グリシャ「ミカサが家族になったから色々揃えなきゃなぁ」
カルラ「じゃあ今日は市場に行きましょうか」
エレン「わーい!」
ミカサ「……」モジモジ
グリシャ「どうしたんだいミカサ?」
ミカサ「わ、私も行っていいの…?」
カルラ「もちろん!ミカサも家族なんだから」ニコ
ミカサ「!」パァッ
エレン「何してんだミカサ!早く支度しろよ!」
ミカサ「うん!」テキパキ
ワイワイガヤガヤ
エレン「ついたー!」
ミカサ「わぁ…」
八百屋「へいらっしゃいらっしゃーい!」
服屋「女性の方!今安いですよ~」
グリシャ「賑わってるなぁ」
カルラ「ここでしか買えないものばかりだものね」
エレン「あっちでたい焼き売ってる!ミカサー!早く早く!」ダッ
ミカサ「待ってよー」トコトコ
グリシャ「微笑ましいなぁ」
カルラ「親冥利に尽きるわねぇ」
――小物店――
グリシャ「まずはミカサに櫛を買ってあげよう。女の子は櫛が必要だ。」
ミカサ「買ってくれるの?ほんと!?」
カルラ「ミカサの髪は綺麗だからねぇ。どれがいい?」
ミカサ「この赤いのがいい!」
エレン「ミカサいいなぁ」
カルラ「ミカサは服を持っていたかしら?」
ミカサ「私この一着しかもってない」
グリシャ「服も買わないといけないなぁ」
エレン「ミカサばっかりずるい~!」
カルラ「エレンも随分背が伸びたから新しいの買ってあげる」
エレン「やった!」
場所書いてなかった ここは服屋
グリシャ「そろそろ雪の降る季節だ。手袋も買わないと」
カルラ「ほらミカサ、エレンとお揃いよ」
ミカサ「お揃い!」
エレン「お揃いは恥ずかしいなぁ…」
グリシャ「ミカサ、マフラーはどうする?」
ミカサ「マフラーは…いい。今のままで」
エレン「新しいの買ってもらえばいいのに」
ミカサ「今のままがいい!」
エレン「頑固だなぁ」
カルラ「エレンに貰ったのがよっぽど嬉しかったのね」
グリシャ「ミカサは本当に可愛いなぁ」
さすが俺のミカサだ
確かにかわいい
――八百屋――
カルラ「ほうれん草、と」
エレン「うー、あれあんまり好きじゃないなぁ」
グリシャ「そんなこと言ってちゃ大きくなれないぞ」
カルラ「ミカサは偉いわね、何でも食べるもの」ナデナデ
ミカサ「///」
グリシャ「調味料もそろそろ尽きるな。買っておこう」
エレン「母さん!チーズがいいチーズ!」
カルラ「エレンは本当にチーズハンバーグが好きね」
ミカサ「(エレン嬉しそう。お買い物楽しいなぁ)」
グリシャ「あらかた買い終わったな」
カルラ「これでミカサも不自由なく生活できるわね」
ミカサ「ありがとうおじさん、おばさん!」
グリシャ「そうだ!せっかく市場に来たんだ、二人とも見たいものがあるだろう」
グリシャ「ほら、お小遣いをあげるから好きなところに行ってくるといい」
ミカサ「いいの!?」
エレン「ありがとう父さん!ミカサ、早く行こうぜ!」ダッ
ミカサ「うん!」ダッ
カルラ「一時間で戻って来てね。遠くには行っちゃだめよ~!」
グリシャ「そろそろお金の使い方も覚えさせなきゃならんからな」
カルラ「どんなもの買ってくるかしらねぇ」ワクワク
ワイワイガヤガヤ
ミカサ「りんご飴とかあるよ!美味しそう」
エレン「でも食べ物で使うのはもったいないよなぁ」
ミカサ「うん。大切に使わなきゃ」
エレン「しかしあらためて見ると人多いなぁ」
ミカサ「はぐれないようにエレンの手を握っておく」ギュウ
エレン「やめろよ痛いから」ヒリヒリ
エレン「う~ん、カッコいいナイフとかないなぁ」
ミカサ「(髪飾りとかなら買えるかなぁ…)」
エレン「そうだ!アルミンみたいに外の世界の本がないかなぁ」
ミカサ「ああいうのはさすがに売ってないと思う。アルミンのお爺ちゃんしか持ってない」
エレン「う~ん…そうだ!闇市に行けばあるかも」
ミカサ「闇市?」
エレン「アルミンが言ってたんだ、普通とは違うルールで商売をする場所なんだって」
エレン「少し遠くに行ったらあるかも」
ミカサ「そんな危ないところは…」
エレン「別にミカサは来なくていいんだぞ?俺一人で行くから」ダッ
ミカサ「待ってよ~」タッ
エレン「こっちの方にあるかなぁ」
ミカサ「あんまり遠くへ行くと危ない」
エレン「すぐ戻れば大丈夫だよ…あっ」ドン
大男「どこ見て歩いてんだこのガキ!」
エレン「何だよ!そっちからぶつかって来たんだろ!」
大男「んだとクソガキ!痛い目に遭いてぇか!」ガシッ
エレン「うわっ!?」グイッ
ミカサ「エレン!」
ミカサ「エレンを放せー!」ガシッ
大男「うわっ!?なんて力だこのガキ!?このっ!」ドガッ
ミカサ「きゃっ!?」ドサ
エレン「てめぇミカサになんてことしやがる!」ガブッ
大男「ぐあっ!?噛みつきやがった!もう勘弁ならねぇ!」ズドッ
エレン「う…」ガクッ
ミカサ「エレーン!」
大男「良くみりゃお嬢ちゃん、東洋人か?こりゃいい、高く売れるぜ!」
???「おい…そこのデカブツ」
ミカサ「!!」
???「調査兵団だ…おとなしく子供を放せ」
大男「はっ、調査兵団だと?税金無駄遣い集団が何ぬかしやがる!」
???「放せ…さもないと実力行使に移る」
大男「ふん!やってみやがれ!大体お前みてぇなチビに…っ!?」
???「……」
ズドッ!
大男「ッギャァァァアア!?…て、てめえ金的なんて…」ガクッ
???「うるせえよ。前かがみになってくれねぇと…」
ドカッ ベキッ バキッ
大男「グハッ…」ドサッ
リヴァイ「てめぇの顔を足蹴にできねぇだろうが…俺の身長じゃ」
ミカサ「あ、ありがとう…」
リヴァイ「うるせえよ。人の休日を邪魔しやがって、ガキは家の中だけで遊びやがれ」
ミカサ「(む…感じ悪い人だなぁ…)」
リヴァイ「やれやれ…市場になんか出るもんじゃねぇな。こいつを駐屯兵団に引き渡さなきゃならねぇじゃねぇか…」
リヴァイ「じゃあなクソガキ」
大男「……」ズルズル
ミカサ「エレン、大丈夫?」ユサユサ
エレン「……はっ!?俺はいったい…あの大男はどこに!?」
ミカサ「(あの人気に入らないからエレンの手柄にしちゃえ)エレンに恐れをなして逃げていった。さすがエレン!」
エレン「えっ!?さ、さすが俺!?」
ミカサ「でも時間を無駄にしちゃった」
リヴァイ△
支援支援(●´∀`●)
エレン「もうこんな時間!戻らなきゃなぁ…はぁ…」
ミカサ「闇市は見つからなかったね」
エレン「アルミンのデマだったのかなぁ。お金どうしよう。使ってないや」
ミカサ「あっ、エレンちょっと待って」
エレン「ん?何か見つけたのか?」
ミカサ「うん。ほら、あれ…」
グリシャ「エレン!?怪我してるじゃないか、どうしたんだ?」
エレン「うん。転んだ」
カルラ「あらあら。ほら絆創膏はってあげる」
エレン「いいよ自分でやるから!」
グリシャ「二人とも何を買ってきたんだい?」
ミカサ「うん、これ!」ガサ
グリシャ「なんだいこれは…お守り?」
エレン「うん。家内安全のお守り。ミカサが見つけたんだ」
ミカサ「おじさん、おばさん、エレン、私のぶん。」
グリシャ「よくこんなもの売ってたなぁ。でも…」
カルラ「ミカサ…どうして?好きなものを買ってよかったのよ?」
ミカサ「………」
エレン「ミカサ?」
ミカサ「また、家族が…急に、本当に急に…」
ミカサ「いなくなっちゃうの、嫌だから…」ウルウル
ミカサ「お母さんとお父さんにも、渡しておけば良かった…」ポタポタ
グリシャ「ミカサ…」
カルラ「なんて優しい子…」ダキッ
ミカサ「おばさん?」
カルラ「ありがとう。ありがとうねミカサ。大切にするから…」ギュウ
グリシャ「ミカサのお蔭できっと家は安全だな。ずっと皆一緒だ。」
。・゚・(*ノд`*)・゚・。
グリシャ「さぁ、用事は済んだし帰ろう」
エレン「ほらミカサ、泣いてないで早く帰ろうぜ。俺たちの家に。」
ミカサ「……」ゴシゴシ
ミカサ「うん!」
カルラ「帰ったらチーズハンバーグを作ってあげるね」
エレン・ミカサ「わーい!」
( ;∀;) イイハナシダナー
ハンバーグ食べれるとかやっぱり医者の息子はボンボンやな
エレン「今日は楽しかったなぁ」
ミカサ「うん。色んなものが見れた」
エレン「明日アルミンに自慢してやろう」
ミカサ「うん。明かり消すね」
エレン「zzz…」
ミカサ「……」ガサ
夜這いくるでー(!
ミカサ「…ここにこっそり隠しておこう」ゴソゴソ
ミカサ「(エレンには内緒だけど…)」
ミカサ「(もう一つ、違うお守りを買ってしまった)」
ミカサ「(恋愛成就…)」
ミカサ「(エレンと、ずっと一緒にいれますように。)」
――終わり――
おつ!
ミカサかわえぇ
かわえかったわw
終わりです
エレンは過激だけどいい子
ミカサも案外情が深いいい子
リヴァイも部下思いのいい子です
おっさんは子じゃねぇよw
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