P「おはよう響」

響「おはようプロデューサー！」

P「今日も調子いいみたいだな」

響「もっちろんさ～！自分完璧だからな！！」

P「はいはい。それじゃ今日の予定だ」

響「…なんだか流されたぞ……」


響「プ、プロデューサー！」

P「やったな響！！」

響「ついに自分もＢランクアイドルさー！」

P「トップアイドルももうすぐだな！」

響「そ、それじゃプロデューサーいつもの…」

P「ちょっとその前に…」

P「響、目をつむってろ」

響「え？　わ、わかったぞ……」

響（まさかプロデューサー…）

響（自分まだ心の準備が…！）

ﾊﾟｼｬ!

響「……ん？」

P「ははは、響の初写真ゲットだ」

P「はい、響」

P「ランクアップのお祝い品だ」

響「え…？　カメラ…？」

P「あぁ、喜んでくれるといいが…」

響「……期待しちゃったじゃないかーー！！」

響「でも…嬉しいぞ…ありがとプロデューサー」

P「これから仕事もどんどん増えていくだろう」

P「一瞬一瞬が目まぐるしく回っていくと思うから」

P「このカメラでその瞬間の思い出でも残してくれたら…」

響「プロデューサー…自分すごくうれしいぞ！」

響「ありがとう！」

支援

響はかわいいなぁ

響可愛いよ響

神は何故こんなかわいい物体を作り給うたか

響「プロデューサーからの初めての贈り物…」

響「絶対大切にするさー！」

響「ハム蔵！　別にニヤニヤしてないってば！」

響「ふんふふんふふ～～ん♪」

ハム蔵「ヂュ、ヂュイイ！！！」

響「どうしたんだハム……え……？」

ｷｷｰｰｯ!!

ｶﾞﾝｯ!

ｺﾞﾂｯ!!

響「…………」

響「……痛ててててて…」

P「だ、大丈夫か…？」

響「プ、プロデューサー！どうして…？」

P「アイタタ…響、忘れものだぞ」

響「あ、携帯…ありがとう……」

響「ってそんなことよりプロデューサー！頭から血が…」

P「ちょっとぶつけただけさ」

響「な、なんだあの車！！」

響「まてーー！！」

P「響、お前もよそ見して歩いていただろ」

P「俺もちょっと頭をぶつけただけだ」

P「お前も大事な時期だから事を大げさにしたくない…わかるだろ？」

響「プロデューサー…うん…ごめんね」

響「自分プロデューサーからプレゼントもらってうかれてて…」

P「お前が無事でよかったよ」

P「俺は体のタフさだけが売りだから…こんな傷すぐに治るさ」

P「それじゃ気を付けて帰れ…ん？どうした？？」

響「自分の家まで送ってよ…」

響「手当もしなくちゃいけないし…」

響「はい！　できたぞ！！」

P「ありがと響、大分楽になったよ」

P「それじゃ俺は帰るから…」

響「プロデューサー…晩御飯も食べてってよ」

P「でも……」

響「…………」

P「はぁ、ありがとう響　いただくよ」

響「自分頑張っちゃうぞ！！」ﾊﾟｧ


P「ごちそう様、それじゃ…」

響「……………いかないで欲しいぞ…」

P「一体どうしたんだ？　今日の響なんだかへんだぞ？」

響「……思いっきり頭ぶつけちゃったし…」

響「このまま返したらプロデューサーが死んじゃいそうで…」

P（まぁあんだけ派手に頭をぶつければな…）

響「明日の朝プロデューサーの無事が確認できるまで自分が一緒にいるぞ！」

P「……こうなった響は引かないな」

P「事務所のみんなには絶対に内緒だからな」

響「も、もちろんさー！」

響「うぅ…プロデューサーが隣で寝てるぞ…」

響「こういう時ってどうすればいいんだっけ…？」

響「うぅ…でもまだ自分トップアイドルじゃないし…」

響「うぅ………」


ﾁｭﾝﾁｭﾝ

響「……全然眠れなかったぞ…」

響「プロデューサーおはようだぞ」

P「……………」

響「プロデューサー？　プロデューサー！！」

P「ん…ここは……？」

響「プロデューサー…ちゃんと生きてた…」

P「俺、どうしてここに…？」

響「何言ってんのさプロデューサー！」

響「昨日自分の家に泊まったじゃないか///」

P「……君は…？」

響「え……？　我那覇　響だけど…」

P「…………な、なーんてな」

P「おはよう響」

響「…変なプロデューサー」

響「朝ごはん作るからまってて！！」

P「あぁ…………」

P「…………………」

もしかしてこれは…！！

～２週間後～

響「プロデューサー、あれから調子悪いとこはないか？」

P「あぁ、絶好調だよ」

P「響のおかげで頭の傷も、ほらこの通り」

響「よかったぞ！　自分のおかげだな！」

響「ならさ…ほら、いつもの…」

P「…いつもの？」

響「もう、はやくはやく…///」

P（いつもの…いつもの……）

P（どうして…どうして思い出せないんだ……）

響「プロデューサー？」

上条「呼ばれた気がしたので

」

響（はやく……頭をなでてよ…///）

P「そう言ってくれたからよかったものの…」

P「だめだ…最近思い出せないことが多すぎる…」

P「とくに響のことに関してだ」

P「響の家に泊まった翌日」

P「本当は状況が把握できてなかった…」

P「あの場所がどこで…彼女が何者かさえ…」

P「やっぱりあの時頭を打ってしまったせなのか…？」

P「………………」

P「今は彼女に心配をかけたくない……」

P「…………」ｸﾞｰｸﾞｰ

ﾊﾟｼｬ

P「…ん？」

響「へへっ！プロデューサーの寝顔ゲットだぞ」

P「………やられたな」

響「プロデューサー、やっぱり疲れているんだぞ」

響「あまり無理はしないで欲しいさー」

P「響が頑張っているからな」

P「Ｂランクも目前…俺も響に負けていられないからな」

響「自分…もうＢランクなんだけど…」

響「それを言うならＡランクだぞ！」

P「あ、そうだったっけ……」

P「あはは…まだ寝ぼけているみたいだ……」

響「やっぱり疲れているのさー！すぐにでも休みを取って欲しいぞ…」

P「あぁ……そうするよ………」

響「…………………」

医者「う～ん…特に脳に異常は見受けられないが…」

P「そうですか……」

医者「きっと軽度の記憶障害だろう」

医者「すぐに治るよ」

P「……ありがとうございます」


P「頼りにならない医者だな…」

P「ほんとにすぐに治るのだろうか…」

P「………………」

P「もしこのまま進行していったら…」

P「彼女との記憶、思い出、そしてこの想いさえも忘れてしまうのか……？」

P「彼女との…彼女との……」

P「彼女って誰だ………？」

このヤブ医者だわ…双子のパパにいる病院行っとけよ

P「くそ、名前が…名前が思い出せない…」

P「はやく…はやく会いたい……」


響「おかえりなさ…あ！プロデューサー！」

響「今日はオフって言ったじゃないか！」

P「……………」

ｷﾞｭｯ

響「うわぁぁ！？　いきなり何さ、変態プロデュー…」

P「……………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

響「泣いてるのか？プロデューサー…？」

響「……よしよし」

響「自分が一緒だからね…」

P「ごめんな…ごめんな…」ｸﾞｽｯ

なんか前に見たことある気がするな

響「そんな…自分のこと…忘れちゃっているのか？」

P「ごめん…ホントに…たまに響のことが思い出せなくなる時があるんだ…」

響「だからあの時も…」

P「あの時って…？」

響「事務所で寝てた時、自分のランクを間違えちゃったじゃないか」

P「…………ごめん」

響「あわわわわ、大丈夫さ！」

響「ほら、その時のプロデューサーの寝顔」

響「自分ずっと大切にとってるんだ…///」

響「そうだ！　このカメラ…」

響「自分とプロデューサー…二人の物にしようよ！」

響「二人の思い出を残すんだ！」

響「そうすればプロデューサーも写真を見る度に自分のこと思い出してくれるだろ？」

P「響…ありがとう……」

響「プロデューサーのためなら…」

響「それじゃさ…さっそく一枚撮ろうよ」

P「…そうだな」

P「二人の思い出のスタートだ」

響「このカメラタイマーにできるのか？」

P「たしかこうやってこうやって……よし撮るぞ」

響「プ、プロデューサー…もっと近づくぞ…？」

P「…あぁ」

ｷﾞｭｩ

響「あわわプロデューサー！！？」

ﾊﾟｼｬｯ

P「ははは、これ見てみろ！　響の顔」

響「もうっ！　撮り直し！　撮り直しさーー！！」

響（プロデューサー…やっと笑ってくれたぞ…）

ちくしょう、ベタなのに泣いちゃうぜ

てっきり誘拐監禁調教心中コースかと思ったらなんて綺麗なお話なの

泣けマス

P「響、クリスマスも仕事が入ったが大丈夫か？」

響「も、もちろんだぞ！！」

響「別に一緒に過ごすような人なんていないし…」

響「プロデューサーも大丈夫なのか…？」

P「ははっ、俺も響と同じでどうせ寂しいクリスマスだ」

P「仕事してた方が気がまぎれるよ」

響「そ、それならさ…！」

響「お仕事が終わった後、自分の家で一緒に過ごさないか…？」

響「べ、別に来てほしいわけじゃないぞ！」

響「ただ、プロデューサーが一人で過ごすと寂しいだろうなって思っただけだからな！」

響「こ、これは命令さ！」

響「クリスマスの日、仕事が終わったら自分の家族とクリスマスパーティだ！」

P「………………」

P「あぁ、お言葉に甘えるとするよ」

P「楽しみにしてるからな、クリスマスパーティ」

響「じ、自分もだぞ！」

響「えへへ、プロデューサーとクリスマスパーティ…」

ハム蔵達「ヂュヂュイ」ﾆﾔｯ

響「なに！？みんな気を利かせて違う部屋にいるって！？」

響「うがー！そんな必要ないさーー！」ｶｧｯ

響「やめてってば！おちょくっちゃ駄目だぞ！」

響「えへへ…プロデューサー…楽しみにしてるからな…」


P「響とクリスマスか…」

P「いつ以来だろうな…誰かと一緒に過ごすクリスマスは…」

P「ありがとう…響」

P「そうだ…たしかあの店に……」

響「プロデューサー！自分うまくできてたか？」

P「あぁ、ディレクターさんも大喜びだ」

響「よかったさ～ちょっと心配だったんだ」

響「それじゃいつもの……ううん、なんでもないさー」

響（もうプロデューサーを苦しめたくないぞ…）

P「？？　お疲れさま、響」

D「ちょっとプロデューサーくん」ﾁｮｲﾁｮｲ

P「あ、どうもディレクターさん　どうかしました？」

響「自分先に戻ってるからなプロデューサー！」


D「…………ということでね」

D「どうだい？クリスマス」

D「かなりの普段はお目にかかれないようなお偉いさんたちもくるんだが…」

P「おぉ…そんな人たちまで…」

P（クリスマス……何か大事なことを忘れている気が…）

D「いい機会だ　今のうちにお偉いさんたちとも交流を深めておくといいと思うよ？」

P「……そうですね　響のためです」

P「よろしくお願いします」

D「さっすが！　それじゃ君の分も予約しとくからね」

あ、日本語がおかしい
すみません

支援

～クリスマス当日～

響「みんなありがとうーー！」

ﾜｧｰｰｰ!


響「えへへ、どうだったプロデューサー？」

P「さすが、完璧だな」

響「やっと終わったぞ…」

響「それじゃプロデューサー…後で…」

D「よっ！プロデューサー君！！　準備は出来てるかい？」

響「えっ？」

P「あ、どうもディレクターさん　もう出るんですか？」

D「そうだね、君の準備ができ次第出発しようか」

響「ど、どいうことだ…？プロデューサー…？」

P「あぁ、響には言ってなかったな」

P「この後お偉いさんが開催するクリスマスパーティに行ってくるんだ」

P「トップアイドルも目前…お前の為にも交流の顔を広げておきたいからな」

響「…………………」

響「うぅ…………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

響「プロデューサーのば……行ってらっしゃい…だぞ……」

響「ぐすっ……うわーーーん！！」

P「ひ、響！！」

P「響…どうしたんだ……？」

D「何かしちゃったの…？」

P「おそらく……」

D「時間もない」

D「それじゃ準備ができたら言ってね」

P「……………響…」

P「ん…？これは………」



響「プロデューサー…ひどいぞ……」

ハム蔵「ヂュヂュイ……」

響「ごめんね皆…こんなに飾り付けまでしてくれたのに……」

響「プロデューサー…自分との約束、忘れたちゃったみたいだ……」

響「……ぐすん…しょうがない…しょうがないんだ…」

響「でも……でもやっぱり………」

響「うわーーん！！プロデューサーのばかぁ！！」

響「グスッ…泣き疲れちゃったぞ……」

響「プロデューサー……」

響「………………………」ｽｰｽｰ


……ｷ…

ﾋ…ｷ……

……ひびき…

「響……」

響「……ん？　プロデューサー…どうしてここに…？」

響「夢に出てきちゃうほど…自分プロデューサーのことが……」

P「響！」

響「………？」

響「うわぁ！！？　プロデューサー！！」

響「どうしてここにいるのさー！！？」

ｷﾞｭｩ

響「ひゃ……」

P「ごめんな…約束…破っちゃったりして……」

P「響を泣かすなんて…俺、最低だな………」

響「プロデューサー…思い出してくれたのか？」

P「あぁ、これのおかげでな…」

響「…綺麗な髪留め………」

P「こんな形になっちゃったけど…メリークリスマス　響」

P「これは、その…クリスマスプレゼントだ」

P「響に合うやつを買っておいたんだ…」

P「すっかり忘れていたけど…見かけた途端思い出して…」

P「許してくれるか…？　響」

響「…ふ、ふん！」

響「自分…すっごく寂しかったんだぞ…」

響「でも…会いにきてくれたのはすごく嬉しかったぞ…」

響「お偉いさんとのクリスマスパーティは？」

P「あぁ、断りをいれてきた…」

響「そ、そんな…よかったのか？」

P「しばらくはお仕事回してもらえるか心配だけど…」

P「俺と響だったら大丈夫さ」

響「そ、そうなのか…？」

響「…なら許してあげるぞ……」

響「ところでプロデューサー…どうやって入ったんだ？」

P「ハム蔵が鍵をあけてくれたよ」

ハム蔵「ヂュイ！」

響「…ありがとう、ハム蔵」

P「それじゃ、始めようか！クリスマスパーティ」

響「うん！！」

響「っとその前に…はい、これっ」

響「自分からプロデューサーへのクリスマスプレゼントだぞ」

P「これは…アルバムか？」

響「う、うん…今まで撮った自分とプロデューサーの写真が入ってるぞ…」

響「もちろんこれから撮るぶんの写真も入るようにしてあるけど…」

響「ど、どうかな……？」

P「ありがとう響、一生の宝物だよ」

響「喜んでもらえたみたいで良かったさーー！」

見てるぜ

かわいい響ちゃん

響「･････････」ｸｰｸｰ

P「風邪引くぞ･･･」

P「寝ちゃったのか･･･」

P「布団に寝かせて･･････と」

P「ハム蔵、あとは任せたからな」

ハム蔵「ヂューイ」

響「･････････」ｸｰｸｰ

P「･････････おやすみ響」

響「･･････ﾋｸﾞｯ･･･ﾋｸﾞｯ･･････」

響「･･････プロデューサー･･････自分のこと･･･忘れちゃダメ･･･だぞ･･････」

響「････････････」ｸｰｸｰ

P「･･････････････････ごめんな･･･」