やはり俺は海へなんて行かない【俺ガイル】 (23)


書いてる途中、無意識に原作ネタをパクってたから制作を切り上げた
だから中途半端なオチになってる





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401542461




それは1年で最も暑い季節であり、最もリア充共が暑苦しくなる時期である

口をひらけばやれ花火だの、やれバーベキューだの、やれ海行こうだの
何おまえら?どんだけ活力あふれてんの?
活力あり過ぎてもはや世界のエネルギー事情を救うレベル。そうか……奴らは時代の救世主だったのか………

そんな訳はない
きっと彼らはある種の脅迫観念に駆られているのだろう。それは言い換えれば、彼らの間に存在する暗黙のルールである
夏休みは友人と海に行かなければならない。バーベキューをしなければならない。

そして休みが明けると、彼らは自らの成果を競い合う
「おれ◯◯と海いってきたんだけどよー」とか「◯◯といっしょにいった花火マジヤバかった」だの
こうして彼らはポイントを加算して競う
ちなみに、「◯◯」の中が「彼女」だとボーナスポイントがつき、「家族」だとノーカンとなる。ただし「妹」の場合ポイントは高すぎて一気にカンストする。八幡的に

彼らにとってこのゲームの目的は、友情確認と下位カーストへの優越感に浸ることである
つまり、友達のいない最底辺カーストである俺は参加できない。いやまあ、したくもないんだが

しかしこうなると地球温暖化は大問題である
季節が春夏秋冬から夏夏夏夏に変わったら毎日がこのゲームである。 なにそれ毎日が日曜日みたいな。全然嬉しくない




結論。リア充爆発しろ。自然にやさしく




そんなことを考えながら暑い中朝のSHRまでの時間をつぶしていた



悲しい事に2年F組のエアコンは故障中である
そのため教室ではあちこちから「暑いね」という声が多々聞こえてくる。
おまえらそれしか言えんのかというくらいだ。きっと暑さで脳がやられたんだろう、主に言語野のあたりが



そういや何で肝試しは夏の風物詩なのだろう
涼しくなるからというが、そりゃそうだ夜は涼しい
怖さで涼しくなりたいなら他人の本性とか内面でも見てろ。そっちの方がよっぽど怖いだろう。俺は平気だが

あと幽霊は本当に存在するのだろうか
もちろん俺は見たことがない。はいそこ、お前が幽霊みたいなもんだろとか言わない。まあ俺もたまに存在感を消すがちゃんと実体化しているし


今のところ断言はできないが
もしかしたら幽霊はいるのだろう。宇宙人だって。UMAだって





その証拠に今俺の目の前には天使がいる


戸塚「おはよう!はちまん」

八幡「おうおはよう、戸塚」

相手が挨拶のあとに自分の名前を呼んだら好かれている証拠らしいので、ここは手堅く両想いになっておく

八幡「朝練か」

戸塚「うん!あっもうすぐホームルーム始まるね」

八幡「おう、じゃあな」

戸塚「じゃあね」


そう言って自分の席に戻っていく姿を見送る
うっかり戸塚との甘い生活を想像して、いってらっしゃいと言いそうになった。うっかり八幡

そうこうしているうちに
いつもの白衣を着た平塚先生がやってきてSHLが始まる。
こんだけ暑いのによく白衣着れますね……そういうキャラでも目指してるんすか?


ここでふと中2病全開コートを着た知り合いを思い出したが、暑いのですぐ忘れた。暑いんだもの。しょうがない


見覚えのあるプリントが配られる

平塚「おはよう。明日から夏休みということでくれぐれも羽目を外さないように。プリントは各自読んでおきたまえ」


さすが平塚先生
用件を手短に伝え職員室へと戻っていく。まあこれだけ暑けりゃな。涼しい職員室にも帰りたくなる
こちらとしてもありがたい





配られたプリントはもちろん“夏休みのやくそく”的なアレである
「飲酒をするな」とか「子供だけでどっか遠くに行くな」などが書かれているヤツだ

ちなみに俺の夏休みの予定は8割自宅待機で埋まっている。残りは予備校
わあすごいじゅうじつしたなつやすみだ



授業と帰りのSHRを終え部室に向かう
特別棟4階にたどり着き部室の扉を開ける

雪乃「こんにちは」

八幡「おう」

ふむ
いつもの罵倒がないところをみると恐らくさしもの雪ノ下でもこの暑さにやられたようだ

調子が良ければきっと「この暑さで目の腐りもより進行しているようね」などと言うのだろう
やだなにこれ
まるで期待してたみたい






しばらくして由比ヶ浜もやってくる

結衣「やっはろー!」

雪乃「こんにちは」

八幡「おう」


軽い挨拶を終え俺は持ってきた文庫本を開く
きっと今日も依頼は来ないだろう

いや、ほんと来ないで

夏休み直前になってから来る依頼なんて面倒に決まってる。休み中も登校させるような

……こんなこと考えちゃう奉仕部部員ってどーなのよ……





ケータイをパカッと閉じる音が聞こえた


結衣「ゆきのん!あさってひま?」

雪乃「特に用事はないけれど…」

結衣「ほんと? じゃあ海いこうよ! 海!!」

雪乃「…遠慮しておくわ、人が多い所にはあまり行きたくないもの」


確かに人混みは嫌だ
別にただ涼みたいなら海じゃなくてもいいし

なんなら家の風呂に水をためて浸かってるだけで充分気持ちいい。ここでプールという考えが先にでてこないあたりがぼっち度高い







結衣「えーっ行こうよーゆきのーん」

雪乃「暑いから離れてくれるかしら…………三浦さんたちと行くのでしょう?」


照れているのか暑いのか、雪ノ下は頬を赤らめる
…ゆりゆりしい…………できれば百合ノ下百合乃に改名してほしい と思いました まる







結衣「そうだけど……ゆきのんとも一緒に行きたいなあ、それとはまた別に」

雪乃「……そうね…………なら考えておくわ」

はい折れました
耐久性がシャー芯レベル。由比ヶ浜に対してのみだが
しかしここですぐに「行く」と言えないあたりが素直じゃない。どうせ行くのだろうに








結衣「ヒッキーも海いこうよ!」

八幡「行かない」

結衣「ちょっ返事はやすぎだし!!も、もうちょっと悩んでよ!」

八幡「…あのな、海に行きたくなるのはリア充の帰巣本能なんだよ。精神的に成長し大人になった人間は母なる海に帰らない」



人類の故郷は海らしいしな。親離れならぬ海離れだ
つまり海に行かない俺マジ大人






雪乃「言ってることがムチャクチャね……」

結衣「ヒッキー海きらいなの?」

八幡「違う、海が嫌いなわけじゃない。俺も雪ノ下と同じで人混みが嫌なんだよ。あと暑いし、日に焼けるし、疲れるし」

雪乃「私はそこまで言っていないのだけれど……」

八幡「でもだいたい当てはまるだろ?」

雪乃「そうね……海が嫌いじゃないとは私も思うわ」

結衣「うーん…人のすくない海かぁ?この時期はどこも人おおいからなぁ………」






まあ由比ヶ浜の頼みといえど無理して行くこともないしな、今回は不参加ということで

結衣「そーいえば、さいちゃんは」

八幡「戸塚も行くのか?戸塚が行くのか!?」

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ戸部の語彙力並みにヤバイ
純情男子高校生にはたまらないイベントだ!ドキドキが止まらん!

……いかんいかん冷静になれ
戸塚とは誠実にお付き合いしなきゃならんからな
にやけた顔を元に戻し確認する
心拍数異常なし。頬のゆるみ異常なし。目の腐り異常なし。いや異常あり






結衣「うわぁ……ちがくて、さいちゃんは行けないって。ちょうどあさってから一週間合宿で」

八幡「」

そこから先は覚えていない
気付いたら自宅にいた


俺の夏は終わった


おわり

以上です
ありがとうございました

以上です
ありがとうございました

期待して読んでた俺の時間を返せ
もしくは続きを書け

いやいや、この終わり方はおかしい

今ならまだ間に合うから続きを書くんだ!

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