クラルテと伝説の剣 (6)
ざっくり粗筋
ウィル、クラルテ、スサの三人の少年はハイキング中に謎の渦巻きに吸い込まれ、彼岸に来てしまった!
此岸へ帰るためには魔王を倒し、『本当の自分』を探し出せ!
そして、旅が始まった!
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クラルテ「なぁ……僕達、”ハイキング”をしていたんだよな?」
暗闇の中、クラルテの声が反響する。
ウィル「まさか折角の休日に異世界に飛ばされるとは……とんだ災難だ」
クラルテ「ウィル! 君も近くにいるんだね。低い声だからすぐに判るよ」
ウィル「クラルテか……あともう一人、あの太っちょはどこだ?」
クラルテ「スサのことかい? そうだ、すっかり忘れてた」
スサ「た、助けて!」
クラルテ「スサ!?」
クラルテはスサを助け、ウィルは魔物を倒した。
スサはかなりの深手を負っていた。
スサの治療に困っていると、人がやって来た。
名はクサ、クラルテとの関係は友人である。
クサ「いい車を発明したんだ」
クサ「クーラーに出前、掘削、防水全て完備してある魔法の車さ」
クサ「さぁみんな、のる」
ウィル「それは後で使おう」
ウィル「今は仲間の治療が先決だ」
クラルテ「何だろう……あれは村だ!」
クラルテが叫んだ。
クラルテ「行ってみようよ」
ウィル「ちょいと待て、何か騒がしい。草叢に隠れた方が得策だ」
男の怒声と少女の掠れ声が聞こえる。
少女「私はただ……」
男「るっせんだよ! 米返せよ!」
どうやら少女は男に米を借りており、長い期間滞納していたらしい。
少女「嫌よ! 持っていないんだから」
男「ぐふふ……」
少女「!?」
男「ならば貴様を返してもらおうじゃないか」
スサ「ど、どういう意味だろう」
クラルテ「しっ! 黙って見とけって」
少女「貴様を……返す?」
男「身体で支払ってもらうのさ」
男「長老! 犯すのに丁度良い少女を見つけて参りました!」
男「さぁ、長老の性奴隷となれ!」
男が少女の細い腕を掴む。
少女「嫌だ嫌だ!」
いくらもがこうが、びくともしない。
天幕の向こうから醜い姿の長老が現れた。
少女「ひいぃっ……!!」
長老「今日はその娘か……フム、中々なスタイルじゃのう」
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