・楓さん誕生日おめでとう
・超短い
・雰囲気オンリー
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楓「……Pさん?」
P「あれ? 楓さん、どうしました?」
楓「まだ、お仕事ですか?」
P「ええ、まあ。あと少しですけど」
P「楓さんは、今日飲み会?」
楓「はい」
P「お誕生会、ですよね?」
楓「もうそんなかわいらしい歳ではありませんけどね」
P「いや、いくつになったって、お祝い事は嬉しいもんですよ」
楓「そうですね。……でも」
P「でも?」
楓「ちょっとだけ、淋しいです」
P「淋しい?」
楓「ええ。淋しいです」
楓「……だって、ここにPさんが」
楓「……いませんから」
P「……ああ。いや、ほんと。申し訳ないです」
楓「いえ、わかってます。Pさんはいつだって忙しくて」
楓「私には、お祝いしてくれる仲間がいて」
P「……」
楓「んー、でも。ままならないなあ、なんて」
楓「……パパでもないですけど?」
P「……なんすか、それ」
楓「本当に祝ってほしい人が、ここにいないのが」
楓「ままならないです」
P「……ですか」
楓「……です」
楓「Pさん」
P「なんです?」
楓「今、何時か。わかります?」
P「ん? ……ああ」
楓「もうすぐ、終わっちゃいます」
P「……なんか……その」
楓「いえ……いいんです。でも」
P「?」
楓「こうして、自分の気持ち……ごまかしてばかりで」
楓「今、ひとつ歳を経て、新しい私になりたくて」
P「楓、さん?」
楓「……だから今日は、我慢しません」
楓「Pさんに、見て欲しいので……」
がちゃり。
P「……楓さん」
楓「来ちゃいました……」
P「いつから、来てたんです?」
楓「Pさんに電話する直前ですよ?」
P「飲み会は」
楓「とっくに終わってます」
楓「って、言うか……」
楓「みんなに、背中押されちゃいました」
P「背中、ですか」
楓「ええ」
楓「『今日だけは、何をしたって許される……たぶん』って」
P「たぶん……って、なんとまあ」
P「出たとこ勝負な背中押しですね」
楓「ふふっ……でも、ちょうどいいかなって、思います」
P「ちょうどいい?」
楓「臆病な私と……雰囲気鈍感のPさんには……」
P「雰囲気鈍感って。そりゃまたひどいなあ」
楓「だって、こうしてお仕事ですし?」
楓「あえて空気読まないんじゃないかって、思っちゃいます」
P「……申し訳ない……」
楓「でも、いいんです。歳を重ねた新しい私は、やる気スイッチを押したので」
楓「取り立てに参上したわけです」
P「ほう? 取り立てていきますか」
楓「ええ、Pさん」
楓「今、この時間を」
楓「プレゼントにください……」
ちゅっ。
楓「……Pさん」
P「……楓、さん」
楓「なんか、気恥ずかしいです」
P「……言わんでください」
楓「あ」
P「ん。どうしました?」
楓「日付、変わっちゃいましたね……」
P「……ですね」
楓「なんか、残念なような、淋しいような」
楓「むずむずした感じ、しますね」
P「楓さん」
楓「はい」
P「……日付は変わっちゃいましたけど、もしよかったら」
P「一杯、お付き合いいただけませんか」
つ[くどき上手]
楓「あら?」
P「職場で飲酒なんて、ほめられたもんじゃないですけど」
P「でも、大切な人の誕生日を祝えなかったので。罪滅ぼしに」
楓「……仕方ないですね……くどかれましょう」
P「ありがたい。では」
楓・P『ふたりの、行く末に』
――Cheers!
おわりん
雰囲気オンリーで申し訳ない。
誕生日に間に合いました。本当におめでとう。
ノシ
乙ですよ
乙です
楓さんが誕生日と言うことは俺も誕生日ということ
祝ってくれる人なんざいやしないけどねw
おっつおっつー
構ってちゃんには突っ込まないぞ
ここは初めてか。服脱いで尻を出せ祝ってやるから
乙
ちょっと前半が電話なのかやかりづらかった
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