クール「みんな、集まってくれるか」 (26)
※オリジナルです
※架空のエロゲの話です。実際に存在するゲーム等のキャラクターとは全く関係ありません
※メタしかない
※ツンとロリは姉妹
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ツン「何よ。こんなところに呼び出して」
クール「今日は私達のルートについて語ろうと思ってね」
ロリ「私達のルートですか?」
クール「ああ。私はな、思ったのだよ」
天然「何をですかー?」
クール「私は一応、隠しヒロインという扱いだよな」
元気「そうッスねー。あたし達のルートで、いつも暗躍してたッスからねー」
クール「もちろん、隠しルートが存在するという伏線を張ったりもしたさ。でもな」
ロリ「でも?」
クール「私のルート、短か過ぎやしないか!?」バァン
全員『ああ……』
クール「絶対におかしい。まず初めにHシーンの数を見てみよう。ツンから順に」
ツン「ええっ!?い、言わなきゃダメ?」
クール「ダメだ」
ツン「……4回」
ロリ「4回ですね」
天然「口だけのも合わせて5回です~」
元気「あたしは3回ッス」
クール「私は1回だぞ!?明らかに配分がおかしくないか!?」
ロリ「まぁ、尺という物がありますし……」
ツン「というか、クールさんのルートは全部の謎が解明される、言わば謎解きルートだから……」
クール「それでも、だ!2回は欲しかったね私は!というか天然の5回って何だ5回って!!このビッチが!!」
天然「ほら、私はむっつりスケベっていう設定がありましたから~……」
ツン「ちょっと待って!それを言ったらロリも5回分くらいあるわよ!」
ロリ「へ?何かありましたっけ?」
ツン「あったでしょ、ほら、姉妹丼が!」
ロリ「あ~。ありましたね、そういうのも」
ツン「ってかなんであたしのHシーンの途中なのにあんたが乱入してくるのよ!」
ロリ「そりゃ、あんだけ二階でギシギシアンアンやってたら気になりますよ」
元気「ってか不思議ッスよね。実際、下に家族いたりするのに誰も気付かないって」
天然「それは確かに~……私、屋上で一回ありましたけど、誰も来ませんでしたもの~」
クール「……」
ロリ「どうしたんですかクールさん?」
クール「……私、シーン中に君達が家に来て、部屋まで上がられたんだが」
ツン「あれ?もしかして鍵空いてたのに留守だったあの時ですか?」
クール「ああ」
ロリ「じゃあどうしたんですか?」
クール「……咄嗟にクローゼットに隠れたよ。彼と一緒にね」
天然「実は気づいてましたけどね~」
元気「え、始めてでそんなプレイやったんスか?」
クール「……だから嫌だったんだよ私は隠しヒロインだなんて!」バァン
ロリ「いや、そこは隠しヒロイン関係ないんじゃ」
クール「もうHシーンの話はいい!次はルートの構成についてだ!」
ツン「ルートの構成って……」
天然「ん~?どう言えばいいんですかね~?」
クール「私の場合はこうだったな。ルート確定→謎解き→ラスボス戦→Hシーン→エンディング」
元気「ああ、そういう……」
クール「ここでも文句がある」
ロリ「さっきも言ってた短い、っていうのですか?」
クール「それもある、あるんだが最も大きな欠陥があってな」
ツン「最も大きな欠陥……?」
クール「……ラスボス、弱すぎだろう」
全員『ああ……』
クール「なんだあれは。全員を苦しめていた、諸悪の根源なんだろう?」
天然「ですね~。みんなのルートでも子分とか体の一部が出てきてましたし~」
クール「もちろんみんなは苦戦したよな」
ロリ「まぁ、そういう流れでしたし……」
幼馴染とか姉妹は?
クール「だがどうだ、隠しルートでは。彼が全員のルートの記憶を手に入れ、全員のルートで手に入れた力を使いそいつを倒す。まぁ、ありがちだが及第点としよう」
元気「きゅ、及第点ッスか」
クール「いや、確かに大分アレだがまぁ、まだ我慢できる。問題はその後だ」
ツン「何かありましたっけ」
クール「何もないのが問題なんだ!おかしいだろ?!他のルートでは苦戦したラスボスを一発って!」
ロリ「いや、私達のルートでも似たような感じですよ?」
クール「そうじゃない、そうじゃないんだ。君達のルートでは、少なくとも一回以上対峙したり、倒しても実は裏で暗躍してたりするだろう?」
天然「そうですね~。私のルートでは結構しつこかったです~」
クール「それがどうだ!私のルートでは一回目の対峙で、しかもワンパンだぞ?!」
元気「それは確かにあっさりしすぎッスね……」
クール「しかもその後出てこないんだぞ!?復活してもう一度私達に襲いかかるとかがないんだぞ!?」
ツン「いや、ラストルートでラスボスが生き残ってても……」
クール「生き残ってなくてもいい!せめて二回は戦えよ!!」
天然「はいはい。わかりましたから~。キャラ変わってますよ。落ち着いてください~」
クール「……はぁ」
ロリ「そういえばそろそろあの子達も来ますね」
元気「あの子達ッスか?」
クール「……ああ、あの子達か」
猫っ子「お待たせしましたにゃあ!」
無口「……おっす」
クール「やぁ、来てくれたか」
ツン「あれ?なんでこいつらが?」
天然「二人はヒロインじゃないですよね~?」
クール「いや、ヒロインだよ……FDのな」
元気「FDが出るんでんスか?!本編散々な売上だったのに?!」
ロリ「それ言っちゃダメですよ……」
無口「人気投票で……モブなのに……上位取っちゃったから……」
猫っ子「私も同理由だにゃ」
天然「あれ?何位でしたっけ~?」
無口「私は……2位……」
猫っ子「私は4位だにゃ」
元気「メインヒロイン抜いちゃったんスか……」
ロリ「よくある事じゃないですか?」←3位
ツン「そうね」←1位
クール「工作姉妹は黙っててくれるか」←8位
ロリ&ツン『酷っ!?』
天然「まぁ、確かにありえないくらい票集まってましたからね~。特にツンさんはルートでズタボロ言われてたのに~」←6位
元気「まぁまぁ、落ち着くッスよ」←5位
無口「……?そういえば……7位は……誰……?」
猫っ子「ほら、あいつだにゃ。主人公の友人の」
ツン「ああ、あの、【いつもはおちゃらけキャラだけど実は中身イケメンで、なのに彼女いない】君ね」
元気「なんて長い名前……」
クール「……男キャラにも人気投票で負けた私に生きる価値なんてぇぇぇえええ!!」
天然「どうどう~。クールちゃん、しっかり~」
無口「それで……どうして私達はここに呼ばれたの……?」
クール「……君達はFDで確か新規ヒロイン枠として登場するんだよな」
猫っ子「そうだにゃ」
無口「そうなる……みたいね……」
クール「……Hシーンの数は?」
猫っ子「三回だにゃ」
無口「同じく三回……」
クール「……私、プラス一回で計二回なんだが」
ツン「あっ……」
クール「……」
ロリ「き、きっとあれですよ。ほら、次の作品で先生役として出てくるとか、そういう……」
天然「次作品はこの世界から100年後の世界設定らしいですね~」
クール「……」
無口「ちなみに……主人公と……誰かとの子供の子供……つまり孫が……出てくるらしいわ……」
ツン「そ、そう!隠しルートは言わば完全本命ルート!つまりその子供は主人公とクールさんとの」
猫っ子「文脈だけ見るにツンちゃんとの子供らしいにゃあ」
クール「」
元気「ああっ!クールさんが死んじゃったッス!」
天然「はいはい。しっかりしてくださいね~」
クール「もういい!二度と隠しヒロインなんてやってやるか!!」
スタッフ「すみませーん。クールさんいますかー?」
ツン「あ、スタッフさん」
スタッフ「クールさんに次回作の隠しヒロインとしてもう一回オファーが……」
ロリ「……はい?100年後の世界なんですよね?」
スタッフ「はい。ですがクールさんはルートで人間じゃないことが判明するので……」
猫っ子「もうなんでもありだにゃあ」
スタッフ「根強いファンからの期待に監督は答えたいそうで……やってくれますか?」
元気「クールさん、もう一回、もう一回だけやってみましょうよ!」
天然「そうですよ~。もしかしたら、ファンが増えるかもしれませんよ~」
無口「……三度目の正直、よ」
クール「みんな……」
スタッフ「実は俺もクールさんのファンなんすよ。だから、監督に進言したのも実は俺なんです」
クール「スタッフさん……」
スタッフ「やって……くれませんか?」
クール「……わかった。やってみせよう。ファンの期待に答えないで何がヒロインだ!」
ツン「その意気ですよ!」
クール「みんな、待っていてくれ。ヒロインとしての役目を果たして戻ってくる!」ダッ
ロリ「はい!頑張ってくださいね~!」
―――二ヶ月後―――
ツン「そういえば今日発売ね」
ロリ「そうですね~……あ、クールさんですよ!」
元気「クールさーん!」
クール「……ねーか」ボソッ
天然「クールさん?」
猫っ子「何か凄いオーラを放ってるにゃあ」
無口「一応……買ってきたわ……でも……これは……」
クール「私の担当全年齢版じゃねーか!!!」
終わりです。ただ言いたかった事をクールさんに言わせただけ。
それでは駆け足でしたが、お疲れ様でした
乙でした。しかしクールさんじゃなくてムッツリスケベさんなんじゃ…
乙
報われないですなあwww
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