貴音「あなた様。まだ、起きていらっしゃいますか?」クイクイ
貴音「ふふっ。起きていてくださって、良かったです」クスクス
貴音「あなた様。今宵は久方ぶりに、雨の降らない夜だそうです」
貴音「べらんだに、出ませんか?」
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貴音「んっ…霜月とはいえ、深夜ともなると、少々肌寒いですね」クスクス
貴音「…はい?何故、べらんだに出たか?」
貴音「ふふっ。あなた様はいけずです」
貴音「わかっている癖に」クスクス
貴音「えぇ。知っていますとも、分かっていますとも」
貴音「わたくしに、言わせたいのでしょう?」クスクス
貴音「あなた様と、久方ぶりの夜空を、眺めたかったのですよ」
イイヨイイヨー
貴音「しかし、都会というのは何故こうも、人工の光に溢れているのでしょうか」
貴音「それぞれの光ひとつひとつに、それぞれの生がある」
貴音「聞こえは良いですが、何処か、寂しさも感じてしまいます」クスッ
貴音「…ふふっ。ですが」
貴音「こうもきらきらと照らされていますと、星の海に漂っているような気がしてしまいますね」
貴音「…む。あなた様?今のは減点ですよ?わたくしとて、女、なのです」
貴音「ろまんてぃっくに思いを馳せるぐらい、よろしいではありませんか」
貴音「…むぅ」ツンツン
いい雰囲気
貴音「♪」
貴音「あなた様は、ここが弱いのですか?」クスクス
貴音「ふふっ」ツンツン、ツンツン
貴音「あっ…」ギュッ
貴音「…ふふっ。捕まってしまいました」クスクス
貴音「あらあら、どう致しましょう。このまま、わるぅい狼さんに食べられてしまうのでしょうか」クスクス
貴音「んっ…」チュッ
貴音「…」
貴音「……」クスッ
貴音「ふふっ。ほんとに食べられてしまいました」クスクス
貴音「…」
貴音「……こうして」
貴音「こうして、あなた様に抱いていただいていますと」
貴音「離れてしまうのが惜しく感じてしまいます」ギュッ
貴音「織女と牽牛の様に、ただ一夜の逢瀬では無いだけでも、良しとしなくてはいけないのでしょうが…」
貴音「…」ギュッ
貴音「納得いかないので、もっとくっつきます」
霜月って11月なんだから深夜でなくったってさみーべや
貴音「…」ナデナデ
貴音「むぅ。あなた様?」
貴音「わたくしを、子ども扱いしないでくださいませ」チラッ
貴音「…」ナデナデ
貴音「いけず」
貴音「…知りません」プイッ
貴音「…」チラッ
貴音「許してほしいのですか?」
貴音「…そうですね。ならば、少し屈んでくださいませ」クスッ
貴音「いえいえ何も企んでなど」クスクス
貴音「そうそう。そのぐらいで結構です」
貴音「えぃっ」チュッ
貴音「ほら、あなた様?どうされたのです?わたくしを、子ども扱いするのではなくて?」クスクス
貴音「んっ…」ブルッ
貴音「少し、冷え込んできましたね。どうされます?部屋、戻りますか?」
貴音「…」
貴音「ふふっ。はいはい」ムギュッ
貴音「ならば、もう少し、このままでいましょうか」
貴音「どっちが、子どもなんだか」クスクス
貴音「仕方がありませんから、もう少しだけあなた様に付き合ってあげます」クスクス
貴音「はい?わたくしから?」
貴音「知りません」クスッ
貴音「誘ったのはわたくしですが、ここに残るのを決めたのはあなた様なのですから」
貴音「…」
貴音「ですが、もう少しこの肌寒さ、あなた様で温めるのも、いいかもしれませんね」
貴音「…いーえ、何も言ってませんとも」
貴音「早く部屋に戻りたいなどと、微塵も言っておりません」クスクス
はい。ここまでありがとうございました
満足です
乙貴音
一瞬狂気ものかと思った俺は月に帰るわ…すまんお姫ちん
乙
この貴音とはしっとりエッチしたい
あなた様がでかい!
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