ちひろ(お仕事も一段落したしおやつでも食べよっと)
ちひろ(あ、冷蔵庫にプリンがある! 食べちゃおっと)
ちひろ(私のためにプリンを買っておいてくれるなんて流石モバPさんです!)
ちひろ(これは今度ドリンクサービスしないと!)
千秋「ただいま~……あ、ねぇ千川さん」
ちひろ「千秋ちゃんおかえり、どうしたの?」
千秋「もしも私が佐城さんのプロデューサーだったら……どうかしら?」
ちひろ「えっ!ダイジョブですから!!モバPは確かにめちゃくちゃ多忙ですが大丈夫です!彼、楽しんでますから!!」
千秋「た、例えばの話よ!?」
ちひろ「なぁんだ、てっきりアイドル辞めちゃうのかと思いましたよ~。やめないでくださいね!?」
千秋「私は辞めるなんて一言も言ってないわ」
ちひろ「そ、そうですよね。私の早とちりでした、ごめんなさい。 にしてもどうして急に?」
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千秋「さっき衛藤さんに言われたの。私が佐城さんのプロデューサーみたいって」
ちひろ「あ~、確かに。最近一緒のお仕事が多いですもんね」
千秋「えぇ、私も佐城さんは妹みたいに想っているわ」
ちひろ「最近は演技や歌の指導もしているとか」
千秋「トレーナーさんほど上手ではないけど私が見てあげられる限りが見ているわ」
ちひろ「千秋ちゃんは歌上手いですもんね」
千秋「ありがとう千川さん。でもまだまだだわ」
ちひろ(でも、もし千秋ちゃんが雪美ちゃんのプロデューサーだったら……)
――――――――――
雪美「千秋…おはよう…」
千秋「おはよう佐城さん、今日は午前中は雑誌の取材で午後からレッスンね」
雪美「取材……苦手……」
千秋「大丈夫よ、事務所で簡単にお話して写真を撮るだけだから」
雪美「…………うん」
千秋「佐城さん、これからも佐城さんはいろんな取材を受けるわ」
雪美「雪美……」
千秋「え?」
雪美「私の名前……雪美……」
千秋「知っているわ。佐城雪美さん、よね」
雪美「雪美って…呼んで……そしたら…取材…頑張る………」
千秋「わかったわ雪美さん」
雪美「さん…….いらない…」
千秋「それじゃあ雪美さ…雪美、頑張ってね」
雪美「………うん」
千秋「心配しないで、私が隣に居るから」
――――――――――
千秋「千川さん? 大丈夫かしら?」
ちひろ「あ、すいませんちょっとぼーっとしてました」
千秋「やっぱり働きすぎなんじゃ……」
ちひろ「そんなことありませんよ? ところで千秋ちゃんは雪美ちゃんのことは何て呼んでるんですか?」
千秋「佐城さんって呼んでいるけど?」
ちひろ「そ、そうですか」
千秋「……やっぱり変かしら?」
ちひろ「そんなことはないと思いますよ」
千秋「でもモバPさんから佐城さんのことは名前で呼ばないのかって言われてて」
ちひろ「雪美ちゃんのこと苗字で呼ぶの千秋ちゃんだけですもんね~」
千秋「そうみたいね、やっぱり私も下の名前で呼んだほうがいいかしら?」
ちひろ「あんまり深く考えなくてもいいと思いますよ。呼び方はどうあれ雪美ちゃんは千秋ちゃんを慕ってるみたいですし」
千秋「そうね、あんまり悩むことでもないわね。ありがとう千川さん……あらもうこんな時間、いってくるわ」
ちひろ「いってらっしゃ~い」
留美「雪美ちゃんのプロデューサーねぇ」
ちひろ「うわっ、留美さん急に後ろから出てこないでくださいよ~」
留美「ひどいこと言うのね。ずっといたわよ」
ちひろ「えっ、あっ、ごめんなさい……」
留美「ネットでみたんだけど、私と雪美ちゃんに親子説が出ているらしいわね」
ちひろ「確かに似てますよね」
留美「どうかしら?」
ちひろ「どう? と言われましても……」
留美「私とモバPさんと雪美ちゃん、家族に見えない?」
ちひろ「えっ?留美さんが雪美ちゃんのプロデューサーになったらって話じゃないんですか!?」
留美「あっ、そうね。もし私が雪美ちゃんのプロデューサーだったら」
――――――――――
留美「雪美ちゃん、迎えに来たわよ」
雪美「留美……来ちゃ…ダメ……」
留美「えっ?」
留美(あぁ、猫の毛をはらってるのね)
雪美「これで……いい?」
留美「えぇ、気を使ってくれてありがとう」
雪美「ほんと……?」ギュッ
留美「大丈夫よ」ナデナデ
留美(雪美ちゃんの髪の毛、細くて柔らかくてすごい手触り……くせになりそう……)
――――――――――
ちひろ「留美さ~ん」
留美「はっ、ごめんなさいね。私ったらぼーっとしてしまって」
ちひろ「大丈夫ですか? 最近お仕事が忙しすぎるんじゃ……」
留美「そんなことないわ。それに多かったとしてもモバP君がせっかくとってきてくれた仕事なんだから……」
ちひろ「そうですね。 でも無理はいけませんよ?」
留美「大丈夫よ、自分の体は自分が一番わかってるもの。それじゃぁ私そろそろ行くわ」
ちひろ「はい、いってらっしゃい」
モバP「ただいま戻りました~」
雪美「ただいま………」
ちひろ「おかえりなさ~い」
雪美「モバP……ご褒美……早く……」
モバP「あぁそうだったな、じゃぁまず手を洗っておいで」
雪美「………うん」
ちひろ「ご褒美って、雪美ちゃんに何上げるんですか?」
モバP「あぁ、プリンですよ。冷蔵に入ってるプリン」
ちひろ「げっ!」
雪美「ちひろさん……」
ちひろ「ごめんなさいごめんなさい!!!!すぐ買ってくるから」
モバP「ごめんな雪美、俺が名前書いて置かなかったから」ナデナデ
雪美「ふふっ………いいよ…………プリン……いらない」
ちひろ「えっ?いいの?」
雪美「うん……そのかわり……モバP……借りる……いい?」
ちひろ「どうぞどうぞ、煮るなり焼くなり好きにしてください!」
モバP「えっ?ひどくない?」
雪美「ふふっ………一緒に……お昼寝……」
モバP「お昼寝? まぁそれぐらいなら……ちひろさん、仮眠室使いますよ」
ちひろ「はーい」
ちひろ(やっぱり雪美ちゃんのプロデューサーはモバPさんが一番ですね)
終わり
膝の上の恋人こと佐城雪美ちゃんをどうぞよろしくお願い致します。
乙!
……乙
おつー
雪美ですらさん付けするちひろ
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