妖精「えっと……もっとこう疑ったりとかは?」
男「は? 嘘かよ……クソがッ!」
妖精「いえいえっ! 嘘ではありませんっ! ホントに願いは叶えますっ!!」
男「じゃあ何で俺の気持ち萎えさせる様なこと言うんだよ? てめぇの趣味かゴラァッ!」
妖精「ち、違いますっ……他の方たちは最初疑ったりするので、それで……」ボソボソ
男「聞こえねぇよ……もっと大きな声で話せッ! このゴキブリがッ!」
妖精「ひぅっ……ごめんなざいっ……」
男「おいおい、誰が謝れっつったよ……こっちは理由を聞いてんのッ。わかってんのか? おいッ!」
妖精「ずびっ……わがっでまず……っ」
男「だ か ら、理由を言えってんだろうがッ! 何が『わがっでまず』だよ……てめぇ、客ナメてんのか?」
妖精「っ……ナメてまぜん……ぐずっ……っ」
男「あー、ダメだ……話になんね……店長だせよッ。店長をよッ!」
妖精「てんちょうなんていまぜんよぅっ…ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ」
………
……
…
妖精「ぐすっ……っ」
男「妖精さん、ごめんね?」
妖精「っ……わたしが悪いんです……」
男「そんなことないってっ。妖精さんは全然悪くない、うん」
妖精「っ……ほんとに……?」
男「ホントホント……あ、ティッシュ使う? はい、どうぞ」
妖精「……ありがとうございます……っ」
男「あ、いいよ、いいよ。俺がやってあげる……ちょんちょんっと、はい、できたぁ」
妖精「……男さんホントは優しいんですね」
男「いやいや……あー、それで願い事の件なんだが、ホントに叶えてくれるんだよな?」
妖精「はいっ、どんな願いでも叶えてみせます♪」
男「どんな願いでも、ね……世界を滅ぼしてくれ」
妖精「嫌です」
男「ですよね」
妖精「本気でそんな願い事をする気ですか?」
男「いや、試しに言ってみただけ……そうだな、願い事ねぇ……」
男「例えばなんだが、お金持ちになりたいと願ったらいかほど貰えるのかね?」
妖精「男さんが望むままに」
男「なるほど……となると、ちっぽけな金額じゃ折角の願いも無駄、やっぱ湯水の如くと願うよな」
妖精「そうですね。みなさんその様に」
男「ふむ……でも実際どうなんだろうな」
妖精「と、いいますと?」
男「カネが湯水の如くあったとして、欲しい物や、やりたいこと、行きたい場所にカネを使うよな」
妖精「そうかもですね」
男「だがどうだろう? カネは湯水の如くあるんだ、何れ、欲しい物も、やりたいことも、行きたい場所も無くなるんじゃないか?」
妖精「……」
男「そうなったらどうする? 会社でも興すか……いやいや、カネは湯水の如くあるんだ仕事する意味なんてない」
男「世の中には仕事大好き人間もいるかもしれないが、カネがあるのに仕事するなんて、俺はごめんだ」
男「仕事するくらいなら、やはり俺は、額に汗して得た報酬の喜びを感じたい……そうだよ……」
男「その得た報酬で欲しい物、やりたいこと、行きたい場所に使うほうが何倍も価値や幸せ、感動を感じられるじゃないか……」
男「……カネってなんだろう?」
妖精「わかりません」
男「金持ちはないな……んー、他に願い事か……」
妖精「お悩みの様ですね」
男「まぁね、何でも叶うと言われるとなかなか思いつかないものだ……」
妖精「では、参考程度に……男性の方でハーレムを作りたいとお願いされたかたもいらっしゃいますよ」
男「ハーレムだ……と……?」
妖精「はい」
男「わかってないなッ、貴様はッ!」ビシッ
妖精「」ビクッ
男「ハーレムってのは、自らの力で落とした女共をはべらせッ、愛してこそだろうがッ」
男「与えられたハーレムに、いったい何の価値があるというんだ……」
男「貴様もそれを願った大バカ野郎も、ハーレムを冒涜しているッ!」ビシッ
妖精「ご、ごめんなさい……」
男「いや、俺も声を荒げてすまなかった」
妖精「いえ……」
男「んー、願い事、願い事……俺の人生楽しくなるようなのがいいよな……はっ!?」
妖精「お決まりになりました?」
男「ああ、決まった……完璧だ……」
妖精「どの様な願いでしょう?」
男「うん。実はな、俺には幼馴染がいるんだが……」
妖精「そうなんですか……仲はよろしいんですか?」
男「まぁな。だが問題が一つ……そいつは男性なのだッ」
妖精「それが問題でしょうか?」
男「あったりめぇだろうがッ!」
妖精「ひぅっ……」
男「古今東西、幼馴染ってのは女の子って決まりがあんだよッ!」
妖精「……やっぱりこの人怖いデス……」ボソ
男「なのに、なのにっ……」
妖精「えっと……それで、どうすれば……?」ビクビク
男「と、つまり幼馴染を女の子に変えてくれ」
妖精「あの、でも……」
男「くふふっ、これで俺の人生楽しくなりそうだ♪」
妖精「……幼馴染さんの人生はどうなっちゃうんでしょうか……」
男「あ゛?」ギロッ
妖精「」ビクッ
男「まさか叶えられないとか言う気じゃねぇよな?」
妖精「かかか叶えますッ。今すぐ叶えますッ」
男「よし、やってくれッ。妖精さんッ」
妖精「わかりました……ごめんなさい、幼馴染さん……」ポウ
男「……」
妖精「終わりました……」
男「えっ? マジでっ?」
妖精「はい、貴方の願いは叶えられました」
男「……しょぼいな……」
妖精「と、とにかく願いは叶えたので、わたしはこれで失礼しますね」
男「おう、ありがとな、妖精さん」
妖精「いえ、それではより良い人生を~♪」パタパタ
男「」ノシ
男「ふぅ……すこぶるイカレた妄想だった……」
男「寝るか」
ドタドタドタドタ――バンッ
男「ん?」
幼馴染「お、男……ボク、ボク……」
男「幼馴染……おまっ……その姿……」
幼馴染「女の子に「女の子になってんじゃねぇかあぁぁぁwwwwww」
つづく
すばらしい
酷すぎわろた
TSものかね(ガタッ)
はよ
お前を待ってた
はよ
幼馴染「なに笑ってるんだよっ! ボクは真剣に困ってるってのにっ!」
男「あ、ごめんごめん」
男(妖精さんマジだったんだ……)
幼馴染「うー、どうしよう……こんなになちゃって……」タユンタユン
男(しかも巨乳……妖精さんグッジョブッ!!)グッ
幼馴染「髪や肌もツヤツヤ……これって完全に女の子の体だよね……」
男「……ちょっと触ってみていいか?」
幼馴染「え? 別にいいけど……」
男「」ムニュ
幼馴染「ひゃっ!?」
男(おほぉ!? おっぱいやわらけぇっ!)
幼馴染「って、なにいきなり胸触ってるんだよっ!」ペシッ
男「いや、俺童貞だぞ? それくらい察しろよ」
幼馴染「さも当然みたいな顔でゆうなっ」
幼馴染「だいたい、童貞を理由に女の子の胸に触れても許されると思ってるとか……どうかと思うよ?」
男「言っとくけどな……」
幼馴染「?」
男「こんなことするの、お前にだけだぜ?」キリッ
幼馴染「はぁ……明日からどうすればいいんだろ」
男「おーい」
幼馴染「こんな体じゃ、学校行けないよ……」
男「こんな体なんて言うなよ。お前エロイカラダしてるぜ?」キリッ
幼馴染「あ、その前にお父さんとお母さんに説明しなきゃ……何て説明すれば……」
男「……」
幼馴染「はぁ……」
男「俺寝るな? 悪いんだけど、玄関のカギはいつものとこにあるからさ、閉めて帰ってね?」
幼馴染「ちょっとは男も考えてよ……親友でしょ?」
男「だってお前無視するじゃん。おっぱい触ると怒るし……これ以上俺に何しろってんだよっ」
幼馴染「だから、そんなセクハラ行為じゃなくて、女の子になっちゃった原因とか元に戻る方法だよ」
男「なるほどな。それには考えがいたらなかった……」
幼馴染「ひどいよ……ボクは本当に困ってて、男を一番最初に頼ったってゆうのに……」
男「悪かったよ。ちょっと考えてはみるけど……」
男(原因ねぇ……原因はアレだ、妖精さん。で、元に戻す方法ってのも妖精さん……)
男(おのれっ、妖精めっ!)
男(などと責任転嫁する気はないが……んー、俺が幼馴染にしてやれることか……)
幼馴染「はぁ……なんで突然女の子になちゃったんだろ……」
男(それは俺がそう願ったから……そう、俺の願いなんだよな……)
男(ならば、幼馴染にしてやれる事ではなく、俺がしたい事を考えるべきだっ)
幼馴染「……原因が分かればまだ対処のしようもあるのに……」
男(俺は知ってるけどなっ)
幼馴染「何とか、女の子なった原因をつきとめなきゃ……」
男(それは困るな……バレる心配はないだろうが……)
男「ま、現状原因を探るすべはないんだ、グダグダ考えても迷路にハマるだけだぞ?」
幼馴染「そう、だけど……ボク、ずっとこのままだったらどうしよう……」シュン
男(……落ち込む幼馴染をみると、何だか……)
男「……幼馴染?」
幼馴染「なに?」
つづく
男「とりあえず、キスするか」
幼馴染「……はあぁぁぁっ!?」
男「なに驚いてるんだ?」
幼馴染「平然とよくそんなこと聞けるね? 男とは長い付き合いだけど、まさかここまでクズだったなんて……」
男「おいおい、幼馴染ちゃんよ。親友に向かってクズはないだろ」
幼馴染「クズ以外に何ていうのさっ! さっきのおぱ――胸の事もそうっ! 親友が困ってる時にスケベ心だすとは思わなかったよっ!」
男「まさか……俺が女の子になったお前と、ただキスしたいが為だけに提案したと、そう思っているのかっ!?」
幼馴染「その通りでしょ?」
男(そうだッ! キスしたいッ! お前の落ち込む顔にムラムラしたッ!)
男「違うッ!」
幼馴染「……なんか間が「気のせいだッ!」
幼馴染「う、うん……」
男「兎に角まず話を聞け、俺はお前の為と思って言ったんだ」
幼馴染「キスのどこがボクの為になるのさっ!」
男「だから聞けってッ!!」
幼馴染「っ……」
男「いいか?」
幼馴染「うん……」
男「呪いだか願いだか知らないが、お前は女の子に変わってしまった……」
幼馴染「……そうだね」
男「この手の対処方は昔から一つだ……王子様によるキスッ」キリッ
幼馴染「……あのさ「確かにッ! 俺も安直だとは思うッ!」
男「でもッ、幼馴染の為と思えばこそ、俺の足りない頭を使い、恥を忍んで提案させてもらったんだ……」チラ
幼馴染「男……」
男(もうちょいか……)
男「もしこの提案が気に入らないとゆうなら、無理強いもしないし、俺をなじるなりお前の好きにしてくれて構わない」
男「……ただ、これだけは覚えておいてくれ。俺は幾らなじられようと、お前が俺を頼り、必要としてくれるなら全力で協力するつもりだ」
幼馴染「男、ありがと……ちゃんとボクのこと考えてくれてたんだね」
男「当たり前だろ。俺たち親友じゃないかっ」
幼馴染「そうだよね……ボクちょっと感動しちゃった……っ」
男「変な誤解させて悪かったな」
幼馴染「ううんっ! 謝るのはボクの方だよ。クズなんて言ってごめんね……怒ってない?」
男「怒るわけないだろ? 気にするな」ニコッ
幼馴染「うん、ありがとう」ニコッ
男(ふふ……くははははっ、チョロイ、チョロすぎるぞ幼馴染っ)
幼馴染「……でもさ、王子さまって男のこと?」
男「ん? 当然だろ。学校でも評判の俺イケメン」
幼馴染「ただし、中身は変人て付くけどね♪」
男「ま、この世に完璧な人間などいないからな」
幼馴染「あははっ♪」
男「……それで、どうする? キスするか?」
幼馴染「あ、うん……その事なんだけどボクやっぱり……」
男(ッチ……ガードかってぇなぁ……)
幼馴染「男の提案は嬉しいんだよっ? ほんとに……でも、ボクその……初めてだし……」
男「なんだ、幼馴染ってファーストキスに幻想抱いてるくちか……乙女してるな」
幼馴染「やめてよっ。今はホントに洒落ならないよ……」
男「そうだな。無神経だったごめん」
幼馴染「ううん。あと……ボクはキスに幻想抱いてるとか、そういう事じゃなくて……」
男「なら問題ないだろ? これで元に戻れれば万々歳、戻れなくても何の害もないしな」
幼馴染「……男はいいの? ボクと……その、するの……」
男(そこ伏せるとなんかエロイなぁ)
幼馴染「男?」
男「あ、ああ、俺は全然平気」
男(むしろ早くさせろよ)
幼馴染「……なんか、軽くない?」
男(っ!? 俺としたことが、勝利目前にして気を抜くとは……だがまだだ、まだ終わらんよっ)
男「なあ、幼馴染」
幼馴染「?」
男「さっきも言っただろ? お前の為なら全力で協力するって、だから俺の事なんて気にしなくていいんだ」
幼馴染「でも……男は嫌じゃない? 男の子同士で……そのキスなんて……」
屑ぅ…
完璧にサル
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