~数年前~
モバP「何でまたアイドルに?」
きらり「Pさん、アイドルのプロデューサーでしょ?」
モバP「おうよ。売れてる奴まだ居ないけどな」
きらり「Pさんの話 聞いてたら私もアイドルやりたいなって...駄目?」
モバP「駄目というか、俺には候補生を連れてくる権限が無いからな」
モバP「練習生だとレッスンに金がかかるけど、おじさん達には相談したか?」
きらり「...してない」
モバP「そっか。少し時間がかかるけど俺が昇進したら候補生には出来るぞ」
きらり「ほんと!?」
モバP「ほんと。それまで待てるか?」
きらり「うん!ありがとうPさん!」
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~数年後~
モバP「よう」
きらり「あ、Pさん」
モバP「どうだ?アイドル活動を一通り経験してみた感想は」
きらり「売れるというか、人気者になるのって難しいね」
モバP「まあな。歌とダンスがそれなりに出来る奴は幾らでもいる」
モバP「更に個性的で魅力的な奴だけが生き残れる。厳しい世界だよ」
きらり「個性...私の個性って身長かな。魅力は...わかんないや」
モバP「身長だけが個性だと他所のアイドルと被るからな。難しい所だ」
モバP「とはいえ今のままだと厳しいのは理解できただろ?」
きらり「そうだね。正直 今のままだと厳しいかな」
モバP「そこで助け舟だ。ユニット組んでみないか?」
きらり「ユニット?」
~休憩室~
きらり「双葉杏さん、ですよね?」
双葉杏「んお?そうだけど何?」
きらり「はじめまして。今度 杏さんとユニットを組む予定の諸星きらりです」
杏「は?ユニット?」
きらり「はい。私も今さっき聞いたんですけど、ノッポとチビの凸凹感を推す感じでユニットを」
杏「ふーん、それで?」
きらり「次のレッスン、双葉さんも参加予定ですよね?呼びに来ました」
杏「しょうがないなぁ。顔洗ってから行くから先に行ってて良いよ」
杏(諸星きらり、確かPさんの近所に住んでるのが縁でアイドルになったんだっけ...)
杏(しかしユニットかぁ。Pさんも過保護だね)
~レッスン後~
モバP「よう」
きらり「お疲れ様です」
杏「お疲れーあと飴くれー」
モバP「へいへい。で、双葉先生から見た感想は?」
杏「誰が先生だ。感想は、まあ普通の子だよね」
杏「歌とダンスがそれなりに出来て、性格も普通に良い。それだけ」
きらり「...」
モバP「お前の目から見ても、か」
杏「ユニットを組むのは別に良いけどさ。今のまま組んだら きらりがつらいだけだよ」
杏「自分で言うのも何だけど、それなりのランクに居るアイドルが無名のアイドルとユニット結成」
杏「下手すりゃ共倒れだよね。まあ倒れたら倒れたで責任とって養ってもらうけどさ」ケラケラ
杏「あとさ、昔馴染みの子が可愛いのは分かるけど贔屓のしすぎはオススメしないよ」
モバP「贔屓をしているつもりは」
杏「中堅と無名のユニット、普段のPさんならしないよね」
モバP「...」
杏「ふう、喋りすぎて疲れてきたよ。あとさ、きらりは本気でアイドルやりたいの?」
きらり「っ!はい!やりたいです!」
杏「じゃあプロデューサーの言うこと聞こうか」
きらり「...へ?」
杏「本当はユニット組むだけじゃないんでしょ?」
モバP「参ったな。千里眼かお前は」
杏「プロデューサーが分かりやすいだけだよ。という訳で飴くれ」
モバP「へいへい。お礼にチェルシーやるよ」
杏「お、分かってるじゃん」モゴモゴ
モバP「さて、きらり。前も言ったが個性が弱いのが現状の課題だ。だから個性を作るぞ」
きらり「個性を作る、ですか」
モバP「ウチの事務所で言えば前川みくだな。あいつの猫キャラは有名だが」
モバP「学校やプライベートだと普通の可愛らしい女の子だ」
モバP「つまりアイドルとして売れるため、生き残るために猫アイドル前川みくを作り上げたわけだ」
モバP「お前もアイドル諸星きらりを作りあげろ。それが生き残る唯一の策だ」
きらり「わかりました。例えどんなキャラでも物にしてみせます!」
モバP「良い返事だ。色々検討したが、お前にはこのキャラを―」
~後日~
モバP「よう」
きらり「あ、Pちゃんオッスオッス☆」
モバP「どうだ?杏とユニット活動を一通り経験してみた感想は」
きらり「うきゃー☆杏ちゃんうっぴょー!このお仕事たのすぃ!」
モバP「それは良かった」
きらり「うぇへへへ! きらりと杏ちゃんはバッチシよね☆」
モバP「個性的で魅力的な奴だけが生き残れる厳しい世界だが」
きらり「きらりと杏ちゃんならこのままなんだって出来るよ☆もういっそ世界征服とか狙う?狙っちゃう?やっちゃう?」
モバP「大丈夫そうだな。次はレッスンか、頑張れよ」
きらり「がんばるにぃ!」
ベテトレ「よし、全員揃ったな。これよりレッスンを開始する!」
きらり「にょわー!」
終
おつおつ!
こーこーかーらーだーろーがー!
アイドルきらりと普通の女の子諸星さんが乖離していく中で
すこしづつ、でも確実に狂気が育まれてゆく展開はよ
今のキャラクターが定着してどんどん人気者になるもふとした時にPの前でだけ素に戻って感謝の思いを告げる展開はよ
プロローグは終わったな
さあはよ
乙。
猫かぶりの先輩前川委員長ときらりの会談はよ
終 じ ゃ な く て ま だ プ ロ ロ ー グ だ ろ
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