南条光「うちの事務所の警備員さん」 (45)
新SR南条光の背景にいる警備員さん(と思われる人)視点のSSです
あの背景の感じだとテレビ局の可能性が高そうですが
今回は事務所の警備員ということでお願いします
プロデューサーはほとんど出ないので
アイドルはプロデューサー以外と絡むな
と思う人にはお楽しみいただけないかもしれません
それではよろしくお願いします
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404044740
期待
警備員(僕がこのビルの警備員として雇われてから早3ヶ月。思えば色々あったな)
???「おはようございます!」
警備員「あ、おはよう。今日も元気いっぱいだね!」
???「うん、今日はダンスレッスンだからね!気合入れていかなくちゃ!」
警備員「応援してるよ、頑張って!」
???「ありがとうお兄さん!じゃあ、アタシ行くね!」
そう言って少女は駆けて行く。
長い黒髪をフリフリと振りながら………
彼女の名前は南条光。このビルの二階にあるアイドル事務所に所属するアイドルだ。
そして、僕のライバルである。
初めてあの子に会ったのは、僕が警備員としてここに派遣された日のことだ。
警備員(アイドル事務所か…こういうところは初めてだな)
警備員(最近まで無名だった事務所で、警備員雇うのも僕が初めてらしい)
警備員(僕はアイドルとかあんまり興味ないけど、危ないファンの人とかが来るかもしれないし気合入れておかないと)
???「おっはようございまーす!」
警備員「うばぁっ!?」ビクッ
???「未央声大き過ぎ…すみません警備員さん」
警備員「び、ビックリしたけど大丈夫だよ。あれだよ、元気があっていいんじゃないかな」
本田未央「ほーん、あんたがここの新しい警備員?ま、悪くないかな」
渋谷凛「くっ…いい加減それやめてよ未央」
島村卯月「初めまして島村卯月です!よろしくお願いします!」
警備員「ああいえ、こちらこそよろしくお願いします」
未央「えへへ、私は本田未央だよ!」
凛「私は渋谷凛です。よろしくお願いします」
警備員「いや…ホントご丁寧にどうも」
未央「……やっぱり私たちもまだまだだねー」
凛「そうだね、まだまだ私たちのこと知らない人も大勢いる。頑張らないと」
卯月「なんだかよくわからないけど私も頑張るよー!!」
警備員(なんだか申し訳ないことをしてしまったような気がする……)
警備員(事務所のアイドルさんぐらい覚えておこう)
警備員(そんなこんなで、ニュージェネレーションを筆頭に続々とやって来るアイドル達と一言ずつ挨拶を交わしているのであった……完)
光「こんにちは!」
警備員「ウェ!?こ、こんにちは!?」
ビューっと、走りながら掛けられた声に反応して僕は思わずその子の姿を目で追った。
長い黒髪に小さな体、一直線を見つめる瞳がキラキラ光って見える。
そんな小柄な体から発せられる元気いっぱいの「こんにちは」が、他のアイドルの挨拶や他のどんな人から言われた言葉よりも僕の心を掴んだのだ。
警備員(あの子も…アイドルなんだろうか。見入ってしまった……)
警備員(というか、よく考えると…事務所の関係者かどうかわからないのはものすごくやばいよな。こりゃ今日は帰ったら大変だぞ)
警備員(数日間の猛勉強によるとこの間の子は南条光というらしい……今まで理解できなかったが、アイドルのCDを100枚単位で買う人の気持ちも今ならわからなくもない)
警備員(自分が応援しているアイドルに会えて挨拶できるというのは中々いい環境だよな)
警備員(……もしCDが出たら、さすがに100枚単位での購入は無理だけど…3枚くらいなら…たぶん買う。いや、買おう!)
モバP「ああ、警備員さん。いつもお疲れ様です」
光「いつもありがとう!警備員さん!」
警備員「ウェッ!?い、いえ…ありがとうございます。励みになります」ビクッ
光「ねえねえ警備員さん!」
警備員「はい?」
光「警備員さんって必殺技とかあるの?」
警備員「必殺…技…?」
警備員(いきなりなんだ!?)
モバP「ああ、すみません。この子特撮ヒーローが好きでして時々暴走を…こら光、無茶言って困らせるな」
光「えーだってなんか出来そうでしょ?いい体してるし…ね?警備員さん」
警備員(特撮好きなのは知っていたけどすごい無茶ぶりだな)
警備員「えー……必殺技は無理だけど、仮面ライダーっぽいアクションは出来ますよ」
モバP「マジで!?」
光「ってなんでPさんが一番反応良いんだよ」
モバP「いや、まさか本当に出来るとは思ってなかったから」
光「まあいいけど。ね、警備員さん!もしよかったら見せてくれませんか?」
警備員「僕は構いませんが……時間とか大丈夫ですか?」
モバP「大丈夫じゃないけど大丈夫です。今日はレッスンなんで」
警備員(それ大丈夫じゃなくない?レッスンだって時間決まってるでしょうに)
光「Pさんには必殺D-GEZAがあるもんな!」
モバP「せやせや、オレの頭すっからかんで軽いからなんぼ下げてもツラないねん…Pヘッドだけに!」
モバP/光「「ハッハッハッハッ!」」
警備員(心配になって来た……)
警備員「それじゃ…帽子とか色々邪魔なんで持ってもらえますか?」
モバP「了解っす」
警備員(とはいえ本当にイケるか僕…久しぶりだし服もこんなだし……)
光「ドキドキしてきた!」
警備員(期待の眼差しが…よし!)
警備員「ふっ」バッ
光「ん…クウガだ!」
警備員「ハァァ!」ダッ
モバP「え、クウガって剣ぶっ刺すのが必殺技だろ?」
光「ちょっとPさんうるさい!」
モバP「おこなの?」
警備員「ウオリャアアア!」バッ クルッ
光「おお!」
警備員「っと」スタッ
警備員「……あの、これだけです。ごめんねキックまでやるにはさすがにマットなかったら無理なんだ」
光「そんなことないよ!すごいすごい!」パチパチパチパチ!!
モバP「ああ、俺だったらきっと頭が邪魔で回れないな」パチパチ
光「だったらその被り物取りなよ」
モバP「やっぱりおこなのねえねえ?」
モバP「もしかして、部活かなんかでこういうのやってたんですか?」
警備員「はい、大学まで体操の選手やってました。まあ、賞も何も取れませんでしたけど……」
光「でも、クウガの構えも完璧だったよ?もしかしてお兄さんも特撮好き!?」
警備員「え……いや、違うよ。これは…その、先輩に紹介してもらったヒーローショーのバイトで覚えたんだ」
光「そっか……」ガックリ
警備員(うわあ……なんかすごい残念そう…ごめんなさい)
モバP「おっと…さすがにこれ以上は本気で間に合わなくなるな。行くぞ光、最後にちゃんと警備員さんにお礼言ってな」
光「うん、107番目の技見せてくれてありがとうお兄さん。アタシ頑張るね」
警備員「いえいえ、こんなので光ちゃんが頑張れるなら僕も嬉しいよ。レッスン頑張ってね!応援してるよ!」
光「うん!」
この日を境に、僕はただの新しい警備員からライダーキックの人という風にアイドルの娘達から認識されるようになった。
ライダーキックの人として見られるようになってから毎日、僕はあるアイドルにやかられている。
小関麗奈「あの…警備員のお兄さん。これ…受け取ってください!」バッ
警備員「……はい」
この子もこの事務所に所属しているアイドル。イタズラ好きの女の子だ。
実はすでに何回もこの子のイタズラに引っかかっている。
バズーカとかビックリ箱とかビックリ箱とかビックリ箱とか!
警備員(さて…今日はどんなビックリ箱だ!)
箱「」
警備員「あれ?」
ビックリ箱「うっひょぉおおおお!!!」バァアアアアッ
警備員「ぎゃああああ!時間差ぁあああ!?」
麗奈「アーッハッハッ…ゲホゲホ!はん!ちょっとアクロバットな動きが出来るからって調子に乗らないでよねッ!」
警備員「別に調子に乗ってるわけでは……」
麗奈「そういう口答えが調子乗ってるの!光に気に入られたからってアタシは認めないから!」
警備員「光ちゃんならもうすぐ来ると思うよ?」
麗奈「ひ、光は関係無いでしょッ!!」
警備員(あーもう何なんだこの子。助けてくださいプロデューサーさーん)
光「そこまでだレイナ!」
警備員(助っ人キター!)
麗奈「来たわね南条光!」
光「お兄さんが困ってるだろ!どうしてイタズラばっかりするんだ!」
麗奈「はん!お兄さんお兄さんってバカ犬みたいに尻尾振りまくってんじゃないわよ!」
光「へぁ?それでなんでお兄さんにちょっかいかけるんだ?アタシに文句があるなら直接言えばいいだろう!」
麗奈「う、うっさい!バーカバーカ!お子ちゃま!」ベー
光「あ!待てーレイナ~!!」ダッ
警備員(相変わらず仲良しだなあの二人)
警備員(ん~なんだかんだでもう一ヶ月か……)
佐藤心「おはようございまぁす☆」
警備員「あ、おはようございます……?」
心「んん?なになに~はぁとのお顔に青海苔付いてる?なーんてね☆」
警備員(ん?んん?)
警備員「せ、先輩?」
心「…………ゲッ、怪人イナゴ男」
警備員「何してるんですか先輩?あっ、ここの事務員さんですか?にしては初めましてですね」
心「ヴァカ違うわ。……新人アイドルのさとうしんことしゅがーはぁとだよぉ☆」キラッ
警備員「は?アイ…ドル?20代後半が?新人?病院連れてかなきゃ!」
心「はぁとこっつんこ☆オルゥァアアッ」ボコォッ
警備員「うごぉ…」ガクッ
心「あれれ~☆腹筋弱くなったんじゃなぁい?」
警備員「はぁと(心臓)に腹筋関係無い……」
心「そ・れ・に~はぁとからすればなーんでアンタがここにいるのかどうか聞きたいけどね☆」
警備員「っ…」
心「……私は掴んだよ自分の夢…色々もあったけど、ちゃんと掴んだ。アンタは諦めちゃったの?」
警備員「し、仕方ないですよ……僕には才能がなかったんです」
心「ふぅん……ダッサ☆じゃあね~負け犬きゅん☆」
警備員「……妖怪厚化しょ」
心「シュガシュガ☆ハァトビーム☆」シュッ
警備員「アイプチがぐッ!?」ゴスッ
警備員「翌日になってタンコブがえらいことになってる……本気で投げ過ぎだろ」
光「お兄さん!」タタタッ
警備員「あら、こんにちは」
光「これ!今度のライブにアタシも出れるんだ!」バッ
警備員「本当!?すごいね!」
光「メインはニュージェネレーションなんだけど、着替えの時間に出番が貰えるんだって!」
警備員「そっか、光ちゃんの努力が実る日が遂に来たんだね。応援してるよ!頑張ってね!」
光「ありがとう!アタシ頑張る!じゃあ、また帰りにね!!」ダッ
警備員「階段気を付けてねー!」
光「わかってるよー!」
警備員(ニュージェネレーションか……人気すごいしチケット取れるかな?)
警備員「アイプチぶつけられて一週間経つけどタンコブが全くひかないぞ……呪い?」サスサス
佐々木千枝「あの…だいじょうぶですか?」
警備員「あー…えっと……佐々木千枝ちゃんだったかな?心配してくれてありがとう大丈夫だよ」
千枝「そうですか。よかった…です」ニコ
警備員「今から帰るの?」
千枝「はい、プロデューサーさんにここで待っててって言われました」
警備員「車回して来るのかな?」
千枝「そう…言ってました」
警備員「そっかそっか、でもちょっと時間かかるかもね、今日は事故があって前の道路が若干混んでるから」
千枝「え…プロデューサーさんだいじょうぶかな」
警備員「さすがに裏の道で何かあったらすぐわかるから大丈夫だよ。安心して」
千枝「そうですよね…えへへ、ちょっと心配し過ぎちゃいました」
警備員「いやーそれにしてもアレだよ。千枝ちゃんくらいの年で大人の人と一緒に働くなんてすごいよね」
千枝「よく言われますけど…プロデューサーさんがいるからへっちゃらです!」
警備員「そっか…すごい人だもんね。千枝ちゃんのプロデューサーさんは」
千枝「はい、プロデューサーさんはな千枝の知らないこといっぱい教えてくれます…千枝のいろんな初めてはプロデューサーと一緒の思い出」ポー
警備員「ははは」
警備員(通報…か?)
モバP「チャオ☆」
千枝「あっプロデューサーさん!」トテテ
モバP「ひひひ、ほな行きまひょか」ニヤァ
警備員「通報しなきゃ!」ピッピッピッ
モバP「ジョーダン!冗談だからッ!!!」
もう押し終わってるよねこれ
警備員(ちょっと腫れひいて来たかな?)
結城晴「こんちゃーっす」
警備員「ああ、結城じょ…晴ちゃんこんにちは」
晴「また『じょ』かよ…光ねーちゃんも言ってたけど何なんだそれ」
警備員「言い間違え?」
晴「オレに聞くなよ」
光「おーい、置いてかないでよ~!」
晴「あ、ごめん光ねーちゃん」
警備員「ボール持ってサッカーしに行くの?」
光「うん、裏の駐車場使って…お兄さんも来る?」
警備員「ははは、行きたいけど仕事中だから行けないや。車とか気を付けて遊んでね、変な人来たら大声出すんだよ」
晴「母さんかよ」
光「わかった!行こう晴!」
晴「うん!」
警備員(光ちゃんはなんで戦極ドライバー着けてるんだ?)
>>18
間違い
千枝「はい、プロデューサーさんは『な』千枝の知らないこといっぱい教えてくれます…千枝のいろんな初めてはプロデューサーと一緒の思い出」ポー
訂正
千枝「はい、プロデューサーさんは千枝の知らないこといっぱい教えてくれます…千枝のいろんな初めてはプロデューサーと一緒の思い出」ポー
警備員「遂にタンコブなくなった……ライブ成功して先輩機嫌良いからかな?」
警備員「なあ、お前もそう思うだろ?」
ウサミンロボA「ミミミンミミミン」
警備員「ははっ、何言ってんのかわかんね」
ウサミンロボA「ミミミンミミミン」
池袋晶葉「調子はどうだ」
警備員「池袋博士、こいつはダメです」
晶葉「む…ウサミンロボ警備員ver.は中々調整が難しいな」
警備員「ところで博士」
晶葉「なんだモニター1号」
警備員「僕を追放するおつもりですか?」
晶葉「それはそうと」プイッ
警備員「おーい」
晶葉「こんなものを作ってみたのだが…試せ」
警備員「なんですかこれ…タジャスピナー?」カチャカチャ
晶葉「着け心地はどうだ?」
警備員「特に違和感は……」
晶葉「ふむふむなるほど……では、その黄色いボタンを押してみろ」
警備員「はあ……」ポチッ
【パッション!】
警備員「おお!」
晶葉「次にそのCGボタンを押す」
警備員「ほい」ポチッ
【きらりんびーむ☆】
ウサミンロボA「ミミミンミミ――」チュドーンッ
警備員「ーーーーッ!?」
>>20
もしかして前にサッカーの話書いた?
晶葉「破壊力があり過ぎる。まだまだ調整は必要か」
警備員「ーーッ!?ーッ!?」パクパク
晶葉「回収班!警備員ver.を頼むぞ」
ウサミンロボB「うさうさ」ガショガショ
ウサミンロボC「ウサウサ」ガショガショ
晶葉「ご苦労だったモニター1号。手袋返して貰えるか?」
警備員「あ、はい」カチャカチャ
晶葉「よし、ロボ達よ!千川ちひろにことが発覚する前にずらかるぞ!」
ウサミンロボBC「「イーッ!」」ビシッ
警備員(あ、なんかいいな今の感じ)
>>24
光と晴のコンビなら私です
警備員(結局チケット取れなんだ……)
警備員(でも、せめてお迎えぐらいはしっかりしよう)
光「…………」
警備員「あ、光ちゃん!」
光「ーーッ」ダッ
警備員「おかえ――」スッ
警備員「え…あれ…?」
モバP「……すみません」
警備員「いや…僕は大丈夫ですけど……何かあったんですか?」
未央「ちょっとね……失敗しちゃったんだよ」
凛「ファンの多さに圧倒されて」
卯月「私たちも先輩なのにフォロー出来なくて……」
麗奈「ふん、あんなの勝手に光が潰れただけじゃない。要は光が口だけのザコだったってだけよ」
凛「麗奈ッ」
麗奈「やだこわ~い。でもいくら凄んでもアタシは揺らがないわよ。アタシはアタシの道を進み続けるの…光がついて来られないならそこまでのザコ。所詮はレイナサマの敵じゃないってことよ」プイッ
凛「ちょ…麗奈!待って!」
未央「凛!……わかってると思うけど、麗奈ちゃんだって悔しいんだよ。一番近くにいたのに何も出来なかったから」
凛「……うん、そうだ…ごめん。明日麗奈にも謝るよ」
卯月「光ちゃん大丈夫ですよね?」
モバP「俺に任せろ…って言いたいけどさ。情けないけど…俺だけじゃ無理だ。みんなの力も借してくれ」
凛/未央/卯月「「「はい!」」」
警備員(……挫折…か)
警備員「もうすぐここに来て三ヶ月……あれから光ちゃんずっと元気ないけど大丈夫かな」
光「心配掛けてごめんなさい!」
警備員「うわ!?ひ、光ちゃん…?」
光「へへ…クヨクヨするのはやめた!今日からもう一度…初心に戻って頑張る!」
警備員「そ…そっか!頑張って光ちゃん!」
光「よぉし!じゃあ、気合い入れて行くぞー!」ダッ
光「あっ…」
警備員(どうしたんだろう掲示板の前で立ち止まって)
警備員「どうかしたの?」
光「……これ」
警備員「……ああ、麗奈ちゃん?」
光「うん、すごいだろレイナ。アタシがちょっとクヨクヨしてる内に随分離されちゃった」
光「正直悔しい……レイナのことアタシはライバルだって思ってるからさ」
警備員「麗奈ちゃんもそう思ってるよ。悔しかったらここまで来いって言ってるんじゃない?」
光「へへ…そうだと嬉しいな!」
光「だったら、余計にこれ以上立ち止まってなんかいられないね。踏み出さないと一生アタシはレイナに追い付けない。そんなのは嫌だもん」
警備員「うん、頑張って!応援してる!」
光「なんか、アタシお兄さんには応援してもらってばっかりだな」ポリポリ
警備員「そんなことないよ、僕は光ちゃんのおかげで諦めかけてた夢を叶えるためにまた頑張ってみようかなって思えるようになった」
光「夢…?しかもアタシのおかげって」
警備員「そりゃ…光ちゃんみたいな子がヒーロー目指して頑張ってる姿をずっと見てて火が着かないわけないよ」
光「はは…そういうの面と向かって言われると照れるな!」
警備員「あと、一つ謝らないとね。前に特撮は好きじゃないって言ったけど、本当は大好きなんだ」
光「やっぱり!そんな気がしてたよ!」
警備員「でも、僕が好きなのは悪役なんだよね」
光「ええ!?」
警備員「小さい頃からずっと好きだった。憧れだった。だってかっこいいからね、いつしか本気で僕もあの中に加わりたいって思ってさ……僕は怪人や怪獣のスーツアクターをやりたいんだ」
光「悪役のスーツアクター……そっか!いいじゃん!だったらアタシたちもライバルだな!」
警備員「ライバルか……それいいね!じゃあ、僕は今から光ちゃんのファン辞めて光ちゃんのライバルになります!」
光「え…それはちょっと困るかも」
警備員「ははは!」
光「あれ……ってことはここやめちゃうの?」
警備員「……そうだね」
光「そうなんだ…そりゃそうだよね」
警備員「あ、時間大丈夫?」
光「うわ!忘れてた!い、行ってきま~す!!」ダッ
警備員「……頑張れ光ちゃん」
警備員「ふぅ…さて、時間だな。最後まで何も起こらなくてよかったよ」
ウサミンロボA「おうちょっと顔貸せや」ヌッ
警備員「うわああああああああ!???!?」
ウサミンロボA「捕縛完了所定の位置まで運びます」
警備員「お礼参り!?お礼参りなの!?ごめんって!ごめんって!」
ウサミンロボA「黙りな坊主、舌噛むぜ」ギュォオオオオ!
警備員「うあああああ!!」ズルズルズルズル
ウサミンロボA「うさぁ」ポイッ
警備員「へぶっ」ドチャッ
晶葉「うむ、ご苦労だったウサミンロボ警備員ver.」
ウサミンロボA「うさぁ」バイバイ
警備員(猫?被ってやがる!)
千枝「だ、大丈夫ですか?」
警備員「うん、大丈夫だけど一体何なの?」
パンッ パンッ
パンッ
警備員「うへぁあ!?」ビクッ
『三ヶ月間ありがとうございました!!これから夢に向かって頑張ってください!』
警備員「っ……」ジワッ
心「何ジ~ンとキてんだよ☆」
警備員「い、いや…だってただの警備員にこんなことしてくれるなんて思ってなかったからッ」ゴシゴシ
未央「へへーん、現役アイドルからの生エールだよ!」
卯月「私たちもトップアイドル目指して頑張ります!警備員さんも夢を叶えてくださいね!」
千枝「千枝も応援してます!」
晶葉「ま、留守中の警備は任せておけモニター1号」
心「醜態晒して戻って来たらぁ☆はぁとぶれいいくだぞ☆」
凛「これ、私たちからのプレゼント、お守りだけど気持ちは込めたから。……ほら、光も言うことあるんでしょ?」
光「う、うん…」
警備員「光ちゃん……」
光「アタシ…あんまり気の利いたこと言えないから……代わりにいっぱい気持ちを込める」スゥゥ
光「が、頑張ってお兄さん!応援してるよ!」
警備員「うん……頑張るよ!」
千川ちひろ「あれ、麗奈ちゃんと晴ちゃんは?」
???「ちょ…本当にやんのかよ、そんな雰囲気じゃねーぞ」コショコショ
???「うるさい!今更ひけないの!」コショコショ
バサァ!
モバP「麗奈!…と晴?そんなところに隠れて……」
メルヘンな大砲「おっすおっす」
モバP「あっ」
未央「あっ」
卯月「あっ」
凛「あーあ」
麗奈「ふふん」ニヤリ
晴「オレ知~らない」
麗奈「倉庫で見つけたこのレイナサマスペシャルでアンタの門出に一発お見舞いしてやるわ!」グッ
晶葉「伏せろ!アレはまだ作りかけだ!!」
心「は?」
千枝「ふえ?」
ちひろ「修理費とか諸々プロデューサーのお給料から引いときますね」
モバP「ああああああああああ!!!??」
光「よせレイナァアアアッ!!!」
麗奈「アーッハッハッ!!!」
警備員「うわあああああああ!!!」
~
~~
~~~
~~~
~~
~
光「ぐぁああ!!」ドチャッ
麗奈「アーッハッハッ…ゲホゲホ!そこまでのようねアイドル!所詮アンタらのチカラなんてその程度……悪の前には無力なのよ!」
千枝「そんなことありません!」ピピーッ
心「はぁとこっつんこ☆」ゴォオオッ
麗奈「なにぃ!?」サッ
光「みんな!」
晶葉「待たせたな。さあ、これを使え!」スッ
光「博士…わかった!」カチャッ
【Hyper!iDOL-Change!】
光「この…チカラは!」パァアア!
麗奈「は、はん!ちょっと姿が変わったからってなんだってのよ!こっちには最強最悪の魔怪超獣人がいるんだから!出てきなさいピニャコラタン!」
ピニャコラタン『コーホー』
光「どんな絶望が相手でも、誰かがアタシたちを必要としてくれるなら!アタシたちアイドルは負けない!ハァアアアアッ!」バッ
ピニャコラタン『コォオオオホォオオオ!!!』ギュオオッ
テレビ『コォオオオホォオオオ!!!』
晴「…………」
テレビ『ジネエエッ!!!ゲギャアアアアアッと!!』
晴「いやピニャコラタン怖えよッ!」
おわりん
ギリギリイベント終了に間に合いました
祝新SR南条光ちゃん!
せっかくなんで背景の警備員さんでやりましたが
警備員らしいことなんもしてないや
プロデューサー以外の人物でSSやるとこんなに難しいんですね
ありがとうございました
乙
モバじゃないけど以前に読んだたるき亭の主人目線のSS思い出した
こういう第三者視点は結構好き
ウサミンロボD「うさ!」(乙)
おっつおおつ
あとサッカーのやつの名前はこれです(ステマ)
結城晴「おーいP?!一緒にサッカー……」南条光「Pさん今いないよ?」
他にも光ちゃんでちょこちょこやってるんで
また今度書いた時もよろしくお願いします
あらいい話
オリキャラだから某所では発狂するのが出そうだけど第三者視点の話は好きだな
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