849年・年度始め
ミカサ「今日から訓練兵生活三年目」
サシャ「そうですねぇ。最高学年です」
ミカサ「ええ」
サシャ「ねぇミカサ、楽しみだと思いません?」
ミカサ「何が」
サシャ「だって今日からベッドが個別に与えられるじゃないですか」
ミカサ「ああ、そういえば…」
サシャ「反応薄いですね。楽しみじゃないんですか」
ミカサ「別にそう言うわけでは」
サシャ「そうですか」
ミカサ「ええ。むしろ非常に楽しみ」
サシャ「私も楽しみです」ニコッ
夜・女子部屋
女子達「おやすみなさーい」
ミカサ(これが個別のベッド…)
ミカサ(……うれしい)ホワワン
ミカサ(久しぶりに一人で眠ることができる)
ミカサ(私はもともと一人っ子だし一人でのびのびと寝るのが好きだったから)
ミカサ(それに今日は他にしてみたいこともある…)
ミカサ(ふふふ…)ゴソゴソゴソゴソ
ミカサ(やはり良い…!)ゴソッ
ミカサ(下着だけで眠る開放感!)
ミカサ(前々から一度はやってみたかったの)
ミカサ(お布団が肌に触れて気持ちいい…)フフッ
ミカサ(おやすみなさい。エレン、アルミン)スヤァ
期待
期待
その頃男子寮
エレン「………」
エレン「………」
エレン「………っ」
エレン(くそっ)
エレン(どうすりゃ良いんだよ…)
エレン(ね・む・れ・な・い)
エレン(あああっもうっ!)
エレン(眠れねえって!)
エレン(眠れねえっ眠れねえっ)
エレン(くそっくそっ。これも全てアイツのせいだ!)
エレン(ミカサのせいだぞ!わかってんのかミカサァッ!!)
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
844年・夜
エレン・ミカサ「「おやすみなさーい」」
カルラ「はいはい。おやすみなさい、二人とも」
エレン「よし、ミカサ。明日に備えてさっさと寝ようぜ」
ミカサ「うん」
エレン「明日はアルミンと一緒に川に石投げに行くんだからな」
ミカサ「うん。知ってる」
エレン「じゃあな。おやすみっ」
ミカサ「おやすみなさい」
30分後
ミカサ「ねえエレン」
エレン「何だよ」
ミカサ「寒い」
エレン「またかよ。もう、お前は。しょうがねえな」
ミカサ「うん。しょうがない」
エレン「添い寝してやるよ。ほら、そっち寄れ」ゴソゴソ
ミカサ「うん。エレンあったかい」モゾモゾ
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
エレン(ということが5年前から日常茶飯事だった)
エレン(ミカサのやつ3日に一回は寒いとか言ってきやがって)
エレン(ミカサが原因でオレは添い寝無しでは寝られなくなっちまったんだ…)
エレン(去年までは雑魚寝状態だったから、なんとなくアルミンの隣で寝て添い寝っぽさを醸し出し、事なきを得てきた…)
エレン(でもよ、今年からどうしろってんだよ…)
エレン(はぁ…寝付けない…)
その頃女子寮
ミカサ「くしゅっ」
ミカサ(さ、寒い…)
ミカサ(春先とはいえ夜の冷え込みを甘くみていた…)ブルブル…
ミカサ(ねまき着よ…)モゾモゾゴソゴソ
ミカサ(ああ…ねまきあったかい…)スヤァ
あらかわいい
朝
ミカサ(朝か…)モゾ…
ミカサ(昨日は不覚だった。まさか夜中あんなに冷え込むなんて…)
ミカサ(起きてカーテン開けよ)
ベッドのカーテン「シャッ」
クリスタ「あ、ミカサおはよう」
ミカサ「おはよう」
クリスタ「あれ?ミカサ、そのねまき…」
ミカサ「ん?」
ユミル「おっミカサ。お前ねまきが前後逆じゃねーか」
ミカサ「あっ…」
ユミル「おっもしれえwwwお前、普段は何でも完璧にこなすくせにそんなことするんだな」
ミカサ「………」///
クリスタ「なんだか意外だねー」
ミカサ「うっかりしてしまって…」///
サシャ「ちょっと、そこの3人!何やってるんですか。早く着替えないと朝ごはんに遅れちゃいますよ」
クリスタ「あっそうだね。はやく着替えなきゃ」
ユミル「私が手伝ってやろうかー?」
クリスタ「もう、ユミルだってまだ着替えてないでしょ!」
キャッキャキャッキャ
ミカサ「………」ゴソゴソ
ミカサ(昨日は本当に不覚だった…)
食堂
ミカサ「おはよう。二人とも」
エレン「ああ…」
アルミン「うん、おはよう…」
ミカサ「なんだか二人とも…」
エレン「あ?」
ミカサ「体調不良?」
アルミン「そんなことないよ…」
エレン「オレも別に…」
ミカサ「そう。ならいい」
アルミン「ごはん食べよっか」
ミカサ「うん。いただきます」
エレン「………」
エレン(そうだよ。別に体調が悪いわけじゃない)
エレン(ただ)
エレン(ひたすら眠い)
エレン(昨日は結局一睡もできなかった)
エレン(くっそ。ミカサのやつすっきりした顔しやがって。なんでお前は普通に眠れてんだよ。おかしいだろ!)
エレン(オレが眠れなかったんだぞ!?くそっ)
エレン(…眠い)
エレン(こんなに眠いんだ。今夜は寝られるよな…たぶん)
とりあえずここまで
レスありがとうございます
どうでも良いけど最初の方、1のIDエロいな
なにこれかわいい
下着姿のミカサの隣に潜り込みたい
夜
エレン「………」
エレン「………」
エレン(眠れない)
エレン(やっぱりな。なんとなく眠れないような気はしてたんだよ)
エレン(眠たくないわけじゃない。むしろクソ眠い)
エレン(でもなんか眠れねえ)
エレン(掛け布団を丸めて添い寝を演出してもダメか…)
エレン(ていうか布団着ねえと寒いし)
エレン(やっぱり心臓の音が聞こえるってのが添い寝の良いところだからな)
エレン(布団なんて呼吸すらしてねえじゃねえか)
エレン(どうする。どっかで犬でも拾ってくるか?)
エレン(いやダメだ。犬は吠えるもんな。そもそもこの辺り犬いねえし)
エレン(兵舎の周辺の森探せばウサギくらいはいるかな)
エレン(ウサギってタンポポとか食うっけ?エサはなんとかなりそうだよな)
エレン(でもよ。ウサギ拾ってきて昼間は誰が世話するんだよ)
エレン(昼間は誰もいねえじゃねえか!)
エレン(あああっ!くそっ!)
エレン(ミカサ、お前今ぐっすり寝てんのかよ!?)
エレン(なんでだよ!?オレが添い寝してやってねえのに眠れるとか何なんだよ!?お前!!)
エレン(くそっくそっくっそおおお!)
エレン(これからどうすりゃ良いんだ……)
朝
ミカサ「おはよう。エレン、アルミン」
エレン「………おう」
アルミン「ああ……」
ミカサ「二人とも顔色悪い。まさか風邪?」
エレン・アルミン「………」
ミカサ「え、大丈夫なの?二人とも今日は休んだ方が…」
アルミン「…え?」
ミカサ「え、あの、二人とも体調が悪いんじゃないの?」
アルミン「あ、いや。僕はそんなことないけど」
ミカサ「…そう。エレンは?」
エレン「…あ?」
ミカサ「やっぱり風邪なんじゃ…」
エレン「は、違えよ」
ミカサ「大丈夫?」
エレン「当たり前だろ。なんともねえよ」
ミカサ「そう……」
エレン(ただクソ眠いけどな…まあ大丈夫だろ…?)
アルミン「………」
アルミン(いや、全然大丈夫じゃないよ。なんてったって…)
アルミン(僕、二日も寝てないんだから)
アルミン(どうすれば良いんだ…)
アルミン(眠くて頭が働かない…)
アルミン(どうするんだ。体力面を頭脳で補わないと僕みたいな奴、じきに追い出されちゃうだろ…)
アルミン(あああっ眠い。眠いよ…!)
アルミン(くそっ。こんなことになったのも全部!)
アルミン(ミカサのせいなんだっ…!)
エレンとアルミンをこんなに悩ますなんて…ミカサは責任とって三人仲良く寝なさいな
魔性の女ミカサ
エレン・ミカサ・アルミン「不感症」 に見えた。ゴメン
アルミンは寝ないとヤバい
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
開拓地・夜
エレン「はぁー…」
アルミン「明日はやんでるかな…雪」
ミカサ「………」
エレン「…さみい…」
ミカサ「…うん」
アルミン「…寝よっか」
エレン「そうだな」
エレン・ミカサ・アルミン「「「おやすみなさい」」」
30分後
エレン「………」スヤスヤ
ミカサ「………」
アルミン「………」
ミカサ「…アルミン」ボソッ
アルミン「…何、ミカサ」ヒソヒソ
ミカサ「もっとくっつかないと眠れない…」ヒソヒソ
アルミン「いや、でもさ」ヒソヒソ
ミカサ「でも?」ヒソ
アルミン「僕もミカサももう11歳だよ?」ヒソヒソ
ミカサ「だから?」ヒソヒソ
アルミン「だからって…。もう大きいんだからさ。あんまりくっつくのも良くないよ」ヒソヒソ
ミカサ「でも…眠れなければつらい…」ヒソヒソ
アルミン「そりゃ…そうだけど…」ヒソヒソ
ミカサ「そうでしょ?だから…こっちに…」ヒソヒソ
アルミン「もう、しょうがないなぁ…」ヒソヒソゴソゴソ
ミカサ「そう。しょうがない」ヒソヒソ
アルミン「じゃあミカサ、おやすみ」ヒソヒソ
ミカサ「うん。おやすみなさい」ヒソヒソ
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
アルミン(というのが保護者をなくした僕らの日常だった)
アルミン(ミカサが3日に一度はくっついて眠るように僕に言うんだもん)
アルミン(そのせいで…!)
アルミン(そのせいで僕は誰かとくっつかなきゃ眠れなくなっちゃったんだ…!)
アルミン(昨年度までは雑魚寝に近い状況だったからエレンの隣でそれっぽい体勢で寝てたけど…)
アルミン(今年は…)
アルミン(くそっ…!何なんだよ!?ベッド個別って…!?)
アルミン(そんなの全然嬉しくないから!!)
アルミン(ミカサは…ミカサはこんな状況で眠れてるっていうのか!?)
アルミン(なぜだ…なんでだミカサ!?)
アルミン(僕はこんなに眠れないのに!)
アルミン(くそっ…!)
アルミン(今夜は…今夜こそは眠らないと………!)
夜
アルミン「………」
アルミン「………」
アルミン(…はぁ)
アルミン(やっぱりね。眠れないとは思ってたよ今日も……)
アルミン(二日眠れなかったんだ。二度あることは三度あるんだよ)
アルミン(さっきから枕を抱きしめてるけどやっぱ駄目だ)
アルミン(くっつくと暖かいってのが人とくっついて寝ることの長所なのに)
アルミン(枕なんて所詮は枕だよ)
アルミン(僕は恒温生物とくっつきたいんだ)
間違った
○恒温動物
×恒温生物
アルミン(どうする。街に出て猫でも拾って来ようか?)
アルミン(いや駄目だ。猫はいきなり家出することがあるからな)
アルミン(入手難易度から考えてもウサギが妥当なところか)
アルミン(生き物を飼うとなると隠してはおけないから男子全員で飼う?)
アルミン(でもどうやって僕だけウサギと眠るんだ?しかも毎日!?)
アルミン(絶対にウサギと眠るのは交代制になる)
アルミン(ウサギがかわいい云々以前にこの年頃の男子は好奇心に勝てないはずだ。ひとりがウサギと眠れば皆やりたがるはず)
アルミン(くそっ!それじゃダメなんだ!)
アルミン(毎晩僕と寝てくれなきゃ…!!)
アルミン(どうすれば…どうすれば良いんだ!?)
アルミン(ミカサ、君は今すやすやと眠っているのか!?)
アルミン(なんでだ!なんでなんだよおおおお!!)
アルミン(………これからどうしよう…)
とりあえずここまで
スローペースですまん
>>25ワロタ
スローペースでもいい、最後まで書ききってくれれば
おつ
面白い
一瞬新婚の人かと思った
湯たんぽとか
ほのぼの見てたけど
彼らの生い立ちを考えると結構切ない
抱き枕とかはあの世界にはないんだろうなw
朝
ミカサ「おはよう、二人とも」
エレン「………」
アルミン「………」
ミカサ「………」
ミカサ「…あの、二人ともごはん食べないの?」
エレン・アルミン「………」
ミカサ「………」
ミカサ「ほら、二人とも口あけて。あーん」
エレン「………!」ハッ
エレン「やめろよ!世話やくな!」
ミカサ「なら自分で食べて。アルミンは?」
アルミン「え?」
ミカサ「ごはん。ほら、あーん」
アルミン「ああ…自分でできるよ…」
ミカサ「…そう」
エレン・ミカサ・アルミン「………」モソモソ…
ミカサ(やっぱりここ数日二人の様子がおかしい…)
ミカサ(原因はなんとなく見当がついてる)
ミカサ(おそらく二人とも…)
ミカサ(眠れてない…)
ミカサ(はじめのうちは風邪かと思ってたけど咳も鼻水も熱もないから風邪じゃない)
ミカサ(なのに目が完全に死んでる。クマもひどい)
ミカサ(これはもう二人とも寝不足しか考えられない…)
ミカサ(二人ともいまだに…)
ミカサ(いまだに誰かに添い寝してもらわなきゃ眠れないんだ…)
ミカサ(去年まで生活に支障がなかったから二人とも大人になったんだと安心していたのに…)
ミカサ(どうしよう…)
ミカサ(私の…私のせいなの?)
ミカサ(私が二人を甘やかしすぎたから…?)
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
844年・夜
エレン・ミカサ「「おやすみなさーい」」
カルラ「はいはい。おやすみなさい、二人とも」
エレン「よし、ミカサ。明日に備えてさっさと寝ようぜ」
ミカサ「うん」
エレン「明日はアルミンと一緒に川に石投げに行くんだからな」
ミカサ「うん。知ってる」
エレン「じゃあな。おやすみっ」
ミカサ「おやすみなさい」
エレン「…おいミカサ」
ミカサ「何?エレン」
エレン「お前、川に石投げたことあるか?」
ミカサ「ある」
エレン「…そうか」シュン…
ミカサ「…いや、やっぱり無い」
エレン「ほんとか!」
ミカサ「うん」
エレン「石投げるときはな、平べったい石を投げると良いんだ」
ミカサ「へえ」
エレン「横向きにな!」
ミカサ「うん」
エレン「間違って鴨に当てんなよ?痛いからな」
ミカサ「うん」
エレン「あとな、あれだ。あれも気をつけなきゃな」
ミカサ「うん」
ペチャクチャペチャクチャペチャクチャ…
ミカサ「ねえエレン」
エレン「何だよ」
ミカサ「寒い」
エレン「………!」
ミカサ「………」
エレン「…ま、またかよ。もう、お前は。しょうがねえな」
ミカサ「うん。しょうがない」
エレン「添い寝してやるよ。ほら、そっち寄れ」
ミカサ「うん。エレンあったかい」
エレン「………」スヤァ
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ミカサ(ということが5年前から日常茶飯事だった)
ミカサ(エレンはほぼ毎日当然のように私のベッドに入ってきて一緒に寝てたけど、3日に一回くらい自分のベッドに入って行った)
ミカサ(そんな日は毎回エレンが寝ずに30分くらいしつこく話しかけてきた)
ミカサ(そして私が『寒い』といえば意気揚々と私のベッドに入ってきた)
ミカサ(驚くべきことに、夏でも『寒い』と言えば私のベッドに入ってきた)
ミカサ(カルラおばさんにそれとなく聞いてみたら、私が家に来るまでエレンはおばさんと一緒じゃないと眠れなかったのだと言われた)
ミカサ(おばさんが嬉しそうに『エレンも大人になったんだね』と言うものだから私はそれ以上何も言えなかった…)
ミカサ(あのとき、『エレンも大人になった』とおばさんが言ったとき、私がエレンを本当の大人にしてあげなきゃいけなかったんじゃないの…?)
ミカサ(結局あのときの私が、今エレンを苦しめているんじゃないの…?)
ミカサ(アルミンもそう…)
ミカサ(私が毅然とした態度をとれなかったから…)
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
開拓地・夜
エレン「はぁー…」
アルミン「明日はやんでるかな…雪」
ミカサ「………」
エレン「…さみい…」
ミカサ「…うん」
アルミン「…寝よっか」
エレン「そうだな」
エレン・ミカサ・アルミン「「「おやすみなさい」」」
エレン「ほらミカサっ暖かいだろ?暖かいよな?」ムギュウ~
ミカサ「うん。暖かい」
エレン「よし…」スヤァ…
ミカサ「………」
アルミン「………」…チラッ
ミカサ「………」
アルミン「………」チラチラッ
ミカサ「………」…チラリ
アルミン「!!」サッ
ミカサ「………」
アルミン「………」…チラッ
ミカサ「………」
アルミン「………」チラチラッ
ミカサ「………」
アルミン「………」チラチラチラッ!
ミカサ「………」
チラチラチラッ…チラチラチラッ…
ーーーーー
ーーーー
ーーー
エレン「………」スヤスヤ
ミカサ「………」
アルミン「………」チラチラチラッ
ミカサ「…アルミン」ボソッ
アルミン「!!」ビックゥ
アルミン「…な、何、ミカサ」ヒソヒソ
ミカサ「もっとくっつかないと(アルミンが)眠れない…」ヒソヒソ
アルミン「いや、でもさ」ヒソヒソ
ミカサ「でも?」ヒソ
アルミン「僕もミカサももう11歳だよ?」ヒソヒソ
ミカサ「だから?」ヒソヒソ
アルミン「だからって…。もう大きいんだからさ。あんまりくっつくのも良くないよ」ヒソヒソ
ミカサ「でも…眠れなければ(アルミンが)つらい…」ヒソヒソ
アルミン「そりゃ…そうだけど…」ヒソヒソ
ミカサ「そうでしょ?だから…こっちに…」ヒソヒソ
アルミン「もう、しょうがないなぁ…」ヒソヒソゴソゴソ
ミカサ「そう。しょうがない」ヒソヒソ
アルミン「じゃあミカサ、おやすみ」ヒソヒソ
ミカサ「うん。おやすみなさい」ヒソヒソ
アルミン「………」スヤァ
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ミカサ(ということが開拓地での日常だった)
ミカサ(アルミンはご両親が戦地にかり出されたその日から夜も私達と過ごすようになった…)
ミカサ(そして眠るときは当然のように私にしがみついてきた)
ミカサ(勝てる見込みのない戦地に赴いたご両親のことを考えると私もアルミンを抱きしめずにはいられなかった)
ミカサ(もう片方にはエレンがいたから片手でしか抱きしめられなかったけれど…)
ミカサ(それに私は開拓地で毎日アルミンがアルミンのお母さんに抱かれて眠っているのを見ていた)
ミカサ(アルミンが一人でひっそりと眠る姿を私自身も見たくなかった)
ミカサ(でも私たちが11歳になった頃からアルミンが私から離れて眠り始めた。3日に一度くらいの頻度で)
ミカサ(そんな夜は毎回アルミンが私をチラ見してきた。30分間くらい)
ミカサ(私はアルミンに『もっと私にくっついて眠るように』と言わずにはいられなかった…)
ミカサ(でも、あのとき、アルミンが私の手を離れようとしていたとき、私はアルミンの意志を尊重すべきだったんじゃないの?)
ミカサ(あのとき私がアルミンを放っておけば…)
ミカサ(きっと私が二人に甘い顔をしていたからこうなった…)
ミカサ(去年まで二人が身体に異常をきたしていなかったのは、きっと雑魚寝だったから)
ミカサ(二人でくっついて眠ってたんだ…)
ミカサ(以前ジャンが『お前らベタベタくっついて気持ち悪い』と言ってエレンとケンカになっていたけど実際端から見たら異様なくらいくっついて眠っていたんだと思う)
ミカサ(つまりエレンとアルミンが不眠症になってしまった責任は私にある…)
ミカサ(とにかく今日は二人のフォローに徹しなくては)
ミカサ(今の状態だと二人とも絶対に危ない…)
ミカサ(その後のことはまた夜考えよう…)
とりあえずここまで
レスありがとうございます
>>せ、正解…
とりあえずここまで
レスありがとうございます
>>37せ、正解…
動揺しすぎてミスったごめん
幼馴染かわいいな
続きも期待
新婚の人か、どうりで面白いと
幼馴染くっそかわいい、ミカサちゃんまじ優しい。エレンアルミンかわいすきww
乙
>>1動揺しすぎだろwww
>>56
無機物が喋りだしたところでそう思ったわ
新婚と十月~も面白かったから期待
ほす
座学
ミカサ「二人とも、今日は私を真ん中に座らせて」
エレン・アルミン「………」
ミカサ「ねえ」ガシィッ
エレン・アルミン「痛っ!!」
ミカサ「今日は私が真ん中。良いでしょ?」
エレン「え?ああ」
アルミン「うん。良いよ」
ミカサ(よし。とりあえず真ん中を確保した。これで二人のフォローがしやすくなる)
ミカサ(さっきの器械体操はヒヤヒヤした…)
ミカサ(エレンもアルミンも宙返りできなくてただのでんぐり返りになってたから)
ミカサ(とっさに私が「シ○イ」を披露して皆の目を二人からそらして事なきを得たけれど…)
ミカサ(こんな状況じゃいつボロが出るか…)
ミカサ(早く策を講じなければ)
ミカサ(………ん?)
ミカサ「!!」
ミカサ(二人が!二人が居眠りをしそう!)
エレン・アルミン「………」…カクッ
ミカサ(良い!二人とも、今眠って!)
ミカサ(座学のノートは私が三人分とるから)
ミカサ(どうか眠れるときに眠って…!)
ミカサ(寝たらまぶたに瞳を描いてあげるから…)
座学教官「えーじゃあまあ…年度も変わったことだし基本的な所の復習からいこうか」
ミカサ(やった!復習ならノートをあまり取らなくても良いから三人分楽に作れる)
ミカサ(二人とも、ノート借りるね………)ソロー…
ミカサ(………!!?)
ミカサ(嘘…!?二人とも、目、閉じてない!?え!?白目!?)
ミカサ(二人とも、真面目だから、一生懸命に講義を受けてるから、目をあけたままなんだ…)ホロリ…
ミカサ(でも、これじゃまぶたに目を描けない。それに二人の目が乾く……!)
ミカサ(どうにかして目を閉じなけれb…)
座学教官「手始めにアルレルト、初歩的な質問に答えてみようか」
ミカサ(え!?)
ミカサ(復習って私たちが質問に答えるの!?)
ミカサ(どうしよう、アルミンを起こす?でも…)
座学教官「何でも良いから巨人の特徴を言ってみろ」
ミカサ(いや、二人は起きなくて良い。ここは私が…!)
ミカサ「生殖器がありませんっ!!(アルミン風)」
座学教官&ジャン「!?」
座学教官「ど、どうしたアッカーマン。今日は元気だな………?」
ミカサ「え…あ、はい……」
ミカサ(嘘!?なんで!?バレてる)
座学教官「まあ良い。じゃあ次は後ろの方に座っている訓練兵にあてようか…えーっと…」
ミカサ(あ、でももう私たちは当てられないみたい。良かった……)フーッ
ジャン(何だったんだ…さっきの…)
ジャン(ミカサ『生殖器がありませんっ!!』)
ジャン(………)///
続きキター
しかしジャン…www
ミカサかわいい
続ききてたー!乙乙
保守
続きまだかな
保守
続きまだかな…
ほしゅっしゅ
続きまだかな
保守
続きまだかなぁ(/_・)
続きまだかなぁ(/_・)
はよはよ(・ω・)ノ
ま~た変なコテハンが無駄に保守上げしてるよ…
保守
諦めたら?
立体機動の訓練
ミカサ(さっきの座学の居眠りで二人とも少しは楽になっただろうか…立体機動は大丈夫かな…?)チラリ…
ミカサ(よし。二人ともきちんと準備出来てるし直立歩行してる。きっと大丈夫)
エレン・アルミン「「………」」シュッ
ミカサ(あ、二人とも木にアンカーをきちんと打ち込んだ…)
ミカサ(二人とも上手に出来てる)ウンウン
ミカサ(とりあえず今は心配なi…)
エレン・アルミン「「………」」ブラン…
ミカサ(!?)
エレン・アルミン「「………」」スヤァ…ブラブラ
ミカサ(嘘!?まさか二人とも…今?アンカーの巻き取りの途中で?今眠ってしまうの?)
ミカサ(なんて体勢で居眠りを…!)
エレン・アルミン「「………」」スヤァ…ブラブラ
ミカサ(と、とにかく二人をブラブラさせておくわけにはいかない…!)
ミカサ(訓練中は私が二人を抱えていよう。そして教官の目に付かないように立体機動で移動していれば良い)シュッ
ミカサ(二人とも私の腕の中でおねむり…)ガシッ
ミカサ(う!?)
ミカサ(重い…)
ミカサ(でも大丈夫。二人とも安心して。私があなたたちの眠りを邪魔させはしない)
ミカサ(重いのなんて苦にならない。むしろ私は二人の成長が嬉しい)
ミカサ(二人ともまた白目だから目が乾くかもしれない。あとで目薬をさしてあげるからn…)
「こらーーっ!!!」
ミカサ(!?)ビックウ
ミカサ(え?え?)キョロキョロ
「お前ら何を遊んでいる!?」
ミカサ(誰か遊んでいr…)
キース教官「貴様だ!貴様等だアッカーマン、イェーガー、アルレルトオォ!!!」
ミカサ(わ、わたし!?)
キース教官「下におりてこい!私の前に3人並べ!!」
ミカサ「え、あの…はい…」
エレン・アルミン「………(白目)」
ミカサ「………」
キース教官「………」
ミカサ(ま、まずい。エレンとアルミンの居眠りを誤魔化さないと。幸い目は開いてるしなんとか…)
キース教官「貴様等、今が何の時間かわかっているのか!!!」
ミカサ(ちょっと、声、大きい!二人が起きる)
キース教官「黙るな!何か言え!!!」
ミカサ(とりあえずさっきみたいに声真似してこの場を切り抜けよう)
ミカサ「すみませんでしたあああ!!!」(エレン風)
ミカサ「すみませんでしたぁ!」(アルミン風)
キース教官「………」
ミカサ「………」
キース教官「貴様等、今は訓練中だぞ!わかっているのか!?」
ミカサ「はいっっ!!」(エレン風)
ミカサ「はい!!」(アルミン風)
キース教官「……訓練中にふざけおって!三人とも夕食抜き!後で反省文を提出しろ!!一人三枚ずつだ!!!良いな!」
ミカサ「はい!!申し訳ありませんでしたああ!」(エレン風)
ミカサ「申し訳ありませんでしたっ!」(アルミン風)
キース教官「三人とももう部屋に戻れ!今日は訓練に参加するな!貴様等のようなふざけた奴がいると志気が下がる!行け!!!」
ミカサ「はい!!」(エレン風)
ミカサ「はい!!」(アルミン風)
キース教官「………」
ミカサ(さあ、エレン、アルミン、戻ろう…)ズリズリ…
キース教官「………」
ミカサ(訓練に参加するなって、これは不幸中の幸い…このまま二人を寝かしつけてしまおう)ズリズリ…
キース教官「………」
キース教官(なんだ、何なんだ。あの三人)
キース教官(イェーガーとアルレルトは白目だし。アッカーマンはなんか二回返事するし…)
キース教官(………)
キース教官「……怖」ボソッ
男子寮
ミカサ「よしよし二人ともよく頑張った。もう今日は眠ってしまおうね…」ソー…
エレン「はっ!」ガバッ
ミカサ(くっやっぱりエレンはベッドに寝かせた途端起きてしまった…)
ミカサ(せめてアルミンだけでも…)ソー…
アルミン「!!!」ガバッ
ミカサ(ああっアルミンも起きた!)
ミカサ「はぁー………」ガックリ
エレン「何だ?何だここ、男子寮か?何でお前いるんだよ、ミカサ」
ミカサ「あの、それは…二人が…寝ちゃったかr…」
アルミン「寝る?」
ミカサ「いや、でも起きちゃったけど……はぁ…」
エレン「起きちゃった?」
アルミン「寝るとか、起きちゃったとか…もしかしてミカサ…」
エレン「……!!」ハッ
ミカサ「え?」
エレン「そうか!…やっぱり…お前…」
アルミン「ミカサ…」
エレン・アルミン「「眠れないんだ?」」
ミカサ「!!!」
エレン・アルミン「「………」」ジィーッ
ミカサ「そ、そうそうそう。二人がいないから眠れなかった。だから一緒に寝たくて来た」
エレン「………」
アルミン「………」
ミカサ「あの…」
エレン「はっ…お前いつまでたってもガキだな!」ドヤァ…
アルミン「しょうがないよ。ミカサはミカサなんだし」ドヤァ…
ミカサ「………」
エレン「じゃあ一緒に寝てやるよ。良いよな?アルミン?」
アルミン「もちろん」
ミカサ「………!」
エレン「とりあえずオレ達の部屋行くぞ。ここ全然違う奴の部屋じゃねえか」
ミカサ「あ、そうだったの」
アルミン「うん、そうだよ。行こう、ミカサ」
ミカサ「ええ」
布団の中
ミカサ「エレン、アルミン、二人とも、もっとこっちに」
エレン「はぁーしょうがねえな」ヤレヤレ
アルミン「しょうがないなあ」ヤレヤレ
ミカサ「二人の背中をトントンさせて」
エレン「ほらよ。トントンさせてやるよ」ドヤァ
アルミン「はい。僕の背中も」ドヤァ
ミカサ「うん。二人ともありがとう」トン…トン…
エレン「ああ、グッスリ眠れよミカs…」スヤァ…
アルミン「ミカサ、おやすm…」スヤァ…
ミカサ「………」ギュウー…
ミカサ(カルラおばさん、アルミンのお母さん)
ミカサ(私たち、まだまだ大人になれそうにありません)
ミカサ(でも、二人がとてもあたたかくて)
ミカサ(私しあわせです)スヤァ…
ーおわりー
ずいぶん間があいてごめん
ゆるゆるだけど終わりです
完結おめでとう
自分の分の返事忘れてるミカサかわいい
おつ
みんなかわかいかった
乙。良スレでありました
完結してた…!ミカサが可愛すぎて辛い
このSSまとめへのコメント
ミカサがお姉さんで可愛かったな
かなり共感させていただきました!!ありがとうございます!!