくり押して
ゆっくり、ゆっくりとことりちゃんのお尻はウチの膝の上へ
「あぁ……なんだろう、ふかふかで……ほんのり温かくてとってもいいよ」
くすくす。あーやっぱり気持ちいいんやね
ウチも試してみたいなぁ、分裂とかできんかな?
やってみたいし、もう一人のウチを膝の上に乗せてどういう反応するのかも見てみたい
でもその前に
「ことりちゃん、目開けていいよ」
ことりちゃんにそう言いながら、腰に手を回す
予想通りに慌てることりちゃん。くすくす、花陽ちゃんみたい
後は―――
ことりちゃんをクッションに押し倒して
ことりちゃんの背中に頭を置く
ことりちゃんの甘い匂いと柔らかい声、そしてドキドキと高鳴ってる心臓の音を睡眠促進剤にして
お休みなさい
いいねー
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
今日も今日とていい天気
うーん――――
今日も眠たい!
「というわけで、真姫ちゃん膝の上においで」
「なにがというわけでなのよ!」
うん。予想通りの反応やね
真姫ちゃんはウチから一番遠くの席に座り直した
真姫ちゃんがな
こんな露骨な反応するってことは、興味ある。ちゅうことなんやね
もう、本当面倒な性格やなー
凛ちゃんみたいな素直さがあったらウチもいっぱい可愛がってあげるんに
そのうち真姫ちゃんから近づいてくるから、それまでゆっくり待っとこ
――――――――――――――――
う、ん………
あれ――――ウチ…
いつの間にか寝てたみたいやね
ゆっくり目蓋をあけると、目の前には真姫ちゃんの顔があってん
ウチが驚くより先に「のっ、希っ!?」って、めっちゃ慌ててん
なにがあったんかわからんかったけど、真姫ちゃんが手に持っていたマジックでだいたい察しがついた
「真姫ちゃん、何かいう事あるかな?」
ウチがそう言うと、真姫ちゃんはマジックを後ろに隠した
「な、なにがよ?わ、私は別に―――――そう!前髪についたゴミを取ってあげようとしただけなんだからぁ!」
それっぽい言い訳を言ってるけど
眼がキョロキョロしてて、全然信用できない
でも――――
「そうなんかー。ありがとな、真姫ちゃん」
その場ではお礼を言って
スタスタと扉の前まで移動する
よし、これで逃げ場を塞いだ
スッと手鏡を取り出して――――
「真姫ちゃん?何かいう事は――――ある?」
にっこり笑顔でそう聞くと、観念したのか、かすかに口を震わせて小さな声で、ごめんなさい。って
手鏡でチラッと自分の顔を見てみる
両頬に三本ずつ綺麗な直線が引かれていて
まるで猫のヒゲやね
なるほどなるほど
どうやら真姫ちゃんはウチのこと猫だと思ってるんやね
どうしてそんなことしたのか聞くよりも
ウチはお仕置きの内容を考える方が先にいってん
よし――――
20秒くらい悩んだように見せてたけど、実は最初から決めててな
「真姫ちゃん、ウチの膝の上に座って」
もちろん拒否権はないからな?そう付け加えてん
海未ちゃんみたいに先っぽにちょびっと座るかと思いきや
意外や意外、深々と座ってな
なんていうか、吹っ切れたって言うか……楽しみにしていたって言うか……
「ど、どうなのよっ……!?」
顔は見えんけど、きっとすっごく赤くなってるんやろうなぁ
くすくす。なんかかわええな
「真姫ちゃん全然重たくないよー?まるでぬいぐるみみたい」
「もっと食べた方がいいんやない?」
そういいながら、ウチの両手はゆっくりと真姫ちゃんの胸部へ
「そ、そうかしら?別に食事に制限はかけてないけど」
そして――――
わしわし――――わしわし――――
「なっ―――!?」
「うーん。やっぱり真姫ちゃん胸にも栄養いってないよ?もっと食べよか?」
「ああそうだ。今度一緒にご飯食べにいこっか?いいお店知ってるんよ」
あわてふためく真姫ちゃんを軽く無視して話を進めようとする
でもさすがに真姫ちゃんに怒られちゃったよ
しょうがないよ。真姫ちゃんの久しぶりなんやし
真姫ちゃんに怒られちゃったけど
腰に手を回して当初の予定通りに一緒に寝ようかな
「さぁ、一緒に――――寝よか?」
耳元でそっと囁いてみる
「なっ――――!?」
背筋をピンと伸ばしたまま反応がなくなってん
まぁ、真姫ちゃんが照れるなんていつも通りの事やし
そのまま真姫ちゃんをクッションに押し倒して、お休みモードに移行
眠りに落ちる直前、ふと思ったことがあってな
『さぁ、一緒に寝よか?』
何か変な勘違いされてない………よね?
今回はここまで
次回なのですが、お盆前後になるかと思います。
時間ばかりかけてしまい申し訳ありません。
乙
気にせずゆっくり書いて大丈夫よ
おつー
相変わらず良い雰囲気です
のんたんって絶対柔らかいよな
まきちゃん!
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
今日も今日とていい天気
ガチャリと部屋に入ってきたんは
「あら、希だけなのね」
「んー…?エリちやん」
おかえりでした
既にお昼寝モードになっていたウチは体を起こす
「なに、今日もお昼寝してたの?」
「そうやね。温かいし……ことりちゃんのクッション気持ちいいし」
欠伸をして、ぐいーって背を反らして背伸びをする
そんな一連の行動を見ていたエリちが、ふっと噴き出してん
「もう、そんなに寝てばっかりじゃ、夜寝れないんじゃないの?」
そんなことないよ?夜もぐっすり眠れる
お昼は温かお日様でポカポカ寝れて、夜は夜で温かお布団でぐっすりやね
そんな力説してると、エリちは幸せそうねって
ホント、エリちやμ'sの皆がいるからウチは幸せ者よ
そんな事言いかけたとき、エリちがおもむろにウチの膝の上に座ってな
エリちはおどけた声で、少し意地悪そうな感じでこう言ったんよ
「海未に聞いたわよ。希の膝に座ったら肩揉んでくれるんでしょ?」
唐突な事で少し驚いたんやけど、まぁエリちなんやし
言ってくれたらいつでもやってあげるのにな
ことりちゃんの新作クッションに顔を埋めてもらい
ウチはエリちの肩をモミモミ
エリちの肩を揉むのは久しぶりなんやけど、なんだかあんまりこってないみたい
生徒会を引退して肩の荷が下りたんかな?
それでもエリちはとっても気持ちよさそうな、嬉しそうな声をあげてたんよ
ふと――――
海未ちゃんの肩を揉んでた時の事を思い出す
「なぁ、エリち。今日帰りにパフェ食べに行かん?」
「なぁに、突然どうしたの?」
柔らかい返事が返ってきた
ウチは海未ちゃんの肩揉んでた時の事言ったんよ
生徒会の時にいっぱい迷惑かけたかもしれないから、たまにはエリちにサービスしようかな。ってな
少しの間、静寂に包まれて
エリちがな。顔を上げずに
「別に気にしてないわ。それより……そう、ね。また、こういう機会作ってくれるかしら?」
かすかに声が震えてる
こんなんでいいなら、毎日でもしてあげるよ
エリちの肩揉んでる間に皆がやってきて
今日は久しぶりにお昼寝できなかったけど
お昼寝するよりもなんだかとっても
充実した時間やったなぁ
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
今日も今日とていい天気
さてさて、当初の目的通り
μ'sの皆を膝の上に乗せることができたから
今日はひとりで気ままのお昼寝
――――あれ?
誰か忘れてるような…?
目蓋を開けて、机に突っ伏した状態で考える
そうだ、確かまだ――――
名前を心の中で呼ぼうかとしたとき、その子が丁度部室に入ってきた
「やっほー希ちゃん!」
「ああ、穂乃果ちゃん。丁度よかった」
ウチは体を起こす
穂乃果ちゃんは、海未ちゃんや真姫ちゃんみたいに考えなくてもいいと思う
きっと凛ちゃんタイプなんだから、何も捻らずに――――
「穂乃果ちゃん、ウチとお昼寝しよか?」
ほら膝の上においでと、膝をポンポンと叩く
「うん?いいよー。希ちゃんの膝に座っていいのー?」
ほらね。凛ちゃんタイプで扱いやすいなぁ
タタタと駆け寄り、穂乃果ちゃんが膝の上―――――
「………え?ほ、穂乃果……ちゃん!?」
確かに穂乃果ちゃんは膝の上に座ったよ?
座ったけど――――さ
穂乃果ちゃん。ウチと向かい合うように座ってな
「えへへ……暖かくて、柔らかくて、とっても気持ちいいなぁ」
ほんわか笑顔の穂乃果ちゃんがすぐ目の前にあって
なんかドキドキ
ドキドキっていうか、もうバクバクになってきて
どいてもらおうかと思ったんやけど
「ふぁー……なんだか眠たくなっちゃったなぁ…」
穂乃果ちゃんがウチを抱きしめて、あごをウチの肩に乗せる
するとあっという間に寝息が聞こえてきて………
トクントクン、穂乃果ちゃんの心臓の鼓動を感じる
穂乃果ちゃんがぎゅー、って抱きしめる
心臓がバクバクいって声が出ない
引きはがそうとしたウチの手は、どうしていいかわからず宙を泳いで――――
きっと真っ赤になっているであろうウチの顔は、部室の入り口に視線を向ける
誰かが来る気配はまったくない
あかん、あかんあかんあかんあかん!
このままだとウチ――――なんか大変な事になる!
誰か、誰か早く――――!
は、早く誰か……誰か助けてぇー……っ!
おしまい
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
転職などで忙しくなりそうなので投下頻度がだいぶ減るかと思います。
一応次回作なのですが、需要はないと思いますが可能性を感じたので、ラブライブ!とみかん絵日記のクロス書きます。
あとそのうち耳かき安価またやりたいです。
乙
のんたんが穂乃果に負けるという風潮、グッドだね
チョットマッテテー
乙でした
このSSまとめへのコメント
続きお願いします!
えりちのバージョンが見たいです!
ほののぞ終わりか、凄く良かった
最後はSIDネタか
今回は止める者がいないが、さて