神は言っている、ここで死ぬ定めではないと
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何かが聞こえた気がした
春香「………」
倒れていた体を起こし、周りを見渡す
……………。
…………………………。
足元には路線
周りには私を見下ろしている人達がいる
焦って私の元に降りて来ようとする人も
ダメだ、もう間に合わない
男性の大きな声が辺りに響いている
前を見ると、そこには私に向かって走ってくる電車があった
クラッシュを鳴らしながら私に向かってくる
ああ、死ぬのか
私のドジでこけて路線に落ちて
こんなことで私は最後を迎えてしまうのか
そう思いながら、止まるはずもない電車を途方もない目で見つめる
こんなスレ立てで大丈夫か?
期待
電車はどんどん私に近づいてくる
それと同時に周りの騒ぎも大きくなる
私は軽く深呼吸をした
とても落ち着いている
こういう場面に直面した時は、恐怖でパニックになるものだと、昔からそう思っていた
実際に体験してみて分かったことだけれども、今更そんなことはどうでもいい
もう時期私は死ぬのだ
×もう時期 ○もう直
周りには私に必死に呼びかける人や、顔を背けている人、いろんな人が居た
そのことが私の状況をより鮮明に教えてくれる
この後、電車はそのまま私に近づいて私を跳ねるだろう
無駄な抵抗は辞めよう
私は少し先の情景を思い描いて、目を瞑ろうとした
春香「………」
が、その時
人ごみの中に奇妙な物が映った
私に向かって笑いながら手を振っている人がいたのだ
私はとっさに前に手をかざした
まだ死ぬわけにはいかない
そんな思いが不意に頭を過ぎった
…………………………
電車は私の目の前で止まった
>>5
大丈夫だ問題ない
やべぇ…
期待
千早「フォォォォォォォーーン!!!」
はよ
深呼吸をする
辺りを見回す
春香「………」
さっきまで私に向かって手を振っていた人が居たところには、大勢の人が群がっていた
…見失った
私は路線から1発で段差を上がる
「ちょっと君、大丈夫なのかい?」
春香「はい、なんとなく電車が止まるような気がしましたし」
私は心配そうに話しかけてくる人に笑顔を向けると、そのまま事務所へと足を運んだ
春香「………」
何かがおかしい
事務所に向かう途中、道に置いてあるダンボールが目にとまる
春香「捨て猫?」
拾ってくださいという文字に加えて、大人しそうに猫が箱の中に座っていた
春香「……」
春香「この後大雨が降ってそれは夕方まで降り続ける…」
私はバッグに入れていた折りたたみ傘をダンボールの屋根代わりに引っ掛けて外れないようにすると、事務所へとまた歩き始めた
………………………
数分後のこと
私は事務所から少し離れたスーパーの入り口に雨宿りしていた
そう、自分の傘が無かったのだ
春香「もうすこし降り出すのに時間がかかると思ったんだけどね」
私は空を見上げながら浮かない顔をする
春香「これじゃあ事務所に間に合わないかなぁ」
私は道路を走りゆく車を見ながらため息をつく
春香「遅れるわけにはいかないよね、いざとなったらずぶ濡れも覚悟で…」
春香「ってそれも嫌だなぁ」
止みそうにない雨のなか、店から出てくる人の傘が目に映る
春香「あ、そうか…買っちゃえばいいんだ」
ここはスーパー、傘くらいなら余るほど売ってあるはず
「雨だー!」
店の入り口から走りながら出てくる、おそらく幼稚園児であろう小さな子を華麗によけると、私もウキウキ気分で店の中に足を踏み入れた
エルシャダイキャラは出るのかな?
ほ
えたったか……
お願いします復活して
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