【咲‐Saki‐】京太郎「俺は一番になりたい」【安価】 (1000)
○ここは咲‐Saki‐の二次創作安価スレでございます
○エロあり?グロなし?鬱なし?そんな約束できません(略してSYD)
○そしてもはや数えることも不可能なN番煎じの京太郎スレ
○目標は麻雀の強い女の子たちに近付いて(あわよくば)その力を学び最強になることです
○舞台となる高校は選択方式、また期限も選択校によって随時可変します
○ギャルゲ要素もありますがあくまで目標は麻雀最強なので悪しからず
○周回制を採用しており、一部ステータスの引き継ぎもございます
麻雀最強になればその時点で終了、期限内にそれができなければ周回
目標を達成するまで何度周回することになるのか。完走までエタらず頑張る所存
○闘牌描写は非常に曖昧
○安価スレは初めての試みなので随時ご意見募集中であります
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402318848
○パラメータ説明
雀力…闘牌時に使用する基本能力値
技能…闘牌時に使用する技術の習得を助ける
異能…闘牌時に発動するオカルトの影響力及び再現率
学力…通常時の行動に影響を及ぼす。また技能の上昇をサポートする
生活力…通常時の行動に影響を及ぼす
精神力…通常時の行動に影響を及ぼす
友好度…通常時に接触する対象に付与されるステータス。所謂、好感度・親愛ゲージ
体調…コンマ判定時の成功確率を高めもするし低くもさせる
安価での行動選択時に成功/失敗判定をコンマで行い、成功時にはそれぞれのパラメーターを成長させることができま
す。また一定条件下で大成功となり上昇値にボーナスがかかることも。体調のみ特殊ステとなります。
○須賀京太郎の雀士タイプを決定します
Aタイプ…異能を中心とした闘牌を行う
Bタイプ…技能を中心とした闘牌を行う
安価↓
00
A
A
>>3
時間すごすぎ
Aでいきます
○開始時のステータスを決定します
雀力安価↓2
技能 ↓3
異能 ↓4
学力 ↓5
生活力 ↓6
精神力 ↓7
コンマ下二桁÷3(切り上げ)で
ほい
あ
ほい
ほい
ねるそん
めえ
ほ
おまかせあれ!
○所属校を決定します。今回は一周目なので長野県内の高校限定となります
1.清澄
2.龍門渕
3.鶴賀
補足:風越の生徒とはどの高校でも知り合うことが可能です
龍門渕は少し特殊です
安価↓2~6で最大コンマorゾロ目の学校に決定
1
3
3
3
3
3
3
モモいるし3
いきなりゾロ目とか……これは咲さんの陰謀で間違いない
〇難易度を決定します
1.EASY (友好度下降なし・対戦相手のステータス、イベントコンマを0.5倍に修正)
2.NORMAL(友好度下降なし・対戦相手のステータス、イベントコンマを0.9倍に修正)
3.HARD (友好度下降あり・対戦相手のステータス、イベントコンマを1.1倍に修正)
NORMALとHARDはあんまり変わらないと思う
安価↓3
1
1
1
3
〇ステータス
須賀京太郎(すが・きょうたろう) 性別:♂ 年齢:15 種別:オカルト雀士
所属高校:清澄高校
雀力:25
技能:16
異能:23
学力:20
生活力:24
精神力:30
体調:普通
に決定ですね
学校は鶴賀じゃないの?
↓2?6までオール3だけど
↓2~6だから鶴賀じゃ?
あらあら~♪ 今日も豚がぶひぶひと~♪ 今日豚京豚 蔓延る世界~♪
砕けろ壊れろ京豚~♪ 失せろ消えろよ京豚は~♪
安価↓2~6だから鶴賀じゃないの?
おおう、すみませんミスってました。鶴賀ですね
たぶんこんな感じでちょくちょくミスすると思うのでご指摘お願いします
正しくはこっち
〇ステータス
須賀京太郎(すが・きょうたろう) 性別:♂ 年齢:15 種別:オカルト雀士
所属高校:鶴賀学園
雀力:25
技能:16
異能:23
学力:20
生活力:24
精神力:30
体調:普通
○雀力の大まかな目安
500 雀聖・神の領域
480~ 全盛期アラフォー
400~ てるてる
260~ インハイ最低ライン
5~ 雀力たったの5か。ゴミめ
一周目なんだし、予選決勝卓につければ十分じゃないですかね
雀力260。まず目指すべきラインはそこだ
――麻雀って、楽しいよね。
対面に座る彼女は、そう言って穏やかに笑った。鮮やかな髪色と特徴的な寝癖を持つ少女。幼いながら浮かべた笑みは歳不相応のもので、俺の心臓は不意打ちのように早鐘を打った。
上家に目を逸らせば彼女の姉が年上らしく微笑み、下家へと逃げれば同い年の少女――それも俺の状態をよくわかってないらしい――と視線がぶつかる。この場において俺には味方や逃げ場はなく、彼女たちに弄ばれてしまうのが運命のようだ。
そうはいくものかと日々努力しているつもりではあるのだが――如何せん、才能の差というのは努力では埋めがたく感じられ、幼少にてこの世の不条理さを味わった気分だった。
この時は、そう思っていたのだ。
どうにもできない不条理な出来事など人生で数えるほどしかなくて、例え起こったとしても『凡人は所詮凡人である』といった程度の、気持ちの持ちようで諦めきれるようなものであると。
突然の出来事に悲嘆に暮れ、絶望の叫びをあげるようなことなど、そしてそれが自分の身に降りかかろうとはこれっぽっちも考えていなかった。
もし、この時の俺が周りを見渡せる人間であったら。
もし、この時の俺が想像を働かせられる人間であったら。
もし、この時の俺がもっと行動力を持った人間であったのなら。
きっと、誰にとっても、それは幸せな結果が待ち受けていたに違いない。
鶴賀ならモモ推してく
21世紀――
世界の麻雀競技人口は1億人の大台を突破
その後も破竹の勢いで人口を伸ばし、現在では数億人を数えるほどにまで膨れ上がる
我が国、日本でも大規模な全国大会が毎年開催され
プロに直結する成績を残すべく、高校麻雀部員達が覇を競っていた
これはその頂点を目指す一人の少年の物語
たった一つの望みを紐解く、物語――
全盛期アラフォーとてるてるの間にプロレベルがないのはちょっと違和感あるかなあ
>>41
400~479までがそれなんじゃないの?
ん?ではこんな感じですかね
○雀力の大まかな目安(詳細)
500 雀聖・神の領域
480~ 全盛期アラフォー
440~ 日本代表
400~ てるてる
260~ インハイ最低ライン
25←イマココ
4/4(月) 朝
物心ついた頃から、なりたい職業ベスト10にプロ雀士が常連ランクインするくらいには麻雀というものは世間一般に浸透していて、大衆娯楽の一つのような扱いであった。
かつては野球だのサッカーだのと様々な花形世界というものは存在していたらしいのだが、時代の変遷か現在はその最盛期ほどの勢いを見ることはできない。世はまさに大・麻雀時代。正月にお年玉を配るジジババから、予定調和の臨時収入を手に入れて呑気に喜んでいる幼稚園児まで、誰もが皆して麻雀に親しみ嗜んでいた。
しかしながら俺は――実のところ麻雀というものをよく知らない。
三つずつの組み合わせを四つと同じ牌を二つ、これらでルールに定められた役をいかに早く作るかを競うゲーム。そういう一般的な、誰でも知っているようなルールを知っているという程度だ。
体を動かす方が性に合ってるとか、室内での時間を使うときは自然と読書をするようになってしまっていたこととか、外的要因は多々ある。しかし決定的だったのはやはり幼い頃の環境ではないかと思う。同年代の子に麻雀が打てるやつも、教えることができるのも俺の周りにはいなかった。
「ふぅ」
そんな大衆娯楽に特に触れることもなく、のほほんと過ごしてきた俺も今日からついに高校生、そして高校の入学式である。高校と言えば青春を描いた物語でよく題材とされる時期なワケだが……俺にも何かしら出会いはあるのだろうか?
あるといいなァ。
中学時代はその昔に貸してもらった本の影響でハンドボールなぞやっていたが、これまた運動部という字面の通り汗臭い部活動で、来る日も来る日も練習ばかりで他校との交流も学校同士の距離が離れていたり――長野はとにかく南北に広い。さらにハンドボールはそれなりにマイナーな競技――でそこまで盛んなものではなく、つまるところ心ときめく様な出会いはついぞやってこなかった。ちくしょう。
県大会の決勝まで行ったものの、何とはなしに始めたことだったし、ウチの高校に来ないかと誘いも来なかったしで俺は地元の鶴賀学園を受験、入学が決まりハンドボールから離れることになった。ここにもハンドボール部があれば入ってもいいかもな、とそうは思いつつもまた別に何かを――それこそ麻雀でもやろうかなという気分だった。
ここにいる連中とこれから三年間過ごすわけか、と入学式を控えグラウンドで待機している同い年の頭を何とはなしに見渡す。
「ん?あれは……」
イベント(難易度EASY修正済み)
0 よっ須賀ァ!
4 いまそこに誰かいたような
7 ……え?
ゾロ目→7 44→0 それ以外→4
安価↓2
うむ
てい
さらに追加で判定
01~49 同じクラス
50~98 隣のクラス
ゾロ目 同じクラス
安価↓2
ぬっー
あ
同じクラスの列――身長182㎝の俺はどうしても頭一つ飛び抜けるから周りを見渡しやすい――の、やや後ろ、か?
何だか妙に自信のない言い回しだが、俺も自分が何を言いたいのか、表現を探りあぐねているところだった。何と言えばいいのだろうか、このボーイズスカウトで魚の掴み取りをやらされた時に握ったアマゴのような感覚。
見えない、けど見える。見えないんだけど、たぶんそこに何かがある。
頭の中をヌルヌルと這いずり回る気持ち悪さのまま俺は数秒、そこを凝視する。そこになにかがいる。それは間違いないのだから、きちんと確かめたい。
しかししばらくすると手の内からスルリと、それこそ魚が鱗のぬめりを利用して抜け出したかのようにその気持ち悪い感覚が消えた。突然のことに気を取られ、ハッとしてもう一度同じ場所を凝視したが、そこにはただ鶴賀学園の制服を着た生徒がいるだけだった。
「何だったんだろう…」
前に向き直り、それでも気になって首をあっちにやってこっちにやって忙しくなく動かしていたのだが、どうやら時間が来たらしく体育館への移動が始まった。前に連なる列に従って俺も歩き出す。
そこからは好調だの理事長だのPTA会長だの頭にバーコードを貼りつけた方々が睡眠電波を飛ばす儀式が始まったので割愛。
その後はこれから1年間所属する教室に向かい、割り当てられた席に着く。教室の一番後ろだった。横から2列目だし、あまり目立たない位置だ。俺の身長が182でなければ。
「じゃあ、自己紹介でもしてもらおうか」
と、教壇に立っている40手前くらいの、いかにもやる気のなさそうな担任がやることないからとでもいう風ににそう発言した。確かに、入学初日でやることなんてないけども。こう、俺としては開幕席替えで何かしら出会いがあるかもしれないとか思ったり――。
「それじゃあ次」
「須賀京太郎です。よろしく!」
俺の青春は、早くも終わった。
イベント(難易度EASY修正済み)
0 なし
4 またこの感覚だ
7 ……え?
ゾロ目→7 44→0 それ以外→4
安価↓2
ほい
んあ
三連直下ぞろ目に草不可避
イベント安価は直下に変えた方がいいんですかね(白目)
なんだよ、名乗り上げてよろしく!って、もっと気の利いたことは言えないのか俺よ。
対人関係において第一印象というのは重要である。確かに俺は高身長な分有利、だと思われるだろうがそうでもない。同じクラスにいても特に絡みのない奴からしたら俺なんて「身長のデカい金髪」なのである。人間、得てして害にも毒にもならない相手には無関心なものだ。
自分の席に座り、意気消沈している間にも自己紹介は進んでいく。
これをキチンと聞くことこそ、出会いや青春の正しき一歩である。しかし今の俺にそんなことは半ば関係なく、不甲斐ない自分を詰るので忙しかった。
「――っす」
その時に耳に、何かが引っ掛かった。
机に載せていた体をガバっと起こし――右隣の娘が驚くのが横目に見えた―――俺は、自分の左隣の席を凝視する。いまここから、何が起こった?
いや、何が……何が……。
ん?
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
一度瞬きをする。二度瞬きをする。俺の左隣には女生徒がいるだけである。
何の変哲もない、どこにでもある高校の教室、その一角の風景。それだけのこと。
なのに、なんで俺は納得できないんだ……?
左隣をよく目を凝らして見る。そこにいた彼女は自己紹介を終えたばかりなのか、やや腰を浮かせ気味でこちらを見返していた。ただそれだけの光景にも関わらず、俺はまた頭の中に何かがヌルヌルと這いずり回る感覚を味わっていた。
この違和感の正体が、彼女なのか――?
おそらく、そう説明するのが最も理に適っていて、第三者を納得させられるような答えになるんだろう。だが、俺自身が全く納得できなかった。何故普通の女の子であるだろう彼女にこんな違和感を覚えるのだ?
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音で俺は思考の渦から引き戻される。二度目の鐘だったのか、既に余韻が耳から遠ざかりつつあった。もう一、二度瞬きをし左隣を見たが、そこにはもう女生徒はいなかった。頭の中の違和感も、消えていた。
〇基本行動
朝・昼・放課後・夜の四回になります
朝は遭遇判定のみ(イベント)。コンマ次第で誰かと遭遇
昼・放課後は移動による遭遇+場所によるステ上昇
夜はステ上昇行動or早寝となります
○体調について
絶好調・好調・普通・不調・風邪の五種類があり、好調以上の時には基本行動にボーナス補正が、風邪をひくと強制的に二日間の行動が停止になります。体調消費は基本行動失敗時と夜行動で夜更かしを続けることで発生し、体調回復は施設の利用及び夜行動での早寝を選択 することで可能。また昼行動でゾロ目が出た場合ボーナスで絶好調となります。
絶好調の持続は発生から行動四回分、それ以外は無制限で維持することが可能です。
また基本行動で稀に出現する『トイレへ行く』を選択すると……?
今日はこの安価を取って終わりにしたいと思います。お疲れ様でした。
京太郎「午前中で学校も終わったし、これからどうするかね」
1.昼食をとる(学内)
2.昼食をとる(学外)
3.部活動を見て回る
4.違和感の正体を探る
安価↓2
2
4
2
4ですね。了解しました
あと、ごめんなさい。終わりにします、と言いましたけどいくつか質問などあればどうぞ
改めて見返すと見にくいですね。明日以降修正していきます
質問も特にないようですので今日はこれにて本当に終了。お疲れ様でした。
乙 期待してます
乙ー
期待してまつわ
人いますかね?
まあいなくてもまったり始めまする
※CAUTION※
ご存知かもしれませんがここは京太郎スレです。苦手な方はそっ閉じ推奨
現在・鶴賀編/難易度:EASY(簡単とは言ってない)
本スレの内容から逸脱する、もしくは過度にスレを埋めない限り雑談歓迎です!
Announce:遭遇フラグ(2/6)を達成しました
????との友好度が発生しました
入学式前とLHR中に襲われた正体不明の違和感
得体の知れないものがのたずり回り、俺を締め付けるような感覚
気になる。俺は非常に気になっていた
それこそ青春がどうのこうのとか、これからの学校生活がどうのとかよりずっと
京太郎「こいつを突き止めない限り……俺は先に進めねぇ……!」
納得はすべてに優先する、と鉄球投げるイタリア人も言っていたことだし
俺が納得するために、貴重な貴重な半ドンフリータイムを
そのことに費やすのは正しいことなのだ
たぶん
まずは……この教室だな
グラウンドで違和感を感じたのも『同じクラスの列』からだった
すなわち違和感の正体――そもそも人間、少なくとも目に見えるのだろうか?――はこのクラスにあるはず
ならばその原因を探るならここを置いて他に有力なところなどあるまい
もちろん、教室で感じた違和感も急に降って湧いて消えたのだから
グラウンドで感じたものとそれが同じものとは限らない
しかし俺の中には、妙な確信――それこそ奇妙極まりない確信があった
あの二つは同じものだ。より正確に表現するなら、同じものから発せられていたのだ
だから、あの絡みつくような感覚と隣に座っていた女生徒との大きすぎる印象の落差に
――違和感を感じていながら――得心できなかった、ということかもしれない
イベント(難易度EASY修正済み)
7 ハンサムな京太郎は突如探索のアイデアを思いつく
4 中学時代の知り合いが来て助けてくれる
0 現実は非情である。違和感の正体はわからない
ゾロ目 7 44 4 それ以外 0
安価↓3
あい
コンマは直下にしろよ毎回思うんだけどさ
あ
これ047のどれか当たらんかったらイベント無しってこと?
>>76
0は基本的にスルー、外れイベントです。なので047以外は0扱いになります
京太郎「うーむ……」
グルリと自分の席を起点にして視線を巡らせる
初日ということでまだクラスメイト同士での交流も特にないのだろう
同じ中学から来た様子の連中がちらほら固まってるくらいで
教室内は既にほとんど人が出払っていた
その状態で見えるのなんて机と椅子くらいのもので
京太郎「何の手掛かりにもならないだろうな……」
唯一の手掛かりとなる机と椅子は左隣にあるわけだが
他人の席を断りなく探るのは不躾なことだし
それこそ、初日だから本当に何も置いてないだろう
自分の席に座りアンニュイな表情を作って考え込んでいると肩を叩かれる
嫁田「よっ、須賀ァ」
京太郎「んお? ああ、嫁田か」
振り返るとそこにいたのは、中学時代にハンドボール部で一緒だった嫁田がいた
こいつは俺以上の長身を生かし、ボールを受け取り角度のあるシュートを叩き込むポスト
――所謂点取り屋的ポジションを務めていた
嫁田「どしたよ? そんなアヒルみてーな顔して」
京太郎「アヒル……」
地味にキツイこと言ってくれるな、こいつ
昔から何を考えているのか
というかどういう感性でものを考えているのかさっぱり分からん男ではあるが
京太郎「実はかくかくしかじかでな」
嫁田「まるまるうまうまってわけか」
日本語って凄い
嫁田「そらおめー、あれよ。学校の七不思議的なモンとかじゃねぇの?」
京太郎「はぁ」
嫁田「なんだその気の抜けた相槌は……
とにかく、そんなに気になるなら、グラウンドだっけか?
何か曰く付の話でもないか先輩方に話を聞いてみるとか、あるだろ」
京太郎「って、お前、俺の話聞いてたのか?」
京太郎「俺の感じた違和感は、同じものって前提からすれば
その違和感も俺と同じように移動してるはずだろ
ならグラウンドについて調べても無駄じゃないか?」
嫁田「でもその確信の根拠はねーんだろ」
それを指摘されると言い返せない。
嫁田「なら少なくとも、無駄ってことはねーんじゃねぇか?
同じようにグラウンドに限らずこの教室を調べたっていい訳だし」
京太郎「調べるったってなぁ、見る限り何もないここでこれ以上何を調べるんだか……」
と、そこで俺は嫁田が何かを小脇に抱えていることに気付いた
気にかかり、なにそれと訊くと嫁田は
嫁田「これか? 学級簿と日誌だよ
なんかよくわかんねーけど今週の日直当番任されちまってさ」
職員室に届けに行こうとここを通りかかったらお前さんを見かけたって寸法よ
そう締めると俺に見えやすいよう掲げていたそれらを再び脇に挟む嫁田
京太郎「それは、なんだか足止めしたみたいで悪いな」
嫁田「いやいやいいってことよ。同じ中学のよしみだ。気にすんな」
それじゃ俺はこれを届けて帰るぜと、ニヒルに片手を上げて教室から去る嫁田
何だか妙に様になってるのが――べ、別に悔しいとか、そんなことはなかったぜ
高身長の二人組が駄弁るという、おそらく傍目から見れば
あまりお近づきになりたくないであろう光景が終わりを迎えてみれば
自教室に残っているのは俺しかいないわけで
今なら何をしても誰にも咎めることはできない
圧倒的……! 圧倒的……! 完全犯罪……!
京太郎「ってそれはダメだろ」
そんなことをやってしまった日には俺は良心の呵責で苦しみのた打ち回る自信がある
何だか腹が空いてきたせいか、違和感の正体など割とどうでもよくなってきた
俺は勢いをつけて立ち上がるとそのまま外へと向かう
教室の戸に手をかけた時、急に、嫁田の後ろ姿が思い出された
京太郎「学級簿か……」
振り返って教卓を見ても、それらしきものは見当たらない
たぶん担任が持って帰ったのだろう
あのやる気のなさそうな担任なら、生徒の手に渡らせず一年間過ごしても不思議じゃない
そんな気がしていた
でも、待てよ
学級簿はなくても、クラスの席順表くらいはどこかに――
あった。黒板横のモルタルに貼ってあった
京太郎「えーっと俺の席が廊下側二列目の一番最後だから……」
目線を下に落とし自分の名前のところまでたどり着く
京太郎「それで、左隣の人は誰なの、っと」
実は自身の自己紹介の空疎っぷりのあまり失意の底に沈んでいて
自分以降の自己紹介なぞ聞いていなかった
だから変な漢字とか、読みとかが当てられていると不安なのだが
京太郎「東横、桃子か……」
とうよこももこ
少なくとも俺にはそう見える女生徒の名前がそこには書かれていた
Announce:昼+放課後行動を終了します
遭遇フラグ(3/6)を達成しました
4/4(月) 夜
京太郎「今日も一日疲れたな」
1.勉強 (学力上昇大)
2.早寝 (体調向上)
安価↓2
1
1
京太郎「やはり勉強こそ学生の本分!」
カリカリカリカリ
カリカリカリ
カリカリ
カリ
……zzz
Announce:学力が上昇しました
4/4(月)を終了します
4/5(火) 朝
京太郎「……勉強途中で寝落ちしちまった」
0 上級生らしき二人組
4 なし
7 ????
ゾロ目 7 44 4 それ以外 0
安価↓
あ
9=0 上級生らしき二人組
京太郎「あぶねー……」
意識を取り戻すのがあと数分遅れていたら
学校開始二日目から遅刻をやらかしてしまうところだった
俺の通学ルートを大雑把に説明すると
学校付近のバス停――残念ながらこの路線バスは学校の前では止まらない
――で降り、そこから五分ほど徒歩をすることになっている
つまり遅刻するかどうかの匙加減はバスに乗れるかどうかにかかっているのだが
この路線バス、如何せん時刻表を守らないことで地元民には定評があった
一時間に五本は来るはずなのに、一本も来ず
次の一時間でまとめて6台やって来たなんて話も聞いたことがある
だが今日はそれが良いように作用したようで
こうして無事バスに乗っているわけである。鮨詰め状態だけど
「かおりん、もうちょっと詰めてほしいなー」ワハハ
「そ、そんなこと言われても……」
「いや私これ扉開いたら挟まれるんじゃないか……?」
「ぇえ!?」
……なにやらバスの入り口付近に少々騒がしい二人組がいる
片方は赤っぽい髪で……その、なんつーか
俗物ッ!とか言い出しそうな髪形をして、いらっしゃって、ですね
もう一人は、俺と同じような明るい色の髪を横で結わえ眼鏡を――
京太郎「!?」
!?!?!?!?
な、なん……だと……
なんて……なかなかに、なかなか立派なものを……
俺はもう一人の女性との一点に釘付けになってしまっていた
いいや、このままでは不味いと思いつつも
自分の意志とは無関係に視線は頑として張り付いたまま
――こんな素晴らしいものを見ずに放っておく手があるだろうか?
いやいやいや!ええい!止めるんだ!
このままでは俺はこの隣に並んでる中年サラリーマンと同じように鼻の下を伸ばす
情けない男になってしまうではないか!
頑張れ、俺!負けるな、俺!
『次の停車はー……前、お降りの方はお忘れ物の御座いませんよう……』
京太郎「はっ!?」
女性の象徴には勝てなかったよ……
じゃなくて、葛藤している間に次の停留所が見えてきてしまっている
冷水をぶっかけられたように温度を下げ始めた思考は
これから起こる展開をすぐさま予想し始めた
このまま次の停留所で誰も降りなければ、赤い髪の方――この二人組、たぶん先輩だろう
――は彼女自身の言った通り扉に挟まれてしまう可能性がある
そこは運転手が配慮するかもしれないが
いくら運転手が気を利かせようが、そこは人間。ミスをする可能性だってある
では、ここで俺が採るべきなのは……?
1.メリットもデメリットもない。傍観
2.無言でバスを降り、スペースを空ける
3.何とかして隙間を作る
安価↓2
3
3
何度もすまんがイベントの判定がさっぱりわからん
何で9が0になるのか誰か教えてくれ
3了解しました。昼行動の安価もとって一旦中断します
京太郎「腹減ったな……」
1.教室 (学力)
2.食堂 (精神力)
3.購買 (精神力)
4.屋上 (体調)
5.中庭 (体調)
6.PC室 (学力)
7.図書室 (学力)
8.資料室 (学力)
9.体育館 (精神力)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2
8
とりあえず6か
>>92
44以外のゾロ目と7、44と4、それ以外と0、の3種類の判定結果があると思えばいいんじゃないかな
俺は女は殺さねぇとかどっかの料理人が言ってたり
男女関係なく殴打して説教垂れる学生がいたり
男と女の平等がどうとか高説垂れたつもりになってるやつがいたり
そうじゃないんだよな
男ってのは莫迦で単純で見栄っ張りで、だからこそ輝ける生き物なんじゃないだろうか
それに則るのであれば、女性が困っているであろう場面を見過ごすのは
男が廃るってことじゃないか
だから、ここで俺が採るべき選択肢は一つだろう
京太郎「こういう時、身長高くてよかったと思うんだよねぇ……」
日本人の成人男性の平均身長は
うろ覚えだったが、確か175にも届かないはず
その統計通りというべきかバスの中で俺は乗客のうなじを見渡せる状態で
前後左右を見る限りでは見当たらないような――
それこそ小さな隙間の数々を俯瞰することで発見することができていた
あとはこれをどうにか、一人分に仕立て上げる――!
京太郎「あの、すいません……」
手始めに俺は隣に立っていた中年のサラリーマンに声をかける
男は俺が急に話しかけてきたことに驚いたのか肩を震わせ
……冷静に考えると、女子高生を眺めてたら
同じ学校の制服着た体のデカい金髪に話しかけられてるんだもんな
そりゃ驚くわ
しかし今はそんなことを冷静に分析している場合じゃない
俺は隙間を詰めること、さらに隣の乗客に同じ内容を伝えてもらうこと
この二つを手早く伝える
男は俺が上級生らしき二人組に目配せしたので察したのか
やや脂汗の浮かんだ顔を急いで俺の反対側に向けた
たぶん、これで大丈夫なはずだ……
「んお? かおりん、後ろ空いてるぞー」ワハハ
「え? あ、ホントだ」
よっし!
どうやら何とか上手くいったらしい
金髪サイドポニーの方――意外と身長デカい――が踏み台を一段上がり
赤髪の方はそれに合わせて安全地帯にまで登る
金髪の人の方は周りの乗客にすみません、と軽く頭を下げ
周囲はいやいやいいよ、と笑顔で軽く会釈を返す
俺が視線を二人組から離すと隣の男と再び目が合う
鮨詰めはさらにキツくなったが、それでもちょっとした達成感があって
俺は今それを目の前の男と分かち合っていた
吊り輪を握っていなければ彼と握手をしていたかもしれない
そのまま清々しい気分のまま俺は学校近くの停留所で降りると
学校への最後の道のりを歩き出した
先ほどの二人組は俺より先に降りていたから
目の前にたくさんいる生徒の中に混じってしまっていて
どれが誰なのか完全に区別がつかなくなっていた
ん? 待てよ
あのとき、金髪の人が鮨詰めの中に割って入った時
周囲の客が妙に笑顔だったのって……
京太郎「あのなかなかになかなかな体と合法的に密着できてたからなんじゃ……!?」
そう考えると、なんだか無性に悔しくなってくるから不思議だ
Announce:朝行動を終了します
4/6(水)特殊イベントフラグは立ちませんでした
4/5(火) 昼
ササッと飯をかっ喰らった俺は何とはなしにPC室へと向かっていた
いや本当になんとなくである。入学したばかりのここを探索するというのが
一番それらしい理由と言えばそうだろうが
京太郎「んー。どうだろう、PC使えればそれに越したことはないんだけど」
俺の頭にあったのは昨日の嫁田の言葉であった
何か曰く付の話がないか調べてみる
嫁田は先輩などに訊けばいいんじゃないかと言っていたが
入学二日目だし、そんな宛てねぇよ
中学の頃の先輩たちは軒並みスポーツ系の高校に進学していたし、尚更
そもそも何故そんなことをしてみようと思ったのかと言えば……
―― 授業中 ――
京太郎「…………」
京太郎「………」
京太郎「……」
京太郎「…」
―― 回想終わり ――
左隣の東横桃子さんからは、何も感じなかったからである
いや、正確に言うと感じるまでもなく何もなかったと言う方が正しいのだが……
うーん自分で言っててこんがらがって来た
そこにいるんだろうけど、存在感が薄くてジーっと見てても意味ないっていうか
ワケ分からないね。なんなんだよそれは
ともかくも、彼女から何の収穫も得られなかったため
こうしてブラブラと学内を練り歩いているところだった
京太郎「お、ここか」
一階、職員室の対面にPC室はあった。窓などは特に見当たらないため
中の様子を知ることはできないが、まあとにかく入ってみよう
PC室は四列の長机にタワー型のPCがざっと50台ほど鎮座する構成となっていた
昼休憩のせいか生徒の姿はまばらで、上級生らしき人が5、6人いるばかりだ
俺はこの部屋での教卓にあたるデスクでPCを弄っていたツナギ姿の
――たぶんこの人がここの主、もとい担当教員なんだろう――
教師にPCを使えないかと質問した
中学の頃は結構テキトウにその辺にあるPCを勝手に弄ってても大丈夫だったが
さすがに高校は勝手が違うからだろう、と考えてのことだった、の、だが
なにやら鶴賀学園のPCは、年度初回の情報の授業で生徒一人一人にIDを配布し
それを入力しないとPCが使えない仕組みになっているようだった
セキュリティ上の都合ってやつだ
上級生たちが使えているのは、学年が切り替わり新しいIDが配布されるまで
去年使っていたものが使えるからで
そもそも、情報の授業をまだ受けていない俺はIDがないので使えないらしかった
傍目から見ても分かり易く肩を落とした俺に教師が
「申し訳ないんだけど、決まりだからねぇ」と声をかける
い、いや、まあいいんですよ。どうせ使えたらいいなぁ、くらいの心積もりでしたし
俺は予鈴の音を聞きながら、トボトボ教室へ戻った。
Announce:昼行動を終了します
学力が上昇しました
京太郎「何をしようかな?」
1.学内の移動
2.学外へ移動
3.直帰
安価↓2
1
2
京太郎「ふんふむ……」
1.ゲーセン (学力・精神力が上昇(大))
2.書店 (学力・生活力が上昇(大))
3.CD・DVDショップ (生活力・精神力が上昇(大))
4.喫茶店 (精神力上昇・体調回復)
5.タコス屋 (異能・精神力が上昇(大))
6.混ぜ麺屋 (技能・精神力が上昇(大))
7.映画館 (どれか一つのステ上昇(特大))
7
2
授業が終わり書店に寄った
まだまだ違和感の正体は気になるけど
急いで解決するようなことでもないような気がしてきた
書店に行けば何かそれらしい本でもあるだろうか
もともと読書はする方だし何か面白い本でもあれば、買っていこうかね
『美味しいピザの作り方! ピザ・モッツァレラ!!!』
『小学生でもわかる嶺上開花』
『突撃! 隣のギバードさん』
京太郎「うーん……面白そうなのは、ないなぁ」
Announce:放課後行動を終了します
学力・生活力が上昇しました
京太郎「今日も一日疲れたな」
1.勉強 (学力上昇大)
2.早寝 (体調向上)
安価↓2
1
1
1
京太郎「勉強はマメにやらないとね」
カリカリカリカリ
カリカリカリ
カリカリ
カリ
京太郎「うーん、昨日と同じ轍を踏みたくないこれくらいにするか」
Announce:学力が上昇しました
4/5(火)を終了します
おおう、ミス
京太郎「うーん、昨日と同じ轍を踏みたくないしこれくらいにするか」
です
某活躍スレのコンマ判定みたいな感じやろ
4/6(水) 昼
京太郎「いい目覚めだ」
4 なし
0 7 ????
ゾロ目 7 それ以外 4
安価↓
j
またミスった;;
昼じゃないです、4/5(水)朝です
あ
>>117
ですね。こちらは地雷ありませんけど
4/6(水) 朝
京太郎「三日目もまた、一人きりですよ……」
こう、ね? そうそう一人きりで登校する状況を脱せるとは思ってはないんだけどね
さすがに物寂しくなってくると言いますか
クラスでもちらほら挨拶とか会話する奴も出来はじめてるけど
友達らしい友達は嫁田くらいのもんだしなぁ
あー、彼女とか贅沢言わないから気の合う友達でも欲しいところだぜ
????「…………」
Announce:朝行動を終了します
4/6(水) 昼
京太郎「飯じゃーーー!」
1.教室 (学力)
2.食堂 (精神力)
3.購買 (精神力)
4.屋上 (体調)
5.中庭 (体調)
6.PC室 (学力)
7.図書室 (学力)
8.資料室 (学力)
9.体育館 (精神力)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2
6
6
ガリ勉だな
近いうちに体力と精神力も高めないと
安価下
4/6(水) 昼
ツナギ「また来たの?」
京太郎「きょ、今日は自習に来ただけですし……」
Announce:学力が上昇しました
昼行動を終了します
4/6(水) 放課後
京太郎「何をしようかな?」
1.学内移動
2.学外移動
3.直帰
安価↓2
1
1
4/6(水) 放課後
京太郎「さてね……」
購買 (生活力・精神力が上昇(中))
図書室 (雀力・学力が上昇(中))
PC室 (雀力・技能が上昇(中))
資料室 (学力が上昇(大))
安価↓2
PC
PC
さらに追加で判定
0 この感覚……!
4 なし
7 ????
ゾロ目 7 44 4 それ以外 0
安価↓
hぴ
4/6(水) 放課後
最近僅かな暇を見つけては
吸い寄せられるようにしてPC室に向かっているような気がするんだけど
なんでだろう
……おや?
PC室の様子がいつもと、と言ってもここ二日ばかりの様子しか知らないわけだけど
まあとにかくいつもと様子が違う……様な気がする
なんだろう、この小魚の骨が喉に引っかかったときのような
白飯でも掻き込めば取れるだろうって安易な考えで余計に被害を広げた時のような
俺は手ごろな椅子を引くとキーボードを除けて肘をつき
PC室を端から観察し始めた
いつも端っこに座ってる理知的な顔つきの男子生徒
勉強してるのか遊んでるのかよくわからない双子っぽい女生徒
派手な見た目ながら真剣にPCの画面を見つめている女生徒
坊主頭が涼しいガタイのある男子生徒
うーん……何がいつもと違うん
と、そこまで考えて、ガチャリという音がしたので
俺はそちらの方を見た。たぶんPC室にいた全員が同じようにしたんじゃないかと思う
「ああ、なるほどね」
音を立て、PC室の奥――教員用の部屋から出てきたのは
ツナギを着たこの部屋の主であった
いつもはいた彼がいなかったからこその違和感だったのかと俺は一人得心する
ただ、ツナギ教師は一人で出てきたわけではなかった
彼の後ろにいたのは二人の女生徒
春になったとはいってもまだ肌寒いからか二人ともブレザーをかっちり着込んでいて
京太郎「……なんだか、片方の人を最近見たような気がするなぁ」
バスとかバスとかバスとかね
俺にとって残念なことは、あの素晴らしい感じの金髪眼鏡さんではなく
ワハハ、と笑っていた赤髪さんの方だったってことか
一体こんなところに何しに来たんだろう、というのは
そのまま自分に返ってくることなので考えないようにしよう
俺は赤髪さんから視線をもう一人の女生徒の方に移した
その彼女には――見覚えがない
紫がかったロングヘアーに
これロングヘアーって言っていいんだろうか。その辺疎いからわからない
肩甲骨くらいにまで伸ばした髪にどことなく主張の強い前髪
可愛いと称するよりカッコイイ、といえる人だ
遠目からでも威風堂々とした雰囲気が伝わってきて
かなりカッコよかった。あんな風にいられるなんて……羨ましい
そちらの女性の方が改めてツナギ教師と何やら話しているようだった
教師はいつもの貼りつけた様な笑顔のまま黙っていたが、やがて一つ頷いた
その様子に赤髪の人は僅かに表情を苦くしたように見えた
まるで仕方ないがいつものことだ、と諦めるようなそれだった
そんなことは露知らず紫髪の人はこちらを――PC室の5人、あ、俺を入れて6人か
に、向き直ると、一つ咳ばらいをした
一度は教師たちが入ってくる音で自身の作業を中断していたが
それもほんの僅かのことで、再び作業に戻っていた彼ら――もとい俺たちは
再び意識を3人の方に向けられた
人間、音のする方向をつい見てしまう習性があるらしいが本当なんだな
紫髪の人は全員がこちらを見ていることを確認するようPC室全体を一瞥した
いったい、何が始まるんです?
「皆の時間を少し取らせてしまうが聞いてほしい
私は麻雀部3年の、加治木ゆみだ
明後日の新入生・帰宅部向けに部活動の紹介活動が行われるのだが
我が麻雀部は、部室のサーバーを使ってネット麻雀をやることになった
無線環境があれば携帯などからはもちろん、このPC室からでもアクセスできるよう
話が纏まったので、時間があるようなら是非とも参加していただきたい
またこの話を友達に教えるなりしてもらえると更に有り難い
よろしく、お願いします」
時間を取らせて申し訳ない、と最後にもう一度一礼すると
加治木ゆみ先輩は肩で風を切ってPC室を出ていった
ズンズンと迷いなく進むその後姿を「まってよゆみちん~」と赤髪の人が追従していく
へえ。麻雀部、ねぇ
意外と大がかりなことやるもんだな、と呑気な感触を抱いた俺とは裏腹に
「……明後日、どこで自習すればええねん?」
って感じの表情をした先輩方であった
図書室とか資料室でやればいいんじゃないですか
京太郎「嵐のようなお人ってのは、ああいう人のことなのかね」
嵐っていうよりは台風かもしれないが
Announce: 放課後行動を終了します
雀力と技能が上昇しました
〇帰宅時遭遇判定
基本的に一回行動であるが、学内行動選択時にコンマ偶数の場合のみ追加判定し
遭遇判定を行う。遭遇した場合放課後行動をもう一度行える
ただし二回目の行動で学内は選択不可
ということなので
4/6(水) 放課後(EX)
京太郎「うむむむ……」
1.ゲーセン (学力・精神力が上昇(大))
2.書店 (学力・生活力が上昇(大))
3.CD・DVDショップ (生活力・精神力が上昇(大))
5.タコス屋 (異能・精神力が上昇(大))
6.混ぜ麺屋 (技能・精神力が上昇(大))
7.映画館 (どれか一つのステ上昇(特大))
安価↓2
5
映画館
5
4/6(水) 放課後(EX)
加治木先輩の大立ち回りの後、気勢が削がれたのか上級生たちは次々とPC室を去り
ニコニコ顔のツナギ教師からも「もう今日は店仕舞いするか」と告げられたため
やることもなくなり――そもそもないとか言わないで欲しい――俺は一人帰宅の途に就く
校門を出た辺りだったか、ポケットに突っこんでいた携帯がブルブルと震えだした
京太郎「んん?」
何やらメールだ
相手は……なんだ父さんか
京太郎父『今日は晩飯遅くなるから
ちょーっち時間潰してくるぐらいがちょうどいいよ(*^Ο^*)』
顔文字うぜぇ
京太郎「りょ、う、か、い、っと」
メールに返信し再びポケットに収める
そうだよ、親くらいしかメールする相手もいないボッチですよ
か、悲しくなんか、ない、もんな……
ふぅ
しっかし急に時間を潰さないといけなくなったか……
父さんのちょっちは、全然ちょっとじゃないからなぁ
だからちょっちなのかね? 紛らわしい
多く見積もって2時間ほど潰せばちょうどいいか
俺は自宅方面とは異なるバスに乗ると、十数分後には目的の繁華街に降り立っていた
大型ショッピングモールを中心としたここは県内でもそれなりに都会らしい地区で
このあたりの学区に通う奴らが街に出ると言えばまずここを指すことになる
現に俺の目の前を学生服の連中がチラホラと通り過ぎていく
時間帯が時間帯だけにそこまで多いわけじゃない
むしろこの時間帯以降いつまでもフラフラとしてると補導される危険性すらある
割とマジでそれだけは勘弁願いたいし、何か時間つぶしの方法でも……
あ! 今女連れの鶴賀生いたぞ!
しかもあいつ嫁田のクラスにいたような気がするんだが!?
クッソ! クッソ! なんか腹立つ!!!
いや、まて、クールになるんだ須賀京太郎
非モテが嫉妬にトチ狂ったって惨めなだけだ、哀れなだけだ
ここは、そう、クールに、クールにやり過ごすんだ……
京太郎「…………」
鶴賀男女 イチャイチャ
京太郎「……はぁ~~~」
鶴賀生(男)、須賀京太郎。一体どこで差がついたんだ
しかしそんな凹んでたってどうしようもない
前向きに行こう。取り敢えず前を向いてれば何かと出会えるでしょ
それが良いものか、悪いものか。結局は自分の気持ちの持ちよう次第
なら、後ろ向きより前向きの方がいいはずさ、きっと
息を吐いて顔を上げた俺の目に飛び込んできたのは夕日だった
ちょうど陽が直射で当たる場所でなかったため、その姿を余すことなく捉えることができた
京太郎「ぃよっし! ここは映画でも見て気分をスッキリさせるか!」
頬を叩き深呼吸をすると、俺はショッピングモールの中へ入っていく
京太郎「今は何の映画をやってるんだ?」
1.『劇場版 不死鳥戦隊フェザーマンR2 ‐亡国のアキト‐』
2.『テコンドー』
3.『アースフロント~46億年生命の神秘~』
安価↓2
2
2
2了解しました。直下で4/7(木) 朝の遭遇判定、下2で4/6(水) 夜の安価を取って今日は終了します
しばらくの間は質問等受け付けます
4/6(水) 夜
京太郎「ハードだったぜ」
1.勉強 (学力上昇大)
2.早寝 (体調向上)
安価↓2
4/7(木) 朝
京太郎「そういえば金曜日の放課後は……」
0 嫁田
4 なし
7 ????
ゾロ目 7 44 4 それ以外 0
安価下
2
これは……両方とも>>153ってことですかね?
それでは、4/7(木) 朝はこのまま、4/6(水) 夜は再安価だします
4/6(水) 夜
京太郎「ハードだったぜ」
1.勉強 (学力上昇大)
2.早寝 (体調向上)
安価↓2
2
1
1
1了解しました。本日はこれにて終了。長い時間お疲れ様でした
乙
おつ
本日は昨日の安価と少しだけになる予定
『テコンドー』
新しい作品ではなく、旧作のリバイバル公演ということで人入りは疎らだった
まあ、普通に考えたら旧作はDVD借りたりTV放映をチェックすればいいもんな
だが俺としてはやはり、劇場ならではの魅力というものは非常に捨てがたく
結局はこうして今も足を運んだのである
オッテクルゾアノバカ
マダオイカケテキヤガル!ブツケルキダ!
アブネエ!
ウゴクナ、コロサレテエカ
ベネット!コロサレタンジャ…
ザンネンダッタナァ…トリックダヨ!
映画の内容を端的に言えば、元特殊部隊隊長で筋肉モリモリなテコンドーの達人が
自分に恨みを持つ元部下に娘を誘拐され、某国のカラテの達人暗殺を強要される
しかし敵の隙をついて逃げ出した主人公が、通りがかりの客室乗務員を
無理矢理協力させつつ、自分が脱出したとバレる前に元部下を倒さなければならない
という、筋肉と拳法と火薬をマシマシにしたような作品だ
ミギウデヲヤラレタ、オマエデモカテル
コイヨベネット!ケンポウナンカステテカカッテコイ!
最大の見どころはやはり元部下と素手での格闘戦だろう
主人公がテコンドーを繰り出せば、元部下はムエタイで対抗する
筋肉と汗の迸る作中屈指の暑苦しいシーンだが
同じくらい手に汗握るアクションシーンだ
ウゥウウウゥゥゥゥ!
主人公が止めとばかりに鉄パイプを投げたその時だった
京太郎「ぅおっ!?」
ざぁ……っとあの頭に絡みつく感じが現れたのだ
ずり、ずり、と頭の中を蠢く違和感に俺は顔を顰める
学内なら共通点があるが、こんなところでこの感覚は……!
俺は慌てて周りを確認するが、近くに誰かが座っている様な気配はない、し……
違う
誰かが、いる
俺と――おそらくそう離れてない。2、3席分くらい――それくらいの距離に、誰かがいる
誰か、人とは限らなかもしれないが、この違和感を与えるもの
俺は肘掛けを握りしめそちらの方を必死に凝視する
これはいったい何だ、と
お前はいったい何者だ、と
目力を込めて訴えかける
モウイチドテコンドーブタイヲヘンセイシタイ
キミサエモドッテクレレバ
…キョウガサイゴデス
マタアオウ
モウアウコトハナイデショウ
本編が終わりスタッフロールが流れ始める
疎らだった客も席を立ち始める中で
俺は変わらず視線を薄暗い場内の向こう側に飛ばしていた
薄暗く立ち込めた闇は――無言
スタッフロールが終わり、少しして劇場内が明るくなった
何かがいると思ったそこには人の影すらなく
いつもの通り、違和感もすっかり消えていた
????「…………」
Announce:精神力が上昇しました
遭遇フラグ(4/6)を達成しました
放課後行動(EX)を終了します
4/6(水) 夜
京太郎「ハードな一日だったぜ」
少し遅めの晩飯を食った俺は自室の机につき今日のことを振り返っていた
PC室で見かけた二人の先輩、麻雀部
そして映画館で感じた例の違和感
特にあの違和感を、学外で感じてしまうのがよく分からなかった
あの感覚をもたらしているものは、やはり何らかの方法で移動しているのか……?
そう考えると、昨日今日はPC室にばかり行っていたから
違和感を発する何かと遭遇しなかった、と考えることができる
京太郎「うむむむむ……考えるほどに分からん」
そもそも何故俺は違和感を感じているのだろう?
高校での新生活が始まってナーバスになっているだけじゃないのか?
考えれば考えるほど深みに嵌っていくようで
俺は数学の課題になかなか手がつかなかった
Announce:学力が向上しました
4/6(水)を終了します
4/7(木) 朝
嫁田「よーっす」
京太郎「おう、おはよ」
バスを降りたところで嫁田と遭遇した
自転車通学とは、健康的だな
嫁田「お前の家も自転車通学できるくらいの距離だろ?」
京太郎「んー、なんとなくね」
ハンドボールをやっていた頃は体幹強化の一環で自転車通学をしていたのだが
今はそういうお題目もないし
京太郎「ここのバスの遅延っぷりを考えたら早起きせざるを得ないからな
ある意味ちょうどいいよ」
嫁田「違いねぇ」
Announce:朝行動を終了します
4/7(木)
京太郎「腹減ったな……」
1.教室 (学力)
2.食堂 (精神力)
3.購買 (精神力)
4.屋上 (体調)
5.中庭 (体調)
6.PC室 (学力)
7.図書室 (学力)
8.資料室 (学力)
9.体育館 (精神力)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2
1
6
フラグあと2回か
圧倒的PC室でござるな
4/7(木) 昼
京太郎「完全に俺の棲息地と化しつつある」
ツナギ「何言ってんの」
Announce:学力が上昇しました
昼行動を終了します
4/7(木) 放課後
京太郎「そう言えば明日は……」
1.学内移動
2.学外移動
3.直帰
安価↓2
2
3
4/7(木) 放課後
京太郎「連日連日学校に残ってたり外でブラブラしてもな」
たまにはすぐ家に帰ってウチのペットに構ってやろう
俺のペットはカピバラ
Announce:体調が向上しました
放課後行動を終了します
4/7(木) 夜
京太郎「今日は特に何もなかったな」
京太郎「言ってて悲しくなってきた」
1.勉強 (学力上昇大)
2.早寝 (体調向上)
安価↓2
1
2
4/7(木) 夜
京太郎「明日に備えて早く寝よ」
Announce:体調が向上しました(普通→好調)
コンマ判定にボーナス補正がかかります
夜行動を終了します
4/8(金)
京太郎「清々しい目覚めの朝だ……
何だか今なら何でもできそうな気がする」
1 なし
3 ????
5 なし
7 ????
9 加治木ゆみ
ゾロ目 3、7
安価↓
おりゃ
ktkr
1
>>181は4/8(金)朝に補完しておいてください
いいコンマが出たところで一旦中断します
再開前に質問です。ゾロ目ボーナスとかあった方がいいですかね?
ロンオブモチ!
いい
くださーい
くだしあ
10回に1回出るし効果でかくなければ欲しい
それではコンマ判定時はゾロ目の場合、該当ステにボーナス加算ということで
それともう一つ訊きたいのですが
今の判定回数を減らしてペースアップした方がいいですか?
具体的には
現在
平日5日4回・休日2日3回の週計26回
ペースアップ後
平日2日4回・休日2日3回の週計14回(ただし上昇値は現在の倍)
になります
それくらいならペースアップのほうがいいかな
ペースアップで
ペースアップ了解しました。来週分から適用しますです
4/8(金) 朝
いつもなら勉強なりしてから寝るところを
何もせずにすぐ寝たものだから、朝の目覚めはとても清々しいものだった
目覚ましの力にも頼らず自然と目が覚め
なおかつ眠気が全く残ってないと来た
京太郎「今日はいつにも増して、やる気が湧いてきたな……!」
鶴賀学園の自転車通学は登録制で本来なら俺は自転車を使えないのだが
一応何かあった時のためにと、あらかじめ入学時に登録しておいたのだ
なので、今までしなかっただけで自転車通学自体はできるのである
嫁田に感化されたというわけではないが
久々に自転車で通学するのも、いいかもしれないという気分だ
自転車に乗って風邪を切り進む
まだまだ桜の花弁が豪奢に咲き誇る並木道を抜け
住宅街の脇を通り過ぎる。商店街のアーケードを潜り
バス利用時に通るのと同じルートが見えてきた
その辺りだっただろうか
京太郎「っ!」
あの違和感が襲来し俺は自転車ごと道路に転びそうになる
ブレーキを使い何とか上手く路端に自転車を漕ぎつけると
片手で頭を押さえる
京太郎「っつ……」
違和感どころの騒ぎではなかった
感じていたのは、明確な痛み
頭の中に何かがいて、俺の頭蓋を突き破ろうと体当たりをしているかのような
鈍い痛みに脂汗が浮いてくる
これは……一体何なんだ
俺だけが感じている違和感
そもそも、なぜ俺がこんなことを味あわなければならないんだ
――そう考えると、沸々と怒りにも似た激情が湧いてきた
これが俺自身から発せられた、個人の問題であるのなら、何の文句もない
しかし、もしも外部から発せられたものであるのならば……
ガンガンと一点だけが痛む
まるでこっちを見ろと言わんばかりに
いつもの通りなら、このまましばらくすれば
この痛みは消えるだろう
だが、それでいいのか
それで俺は、後悔しないのか?
このまま問題を先送りにして
理不尽を見過ごしたままにして
本当にそれでいいのだろうか
京太郎「…………」
そうだよな
いいワケがないんだ
俺はまだ納得していない!
今度こそ何も分からず仕舞いで終わらせるわけにはいかない!
一つ深呼吸をして、決心を固める
そのまま俺は、痛みのする方向へ体ごと向き合った
どうやら傍目に俺は、痛みを堪えるように立ち止まっていたように見えていたらしい
それはいい。概ね間違っていないのだから
問題は、そんな状態の俺を、一人間近で見ていたやつがいたってことで
パクリ
大顎が何かを、そのまま一飲みにしたような音が、聞こえた気がした
京太郎「…………ぁ、え」
俺はそいつとバッチリ目が合う
次の瞬間には目の前がすぅっと、霧がかっていたのがなくなる
今まで以上にクリアになったような気さえしていた
その視界の中にいたのは、一人の少女
鶴賀学園の制服に、艶やかな黒髪
どこか影のある印象ながら、整った目鼻立ち
一筋の髪が目にかかっているのが特徴的な――少女
なんだろう、俺は、彼女をどこかで見たことがあるような気がする
一体どこで見たんだっけか
記憶の中を探してみても、該当するようなものはなくて
頭の痛みが跡形もなくなくなったことすらすっかり失念してしまっていた俺は
馬鹿みたいに口を半開きにして固まっていた
対して彼女は、まるで俺の視線の焦点が自分に当たっているのが
信じられないかのように目を見開き、口で手を覆っていたが
そのまま念を集中でもさせるつもりなのか、眉の角度を上げて唸りだした
その行動の――あまりの可愛らしさに俺はつい、本音が口から漏れて
京太郎「……何やってるんですか」
少女「!?」
どうやらさらに彼女を驚かせることになってしまったようだ
少女「な、な、なんで……」
京太郎「なんで?」
少女「なんで、私が見えてるっすか!?」
ビックリしたぁ。急に大声を出すなよな
京太郎「見えてるって……そら透明人間でもあるまいし」
少女「い、いや、そうなんすけど、そうじゃないと言いますか……」
京太郎「?」
要領を得ないぞ
少女「と、とにかく、このまま立ち話になるのも悪いっすから、歩きながらで!」
京太郎「アッハイ」
ということになった
京太郎「……え?」
桃子「だから、っすね、同じことを何回も言わせないでくださいっす」
京太郎「ご、ごめん」
だって、それは俺にとってあまりにも信じられない現実を
突きつけてられているようなもので
桃子「私は、東横桃子っすよ」
彼女が、この厳しめに評価しても美少女と言えるような娘が
俺の左隣さんだと言うのだから
いやね? 俺の知っている東横桃子さんはもっとこう、特徴のない人のはずなんだけども
桃子「あの、須賀君は……疑うワケじゃないっすけど、本当に見えてるんすよね?」
京太郎「見えるも何も、こうして今目を合わせて話をしてるんだけど……」
そうっすよね、と小さく呟いて東横さんは軽く俯いた
京太郎「というかそもそも、“見えてる”ってどういうことなんだ?」
俺の言葉に東横さんは答え辛そうに口を曲げた
どうしたものか困っているのか目を左右に泳がせ、しばらく黙ったままだったが
俺がじぃーーーっと注視し続けるのに耐えられなくなったのか
桃子「あ、あんまり、見ないでもらえると……」
顔を真っ赤にして小さくそう言った
すごく可愛い。口にはしないけども
ぶつ切りになって申し訳ないですけども、またまた中断で。モモ難しい……
というかちょうど総合にモモ投下されてて、出来の差に絶賛凹んでおります
乙
こっちのモモも可愛い
問題なくかわいい
ちょっととっちらかった感じにはなりましたが、再開で
俺は東横さんから視線を外し自転車に握った手の方に意識を集中させる
所謂、待ちの姿勢である
俺が聞きの態勢に入ったことを暗に示すことで
相手が自然と口を開いてくれるのを促す姿勢だが
東横さんが何かを言うまでの間にも、俺は俺で考えを張り巡らせる
俺が感じていた違和感の正体は――おそらく彼女で間違いない
しかし、彼女が超能力的な何かで俺に影響を与えるような
理由も、メリットも、そもそもの能力的なものもない――と思う
無根拠に話を進めるというのも間抜けな話だが
そう、強いて言えば『そういうことをやるような娘には見えない』からだ
お人好しな判断かもしれないが、少なくとも
善意と悪意の区別くらいはつくつもりではある
人の善意を信じられなくなってしまったら、それこそお終いだろう
話が脱線したな。とにかく、彼女が違和感の正体かつ無自覚だということは前提だ
では次の段階に移行しよう。俺の中の違和感は、これからも起こるのだろうか?
桃子「あの、須賀君」
京太郎「んん? あぁ、何?」
桃子「えっと……これから話すことを、笑わずに聞いてほしいんすけど……」
いいっすか? そう、東横さんは身長差のある俺を見上げてきた
その意図せず生まれた上目遣いに、強調された予想以上に豊かな肢体に
俺はクラっと来てしまった
ヤ バ い
惚れてしまうでしょ
京太郎「……お、OKOK、大丈夫」
桃子「感謝するっす」
そこから東横さんは、ぽつぽつと語りだした
なにやら彼女は物心ついた時から何だか影が薄かったらしい
小学校に上がるまではそれでもなんとかやっていっていたのだが
年を経るにつれ、影が薄くなるがどんどんと悪化
小学校高学年の頃には声を出さなければ絶対に気付かれることはなく
中学生になってからは友達らしい友達もいなかったらしい
そして、ついには幽霊と間違われるようになり
高校生になったそうだ
京太郎「…………」
桃子「…………」
京太郎「…………」
桃子「……あのー、須賀君?」
京太郎「うぅっ……ううぅっ……」
桃子「え? え!? ……ぇぇえええ?」
そんな悲しい話を聞いて笑えって方が無理があるだろ!
俺は今男泣きに袖を濡らしていた
ここが天下の往来であるとか、学校近くであるとかそんなの関係ないとばかりに
だって悲しいんだもの
東横さんが感じていたであろう辛さを考えたら
悲しさで涙が止まらないんだもの
桃子「な、なーんかそういう反応をされても困るんすよねぇ……」
京太郎「じゃあ゛どう゛じろ゛っでん゛だよ゛!!!」
鼻声になっているせいかとある俳優っぽくなった
桃子「意外、と言うんすか? もっと須賀君は軽い人間なんだと……」
京太郎「酷い!!! どうせこの金髪で判断したんでしょ!!!」
桃子「も、申し訳ないっす」
京太郎「すまん今のは冗談だ。だから顔上げてくれ」
へ? と声を漏らした東横さんに俺は言葉を続ける
京太郎「東横さんが、なんというか誰かに“見られてない”ってのと同じように
俺も誰かからそういう風――軽い人間――に“見られる”のは、慣れてるからさ」
生まれ持ったこの髪色を後悔する、なんてことはしたくないが
これまでの人生で苦労することは、やっぱり多かった
地毛と言っても信じてもらえず黒く染めたこともあったし
舐めた野郎だと、ハンドボールの試合で強力なアタリをつけられたこともあった
桃子「須賀君……」
東横さんは小さく俺の名前を呟くと、胸に当てていた手をぎゅっと握りしめ
桃子「なら、尚更ちゃんと謝らないとダメっすよ
こんな私のために、悲しいって泣いてくれる須賀君に
失礼なことを言ってしまったんすから、私の気もすまないっす」
今までの翳りある表情から一転して強い光を持った表情に押されるようにして、俺は頷く
京太郎「……ありがとう」
桃子「えへへ。こちらこそ、っすよ」
そのまま俺たちは通学路を道なりに進んでいった
Announce:朝行動を終了します
東横桃子と知り合いました
朝行動(EX)を開始します
4/8(金) 朝(EX)
京太郎「そういえば、なんで今朝俺の真横にいたんだ?」
教室について鞄を机にかけ、さっそく俺は左隣に話しかけた
こう、なんていうか、話しかけることができる相手がいるってのはイイネ!
桃子「そりゃ、自分の横を通った途端、こけそうになりながらも
何とか止まって、その後苦しそうに呻く人がいたら心配にもなるっすよ」
ですよね
京太郎「ん? でも待てよ……東横さんは俺が名乗らなくても
俺の名前知ってたよね」
桃子「クラスメイトの、しかも隣の席の人の顔と名前くらい覚えてるっす、普通……」
ですよね
桃子「それに……」
京太郎「それに?」
鸚鵡返しにして体を乗り出すと、東横さんは口を噤み
チラッと俺の方を一瞥してから、また視線を外す
桃子「……なんでもないっすよ」
京太郎「ぇえ……」
脱力。がっくり頭を垂れた俺は東横さんがどんな表情をしているのかはわからなかった
桃子「そのうち、気が向いたら話すっす」
けど、その声はとても楽しそうに聞こえた
Announce:朝行動(EX)を終了します
東横桃子の連絡先を入手しました
夜行動に新たな行動が追加されました
もうモモルートしか見えない
もうモモルートでいいや
鶴賀は全員好きだから誰ルートでも良いぞ~
公開可能データ開示
①4/5(火)のバスイベントでは2を選択していた場合4/6(水)に特殊イベントが発生していました
②モモと遭遇できないまま4/8(金)の放課後を迎えた場合、加治木ゆみが「私は君が欲しい!」している可能性がありました
③4/8(金)の朝遭遇判定で加治木ゆみと遭遇した場合、自由安価祭りが始まっていました
Q.モモはデレてますか?
A.(デレて)ないです
4/8(金)
京太郎「朝早起きしたからか、いい具合に空腹だ」
1.教室 (学力)
2.食堂 (精神力)
3.購買 (精神力)
4.屋上 (体調)
5.中庭 (体調)
6.PC室 (学力)
7.図書室 (学力)
8.資料室 (学力)
9.体育館 (精神力)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2
6
2
4/8(金)
須賀京太郎の昼は早い
京太郎「ぅおぉぉぉおおぉおおおおぉおお!!!」
何故なら食料を確保しないといけないから
手作り弁当? そんなものないわァ!
同じようにドカドカと土埃を上げて――廊下だけど――走る男子生徒たちに
混じって俺も食堂へと向かう
購買で売っている弁当は非常に人気ですぐ売り切れてしまうし
菓子パンやらで腹を膨らませるには、コストがかかりすぎる
よって、食堂で確保しようというわけなのである
ま、急いでいる理由の大半は座る席の確保なんですけどもね
利用人数の割に席が少なすぎる。まったく、生徒会は何をやっているのだか
生徒会の仕事じゃないかもしれんけど
京太郎「というわけで、いただきます」
ガツガツムシャムシャ
京太郎「幸せ―――!」
Announce:昼行動を終了します
精神力が上昇しました
4/8(金) 放課後
京太郎「そう言えば今日は……」
1.学内移動
2.学外移動
3.直帰
安価↓2
1
1
京太郎「ええっと」
購買 (生活力・精神力が上昇(中))
図書室 (雀力・学力が上昇(中))
資料室 (学力が上昇(大))
安価↓2
PC室
購買
>>221が学内移動選択かつコンマ偶数なので、放課後遭遇(EX)判定
0 あれ? 須賀君?
4 なし
7 ……はぁ
ゾロ目 7 44 4 その他 0
安価↓
あ
しゃあ!
やったぜ
ゾロ目有能
(アカン)
ちょっと量が多くなりそうなので、2430越えても投下がない場合は終了だと思ってください
すみません
了解
まさかゾロとるとは思わんかった・・・
今日のゾロ目神の居場所はここですか?
4/8(金) 放課後
今日の放課後は、様々な部活動が大々的な勧誘活動を学校から許された日とあって
一年生教室前の廊下は多くの上級生らしき人でごった返し
さんざめいた声で溢れていた
京太郎「うへぇ……こりゃすごいな」
体育・文化関係なしに下級生に声をかける様は見ていて相当に騒がしかった
坊主「ねぇキミ! 身長高いね、バレーやらないか?」
眼鏡「この身長を生かすのはサッカー以外にありえませんぞ」
巨体「オッス、相撲部っす! 美味しいちゃんこあるよ!」
先輩「うちさぁカラテ有段者いるんだけど、瓦割ってかない?」
もうわけがわからんでござる
これは後で聞いた話なのだが、ここの学校は部活動を強制するような決まりも
強豪と言えるような部活動もないため帰宅部の生徒が多く
上級生たちは必死になって新入生を勧誘するのだそうだ
あまりの必至っぷりに新入生がドン引きするわ
チラシなどのゴミが散らかりすぎるわで、4月の金曜日にしか
こういった大掛かりなことが許されなくなったというオチ付きだが
学校側からストップがかかるほど必死って、どんだけだよ……
俺は半分もみくちゃになりながらも廊下を抜けて一階まで下りる
不謹慎かもしれないが、東横さんみたいに消えることができれば
こういう時便利なんだけどな
そもそも見えないのに、更には意図して消えることができるって
聞いたときは、そんな馬鹿な、と思ったが
本人曰く消えた――俺には別段変わりなく見えてる――状態で授業中席を立って
歩き回っても誰も何も言わないので俺も納得せざるを得なかった
さて、これからどうするかね
なんだか今日は重要なことがあったような気がするんだが
もみくちゃにされたせいかド忘れしてしまっていた
部活動には入る当てもなく、入ろうと思えるようなものもないしで
俺は購買の商品を見ながらダラダラと放課後を過ごした
Announce:生活力・精神力が上昇しました
放課後行動を終了します
4/8(金) 放課後(EX)
学校にいてもやることなどなくて
俺は学校近くの商店街をブラブラと歩いていた
ここは大型の生鮮食品市場や
昔ながらのホビーショップ、町の電気屋などが入っていて
大型商業施設に集客負けする事例をよく聞く中で
活気をずっと保っている場所だった
俺は気紛れで入った古書店から出ると、百均の前に放置していた自転車を取りに……
行こうとして、見覚えのある人影を見つけた
京太郎「あれは……」
肩甲骨までの紫がかった髪、主張的な前髪、その辺の男など圧倒する凛々しさ
そう、加治木ゆみ先輩だ
商店街の角地にある、ひっそりとした喫茶店内で
ガラス越しに物憂げな表情でティーカップを眺めているのがえらく様になっていて
俺はその場に突っ立って、アホの子の様に加治木先輩を眺めていた
そこで須賀京太郎に電流走る
京太郎「麻雀部、だったなそういや……」
学内の無線とPC室を使ったネット麻雀
かなり大がかりなことをやるものだな、とは思ったが
あの様子だと……結果は芳しくなかったのだろうか
麻雀部と言えば、長野には名門中の名門・風越女子がある
この麻雀ぺーぺーの俺でも知ってるくらいだから、相当な名門だ
ウチの麻雀部の本気度がどれくらいかは知らないが
もし大会に出ようと思っているのなら、強い人間がやって来るのを
期待しない方がいいんじゃないだろうか
先にも言ったが、本気でマージャンを打ちたい女子は風越に行く
わざわざ鶴賀に来てまで打つ人間はいないだろう、と思う
もしくは部として存続させるための人数ですら揃わなくて
部長として責任を感じている、とかなのだろうか……
あの人が部長かどうかは知らんけど、前見た仕切り具合から部長ということで
いいような気がする
どうする?
1.立ち去る
2.喫茶店に入る
3.自由安価
安価↓2
2、こうして部長が誰か勘違いされていくのか
2
気付くと、俺はハンドルにかけていた手を外し喫茶店内へと入っていた
カランカラン、と入店を知らせるドアベルが鳴り
髭をたくわえた40前後ほどのマスターが「いらっしゃい」と渋い声で歓待する
京太郎「《Golden pumpkin》……?」
この喫茶店、そういう名前らしかった
黄金の南瓜か
地元とはいえ初めて入った店で
入口のドアを閉めつつ店内をグルリと観察する
テーブルがいくつかと、バーカウンター
奥には舞台のように設えられた空間にピアノと蓄音機が置いてあり
なんとも瀟洒な雰囲気であった
マスターは一度こちらに、お好きに座ってくださいと目配せする
どうしよう?
1.加治木先輩の近く
2.加治木先輩からは遠く
3.相席、いいですか?
安価↓2
2
2
2了解しました。今夜の連続ゾロ目テンションだと加治木先輩のキャラが崩壊しそうなので
本日はここまで。質問などがあればしばらく受け付けます
ネト麻イベントスルーしちゃったのか
事前に判明してるイベントは選択肢に書いてもらうわけにはいかんの?
>>244
出来る限り本編から拾っていってもらいたいので難しいところですね
ただ同様の意見が大多数を占めるようであれば選択肢への記載もします
ちなみに、ネト麻イベントは4/8(金)以外にも起こることは既に本編のどこかに書いてます
それでは本日はここまで。中断挟みつつも長い時間お疲れ様でした
あ、すみません。新しいTIPS貼り忘れてました
〇友好度について
文字通り京太郎と人物たちの距離を表しています
友好度を上げるとボーナスとしてステータス振り分けのチャンスが与えられます
友好度下降によるランク低下あり(上記のボーナスステは下がりません)
このスレにおいては自分から告白しない限りルートに入れません
また告白は友好度9以上でないとできません
告白は必ず成功するとは限らないので悪しからず。9になっても限界まで上げてみるべし
告白が成功した場合友好度10へ到達し、ルートに入ります
今度こそ本当に終わり
乙っす
昨日の分を少しだけ
俺は加治木先輩からは遠く、舞台にほど近い席に腰かけた
それを確認してかマスターが素早くお冷を運んできて
マスター「ごゆっくりどうぞ」
と声をかけてカウンター奥に戻っていった
渋い、もといすごくダンディなマスターだ。カッコイイ
加治木先輩が気になってしまって店に入ってしまったはいいもの
こうして離れた席についてしまった以上
どうにか接触してみよう、という気にはあまりならなかった
一応この席、加治木先輩の視界に入る場所ではあるので
向うから話しかけてくる、なんてことがあるかもしれないが
俺はメニューを手に取った
ゆみ「ここ、空いてるかな」
話しかけてきましたよ
想定外、いや多少は想定していたが有り得ないと切り捨てていた状況が
発生してしまい、俺は動揺からか、ええとかはいとかそんな感じのことを
答えていた
ゆみ「すまないな」
加治木先輩は俺の対面の椅子を引くと指定の通学鞄を置き、自分はその隣に座った
片手を上げてマスターを呼び寄せると――小慣れている、ということは常連だろうか
――再び注文をするのか横文字の単語をスラスラと口にする
たぶん甘味の名前じゃないかと思うが、詳しくないので分からなかった
ゆみ「――注文、決めたのか?」
そしてまたこうして急に声を掛けられるとは思ってなかったわけで
京太郎「え? あの、まだ、ですけども……」
どもりながら、尻すぼみに俺は答える
ゆみ「なら私からハーブティーをお勧めするとしよう
苦みや独特のクセはあるが、気に入るものがあれば
とことん病みつきになってしまう」
見ず知らずの――同じ学校の生徒だけど――相手に相席を頼んだりする辺り
前に見た時の姿と合わせて、変な人なのかな、との印象を拭えない
この人、本当にさっきまで哀愁漂う雰囲気を纏っていた人と同一人物なのだろうか
切り替えが早いというのか……俺が思っているようなタイプの人ではないらしかった
しかしハーブティーねぇ
2、3ページほどのメニューを捲って一覧を探せば、それらしいページに出会う
京太郎「ふんふむ……」
折角常連らしき先輩に勧められたのだし、試してみますか
ざっと上から目を通した中で目に付いたのは――栗の葉・リツヨウと書かれたものだ
俺は加治木先輩を真似てマスターに注文を取る
注文する俺と入れ違う形で加治木先輩の頼んでいた品が届けられた
チョコレートケーキのような見た目をした、二切れの小片と
引き立ての匂いが香るブラックコーヒーだ
ゆみ「マカダミアナッツ入りのブラウニー。これの甘さと、ほんのりとした塩気が好きなんだ 気分が落ち込んだときなんかには、特にこの味がちょうどよくてな」
訊いてはいないが、俺自身、好奇心を隠せなかったのか
加治木先輩はそう解説してくれた。なるほどそれでいてお伴はブラックとは
かなり大人っぽい趣味ではあるが、そこは花の女子高生らしさも兼ね揃えているようだ
改行ミス
ゆみ「マカダミアナッツ入りのブラウニー。これの甘さと、ほんのりとした塩気が好きなんだ
気分が落ち込んだときなんかには、特にこの味がちょうどよくてな」
です
始まったか
ゆみ「少々趣味が悪いのは承知だが――」
ほんのり甘い香りのするティーカップが運ばれ、俺の前に置かれる
伝票を置き、一礼したマスターを横目にして俺はカップを傾けた
その一連の様子を肘を置き、手を組んだまま加治木先輩は
ゆみ「君、一昨日の放課後PC室にいただろう?」
軽く細められた目線が鋭利な刃物、まるで槍のように俺を貫く
動揺が重ね掛けされ頭が真っ白に――ついでに茶を吹きそうに―――なった俺を察してか
加治木先輩は視線を外し微笑むと
ゆみ「なに、珍しく特徴的な一年生がいたもので記憶に残っていたんだ
驚かせてしまったのなら、謝るよ。スマナイ」
手を振ってみせ、小さく切り分けたブラウニーを口にした
京太郎「えっと、それで、もしかして先輩が俺に話しかけたのって……」
ゆみ「ふっ、君が思っているようなことではないよ」
言って、コーヒーを口に含み伏し目がちになる
何やら思案している体であるが、何を考えているのか見当もつかない
ゆみ「……隠すようなことでもないしな。君の言うとおりだよ
失敗ではなかったが、けして成功とは言えなかった」
堪えた溜息が鼻から抜けたように息を吐く
ゆみ「やはり一年、二年と帰宅部だった生徒を取り込むのは厳しいし
入学したての一年生たちにも、未だ使ったことのないPC室での行事というのは
ハードルが高かったようだな。さっぱりだったよ」
少々気分が重くなる
ゆみ「君が気に病むことはないさ。君は、君自身が選択したことをやっただけだろう?
確かに参加してくれるのは私たちにとってプラスだったが
君一人で何かが変わるなんて考えちゃいないさ」
ゆみ「気持ちだけ受け取っておくよ」
ひらひらと手を振る
ゆみ「私たちが求めているのは、団体戦に出るためのメンバーだしな
入部してくれる分には男だろうと構わないが
おそらく君のその気持ちをキチンと消化できるようなことはないぞ」
なるほど。確かに、俺一人がどうにかしたところで結果は同じ
でも、それでも――
京太郎「それでも、もしかしたら、何か出来たかもしれないじゃないですか」
自分の無力さに過去を悔やんでああだこうだと言いたくなんてない
でも現に、目の前で落ち込んでいる人がいて
万が一の可能性でも、自分がそうさせないことができたかもしれない
そのことを考えてしまったら、もう後悔せずにはいられなかった
テーブルの上で握り拳を作った俺を意外そうに見て、加治木先輩は
ゆみ「それなら――」
コンマ判定
0 1 ゆみ「また機会はあるんだ、今度は頼むよ」
3 5 なし
7 9 ゆみ「今からでもやってみるか?」
ゾロ目 7 9 44 3 5 それ以外 0 1
安価↓
はい
ゆみ「今からでもやってみるか?」
と、おっしゃった
京太郎「…………はいぃ?」
ゆみ「いやさ、何かができるかもしれない、というなら
今からでもやってみるか、と」
えぇ……
ゆみ「そんなこと言われても何も思いつかないって顔をしてるな」
加治木先輩はクツクツと顎に手を当てて笑う
なんだか君にできることなどたかが知れている、と
突きつけられたような気がして、俺は反論の口を開きかけたが
実際に考えてみると――確かに手詰まり感だけが脳裏を支配していた
ゆみ「さらに高い注文を君に突きつけるなら
県予選を勝ち抜けるような、腕利きが欲しい、と言ったところかな」
机に身を寄せ、挑戦的に言う加治木先輩に
俺は完全に言葉を失ってしまった
鶴賀学園の女子で、麻雀が強い娘を
俺が何らかの方法で勧誘なりする
――打つ手なしだ
そもそも見当すらつかないものをどうやって、いや、ここは頭をひねるんだ須賀京太郎
ここで見せずに、いつ男を見せるんだよ!?
ゆみ「ダメ押しするなら、必要な人数は二人だ」
京太郎「ごめんなさい、参りました」
俺は机に頭をつけて、加治木先輩に降参した
ゆみ「言っただろう、君の――その悔しいと思う気持ちをどうにかすることはできないって」
それに、と加治木先輩を続ける
ゆみ「大切なのは、楽しんで麻雀をやることなんだ
誰かに頼まれたからとか、そういう理由なしに
楽しくて、強くなりたくて、辛くても一緒にやっていけるような仲間
京太郎「…………」
加治木先輩は、成功ではないと言った
しかし同時に失敗でもなかったと言ったのだ
それは、たぶんこの人の中では二つが等価値で並んでいるのだろう
もし勧誘できたとしても、その人が麻雀を楽しめなければ成功とは言えない
そういうことなんだろう
よかったら今度は参加してくれ、そう言い残して加治木先輩は
自分の会計を済ませて《Golden pumpkin》を退店していった
男以上に男らしい去りっぷりに
俺はなんとも言えない気持ちになって残りのハーブティーを一気に飲み干した
栗独特の甘み以上に、生薬の苦味が喉を通っていった
Announce:放課後行動(EX)を終了します
加治木ゆみと知り合いました
加治木ゆみと友好度が発生しました
こんなの先輩じゃないっす!というモモの意見は受け付けます
4/8(金) 夜
京太郎「明日学校はない……
つまり今日は夜更かしができるということだ」
1.勉強 (学力上昇大)
2.メールor電話 (友好度変化…上昇するかもしれないし下降するかもしれない)
3.早寝 (体調向上)
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください
2 モモ
1
京太郎「気を緩めちゃあいけない!!!
学生は勉強しなければならない!!!」
カリカリカリカリ
カリカリ
カリカリカリカリ
カリッ
京太郎「ダメだ、おしまいだぁ……」
Announce:学力が上昇しました
4/8(金)を終了します
4/9(土) 朝
京太郎「学校があるのは第二・四土曜か……」
0 1 カピー
2 4 なし
5 7 あれ? 奇遇っすね
ゾロ目 5 7 44 2 4 それ以外 0 1
安価↓
おまかせあれ!
やっぱりクロチャーはダメですね(がっかり)
申し訳ありませんが一旦中断で
一旦乙
一旦乙
モモも良いけどかじゅもむっきーも気になる
すいません遅ればせながら再開で
4/9(土) 昼
京太郎「昼はどうしよう」
1.ゲーセン (学力・精神力が上昇(大))
2.書店 (学力・生活力が上昇(大))
3.CD・DVDショップ (生活力・精神力が上昇(大))
4.喫茶店 (精神力上昇・体調回復)
5.タコス屋 (異能・精神力が上昇(大))
6.混ぜ麺屋 (技能・精神力が上昇(大))
7.映画館 (どれか一つのステ上昇(特大))
安価↓2
5
7
京太郎「今は何の映画をやってるんだ?」
1.『母を求めて参勤交代』
2.『劇場版 THE 雀DOL M@STER -スコヤーンの逆襲-』
3.『ターミ姉ちゃん』
安価↓2
2
2
プロの麻雀士が出ていると話題になっていたから
なんとなく気になって、気付いたらチケットを買っていた
別に加治木先輩との会話が尾を引いてるとか、そういうことではない
たぶん
話の内容的には、麻雀アイドルの頂点を目指す少女・ハヤリーンが
宿命のライバル・スコヤーンと最終決着をつける完結作ということで
ド派手な闘牌シーンとライブシーンが次々に切り替わる見事な出来栄えだった
京太郎「麻雀ってすげーのな」
背中からオーラ出したり、腕から竜巻出てたり
生霊が自摸牌を教えてくれたり鎖で縛られたり
挙句の果てには神様まで降りてきていた
Announce:雀力が上昇しました
昼行動を終了します
4/9(土)
京太郎「明日も休みだな」
1.勉強 (学力上昇大)
2.メールor電話(友好度変化)
3.早寝 (体調向上)
前回夜行動時に友好度下がるかもしれないと書いてましたが
EASYは友好度下降がないのを忘れてました。すみません
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください
1
1
4/9(土) 夜
京太郎「……そういや課題が出てたんだった」
昨日はそれそっちのけで違う勉強していた
課題が残ったままで残りの休日が過ごせるかよッ!
カリカリカリカリ……
Announce:学力が上昇しました
夜行動を終了します
Announce:夢の中へ向かっています……
〇夢世界
土日限定で夢を見ることができます
夢の中では現在のステータスの確認や今後の行動のヒントを知ることができます
セーブはできません。BADエンドを迎えた場合でもその周は終了となります
あらあら~♪ 今日も豚がぶひぶひと~♪ 今日豚京豚 蔓延る世界~♪
砕けろ壊れろ京豚~♪ 失せろ消えろよ京豚は~♪
???「次の患者さーん?」
するすると暗幕が上がるようにして俺の意識が浮上する
誰かに呼ばれたような……俺は今の今まで寝ていたはずで……
混乱する意識の中で、俺は両目を完全に開いた
視界に映ったのは、ただただ白い空間
清潔そうな廊下に窓が一つもない壁
消毒液の入った白いボトルがポツリと置いてあるほかは
同じような白色を基調とした扉が等間隔で並んでいるだけ……
ここは、いったい……?
夢にしては……意識もハッキリとしてる上に、やけにリアルだった
壁の手触りも、流れている空気も
自分が普通に暮らしているものとまったく同じように感じる
しかしこれだけ白で埋め尽くされた空間なんて
俺の知る限り病院か監獄くらいのものだ
???「患者さーん? 貴方の番ですよーぅ?」
再び声がしたと思えば、ガラリ、と自分の前の扉が開いた
出てきたのは、自分と同じくらいの年齢に見えるナースで
俺はますます混乱する
――ここは病院なのか、それともそういう接待をする如何わしい施設なのだろうか、と
いやしかし目の前の彼女は「患者さん」と発言したはずである
急いで前後左右周囲を確認するが自分以外の人間なぞ見当たるはずもなく
彼女の言う「患者さん」とは自分であることを確認する
でも患者さんってなぁ……
既に今の状況に頭がどうにかなりそうなんですが
ナースさんは俺より頭一つ分くらい下から見上げ、しげしげと観察すると
???「もしや、患者さんここに来るのは初めて?」
と指パッチンからそのままこちらを指差しそう訊いてくる
京太郎「ここ、がそもそも何かすら分かってない状態です」
何か別に、抗弁でもしようかと思っていたのだが
どうしてか本音がそのまま出た
俺はハッとして口を噤むのだが、目の前のナースは
???「ふふふっ。無理せんでもいいんですよーぅ?
ここは、そういうところですから」
ちょっとPCの調子が悪いので一時中断します……
ぶつ切りで申し訳ないです
真ヒロイン登場かな?
再開ですよーぅ
真ヒロイン? 何のことですかね?(すっとぼけ)
????「ようこそ我がベルベットルームへ…」
???「ふふふっ。無理せんでもいいんですよーぅ?
ここは、そういうところですから」
そういうところ?
???「精神と時の狭間――
夢と現実の境界――
因と果の交差路――」
京太郎「…………」
オラもうついていけねぇだ
???「それが普通の反応ですよーぅ?」
可笑しそうに小さく声を漏らすナースに
気勢を削がれ、俺は深く考えることを放棄する
どうせ布団の中でアホな夢を見ているとか、そんなオチだ
???「なんや納得したみたいですし、一名様ごあんな~い♪」
どうやら気付かないうちに肩肘張ってしまっていたらしい
どうせ夢だ、と割り切ったことで自然体に慣れた俺は
ナースに続いて扉をくぐった
扉で隔てられた先にある部屋は一般的な診察室のそれだった
カーテンで仕切ることのできるベッドに
医者らしき人物が座り、何やら書き物をしている机
いくつかの丸椅子が置かれ
奥の棚には小型の骨格標本がいくつかあった
丸椅子の一つに座る――白衣を着た男性が医者なのだろう
茶色の髪を綺麗にまとめ、髭もきちんと剃ってある
日本人では見ないような高い鼻に、碧眼。年齢は40前後と言ったところか
彼はこちらを上から下まで舐めるように見つめると
手元にあった用紙に何やらスラスラと書き始めた
ナースは黙って突っ立っているのみで
俺も考えることを止めていたから、何を言うでもなく丸椅子に座っていた
やがて、医師が用紙に記入を終えたのか、それをナースに渡した
???「さて、ここでは現在までの経過を確認できます」
???「簡単に言えば患者さんの成長具合だとか、ご友人との距離関係やね」
???「あとは……そうやなぁ……
今後のヒントくらいは出せるかもしれませんよーぅ」
???「何が知りたいん?」
1.現在のステータス
2.今後のヒント
3.もういい
安価↓2
1
2
???「ふんふむ……」
???「4月中は、『金曜日の放課後にイベントがあるみたい』やね」
???「でも最後の金曜は学校行事が入ってるから
『クラスメイトと交友を深めることができる』かもしれませんよーぅ」
???「取り敢えず目立ったところはこんな所やね」
???「あぁ! あと一つ」
???「『金曜放課後のイベントを逃すとこのまま淡々と進む』可能性が大きいから
注意してな」
???「ヒントはこれくらい」
???「まだなにかあります?」
1.現在のステータス
2.もういい
安価↓2
1
1
???「りょーかいっ♪」
???「括弧内は前回見た時のステータスやね」
須賀京太郎(すが・きょうたろう) 性別:♂ 年齢:15 種別:オカルト雀士
所属高校:鶴賀学園
雀力:27 (25)
技能:16 (16)
異能:23 (23)
学力:29 (20)
生活力:26 (24)
精神力:34 (30)
体調:好調
友好度
東横桃子:2 加治木ゆみ:2
???「本来ならここで出来ることは、あと二つあるんやけど
今の患者さんには、まだまだ必要ないことやから、その時のお楽しみに」
???「ほな、ええ夢を~」
Announce:夢から帰還します
4/9(土)を終了します
4月中の金曜日放課後は要注意か、PC室かな?
あ、???さんは言ってませんでしたが
これは言っておかないと納得できないと思われるので少し補足を
東横桃子と加治木ゆみの友好度は、見かけは同じですが内部数値で差がついてます
4/10(日) 朝
京太郎「…………」
妙な夢を見たような気がする
見覚えのない可愛い女の子が出てきて
取り止めのないことを話したような
京太郎「俺、そういう性癖なのかなぁ……」
ナース服って
0 2 カピー
3 4 なし
7 9 おや、君は……
ゾロ目 7 9 44 3 4 それ以外 0 2
安価↓
ほい
4/10(日)
京太郎「ナース服か」
アリですね
Announce:朝行動を終了します
京太郎「何をしよう?」
1.ゲーセン (学力・精神力が上昇(大))
2.書店 (学力・生活力が上昇(大))
3.CD・DVDショップ (生活力・精神力が上昇(大))
4.喫茶店 (精神力上昇・体調回復)
5.タコス屋 (異能・精神力が上昇(大))
6.混ぜ麺屋 (技能・精神力が上昇(大))
8.勉強 (学力上昇(特大))
安価↓2
5
人いないかー?
連投になるけど6で
ダメなら安価下
4
遭遇判定
2 加治木ゆみ
4 なし
6 東横桃子
ゾロ目 2or6自由選択 それ以外 4
安価↓
モモ
ゾロ目なので自由選択
1.加治木ゆみ
2.東横桃子
安価↓2
踏み台
ゆみ
喫茶店で加治木ゆみと遭遇しました
明日はここから再開します。本日はお疲れ様でした
お疲れ様です
おつかれぃ
咲はやたら女子高だかよく分からない学校だか出てきますけども
特に明言されてない限り共学ということでいいんじゃないでしょうか
ボチボチ始めます
4/10(日) 昼
ゆみ「おや、君は……」
京太郎「ども、加治木先輩」
誰かと約束して遊びに行ったりだとか
勉強に勤しんだりとか
そういう青春真っ只中らしいイベントなど俺にはなく
こうしてフラフラと気の向くままに出歩いていると
例の喫茶店――《Golden pumpkin》の前で、加治木先輩にバッタリと出くわした
立ち話もなんだから、ということで俺たちは店内へと入り
前回と同じ席に着く
ゆみ「そう言えばまだ君の名前を聞いてなかったな」
京太郎「須賀、京太郎です。横須賀の須賀にみやこの京で」
成程。いい名前だな、と加治木先輩は言うと
ゆみ「知っていると思うが改めて、加治木ゆみだ。麻雀部をやっている」
ゆみ「意外そうな顔をしているが、私は部長でも何でもないぞ」
俺の疑問が表情に出ていたらしく、加治木先輩は苦笑交じえ付け加えた
京太郎「あのPC室の時に、率先して動いていらっしゃるようで
てっきりそうなのだと思ってました」
ゆみ「はははっ、部長はあの時一緒にいたもう一人の方――蒲原というんだが――だよ」
京太郎「へぇ……」
何が起きても年中笑ってそうな、頼りない人っぽい雰囲気があったけど
あの人の方が部長だったのか
しかし思い返してみれば、蒲原という先輩は加治木先輩が発言する前に
諦めていたような――振り回されることなんか分かりきっていると
そんな表情を作っていた
もしかする、確かに別の意味では彼女――蒲原さんの方が部長らしいのかもしれない
京太郎「麻雀部は、休日の活動とかないんですか?」
ゆみ「痛いところを突いてくるな、君は」
京太郎「あ、いや、すいません」
ゆみ「謝らなくてもいいさ。これも自分の不甲斐ない結果だよ」
ゆみ「ウチの麻雀部は計六人だが、その半分は部を維持するための名義貸し
顧問も同じような有様」
ゆみ「最後、本当に最後の今年くらいはインターハイを目指してみたかったんだが……」
まるでこれまでの日々を振り返るように目を閉じた加治木先輩
そこに込められた想いがどれくらいのものなのか、俺には分からない
加治木ゆみという人がどう在って、如何に振る舞ってきたのか
それすら知らない俺が分かったような振りをするのは、お門違いだろう
京太郎「まだ、まだ分かりませんよ」
だからありきたりな言葉しか掛けられず、結局は何もできない自分が悔しかった
困っている人がいるのに、自分の手は空いているのに
差し出せる手段を持っていないことが、とても悔しかった
ゆみ「……君の言うとおりかな。悲観するには早すぎる」
ゆみ「まずは一人! 平時でも満足に麻雀ができることを目指さないとな」
言われて気付く。麻雀は四人でやるものだ
京太郎「……そう、ですよね。それに三人じゃ、打つことすらできませんし」
ゆみ「ん? おいおい、打つだけなら三麻があるだろう?」
三麻?
秋の味覚として有名な焼いたら美味しい魚か?
ゆみ「……君、もしかして麻雀を全く知らないのか?」
1.正直に言う
2.虚偽を言う
3.自由安価
安価↓2
1
1
嘘を吐いて見栄を張ったところでどうしようもない
もう既に自ら失態を露見してしまったようなものだし
俺は素直に言うことにした
京太郎「あぁ、えっと……」
大衆娯楽の代表たる麻雀を知らないなんて、非常に言いづらいが
京太郎「お恥ずかしながら
全く、というわけではないですけども、殆どよく分からない、ですね……」
ゆみ「――――」
加治木先輩は絶句したかのように口を小さく開け
穴が開くほど俺を見ていた。視線の強さに、穴があったら入りたい気分
やがて加治木先輩の口元が震え――俺は何を言われてもいいように身構える
ゆみ「くっ、ふ、ふふふっははっ!」
ゆみ「面白い。まったく面白いな、君は!」
次の瞬間、加治木先輩の口から雪崩れるようにして哄笑が落ちる
心底可笑しそうに、それでいて楽しそうに
……いったい何が加治木先輩の琴線に触れたんだろうか
というより琴線に触れるような、変なことを言ったのだろうか
俺自身、言動を振り返ってみても特に思い当たる節はないが……
ゆみ「はぁっ、ははっ、みっともない姿を見せてしまったな
いやしかし、君に興味が湧いて来たよ」
以前よりずっとね
加治木先輩はそう付け足すといつの間にやら届いていたコーヒーを口につけた
Announce:精神力が上昇しました
体調が向上しました
加治木ゆみの友好度が上昇しました
昼行動を終了します
4/10(日) 夜
京太郎「今日はいろいろあったな……」
1.勉強 (学力上昇大)
2.メールor電話 (友好度変化…上昇するかもしれないし下降するかもしれない)
3.早寝 (体調向上)
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください(相手は後で安価出します)
1
1
4/10(日) 夜
京太郎「やることがない時の勉強ですよ」
学生なんだし、これだけは絶対やって損がないことだよな
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
京太郎「ハムスターが種齧ってるような音だな」
Announce:学力が上昇しました
夜行動を終了します
夢世界に行きますか?(体調低下あり)
1.行く
2.行かない
安価↓2
ヒント確認するくらいしかなさそうだけど、体調には余裕あるんだよな
1で
1
4/10(日) 夢
ゴォオオオオオオ
――なんだろう、この音は
ザァアアアアアア
――水が、たくさんの水が流れていくような
???「あらあら患者さん、昨日ぶりやね」
???「何が知りたいん?」
1.現在のステータス
2.今後のヒント
3.やっぱいいや
安価↓2
2
2
夢のたびにステータス確認するのは大変だし、
選択肢も正確に選べないから
体力ステくらいは表示してもいいんじゃないかね
任せるけど
???「ほーん……」
???「患者さん、もしかしてステータス上げで困ってたりとかしてるんちゃう?」
???「勘ですよーぅ?」
???「ウチはその辺り、冴えてる自信ありますから」
???「そうやねぇ……」
???「『学力』はいろんなところで使うステータスやから、重点的に上げるとええかもしれませんよーぅ?」
???「『生活力』は『意外なところで使う』から上げといて損はないですし」
???「患者さん、オカルト雀士やから『異能』が低いと苦労するかも」
???「あと、体調♪」
???「絶好調時のコンマ判定、見たらたぶんビックリするんやないかな」
???「こんなところやね」
???「まだなにかあります?」
1.現在のステータス
2.もういい
安価↓2
学力、生活力、異能、体調が重要ね、メモメモ
安価なら1
1
>>331
体力……体調ですかね?
それくらいなら大丈夫ですよ
次からは 4/11(月) 朝 好調 みたいな感じにしましょうか
???「括弧内は前回見た時のステータスやね」
須賀京太郎(すが・きょうたろう) 性別:♂ 年齢:15 種別:オカルト雀士
所属高校:鶴賀学園
雀力: 27 (27)
技能: 16 (16)
異能: 23 (23)
学力: 30 (29)
生活力:26 (26)
体調:好調
友好度
東横桃子:2 (友達) 加治木ゆみ:2 (知り合い)
???「ほな、ええ夢を~」
Announce:夢から帰還します
4/10(日)を終了します
ここで質問
今週分から平日は二日に切り替わりますが
1.イベントのある日を自動で行う
2.月~金で二日選ぶ
のどちらがいいですか?
1がいいな
1
1でお願いしたい
1了解しました
と言ってもヒロインの数とイベントの数は比例するので
今現在の状態だと週一でイベントがあるかないかです
逆を言えばヒロインが増えるとイベント日が足りなくなって、あぶれるヒロインが出てくるわけですが
一旦中断します
人いますかね?再開します
4/14(木) 朝 好調
高校に入学して早くも十日が過ぎた
最初の数日はいろいろあったりで馴染めるか不安だったが
今ではクラス内でもそれなりにうまくやっていると思う
相変わらず、友達と言えるような友達はクラス内に――
京太郎「東横さん、くらいだなぁ……」
ひょんなことから知り合ってそのまま付き合っている友達
ポジティブに考えるならば、高校最初の友達が女子
それも見目麗しい娘だといることになるのだが
京太郎「横の繋がりがないからなぁ」
友達の友達は友達、そういった連鎖反応的な出会いがなかったのだ
京太郎「というか、なーんで誰にも見えないんだろうなぁ、東横さん」
あんなに可愛いくて、その、出るとこ出てるのに
0 2 おはようっす
4 6 なし
7 ???
ゾロ目 0 2 44 4 6
安価↓
っす
ああ、その他 4 6 忘れてましたけど、問題ないようなのでこのまま進めます
4/14(木) 朝 好調
桃子「おはようっす」
京太郎「おはよー」
桃子「自転車通学に変えたんすか?」
京太郎「ああ。理由は特にないけどな」
例のバス停近くで東横さんと遭遇したため
俺は自転車を降り、押して彼女と一緒に登校することにした
桃子「そこはほら、こうして私と一緒に登校するためとかあるじゃないっすか?」
京太郎「なんで疑問形なの」
俺にそんな天然ジゴロのようなセリフが出てくるとは到底思えないが
言い出したからには、もっとこう自信をもって言った方がいいんじゃないだろうか
桃子「だって……」
京太郎「だって?」
東横さんは言い淀む。長い睫毛を伏せて、チラッと俺を一瞥してから
桃子「――こうして、誰かと一緒に学校に行くのとか久々のことだったっすから」
薄く微笑む。触れなければ消えてしまいそうな儚さに俺は息を呑む
桃子「だから、もしかしたらって、思っちゃったっす」
京太郎「東横さん……」
ああ、俺は馬鹿だ
俺にとっては当たり前のことが、彼女にとってはそうではない
ただそれだけのことを、すっかり失念していた
桃子「ぇへへ、ちょっと重っ苦しいっすよね……」
そう言って東横さんは頭を掻きつつ、忘れてくださいっすと言った
……謝るのは失礼だろう
なら、俺にできることは、なんだろうか
言われたとおりに忘れることが、正しいのだろうか?
東横さんと取り留めのない話をしながら、俺はそればかりをずっと考えていた
Announce:東横桃子の友好度が上昇しました(2→3)
朝行動を終了します
4/14(木) 昼
京太郎「ぼへぇ……」
1.教室 (学力)
2.食堂 (精神力)
3.購買 (精神力)
4.屋上 (体調)
5.中庭 (体調)
6.PC室 (学力)
7.図書室 (学力)
8.資料室 (学力)
9.体育館 (精神力)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2
7
もうモモルートしか見えない(二度目)
2
6
2で逝きます
無効安価なら下にずらすとか書き足しておくといいかもねー5
まだ充分に他のヒロインが抜く可能性あります
4/14(木) 昼 好調
京太郎「気に入ってるのは……値段だ」
食堂のオバちゃん「何言ってんだよ後ろ使えてんだから早く退きな」
京太郎「ウィッス」
Announce:精神力が上昇しました
昼行動を終了します
>>354
了解です。まだまだ不慣れなもので
4/14(木) 放課後 好調
京太郎「そう言えば明日は金曜だな……」
1.学内移動
2.学外移動
3.直帰
安価↓2
1、放課後にイベントあるのは金曜日だっけか、行き先はPC室あたりか?
1
4/14(木) 放課後 好調
京太郎「何をしようか」
1.購買 (生活力・精神力が上昇(中))
2.図書室 (雀力・学力が上昇(中))
4.資料室 (学力が上昇(大))
友好安価コンマ奇数のため放課後(EX)はありませんでした
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
3
3
×友好
〇有効
4/14(木) 放課後 好調
京太郎「あ、先輩」
放課後、ここ十日での決まりきった流れで歩みを進めていると
加治木先輩ともう一人見覚えのある人がPC室の前にいた
ゆみ「や、須賀君」
????「んん~、ユミちん知り合いか~?」ワハハ
京太郎「あっ!」
えーっと
ゆみ「前に言っていた、麻雀部部長の蒲原だ」
ゆみ「そして蒲原、こっちは新入生の須賀君。ちょっと前に知り合ったんだ」
蒲原「ユミちんに一年生の知り合いがいたとは意外だなー」ワハハ
蒲原先輩は口元に笑みを湛えると、一歩前に出て上から下まで観察する
蒲原「というか本当に一年生かっていうくらい大きいぞ……」ワハハ
着眼点そこォ!?
蒲原「んー? 新入生ってことは、須賀君はセンバツなのか」ワハハ
京太郎「センバツ?」
聞き慣れない単語だ。俺はどういう意味なのか蒲原先輩に問う
蒲原「うちは中高一貫校だろー? でも高校から入って来る生徒の数も相当多いから
生え抜きとセンバツって分け方してるんだ」ワハハ
京太郎「へぇ……」
所謂スラング的なものか。それじゃあ、初日辺りでクラス内でグループが分かれてたのって
蒲原「おそらく生え抜きの奴らだろうなー」ワハハ
口元の笑みも、目の色も変えずに蒲原先輩は断言した
――生え抜きとかセンバツって、それは内部にいる人間独特の価値観じゃないか?
そういう風な線引きは、外からやって来た人間が
元々いる人間と馴染むのを難しくするんじゃ……
黒々とした蒲原先輩の瞳からは、何を考えているのか微塵も読み取れない
ゆみ「蒲原、スマナイが先に行っておいてくれないか?」
蒲原「んお? どうしたんだユミちん」ワハハ
ゆみ「少し須賀君と話がしたい。それだけだよ
麻雀部にとって重要なこととはいえ、話を通すだけのことに
時間を割きすぎるのも悪手だろう」
蒲原「分かったぞー」ワハハ
蒲原先輩は加治木先輩から視線を外すとPC室へと入っていった
俺と加治木先輩はドアが閉まりきるまで互いに無言でそれを見送った
ドアの向こうを見る加治木先輩の表情は鋭く歪められている
ゆみ「蒲原は……何か意図があって君に教えたわけじゃないと思う」
私もあいつの考えてることは時々わからないが悪い奴じゃないんだ、と付け足し
ゆみ「蒲原の話だが、センバツの生徒だからと言って不利や差別があるわけじゃないし
気にしなくてもいいさ」
ゆみ「それに私も……ああいう人の括り方は好きじゃないんだ
生え抜きで、センバツだとか、そんなことがその人の価値を左右するわけじゃない」
険しい顔つきのまま加治木先輩はかぶりを振った
ゆみ「辛気臭いことを言ってしまったな、スマナイ」
明日は是非、参加してみてくれ。そう言って加治木先輩は蒲原先輩の後を追った
職員室の壁に貼ってある標語が、なんだか白々しいものに見えた
Announce:雀力が上昇しました
技能が上昇しました
蒲原智美と知り合いました
放課後を終了します
4/14(木) 夜 好調
京太郎「考えさせられる一日だったな」
1.勉強 (学力上昇大)
2.メールor電話 (友好度上昇)
3.早寝 (体調向上)
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください(無効の場合さらに安価↓)
3、絶好調が気になる
3
4/14(木) 夜 好調
京太郎「明日に備えて寝よう」
体調を整えることは大切だしね
京太郎「ひつじがぁ~一匹、ひつじがぁ~二匹、ひつじがぁ~」
ブルァアアァァアァアアッ!!!
Announce:体調が向上しました
4/14(木)を終了します
次は朝コンマで須賀、ちょっとステータス再集計するので少々お待ちを
お待たせしました
4/15(金) 朝 好調
京太郎「今日が終わったら週末だな」
2 東横桃子
4 ???
6 なし
8 嫁田
ゾロ目 再安価自由選択 それ以外 なし
安価↓
ほい
へう
4/15(金) 朝 好調
京太郎「陽の当たるぅ~坂道を~自転車でか~けのぼ~る~」
Announce:朝行動を終了します
4/15(金) 朝 好調
京太郎「あー腹減った」
1.教室 (学力)
2.食堂 (精神力)
3.購買 (精神力)
4.屋上 (体調)
5.中庭 (体調)
6.PC室 (学力)
7.図書室 (学力)
8.資料室 (学力)
9.体育館 (精神力)
10.トイレ (???)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
1
10
特殊判定
0 7 体調向上
ゾロ目 絶好調
安価↓
ほい
4/15(金) 昼 好調
京太郎「…………」
~ しばらくお待ちください ~
京太郎「ふぃ~……」
Announce:何も起こらなかった
昼行動を終了します
4/15(金) 放課後 好調
京太郎「何をしようかな?」
1.学内移動
2.学外移動
3.直帰
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
1で、金曜日イベントは起こさないとやばいっぽいし
1
1
4/15(金) 放課後 好調
京太郎「へむへむ」
1.購買 (生活力・精神力が上昇(中))
2.図書室 (雀力・学力が上昇(中))
4.資料室 (学力が上昇(大))
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
3
昔のギャルゲみたいにトライ&エラーできるわけじゃないから、イベントどこだかわかんないと新参にはつらいかも
あ、安価3で
細かいですけど、トライアルです
ん? この流れついさっきどこかのスレで見たような……
ま、いっかどこのスレか刹那で忘れちゃった
>>388
なるほど。少し考えます
あ、文章が一部欠けていますので改めて。
昔のギャルゲみたいにどこでイベント発生するか表示されないうえに、トライ&エラーできるわけじゃないから
でした。
つまり何か起こりそうな選択肢には何らかのサイン、例えばさっきの選択肢に
1.購買 (生活力・精神力が上昇(中))
2.図書室 (雀力・学力が上昇(中))
3.PC室 (雀力・技能が上昇(中)) .
4.資料室 (学力が上昇(大))
こんな感じにすれば、注意深い人にはPC室でイベント発生だとわかるんじゃないかなと。
ゲーム性持たせるために、わかりにくいサインを考えてみましたが、いかがでしょうか。
分かりにくすぎるのも、ちょっと問題ですので
4/15(金) 放課後 好調
京太郎「確かPC室で……」
1.購買 (生活力・精神力が上昇(中))
2.図書室 (雀力・学力が上昇(中))
4.資料室 (学力が上昇(大))
既に判明している重要なイベントならこんな感じである程度
4/15(金) 放課後 好調
京太郎「へむへむ」
1.購買 (生活力・精神力が上昇(中))
2.図書室 (雀力・学力が上昇(中))
4.資料室 (学力が上昇(大))
判明しているが、重要度の低いイベントに関しては>>388さんに提案していただいた方式で行きたいと思います
4/15(金) 放課後 好調
――金曜日の放課後が、やって来た
部活に勤しむ先輩方からすれば、大会の次くらいには本気になるであろう日だ
運動部はその鍛え上げられた肉体で必死に
文化部はその磨き上げられた技術で必死に
自らの往く道を新入生に魅せ、共に往こうと誘う
京太郎「さて、俺も行きますか」
ハンドボール、ではない。というかこの学校にハンドボール部はなかった
麻雀部のネト麻に、だ
正直ルールなんぞまったくと言っていいほどわからない
初心者も初心者、敢えて言うならプロの初心者よ
今の俺では加治木先輩の言っていた
『楽しくて、強くなりたくて、辛くても一緒にやっていけるような仲間』には
なれないだろう。いやむしろ、加治木先輩が俺にかけた言葉を考えれば
この今の俺では失礼なのだ
でも、実際に麻雀に触れてみて、何かが変わるかもしれない
俺の中に在る何かが、決定的に変わるかもしれない
麻雀が全力をかけて楽しめるようになるかもしれない
なら、その可能性に賭けてみよう
賭けて――もし何かが変わったのなら
その時は、胸を張って、加治木先輩に会いに行こう
京太郎「どうしよう……一人で行こうかな?」
1.一人で行く
2.友達を誘う
安価↓2 2の場合は再安価……するまでもなくあの娘です
2
2
2で
一人で行くのも何だし、友達でも誘っていこう
加治木先輩も、PC室でそんなことを言っていたような記憶があるし
京太郎「…………」
俺は教室をグルっと見渡して、誰に声を掛けようかと考えて――
あれ? 俺友達、一人しかいなくね?
重大なことに気付いた
桃子「何キョロキョロしてるんすか?」
京太郎「あっあっあびゃうえあらばばっ!?」
背後から東横さんの声がぬ―――っとせり上がって来た
ゾクゾクっと背筋が震え、脳を揺らし、声が裏返る
振り向くと笑顔の東横さんがいた
どうやら姿は見えても、その気配までは察知できないらしい
京太郎「ビックリした……」
桃子「あははっ、ようやく須賀君から一本取れたっす」
本気で消えても須賀君には全然意味ないっすからね、と東横さんは
満足げな表情で腕を組んだ
こいつぅ~!
桃子「わわっ、な、なにするっすか!」
俺はしてやられたのが急に恥ずかしくなって、ちょうどいい位置にある
東横さんの頭をわしゃわしゃと雑に撫でまわした
よく手入れされた証か、手に触れる黒髪はとても心地よい手触りだ
時間にして数秒、俺の手はやんわりと東横さんに除けられた
桃子「あんまり女の子の髪とか触るの、止めといた方がいいっすよ」
そうなの?
桃子「古臭い言い方っすけど、髪は女の命っす
それを触らせるということは、それだけその人が自分にとって大切ってことっす」
ふんふむ……
京太郎「話は変わるんだけどさ」
桃子「」ズコー
京太郎「いやごめんて、ちゃんと聞いて理解してるよ」
要するに、多少親しいくらいの間柄ではやらなければいいってことだ
うんうんと頷く俺の耳に、東横さんの「本当に解ってるんすかね……」と言う
声が聞こえたような気がしたけど、気のせいということにしておく
桃子「……それで、話ってなんすか?」
1.東横さんは麻雀、打てる?
2.頼れるのが東横さんしかいなくてさ
3.着いて来てくれ!
安価↓2
3
1
京太郎「東横さんは麻雀、打てる?」
桃子「…………ほへっ?」
よっぽど俺が変なことでも言ったのだろうか
東横さんは大きな目をパチクリと瞬かせた後、そう発声した
京太郎「これから麻雀部主催のネト麻やりに行こうと思って、いっしょにどうかなーって」
俺は全然ルール分からないし
でも麻雀自体はメジャーなわけだから、東横さんが知ってるかもしれないし
知ってたら分かる範囲で教えてほしいかなーって
桃子「そういうことっすか」
桃子「というより須賀君、麻雀よく知らないのにネト麻参加しようとしてたんすか?」
京太郎「てへっ☆」
それはそれはうっかりしてた
いやマジで、東横さんに言われるまで完全に失念していたよ
桃子「猪突猛進っすね」
京太郎「前も見ずに盲進ってか」
桃子「それ面白くないっすからね?」
京太郎「ウィッス」
東横さんは人差し指を顎に当てて、考えるポーズ
桃子「んー……打てるのは打てるっすけど
……ま、どうせやることないっす。須賀君が良ければ付き合うっすよ」
京太郎「良ければも何も、頼んでるのは俺の方だよ」
と、いうことで俺はPC室でのネト麻大会に頼もしい相方をゲットしたのであった
ところ変わってPC室
四列の長机の半分強は埋まっていて、そこは無名の麻雀部ながら
流石国民的テーブルゲーム。みんな大好き大衆娯楽といった感じであった
カチ、カチとクッリク音が不規則にPC室の空気を通り過ぎていく
正面の白板に
『麻雀部主催のネト麻に参加する際は申し出ること byツナギ』
とあったため、俺たちは奥の準備室の扉を叩いた
ツナギ「おお、君か」
京太郎「どうも」
この催し用に用意されたという、限定仕様のIDを貰い、手頃な席に着く
こんな便利なモノ用意できるなら、初めてPC室に来た時にした説明はなんだったのか
と思ったのだが
ツナギ「このIDだと、ネト麻しかできないし、明日には破棄されるから」
だそうだ。俺ってそんなに考えてることが表情に出やすいのかね
京太郎「東横さんはどうするんだ?」
桃子「初心者どころか入門者の須賀君を放っておくわけにはいかないっすよ……」
ですよね
桃子「とりあえず私は須賀君が打つのを見ながらちょこちょこ口出しするっすから
自由に打ってくれればいいっすよ」
京太郎「了解!」
PCにログインし、プリインストールされたオンライン用麻雀ソフトを起動する
ジャーンジャーン
京太郎「おぉー」
えぇっと……このオンライングループに参加する、か
ん? ハンドルネームを設定してください?
桃子「ネト麻上での須賀君の名前っすね。校内のLAN回線のみのネットワークのようっすし
なんでもいいんじゃないっすか?」
京太郎「なんでもいい……そう言われると殊更迷うなぁ」
1.たろー
2.狂堕狼
3.スオウ
安価↓2
1
1
1
狂堕狼やめーや
京太郎「んまぁ、オーソドックスにね?」
そんなに拘りを持つようなものでもないし
俺は『たろー』っと手早く入力する
ようこそたろーさん! の文字と共にソフトがメニュー画面へと切り替わった
京太郎「やっべぇ……何だかすっげぇワクワクしてきた……」
今から起きる未知の体験を想像すると、心臓がバクバク、手にガンガン汗が出てきた
京太郎「東風戦……?」
桃子「東風戦っていうのは、プレイヤーそれぞれが一回ずつ計四回戦やる形式っす
基本はその二倍の回数を行うのが普通なんすけど、今は東風のみっすね」
ほむ。一人一回ずつ親が回って来るのか
桃子「習うより慣れろっすね。取り敢えず始めるっすよ」
参加者コンマ
1.モブA
2.モブB
3.モブC
4.カマボコ
5.かじゅ
安価↓~↓3 モブが選ばれた場合、その安価のコンマ下二桁を基本能力値
安価無効の場合はさらに安価↓
5
4
1
モブA(雀力:19)さんが誕生しました
次から闘牌パートに入るわけですが
あんまり人がいないようなら明日に回しますけども……大丈夫ですかね?
こいや
テス
親決め 安価↓~↓4 大きい順に東から
今でしょ
はい
おまかせあれ!
あ
打ち落とせばいいんだろワハハ
おおう、すみません
安価↓から
たろー
モブA
かじゅ
カマボコ
の順です。貼り忘れてました
なので
東 南 西 北
モブA たろー かじゅ カマボコ
ですかね
桃子「ルールっすよ」
○闘牌について
雀力+コンマ+異能技能その他補正で判定
最大値キャラが最小値キャラから和了。得点の大きさはコンマ差でとる
また補正前後で同コンマありの場合、流局。聴牌か否かは偶数奇数で再度判定
コンマ、もしくは補正後の数値がゾロ目の場合そのキャラの自摸上がり
補正後数値でゾロ目を取る場合に三桁ならば下二桁で判定
コンマ下二桁×100で最も近い数値を得点とする(ただし77及び00は10飜・倍満固定)
得点は「最大値キャラのコンマ-最小値キャラのコンマ」の一桁÷2(切り上げ)を飜数
最も可能性の高い数値で計算(0は10として扱う)
ただしドラ追加計算・技能による飜数追加計算がある場合はこの限りではない
異能/技能での振込回避が発生した場合、流局。コンマ1位は聴牌、残りはコンマで判定
非公式戦で対局する場合、東風・半荘の二種類から選択(公式戦は理由がない限り半荘)
持ち点は25000の30000返し
手加減コンマ判定がない限り相手は常に全力でかかってくる
一周目は適宜バランス調整を加えていきます。ご容赦ください
麻雀部の手加減判定
01~49 50%の力
50~98 70%の力
ゾロ目 30%の力
安価↓
ほ
モモのアドバイス
01~49 雀力+20
50~98 雀力+30
ゾロ目 雀力+40
安価↓
てい
『メンバーが揃いました。対局を開始します』
京太郎「おおう、始まった」
たろー>よろしくお願いします!
モブA>よろしく~
かじゅ>よろしく
カマボコ>よろしく頼むぞー
京太郎「サイコロ回すのか」
桃子「ネト麻は自動っすけどね」
『貴方は南家です』
京太郎「みなみ……?」
桃子「ナンチャ、っすね。東に続いて二番目になるっす」
京太郎「なるほど……」
そういえば麻雀はもともと中国の遊戯だっけか
桃子「ホント、気楽に打っちゃっていいっすよ」
東一局 零本場
モブA (19) 安価↓
たろー (28+20) 安価↓2
かじゅ (85) 安価↓3
カマボコ(83) 安価↓4
あ
ワハハ
あ
おまかせあれ!
手加減中(50%)につき麻雀部員は技能を使いません
モブA 19+56 →75
たろー 28+20+93 →141
かじゅ 85+51 →136
カマボコ 83+74 →157
モブAがカマボコに放銃
157-75=82
2÷2=1
1飜・1000点の放銃
カマボコ>リーチ!
京太郎「リーチとな」
桃子「あと一つ必要な牌が来れば上がれる状態の時に宣言してかけられる役っす」
桃子「一応制約もあるっすけど、それを今は言わなくてもたぶん大丈夫っす」
ドーンゴロゴロ
京太郎「あ、モブAさんが出した牌が」
桃子「当たったみたいっすね」
モブA 25000→24000
たろー
かじゅ
カマボコ 25000→26000
京太郎「俺が親か……」
桃子「親の時に和了ることができれば、得点は1.5倍になるっすよ」
京太郎「おぉー」
東二局 零本場
モブA (19) 安価↓
たろー (28+20) 安価↓2
かじゅ (85) 安価↓3
カマボコ(83) 安価↓4
あ
おまかせあれ!
あい
人いないからとりあえず踏んじゃうけど複数同時コンマ判定時の連投はおk?
にわかは相手にならんよ
5分以上経過ならおkで行きましょう
了解ー
とりあえずカマボコは>>437で判定します、と思いきやかじゅさんェ……
ゆみ「手加減すると言ったな、あれは嘘だ」
京太郎・桃子「うわぁあああああ↓」
続きは明日昼頃から!この遅い時間までお付き合いありがとうございました
お疲れ様でした
乙ー
ゾロ目を狙うのはもちろん難しいというか無理だがゾロ目を狙って外すのも無理なんや……
すまん、sage忘れた
下二桁×100は三桁になった場合の計算てことなのかな?
読み返すと分かりにくいですね
例:雀力(308)+コンマ(80)=388 となった場合でも、下二桁がゾロなので自摸和了り扱いになるって感じです
この場合は88×100ですね
雀力低めのキャラや異能での補正方法が特殊なキャラの救済のシステムではあります
再開します
優先度はコンマゾロ>補正後数値下二桁ゾロとなります
手加減中(50%)につき麻雀部員は技能を使いません
モブA 19+38
たろー 28+20+78
かじゅ 85+88
カマボコ 83+60
かじゅゾロ目につき自摸和了
88×100=8800点
奇数 リー棒あり9000点(1 3 モブA 5 7 たろー 9 かじゅ)
偶数 リー棒なし8000点
安価↓
ほ
書いてる途中で気づいたので
リー棒あり8700点
リー棒なし8000点
に補完しておいてください。すみません
京太郎「得点1.5倍なら攻めたいところだが……」
如何せん手配がぐちゃぐちゃだ
桃子「何か役を作るような手牌じゃないっすね……」
京太郎「いや、もしかするとこれは」
桃子「?」
思った通りだ
自摸牌が良く7巡目で、それっぽいのができた!
絵柄も数字もバラバラで字牌も混ざってるけど
ちゃんと三つが四つと一つが二つの条件は揃ってるはずだ
桃子「ぅわっ……チャンタっすか……」
東横さんが驚いたように小さく呟いたが、どういう意味なのだろう
京太郎「さあ張ったところだし、ここは強気で!」
たろ>リーチ!
桃子「強気っすねー。確かに好手ではあるっすけど」
リーチ後の手牌の組み替えはできない
当たり牌を自模るか、誰かが捨てるまで自摸切りを続けるルールだ
東横さん曰く、待ち自体は狭いが
捨て牌から待ちを予想しにくいからそのうち出るかもしれない
とのことだったのだが
しかし13巡目
かじゅ>ツモ!
かじゅさんが和了を宣言。俺のリーチ棒があっけなく吸い取られていった
桃子「しかも親っ被りとは、痛いっすね……」
京太郎「親っ被り?」
桃子「親は得点が1.5倍っすけど、子に自摸られたときに渡す点数も
おおよそ2倍になるんすよ」
えぇえええええ!?
『タンヤオ・平和・一盃口・面前自摸。満貫』
ピロリロピロリロとかじゅ以外の点棒が削れていき
親の俺だけ、削られ幅が大きかった
しかもリー棒まで持っていかれるとは……とほほ……
モブA 25000→22000
たろー 25000→20100
かじゅ 25000→33900
カマボコ 25000→24000
京太郎「ラスかぁ、メゲるわ……」
桃子「このかじゅって人とカマボコって人、経験者っぽいっすし」アセアセ
京太郎「んー、ま、初めてだしあんまし気に病んでもしょうがないか」
東三局 零本場
モブA (19) 安価↓
たろー (28+20) 安価↓2
かじゅ (85) 安価↓3
カマボコ(83) 安価↓4
ほ
おまかせあれ!
はい
へい
さ
うーん軒並み低い
一旦中断。夜に再開します
再開前にコンマのみ取っておきます
手加減中(50%)につき麻雀部員は技能を使いません
モブA 19+20 →39
たろー 28+20+30 →78
カマボコ 83+08 →91
かじゅ補正後ゾロ目につき自摸和了
88×100=8800
奇数 リー棒あり8700点(1 3 モブA 5 7 たろー 9 かじゅ)
偶数 リー棒なし8000点
安価↓
ほ
かじゅじゃねぇ9はカマボコです
しかもコピペミスかと思ったらコピペ元もミスってる始末
【急募】一度ミスが見つかると連鎖的に見つかる現象の名前
書き上げてたものの修正中ですので、まだしばらく再開できません。すみません
ゆっくり進行で再開
修正前
奇数 リー棒あり8700点
偶数 リー棒なし8000点
修正後
奇数 リー棒あり6800点
偶数 リー棒なし11600点
修正前はたろーが親の時のままコピペしてしまい
東三局でかじゅが親になるのを考慮していませんでした
京太郎「おぉう……」
桃子「これは……酷いっすね」
もうグチャグチャのゴッチャゴチャな配牌だった
桃子「これはオリるのが一番っす。ここから和了れるのなんて
魔物とか、それこそプロっすよ」
ここまで殆ど、打ち方に関しては口出ししなかった東横さんが言うものだから
俺は迷わずそれに従う。どの牌から切るとか。その辺は特に教えてくれないのだけれど
黙々と打牌が行われる中、8巡目で状況が動いた
カマボコ>リーチ!
かじゅに続いて、経験者と目されるカマボコがリー棒を置いたのだ
BGMがテンポアップし他家の焦りを煽るかのようなフレーズを響かせ始める
俺はカマボコと同じ牌を切り――合わせ打ちというらしい――オリに徹する
最下位脱出なら1900点。トップのかじゅに満貫をぶつければ
逆転だって見えるくらいの位置なのだ。ここを捨てても、まだ先はある
かじゅ>リーチ!
桃子「追っかけ……!」
一方親のかじゅはさらに攻めることを選択したようだった
かじゅは自分が自摸切りするしかない牌が当たる可能性よりも
待ち牌を引き寄せる可能性に賭けたのだ
ネト麻で流れるBGMはさらにヒートアップし
『立直・面前自摸・ドラ1。5800点』
和了ったのは――かじゅの方だった
桃子「かじゅさんの和了りってことは連荘っすか」
京太郎「レンチャン?」
桃子「数学の授業2レンチャンかよー、とかよく使うじゃないっすか
あれの語源っすよ。麻雀で親が和了って親を続けることを指してるんす」
京太郎「へぇ……」
~レンチャンなんかは確かによく聞く言い回しだ
日常生活にも麻雀用語は浸透していて、知らず知らずのうちに
使っていたりするんだな
自摸和了りだったため再び全員の点棒がゴリゴリと減っていく
かじゅが親だから、全員同じだけだが
もともとラスな分ちょいと不利になって来た
モブA 25000→20000
たろー 25000→18100
カマボコ 25000→21000
京太郎「しかしおっそろしいな、かじゅって人」
桃子「あれは相当打ってるっすね……」
かじゅ……かじ……ゆ……
もしかしなくても、加治木先輩かな?
東三局 一本場
モブA (19) 安価↓
たろー (28+20) 安価↓2
かじゅ (85) 安価↓3
カマボコ(83) 安価↓4
お
ほい
ワハハ
お
手加減中(50%)につき麻雀部員は技能を使いません
モブA 19+65 →84
たろー 28+20+71 →119
かじゅ 85+10 →95
カマボコ 83+79 →162
モブAがカマボコに放銃
162-84=78
8÷2=4
4飜・7700点の放銃 一本場につき+300
京太郎「え、えげつねぇ……」
素人の俺からですら、見ていて不安になる打ち筋のモブAを
カマボコは的確に打ち抜いていた
ゲームなんだし、和了れる状況でそうするのは間違っていないのだが……
モブA君の幸運を祈るしかない。明日は我が身、全然他人事じゃないんだけど
モブA 25000→12000
たろー 25000→18100
カマボコ 25000→29000
モブAkagiとかじゃなくてよかった
い、今起こったことをありのままに話すぜ!
書き込んだと思ったらPCが落ちていた
何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が起こったのかわからなかった
頭がどうにかなりそうだ
幸いダメージは少なくて済みました。むしろショックのあまり眠気が完全に吹き飛ぶという
京太郎「カマボコって、誰なんだろうな」
これだけ的確に初心者を狙えるということは
それなりに麻雀を打ってきているはず
なら、可能性としては麻雀部か
桃子「そうとも限らないかもしれないっすよ?
やっぱり人口の多い競技っすからね」
そういう考え方もあるか
ま、一番の謎はなんで魚の練り物をハンドルネームにしたかだが
オーラス 零本場
モブA (19) 安価↓
たろー (28+20) 安価↓2
かじゅ (85) 安価↓3
カマボコ(83) 安価↓4
モブAround40の呪いか……
あ
ワハハ
狂気のワハハほど面白いぞーワハハ
手加減してるといっても部員以外焼き鳥とか楽しませる気ゼロやな
>>475
カマボコ「麻雀って楽しいよね!一緒に麻雀楽しもうよワハハー」
これくらいでやる気なくすようなら長続きしないという判断なのかもしれない
望みは結構高そうだしな
>>475
ヒント:モブAと須賀君が弱すぎる
メタい考えだけどネトマで手加減ってどうやるんだろうね
ツモ切りしてたらフリテン食らって上がれないし
とりあえず役満縛りとか、平和のみ限定とか、いくつかの役では上がらないとかの自分ルールで打てば手加減になるんじゃないかな。
手加減中(50%)につき麻雀部員は技能を使いません
モブA 19+10
たろー 28+20+04
かじゅ 85+23
カマボコ 83+11
11×100=1100
最も近い数値→1500(500オール)
カマボコ親につき連荘
カマボコ>ツモ!
京太郎「あ、自模った」
しかも親だから連荘か
このままだと一度も上がれないまま終わるところだったし
俺としてはむしろチャンスくらいの気持ちだが……
果たして和了できるのだろうか?
モブA 25000→11500
たろー 25000→17600
カマボコ 25000→30500
京太郎「どうしよう……」
加治木先輩(たぶん)から直撃を取れば、逆転トップも有り得る
しかし、それをするのは俺個人の力だと――相当運がないと難しいだろう
京太郎「…………」チラッ
俺の横で的確(たぶん)にアドバイスをくれていた東横さんの力を借りれば
すこし好機が訪れれば可能だろう
問題は、そうして出た結果に俺自身が喜べるかどうかだが……
1.男らしく。頼れるのは自分のみよ
2.助けてモモえも~ん!
安価↓2
1
1
いやいやいや、よく考えてみろよ俺
手段を選ばずして掴んだ勝利に喜びなんてあるのか?
しかも勝てるかもしれないから急に手を貸してくださいとか
情けなくはないですか? 男の体面的に
莫迦だと罵られようが何だろうが、勝利も敗北も関係なく
自分が納得できる選択肢を選ぶべきだ
だから俺は、敢えて、そうできるのに、東横さんに助けは求めない
桃子「…………」
オーラス 一本場
モブA (19) 安価↓
たろー (28+20) 安価↓2
かじゅ (85) 安価↓3
カマボコ(83) 安価↓4
安価↓5 男の意地・コンマ下二桁÷2(切り上げ)をボーナスでたろーに追加
おまかせあれ!
たろー
ほい
おまかせあれ!
焼き鳥…
ひっく
せめてワハハで連荘できればよかったんだがなぁ、やらかした
せっかくの補正後ぞろ目が……
おおぅ、男の意地なければ補正後ゾロ目か
PC死んだのかな
中身入れかえなきゃいけないような状態ならしばらく更新なしになるか…
ああいやすみません。ちょっと長くなってしまってました
手加減中(50%)につき麻雀部員は技能を使いません
モブA 19+95 →114
たろー 28+20+07+21 →89
かじゅ 85+18 →103
カマボコ 83+25 →105
114-89=35
5÷2=2.5(切り上げ)
3飜・3900点の放銃 一本場につき+300
ビリッと
空気が爆ぜるような感覚がした
同時にマウスを握る指先に痺れるような感じがして
俺は反射的に手を離す
な、なんだ? 何が起こった?
恐る恐るもう一度握ったマウスは先ほどと変わらず
俺自身の体温で温くなったプラスチックの手触りを伝えてくる
京太郎「!」
PCの画面を見た瞬間、俺はあまりの突然さに背筋が伸びるほどの戦慄を覚えた
機械を通したデジタルな場のはずのネト麻が
ついさっきの一瞬、本物になった
適度な灯りの下にも関わらず薄暗く感じる部屋
対局者たちの吐息でよどんだ空気
音がする度に、地獄へのカウントダウンを刻むかのような洗牌
幾多の人間の怨念を吸ったのか分からない――雀卓
体感したことのない光景の全てが
圧倒的なリアリティを以て俺に迫ってきていた
読み合いと、騙し合いが支配する戦場が
そして俺もまた、この光景の一部だった
上家が打牌し、俺が切り、下家が捨てる
対面が鳴けば空気が引き締まり
聴牌気配を察した上家が下家から更に鳴く
巡を追うごとに高まる緊張感
手からにじみ出る汗もその量をどんどんと増えていく
―― ククク、なかなか面白かったぜ…… ――
そう言って上家に座る男は、手牌を倒し
和了を宣言した
モブA 25000→15700
たろー 25000→13400
かじゅ 25000→40400
カマボコ 25000→30500
お友達じゃないですかー!やだー!
やっぱりAってそういう……
桃子「須賀君?」
その声で俺は現実の、PC室に座る自分のところに帰って来た
ヒンヤリとした感触は、東横さんの手が、俺のそれに重なっていたからだ
東横さんは心底不安そうに俺の顔を覗き込む
桃子「須賀君、大丈夫っすか? 急に黙り込んで、それで、黙々と打って……
心ここに在らずって感じだったっすけど……」
何を言われているのかわからなくて、俺は目の前の液晶画面を見る
『対局を終了します。貴方は4位です』
そこには無機質に、そうとだけメッセージが表示されていて
初めての麻雀を徹底的な敗北で終えてしまったことが、無情にも突きつけられていた
ここは、落ち込むところなんだろうな
東横さんだって、心配そうに俺を見つめているのはそういうことなんだろう
なのに……なんでだろう……
京太郎「す……」
桃子「す?」
京太郎「すっげぇ……楽しい……!」
最後の最後に最下位に沈んでしまった?
結局一度も和了れなかった?
楽しむ余地なんてなっかたじゃないかって?
そんなのは、これっぽっちも関係ない
たとえ刹那でも――命すら賭けてもいいほどに熱くなれる瞬間と出会えた
卓を囲み、お互いの腹を探り合い
出し抜いて、追いかけて、最後には逃げ切る
単純明快で至極簡潔な駆け引きに
全ての情熱を捧げられるほどに俺はのめり込んでいた
生まれて十数年、色んなことがあって色んなことをやって
それでなおこんなにも――楽しいと、思えたことはない
京太郎「勝ちたい……!」
負けたのに、それも最下位でボロボロの負け犬なのに
こんなにも、こんなにもどうしようもなく気持が昂ぶってしまっている
だとすれば――敗北の、その先にある勝利は一体どんなものなんだろう
見てみたい。体感したい
この手で、掴み取ってみたい
そして勝利のさらにその先にある天辺も――
だから――
京太郎「俺は、一番になりたい!」
スレタイ回収きた!
スレタイ回収したらSS終了という風潮、一理ある
一旦区切って、次のイベントなり用意します。30分後くらいにはたぶん投下できるかと
Announce:対局ボーナス・四位
雀力・異能・技能が上昇しました(小)
|ω・`)
|ω・`)つ Announce:東横桃子の友好度が上昇しました(男の意地)
|ミサッ
『金曜放課後のイベントを逃すとこのまま淡々と進む』可能性が大きいの意味がよくわかったわ
これがないと雑用ポジションで終わりかねん、最悪麻雀部に入らない
ここまでがプロローグか
よくよく考えて見ればループものだよな
3days?シュタゲ?
>>505
オリジナルです。強いて言うなら、あの作品かなってのは一つだけありますが
京太郎「決めた」
桃子「な、なにをっすか」
対局が終わって、東横さんに打つかどうか聞くと
桃子「今の須賀君をほおっておくのは心配っす」
と言って、打たないことにしたようで俺たちはそのままPC室を出た
そして俺の開口一番である
本来なら下校時刻まではたっぷり時間があるし
まだまだネト麻を打っていても良かったんだが
どうにも、こうだ! と決めてからは、体がウズウズして仕方なかった
そう、俺は決めたのだ
京太郎「麻雀部に入る!」
桃子「……その展開は、まあ予想できてたっすけどねー……」
右手を平にして頭を押さえ東横さんは言う
京太郎「何を仰いますか東横さん」
京太郎「たった三年ばかり――受験も含めてしまえば二年間しかない高校生活
一度きりの青春! 楽しい! これだ! 行け! 続け!
そう思えるような活動を見定めて、それに打ち込むことは
なんらおかしいところは、ないはずだぜ?」
桃子「おかしいのは須賀君の口調っすよ……」
桃子「というか、本気で麻雀部に入るつもりなんすね……」
桃子「手が早いっすよ」
俺の手には職員室の前に用意されていた『部活動参加への届出用紙』が握られており
いままさに、須賀京太郎、と記入するところであった
京太郎「男に二言はねぇ! というより、知り合いの先輩からも言われたしな」
桃子「……何を?」
俺は加治木先輩が言っていたことをそのまま
――初めて《Golden pumpkin》で会った時に言われたことから
その後、聞いた話まで全てを――伝えた
京太郎「あの時は何も言い返せなかったけど、今は違う」
京太郎「まだルールとか、読みとかよく分かんないけど
実際に麻雀に触れてみて、楽しいって思えたんだ
こんな気分になったのなんて初めてでさ
もうどうしたらいいのかわからないくらい、ワクワクしてるんだ!」
桃子「そう、っすか」
俺を見上げていた東横さんは悩ましいように目を閉じ――
桃子「わかったっす」
桃子「須賀君が心配だと言ってしまった手前、引くに引けないっすからね」
桃子「私も、一緒に行くっすよ」
フンス、と鼻息が目に見えるくらいの意気込みを見せた
うーむ俺の一体何が心配なのだろう。よく分からない
麻雀部の部室は部室棟ではなく、校舎内にあるらしく
俺と東横さんはそちらに向かって校内を練り歩いていた
部室があるのは主に体育館と隣接した部室棟
そして、俺たちが向かっている、移動教室などの集まる南側の校舎だ
体育館の方まで歩かなくてよかったが
五階建て校舎の四階に行くのであれば
労力はほとんど変わらないような気がする
京太郎「たのもーう!」
奇数 なし 偶数 イベント
安価↓
たのもー
と、いうわけで少し非安価で話が続くので今日はこのあたりで
本日もお付き合いありがとうございます。お疲れ様でした
乙でーす
乙ー
よくよく考えると麻雀初めてすらいなくて麻雀部にも入ってない状態からスタートってのも珍しいな
ようやく始まった感じがするしここから楽しくなりそうだ
すまんがちょっとだけ安価があるんじゃよ。ゆっくり進行で再開します
ノック三回掛け声一つ
蒲原「どうぞー」ワハハ
蒲原先輩――ここの部長・主の声が返って来たので俺は迷わず引き戸を開けた
麻雀部の部室は意外と広く、中央に全自動雀卓――初めて実物を見た――とチェア
壁際に本棚とPCが一体となったスペースがあり、その横には大きめのロッカー
サイズや配置、数からして部員一人につき一つずつか……
中学の頃の、遠征時の道具さえ片付けられればいいだろといった感じの
せまっ苦しい部室を見慣れていただけに
開放感のある鶴賀麻雀部の部室は、俺の目に新鮮に映った
いやまあ、さっき言ったものを除いてしまえばほとんど何もないんだけどね……
中にいたのは、蒲原先輩、加治木先輩、それと見知らぬもう一人
それぞれ携帯やらPCやらに向かっている様子を見るに
ネト麻で一般生徒たちの相手をしている最中なのだろう
蒲原「須賀君じゃないか、どうしたんだー?」ワハハ
手元の携帯を雀卓に置いて蒲原先輩がこちらを確認する
京太郎「えーとですね」
1.麻雀部に入りたくて来ました
2.加治木先輩を見返しに来ました
3.チーッス、三河屋さンでェす
安価↓2
2
1
京太郎「男須賀京太郎、麻雀部に入りたく参上した次第であります!」
気合を入れて敬礼のポーズ
んでバァ――z__ン、と必要事項記入済みの入部届けを俺は蒲原先輩に差し出した
蒲原「おぉー、そうかそうか……」ワハハ
蒲原先輩は俺の手から用紙を受け取り、うんうんと頷き
蒲原「って本当かァ―――!?」
クワッッッッと目を見開いて叫んだ
マンガだったらたぶん、集中線が大量に書き込まれ
俺と東横さんの髪がその勢いで逆立っていただろう
京太郎「本当ですよ。大マジもマジ、紛れもなく事実ですって」
蒲原「はぁ~……どうする? ユミちん」
蒲原先輩は用紙も雀卓に置くと、未だ黙ってチェアに座ったままの加治木先輩を振り返る
東横さんは、ただ見ているだけだ
ゆみ「そこはお前が部長なんだし、判断はお前に任せるが――」
と、前置きして加治木先輩は
ゆみ「須賀君、厳しいことを言うようだが君は私の言ったことを忘れたわけじゃないよな?」
静かに、俺に問いかける
大切なのは、楽しんで麻雀をやることなんだ
誰かに頼まれたからとか、そういう理由なしに
楽しくて、強くなりたくて、辛くても一緒にやっていけるような仲間
私たちが求めているのは、そういう人でもある――
これは、加治木先輩の言葉だ
あの時の俺は、目の前に困っている人がいるからと
自分の都合、独善的な気持ちや同情だけで加治木先輩に
何かできることはないか、そう持ち掛けていた
それに対して加治木先輩は、現実的で論理的な対応をしつつも
こう言って、俺の行動を断ったのだ
今となって考えればそれは当然の行為であるし
何よりも、この、麻雀の楽しさを知ってしまった以上
なんて愚かで浅はかな言動だったんだろうと、反省するばかりである
そうさ
あの時の俺と、今の俺は違う
だからこうして胸を張って言えるんだ
京太郎「勿論です。むしろ、先輩の言葉を覚えているからこそ
ここに立っているんです」
京太郎「先輩の言っていた通りでした。麻雀って、本当に楽しいんですね!
なんていうか、すっげーワクワクが止まらなくて
負けたはずなのに、悔しいのに、全然辞める気なんて起きなくて
まだまだ楽しみたい、どんどん強くなってもっと楽しみたい! そう、思えたんです」
京太郎「だから、来ました」
京太郎「俺を麻雀部に入れてください!」
京太郎「先輩の、仲間にしてください……!」
俺は頭を下げた
この場にいる全員の注目を集めているとか
そんなことは関係なく、恥も外聞も捨ててだ
ゆみ「――そうか」
そう、呟くのが聞こえると、俺の視界に加治木先輩の足が映る
ゆみ「顔を上げてくれ」
ポンッ、と俺の肩に加治木先輩の手が載せられる
ゆみ「君の想いは、十分に解ったよ
解った上で――今の君の願いを断るなんて、私にはできない」
京太郎「それじゃあ……」
ゆみ「ああ。これからよろしく頼むよ、須賀君!」
顔を上げるとそこにあったのは、加治木先輩の顔で
しっかりと笑みを作ったその表情のとても透明な綺麗さに
俺は思わず見惚れてしまっていた
ポンポンっと肩を叩き加治木先輩が元の場所に戻ろうとする中
俺はようやく自分が認められた実感が湧いてきて
京太郎「はいっ!」
と声高らかに返事をした
一旦区切ります
再開します
話はついたようだし、と蒲原先輩、もとい蒲原部長が
俺の持ってきた用紙にサラサラと署名を入れる
智美「あとは顧問の先生に判を貰えれば、晴れて正式な部員だなー」ワハハ
京太郎「おぉー」
よく分からないけど声が出た
蒲原部長は、蒲原智美という名前らしい
同時にPCに向かっていたもう一人の部員――といっても最後の部員だが――も
紹介してもらった
睦月「二年の津山睦月です。よろしくお願いします」
一年坊相手にかなり丁寧に挨拶されてしまい、俺も恐縮ながらに返した
津山先輩はまだ対局中だったらしく、すぐPCに戻ったが
ふむ……何だか生真面目そうな印象のお人だ
一見常識人のようで、変な人の加治木先輩や
笑みを浮かべて、何を考えているのかさっぱりな部長
この二人に比べれば普通な人だろうか
あ、いかんいかん。自分のことにかかりきりで忘れるところだった
京太郎「それで――」
俺は何気なしに、東横さんを振り返り
京太郎「東横さんはどうするんだ?」
何気なしに、そう言った
桃子「!?」
智美「?」
ゆみ「?」
睦月「?」
固まる空気。しかも東横さんに至っては――
京太郎「……あっ」
う っ か り 忘 れ て た
今の、本気で隠れている東横さんは
大声でも出さない限り、普通の人には見えないんだった
しかも追い打ちをかけるように、振り返った先の東横さんはニヤッと笑う
黙ってた方が、面白そうっすね
と、東横ォ―――!
などと音にならない会話をする俺たちだったが
そもそも見えてない東横さんに話しかけるということは
端から見ると、想像上のお友達に話しかけてるヤバい人なワケで
京太郎「あっ、いや、その、今のは俺の独り言ということで」
ゆみ「何を言っているんだ君は……」
胡乱なものを見る目つきで俺を見る加治木先輩
いかん、このままでは俺が頭のおかしい人になってしまう
部長にも何か言われる前に言い訳をしようとして
――当の本人が、何故かスンスンと鼻を動かしていた
智美「確かに、部室に須賀君以外の知らない匂いがするなー……」
京太郎・桃子「!?」
ゆみ「……蒲原?」
智美「あーでも気のせいかもなぁ……室内だから空気の流れがあるわけじゃないし」
実家柄、鼻自体は利くんだぞー? と誰が聞いたわけでもないのに
自己申告する部長。一方で、怪訝そうな表情で考え込む加治木先輩
考え込む姿すら様になっていたが、重要なことはそうではなく
ゆみ「――なぁ」
加治木先輩はゆっくりと、口を開いた
その鋭い視線は俺、ではなくその背後――東横さんがいる処へと置かれていた
ゆみ「いるんだろう?」
まるで確信しているような口ぶりに俺と東横さんは閉口
加治木先輩の視線は、実際に東横さんがいる場所とはズレている為
見えているわけではないんだろう
しかし先程の考え込んでいる間に、加治木先輩の中では何かが繋がり
何らかの確証を得たのだ
だからこうして、東横さんに語り掛けているのだ、たぶん
桃子「…………」
一方横目で東横さんを確認すれば、ある種複雑そうな
どうしようかと、悩んでいるような表情をしていた
俺の心配半分、面白半分で隠れていた彼女からすれば
まさしく青天の霹靂といった感じの状況なのだろうことは
簡単に予想がついた
――ここまでついてきたのは彼女自身だが、その切っ掛けを作ったのは俺だ
ならばそこから先、彼女がどうするかなんてことは
彼女自身が決めることであって、俺がどうこうすることではない
だから彼女の気持ちを慮らずに行動してしまったのが、そもそもの失敗であって
彼女意思を尊重するためにもここは泥を被ろうと一歩踏み出して
桃子「いいっすよ、須賀君」
東横さんは俺よりさらに一歩前に出て、俺を遮った
声を出したせいで急に姿が見えるようになったのか
部長も加治木先輩も俺の前に現れた東横さんに両目を見開いて絶句している
津山先輩は集中しているのか、相変わらずこちらに背中を向けているが
少なくとも二人はとても驚いているようで
あのー、お二方。女性がしてはいけないような顔になってます
ゆみ「はっ!?」
加治木先輩がお戻りになられた
素早く二、三回目を瞬かせると
ゆみ「君は……」
桃子「須賀君のクラスメイトの、東横桃子っす」ペコリ
桃子「須賀君が勢いのあまり暴走しないか心配で着いて来て
本当なら、このまま黙って帰ろうと思ってたっす」
でも、と東横さんはワンクッション置く
桃子「私は、こう、影が薄いっすから。麻雀を打つにしてもなかなか
難しいものがありまして。今まで、なんとなく避けてきたっす」
京太郎「…………」
想像でしかないが
東横さんは、その影の薄さ、もとい相手に“見てもらえない”特性のせいで
きっと、いつも自分のやりたいことを我慢してきたんじゃないだろうか
本当は麻雀が好きで好きで堪らないのに
まともに打つには機械を通したネト麻しかなくて
自分を一切見てもらえないからと
誰とも交わらず、一人でずっとやって来たのかもしれない
桃子「でも麻雀を本当に楽しんで打ってる
――それこそ横から口出しなんてするのが無粋に感じるくらい――
須賀君を見て、彼と一緒なら
もしかしたらこんな私でも、楽しむことができるのかなって、思ったんすよ」
桃子「だから、さっき加治木先輩に訊かれたとき、もう隠れるのはやめて
勇気を出して、一歩踏み出してみようって、決めたんす」
言って、東横さんはポケットから、あるものを取り出した
京太郎「って、それいつの間に……」
桃子「んっふっふー」
目にも止まらぬ早業っすよ、と言ってドヤ顔を作る。可愛い
桃子「と、いうことで先輩がた。須賀君共々、よろしくお願いするっす!」
Announce:麻雀部に入部しました
昼・放課後・夜行動に新たな項目が追加されました
蒲原智美と友好度が発生しました
津山睦月と知り合い、友好度が発生しました
麻雀部員の連絡先を入手しました
放課後行動を終了します
4/15(金) 夜 好調
京太郎「充実した一日だった」
1.勉強 (学力上昇大)
2.メールor電話 (友好度上昇)
3.麻雀勉強 (雀力・異能・技能いずれか一つ上昇)
4.ネト麻 (雀力・異能・技能上昇)
5.早寝 (体調向上)
3
電話 モモ
京太郎「電話でもするか……」
誰にしよう?
1.東横桃子
2.加治木ゆみ
3.蒲原智美
4.津山睦月
安価↓2
1
3
1
京太郎「お、そういや部長に聞きたいことがあったんだった」
prprprpr
智美『もしもし、蒲原ですー』ワハハ
京太郎「夜分遅くすみません部長、須賀です」
智美『須賀君かー。どうしたんだ?』ワハハ
京太郎「実は明日のことについて訊こうと思ってたんですが
ド忘れしてて」
智美『あー、あるよなぁそういうこと。ついさっきまでカレーの気分だったのに
うっかり友達と話してる間に、ラーメン頼んでたりするよなー』ワハハ
それは、なんか違う、というか確実に違いませんか
京太郎「それでですね、休日の部活なんですけども」
智美『そういえば言ってなかったなー』ワハハ
大抵のことはユミちんに任せてるから、と付け加える部長に
俺は一抹の不安を感じずにはいられなかった
本当に、この人が部長で大丈夫なのかよ
加治木先輩は主将的なものかと思ってたら
割りと真面目に部長的なことをしているしなぁ……
智美『学校がある時は、言わずもがな
ない時は、あらかじめ連絡することになってるぞー』ワハハ
なるほど
休日に練習がある場合は前日か当日の朝に連絡がある、と
智美『日曜は基本的にないけどなー』ワハハ
京太郎「了解しました。ありがとうございます、部長」
Announce:蒲原智美の友好度が上昇しました
夜行動を終了します
4/16(土) 朝 好調
京太郎「ねむーい」
0 1 カピー
4 9 なし
7 ???
44 4 9 それ以外 0 1
安価↓
かp!
かぴー
ちょっと待って、ここで7出されるとかそんなん考慮しとらんよ……
シークレットイベント入ります
4/16(土) 朝 好調
鶴賀学園は第二土曜日は登校日と決まっていて
俺は平日と変わらぬように起き、準備をし、飯を食う
本来なら休日の朝はペットの、カピバラのカピーと戯れるところなのだが
学校に行かなければならないのなら話は別である
飯を食った後は無駄に広い家を出て自転車に跨り、通学路を走る
と、このようにいつも通り、ルーティンワークを行っていたのだが
まさかのまさか、あんなことになるなんて
この時の俺には予想できなかった……
というより予想できる奴は、たぶん麻雀で一巡先が見えてる
特殊イベント判定
01~35 京ちゃん
36~70 京太郎くん
71~90 須賀くん
91~98 ……誰?
ゾロ目 京ちゃん 44 ……誰?
安価↓
だれ
おら
魔王降臨
4/16(土) 朝 好調
授業があるといっても午前中だけで、中等部はそもそも休みなせいか
いつもなら登校する生徒の数がピークに達する時間帯にもかかわらず
校門をくぐる生徒の数はそこまで見受けられなかった
俺も数少ない生徒の中に混じって校門をくぐろうとして
京太郎「なんだ、あれ……」
気になるものを見つけてしまった
校門そばの……桜だとかが植えてある植込みの近くを
私服の女の子がうろうろしていたのだ
暗い色で統一された服装に、肩掛けのバッグ
おまけにキャスケットまで被っているのだから
もう怪しさで全開だった
通報されても、文句は言えんな……
なーんてことを考えつつも
ただそれだけの、俺には関係のないことだと思って
登校を再開しようとして――完全に足が止まった
???「……京ちゃん?」
だって、その不審者らしき人から呼び止められてしまったのだから
しかも俺のことをそうやって呼ぶ人なんて
片手で数えるくらいしかいなくて
???「よかった、京ちゃんだ……」
京太郎「……確認せずに声かけたんですか――照さん」
そう言って小走りに寄って来たのは
まさしくそのうちの一人、宮永照その人であった
咲ちゃんじゃない…だと…
まさかの照!
予想外の照で歓喜
照!?
ほうほう
やったー照だー
ラブリーテッル
これ当たってたからいいものの、もし人違いだったら
爽やかな土曜の早朝、高校生を呼び止める不審者が現れたと
お茶の間をニュースで賑わせるところだ
しかもそれが知り合いによる犯行とか、考えたくもない
照「……京ちゃんは、私のことなんだと思ってるの」
京太郎「うーん……」
P(ポンコツ)の遺伝子を分け合った姉妹の姉、かな……
とは正直に言えないので
京太郎「幼馴染の、その姉ですよ
この場合幼馴染と同義ですけども」
照「そっか」
あ、なんだか機嫌がちょっと良くなったぞ
普段から感情をはっきりと表情に出さない節があるので
ちょっとした変化は、それこそ付き合いが長くなければわからないだろう
京太郎「というか、こんなところで何やってるんですか」
確か照さんは東京の……なんて言ったっけか
厳戸台だったかそんな感じの
照「白糸台」
そうそうそれそれ
その高校に行っていたはずである。それが、何故に長野に?
照「……別に」
京太郎「え、そこで誤魔化すんですか」
照「誤魔化してないもん」
京太郎「いやいやいやいや……」
どう考えても雑すぎですってば
それで誤魔化せてると思っちゃう照さん、本当に年上なのかな……
しばらく安価ないので、区切るますです
???さんのところまでは進めたかったのですが……そこでイベント踏むのかぁ……
質問があればしばらく受け付けます
区切りおつおつー
てるてるが出てくる前、どうせ踏まないだろうと思ってカピーにエサやる描写を書いてました
本日はこれにて終了します。お付き合いありがとうございました。お疲れ様でした
おつでし
乙ー
おつ
神撃のバハムートを開くと新しいイベントが始まってまして
そこまではいつも通りだったんですが、新しいキャラボイスに斎藤桃子さんが起用されてて
「ホァッ!?」ってなりました。しかも起用されていたのは>>1のお気に入りキャラという…
本日の更新ですが、てるてるのパートがかなり長くなってしまっており
書き上がり次第投下という形になります。できれば今日中には投下したいです
把握ー
リザか
なんにせよモモ推してく
新クラス・バウンサーってなんやねん……
これファイター&テクターはグッバイしなきゃなのかな
無事書き終えましたので、再開します
プイッと俺から目線を外し
そっぽを向く照さんの、特徴的な癖っ毛が揺れる
全身黒づくめに近いとはいえども
私服の照さんはそれはそれで可愛らしく
俺としても、彼女にはしばらくぶりに会ったのだから
しばらくこのまま話でもしていたいところなのだが
現実の問題として、学校に行かなければならなくて
遅刻や無断欠席だけは避けたい心情と、この人を放っておくと
どんなことになるか分かったものじゃないという心情がぶつかり合い
京太郎「照さん、携帯って持ってます?」
照「持ってるよ。……てるだけに」
京太郎「」ビュオー
長野に一足早い冬が来ました
ダメだこいつ、早く何とかしないと
京太郎「ゥオッホン。とにかく、俺は今から学校ですけど、終わったら連絡しますから
できるだけ動かないようにして下さい」
手早く携帯のアドレスを交換する。ポンコツといっても
こういう機械なんかの扱いは難なくこなせるのになぁ
いやまあいまどき、携帯すらまともに扱えないほどの機械音痴な高校生なんて
いるわけはないと思うが
照「京ちゃんはもっと私を信用するべき」
照さんは半目でこちらを見上げてくるが
身長差があるせいか迫力に欠ける
京太郎「はいはい」
照「…………」ムスー
幼馴染の姉妹が揃って方向音痴なのは身を以て知っている
たぶん今回も、迷った挙句ここに来てしまったんだろうな……
俺には幼馴染の姉妹がいる
姉の名前は――宮永照
妹の名前は――宮永咲
幼馴染、といってもそこまで深く突っ込んだ
付き合いをしていたわけではないが
二人とも年の割にはしっかりしていたくせに
何故かいつも、どこか抜けていて
放っておけない。そう思わせるような姉妹だった
京太郎「そういえば雑誌で照さんのこと見ましたよ
インハイに続いて春季大会でも連覇だって。おめでとうございます」
照「ん、ありがと。でも春は去年までのエースが出てなかったから」
結局照さんはあれからどこにもいかなかったようで
学校のすぐ横にあるコンビニで週刊少年誌を立ち読みしていた
遠目から見ているときは凛々しい大人の女性といった風貌の照さんが
俺を確認するや、表情を綻ばせたのには、ドキッとさせられた
京太郎「でも去年の春と夏は、そのエースたちを抑えてたってことでしょ?
充分凄いですって」
照さんはどうやら、名門・風越女子へと行きたかったらしかった
それでどうやったら北の方にある鶴賀にたどり着くんだよ、と一瞬考えたが
東京から電車一本で来たのであれば
照さんはおそらく慣れ親しんだ長野駅で降りるだろう
そして長野駅から最も近い私立高校は鶴賀だ
長野駅にさえつけば何とかなると思って、あとは為すがまま歩いてきたってことかね
方向音痴は方向音痴でも、ちゃんと道筋立てて考えれば
何故そうなったのかを理解できるあたり、照さんはまだマシな方かもしれない
妹の咲はというと……
うん。考えるのはよそう
小・中学生の頃、あいつは散々周りを騒がせてたからな――迷子で
照「京ちゃんも、麻雀やってたっけ……?」
京太郎「つい昨日から始めたばかりですけどね」
まだまだズブのド素人です。俺が答えると
そっか、と呟いて照さんは窓の外を流れる風景に目をやった
俺たちは今、南の方に向かう電車に乗って
――自転車だと滅茶苦茶時間がかかりすぎる――
風越に向かっていた
何故に風越に行きたかったのか、そう照さんに問うと
照「…………」
答えてくれなかったので分からない
そもそもなんで長野に帰ってきてるのかすら分からず仕舞いだが
こうして着いて来ている(連れて行っている)のに何も言わない辺り
信頼されてないわけではないと思うのだが
如何せん事情など重要なことを喋ってもらえないのは
俺と照さんの関係が、そこまで気安いものではない証なのかもしれない
でもやっぱりそこそこくらいは、頼ってもらえているのだと信じたい
照「…………」
京太郎「…………」
照「……京ちゃん、さっきから携帯震えてるよ」
京太郎「え? あぁ、女性と一緒にいるのに、携帯見るのも失礼かと思いまして」
照「いいよ、それくらい。私と京ちゃんの仲なら」
クスリ、と笑みを見せる照さん
京太郎「それじゃお言葉に甘えさせてもらって」
いまさらそういう気を遣うような間柄でもないってことか
俺は左ポケットから機種変更したばかりの携帯を取り出す
『メール:新着3件』
父親と迷惑系以外のメールが受信されていることに
多大な感動を覚えつつも、俺は一番上から中身を確認する
―――――――――――――――――
From:部長
―――――――――――――――――
了解だぞー
お姉さんが来てるならしょうがないな
―――――――――――――――――
部活に出られない連絡をしたものの返事だった
本当は俺の姉ではないのだけれど、迅速に説明するならと
そういうことにしておいた。罪悪感はあるが、嘘も方便である
そういえば同じ内容を一応加治木先輩に送っておいた
部長に任せっきりにしておくと、あの人の中だけで完結してしまって
加治木先輩や東横さんの耳に入らないまま
来週頭に俺が厄介被る未来が、容易に想像できてしまったからだ
―――――――――――――――――
From:加治木先輩
―――――――――――――――――
東京からお姉さんか……
あまり無茶はするんじゃないぞ?
―――――――――――――――――
おおぅ……
嘘は方便と割り切ってなお、親切心からの言葉を返されてしまうと
精神的にダメージががが……
―――――――――――――――――
From:東横
―――――――――――――――――
加治木先輩から聞いたっすよ!
須賀君がいなかったら私はどうやって
部の皆に姿を見せればいいんすか!?
―――――――――――――――――
いや、知らんし
喋ってたら見えるんだから、定期的に喋ればいいんじゃねーの?
ピコピコと携帯のランプが光り、続いてバイブレーション
―――――――――――――――――
From:東横
―――――――――――――――――
(´・ω・`)あんまりっす……
―――――――――――――――――
まあ、東横さんには悪いことしたかなぁ……
と反省しなければならないのは確かだ
あいつは自分で決めたと言ってはいたが
半ば俺が麻雀部に連れ込んだような感じだし
しかも俺と違って他の部員と面識があったわけでもないし
メールの顔文字のせいで
麻雀部の部室の隅っこに体操座りをしながら
床に人差し指でのの字を書いていじける東横さんが
すぐさま想像できてしまい、申し訳なさでいっぱいになる
京太郎「今度ジュースでも奢ってやるかね」
その旨をしたためて返信すると、俺はポケットに携帯をしまった
いくら照さんがいいとは言っていたとしても
やはり一緒にいる相手を放っておくのは不味いんじゃないかと思う
照さんを確認すれば、なにやら本を読んでるようだった
色川武大みたいな名前の作者以外にはどんなものかよく分からなかったが
照「終わった?」
京太郎「ええ」
パタム、と本を閉じる音と電車が止まるのが偶然にも一致する
それが、これからの出来事の始まりを告げる音のようにも思われて
俺は漠然とした不安感を消すように窓の外を見た
4月の長野の空は、底が抜けるような晴天だった
名門・風越女子は、長野の高校でも最南端に位置し
県内各所から多くの生徒が通う、所謂お嬢様女子高というやつだ
しかしその一方で麻雀部の実績はすさまじく
昨年、無名の龍門渕高校に敗れるまでは6年連続でインターハイに出場しており
部員は三桁近い人数を擁しているという
昨年敗れはしたものの、やはり今年も長野県予選優勝候補の一角、だそうな
なんでそんなこと知ってるのかって?
昨日部室から拝借したローカル麻雀雑誌に書いてあった
インターミドルチャンプに取材とかそんな特集が組まれていて
そこに写る女の子の、なんていうか胸部装甲には目を見張るものがあったが
重要なのは、そうじゃないだろうと読み飛ばした
麻雀関係以外でその雑誌を目にしたのであれば、喜んで
じっくりねっとりとその特集を見たのだが
照「……咲に、会いに来た」
風越は位置的に長野市から遠い、飯田市にあるため
特急に乗っているのだがそれでも四時間くらいかかる
その間に照さんが口を割ってくれればと思ってはいたが
案外早く、俺の目論見は達成された
照さんはやや俯きながら、ポツリと言う
照「咲は麻雀が強かったから、それこそ私よりもずっと」
インターハイチャンプよりですか
照さんはコクリ、と頷く
あの何か取り柄があるようには見えない、ポンコツが?
全国の高校生の頂点に立つ照さんより……強いって?
照「麻雀は、咲の唯一の取り柄だから」
何気に酷いこと言ってないかこの姉
照「だから、長野で一番強い風越に行ってるものだと思って」
京太郎「…………」
じっと窓の向こうを見つめる照さん
冗談とか韜晦とか、そういうことを言っている気配は全くない
京太郎「…………」
……はぁ。なんてこったい
京太郎「あのー、なんて言うかですね、ひっじょーに言いづらいのですが……」
照「?」
頭を掻く俺に照さんは特に表情を変えず小首を傾げる
何か言いたくない事情があったのなら、仕方ないのだが……
咲に会いたかったとか、そういうことは、もっと最初に言って欲しかった
京太郎「咲はですね――公立の、清澄高校ってところに行ったんです」
照「少し前に、あの娘が東京まで来た時に――私は、あの娘を追い返してしまった」
照「顔も合わせないまま、一方的に」
北に引き返す電車の途中、ポツリポツリと照さんは語りだした
とはいってもまだまだ触れてほしくない部分があるのか
要点だけ抜き出したような、抽象的な内容だったが
照「本当は解ってた。咲は何も悪くないって
ちょっとタイミングが悪かったの。色々あって、全然、余裕とかなくて
――そのことを謝りたくて」
京太郎「なんでまた、一人で?
おばさんと一緒に来るか、おじさんに聞けばよかったじゃないですか」
俺の単純な疑問に照さんは表情を強張らせた
照「……母さんは私を止めるだろうし、父さんは絶対教えてくれないから……」
京太郎「???」
俺は照さんとおばさんが東京に引っ越していった前後に
宮永家に何があったのか、知らない
だからこの言葉の意味を推し測ることができなければ
まだまだ何か隠している様子の照さんに
もっと踏み込んで、問い質すこともできなかった
照「結局、ここに帰って来るのか――」
清澄高校の校門は閉まっていて、部外者が立ち入れる状態じゃなかったので
直接、宮永家の前まで俺たちは来ていた
やや苦々しい表情の照さんの言っていた言葉の意味は、やはりというか、解らない
なにが、ここであったんだろう
幼少期を過ごしたここに、どんな想いがあるんだろう
照さんは――何を、怯えてるんだろう
ピーンポーン……
チャイム音の余韻が消えるまで、照さんはボタンを押した姿勢のまま固まっていた
咲『――はい』
インターホンから響いてきてのは、紛れもなく咲の声
俺にとっては小学生からの知り合いで、中学はずっと同じクラスの――幼馴染
照さんにとっては、血を分け合った――肉親の一人
咲からも、ここにいるのが自分の姉と、幼馴染であることは見えているはずだ
インターホンに埋め込まれたカメラが、血液を通わせたような錯覚に陥りつつも
俺は、黙ってそちらの方を注視した
咲『……久しぶりだね。それで、何の用かな――お姉ちゃん』
見えていても眼中に入っていないのか
問題外だからと敢えて無視しているのか
咲は俺を意図的に省いて、照さんを呼ぶ
照「……咲に、会いに来た」
咲『そっか……』
咲『でも、それはダメなんだ』
咲『……お姉ちゃんに会うことは、できない』
照「どう、して……?」
照「わ、私は……! どうしても咲に言いたいことがあって」
咲『お姉ちゃんは、私を追い帰したのに?』
照「っ!」
咲『私には、ちゃんと受け入れろって言うの?』
咲『それは、私が妹だから――?』
咲『私が ――――― したから?』
照さんが黙ったのを切っ掛けに咲は畳みかけていた
その中の、小さくて聞こえなかった一言
何を言ったのかは解らないが、その一言で
明らかに照さんの様子がおかしくなった
まるで叱られるのを恐れる、小さな子供のように
怯え、竦み、背中を震わせていたのだ
俺はその様子が見ていられなくなって、堪らず声を上げる
京太郎「咲。あのな、照さんは……」
咲『……京ちゃんは、お姉ちゃんの味方、するんだね』
今まで聞いたことのない、底冷えするような声で咲はそう言った
背筋が凍りつきそうになるのを抑え、俺は一歩踏み出す
京太郎「咲!」
そうじゃない! 俺は――
咲『帰って!』
咲『今は、どうしても顔、見たくないから……』
―― 見られたく、ないから ――
俺の言葉は、咲の一言で掻き消され、喉元に残留して
やがて熱を持って下へ下へと落ちていった
照さんは落ち込んだように俯き
前髪の陰になってその表情までは判別できないが
唇を噛みしめ、両手を強く握りしめているのだけで
俺は解ってしまった
解った上で――何もできなかった
本当は声を掛けるなり、するべきだったんだろう
けど、どうしてか……俺は何もできなかった
咲に追い返され俺たちは、重たい足を引きずりながら
長野駅まで歩いて戻った
気付けば時間は矢のように過ぎ去っていて
朱い夕日の照らす光が長い影を作り
街にゆらゆら揺らめく像を投げかける
照さんの足並みはどこか、その影のように覚束ない
照「――京ちゃん」
駅に続く陸橋の上で、照さんが俺を呼びかけた
土曜の夕方、どんどん走りすぎていく車の騒音
けたたましい街の喧騒の中で、不思議と照さんの声は通って聞こえ
俺の頭の中に入って来る
振り返った照さんの、緋色の瞳は真っ直ぐ俺を、映していた
照「これから京ちゃんが、麻雀を強くなろうとしているのなら
たぶんその先に待ち受けているのは、とても長くてどうしようもなく辛い道だよ」
照「苦しくて、悔しくて、それでも前に進もうとする度に――壁にぶつかる」
照「そんな時、どうする?」
京太郎「それは……」
俺は、たぶん諦めないだろう
自分に足りないものを、探して分析して、どうすれば克服できるのか
そして、克服するためには何をすればいいのか、必死に考える
照「うん。そうだよね。人はそうやって、努力をする」
けれど、と照さんは言葉を引き絞り
照「努力は報われるとは限らない。これは一般論」
照「人には向き、不向きが少なからず存在していて
それも分からないまま、見当違いな努力を重ねているようなら
努力は報われないし、時間もただ浪費するだけ」
大成した者は、須らく努力をしている
否、そうではない。彼らは努力する方向性を理解しているだけなのだ
そして大成する者は、それを努力だと決して感じることはない
ただ、それだけのことなのだ
照「でも麻雀は、違う。麻雀はどんな努力をも裏切らない」
照「どれほど腕前が低く才能がなくても、一回一回の対局をどんどん積み重ねていけば
それは自ずと、大きな力になっていってくれるはず」
照「だから、どんなに辛くても、どれだけ苦しくても――諦めないで」
照「諦めなければ、必ず道は開けるはずだから」
そう言って、照さんはまた前を向いた
この陸橋を渡り切ってしまえば、もう照さんは東京へ戻ってしまう
このまま、何も言わなければ、照さんは咲に拒絶されたまま
――誰かに否定されたまま、故郷から居なくなってしまう
それは――とても哀しいことだ
だって、照さんが咲に――家族に否定されてしまったら
それは自分の帰る場所がなくなるのと同じだ
このままだと取り返しがつかなくなってしまう
照さんも、咲も、後戻りできなくなって
姉妹が、姉妹でいられなくなってしまう
家族で、いられなくなってしまう
だから、何か言え、言うんだ、俺
照さんが、踏みとどまれるように――
京太郎「――照さん!」
必死に振り絞った声は、震えていたかもしれない
客観的にそんなことも分からないくらい、俺は緊張していた
京太郎「約束しましょう」
京太郎「俺は絶対にへこたれないし、諦めません」
京太郎「だから、照さんも諦めないでください」
俺の差し出した指を見て、照さんは意外そうに目を丸くする
自分の中で考えをまとめているのか、俺の指を数秒間見つめ
やがて薄く笑うと、同じく小指を差し出し、俺の小指と絡めた
指切りげんまん、嘘吐いたら針千本飲ます
まるで小学生か幼稚園児のような、幼い行為
それでも、俺たちにとっては誓うことそれ自体に意味があった
互いに生き証人となって、互いの立てた誓いを違わぬよう
見守り続ける意味が
照さんはキャスケットを被り直すと
迷いは振り切ったのか、振り返ることなく、しっかりとした足取りで歩いてゆく
インターハイチャンプ
日本全国の高校生の頂点に立つ
――俺の目標である、“一番”の照さんは、長野を発った
Announce:?????の《開示条件》(1/6)を達成しました
異能ベースタイプが《神器》に設定されました
宮永照の連絡先を入手しました
宮永照と友好度が発生しました
朝行動を終了します
昼行動を終了します(強制)
これ照も攻略対象なのか
異能ベースタイプってのが気になるけどいきなり重要イベントきたなぁ
>>573
できなくはないけど、止め……おっと誰か来たようだ
4/16(土) 夜 好調
京太郎「久しぶりに会ったけど、雑誌の写真より美人だったな照さん」
俗に言う写真写りが悪いという奴だろうか
1.勉強 (学力上昇大)
2.メールor電話 (友好度上昇)
3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか一つ上昇)
4.ネト麻 (雀力・異能・技能上昇)
5.早寝 (体調向上)
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください(相手は再安価)
無効の場合さらに安価↓
朝コンマ7が条件ならいずれやるつもりだったイベントなんだろ
フラグ6までいくとどうなるのか気になるな
安価↓
4
3
京太郎「よし!」
照さんとあんな約束をしてしまったからには
麻雀を鍛えなきゃいけないわけで
京太郎「ネト麻だ!」
夏、とは言わないが秋くらいには
結果が出せるようになってるといいなぁ
特殊判定
0 自由安価(高校生雀士一人)
4 のどっち
7 モブ卓
ゾロ目 7 44 4 それ以外 0
0になった場合は再安価出します
安価↓
ほ
ほいっと
京太郎「お、手頃な卓を見つけた……」
先日、というか昨日だが
麻雀部で使っているというネト麻のサイトを教えてもらって
さっそくアカウントを作ったわけなのだが
ネト麻界隈でもかなり大手のサイトのようで
アバターを着飾ったり、対局者個人にチャットを飛ばせたりと
なかなか機能が充実していた
京太郎「よーし、打つぞー!」
コンマ7=モブ卓
モブの雀力→コンマ下二桁÷2
モブい雀力 安価↓
モブろ雀力 安価↓2
モブは雀力 安価↓3
はい
あ
おまかせあれ!
モブい (44)
モブろ (03)
モブは (07)
たろー (29)
親決めします。上から順に安価↓~4で大きい順(ゾロ目不問)
は
あ
おら
はい
東 南 西 北
モブい モブは たろー モブろ
『対局を開始します』
京太郎「よし来い!」
東一局 零本場
モブい (44) 安価↓
モブは (07) 安価↓2
たろー (29) 安価↓3
モブろ (03) 安価↓4
はい
あ
いが妙に強いんだが!
ふ
モブい 44+77 →121
モブは 07+29 →36
たろー 29+87 →116
モブろ 03+96 →99
モブいゾロ目につき自摸和了
77×100=7700
奇数・リー棒あり6800点
偶数・リー棒なし5800点
13 モブろ
57 モブは
9 たろー
安価↓
あ
は
連投するわー
ごめ
別スレ誤爆った
モブは>リーチ!
初っ端仕掛けてきたのは、モブはだ
三巡目からのリーチ……よほど手牌が良かったのだろうか
京太郎「ここはオリだな……」
相手の当たり牌もよく分からないし
まるっと初心者の俺が攻めた結果、デカい放銃を喰らっては
意味がないわけだし
取り敢えず合わせ打ちっと……
そして暫く過ぎて10巡目
モブい>ツモ!
京太郎「ん。モブはより先にか……」
リーチをかけずに黙ってたから、聴牌してたって気付かなかった
この人……俺よりはるかにできる人っぽいな
モブい 25000→32000
モブは 25000→22000
たろー 25000→23000
モブろ 25000→23000
東一局 一本場
モブい (44) 安価↓
モブは (07) 安価↓2
たろー (29) 安価↓3
モブろ (03) 安価↓4
おまかせあれ!
たろー
モブにまたお友達混ざってないか?
いのコンマ的な意味で
5分経ったし連投で
モブろ>ツモ!
京太郎「!?」
モブいが連荘して一本場、の、2巡目で早くもモブろが自模った
『三元牌・1飜1000点』
京太郎「」ズコー
モブい 32000→31400
モブは 22000→21600
たろー 23000→22600
モブろ 23000→24400
東二局 零本場
モブい (44) 安価↓
モブは (07) 安価↓2
たろー (29) 安価↓3
モブろ (03) 安価↓4
おまかせあれ
あ
そい
ハハ
初めて和了った?
トラブル発生につき、本日は終了します
すみません...
乙ー
トラブルは仕方ない
乙です
ネット繋がらなくなったぞ→モデム熱暴走のコンボ
再開します
モブい 44+58 →102
モブは 07+69 → 76
たろー 29+90 →119
モブろ 03+61 → 64
モブろがたろーに放銃
119-64=55
5÷2=2.5(切り上げ)
3飜・3900点の放銃
京太郎「こ、これは……!」
この手牌、間違いない
イケる!!!
たろー>ポン!
河に捨てられた白を鳴き、いつでも和了できる状態を作る
しかし――狙いはそれではないのだ
既に手牌には――三索刻子、五筒・九萬・西対子が出来上がっている
つまりこのうちのどれか一つでも自摸るか鳴くことができれば、聴牌の形だ
1巡、2巡と状況は動かないまま河に捨て牌は増えていく
聴牌気配とか、正直よく分からないから
もしかしたら、自摸切りしている俺は当たり牌を出してしまうかもしれない
そのリスクが念頭にありつつも――俺はなんとなく、来るような気がしていた
今なら国士無双だって一発で引き当てられそうなくらい
妙な自信に満ち溢れ、俺は自分の自摸番を迎えた
来た
脳裏に電撃が走るような感覚と共に、認識する
残り一枚しか残っていなかった、西が手元にやって来た
これで聴牌。副露(鳴き)をしているので立直はかけられないが
鳴いたのは三元牌。和了する為の役自体はある
だから、あとは信じて待つだけだ――
俺の自摸切りが誰かの当たり牌にならないことを
誰かの切った牌が、俺の当たり牌であることを
トットットットッ
牌を切る音だけがリズミカルに聞こえてくる
ときたま混じるドラの音にビックリしつつも、俺は待つ
3巡、4巡、5巡……
――あぁ、もうダメか?
ドーンゴロゴロ
『三元牌・対々和 3飜3900点』
残り山が片手で数えるくらいで気持ち半ば諦めていた時
モブろが五筒を切っていた
ロン和了時のエフェクトとSEが流れだし
最終的に役と獲得した点数が画面に表示され――
京太郎「…………」プルプル
京太郎「……ぃ」プルプルプル
京太郎「ぃいいやったぁあああああああ!!!」ウオオオオ
京太郎父「うるせーよ!?」ガチャッ
京太郎「」スマセン
そういえば夜だった
ウチの敷地は広いから、ある程度騒いでも
近所迷惑にはならないが
働き盛り、寝たい盛りの父さんには迷惑だったようだ
反省
しっかし……
俺は勉強机に備え付けられた椅子に座り
PCに表示されたネトマの画面を、改めて見る
『三元牌・対々和 3飜3900点』
やった! やった! やったよ俺!?
初めて和了れた!
派手さはない。特段高得点というわけでもなく
三元牌だって鳴いてるし、出現率だって高めの役
それでも、初めて和了れた
初めて、初めてだよ!?
なんだろう、初めてはもっとこうさ、ドライな感じかと思ってた
ふーん、ほーん、へーんみたいな
でも違うんだな……
もうそのあまりの感動に打ち震えて、また叫び出しそうになってるくらい
物凄い嬉しい
このありったけの想いをぶつけるために
アドレス帳に載ってる人全員に報告のメールを送りたい気分だ
……人間、嬉しすぎると突飛な行動しかとれなくなるものなんだなぁ
夜遅くで変なテンションになってるっていうのもあるかもしれないけど
モブい 31400→31400
モブは 21600→21600
たろー 22600→26500
モブろ 24400→20500
京太郎「俺は親なわけだが……押すのか、引くのか」
東三局 零本場
モブい (44) 安価↓
モブは (07) 安価↓2
たろー (29) 安価↓3
モブろ (03) 安価↓4
あ
40符だから5200になっちゃうんだよなぁ
おまかせあれ
ぬえい
質問だけど、麻雀部主催のレクみたく重要なイベントってそうポンポン起きるもんなの?
安価下
>>624
起きない……はず、です
一周目だから序盤に固まってる+コンマ7がよく出る
>>621
符計算まで入れると>>1のオンボロCPUがパンクするので
飜数だけ見て完全に無視した結果がこれだよ!
下手なことはするもんじゃないね(´・ω・`)
モブい 44+66 →110
モブは 07+98 →106
たろー 29+18 → 47
モブろ 03+44 → 47
モブいゾロ目につき自摸和了
(モブろゾロ目ですが席順を優先)
66×1000=6600点
最も近い数値→4飜 7700点
京太郎「えーっと」
この両面搭子が上手くいけば一盃口になるはずだから……
モブい>ツモ!
京太郎「容赦なく自模って来るわね、このモブいとかいうのはァ!」
こちらが手を考えるまでもなく止めを刺しに来る
えげつない相手である
しかも俺、親被りしてんじゃん
モブい 31400→39100
モブは 21600→19600
たろー 22600→22600
モブろ 24400→18500
東四局 零本場
モブい (44) 安価↓
モブは (07) 安価↓2
たろー (29) 安価↓3
モブろ (03) 安価↓4
あ
ふ
い
あ
モブい 44+34 → 78
モブは 07+93 →100
たろー 29+92 →121
モブろ 03+69 → 72
モブろがたろーに放銃
121-72=49
9÷2=4.5(切り上げ)
5飜 8000点の放銃
ここから逆転してトップになるには
モブいに跳満をぶつけなければいけないわけでして
今の俺の実力を考えれば
それ、できるのかねって話題でもある
ならば、収支±0のラインである
30000点を狙った手作りをした方が建設的じゃないか……?
京太郎「うーん……」
ニア・戦いは浪漫だよ兄貴ィ!
・身の程を弁えろこのカスが
などと悩んでいるうちにモブはが明槓して
手牌にあった対子がドラに早変わりしてしまった
京太郎「うげっ……」
切り辛い上に、捨てられ辛いところになってしまったか
これは……当たらないうちに切っておくべきか
それとも信じて待つか……
京太郎「ええい、ままよ!」
リー棒を叩き付け、聴牌宣言
前局はモブいに持っていかれたが
流れ自体はこっちに来ているはず
言葉にしてみると途端に不安になってきたけどな!
俺がリーチをかけたことで
逆転されまいとモブいはオリ始めたようで
他家もそれに合わせてオリていく
京太郎「やはり出ないかぁ」
と、呟いた次の瞬間
たろー>ロン!
京太郎「!?」
慌てて画面を確認するとモブろが
例のドラを切っていた
派手なエフェクト共に俺の和了が表示され
続いて得点計算に入る
京太郎「え? え?」
え? そこ切っちゃう……?
モブい 39100→39100
モブは 19600→19600
たろー 22600→30600
モブろ 18500→10500
『対局を終了します。貴方は2位です』
何だか素直に喜べない幕引きだったが
終局までに2位になれたのは
実力だと思って喜んでおこう
ま、取り敢えずは……
京太郎「父さァ―――ん! 赤飯ある―――!?」
京太郎父「いい加減にしろよ!」ガチャッ
スパァーン
ギエー
Announce:対局ボーナス・2位
雀力・異能・技能が上昇しました(大)
4/16(土)を終了します
Announce:夢の中へ向かっています……
4/16(?) 夢 好調
???「いらっしゃーい」
???「あらあら患者さん、何かあったみたいやね」
???「出会いは、人を強くする……」
???「何が知りたいん?」
1.現在のステータス
2.今後のヒント
3.もういい
安価↓2 (無効の場合さらに安価↓)
1
1
???「括弧内は前回見た時のものやね」
須賀京太郎(すが・きょうたろう) 性別:♂ 年齢:15 種別:オカルト雀士
所属高校:鶴賀学園
雀力: 30 (27)
技能: 19 (16)
異能: 24 (23)
学力: 30 (30)
生活力:26 (26)
精神力:36 (35)
体調:好調
友好度
東横桃子:3 加治木ゆみ:2 蒲原智美:1 津山睦月:1
宮永照:5
???「他に何かあるん?」
1.今後のヒント
2.もういい
安価↓2 (無効の場合さらに安価↓)
1
1
テルー初期値高いな
安価なら1
ステもヒントも確実に選ばれるし自動でいいんじゃないかな
好調だから選んでるけど不調だったら選ぶか迷うしこのままでいいんじゃない?
そういや体調変化あるんだっけ
忘れてたわ
もうコンマ安価以外とらん
???「ふんふむ……」
???「なるほどなるほど……なるほど~」
???「患者さん、なかなか運が良かったみたいですよーぅ?」
???「チャンプとは3回しか会えるチャンスがなかったらしいです」
???「その代り……この周では、他の誰かと会えなくなってしもうたみたいやけど」
???「……豪運持ちの患者さんやったら」
???「『5月中の休日朝にも珍しい人と遭遇できる』かもしれませんよーぅ?」
???「あとはそうやね……」
???「麻雀に熱中するのもええですけど」
???「誰かと交流するのも、青春のうち、やね」
???「ほな、また~」
Announce:夢から帰還します
4/16(土)を終了します
てるてるのパートで出た『異能ベースタイプ』ですけど
別にこれは隠すような内容でもないので
①異能ベースタイプは初めて遭遇する『牌に愛された子』によって変化します
②宮永咲=天江衣>宮永照>>>>>神代小蒔=大星淡 の遭遇難易度でした
③これ以降は《神器》で固定されます
④闘牌描写がちょっと変わる程度の差しかありません
4/17(日) 朝 好調
京太郎「寝すぎた……と言ってもまだ9時くらいだけど」
0 カピー
2 4 なし
7 麻雀部員(再安価)
ゾロ目 7 44 2 4 それ以外 0
安価↓
ほい
コンマ8=0
一旦中断します
一旦乙
乙ー
一旦乙です
再開します
4/17(日) 朝 好調
カピバラは南アメリカの水辺に生息する世界最大の齧歯類だ
日本ではカピパラと間違われがちであるが、正しくはカピバラである
和名で言うならオニテンジクネズミになるけど
カピバラは成長すると小学生女子くらいの体格になる
穏やかな性格のためペットとして人気らしいが
実際に飼っている側から言わせてもらえれば
施設を用意するのも維持するのも金がかかるわ
タワシみたいに毛はゴワゴワしてるわで
よく知りもしないで「わー可愛いー!」と飼おうものなら
確実に痛い目を見る
勿論俺も最初は興味本位だったのは否定しない
それでもこいつの――どこ見てるんだかよく分からない目つきや
気持ちよさそうに風呂に浸かっている様子に心底惚れ込んだからだ
いやだってもー、可愛すぎるんですもの……
京太郎「」ゼハーゼハー
一緒に敷地を走り回るのも、いい運動になるしね
Announce:朝行動を終了します
4/17(日) 昼 好調
京太郎「なにすっかな」
1.ゲーセン (学力・精神力が上昇(大))
2.書店 (学力・生活力が上昇(大))
3.CD・DVDショップ (生活力・精神力が上昇(大))
4.喫茶店 (精神力上昇・体調回復)
5.タコス屋 (異能・精神力が上昇(大))
6.混ぜ麺屋 (技能・精神力が上昇(大))
7.映画館 (どれか一つのステ上昇(特大))
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
1
6
4/17(日) 昼 好調
皆さんは混ぜ麺というものをご存じだろうか
一般的な言い方をすれば、汁なし担々麺というものですが
俺は敢えて――混ぜ麺という言い方を推したい
料理の基本的なスタイルは
辛味やうまみを凝縮したタネを器に敷き
その上に麺を添える
客の注文により温泉卵であったりのトッピングを施す以外は
ネギと挽肉を乗せるのみの、ある種簡素なものだ
だが、これがいい
シンプルであればあるほど、混ぜた時の麺と具材の絡み
ツーンとくる辛さが強調される。それがいい
京太郎「ただの水が酸っぱい……」ヒリヒリ
ただ要注意しなければならないのは、辛すぎると
次の日、早ければその日の夜から地獄を見ることになる
Announce:技能・精神力が上昇しました
昼行動を終了します
学力、体調、異能、生活力が重要なんだっけか
あと友好度も上げておいた方がいいみたいなこといってたな
4/17(日) 夜 好調
京太郎「明日からまた学校か……」
1.勉強 (学力上昇大)
2.メールor電話 (友好度上昇)
3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか一つ上昇)
4.ネト麻 (雀力・異能・技能上昇)
5.早寝 (体調向上)
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください(無効の場合さらに安価↓)
友好度と迷うが、3で
3
4/17(日) 夜 好調
京太郎「眠くなるまで教本でも読むか」
ネト麻で場数を踏むのもいいけど
時にはデジタルで行かなきゃ
ベッドに寝転んでこれまた部室から拝借した教本を広げる
京太郎「テンパイしてから手変わりを待つことは一旦遠回りをするので基本的に損です」
京太郎「より良い変化を目指すことは変化の多いテンパイ以前にやるべきなのです」
うーむ……解ったような解らないような
判定
147 雀力
258 異能
369 技能
安価↓
ふみ、そういや0は?
すいません忘れてました。0は自由選択になります
Announce:雀力が上昇しました(大)
体調が低下しました(好調→普通
夢世界に行きますか?(体調低下あり)
1.行く
2.行かない
安価↓2
体調余裕あるし1、ヒントはできるだけ聞きたい
1
最悪、体調は某ペルソナ3みたくトイレで回復すればいいからヒントは欲しいよね
安価なら下
夢世界通ってたらナースさん攻略出来ませんかねぇ…
4/17(?) 夢 普通
???「あらあら患者さん、昨日もきまへんでした?」
???「時には休むことも重要ですよーぅ?」
???「何が知りたいん?」
1.現在のステータス
2.今後のヒント
3.やっぱいいや
安価↓2 (無効の場合さらに安価↓)
普通になったか、ステは見たばっかりだし安価なら2
2
???「……ウチ?」
???「ウチと仲良くしたいんです?」
???「うーん、でもほら、患者さんの周り、ぎょーさん」
???「可愛らしい娘いるやないですかぁ」
???「『その娘らと仲良くしたいなら、対局か遭遇やね』」
???「連絡でもそら仲良くはできますけども……」
???「上の二つよりかは上がり幅が小さいですよーぅ」
???「それと、相手も人間ですから」
???「『喋った内容をそのまま受け取らない方がええ』かもしれませんなぁ」
???「ウチのヒントやって」
???「『言ったそのまんまの意味』とは限りませんし」
???「まだ何かあります?」
1.現在のステータス
2.もういい
安価↓2
2
連絡は効果低めか、安価なら2で
???「ほな、また~」
Announce:夢から帰還します
4/17(日)を終了します
4/20(水) 朝 普通
京太郎「ふぁ……」
0 嫁田
4 なし
7 麻雀部員(再安価)
ゾロ目 7 44 4 それ以外 0
安価↓
とりあえず44だけ回避する悪あがき
4/20(水) 朝 普通
嫁田「はよーっす」
京太郎「はよー」
嫁田「どうよ、麻雀部は」
京太郎「いいとこだぜ」
校門前で嫁田と会い、俺たちはそのまま駐輪場から
無駄話でもしながら教室に向かっていた
クラスは違っても付き合いを続けてくれている辺り
こいつもなかなかいいやつである
いや実はかなりいい奴なのかもしれない
嫁田「まあ、俺としてはお前が運動部の、同じ部活じゃなくて
よかったって感じだけどな」
京太郎「? なんでよ」
嫁田「だってお前筋がいいから、すぐレギュラー取っちゃう」
HAHAHA、こやつめ
そんなわけないだろ
Announce:朝行動を終了します
4/20(水) 昼 普通
京太郎「腹減ったな……」
1.教室 (学力)
2.食堂 (精神力)
3.購買 (精神力)
4.屋上 (体調)
5.中庭 (体調)
6.PC室 (学力)
7.図書室 (学力)
8.資料室 (学力)
9.体育館 (精神力)
10.部室 (雀力)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
1
2
4/20(水) 昼 普通
食堂は今日も混んでいる
この調子だと、平日に一人で来て
知り合いと会うのは難しいかもしれないな……
べ、別にそういうことを求めているわけじゃないが
京太郎「いただきます」
ガッツガッツムシャムシャ
京太郎「幸せ―――!」
Announce:精神力が上昇しました
昼行動を終了します
4/20(水) 放課後 普通
京太郎「何をしようかな?」
1.学内移動
2.学外移動
3.直帰
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
2
1
4/20(水) 放課後 普通
京太郎「どうしよう」
1.部活に出る
2.部活に出ない
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
1
1
1
4/20(水) 放課後 普通
桃子「部活っすよ! 部活!」
六限の数学の授業が終わって
すっかり元気を失った俺の隣で
東横は元気溌剌と言う
京太郎「ドジばっかりやらかすアイドルみたいだな」
桃子「何言ってるんすか」
何でもないさ
四階の麻雀部室に着くと
部長と津山先輩が先に来ていた
智美「ユミちんは掃除当番だぞー」ワハハ
ということらしかった
京太郎「それじゃあ、どうします?」
京太郎「加治木先輩が来るのを待つか
それとも、四人いますし、打っちゃいますか」
智美「……なんだか部員が揃ってないのに麻雀が打てるって新鮮だな」ワハハ
京太郎「」
智美「打つのも悪くないけど、初心者の須賀君には教えないといけないことがあるからなー」ワハハ
智美「取り敢えずはそれをやるぞー」ワハハ
京太郎「了解っす!」
いかん、東横さんが混じってしまった
智美「まずはこれだなー」ワハハ
○技能について
技能は闘牌時に使用するコマンドとなります
異能と異なり、技術ですので誰もが使用可能です
技能は麻雀部の部活動時に習得が可能となっています
ステータスの技能を一定まで上げることで習得可能技能数の上限が開放
ステータスの学力を一定まで上げることで習得までの判定回数を軽減することが可能です
智美「そしてこれだぞー」ワハハ
○技能リスト
狙い撃ち…コンマ下一桁258以外で成功。他家一人の雀力-75
ベタオリ…振込確定時コンマ判定。下一桁04以外で回避成功
引っ掛け…コンマ下一桁369以外で成功。自身の雀力+75
アシスト…他家一人の雀力+50
順ずらし…自身の雀力+50する代わり得点計算時に飜数-1
ダマテン…得点計算時に飜数+1
絞り打ち…上家・下家の雀力-40
一発消し…他家が和了時にコンマ判定。01~75:飜数-1 76~98:失敗 ゾロ目成功
色順読み…自身の雀力+50
回し打ち…他家一人の雀力-60する代わり得点計算時に飜数-1
止めリー…他家一人の雀力-30し、得点計算時に飜数+1
浮き打ち…振込確定時にコンマ判定。下一桁135以外で回避成功
カラギリ…雀力280以上の相手に有効。他家3人の雀力-40
差し込み…1位または2位確定時に発動。コンマ判定下一桁÷2飜数分を最下位へ振り込む
単騎待ち…判定時自身の雀力を-50する毎にドラを+1。ただし雀力は50以下にならない
全ツッパ…自身の雀力-75
反射読み…自身の雀力+50し、振込確定時にコンマ判定。下一桁246以外で回避成功
迷彩打ち…コンマ判定時の下一桁が047の時、自身の雀力+40かつ他家3人の雀力-40
渡り打ち…流局時聴牌確定
決め打ち…デジタル雀士に有効。他家3人の雀力-40
拝み打ち…コンマ神にお任せあれ!振込確定時にコンマ判定。下一桁2468以外で回避成功
火事場力…コンマ判定で3連続ラスだったとき使用可能。自身の雀力+120
ブースト…三年生限定・常時発動タイプ。自身の雀力+20
智美「物は試しに何か一つ、覚えてみるかー」ワハハ
京太郎「えっ」
安価↓~↓5で最大コンマorゾロ目
拝み打ち
狙い打ち
全ツッパってリスクしかないの?
とか、
決め打ちはオカルト雀士には効かないの?
とか、
同時に複数の技能は使えるの?
とかいろいろ聞きたくなるリストだな。解説あるのかもしれないけど
次スレからはテンプレお願いします
ベタオリ
色順読みが今のところノーリスクハイリターンポイけど
狙い撃ち
>>699
絶対に必要になる部分は解説します
それ以外は質問していただければ答えます
拝み打ち 21
狙い撃ち 75
ベタオリ 94
色順読み 46
狙い撃ち 38
智美「ベタオリだなー」ワハハ
京太郎「ベタオリっすか」
智美「相手の聴牌気配や立直を察して」ワハハ
智美「キッチリとオリる技術だなー」ワハハ
智美「ある意味これを使いこなせれば」ワハハ
智美「自模られない限り点棒は削られないぞー」ワハハ
智美「増えもしないけどなー」ワハハ
習得判定 学力=30
01~95 習得失敗
96~98 習得成功
ゾロ目 習得成功
安価↓
そおい
強いやつほど習得が難しいんかね
ベタオリも性能的には拝み打ちの上位だしな
コンマ59=習得失敗 経験値を入手しました(1/9)
概要や技術論を聞いた俺はさっそく実践するため
四人で卓を囲むことにした
智美「……どうだー?」ワハハ
京太郎「…………」
京太郎「………」
京太郎「……」
京太郎「…」
なんとなーく……できるような、できないような
智美「それはできてるとは言わないぞー」ワハハ
ですよね
智美「技能を使う場合は二種類」ワハハ
1.単発
2.複数同時
智美「こうだなー」ワハハ
智美「今の須賀君は技能が低いから一つ覚えるのが限界だなーたぶん」ワハハ
京太郎「なるほど」
特定の条件を満たせば、技能を沢山覚えることもできるし
複数を同時に使用することも可能なのか
智美「技能は基本的に部活でしか覚えられないからなー」ワハハ
智美「そこのところも注意しておくんだぞー」ワハハ
ゆみ「遅れた。スマナイ」
初心者である俺への麻雀講座が一息ついたところで
加治木先輩が部室にやって来た
ゆみ「……ん? もう打ったのか」
智美「須賀君に軽く指導してたぞー」ワハハ
加治木先輩は鞄をロッカーにしまうと
部員の顔を見渡し、ふむと頷いた
ゆみ「県予選までの日程を考えれば、あと一人どうにかしたいところではあるが」
ゆみ「かと言って初心者の須賀君を放ってはおけないしな」
ゆみ「君がさっき学んだ成果も見てみたいし、打とうか」
成果と言っても、何もないゼロですけどもね
俺はそう言ったのだが、加治木先輩はフッと笑うと
ゆみ「何も得られないと思っていても、その実、何かを得ているものさ」
ゆみ「特に麻雀は、な」
そう言って返す
――確かに照さんも似たようなことを言っていたな
『麻雀はどんな努力をも裏切らない』
これも、そのうちの一つ、ということか
ゆみ「さっき打っていなかった私と、須賀君は入るとして」
ゆみ「残り二人はどうする?」
安価↓2 麻雀部員より二人選んでください
モモ
智美、睦月
モ す
ベタオリが難しい……?
いや押し引きは難しいけどさ
京太郎だからか、いつも誰かの当り牌を複数持っていそうなイメージが。
そんな状況じゃベタオリだって難しかろうよ
智美「モモは時たま消えるからなー」ワハハ
加治木先輩に対して、部長がまず口にしたのがそれだった
京太郎「消える?」
あいつが見えなくなるのは黙ってじっとしていたら
そうですが……っていうか普通は見えないのか
いやそもそも見えなくなるのが異常なのであって
消えるのが普通ってのは――ややこしくなってきた
智美「打つときって自然と静かになるだろー?」ワハハ
智美「だから気付くとモモの気配は一切消えてて」ワハハ
智美「いつのにか立直されてたり、振り込んでたりするんだぞー」ワハハ
なにそれこわい
智美「須賀君には見えてるとはいえ、今は普通に麻雀を打った方がいいからなー」ワハハ
智美「ここは私とむっきーでいこう」ワハハ
睦月「わ、分かりました」
部長と津山先輩が席に着き、俺も空いた席に座る
桃子「…………」
京太郎「怖い怖い背後に立つな!」
桃子「…………」ブスー
京太郎「拗ねるな!」
桃子「私だって、消えたくて消えてるんじゃないっすよ……」
オヨヨ、と俺の後ろで泣き崩れるポーズをとる
少し前の俺なら大事にとっていたが、今となっては
割と恒例のやり取りと化している感じすらある
そういう分かり易い大根演技はいいからさ
桃子「ちぇーっす」
ゆみ「…………」
ゆみ「東横」
桃子「……はい?」
ゆみ「牌譜の記録は頼んだよ」ニコッ
桃子「頼まれましたっす!」
そうやっていそいそと準備をする東横さんを見て
なんだかんだ、彼女も部員の皆と馴染んでるんだなぁと感慨を抱く
クラスでも俺意外と喋らないし
これまで友達らしい友達もいなかった経緯を考えれば
喜ばしいことだ
ゆみ「準備が整ったことだし、始めようか」
01~49 30%の力
50~98 50%の力
ゾロ目 10%の力
安価↓
席順決め
ゆみ
智美
睦月
京太郎
安価↓2~5 数字の大きい順(ゾロ目不問)
ほい
はい
ほい
はい
5分経過したんで連投
>>716-717
すげえww
ふんす!
手加減補正・10%(技能あり)
ゆみ (17)
智美 (17)
睦月 (16)
京太郎 (31)
東 南 西 北
睦月 京太郎 智美 ゆみ
ここまで決まったところで本日は終了
明日は対局から、いつも通りしばらく質問受け付けます
乙
京ちゃんの個人戦って何時くらい?
おっと失礼誤字した
大体どの時期なの?
>>723
団体が6/4・5
個人が6/11を予定してます
乙ー
学力大事の意味はわかったなー
使う場面多いとも言われた気がするし上げていきたい
キャラ個別の攻略のヒントとかもらえるところはあるの?
>>726
友好度を上げれば、自動でイベントが起きます
やはり基本は夢の中ですね。稀に嫁田くんです
???さんのヒントはそろそろ個別に攻略するヒント(どこで遭遇できるか等)がでてくるんじゃないでしょうか
ひとまずこれくらいですかね
技能に関してですが
「やべぇこれ強すぎる……」 な場合は下方修正
「これ覚える意味あるのか……?」 な場合は上方修正
かけることがあるやもしれません。ご容赦ください
本日もお付き合いありがとうございました
お疲れ様でした
乙
おつ
乙
乙です
ぼちぼち再開します
手加減・技能一種類使用
(どれを使用するかはこちらが乱数ソフトで抽出します)
今回は通常対局につき半荘戦となります
東一局 零本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (17) 安価↓4
なんか年齢みたいだな()の数字
ほ
ん
あ
睦月《狙い撃ち》使用→コンマ2につき失敗
智美《火事場力》使用→条件不成立
ゆみ《火事場力》使用→条件不成立
睦月 16+32 48
京太郎 31+35 66
智美 17+76 83
ゆみ 17+54 71
補正後数値ゾロ目につき京太郎の自摸和了
66×100=6600→最も近い数値は4飜7700点(3900・2000)
京太郎「…………」
まずは基礎からと
ネト麻を中心にやっていたから
麻雀部で卓を囲むのはなかなか新鮮で
それぞれが一様に真剣な顔をして手牌と河を
比べ見ている様というのは
観察していて、とても――絵になっていた
智美「…………」ワハハ
いや中には半笑いを絶やさないお人もいるのだけれど
俺も集中しないとな
親の津山先輩が切ったのを確認して牌を引く
京太郎「……これは」
こう、かな……?
ゆみ「…………」ジィー
そんなこんなで6巡目
京太郎「来ました! 自摸です!」
睦月「あっ」
智美「おぉー」ワハハ
睦月 25000→21100
京太郎 25000→32700
智美 25000→23000
ゆみ 25000→23000
三人から点棒をいただいて、手元にしまう
なんかよく分からないけど、顔が緩みっぱなしだ
ゆみ「嬉しいのは解るが、まだ始まったばかりだぞ?」
苦笑交じりにそう言う加治木先輩
確かにまだ東一局、全体の1/8が終わっただけだ
この程度の点差であれば容易にひっくりかえる
気を引き締めないとな
桃子「…………」
※ゆみが少し本気を出すようです
手加減・技能一種類使用
(どれを使用するかはこちらが乱数ソフトで抽出します)
東二局 零本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (22) 安価↓4
ん
ほ
あ
うーんこの
睦月《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定
智美《反射読み》使用→コンマ8=振込回避可能
ゆみ《ベタオリ》使用→コンマ4=振込回避不可
睦月 16+50 66
京太郎 31+29 60
智美 17+50+08 75
ゆみ 17+34 51
ゆみが智美に放銃
75-51=24
4÷2=2
2飜2000点の放銃
智美「悪いなユミちん、それ当たりだ」ワハハ
ゆみ「張ってたのか」
智美「ノミ手だけどなー」ワハハ
京太郎「…………」
加治木先輩が部長に点棒を渡すのを見つつ
俺は背後を振り返って
京太郎「ノミ手ってなに?」コソコソ
桃子「一役しか付いてない安い手のことっす」
桃子「部長の手牌だと、タンヤオドラ1っすから」
桃子「一役2飜になってるんすね」
京太郎「なるほど」
睦月 21100→21100
京太郎 32700→32700
智美 23000→25000
ゆみ 23000→21000
あ、すいません、今のは無しで
睦月が補正後66なんで、自摸ですね。すみません
睦月《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定
智美《反射読み》使用→コンマ8=振込回避可能
ゆみ《ベタオリ》使用→コンマ4=振込回避不可
睦月 16+50 66
京太郎 31+29 60
智美 17+50+08 75
ゆみ 22+34 56
補正後数値ゾロ目につき睦月の自摸和了
66×100=6600→最も近い数値は4飜7700点(3900・2000)
京太郎「」ハッ
なんだ……いまのは
加治木先輩が部長に振り込んだのが見えたような
ゆみ「…………」打>一萬
智美「…………」ワハハ
幻覚……?
白昼夢……?
ネト麻のし過ぎで頭がおかしくなってしまったのだろうか
それとも未来が見えるように……?
ハハハ、そんなオカルトありえねーよ
睦月「自摸です」
などと考えていると津山先輩が手牌を倒した
睦月「3900・2000です」
えーっと7700点の、俺が親だから……
京太郎「おおぅ」
さっき俺がやったことをやり返されたのか……
智美「刻んでくるなー」ワハハ
睦月 21100→28800
京太郎 32700→28800
智美 25000→21000
ゆみ 25000→21000
京太郎「てか、俺親流されてるんじゃん……」
ゆみ「いまさらだな……」
東三局 零本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (22) 安価↓4
@
ほ
おまかせあれ!
ほい
智美《回し打ち》使用につき、他家一人の雀力-30(EASY50%補正済み)
0123 睦月
567 京太郎
489 ゆみ
ほ
へい
睦月《ダマテン》使用→得点計算時に飜数+1
智美《回し打ち》使用→得点計算時に飜数-1
ゆみ《差し込み》使用→条件不成立
睦月 16+37 53
京太郎 31+29 60
智美 17+19 36
ゆみ 22+23-30 15
ゆみが京太郎に放銃
60-15=45
5÷2=2.5(切り上げ)
3飜3900点の放銃
京太郎「あ、それロンです」
ゆみ「ん」
睦月 28800→28800
京太郎 28800→32700
智美 21000→21000
ゆみ 21000→17100
睦月「今日は調子が出ませんね、先輩」
ゆみ「ははっ、そういう日もあるさ」
智美「逆に須賀君は調子がいいなー」ワハハ
たまたまですってば
東四局 零本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (22) 安価↓4
安価取ったら一時中断で
おまかせあれ!
ほい
はい
そいや
すいません短いですが本日はこのあたりで
安価だけは取っておきます……
お疲れ様でした
睦月《絞り打ち》使用→ゆみ・京太郎の雀力-20
智美《決め打ち》使用→睦月・ゆみの雀力-20
ゆみ《差し込み》使用→条件不成立
睦月 16+49-20 45
京太郎 31+05 36
智美 17+44 61
ゆみ 22+73-40 52
補正後数値ゾロ目につき智美の自摸和了
44×100=4400→最も近い数値は3飜3900点(2000・1000)
智美「…………」ワハハ
10巡目だっただろうか
部長が急に固まった
智美「えーっと、自摸だな」ワハハ
睦月 28800→27800
京太郎 32700→31700
智美 21000→24900
ゆみ 17100→15100
ゆみ「」
智美「ど、どんまい、ユミちん……」
ゆみ「いいんだ……いいんだ……こういう日もあるさ……」
桃子「先輩……」
南一局 零本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (22) 安価↓4
は
ほい
ほ
おまはへあえ!
ワハハつえーな
ゆみちんよえー
対局システムがちょっとよく分からないんだけど…
普通のアガリの場合、異能か技能が無ければ最大マンガンまでしかあがれない
ゾロ目ツモの場合、子なら最大2000・4000、親なら最大1600・3200って事?
間違えた
親なら最大3200オール?
俺も対局のルールはさっぱりだわ
計算は>>1に任せとけばいいでしょ
乙です
>>770
>>421の対局ルールにもありますが、77及び00は10飜・倍満固定です
あとはおっしゃる通り、異能/技能なしだと点が伸びません
25000点しかないのに咲の高火力インフレ麻雀なんてやってられないっすよ……
自摸和了くらい符計算考慮しろよ、との声もありますので
以降はできる限り考慮して(>>1のスペック的に完璧は無茶なので)
行きたいと思います
加えて、ステータスを見直した結果
精神力はいらねぇなこれ、となりましたので
既に割り振ってある数値を他ステータスへと均等に分配
精神力上昇選択肢を他ステータス上昇へと変更しました
またステータス上昇幅の記載がされていなかった部分の記載も行いました
更新再開は夜頃になると思います
対局ルールを産業で表すと
一番デカい奴から一番小さいのを引いて出た一桁÷2(切り上げ)を飜数(符計算考慮外)
コンマか補正その他もろもろ計算した後ゾロ目が出たら自摸和了(符計算考慮)
異能/技能を使わなきゃ全然点数伸びない
ですかね。再開します
※ゆみの専用技能が発動しました
雀力22→30
睦月《引っ掛け》使用→自身の雀力+38
智美《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定
ゆみ《反射読み》使用→自身の雀力+25・コンマ2=振込回避不可
睦月 16+42+38 96
京太郎 31+37 68
智美 17+80 97
ゆみ 30+02+25 57
ゆみが智美に放銃
97-57=40 0=10
10÷2=5 5飜8000点の放銃
対局は半荘戦ということで
加治木先輩の親が部長の自摸によって流れ
南入しその零本場となる
京太郎「この手牌じゃあ……」
聴牌まで六、いや五向聴か? 少し遠い
京太郎「…………」
親の津山先輩を見遣れば
今までになく難しい表情をしていた
30000点返しのルールで今の津山先輩の位置であれば
収支プラスだけでなく、トップも狙える
しかし今日の部長は――かなり調子がいい
先ほどの加治木先輩のように親被りを喰らってしまうのは
避けたいのだろう
智美「リーチ!」ワハハ
そうこうしているうちに2巡目
やはりというか、部長がリーチをかける
勝ち越している上に、場全体の流れが部長にある以上
先制リーチでそれを確実にするということか……
んー……どんな待ちなんだろう……
全然わからん
智美「ロン!」ワハハ
7巡目、ついに加治木先輩が部長の当たりを出してしまった
ゆみ「……これが当たりだったか」
智美「流石のユミちんでも読めなかったかー」ワハハ
智美「本当は須賀君辺りが出してくれると嬉しかったんだけどなー」ワハハ
ぇえっ!?
うーん、と加治木先輩は一度伸びをした
ゆみ「どうにも、蒲原に私の分まで吸い取られてる気分だ」
苦々しさを出しながら、それでも笑ってみせる
智美「そりゃないぞーユミちん」ワハハ
ゆみ「幸いにもラス親だしな、トばされないよう、チャンスを待つさ」
そう言って目を閉じた加治木先輩は、とても楽しそうだった
睦月 27800→27800
京太郎 31700→31700
智美 24900→32900
ゆみ 15100→ 7100
南二局 零本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (30) 安価↓4
おう
そいや
@
おまかせあれ!
それ
3桁ゾロ目って相当じゃね?
下2桁ゾロ目なら、じゃなかったっけか
勝ったと思ったら智美が補正後ゾロ目だった、本当に強いな
部長強すぎじゃね……あれなの? コークスクリューなの?
睦月《火事場力》使用→条件不成立
智美《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定
ゆみ《反射読み》使用→自身の雀力+25・コンマ2=振込回避不可
睦月 16+04 20
京太郎 31+93 124
智美 17+71 88
ゆみ 30+72+25 127
補正後ゾロ目につき智美が自摸和了
88×100=8800 5飜8000点or4飜7700+リー棒(1000点)
偶数 リー棒なし
13 睦月
57 京太郎
9 ゆみ
安価↓
@
>>783
三桁でも見るのは下二桁だけですよーぅ
コンマ偶数=リー棒なし8000点
本日二度目の親、しかも配牌から
一二三 六七 発発 中中中 白白 ①
ぐへへ……三元牌が九枚中七枚も手元にあるぜ……
発か白を鳴けば2飜は確定……これを逃す手はない、というか逃せない
面前を崩してでも早上がりを狙おう
桃子「須賀君、ニヤニヤしてるっすけど、あれは絶対役を覚えてないっすね……」
東横さんが後ろで何か言っているが、どういう意味だろうか?
智美「リーチ!」ワハハ
京太郎「!?」
また部長が仕掛けてくるのか!?
智美「ほんっとうに今日は調子がいいなー」ワハハ
智美「そのうち役満でも和了るんじゃないかー?」ワハハ
睦月「……それは勘弁してほしいですね」
ゆみ「まったくだ……」
まるで何かが憑いているかのような
部長の連続和了に、俺含めた面子は
なかなかグロッキーになってしまっていた
俺自身も絶好の手牌ながら気勢を削がれる
……落ち着け、まだ部長はリーチをかけただけだ
まだまだこちらも優勢のは――
智美「ツモ!」ワハハ
智美「一発がついて満貫だなー」ワハハ
京太郎「」
親被りですか、そうですか
睦月 27800→25800
京太郎 31700→27700
智美 24900→40900
ゆみ 15100→ 5100
南三局 零本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (30) 安価↓4
かん
うん
あ
そいや
マジで無双状態じゃないか…
いや、ゆみちんが補正後ゾロ目だ
ゆみ 7100→ 5100 に補完してください。すみません
親被りでもないのに10000失点ってどういうことだよと小一時間(ry
睦月《単騎待ち》使用→雀力-25・和了時ドラ+1
智美《カラギリ》使用→条件不成立
ゆみ《渡り打ち》使用→流局時聴牌確定
睦月 16+51-25 42
京太郎 31+36 67
智美 17+70 87
ゆみ 30+03 33
33×100=3300 50符2飜3200点(1600・800)
智美「この調子でガンガン和了るぞー」ワハハ
ここまで三連続での和了
しかも8000点などの比較的高い役を和了っているため
さらに和了されるのは正直厳しいものがある
今回は配牌がいまいちなのか部長の動きは鈍いが
流れが来ている状態なら
ここから和了するのは難しくない、はず
ゆみ「……とまあ、調子付いているところ申し訳ないが」
ゆみ「ツモ! 1600・800」
白刃一閃。しかしして和了したのは加治木先輩だった
役は一盃口、ドラ1ってところか……
ゆみ「このままいくとトばされそうだからな」
ゆみ「ラス脱出できればよかったんだが」
睦月 25800→25000
京太郎 27700→26900
智美 40600→39300
ゆみ 5100→ 8300
智美「……眠れる獅子を起こしてしまったかな?」ワハハ
ゆみ「ははっ、文学的だな。そんな大した事でもないさ」
そうは言うがな、加治木先輩
先ほどの部長の例があるし
なにより次はオーラス、しかも親は加治木先輩だ
何が起こってもおかしくはないぞ……
オーラス 零本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (30) 安価↓4
ほい
そいや
あ
ここで京ちゃんが
あらら
睦月《火事場力》使用→条件不成立
智美《反射読み》使用→雀力+25・コンマ9=回避成功
ゆみ《反射読み》使用→雀力+25・コンマ0=回避成功
睦月 16+70 86
京太郎 31+87 118
智美 17+29+25 71
ゆみ 30+70+25 125
智美がゆみに放銃→《反射読み》により回避成功
放銃が回避されたため流局確定・補正後一位につきゆみは聴牌
他面子はコンマ判定 奇数 聴牌 偶数 ノーテン
睦月 安価↓
京太郎 安価↓2
智美 安価↓3
は
ほい
うん
睦月 聴牌
京太郎 不聴
智美 聴牌
ゆみ 聴牌
じり、じり、と
武術の達人が死合うかのような
相手が隙を見せるのを待つ緊張感が
卓上、いや、部室に張りつめていた
加治木先輩が連荘しない限りは泣いても笑ってもこれが最後の局
全員が……
京太郎「…………」
一三 678 ①⑤⑨ 北北 西西 2
うん
俺以外の三人が和了ろうと機を窺っていた
なるほどこれが聴牌気配というやつかー
京太郎「…………」
うん。もうマジ無理。ベタオリしよ……
ゆみ「流局か」
智美「んー」ワハハ
睦月「お互いに待ち牌を止めている状態でしたか……」
睦月 25000→26000
京太郎 26900→23900
智美 39300→40300
ゆみ 8300→ 9300
ゆみ「聴牌連荘、依然として親は私か」
これは好機だ――
ギラギラと目を輝かせ笑う
加治木先輩の声なき声が聞こえたような気がした
オーラス 一本場
睦月 (16) 安価↓
京太郎 (31) 安価↓2
智美 (17) 安価↓3
ゆみ (30) 安価↓4
ちゃお
な
はい
そいや
睦月《拝み打ち》使用→コンマ3=回避成功
智美《ベタオリ》使用→コンマ5=回避成功
ゆみ《止めリー》使用→他家一人の雀力-15・飜数+1
睦月 16+53 86
京太郎 31+34 118
智美 17+55 71
ゆみ 30+25 125
コンマゾロ目につき智美の自摸和了
55×100=5500 40符3飜5200点or90符2飜5800点
奇数5200 偶数5800
安価↓
智美が異常に強いな
うひぃコピペ改変ミス
睦月 16+53 69
京太郎 31+34 65
智美 17+55 72
ゆみ 30+25 55
90符2飜5800点 一本場につき+300
智美「ユミちんが勢いづく前に終わらせたいなー」ワハハ
自分の自摸番になって
急に部長がそんなことを言い出した
智美「ラスに沈んでるとはいえ、ユミちん自身は」ワハハ
智美「相当センスあるし、須賀君のために手加減もしてるしなー」ワハハ
そりゃまあ、ペーペーの俺が
長いこと麻雀やってる皆に
素の実力で勝てるなんて微塵も思っていないが
智美「長いことって、私はそれなりだけど」ワハハ
智美「ユミちんが麻雀を始めてからまだ二年と経ってないんだぞー?」ワハハ
京太郎「え゛っそれ本当ですか!?」
ゆみ「おい蒲原」
智美「減るような話じゃないだろー?」ワハハ
ゆみ「減るんだよ、私の精神とか大切なものが」
立ち上がろうとして
対局中だからと結局立ち上がれず
チェアでやきもきする加治木先輩
その慌てるような仕草は、とても新鮮に映る
智美「んまぁ、本人も嫌がってるし具体的なことはやめにして……」
嫌がらなかったやるつもりだったのか
智美「何が言いたいかというと」
智美「須賀君もちゃんと経験を積めば」ワハハ
智美「ユミちんみたいになれるってことだろ?」ワハハ
京太郎「…………」
智美「だから頑張れよー?」ワハハ
智美「今回は、私が勝たせてもらうけどなー」ワハハ
部長が自摸宣言し手牌を倒す
90符2飜なんて珍しいよなー
なんて言う黒々とした瞳は
相変わらず何を考えているか解らなかったが
なんでこの人が部長なのかは
解ったような気がした
終局
睦月 26000→24500
京太郎 23900→22400
智美 40300→40600
ゆみ 9300→ 6100
Announce: 対局ボーナス・三位
雀力・異能・技能が上昇しました(中)
加治木ゆみ・蒲原智美・津山睦月の友好度が上昇しました(中)
放課後行動を終了します
遭遇(放課後EX)はありませんでした
4/20(水) 夜 普通
京太郎「充実した一日だった、わりとガチで」
1.勉強 (学力上昇(大))
2.メールor電話 (友好度上昇(小))
3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか一つ上昇(特大))
4.ネト麻 (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
5.早寝 (体調向上)
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください(無効の場合さらに安価↓)
1
1
4/20(水) 夜 普通
京太郎「学生は勉強することを……」
ルーズリーフセット
テキストオープン
メカニカルペンソゥ……レディ……
京太郎「強いられているんだ!!!」
Announce:学力が上昇しました(大)
体調が低下しました
4/20(水)を終了します
対局3日かかったか?
対局中の描写カットしても良いとおも
唐突にアンケート
1.闘牌描写を簡単に
2.そのままでよくね?
1で
1
大会とかだけ今みたいにやって他は簡単に済ませばいいんじゃね?
1で
1
簡易化した闘牌システムをまた別に作るのも手かもね
とりあえず1で
描写の極力簡易化了解です
頭の中に某白糸台スレがあったので
女の子との触れ合いが少ないならこちらで頑張ろうかとも思ってました
簡易システムに関してはまた考えるかもです
通常と簡易の二種類から選べるようにしたりとかで
4/22(金) 朝 普通
京太郎「いい朝だ」
0 嫁田
4 なし
7 麻雀部員・再安価
ゾロ目 7 44 4 それ以外 0
安価↓
そい
4/22(金) 朝 普通
京太郎「ヘイヘイホー……ヘイヘイホー……」
嫁田「機嫌よさげじゃねーの」
京太郎「うーんそこそこかな」
嫁田「」ズルッ
というか自転車通学に変えてから
こいつと頻繁に会うような気がする
京太郎「まさか……スト」
嫁田「言わせねーよ!?」
ハハハ、男のそれとか想像するだけで総毛立つ
嫁田「そーいえばお前麻雀部だったよな」
京太郎「肯定するまでもなく、片手で数えられる部員の一人だしな」
嫁田「分かりにくい肯定だよ……」
嫁田は咳払い
嫁田「この前昼に先輩に頼まれて」
嫁田「体育倉庫まで行ったんだが、中庭で加治木先輩見てな」
京太郎「へぇ」
なにやってたんだ、加治木先輩
京太郎「ていうかお前加治木先輩知ってんのな」
嫁田「三年の中じゃわりと有名らしいぜ」
俺も先輩方から聞いたんだけどな、と前置きしつつ嫁田は
嫁田「文武両道、成績優秀、容姿端麗。だけども部活動は零細麻雀部」
嫁田「しかも自分で立ち上げたっていうんだから目立ちもするわな」
京太郎「…………」
二年間で入部したのは、俺と東横さんを除けば
津山先輩ただ一人
いまさらながらその事実の重みに
頭まで重くなってきそうだ
Announce:朝行動を終了します
4/22(金) 午前 普通 強制イベント
担任「それじゃあプリント配るからちゃんと目を通しとけよー」
昼前の、そろそろ腹の虫が騒ぎ立てはじめるくらい
三限目が特別自習時間になっていて
監督にやって来た担任はここぞとばかりに
何らかのプリントを配っていた
京太郎「なになに……」
前の席から送られてきたそれの内容は
ズバリ、来週木曜日にある遠足についてだった
遠足
なるほど。めんどくさいな
そう思っているのはどうやら俺だけではないようで
クラスのあちらこちらから
どちらかと言えば歓迎しないような声が上がっていた
担任「五月蠅い五月蠅い」
担任「私だってめんどくさいよ。でも悲しいことにこれ決まりなのよね」
担任「来なかったら来なかったで欠席扱いになるぞー」
教室の雰囲気が、更に気怠げになる
もっとこう、遠出を楽しむことによる
建設的前向きな思考は、彼らにないのだろうか
ないんだろうなぁ。だって俺にもないもん
長野は広いとはいえ
いまさら地元県内を遠足しますとか言われてもね……
プリントによれば目的地は松本城で
長野駅から篠ノ井線に乗って凡そ一時間半という
長野市民御用達の観光スポット
もう教師陣のやる気の感じられなさが
トップクラスなチョイスであった
この辺に住んでいる奴らなら
松本城なんぞ小学生の時に経験済みである
もっと南の、それこそ諏訪湖とか
茅野市の方の蓼科高原や白樺湖とか
高校生らしい遠出はあっただろうに
大自然を眺めに行くのが高校生らしいかと
突っ込まれれば、黙り込むしかないが
担任「基本は現地集合、現地解散」
担任「警察のお世話になって私に心労をかけなければ」
担任「あとは任せる」
うへぇ
色々とぞんざいな教師だと思ってはいたが
本当に何もかもテキトウだな……
担任がでっかいコンパスで
肩を叩きながら教室を出たのを見て
クラスメイト達は三々五々に騒ぎ立てはじめる
丸一日学業から解放され
自由にできると知るや否やこれであるから
現金なものだ
狭い教室内での約一ヶ月というのは
クラス内での人間関係を決定づけるには
十分すぎるほどに多い時間で
クラスを見渡しても一人きりなのは
俺を含めて数人だ
京太郎「…………」
どうしようかな
1.だったら左隣にいるだろ!
2.孤高って、カッコ良くないっすか?
3.(この話題は)そっとしておこう
安価↓2
1
1
唐突に
本当に唐突に
テコンドー達人の声が脳内再生された
確かに最近あの映画を見に行ったけども……
そうなんです
友達と言えば左隣にいるんです
チラッとそちらを見れば
東横さんは、我関せずといった風に
ノートにボールペンを走らせていた
ノート書きにでボールペンって珍しくね?
などと思いつつも
どう東横さんに声を掛けたものかと
集中しているのか
俺がじっと見ているのも気付かないようだし
京太郎「ふむ」
1.耳に息を吹きかける
2.名前を呼ぶ
3.自由安価
安価↓2
2
2
3で1,2両方
ここは妙なことをして怒られても嫌だし
というか友達相手に
耳に息を吹きかけたりとか
それが許容されちゃった日には
もうお前ら付き合っちゃえよ、と
砂糖をゲロるしかない
ゲロと言えば
大分には酔っ払いがゲロを吐く形の
かけ流し天然温泉があるらしいよ、下呂温泉だけにね
桃子「…………?」ブルッ
俺も照さんのことは言えねーや
京太郎「東横さーん?」
呼びかける
桃子「…………」
でも気付かれないので、今度は肩を叩いた
桃子「っは、はいっす!?」
よっぽど集中していたのか
それとも話しかけられる想定をしていなかったのか
非常に驚かれた
ザワザワ
ン?イマミタコトナイヤツイタヨナ ナニイッテダ ソウダヨ
ザワザワ
東横さんが急に声を出したことで
近くの、5人グループが一瞬だけこちらを見て
すぐに視線を逸らす
……すぐ忘れがちになるが、東横さんは
黙ってジッとしていると誰にも察知されなくなるんだった
しかも今まではそれが常だったわけで
京太郎「ごめん、そんなに驚かれるとは思ってなくて」
桃子「え? ああ、いいっすよ」
東横さんは自嘲するような笑顔で
桃子「何だか自分がちゃんと見られてるの、慣れてなくって……」タハハ
後頭部をポリポリと掻く
うーん……
やっぱり彼女が見えないってのは
不思議でならなかった
こんなに可愛くて、出るとこ出てるのに
桃子「……どこ見てるんすか」
京太郎「別に」
俺としてはこれを独占(視線的な意味)できるのは
喜ばしい限りなのだが
本人はいい気がしないだろうし
隠しておく
桃子「……いちおう、友達の誼で忠告しておくっすけど」
桃子「女の子は見られてるの、結構わかるもんすよ」
京太郎「」
桃子「そもそも私が見えてる人って限られるっすし」
京太郎「すいませんでした」ゲザー
だってしょうがないじゃない、男の子だもん
0 桃子「あ、そういえば――」
7 京太郎「それでさ――」
ゾロ目 7 それ以外 0
0=友好度上昇無し 7=友好度上昇(中)
安価↓
おまかせあれ!
玄N1
あれは、阿知賀のドラゴンロード!?
コンマ22=7
うん。まあ
衝撃の事実を知ったところで
過去は変えられない。変えられるのは未来の自分だ
京太郎「それでさ、来週のことなんだけどさ」
桃子「? 何かあるんすか?」
東横さんはボールペンを置き、キョトンと返してくる
京太郎「え?」
桃子「え?」
京太郎「えっ」
どういうことなのん……?
焦るあまり瞬きの回数が多くなるばかりで
状況が呑み込めない
待てよ、落ち着けよ須賀京太郎
……ハッ!
そうだ。まずはお互いの認識を一致させよう
京太郎「えと、来週松本城まで行くんだけど……」
桃子「えっなんでっすか」
眉を八の字に寄せ嫌そうに言う東横さん
目にかかる一筋の前髪がやや左右に揺れた
京太郎「ちょちょちょ、お待ち」
どこからおかしいんだこれ……?
あぁ見えないからプリントも来ないってわけか。
京太郎「遠足、があるのは大丈夫だよね?」
これは先週のSHRとかでも話が出ていたから
桃子「あ、遠足の行先って松本城になったんすね」
京太郎「えっ」
桃子「え?」
ズルズルと嫌な予感が背中を這いずり上がってくる
俺は東横さんの机の上を見て
そこに、他の生徒たちと同じように
あるはずのものがないことに気付く
気付いて、急に頭に来た。カチンときた
黙り込んだ俺の様子を察したのか
それとも東横さんも俺と同じことに気付いたのか
表情を変える
それはちょっとしたもので
すぐに先ほどの表情に戻ったが
俺から言わせればそれは十分強張っているように見えて
さらに俺を苛立たせた
京太郎「……抗議してくる」
あの糞怠慢教師……!
椅子から乱暴に立ち上がる俺の腕に縋り付き
東横さんは引き留めようとする
――放してくれ
桃子「じゃあ須賀君もやめてくださいっす」
京太郎「東横さんはそれでいいのかよ」
桃子「いいっす、平気っすから」
京太郎「じゃあ俺が納得いかないから行く」
いくら東横さんが見えていないからといって
これは――酷すぎやしないか
座席表や出席は取れているんだから
彼女がちゃんとそこにいるって、解ってるはずだろ
なのに、彼女を居ないものとして扱うのか
東横さんは、そこにいるんだぞ!
無理にでも東横さんを引きはがそうかと思ったが
俺よりも先に力を強めたのは――彼女の方だった
桃子「……やめてくださいっす。お願いっすから」
京太郎「でも……」
桃子「いいんすよ、慣れてるっすから……」
東横さんは俯きがちに言う
その声音からしか表情は察せないが
きっといいものではないという予感があって
俺は口を開いたのだが
桃子「それに、今はこうして須賀君が気にかけてくれるだけで」
桃子「十分救われるんすよ」
それを押しのけて
顔を上げて東横さんは告げる
哀しい笑みだった
同じ表情を作りすぎて
それ以外の笑い方を、忘れてしまったような
でも――
何故だか俺は、彼女にそう笑って欲しくなかった
Announce:強制イベントを終了します
コンマボーナス=ゾロ目
東横桃子の友好度が上昇しました(中)
4/28(木)の行動が決まりました
出欠はとれんのか
このモモ好きだなぁ
幸せにしてあげたい
>>845さんはニュータイプということで一つ
>>849
声を出せば、見えるので休みか?と聞かれて声を出せば出欠は取れるわけです
そして教室に50人近くいる場合、一人くらいいなくても気にしないものです
4/22(金) 昼 普通
京太郎「腹減ったな……」
1.教室 (学力(大))
2.食堂 (異能(大))
3.購買 (雀力(大))
4.屋上 (体調向上)
5.中庭 (体調向上)
6.PC室 (学力(大))
7.図書室 (学力(大))
8.資料室 (学力(大))
9.体育館 (技能(大))
10.トイレ (特殊判定・行動回数を消費しません)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
10
10
10
京太郎「…………」
ベイベベイベベイベ
特殊判定
ゾロ目 or 7 絶好調
安価↓
そいや
>なにもおこらなかった
京太郎「……すっきりしただけだった」
1.教室 (学力(大))
2.食堂 (異能(大))
3.購買 (雀力(大))
4.屋上 (体調向上)
5.中庭 (体調向上)
6.PC室 (学力(大))
7.図書室 (学力(大))
8.資料室 (学力(大))
9.体育館 (技能(大))
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
5
1
1了解しました。本日はこのあたりで
質問などがあればしばらく受け付けまする
乙ー
友好度上げに重要っぽいが遭遇がどこかわからんなー、ヒントなければ上げたい能力値の中からそれっぽいの選択が無難かね
そういややたらと精神上げる行動してたから割り振ったなら結構能力値上がってそうだな
乙です
てか遭遇ほとんど当たってなくね?
もしかして9ヶ所に4人じゃなくて1人2人しかいないようになってるとか?
>>861
いちおう嫁田君からそれらしいことは言わせているつもりです
初期構想だと女の子とのイチャイチャは
特にするつもりがなかったので難易度高めなんですね
それで、難易度下げるために新しいシステムを、考案したのですが
今からそれを導入するには、少々ややこしく
逆に難易度が高くなってしまう可能性があるので
二周目以降の導入になるかと思われます
現状は嫁田君or夢世界のナースさんでやっていこうかと
>>863
現状4人のうち2人か3人はいますよ
あー、本当だ、結構わかりやすいこと言ってるのな、体育倉庫だから体育館に行けばゆみに会えたんかな
でもイチャイチャ考えてなかったってことはギャルゲよりも育成メインのスレだと思った方がいいんかね
イチャつきも強化イベントだと割り切って進めるくらいでも個人的には構わないが
>>866
あくまで、初期構想の話ですので
現状は判定日数の減少・闘牌描写の簡易化などで
女の子たちとの交流の比重も大きくなってきてます
それでは本日もお付き合いありがとうございました
お疲れ様でした
かじゅ見かけたのは中庭だろ
モモは見えないけど嫁田から情報引き出せんのかな?
0とか7ってわかりづらいよ
なんかこだわりがあるのかしらんけど
普通に1,2,3でいいでしょうに
別にわかりにくくないだろ、1桁なんて狙えもしないし処理するのは>>1なんだから0とか7でいいよ
体調向上はヒントを理解している人以外は体調が不調にでもならない限り選ばれない気がする
というよりトイレで成功すれば一発絶好調だから地道に体力向上するよりそれに賭けたくなるというか
体調向上選択肢は、確かに解りやすいメリットがないです
なおかつトイレコンマでの絶好調浪漫……
なので以降の昼判定はこちらに変更しますね
1.教室 (学力(大))
2.食堂 (異能(大)・特殊判定甲)
3.購買 (雀力(大)・特殊判定甲)
4.屋上 (体調向上)
5.中庭 (体調向上)
6.PC室 (学力(大))
7.図書室 (学力(大))
8.資料室 (学力(大))
9.体育館 (技能(大))
10.トイレ (特殊判定乙・行動回数を消費しません)
当たりなら誰かと遭遇+ステ上昇。外れならステ上昇のみとなります
特殊判定甲
コンマ 0 4 7 体調向上
特殊判定乙はいつものやつです
再開前にお知らせ
激しくいまさらなんですが
友好度数値変動時のボーナスをつけ忘れてました
本当にすみません……
>>347の 東横桃子(2→3) ですね
というわけで、お好きなステをひとつ上昇(大)させます
雀力・技能・異能・学力・生活力
安価↓3
雀力
異能
異能
>異能が上昇しました
4/22(金) 昼 普通
京太郎「ちょっとお待ちなさい」
いつも昼休憩になると
東横さんはふらりとどこかに消えてしまう
先ほどの顛末があったからこそ
彼女のことが気にかかっていた俺としては
ここで引き留めない理由などないわけで
桃子「えと、なんすか……?」
1.弁当? 購買? 食堂?
2.なあ……屋上、行こうぜ……
3.自由安価
安価↓2
2
3
お昼一緒に食べようぜ
いきなり呼び止めたはいいが
これ以上の突拍子もなさ過ぎる言動は
印象が悪くなりそうだ
京太郎「よかったら、お昼一緒に食べようぜ」
昼休憩は半ばそのための時間だしな
……あぁ、東横さんが食堂行くとか
弁当なのかとか訊いてからの方がよかったかも
なにせウチの食堂も購買も、混むからなぁ
東横さんは俺に引き留められた体勢のまま
少し、考えるように眉根を寄せて
桃子「いいっすよ」
と答えてくれた
京太郎「先に訊けばよかったんだけど、昼はどうしてるんだ?」
桃子「基本的にはお弁当を持ってきてるっす」
結果オーライか
桃子「須賀君はどうなんすか?」
偶数 弁当 奇数 食堂・購買
安価↓
あ
京太郎「今日は弁当だな」
俺は鞄から弁当を取り出す
偶数 手作り弁当 奇数 コンビニ弁当
安価↓
あ
>ゾロ目ボーナス! コンマ判定緩和
生活力=33
01~04 ゲロマズ
05~68 しまむら
69~98 メシウマ
ゾロ目 メシウマ
安価↓
おまかせあれ!
>料理の腕前は普通だ
京太郎「一応自分で作ったんだ」
桃子「おぉー」
京太郎「腕前は、まあ普通だけどな」
父さんが料理しているのを
見よう見真似で始めただけだし
自分で食ってみて、不味くないならいいかと
向上心とかがあるわけでもないしな
桃子「男の子で自分のお弁当を手作りとは」
桃子「なかなか珍しいっすよね」
京太郎「かもなー」
中学の頃は運動部で
弁当に加えて学食だったり
購買でパンとか買ってきたりしていたが
今は麻雀部で腹が減ることも少ないし
これからは自分で弁当を作るという選択肢も
ありっちゃありかも
1.東横さんのは、自分で作ったの?
2.取り敢えず移動しよう
3.自由安価
安価↓2
1
1
一旦中断します
友好度低下ないのなら選択肢どれ選んでも大丈夫?
友好度はあくまで“心的距離”ですから
±どうであれ関心を抱かれている状態ということであります
再開します
京太郎「東横さんの弁当は、自分で作ったの?」
少し気になったので訊いてみる
東横さんは言い難そうにしながらも
桃子「お恥ずかしい話、親に作ってもらったものっす」
と答えてくれた
別に恥ずかしがることはないと思うんだけどなぁ
桃子「目の前で男の子が自分で弁当を作ったって聞いて」
桃子「女の子の自分が作ってもらったんじゃあ、恰好がつかないじゃないっすか」
京太郎「そういうもんかね」
桃子「そういうもんっす」
男らしい女らしいの議論を始めると
キリがないが
確かに考えてみれば
料理ができることや家庭的であることは
男女関係なくアピールポイントになるのは
間違いないだろう
京太郎「ん?」
何だか少し、気にかかる
今のやり取りを思い返してみて
どこか引っ掛かりを感じたんだが――
京太郎「気のせいか」
桃子「?」
京太郎「なんでもない、独り言」
それより今は、飯だ。腹が減っては戦はできぬ
昔の人もそう言っていたことだしな
東横さんに
どこか移動しようとしてたんなら
付き合うぜ、と申し出たのだが
桃子「些細なことっす」
と断られ、そのままの流れで
弁当を教室で広げることにした
桃子「……誰かとお弁当食べるっていうのも」
桃子「久しぶりかもしれないっすね」
数学教師の頭皮が後退してるとか
昨日ネト麻でどうのとか
至極どうでもいいような話題を広げる俺に
ポツリ、と東横さんは言った
桃子「小学生の頃はほら、みんなで机を引っ付けて」
桃子「仲良く給食を食べましょーって、あったじゃないっすか」
あったね
桃子「小学生の頃は、ホント、ここまで見られていないのも酷くなくて」
桃子「ごくごく普通に過ごせてたっす」
桃子「でも中学からは、そういうことは一切なくなって」
桃子「私の影がどんどん薄くなり始めたのも、ちょうどそれくらいで」
へへへ、と笑いながら東横さんは一度箸を置いた
桃子「……こういうの、何だか懐かしくて、ちょっと嬉しかったっすよ」
京太郎「…………」
目を細める東横さんに
俺は急に照れくさくなって、黙ってご飯を口に掻き込む
喜んでもらえたのなら誘った甲斐があったかな
Announce:東横桃子の友好度が上昇しました(3→4)
昼行動を終了します
友好度数値変動ボーナス!
お好きなステをひとつ上昇(大)させます
雀力・技能・異能・学力・生活力
安価↓2
異能
↑
生活力
>異能が上昇しました
4/22(金) 放課後 普通
京太郎「どうするかな」
1.部活に出る
2.部活に出ない
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
1
2
>学内不選択のため放課後(EX)判定はなし
4/22(金) 放課後 普通
京太郎「うむむむ……」
1.ゲーセン (学力・生活力が上昇(大))
2.書店 (学力・雀力・生活力が上昇(中))
3.CD・DVDショップ (生活力が上昇(特大))
4.喫茶店 (学力上昇(大)・体調回復)
5.タコス屋 (異能・生活力が上昇(大))
6.混ぜ麺屋 (技能・生活力が上昇(大))
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
5
2
部長に部活を休む旨を連絡して直帰する
京太郎「いや……ここは本屋にでも寄ってこうか」
部室から拝借した教本の他にも
何切る問題が乗ってたりするやつとか
麻雀系の雑誌とかチェックしたいし
こういうのは、部活の後だとどうしても時間を喰ってしまうから
僅かな暇を逃さないようにしとかないとな
Announce: 学力・雀力・生活力が上昇しました(中)
放課後行動を終了します
4/22(金) 夜 普通
京太郎「以前より東横と仲良くなった気がする」
知り合ってそろそろ一ヶ月だし当然と言えばそうか
1.勉強 (学力上昇(大))
2.メールor電話 (友好度上昇(小))
3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか一つ上昇(特大))
4.ネト麻 (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
5.早寝 (体調向上)
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください(無効の場合さらに安価↓)
5
2電話
3
京太郎「電話でもするか……」
誰にしよう?
1.東横桃子
2.加治木ゆみ
3.蒲原智美
4.津山睦月
安価↓2
モモ
1
3
もも
東横にでもかけるか
あいつなら、たぶんこの時間にかけても大丈夫だろうし
他の部員には……メールの方がいいだろう
たぶん
京太郎「…………」
prprprpr…ガチャリコ
桃子『もしもし、東横っす』
京太郎「須賀です」
桃子『番号登録してるんすから、言わなくても分かるっすよ』
京太郎「万が一、俺が携帯を紛失し」
京太郎「第三者が悪用目的で東横にかけてきたらどうするんだ」
桃子『一体須賀君はどんな想定して生きてるんすか……』
はぁ、と女の子らしい吐息が伝わってきて
電話の向こうで、半目になる東横がパッと浮かぶ
桃子『それで、何か用っすか?』
1.明日……暇?
2.いやなんとなく
3.自由安価
安価↓2
2
3デートしよう
ここは勇み足だと言われようが
攻める時ではないでしょうか?
高校に入って
初めてお近付きになれた、美少女
ならば今がその距離を縮めるチャンスでは!?
頭の中では複数人の俺が円卓を囲み
さながら軍事会議のような様相を描き始める
京太郎A「諸君、時は来た。今がチャンスだ」
京太郎B「待て落ち着け、それはお前の気のせいだ」
京太郎C「いやしかし、彼女の方もまんざらでもないのでは?」
京太郎D「東横は今まで人付き合いが少なかった分」
京太郎D「距離を測りきれてないだけではないのか」
京太郎B「暖簾に腕押しでは話にならんぞ」
京太郎C「しかし何もしないというのも……」
京太郎A「ええい、しゃらくさいわ!」
京太郎「デートしよう」
桃子『……………………はい?』
ん、聞こえなかったのかな
京太郎「デートしよう」
桃子『えっと、その……』
電話越しに東横の困惑したような声が聞こえてくる
……言い方が駄目だったのだろうか
京太郎「デート、しよ?」
桃子『その言い方は気持ち悪いからやめてください』
京太郎「口調が変わるほど!?」
しかも永久氷塊のような冷気を帯びた声だった
怖い
桃子『……冗談はそれくらいにして』
しばしの沈黙の後
普段通りの声音で、東横は言う
桃子『明日か、明後日にどこか出かけるってことっすか?』
電話越しな分、いったいどんな表情をしているのだろうか
その声音だけでは察することはできない
こんなことになるなら、もう少し慎重になるべきだったか……?
東横の問いかけに対し、言葉を選ぶように俺は答える
京太郎「うん。そういうことになる」
京太郎「それで、一緒にどうかなって」
偶数 土曜部活あり
奇数 土曜部活なし
安価↓
おまかせあれ!
は
\アリだー!/
あれは、阿知賀のドラゴンロード!?
超GJ
京太郎「あ、そういえば明日部活ってあるのか?」
今日は休んじゃったから
明日部活があるのなら打ちたいなと
思っていたのだが
桃子『明日と、明後日もないっすね』
桃子『今日は須賀君の他に部長も休みだったんすけど』
……それは悪いことをしたな
二人がいない状態だと三麻しか打てないし
桃子『なんだか、この土日で説得する――とか』
桃子『そんなことを言っていたらしいっす』
説得する……ふむ
おそらく女子団体に出場するための
メンバーのことだろう
説得してでも引き込みたい人材を見つけたのか
あの部長が
桃子『それは分かんないっすけど……』
京太郎「説得が成功して、団体出られるといいんだがなぁ」
部長や加治木先輩は
どう足掻いても今年が最後なわけだし
けれど――説得されたから、頼まれたからと
麻雀を楽しめない人が入ってきても、こう
内心モヤモヤとするわけだが
桃子『先輩と同じこと言ってるっすよ』クスクス
あら、そうなの
気の抜けた返事をしつつ
楽しそうに笑う東横にホッと一息
――ま、確かに俺の考え方は
ある意味では加治木先輩の受け売りだしな
京太郎「それじゃあ、明日昼はどうかな」
桃子『いいっすよー』
桃子『部活がないならないで、結局暇っすから』
じゃあ最初に否定的なのは何だったんだよとか
思ったりしたのだが、口にはしない
たぶんうら若き乙女は複雑なんだろう。うん
消して俺の勇み足が裏目に出たとかじゃ、ないぞ
ないんだってば!
その後しばらく明日の集合場所だとか
麻雀についてあれこれ話して電話を終えた
Announce:4/23(土)の予定が決定しました
東横桃子の友好度が上昇しました
東横桃子の印象が少し変わりました
4/22(金)を終了します
一旦区切り、30分ほどで再開
質問などありますか?
>予定決定済みにつき朝遭遇判定はなし
4/23(土) 昼 普通
長野市民が出かけると言えばここである
高校に入ってからも既に何度か来ている大型複合商業施設
こういう施設は地方だと大抵一つか二つは
都市の郊外にあったりするよね
京太郎「……しっかしどんよりとした天気だな」
本日の天気は予報では終日曇り、明日にかけて雨が降るそうだ
つまるところ、明日の外出は難しいかもしれないな
東横が来るまで、俺は待ち合わせ場所から
数メートル離れたコンビニで待つことにする
え? 時間? 30分前にはもう来てたよ
いやだってあれですぜ?
どれだけ取り繕おうと
年頃の男女が私服で出かけるんですぜ?
これを、デートと言わずして、何をデートと言うのか
中学の頃は土曜日と言えば
ハンドボールの遠征で
電車かバスに揺られていたから
とんと、こういうことには経験がない
……やべぇ、気持ちが昂ぶって来た
雨が降ってれば相合い傘のチャンスだったのだが
手に浮かんできた汗を
ごしごしとジーンズでこすり
コンビニのガラス越しに待ち合わせ場所を観察して
東横が来るのを待つ
京太郎「…………」ソワソワ
チラチラと時計を確認しつつ
外の観察も怠らない
そんな俺を店員が障害物でも
見るような目つきで見ていたが
そんなことは気にしない
待つこと20分ほど
京太郎「……来たか!」
バスから東横が出てくるのが見え
すぐさまコンビニから出る
なんだか靴に羽でも生えてるような気分だ
バスから降りた東横は
乗客に揉まれたのか、ややグロッキーで
京太郎「だ、大丈夫か?」
桃子「ありゃ、須賀君来てたんすか……」
豊かな胸に手を当て、一度大きく息を吐くと
桃子「なんで休日のバスってあんなに混んでるんすかねぇ」
桃子「いやはや、お待たせしましたっす」
ビシッと敬礼のポーズをとる
初々しいなぁ
京太郎「待ち合わせ時間までまだあるし、どうってことないよ」
それにデートの醍醐味は待ち時間にもある
偉い人もそんなことを言っていたような気がするし
京太郎「…………」
東横の服装はピンクのカーディガンを
白いブラウスの上から羽織り
淡い色のスカートにブーツを履いていた
スカートとハイソックスの間から見える
太ももが非常に眩しい
軽装ながらいかにも春らしいというか
その辺にあるものを引っ掴んできた
俺が恥ずかしいというか
桃子「あ、あんまりジロジロと見ないでもらえると……」
やや恥ずかしそうに身じろぎさせる東横
俺は勢いよく視線を外して、あらぬ方を向いた
だってしょうがない
あんな素晴らしいものがあって、それを見逃すなんて
俺にはできない。男の子だもん
京太郎「すまん、つい……」
桃子「……つい、見ちゃうんすか」
京太郎「え? あ、あぁ」
桃子「…………」
なんだ? 一瞬、東横の表情が変わったような気がしたが……
しかしその違和感があったのも、すぐいつも通りの東横に流される
桃子「それで、どこにいくんすか?」
1.ゲーセン (学力・生活力が上昇(大))
2.書店 (学力・雀力・生活力が上昇(中))
3.CD・DVDショップ (生活力が上昇(特大))
4.衣料店 (異能・生活力が上昇(大))
5.映画館 (どれか一つのステータス上昇(特大))
5
5
京太郎「今日から上映の映画があってさ」
桃子「おぉ」
一人で行っても良かったのだが
やはり一人での映画鑑賞というのは
それはそれで素晴らしいものだが
やや味気無さもある
俺たちはシアターのあるフロアまで移動すると
本日の上映ラインナップを確認
京太郎「確かタイトルは……」
1.SOA-若き雀士の肖像-
2.大パニック
3.劇場版キャプテンFUKUJI
安価↓2
3
3
元コマンド部隊のニヒルな熊がなんやかんやで人間と戦うバイオレンスアクション「クマンドー」が見たいんですけど。
だから5
これだよ、これ
劇場版キャプテンFUKUJI
麻雀をよく知らない作者が描いた
衝撃の問題作、その実写版である
ドラマでは民放で平均視聴率
歴代最高クラスの数字を叩き出し
いまや国民的マンガになった作品だ
自摸牌を書き換えたり
雀卓と合体したり
虹を呼び出して国士無双したりと
そのフリーダムさが人気の一端となっている
京太郎「……どうしたんだ?」
窓口で二人分のチケットを買って
待ってもらっていた東横のところに戻ると
東横はぼーっとシアター入口の方を眺めていた
桃子「……あ、え」
俺が話しかけるまで
見られていたことに気付けなかったのか
東横は慌てて手を振る
桃子「べ、別に深い意味はないっすよ!?」
桃子「ただ、映画は券を買うのもシアターに入るのも」
桃子「機械を使ったり、声を出したり」
桃子「大きく動きがあるんで、無視されないっすからね」
桃子「それで、一人でよく来てて」
京太郎「…………」
桃子「最初須賀君が、映画を見ようと言った時は」
桃子「映画館では一人でみてこそ、味わいがあるんすよ!」
桃子「そう、言おうかとも思ったんすけど」
桃子「でも――」
桃子「こうして誰かを待つっていうのも、なかなかいいもんっすね」ニコ
京太郎「っ!」
その表情は……反則だろ……
桃子「? どうしたんすか?」
京太郎「大丈夫、OK」
俺は敢えて平静に、いつも通りに答える
東横はキョトンと不思議そうな顔をしていたが
これ以上追及されると、いろいろと不味いので
チケットを渡して、その背中を押した
急かさなくても映画は逃げないっすよー
なんて、東横の声を聴きながら
京太郎「…………」
俺の動悸は……まだ収まりそうになかった
Announce:異能が上昇しました(特大)
糖分を摂取してきます
モモかわいすぎだろ
モモ以外のエンドが見えないんだけどww
鶴賀スレじゃモモが異常に推されるしな
なんもかんもファーストコンタクトキャラ+ゾロ目で
初期友好度が高かったのに、ここぞでゾロ目
ばっかり引いたのが原因
桃子「凄かったすね!」
京太郎「原作以上にぶっ飛んでたなー」
麻雀を知る身となった今では
最早ツッコミどころしかなかったが
逆方向にぶっ飛びすぎているシナリオと
それを大真面目に演じる俳優さんたちとの
あまりに大きすぎるギャップに
劇場中が爆笑の渦に巻き込まれていた
それでいて鬼気迫るラストバトルに
息を呑んでしまったんだから
エンターテイメントとしての麻雀は
こういう姿の方が、むしろ正しいのだろう
麻雀中継とか、分かる人間が見ていないと
ただ地味なだけだしな
時間を見れば、もう13時付である
いい感じに腹も減って来たし、どうするかな
1.喫茶店
2.レストラン
3.バーガーショップ
4.牛丼屋
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
3
1
シアターより一つ下の階に
書店と一つになったタイプの喫茶店があり
空腹も、小腹がすいた程度のものだったので
そこで昼を摂ろうということになった
コーヒー豆を挽く、豊かな香りが広がる店内に
思わず陶酔するような、心地よさを覚える
……いかんな、小腹どころか盛大に腹が減って来た
東横には、席を取ってもらうという口実の下
注文を聞き、一人でレジに向かう
東横はたぶん、自分の分は払うと言って聞かないだろうから
こっそり奢ったってバチは当たるまい
「ご注文は何になさいますか?」
京太郎「えーっと」
頼まれたオーダーを頭の中でクルクルと回しながら
メニューを見る
……このベーグルサンドにしようか
一番最初に目がついた、そこそこ量のありそうな
ちょっとお洒落なハンバーガーを注文
飲み物はアイスティーでいいだろうと、二人分
「畏まりました」
眩しい営業スマイルを残してレジを打つ店員さん
映画と合わせれば高校生には少々手痛い出費になったが
まあ、いいか
それから少しして、注文の品が運ばれてきて
俺は東横さんのところに向かう
見えなくなる防止策か、立ち上がって手を振っていた
やけに騒がしい光景だけども
周りが特に反応してないのを見るあたり
こちらも反応しづらいものがあるな……
京太郎「この時間帯で、よく席空いてたよな」
昼付近だし、書店につながる形で併設されているから
そちらの客も流れてきてるかと思っていたが
桃子「甘いっすよ、須賀君」
チッチッチッと東横は指を振る
桃子「そもそも書店で買った本をすぐ読もうなんて読書家は」
桃子「端っこ好きな人間が多いんすよ」
言われて店内を見渡せば
確かに、何らかの端っこになる席に座っているのは
一人で読書をしている人ばかりで
その隙間を埋める席に座っているのは
談笑する主婦であったり、若い男女ばかりだ
桃子「ここのメイン客層がそういう人種だと分かれば」
桃子「あとはどの辺が空きそうだとかはわかるもんっす」
京太郎「ほぇー……」
普段ならドヤ顔をする額にチョップでも入れているところだが
今回は素直に感心する
京太郎「通い慣れてるんだな」
メニューも見ずに注文を言えたり
今みたいに、冷静に客の動向を見極めたりだとか
そうっすね、と東横は
アイスティーのストローを咥える
桃子「これでも花の女子高校生っすから」
女子高生って凄い。お洒落
一方俺は汗臭い運動部出身で
こんな店に来たことなんて
片手で数えるほどしかない
それにしては落ち着いて注文取ってたなって?
馬鹿野郎、ああいうのは焦るからダメなんだよ
落ち着いてシンプルに考えれば
何も恐れることはない
桃子「んん~」
両手でおいしそうにドーナッツを頬張る東横は
小動物みたいで、すごく、可愛らしい
意識せずやっているのか
俺に観察されているのに気付いてないのか
指についた砂糖をペロッと舐める
よく女の子はドーナツ2、3個で
満足できるものだな、と思いつつも
俺はそっと東横から目を逸らした
これ以上彼女を見ていると、どうにかなってしまいそうで
京太郎「…………」
気持ちを逸らすために齧ったベーグルサンドの味は
ベーコンの焼き具合といい
レタスの新鮮さといい
卵の程よい甘さといい、絶妙な組み合わせだったのだが
なぜか、よく味が分からなかった
――その後は衣料店で服を見てもらったり
書店で麻雀関連のものを見て回ったりと
陽が暮れるまで施設内を回っていた
流石にこれ以上は遅くなるから、と
バス停まで向かっている途中だ
俺と東横は変える方面が微妙に違うから
ここで分かれることになる
少し前で揺れる東横の旋毛を見ながら
京太郎「……今日は、付き合ってくれてありがと。楽しかったよ」
東横に、そう声をかけた
桃子「……こちらこそっす」
立ち止まった東横は俺を振り返り
桃子「こんなに充実した休日ってのも、久々だったっす」
桃子「……ありがとう、っす」
ぴょこん、と頭を下げた
京太郎「そんな大仰にしなくていいってば」
今日のは俺が、そうしたくてやっただけなんだし
桃子「そんなことないっすよ」
桃子「だって、自分の存在感がどんどん薄くなってるって」
桃子「気付いた時から――こんな日が来るなんて、全然思ってなかったっすし」
桃子「友達と一緒に遊んだりとかって、初めてのことで――」
静かに、ただ東横の独白を聞いていた俺は
京太郎「ん?」
いま東横は何て言った
友達と一緒に遊んだりとかって
友達……
え?
えぇ?
えええええええええええ!?
はぇえ、ああー!? あ、あぁあ!?
ちょと待てちょと待てよ
え? だから、あの、つまりそういう……?
今さら重大な事実に気付いて頭を抱える俺
え、いやだって、恥ずかしいじゃん!!!
俺があんだけ気合入れたり意識しまくってたのに
東横の方は、えぇ―――っ?
えぇ―――っ?
だからなの? 昨日から感じてた違和感ってそういうことなの?
しかも今日のアレ全部自然とやってたの!?
…………
ん、も、もー、女の子ったら怖いんだからー
やー、やー、もう、痛い目を見る前でよかったわー
よかったわー……
京太郎「…………」グスッ
桃子「!?」
目を丸くし、口元を抑えつつこちらを見る東横
そりゃ驚くよねえ
目の前の奴が急に百面相しだしたら……
大丈夫っすかと心配してくれる東横を
大丈夫だとかわして、ちょうどよくやって来たバスに
押し込める
東横は最後まで俺の方を心配そうに見ていたが
その、元となる感情を冷静に分析して
また悲しい気分になるのであった
独り善がりなもんだな、俺って
はぁ、凹むわ
Announce: 東横桃子の友好度が上昇しました
昼行動を終了します
4/23(土) 夜 普通
京太郎「…………」
今日の教訓
非モテが早とちりするの、イクナイ
1.勉強 (学力上昇(大))
2.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか一つ上昇(特大))
3.ネト麻 (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
4.早寝 (体調向上)
安価↓2
まぁ恋人同士じゃなくて友達同士に憧れるのがモモだろうしな
安価なら2
4
こんな日は早く寝よう...
>こんな日は早く寝よう……
京太郎「父さん……カピー……」
京太郎「おれ、がんば、るよ……」
京太郎「だから……きょうだけは……」
Announce:体調が向上しました
須賀京太郎君は頑張るようです
夢世界へと向かいます
4/23(?) 夢 普通
???「いらっしゃい」
???「あらあら患者さん傷心?」
???「残念やけど、ここは心の病院と違いますよーぅ?」
???「もっと仲を深めてからなら」
???「また違った結果だったかもしれんなぁ……」
???「何が知りたいん?」
1.現在のステータス
2.今後のヒント
3.やっぱいい
安価↓2 (無効の場合さらに安価↓)
2
2
2
???「また違った結果だったかもしれんなぁ……」×
???「また違った結果やったかもしれんなぁ……」○
???「うーん……ヒント、ゆうてもなぁ」
???「案外『直近に重要なイベントはありません』から」
???「出し甲斐もないんですよねぇ」
???「ただ、患者さんが女の子と仲良ぅしたい」
???「そういうことでしたら、東横さんに限らず」
???「『友好度をきっちり上げる』か『セリフ安価で失敗しない』か」
???「しないと、空回りばっかりすることになりますよーぅ?」
???「あわわわ、そんな落ち込まんといてください」
???「来週、ちょうどいいイベントもありますし」
???「まだまだ挽回はできますって」
???「他に何かあります?」
1.ステータスの確認
2.もういい
安価↓2 (無効の場合さらに安価↓)
モモ関連は安価が暴走気味だしな
安価なら1
1
???「ほいっとな♪」
???「ステータスをひとつ削ったみたいやから、注意してくださいよーぅ」
須賀京太郎(すが・きょうたろう) 性別:♂ 年齢:15 種別:オカルト・《神器》
所属高校:鶴賀学園 体調:普通
雀力: 40 (30)
技能: 29 (19)
異能: 37 (24)
学力: 41 (30)
生活力:34 (26)
友好度
東横桃子:4 加治木ゆみ:2 蒲原智美:1 津山睦月:1
宮永照:5
習得技能:ベタオリ(1/9)
精神消えたおかげだろうけど結構上がったな
そしてそろそろ次スレの時期か
???「ほな、また~」
???「患者さん、頑張ってくださいよーぅ」
Announce:夢から帰還します
4/23(土)を終了します
ちょっと気が早いかもですが>>1000について
・本編に影響のある小ネタもしくは純粋な番外編
・本編への影響が大きすぎる場合や
>>1が「これアカンやつ(暴力系とか)や」と判断した場合、無効になります
4/24(日) 朝 普通
朝起きて、昨日の自分を振り返る
俺は――なんて無様な道化だったんだ
相手の気持ちなんか考えずに
自分の気持ちを押し付けて
それで、相手の反応を都合よく解釈して
一人いい気になって――
京太郎「うん。もう俺は昨日の俺じゃないんだ」
0 カピー
4 なし
7 だし!
ゾロ目 7 44 4 それ以外 0
安価↓
な
4/24(日) 朝 普通
京太郎「カピバラがモフモフだと思ったか?」
カピー「…………」(どこを見ているのかよく分からない目)
京太郎「ざぁんねんだったなぁ、トリックだよ」
カピバラの毛はかなりゴワゴワしている
アルパカじゃないんだからまったく……
……アルパカなんて飼ってる人、いるの?
Announce:朝行動を終了します
4/24(日) 昼 普通
京太郎「雨が降ってるけど……」
京太郎「どうしよう?」
1.ゲーセン (学力・生活力が上昇(大))
2.書店 (学力・雀力・生活力が上昇(中))
3.CD・DVDショップ (生活力が上昇(特大))
5.タコス屋 (異能・生活力が上昇(大))
6.混ぜ麺屋 (技能・生活力が上昇(大))
7.映画館 (どれか一つのステ上昇(特大))
8.勉強 (学力上昇(特大))
安価↓2(無効の場合さらに安価↓)
ksk
4
4
時間が掛かってるな
当たりか寝落ちか…
雨が降っているから
誰かと会えることを期待して
出かけたわけじゃないのに
京太郎「…………」
なんでこの人、ここにいるんだろう
ゆみ「どうした? 座らないのか」
京太郎「……ぁあ、すみません」
昨日の自分とは違うんだと
いくら決意したところで
昨日を変えることはできなくて
そのことを、この期に及んで悔やんで
それをどうにかしようと思って
ここに、来たのに……
ゆみ「?」
なんとなく、今の気分では
一番会いたくない人と出会ってしまった
この人は、きっと俺よりも
男らしいとか、そういうものじゃなくて
“人間ができている”
弁えるところは弁えるし
押さえるべきところは、押さえる
そういう、分別をきっちりとつけられている人間だ
席に座って黙り込む俺に、加治木先輩は
ゆみ「つい休日前に学校で見た時とは」
ゆみ「見るからに別人だな、君は」
興味深い、と言いたげな視線を送ってくる
京太郎「……そんなに、違いますかね」
ゆみ「あぁ。以前の君は、どこか無鉄砲なほど」
ゆみ「根拠のない自信で勢いをつけるお調子者、といったところだが」
俺と加治木先輩しかいない店内に
カップとソーサーがぶつかる音が
やけに大きく響いて聞こえる
ゆみ「今の君は――何かを恐れてる」
ゆみ「また同じことを繰り返すんじゃないのかと」
ゆみ「疑心暗鬼になって、それを怖がっているように見える」
京太郎「疑心暗鬼……」
ああ、と首肯し
加治木先輩は椅子にもたれかかった
長い髪が空気に溶けるようにして揺れる
ゆみ「一歩先に踏み出して、また同じ轍を踏むのではないか」
ゆみ「自分で自分を信じられなくなっている」
京太郎「…………」
なるほど
確かに、昨日の俺と今日の俺の違いは
ただの決意の差
そうさせた僅かな経験の差しかない
ならば、また同じ過ちを犯すのではないかと
疑心暗鬼になるのも
また必然、ということかもしれない
ゆみ「…………」ジィー
京太郎「…………」
ゆみ「君は――」
しばしの沈黙を、唐突に加治木先輩が裂いた
ゆみ「君はどうしたいんだ?」
京太郎「……俺が、どうしたい?」
ゆみ「後悔してるんだろう?」
ゆみ「先に進みたいんだろう?」
ゆみ「――そうじゃないのか」
強い光を宿した相貌が俺を射抜く
もちろん
先に進めるのならば、進みたい
俺は――もっと、よりよくありたい
加治木先輩はフッと笑うと、俺の肩に手を乗せた
ゆみ「良い目つきをするじゃないか」
ゆみ「それだけの気持ちがあれば、十分だよ」
ゆみ「あとは、とことん自分を信じろ」
ゆみ「疑うなとは言わない、未来を恐れるなとも言わない」
ゆみ「でも、最後に自分を信じることができるのは」
ゆみ「他の誰でもない、自分自身だけなんだ」
ゆみ「だから、信じて、力を尽くせ」
京太郎「…………」
ゆみ「それに君は無根拠な自信に溢れている方が」
ゆみ「魅力的だよ」
加治木先輩はそういうと小さく微笑んだ
俺の前に出されたコーヒーは
もう湯気を立たせることはなかった
Announce:学力が上昇しました(大)
体調が向上しました
4/24(金) 夜 普通
京太郎「自分を、信じろか……」
京太郎「怖がって、縮こまってるだけじゃ」
京太郎「ダメってことだよな」
両手で自分の頬を張り、気合を入れ直す
京太郎「よっし!」
正直、めっちゃ痛い
1.勉強 (学力上昇(大))
2.メールor電話 (友好度上昇(小))
3.麻雀教本 (雀力・異能・技能いずれか一つ上昇(特大))
4.ネト麻 (雀力・異能・技能上昇(小)~(特大))
5.早寝 (体調向上)
安価↓2 2を選ぶ場合はどちらかも明記してください(無効の場合さらに安価↓)
5
5
4/24(日) 夜 普通
>やっぱり早寝がナンバーワン!
京太郎「加治木先輩のお陰で吹っ切れたし」
京太郎「英気を養って、明日からまた頑張るぞー!」
Zzz…
Announce:加治木ゆみの友好度が上昇しました(申告忘れ。すみません)
体調が向上しました(普通→好調)
夢世界に行きますか?
1.はい (体調低下あり)
2.いいえ
安価↓2
ヒント聞くべきか微妙なところだなー、重要イベントはないと言われてるが、一応1で
今回は2でいいでしょ
???「たまには休むことも、大切ですよーぅ」ニッコリ
Announce:4/24(日)を終了します
どの能力が有用とかイベント関係以外のヒントもあったから一応聞いといて損はないかなーと
まぁどっちでも良かったけども
次スレ立ててきます、がその前に
これはテンプレ化すべきってのありますかね?
今までの感じだと能力開発もう少し進まないとヒント出なさそう
てか投下終わってから>>1に聞けばいいのかな
テンプレか、闘牌ルールとか技能一覧とか最終確認時点での能力値と確認した日付とかかねぇ
コンマ判定もわかりやすい説明したほうが良い
初見は混乱する
(´・ω・`)新スレよー
【咲‐Saki‐】京太郎「俺は一番になりたい」モモ「やるっすよ!」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403285089/)
ちゃんと貼れてるかな?
コンマ判定の説明については、次スレで考えまする……
1桁コンマはどうせ狙えないし>>1が処理してくれるから別にわからなくても問題ないけどもね
コンマ下1桁だけと下2桁がゾロ目かどうかだけを見る判定だと思ってくれれば問題ない
立て乙ー
あ、前スレ貼っておいた方がいいんじゃない?
今日はまだ新スレでやるん?
コンマだけ取って、終わりですね
こっちは埋めちゃってください
梅
埋め
梅
カピが一人散歩中に部員達と出会う
このSSまとめへのコメント
イベントの判定がクソ