真姫「温泉旅行」 (34)
初SSです。
よろしくお願いします。
穂乃果「わぁー!すっごく大きいね!」
と、彼女は眩しい笑顔を更にキラキラ輝かせた。
真姫「そうね、想像してたのよりもすごく立派な宿だわ」
私は今日、穂乃果と2人で3泊4日の温泉旅行に来ている。
え?なんで2人きりかって?それは穂乃果曰くこんな事がーーーーー
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穂乃果「うーーーん……」
海未「どうしました?穂乃果?」
穂乃果「いやぁ、それがねー、昨日商店街の福引でこんなの当てちゃって」
『◯△温泉 3泊4日特別ご招待券』
ことり「うわー!すごいよ穂乃果ちゃん!さすが希ちゃんに次ぐラッキーガールだね!」
海未「それにこの温泉旅館ってとても有名な所じゃないですか!すごいです穂乃果!」
穂乃果「うん…まぁラッキーなことはラッキーなんだけど……」
うみこと「?」
穂乃果「これ、ペアなんだよね…」
海未「それがどうかしたのですか?」
穂乃果「いや、初めはお父さんとお母さんにあげようと思ったんだけど、2人ともこの日は都合が悪いみたいで、それでじゃあ雪穂にって思ったんだけどこの日は亜里沙ちゃんと出かけるらしいんだよね」
ことり「穂乃果ちゃんが自分で使おうとは考えてないの?」
穂乃果「それだと他のいけない7人がかわいそうかなって…」エヘヘ
ことり「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「それでね!これもう金券ショップにでも売っちゃおうかなって考えてるんだけど、やっぱなんかもったい無くて…」アハハ
ことり「うーん、それは確かにもったいないよ」
海未「! そうでしたら穂乃果、真姫を誘ってみてはどうでしょうか?」
穂乃果「真姫ちゃんを?」
ことり「あ!それいい!」
海未「真姫には合宿で別荘借りたり差し入れを貰ったりとお世話になってますからね。」
ことり「それに真姫ちゃんに何かお返ししようとしても『そんなのいいわよ別に』とか言ってあんまり受け取って貰えないし」
海未「他のメンバーにも協力してもらいますので、ぜひ真姫と行ってきて下さい!」
穂乃果「うん!そうだね!じゃあ真姫ちゃん誘ってくるよ!」タタタッ
ことり「ふふっ、穂乃果ちゃん嬉しそうだったね?」
海未「そうですね、せっかくの旅行券なのですから。さて、私達も行きましょうか」ニコッ
穂乃果「~?」
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穂乃果「うわぁ!広いお部屋だね!」
真姫「眺めもいいし、最高ね」
穂乃果「さぁ真姫ちゃん!温泉行こうよ温泉!」
真姫「まだ14時よ?ちょっと早いんじゃない?」
真姫「それにけっこう大きな温泉街があるじゃない、そこ行ってみましょうよ」
穂乃果「あ、そうだね!何か面白いものあるかな~?」
まっきまっきまー
ーーー温泉街
穂乃果「真姫ちゃん真姫ちゃん!見て見て!変な文字のTシャツ!」
穂乃果「あー!このキーホルダー可愛い~!ことりちゃんに買っていったら喜ぶかなぁ?」
穂乃果「あぁ!今度は美味しそうなお菓子!」
真姫「ダメよ、もうすぐ夕飯の時間なんだから。お腹空かせておかないと、せっかくの料理食べきれないわよ?」
穂乃果「うっ…そうだね、じゃあコレは食後に食べるよ!おばさーん、これ下さ~い!」
真姫(…本当楽しそうね穂乃果は。あんなに楽しそうな笑顔を見てるとこっちまで楽しくなっちゃうじゃない)フフッ
穂乃果「ん?どうしたの真姫ちゃん?何か面白いものでもあった?」
真姫「別に。ただあなたのテンションが近所の子犬に似ててね」フフッ
穂乃果「えー!何それ!穂乃果は犬じゃないよー!ぶー!」
真姫「ふふっ、ごめんごめん。さ、宿に戻りましょう?夕飯の準備始まってるかもよ?」
穂乃果「うん!あー、穂乃果お腹空いちゃった!夕飯何かな~?」
これは期待
ーーー宿
穂乃果「あぁ~、美味しかったぁ?」
真姫「鍋料理もお刺身も全部美味しかったわね。さすが有名な旅館だわ」
穂乃果「あ!真姫ちゃん!次はこれだよ!」ガサゴソ
真姫「ん?」
穂乃果「はい!さっき買ったお菓子!真姫ちゃんにもあげるね!」
真姫「あなたよく食べるわね…」
穂乃果「甘いものは別腹だよっ!はいっ!あーん?」
真姫「ヴェエ!?ま、待って穂乃果、自分で…///」
穂乃果「ダメだよ真姫ちゃん?はいっ!あーん?」
真姫「うぅ…/// あ、あーん///」
穂乃果(真姫ちゃん顔真っ赤… 可愛い…)ポー
真姫「ちょ、ちょっと!早くしなさいよ!///」
穂乃果「あ、あ!ごめんね!はいあーん!」
真姫「もぐもぐ…」
真姫「あ、美味しい…」
穂乃果「でしょー!和菓子屋の娘が選んだお菓子だからね!美味しいに決まってるよ!」
真姫「はいはい、あ、もうひとつ貰うわね」ヒョイ
穂乃果「あー!本気にしてないでしょー!」ブー
真姫「はい穂乃果、あーん」
穂乃果「! あーん?」
穂乃果「もぐもぐ… 美味しいっ!」
真姫「ふふっ、美味しいのは当たり前じゃなかったの?」
穂乃果「うぅん、真姫ちゃんにあーんしてもらったからさらに美味しくなったよ!」
真姫「ヴェエ!?そ、そんなわけないじゃない!変わらないわよ!」
穂乃果「エヘヘ、本当に美味しくなったんだもん?」
真姫「ば、馬鹿なこと言ってないで、さ!温泉行くわよ!」
穂乃果「あ、待ってよ~」
ーーー温泉
カポーン
穂乃果「はぁ~、いい湯だねぇ~?」
真姫「ほんとね、ちょうどいい湯加減だわ」
穂乃果「じーーー」
真姫「…な、なによ?」
穂乃果「…真姫ちゃんてほんとスタイルいいよねぇ……」
真姫「そ、そんなおっさんみたいなこと言ってんじゃないわよ!」プイッ
穂乃果「」キョロキョロ
穂乃果「」ニヤッ
穂乃果「それっ!」ワシワシッ!
真姫「!??!!!?」
真姫「ちょっ…!穂乃果…っ!やめなさいっ…!ここは…公共の…場…っ!///」モマレモマレ
穂乃果「大丈夫だよぉ~、今人穂乃果たちしかいないし~?」モミモミ
真姫「そういう問題じゃないでしょ!」オケデパコーン!
穂乃果「へぶっ!」
真姫「もうっ!次やったらもっと強く叩くからね!」
穂乃果「うえぇ… ごめんなさい」
ーーーお風呂上がり
穂乃果「ぷはーっ!やっぱりお風呂上がりには牛乳だねー!」
真姫「瓶の牛乳ってパックの牛乳とはまた違う美味しさよね」
穂乃果「うんうん!あ、穂乃果おかわりしようかな~…」
真姫「やめときなさい、お腹壊すわよ?」
穂乃果「う~ん、そうだね、じゃあお部屋戻ろっか!」
真姫「そうね」スタスタ
穂乃果「あ、待ってよ~」スタスタ
ーーー部屋
穂乃果「おおっ!もうお布団が敷いてある!」
真姫「……ゴロゴロ転がるのはやめなさいよ?」
穂乃果「うっ…!読まれてましたか…」
真姫「あなたのやりそうなことくらいわかるわよ…」フゥ…
真姫「それで?明日は何するの?まさかノープランなんてわけじゃ…」
穂乃果「ふっふーん!その辺は大丈夫だよ!ちゃーんと下調べして来たから!」
真姫「そう、で、何するの?」
穂乃果「この近くに3時間くらいで登れるハイキングコースがあるんだって!そこ行こうよ!」
真姫「なるほどね、だから運動靴と動きやすい服を持ってこさせたのね」
穂乃果「ピンポーン!で、どうかな?」
真姫「いいんじゃない?たまには自然を満喫するのも」
穂乃果「よーし!決定!楽しみだなぁ~?」
そのあとはテレビを見ながら穂乃果とおしゃべり。穂乃果ってばほんとよく喋るんだから。
数十分後
穂乃果「…………」ウトウト
真姫(さすがに疲れたのかしら?今日は朝からずっとはしゃぎっぱなしだったから当然ね…。まるで子どもみたい)クス
真姫「そろそろ寝る?」
穂乃果「あ、うんそうしようか」ファ…
真姫「電気消すわよー」
穂乃果「うん」
パチッ
真姫「…………」
穂乃果「…………」
モゾモゾ
真姫「!?」
穂乃果「真~姫ちゃ~ん!一緒に寝よっ?」
真姫「ヴェエ!?あなたあんなにウトウトしてたのに全然元気じゃない!」
穂乃果「ふっふー!それは真姫ちゃんを油断させていとも簡単に真姫ちゃんの布団に入り込む為の布石だったんだよー!」ドヤァ
真姫(くっ…!まさか穂乃果にダマされる日が来るとは…!)
穂乃果「真~姫ちゃ~ん?」ギュッ
真姫「ちょっ…ほ、穂乃果…っ///」
穂乃果(あ、多分真姫ちゃんまた顔真っ赤になってるな。ほんと可愛いなぁ真姫ちゃん。浴衣姿も色っぽかったし…)ギュッ
穂乃果(あれ?もしかして私…)
真姫(ほ、穂乃果がこんな近くに…!///あぁ、なんかいい匂い…、なんでこんなにいい匂いなのかしら…///)トローン
穂乃果「……真姫ちゃん?」
真姫「ハッ!ちょっ…自分の布団に戻りなさいよ!あ、暑いじゃない!」
穂乃果「やーだー?」
真姫「もー!///」
ーーーーーー
穂乃果「くー…くー…」
真姫(さすがに寝ちゃったみたいね…。ほんとア穂乃果なんだから…)
真姫(……まぁでも楽しかったし、今回は大目にみてあげるわよ)
真姫(ふふっ、それにしてもほんとに子どもみたいね、子犬でもいいけど)
真姫(……まぁ、そういう所も穂乃果の魅力であるんだけどね)
真姫「…おやすみ、穂乃果」ナデナデ
穂乃果「う~ん…ムニャ……」
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翌昼 ハイキングコースへの道中
穂乃果「さぁっ!真姫ちゃん!気合入れて行くよっ!」テクテク
真姫「ちょっと、今からそんなはしゃいでちゃ後でバテるわよ?」テクテク
穂乃果「だ~いじょぶだって!……あっ!真姫ちゃん!ちょっと待ってて!」タタッ!
真姫「えっ?…ってそっちはお土産屋さんじゃない!今から荷物増やしてどうすんのよ……」
真姫「………!」
~~~~~~~~~~~~~~~~
穂乃果「おっ待たせ~!…ってあれ?真姫ちゃーん?」
真姫「あ、穂乃果。もう戻ってたのね」テクテク
穂乃果「どこか行ってたの?」
真姫「べ、別に!ちょっとお手洗いに行ってただけよ!さっ、行きましょ」
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ハイキングコース
穂乃果「ふぅ~、ちょっと休憩しよっか」
真姫「そうね、けっこう疲れるコースね、ここ」
穂乃果「そうだね~、やっぱり初心者コースから行けばよかったね~」
真姫「え?」
穂乃果「ん?」
真姫「こ、このコースって初心者コースじゃないの?」
穂乃果「うん、ここは中級者コースだよ!」
真姫「ヴエェ!? なんで中級者コースなのよ!?」
穂乃果「いや~、穂乃果たち普段から体動かしてるから多少なら大丈夫かと思って」アハハ
真姫「はぁ…ま、もう少しで山頂なんでしょ?それならこのまま行きましょ」
穂乃果「あはは、そうだね!頑張ろう!」
穂乃果「……! あ、真姫ちゃん!ちょっと待ってて!」タタッ
真姫「え、また?なるべく早く帰って来なさいよー。」
穂乃果「わかってるよー!」タタタ
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ちょっと離れた場所
穂乃果「……んっ!あと…もうちょっと……!」
ガシッ!
穂乃果「! 取れた!…ってうわっ」グラッ
ザザザザザザザザ
穂乃果「っつぅ~…。転がり落ちちゃった…。早く登って真姫ちゃんの所に帰らないと…」
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穂乃果「…あれ?なんかこの道さっきも通ったような…」
穂乃果「き、気のせいだよね!なんとかなるよ!うん!」
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真姫「…穂乃果遅いわね……何してるのかしら……」
真姫(何かイヤな予感が…)
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40分後
穂乃果「………………」
穂乃果「やばい…穂乃果、迷子になっちゃった……」
穂乃果「…うっ…グスッ……」
穂乃果「………」ゴシゴシ
穂乃果「泣いても何も変わらないよね、よし!頑張ろう!」
…………………………………………
同刻
真姫(明らかに遅い…まさか何かあったんじゃ…)
真姫「穂乃果…っ!」ダッ!
…………………………………………
穂乃果「はぁ…はぁ…」
穂乃果「ちょっとは…戻れてるのかな…」
穂乃果(真姫ちゃん心配してるだろうなぁ…。先輩として情けないよ…)
穂乃果「……早く戻らないと!」
…………………………………………
真姫「すっ、すいません!あの、明るい茶髪でサイドテールの女の子見ませんでしたか!? 体格は…あっ、私くらいの!」
真姫「そ、そうですか…。ありがとうございます…。」
真姫(穂乃果…。どこ行っちゃったのよ…)
真姫「…とにかく、私は出来ることをしないと!」
真姫「すみません!あの…」
…………………………………………
穂乃果「はぁ…はぁ…はぁ…」
穂乃果「あっ…、あの道、なんか見たことある…」
穂乃果「やっと、戻れた…」
ズルっ!
穂乃果「うわっ!うわあああああああ!!!」
…………………………………………
ハイキングコースの外れ
真姫「はぁ…」
真姫(ダメ…聞き込みしてもなんの成果も得られない……)
真姫「日も少しずつ暮れてきたし……。どこ行っちゃったのよぉ…穂乃果ぁ……」ウルッ
うわあああああああああああ!!
真姫「えっ?」クルッ
穂乃果「うわあああ!あっ!!真姫ちゃん!?」ゴロゴロゴロゴロ
真姫「ほっ、穂乃果ぁ!?あっ!危ない!!」
ドシャッ!
真姫「いったぁ~い…」
穂乃果「いたたたた…。ご、ごめんね真姫ちゃん…」
真姫「もうっ!どこ行ってたのよ!!」
穂乃果「あ、あははごめんなさい…」
真姫「私がどれくらい心配したか……わかってるの!?」ウルッ
穂乃果「真姫ちゃん…」
真姫「うっ……でも…よかった…無事で…本当に……グスッ……うわあああん!」
穂乃果(そんなに私の事を心配してくれてたなんて…。嬉しいなぁ…)
穂乃果「うん、ごめん。ごめんね、真姫ちゃん」ギュッ
真姫「ううぅ…穂乃果ぁ……」ギュッ
穂乃果(…………)
穂乃果「あっ!見てよ真姫ちゃん!」ユビサシ
真姫「…えっ?」クルッ
真姫「わぁ…!」キラキラ
穂乃果「ハイキングコースからはけっこう降りて来ちゃったけど、ここからでも充分綺麗な景色が見られるんだね…」
真姫「グスッ……山頂からならもっといい景色が見られたんでしょうけどね」クスッ
穂乃果「うっ……それは本当に申し訳ありませんでした…」
真姫「それで?何してたのよ。そんなドロドロになって…」
穂乃果「あ!それはね!」ゴソゴソ
穂乃果「はい!これ採ってたの!」
真姫「!…綺麗なお花……。これを私に?」
穂乃果「うんっ!」
真姫「でも、いつこんなの見つけたのよ?登って来る途中には見かけなかったけど…」
穂乃果「それはね!このガイドブックに書いてあったんだ~。ちょうど穂乃果たちが休憩してた地点から生えてるんだって!で、もしかしたらって思って探してみたんだ!」
真姫「…で、採ったのは良いもののバランス崩して転げ落ちて、迷子になったってところかしら?」
穂乃果「えっ!真姫ちゃんエスパー!?」
真姫「違うわよ」
穂乃果「えへへ、真姫ちゃんには敵わないなぁ…」
真姫(私の為に…穂乃果…)ドキッ
真姫「と、とにかく無事で本当に良かったわ、さ、帰りましょ?」
真姫「それと、そんなになってまで…このお花、ありがとう」ニコッ
穂乃果「!」ドキッ
真姫(本当は私も渡したいものあったけど…。今は早く穂乃果をキレイにしてあげないとね)クルッ
真姫「どうしたの?帰らないの?」
ほのまきか
穂乃果「…あのね、真姫ちゃん。」
穂乃果「伝えたい事があります。」
真姫「!」
穂乃果「私、高坂穂乃果は西木野真姫さん、貴女の事が1人の女の子として大好きです。」
穂乃果「こんな頼りなくて情けない私ですが、絶対に貴女を幸せにしてみます!どうかお付き合いしてください!!」
真姫「ほ、穂乃果…」ウルウル
真姫「私も、貴女の事が大好きです。…素直じゃなくて意地っ張りな私でよければ…グスッ……よろしく…お願いします……!!」
穂乃果「真姫ちゃん!」ダキッ!
真姫「穂乃果ぁ…グスッ…グスッ…ズルいわよぉ、一体何回私を泣かせるのよぉ……」ギュッ!
穂乃果「エヘヘ、ごめんね真姫ちゃん。穂乃果も…グスッ……嬉しくて……」ギュッ!
真姫「ふふっ、私たち幸せなはずなのに…なんで2人とも泣いてるのよ…」クスッ
穂乃果「ふふっ、そうだね…でもこれからはずーっと笑顔でいようね!」ニコッ
真姫「ふふっ、そうね」ニコッ
真姫「あ、そうだ。実は私からも渡したいものが…」ゴソゴソ
穂乃果「あっ、穂乃果もまだあるんだー?」ゴソゴソ
ほのまき「はいっ!」
ほのまき「あ…」
真姫「ふふっ!」
穂乃果「あはっ!」
ほのまき「あはははは!」
穂乃果「ま、まさか2人とも同んなじものだとはね!」
真姫「ほんとね!買ったお店は違ったのに」
穂乃果「でもありがとう、真姫ちゃん。すっごく嬉しいよ!?」ニコッ
真姫「私もよ、穂乃果。一生大事にするわね」ニコッ
穂乃果「うんっ!じゃ、帰ろっか!」ギュッ
真姫「あっ///」
穂乃果「あっ、真姫ちゃん手繋いだだけで顔真っ赤だよ?」ニヤニヤ
真姫「ふ、不意打ちは卑怯よ!///」
真姫「でも…このまま帰りましょうよ」ニコッ
穂乃果「うんっ!」ニコッ
穂乃果「あ、真姫ちゃん!」
真姫「なによ?」
チュッ
真姫「!?//////」
穂乃果「あはっ!真姫ちゃんトマトみたい?」
真姫「ほ、穂乃果ぁ!////」
真姫「もうっ!!えいっ!!」
チュッ
穂乃果「!!?!!/////」
真姫「ふんっ!お返しよっ!////」
真姫「さ!帰るわよ!/////」ギュッ
穂乃果「エヘヘ、うんっ!////」ギュッ
ーーーーーーーーーーーーーーーー
その日は帰って温泉に入ってご飯食べて、昨日とほぼ同じ事をしたはずなのにすっごく幸せだったわ。
夜は2人とも疲れていたはずなのに…
ってこれ以上は言わないわよ!///
最終日夜
真姫「……穂乃果、起きてる?」
穂乃果「起きてるよ」
真姫「あのね、この旅行に誘ってくれて本当に感謝してるの。ありがとう」
穂乃果「いえいえ、いつも助けて貰ってるお返しだよっ、こんなもんじゃまだまだ足りないけど」エヘヘ
真姫「充分よ、その気持ちだけで」
真姫「それに」
穂乃果「それに?」
真姫「これからはたーっくさん穂乃果に笑顔にしてもらうんだからっ? 逆に私がお返ししなきゃならなくなるわ?」
穂乃果「えへへ? 笑顔にしてもらうのは穂乃果もだよっ? ていうか真姫ちゃんといるだけで自然に笑顔になっちゃうよ!」
真姫「穂乃果…」
穂乃果「真姫ちゃん…」
チュッ
~~~~~~~~~~~~~~~~
あれから数年がたった。私は病院を継ぎ、穂乃果は実家を継いだ。
そして私たちは一緒にアパートを借りて生活している。
毎日忙しいけどとっても幸せ。
あの日交換し合ったプレゼントは安物だったけどまだまだ光り輝いている。あのアクセサリーを見る度にあの時の思い出が蘇って来る。
……また行きたいわね。
真姫ちゃーん
あら、穂乃果が呼んでる。
たしか来月の連休は休みが取れるって言ってたっけ。
ちょっと旅行に誘ってみようかしら?
~Fin~
以上です。
つたない文章でしたが、読んでくださった方、ありがとうございました。
また気が向いたら何か書きたいと思います。
ではノシ
>>1乙!良かった
このSSまとめへのコメント
ほのまき最高やー