友「まあ付き合ってやるけど、これが夢なら目覚ませばいいじゃん」

男「そんなの何回も色んな方法試した」

男「途中で邪魔してくるんだよ」

友「邪魔？目を覚ますのを？」

男「そう」

友「誰が？」

男「色んな奴、知らない奴も」

男「お前も」

期待支援

友「勝手に俺のせいにされてるし」

男「正確には前のお前だけど」

友「なに、なんかに影響されたん？」

友「今日めんどくさいぞ、お前」

男「今日めんどくさいってお前言ったよな？」

友「はぁ？…そーだけど」

男「俺が夢から出られないって話する前、お前今日何してた？」

友「え？」

友「何って、昼飯食ってボーッとしてたらお前が話しにきたんじゃねえか」

男「今、本当に昼休み？」

友「…なにいってんの？」

男「あー、ここじゃないのか」

友「？」

男「この間はここでお前が邪魔してきたから」

男「いや、邪魔じゃないのかなお前の場合は…」

友「意味わからんw じゃ、とりあえずビンタしてやるわ」 パンっ

男「あー…痛くないわ」


友「夢だからな」


男「

男「ー……」パチッ


男「…はぁ、ビンタの邪魔2回目な、あいつ」

男「でも時間軸の構築が雑っていうのは言ってた通り…」

男「もっと考えさせたら矛盾の続きから繋がったかも」

男「まあ、次に生かすとして…」

男「次は部屋からか。どれネットでも試すか」カチッ

カタカタ

男『夢から出られねぇ、助けて』ｶﾀｶﾀ

名無し 『ようこそ、ここはマトリックス…』

名無し『完全に糖質です、ありがとうございました』

名無し『あれ？お前も？俺も俺も！』

男「…まぁ、こんなもんだよな」

名無し『どんくらい夢にいんの』

男『わかんないが体感5日目』

名無し『大したことねぇな、俺は16年いる』

名無し『

男「ちょ…」ゾッ

男『シャレにならん、ずっと戻れてないのか』

名無し『戻れねー、もう諦めた』

名無し『別に現実が楽しかったわけじゃねえし』

名無し『そもそも現実ってどれだったのかわからなくなった』

名無し『お、こいつら糖質同士通じるものがあるらしいwww』

男『わかったこと何でもいいから教えてくれ』

名無し『メビウスの輪ってあるだろ？』

名無し『あれ、真ん中から縦に切って行ったらどうなると思う？』

男『…２つの輪が絡んだのが出来る？』

名無し『いや、１つの大きな輪になるんだ』

名無し『だが夢の中だと１つの輪にならず、ずっと輪を廻るように切り終わらない』

名無し『永遠に』

名無し『やってみれば？』

名無し『なにこいつら怖い』

男「…もし、夢じゃなければ切り終わって輪ができる」

男「でも、ここは夢だから切り終わらないのが正解だよな」

男「…まぁ、ハサミが都合よく目の前にあるし、やるか」

しゃきしゃき…


男「…大きな輪ができた訳だが…」

男『普通に大きな輪できたんだが、ここ夢だからこの結果はおかしい』

名無し『おい、こいつ試したらしいぞwww』

名無し『16年糖質出てこいやwww！』

名無し『覚めたらだめだよ』

名無し『また１人寂しい』

名無し『他の皆も寂しいからさ 』

名無し『目が覚めたらこの夢消えると思ってる？』

名無し『本当に16年１人でこの夢にいる存在がいたとしたら？』

名無し『１人でずっと名無ししてたとしたら？』

名無し『この、夢で』

男「ー…ｯ」バッ

男「…はぁ、今のなんだよホラーかよ」

友「あ？なに、怖い夢でも見たん？w」

男「…見てんだよ、今も」

友「ま、世知辛い世の中だしな、悪夢みたいなもんか」

男「…はぁ、どーしたらいいと思う？」

友「なによ、なにがよ」

男「夢から覚める方法」

友「現実見ればいんじゃね」

男「そういうことじゃなく…」

男「……」

男「なあ、現実見るってどうすればいいんだ？」

友「へ？」

すげー面白いな