ちひろ「前々から疑問に思ってたんですけど……」
P「なんでしょうか?」
ちひろ「なんでPさんって、100何人というアイドルを、スカウトしてこれるんですか?」
P「そりゃ、がんばってるからですよ」
ちひろ「そういうことではなく!可愛くて、アイドルになろうという意思があり!
一部例外を除いて頑張り屋で!運動のセンスも光る才能もある!そんな女の子をどうやって見つけてきてるんですか!?」
P「……がんばってるからですかね」
ちひろ「全然わかんねぇよ!!!!」チヒィ!
P「ちひろさん!?」
ちひろ「ああすみません、取り乱しました。少なくとも、何か意識して行ってることとかあるんじゃないでしょうか?」
P「そりゃもちろん、可愛い女の子がいたら片っ端からスカウトするようにしてます」
ちひろ「よく通報されませんね」
P「それはもう、慣れましたから」
ちひろ「(何に慣れたんだ、何に)」
P「まぁ、俺がアイドルをスカウトできているのも、ひとえに努力のたまものですよ。努力」
ちひろ「努力ねぇ……」
杏「うっさいなー。仕事中くらいもっと静かにできないの?」
P「お前が言うな」
ちひろ「これぇえええ!!」
杏「……!?」 キーン
P「何ですか、急に大声出して」
ちひろ「杏ちゃんですよ杏ちゃん!自らアイドルとか絶対志願しなさそうなタイプ!
なんでこの子をスカウトできたんですか!?」
P「あー……それはですね」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401474518
双葉杏(17)
http://i.imgur.com/eV1LgVj.jpg
―――――――――― 杏編
P「スッカウト~、スッカウト~、アイドルスカウト~♪」
ウィーン
ラッシャイマセー
P「さて、アイドルマスターの新作が出ているはずだ。
3タイトル同時リリースだが……やはり三本とも買うのが本物のPだよな」
「うーん……」
P「(おや?可愛い女の子だな。アイドルにスカウトしたいところだが……また通報されるかも?)」
「このゲームとこのゲーム……どちらを買うべきか」
P「俺は2がオススメかな」
「うわっ、おにーさん何者?ロリコンの人?」
P「違うわい。ゲーム好きのおにーさんだ」
「ふーん……杏言っとくけど、ホイホイついていくタイプじゃないからね」
P「(チッガード堅いな)で、買わないのか?そのゲーム」
杏「2がオススメって言ってたけど、普通こういうタイトルって1から買っていくもんじゃないの?
確かに杏もネットの評判で1がボロクソだったから悩んでたんだけどさ」
P「ハッ。愚問だな。ストーリーのつながりはないし、1はもう完全に作業ゲーだ。
絶対に2をおすすめするね」
杏「ふーん……ゲーム得意なの?」
P「得意なんてもんじゃないな。地元じゃ『左スティックのPちゃん』なんておそれられたもんだ」
杏「何その絶妙にダサい異名」
P「おいおい、俺のスティックさばきは本当にすごいんだぞ?なんなら今度勝負するか?」
杏「スマブラGCなら受けてやってもいいよ」
P「ほほーう……そのタイトルを選ぶとは。さてはお前、そのゲーム、やり込んでるな?」
杏「ふふ……応える義務はないよ」
P「……『わかってる』じゃあないか……」
杏「おにーさんこそ」
P「これをやろう」
スッ
杏「なにこれ、名刺?」
P「ヒマになったら連絡しな。ゲームの相手くらいしてやる」
杏「ふーん……一応もらっとくよ」
P「おう。お前とはまた近いうちに会う気がするしな」
杏「奇遇だね。杏もだよ」
―――――― 2週間後
杏「……」
杏「……」
杏「……連休って、こんなにヒマなんだな」
杏「……ゲームするかな」
ウィーン……
カチカチ カチカチ……
杏「……んー」
杏「……」
チラ
杏「……まぁ、ものは試しって奴で」
ピピピ
prr
P『はいもしもし!こちら俺!』
杏「電話出るの早いね」
P『やっぱりお前か。登録してない番号だったからまさかとはおもったが』
杏「で、暇なんだけど、ゲームの相手してくれるの?」
P『いいぞ!住所教えろ!』
杏「家まで来てくれるんだ。危険だけどいい人だね。おにーさん」
P『大丈夫、個人情報は責任をもって扱うから』
杏「そのあたり、やっぱちゃんとした社会人なんだね」
P『あたぼうよ!』
―――――― 数十分後
ピンポーン
杏「今開けるよ」
ガチャ
P「おーっす!杏!来たぞー!」
杏「杏、名前教えたっけ?」
P「一人称再確認してみろ」
杏「あっ」
P「あがっていいか?寒い」
杏「はいはい、どうぞどうぞ」
ガチャン
P「……親御さんは?」
杏「共働き、夜までずっといないよ」
P「そっか……辛いよな、小学生には」
杏「は?」
P「へ?」
杏「あのさ……今なんて言った?」
P「え?辛いよな、って……」
杏「その後」
P「小学生には……?」
杏「はー……慣れてるからいいんだけどさ。杏、もう高校生、17だよ」
P「え!?」
杏「そのリアクション、おにーさんで10人目くらいかな」
P「飛び級!?」
杏「年齢言ったよね」
P「マジかー……」
杏「大マジだよ」
P「マジかー……」
杏「別にいいよ。気にしてないし、杏の部屋こっちだから」
P「お、おう」
ガチャ バタム
P「(意外と可愛い部屋だな)」
杏「今、『意外と可愛い部屋だな』とか思った?」
P「ギクゥー!?何、お前エスパー!?」
杏「いいや、おにーさんがそんな顔してただけ」
P「マジかよ……」
このPうざいな
なんか気持ち悪いっすね
――――
カチャカチャカチャッ カチャカチャッ
P「もご!ぬわ、おお!?」
杏「おにーさん元気だよねぇ」
P「ていうか何もんだよお前!強すぎんだろ!?」
杏「おにーさんが弱いだけじゃない!?」
P「いやいや、これでも俺、スマブラ全国大会でベスト28に残った成績だぞ!?」
杏「微妙……!!」
P「そんな事言うなよ!」
杏「ぷっ、あははは……」
P「何がおかしい」
杏「全部」
P「はぁ!?」
杏「おにーさんはさ」
P「……ん?なんだ」
杏「働いてて、楽しい?」
P「ん……?おう、楽しいぞ」
杏「そっか……へー」
P「なんだ?働くのが大変そうだってか?」
杏「いや、ちょっと違うかな」
P「じゃあなんだ」
杏「杏ね、全然想像できないんだよ。働くってことが」
P「……ほう」
杏「学校の勉強も適当にさぼってる。休日はこうしてゲームするくらい。
バイトなんて面接受けたことすらない」
P「……」
杏「そんな杏でも、働く時が来るのかな。杏としてはできるだけ働きたくないんだけどね。
このまま一生親に養ってもらおうと思ってるし。何より大学受験も就職活動もしたくない」
P「それでどうする気なんだよお前は」
杏「んー?ゲームして幸せに暮らす」
P「……幸せかなぁ」
杏「……たぶんね」
P「なぁ、ちょっと働いてみないか?」
杏「え?やだよ。普通に嫌だよ。あとどうせ怪しいお仕事でしょ?6万円くらいで
裸のおじさんと色々しなきゃならないんでしょ?」
P「違う違う!俺はCGプロダクションっていうプロダクションで、プロデューサーをやってるんだ。
そこでアイドルとして働いてみないか、ってことだよ」
杏「めんどくさそう」
P「飴やるから」
杏「はぁ……仕方ないな、一回だけだよ?」
――――
P「ほらシャキっと」
杏「しゃき」
P「口で言っても変わらないぞ」
杏「でもめんどくさい」
カメラマン「ははは、構いませんよ。今回のコンセプトは『堕落した生活を送るソファ』ですから」
P「売れるんですかそれ」
カメラマン「うまくやればバカ売れらしいと、営業の人は言ってましたよ」
P「本当かなぁ」
杏「しゃきーん」
カメラマン「じゃ、撮るよー」
杏「うぃー」
――――
P「じゃあこれ今回の撮影料。個人情報はすぐに廃棄するし、
写真も今回の事いがいにも使わない。これ契約書」
杏「……5000円もある」
P「も、っていうか、5000円しか渡せなくてすまないな。
もうちょっと大きい仕事があれば良かったんだけど」
杏「……これ、杏が稼いだの?」
P「そりゃそうだろ。だから渡したんだ」
杏「ふーん……そっか」
P「今回はありがとな、じゃあまた―――」
杏「あのさ」
P「ん?なんだ」
杏「個人情報、消さなくていいよ」
P「ほう。じゃあまたお仕事受けてくれるってことかな?」
杏「……飴くれるなら」
P「……スーパーで買いだめしておくよ」
―――― ―――――――――― ――――
ちひろ「……今と少し雰囲気違ったんですね、杏ちゃん」
P「今よりはるかにやる気のない奴でしたね」
杏「帰りたい」
P「はいはい、レッスン終わったらな」
杏「めんどい」
ガッチャーーーン!!!
きらり「うきゃー!杏ちゃんPちゃんちひろちゃん!!にゃっほーい!!」
ちひろ「お、おはようきらりちゃん」
P「きらり頼む、ドアの気持ちになってくれ」
きらり「きらりはニナちゃんじゃないにぃ?」
P「そういう事じゃない!」
ちひろ「きらりちゃん……」
きらり「うきゃー!ちひろちゃん、呼んだ―?」
ちひろ「きらりちゃんは、どうやってスカウトしてきたんですか?
アイドルに向いているとはいえ、そんな発想がないような……」
P「ナンパですね」
きらり「ナンパされちゃったー☆」
ちひろ「何やってんだアンタ!」
P「違うんですよ!これもお仕事の一環で!」
ちひろ「貴方が逮捕されたらうちからはプロデューサーがいなくなるんですからね!?
スカウトは慎重にやってください!」
P「はぁい……」
ちひろ「で、きらりちゃんのエピソードを」
P「あ、そこはきっちり聞くんですね」
面白い
期待*残りアイドル人数
―――――――――― きらり編
きらり「ほわぁ~……」
きらり「ふわぁ~……」
きらり「うきゃー……かわゆぃぃ~……」キラキラ
P「わかるわー、超わかる。可愛いよなぁ。こういう小物」
きらり「うきゃっ!おにーさんナニモノ?ヘンタイさんー?」
P「違う、おにーさんはKMK(可愛いモノ・愛でる・協会)の団員だ!」
きらり「な、何それー!きらり超きになるにぃ!」
P「ふふ……気になるか?」
きらり「気になる気になる!きらりに教えてくだーしゃー☆」
P「じゃあついてきな、可愛いお嬢さん」
きらり「ふぇっ」
―――
きらり「ここどこ?きらり誘拐されちゃうのー?うきゃー!大変☆」
P「別に誘拐はしない。ちょっとうちが誇る最高に可愛いものを見てもらおうとおもうだけだ」
きらり「ほほーう。それは気になりますなぁー☆」
ガチャ
P「おーっす杏。さぁきらり君、見たまえ、これがわが社が誇る可愛い兵器、アンズ・フタバだ!」
バァーン!!!
杏「え?何この巨人。杏立体起動ないんだけど」
きらり「うきゃーーーっ!!!」
ドカーン!
杏「むぐぇ!!」
きらり「かわいー!!かわいー!超きゃわわー!!」
スリスリ
杏「ぐるじい……」
P「だろう!?超可愛いだろ!?超可愛いから『アイドル』ってのをやってるんだ!」
きらり「あ、きらり知ってるぅー、歌ったり踊ったりするヒト!」
P「だいたい合ってる!ところでだ、君もそのアイドルになってみるつもりはないかな!?」
きらり「……きらりが?」
P「そうだ」
きらり「……んー、ちょっと、ダメかもー」
P「えー、なんでよー、俺にちょっとだけ教えてよーん」
きらり「……でも」
P「どっせい!」
ボフッ!
きらり「うきゃっ!」
P「それを見ろ」
きらり「おっきいぬいぐるみだにぃ……」
P「杏よりでかいだろ」
きらり「ほわー……ホントー☆」
杏「小さくて悪かったな」
P「どうだ、そいつは……『可愛くない』か?」
きらり「……」フルフル
P「だろ?大きくても可愛いもんは可愛いんだ。そしてきらり、君は可愛い!
絶対的に可愛い!超可愛い!きらりんサイコーッ!!!」
きらり「え、えぇ……!?えっと、その、ちょ、ちょっと恥ずかしいって言うか……うぇへへ」
P「可愛い!きらり可愛いよ!きらりーーッ!!」
杏「うるさい」
ベシッ
P「ラゴゥ!」
杏「きらりちゃんだっけ?こんな馬鹿の言う事真に受ける事ないよ。
ごめんね何か迷惑かけて……」
きらり「……おにーさん?」
P「なんだ」
きらり「あのねー、きらり、ちょっとアイドル、興味あるかも……」
P「ほうほうほうほうほう!!」
杏「ええ!?」
きらり「ちょ、ちょっとだけ!ちょっとやってみて……駄目だったら、すぐ、やめ」
P「大丈夫!やめなくていい!任せろ!」
きらり「うきゃ」
P「君は可愛い、天使のようだ……俺がきっと……君を一流のアイドルにしてみせる……」
きらり「……にょわーっ!!恥ずかすぃー!!!」
バギャッ!!
P「ノーブル!!」
杏「うわ……今えぐい音した……」
きらり「うきゃっ……おにーさん大丈夫!?」
P「うぐ……P,俺の事は『P』でいいぞ」
きらり「Pちゃん……」
P「あ、そういうのは確定なんだね」
杏「よく無事だったね」
P「あたぼうよ」
――――
きらり「にょわ……」
P「どうだ、本物は」
きらり「これが、アイドルさんの衣装ー……?」
P「そうだ」
きらり「……」
P「かわいいだろ?」
きらり「うきゃっ」
P「可愛いだろぉぉ~!?」
きらり「……うん、可愛い、かも」
P「よぉーしよしよし!よく言えました!」
ワッシャワッシャ
きらり「うきゃー!Pちゃんやめて!セット崩れちゃう!」
P「あ、ごめん」
きらり「……」ポケー
P「振り付けは……一応覚えたか?」
きらり「いちおーだけど、うまく踊れるかは、わかんないにぃ」
P「いいんだよ。前で踊ってるから見ながら踊れ。
そんなことより、一度その姿で踊るってことを理解してくれればいいんだ」
きらり「りかい?」
P「ああ、ミュージック、スタァート!!」
きらり「にょわーっ!」
――
~♪
きらり「……」
P「……」
杏「……(うすあげポテト美味い)」ポリポリ
P「どうだ」
きらり「うきゃっ」
P「可愛いだろ」
きらり「……」
P「画面の中で、可愛い服を着て、可愛く踊るお前は」
P「可愛いだろ」
きらり「……その」
P「ん?」
きらり「ちょっとだけ、可愛い……かも☆」
P「よく言えましたー!!!」
ワッシャワッシャ
きらり「うきゃー!!」
杏「何か、えらく楽しそうだね……」
P「お、やきもちか?」
杏「ちがわい!」
――――
P「今日はありがとな、色々と」
きらり「こ、こちらこそ……ありがと、ごじゃーましたー!」
P「……これは名刺」
スッ
きらり「……」
P「俺はずっと待ってるから。君が来てくれるなら、いつでも衣装は準備しておく」
きらり「にょわっ」
P「それじゃあ」
きらり「あの!」
P「ん?」
きらり「また明日も、来ちゃっても、良かったりぃー……?」
P「もちろん。新曲を用意して待ってるよ」
きらり「……うきゃー!!」
ガシィッ!!
P「おごぉっ!やわっこいくせにすごい締め付け!」
―――― ―――――――――― ――――
ちひろ「きらりちゃん、こんな子でしたっけ?」
P「こんな子だったんですよ、最初は」
きらり「懐かしいにぃー☆」
ちひろ「なんというか、奥ゆかしいというか、なんというか……」
P「別にずっとこうってわけじゃないもんな?きらり」
きらり「にょわ!よくわかんないけど、ここの方がハピハピできるかもー!」
P「ってことです」
ちひろ「なるほどわからん……」
杏「きらりの言葉なんてわからない方が正常だよ」
きらり「そんな杏ちゃんも大好きー!」
ガシーッ
杏「抱き着くな!動けん!」
ちひろ「(仲良しだなぁ……)」
P「どうです?謎は解けました?」
ちひろ「とりあえずプロデューサーさんが女たらしということは」
P「何故!?」
ちひろ「この女ったらし!!」
モバP「ひどい!!」
杏「自覚してないんだ」
きらり「そこもPちゃんのいいところだにぃー☆」
今回は以上です。
こんな感じで、女ったらしのPがひたすらアイドルをひっかけていくお話です。
あと3~4人を予定しております。増えたり減ったりします。
100人以上増えたりするんですね
なんかね……ちょっと気持ち悪い
これがあと百人続くのか…
できれば他のSSであんまり見ない子を書いてくれ
NGとか見飽きた
新しく入ってきた子とかどう?
昔の漫画っぽいノリ
嫌いじゃないわ
藍子とか見てみたい
小学生と思いつつ部屋に遊びにいくなんて社会人の常識と頭のネジが随分外れてるなー
もっとギャグテイストを増やせば違和感をなくせそうだけど
二次創作に何いってんだって言われたらおしめーだがな
いい具合に気持ち悪いP
だが、それがいい
>>7
そうっすねw
親御さんへのご挨拶もかねてだろスカウトなんだから
>>11
197人いるんですがそれは。
あ、自分は日菜子と美羽が見たいです。
あと180人位増やしてもいいのよ
ウサミンはラストっすか?
うざいけど憎めねぇ
>>11
やってくうちに期待しなくなっていくとか
このノリ好きだよ
もっとぶっとんでてもいいくらい
大人組が相手だとまずいことになりそう
ちひろ!ちひろ!ちひろ!
ネジ吹っ飛んでるぐらいでなきゃオーディション形式じゃないアイドルのスカウトなんてできないだろ
常識人な方が不気味
再開します。Pが逮捕されないように書くのは難しいですね。
ガチャー!!
美羽「おはようございマスターカードッ!!!」
バーン
P「……」
ちひろ「……」
きらり「……」
杏「……」
美羽「あ、駄目ですか……はい、精進します」
P「お前はどこに向かってるんだ」
ちひろ「そういえば美羽ちゃんは?」
P「彼女は普通にスカウトですね」
美羽「何の話ですか?」
P「かくかくしかじかならしかせんべい」
美羽「なるほど……デビュー当時の事ですかっ」
P「別に当時っていうほど昔のことでもないだろ」
P「あれは確か……」
矢口美羽(14)
http://i.imgur.com/9nQyCb1.jpg
―――――――― 美羽編
先生「矢口」
美羽「はい」
先生「……結局、まだ決まってないのか?そんな志望校に悩むような成績じゃないだろ」
美羽「そ、それはそうなんですけど……」
先生「はぁ……なるべく早く決めてこいよ?三年で何も決まってませんってお前くらいだぞ」
美羽「す、すみません……」
先生「で、進学だよな?流石にこの年齢で就職ってのはないし」
美羽「あ、はい、たぶん」
先生「たぶんて」
美羽「あははは……」
―――
美羽「失礼しましたー」
ガララ
美羽「(進路って言われてもなぁ……)」
美羽「(今いちやりたいこともないし……)」
美羽「(やっぱり近くの公立高校にいこうかな……?)」
――
美羽「ただいまー」
ガララ
友A「あ、美羽、なんだった?」
友B「お説教?」
友C「お説教されるような事したのー?」クスクス
美羽「違うよ、進路」
友A「進路?」
美羽「うん、進路希望決まってないの私だけなんだって」
友B「え!?まだ決まってなかったの!?」
友C「美羽は決まっているものとばかり……」
美羽「……皆は決まってるの?」
友A「もちろん!私は近所の○○高校に行くよ」
友B「私は私立の××にいくつもりなんだ、いい大学に行きたいし」
友C「私は専門学校かな。いまどき就職厳しいらしいから」
美羽「(さ、三者三様……)」
友A「美羽は何も決まってないの?」
美羽「うーん……今までそんなの考えたこともなくてさー」
友B「そんな深く考える事?」
美羽「考えるよ!皆将来見据えてるし!」
友A「ごめんー、アタシは適当に遊びたいだけー」
友B「それいいの」クスクス
友C「もっと力抜いていいと思うけどなぁ……高校なんて、そこまで重要かな」
美羽「これで皆同じ高校だったら私も楽なのに……」
友A「いやいやー、そりゃ、そうはいかないよ」
美羽「だよねー……」
―――
友A「用務員のおじさん!さよならー!」
用務員(P)「はい、さよなら。気をつけて帰るんだよ」
友B「はーい」
友C「さよならー」
美羽「さよなら!」
――
バリバリィ!
P「……ふむ、あの子」
――
美羽「じゃ、私こっちだから」
友A「またねー!」
友B「おっつー」
友C「また明日―」
テクテクテク……
美羽「……将来かぁ」
美羽「まだそんなの、全然わかんないんだけどなぁ……」
「そこなお方……」
美羽「ひっ!?」
占い師(P)「今、悩みをお持ちではありませんか?」
美羽「……えっ?」
占い師(P)「特別に、無料で占ってしんぜよう」
美羽「いいんですか?」
占い師(P)「もちろん」
美羽「じゃ、じゃあおねがいします!」
占い師(P)「では、手を……」
美羽「はい!」
スッ
占い師(P)「(すべすべでやわっこい……)」
美羽「……」
占い師(P)「……うむ」
美羽「わかりましたか!?」
占い師(P)「貴方はきっと、将来の事で何か思い悩んでいるのでしょう」
美羽「そ、その通りです!」
占い師(P)「ご安心を、その悩みはすぐにでも解決するでしょう」
美羽「本当ですかっ!?」
占い師(P)「ええ、貴方には……いつも見守ってくれた友人がいるはずです」
美羽「……!」
占い師(P)「彼らの助言に耳を傾けるのです……必ずいい結果がもたらされるでしょう」
美羽「……はい!ありがとうございますっ!」
―――
バリバリィ!
P「ふー」
P「あと一押しって所か」
―――
美羽「助言かぁ」
美羽「……」
美羽「……んー、でもやっぱり将来の事だもんね、自分で決めたほうがいいのかなぁ」
美羽「でも占い師の人の言ってること当たってたし……」
美羽「んんー!!!」
美羽母「美羽、どうしたの?」
美羽「なんでもないー」
美羽母「そう、それならいいのよ……」
美羽「お母さん」
美羽母「何?」
美羽「私将来どうすればいい?」
美羽母「美羽の好きにすればいいのよ?」
美羽「だよねーそういうと思った」
美羽母「例えば……ピアノ、好きだったじゃない?将来ピアニストになるとか」
美羽「……ピアニスト!」
―――
~♪ ~♪
美羽「……下手、ではないよね多分」
美羽「……うん、ピアニスト、いけるかも!」
美羽「まずピアニストになるためにどうするか調べてみよう!!」
――
美羽「やめとこ」
美羽「あれはおかしいよ」
美羽「なんかすごい、もうわけわかんない」
美羽「てっきりピアノやってる人は全員ピアニストになってテレビ出てると思ってた」
美羽「現実はそう甘くない」
ボフッ
美羽「……将来、かー」
――――
友A「カラオケ行こう!」
友B「急すぎ、どしたん」
友A「なんかね!駅前で券配ってて、学生はフリータイム半額なんだって!」
友C「えー、安いじゃん!いいね」
美羽「うん!いこいこ!」
――
店員(P)「らっしゃーせー、四名様ですか?」
美羽「はいっ!」
友A「この券で半額になるんですよね?」
店員(P)「はい!お会計時にお出しください」
友B「いえー!」
友C「あの、モバイル会員と併用できますか?」
――
~♪ ~♪
ジャジャーン……
美羽「ふぅっ!」
パチパチパチー!
友B「やっぱ美羽上手いね!」
友A「うんうん、すごいと思う」
美羽「そ、そうかな」
友C「そうだよ。私聞いた中で一番うまいもん」
美羽「そんな……」
友A「歌手になっちゃえば?」
美羽「歌手っ!?」
友B「いや、歌手は……」
友A「でも美羽なら歌も上手いし、可愛いし、いけるんじゃないの?」
友C「それならアイドルとかのがよくない?」
友B「確かに……」
美羽「……アイドル」
友A「でもそうそうなれるもんじゃないかー」
美羽「だ、だよね」
友B「本当に向いてるなら、スカウトとかされるしね」
友C「だよねー。それこそもう、アイドルやるべき!って感じ?」
アハハハハ!
美羽「(アイドルかぁ……)」
―――
テクテク……
美羽「(カラオケ楽しかったなぁ……また行きたいや)」
美羽「(歌手……アイドル……かぁ。考えたこともなかった)」
「すみません」
美羽「へあっ!?」
P「ああ、驚かせてしまって申し訳ありません。私CGプロダクションのPと申します」
美羽「えと……そのCGぷろ、のPさん……が、何の御用ですかっ?」
P「単刀直入に申しあげますと、アイドルに興味はありませんか?」
美羽「え!?」
P「私どもは、貴方に是非わが社で活躍していきたいと考えておりまして……」
美羽「え、えっとあの!これって!」
P「はい?」
美羽「所謂、『スカウト』ってやつでしょうかっ!?」
P「そうですね」
美羽「……!?」
P「ああ、急に話しかけて申し訳ありません。驚かれるのも理解しております。
こちら、私の名刺です。興味があれば、こちらまでご連絡をお願いします」
スッ
美羽「……はい」
――――
「「「 ええーっ!? 」」」
友A「本当!?マジバナ!?アイムアメージング!!」
美羽「う、うん……」
友B「まさか本当にスカウトされるとは」
友C「怪しい人じゃないの?」
美羽「そ、そうかも!?一応名刺もらったんだけど」
スッ
友A「……えっ」
友B「この人かっこよくない!?」
友A「思った!思った!!」
友C「CGプロ……?」
美羽「知ってるの?」
友C「聞いたことある、最近結構規模が大きくなってるとか……ちょっと調べてみる」
友A「あ、検索出たよ、結構大きいとこみたい」
友B「へー……できたのは結構最近なんだ」
友C「別に怪しいとこじゃないっぽいね」
友A「ということは……これで美羽もアイドルかぁ」
友B「遠い存在になっちゃったねー」
美羽「え!?ま、まだやるか……決めてないし……」
友C「……やりたくないの?」
美羽「……そんなことはないんだけど」
友A「何が問題なの?プロデューサーさんかっこいいし、美羽ならできるよ」
美羽「そうかな」
友B「うん。スカウトされたってことは、やっぱり才能があったんだよ。なんか、人を引き付ける才能みたいなのがある気がするし」
美羽「……そうかな!」
友C「きっとやらないと後悔するよ。勉強なんて後でもできるけど、
今の時期を逃すと、きっとアイドルなんてできないよ」
美羽「……だよねっ!」
美羽「うん!私アイドルやるよっ!」
「「「 わー!! 」」」
友B「いっぱい応援するね!」
友C「ライブとか決まったら連絡してよ!」
友A「サイン頂戴!」
友B「気がはやいな!?」
アハハハハハ……
―――
ガチャ……
P「来てくれましたか」
美羽「……はい、よろしくお願いします、プロデューサーさんっ!」
――――
P「っていう感じで……」
美羽「いやー、懐かしいですねー!」
ちひろ「(何か5~6か所ツッコミどころがあったような?)」
杏「てかプロデューサー、キャラ変わりすぎ……」
P「そりゃそうだろ。人によってキャラ変えなきゃ」
きらり「きらり、たまにPちゃんがナニモノなのかわかんなくなるにぃ……」
美羽「まぁ、その辺りも全部含めてプロデューサーなんじゃないですか?」
これは半分詐欺だな
半分…?
友Pがいない…だと?
Pちゃんも女装は自重できたのかな…
ガチャ
芳乃「おはようございますー」
ちひろ「おはよう、芳乃ちゃん……」
P「おうおはよう」
ちひろ「……あの」
P「はい?」
ちひろ「あの神々しい子はなんでスカウトできたんですか……?」
P「なんでって……」
芳乃「運命によるお導きでしてー」
P「うーん、あれは上手くアイドルを見つけられなくって、スランプに陥ってた時……」
依田芳乃(16)
http://i.imgur.com/DUzNncq.jpg
―――――― 芳乃編
―とある山
P「……ふー、このへんでいいか」
P「最近は俺の集中が足りないせいか、あまりアイドルに向いている子が見つからない」
P「ここで心を鍛えなおそう」
ザァァァァァァ
P「(……無心)」
P「(無心になれ……)」
P「(自信の大いなる気を操りきった時こそ、新たなアイドルと出会える……!)」
「そこのお方―」
P「えっ」
芳乃「わたくし非常に困っておりましてー」
P「ああ、何かあったのかな……?(こんな山奥に女の子……?)」
芳乃「先ほどからそちらのクマに襲われておりましてー」
P「ファッ!?」
ヒグマ「……グルルル」
P「(ゲェッ!?体長2mを超す大型のクマ……!?こんな厄介なものがこんな所に!?)」
ズバァッ!!!
P「危ない!」
芳乃「あれー」
ズズゥン!
P「(な、なんてパワーだ……木をなぎ倒した!?)」
P「とりあえず逃げよう!ここは危ない!」
芳乃「貴方は珍しい気を持っているのですねー」
P「え?」
芳乃「その力をよくコントロールすることが大切でしてー」
P「今はそんな事を言ってる場合じゃ……」
芳乃「へその下、丹田の当たりに力を集めるイメージをー」
P「……え?」
芳乃「右腕一本に全身の血液を送る感覚でしてー」
P「……」ググッ
クマ「……グルル」
芳乃「そのまま体全体を使いー、全身を一発の銃弾のようにしてー」
芳乃「貫くのですー」
P「ウオオオアアアッ!!」
ズドンッ!!
クマ「グオオオオオオオ!!」
P「……や、やった!?」
芳乃「相手は怯んでおりましてー、今のうちに逃走すべきかとー」
P「そうだ!逃げよう!」
―――
P「ふー……なんとか逃げ切った」
芳乃「お茶とお菓子が食べたいのでしてー」
P「わかった、わかった……」
――
芳乃「ここのお団子は中々おいしいものですねー」
P「ああ……君は何であんな所に?」
芳乃「人を探しておりましてー」
P「人を?」
芳乃「はいー、大いなる気を司る人間がーこの世界で苦悩しているのですー」
P「よくわかんない話だけど……まぁ、協力するよ」
芳乃「ありがとうございますー」
――
P「で、その人は一体どこに?」
芳乃「東ですー」
P「……曖昧だねぇ」
芳乃「私のばばさまからー、大切な使命を預かっておりまして―」
P「……使命?」
芳乃「『大いなる気を持つ人間の助けとなれ』だそうでー」
P「君は一体……?」
芳乃「わたくしですかー、わたくし依田は芳乃でしてー」
P「芳乃……ちゃん?」
芳乃「はいー」
P「その大いなるなんとかって人の……具体的な場所はわかるのかい?」
芳乃「ばばから聞いた話でしてーかのお方はー『東の人の集まる所にあり』とー」
P「東の人の集まる所……もしかして」
芳乃「お心当たりがおありですかー?」
P「ああ、なんとなく。しかし君はどこから……?」
芳乃「わたくし、鹿児島の方からはるばる歩いてまいりましたー」
P「歩いて……!?岡山まで!?」
芳乃「もちろんー途中公共交通機関にお世話になりましたがー」
P「あ、結構普通なんだね」
\ ∩─ー、 ====
\/ ● 、_ `ヽ ======
/ \( ● ● |つ
| X_入__ノ ミ そんなパンチで俺様がやられクマ――
、 (_/ ノ /⌒l
/\___ノ゙_/ / =====
〈 __ノ ====
\ \_ \
\___) \ ====== (´⌒
\ ___ \__ (´⌒;;(´⌒;;
\___)___)(´;;⌒ (´⌒;; ズザザザ
―――
ガタンゴトン……ガタンゴトン……
芳乃「これで東に参れるのでしょうかー」
P「おそらく……東の人の集まる所、というのは『東京』の事だろう」
P「しかし、そこまでいっても人が多くてな……。所で、その箱は?」
芳乃「これはー封印された箱でしてー」
P「封印された箱……?」
芳乃「いざという時までー決して開けるなとー、きつく言われておりましてー」
P「そ、そう……」
P「(困ったな、手がかりがなさすぎる……)」
芳乃「お茶をいただけますかー」
車内販売「はい、250円です」
P「あ、払います払います!」
P「(マイペースだな!?)」
―――
P「その人について……外見とか、他の手がかりは?」
芳乃「……『東の人の集まるところにあり』『悩みを抱えるもののふ』『大いなる気の持ち主』ー」
芳乃「他にー『数多の好意を一点に受ける』ーなどの言い伝えがありましてー」
P「それじゃあさっぱりだな……」
芳乃「そしてーばばさまが言うにはー『どのような事をいたしても必ず出会う運命にある』とー」
P「なるほど……」
P「そういう言い伝えがあるなら大丈夫だろ。とりあえず、今日はうちの女子寮に泊まる?」
芳乃「お心遣い感謝しますー」
――― 翌日
芳乃「昨日はありがとうございましたー」
P「いえいえ」
芳乃「お礼と言ってはなんですがー、貴方のお悩みを一つ解決いたしますー」
P「え?何か悪いな……」
芳乃「いえー、礼を失することは一族の恥でしてー」
P「じゃあ……俺はプロデューサーでさ、アイドルになる女の子を探してるんだよ。
ただ……最近スランプなのか、女の子が見つからなくて……ひどく困っているんだ」
芳乃「……!」
P「ん?」
芳乃「もしもですがー」
P「何?」
芳乃「それは……わたくしでも構わないものでしてー?」
P「え?もちろん……外見的には是非スカウトしておきたい人材だけど……。
でも君には『大いなる気の持ち主に会う』っていう大事な使命があるんじゃ?」
芳乃「ばばさまは言われましたー」
芳乃「『大いなる気の持ち主は、運命の導きにより必ず出会い、芳乃の力を欲する』とー」
芳乃「つまりーわたくしに偶然出会いーその力を必要とするそなたこそー」
芳乃「『大いなる気の持ち主』ということでしてー」
P「え……ええッ!?マジで!?」
芳乃「はいー、そなたからはーほおっておけない不思議な気を感じましてー」
P「つまり……君は俺に会うために、はるばる鹿児島から……」
芳乃「目的は達されましたー、ではーなにからいたしましょうー」
P「まいっか!よし、じゃあ衣装の採寸に行こう!」
芳乃「よろこんでー」
―――
P「って感じですね」
ちひろ「プロデューサーさんは一体なんなんですか……?」
杏「(数多の好意を一点に受ける……なるほど)」
美羽「芳乃ちゃんってお人形さんみたいで可愛いですよねー」
ナデナデ
芳乃「よき心地ですー」
P「ところで美羽、芳乃は16歳だが」
美羽「ええっ!?まさかの年上!?芳乃ちゃんさん!?」
きらり「うきゃっ!?きらり達といっこしか変わらないにぃ!!」
芳乃「これでも長く生きておりましてー」
とりあえず本日はここまでです。次回くらいで終わりの予定です
>>32
菜々さんは2回くらい書いたからもういいかなって思ってるんだが……
世界一可愛い美羽ちゃんを書いてくれた>>1と画像を貼ってくれた人に最大級の感謝を捧げる
なんかおかしなこと書いてるな
世界一可愛い美羽ちゃんを書いて画像を貼ってくれた>>1
だわ
ファッ!? ←はぁ…
まさか銃闘技か…?
このPがどうやって大人組スカウトしてきたのか気になるww
イケメンだから何しても許される
クマも倒せる
代わりに字が読めないし計算もできないし眩しい
あんなにウサミン推ししてたのに珍しい
まぁ一つ長いの書いてたしそうなるのかの
再開します。
ウサミンをご所望の方は拙作
モバP「……スカウトした経緯、ですか?」 ちひろ「はい!」
(の>>1~>>62)
または
モバP「ある17歳が、トップアイドルになった時のお話です」
をご覧ください。菜々さん世界一可愛いよ!
P「で、結構話したんで、もういいですか?」
ナデナデ
芳乃「善き心地でしてー」
きらり「つぎきらりやるぅー☆」
杏「……」ウズウズ
ちひろ「まぁ大体の流れはわかりました」
P「じゃあ」
ちひろ「しかぁし!!」
ちひろ「大人組は!?大人組はどうやったんですか!?」
ちひろ「杏ちゃんみたいなやり方だと通報されて終わりですよ!」
P「いや、大人組に限らずちゃんと段階いりそうな子は段階踏んでますよ……?」
美羽「そのあたりは流石プロってカンジですね!プロデューサーだけに!」
杏「……?」
P「……まぁいいや。で、誰が聞きたいんですか?」
ちひろ「そうですね……美優さんとか!」
P「美優さんですか……あれはちょっと、精神的にまいってた時……」
三船美優(26)
http://i.imgur.com/zBw4gvn.jpg
わからないわ
―――――――― 美優編
P「疲れた」
P「もうアイドルプロデュース疲れた」
P「でも辞めるわけにはいかないな……リラックスできるものを探しに行こう」
――― アロマショップ
カランコロン……
美優「……いらっしゃいませ」
P「……」
キョロキョロ
P「……」
キョロキョロ
美優「……」
P「……うーむ」
美優「……あ、あの」
P「はい?」
美優「……何か、お探しですか?」
P「あ、はい。最近仕事で疲れてて……何かリラックスできるようなものはありませんか?」
美優「……そういう事でしたら、この定番のラベンダーや、こちらのスゥイートオレンジなどがオススメです。
どちらも、リラックスや、ストレスを癒す効果があります」
美優「……また、こちらのイランイランも、リラックス効果、幸福感などを感じる効能があります」
P「へぇ……全部下さい」
美優「ありがとうございます……って、えっ、全部ですか」
P「ええ、貴方は不思議と……信じられるような気がします。
なので、貴方が言うなら間違いないでしょう。使い方とかも教えていただいていいですか?」
美優「……はい、えっと」
――――
美優「……ありがとうございました」
P「こちらこそ」
ウィーン
スタスタスタ……
美優「(……なんだか、素敵な人)」
―――
P「まさかこんな所で逸材と出会うとは」
P「でもあの様子……あまり人前に出るのが得意ってわけじゃないな」
P「もうちょっと調べておこうかね……」
―――
美優「……お疲れ様でした」
店長「お疲れー」
―
コツ、コツ、コツ、コツ……
ヌッ
通行人(P)「……」
通行人(P)「(家はこっちか)」
―
コツコツ
ウィーン
ガチャ…
美優「……」
パタン
通行人(P)「(部屋番号は1301か)」
通行人(P)「(覚えたぞ)」
ストーカーかな?
ピッピッ
ウィーン
コツコツコツ……
通行人(P)「(……オートロック、厄介だな)」
通行人(P)「(だがパスワード式なのは好都合だな)」
通行人(P)「(最近はパスワードを住民に教えないケースが多いらしいが……ここは違うみたいだな)」
通行人(P)「(今日の所はお暇するか)」
――― 翌日
配送業者(P)「(えっと……ポストにチラシを投函)」
カタン
配送業者(P)「(カメラの存在があるし、変装をチェンジしておこう)」
――
ウィーン
住民(P)「(この時間は三船さんは勤務だ)」
住民(P)「(一人暮らしなのもほぼ確定だしな)」
ピッピッ
ウィーン
P「(よし)」
――
住民(P)「1301……ここか」
住民(P)「(プロデューサーならだれでもできるピッキングテクを使って……)」
カチャカチャ ガチン
住民(P)「(よし)」
ギィィ……
住民(P)「(おじゃましまーす)」
スタ、スタ……
住民(P)「(綺麗に整頓されているな)」
住民(P)「(本来なら今の時点でいろいろやりたいところだが……)」
住民(P)「(無理は良くないな、細工だけして……)」
ガチガチャ ギリリ
住民(P)「(今日は引き揚げだ)」
ギィィ……
バタン
注:一般的には犯罪です
注:一般的でなくても犯罪です
―――――
ガチャ バタン
美優「ふー……」
美優「(今日も疲れた)」
美優「(やっぱり人と話すのは苦手かな……)」
美優「(あの人だけは……なんとなく、話せるけど……)」
美優「(まさか……)」
美優「……いやいや」
スック
美優「(水でも飲もうかな)」
ギュッ
ブシャァッ!!!
美優「!?」
美優「す、水道が……!?な、なんで……!?えっと、こんな時は」
美優「(あ、そういえば……今日ポストに、業者のチラシが入ってたっけ……)」
ガサッ
美優「……あった!」
ピッピッピッ
美優「も、もしもし……!」
―――
業者(P)「まぁ単純な劣化ですね。パイプを交換しておいたのでもう大丈夫ですよ」
美優「……ありがとうございます」
業者(P)「せっかくですから他の所も点検しておきますか?
今、修理を行ってくれた方には、無料サービスとして行っているんです」
美優「あ、じゃあせっかくですしお願いします」
業者(P)「わかりました、少し点検個所が多いですので、ゆっくり待っていてください」
美優「……はい、ありがとうございます」
―― 数時間後
業者(P)「以上で点検は終了です。電灯なども掃除しておきました。
劣化した部分のパーツは換えがあったので付け替えておきましたよ」
美優「お代はいいんですか……?」
業者(P)「はい、今回はサービスです。次回からはいただきますが」
美優「……ありがとうございます」
業者(P)「いえいえ、こちらこそありがとうございます。ではー」
ギィ バタン
美優「……ふー、ちょっと焦っちゃった」
早苗さん出番ですよ
これはひどいwwwwww
これ(P)ってついてなかったら三船さんがストーカーにあうSSとして成立すると思うんですけれど
―――
カタカタカタ
ピピッ
P「……んー」
P「感度良好」
P「あとは日々の生活を追っていくだけだな。簡単だね!」
P「ちなみにPの豆知識!敢て不法侵入した時に設置しなかったのは、
『不自然に綺麗になっている』『物の配置が変わっている』などに違和感を持たせないためだよ!」
P「ちゃんと業者として修理、交換、清掃を行っておくと、多少の変化には寛容になれるんだ!」
P「皆も覚えておこうね!」
―――
ウィーン
美優「いらっしゃいませ……あっ!」パァ
P「(ん?今日は元気いいな。何かいいことでもあったのかな?)」
P「こんにちは。この前はありがとうございます」
美優「いえいえ、こちらこそ、お買い上げありがとうございます」
P「いえ……あのアロマを使い始めてから、ぐっすり眠れるようになったんです」
美優「……本当ですか?それはすごくいい事ですね!」
P「(何か今日テンション高いな)」
P「そこで、アロマ以外にもそういうグッズがあれば教えてほしいんですが」
美優「はい、それでしたらハーブティなんかも良いですよ」
P「へぇ、どんなものがあるんですか?」
美優「……例えばですね」
―――
美優「ありがとうございましたー」
P「……」ニコ
スタスタスタ……
美優「(不思議……何であの人だとあんなにスラスラ話せるのかしら)」
―――
―――
ガチャ
バタン
美優「……ただいまー」ボソッ
美優「……なんて」クスッ
―
P「今のクスリ笑いかわえぇぇ!!」
―
ガサッ……
美優「……最近自炊してないな」
美優「……やっぱりあの人も、お料理作れる女の人の方が」
美優「はっ……、今私、何を……」
美優「……」カァァァ
―
P「『あの人』……?」
P「むう、彼氏持ちか……?でもそんな気配はないぞ……?」
P「待ってれば電話とかメールとかするだろうし」
P「そこではっきりするか」
―
美優「……」モグモグ
美優「……」モグモグ
美優「……」モグモグ
美優「……ふー、たまには自炊しようかしら」
美優「やっぱり男の人って、肉じゃがとか……好きなのかな?」
―
P「可愛い、可愛いが……」
P「男の影かー……うーん……」
P「アイドルになるなら恋愛はご法度だしなぁ……」
P「確かめたいところなんだが……」
―
美優「……」
パラ……
美優「……」
パラ……
美優「……」
パラ……
―
P「リラクゼーション全集、健康についての100の知識、
仕事のストレスを軽くする本、健康生活なるほど大辞典……」
P「流石アロマ専門店店員だな……家にいる時まで勉強とは」
P「しかしこれでは……むむ、難しいな」
P「何かこっちと共通の趣味になるようなものがいいんだが……」
―
スッ……
美優「……」
ガララ
―
P「引出し?何か出すのか?」
―
スッ
美優「……」
美優「……」
―
P「なっ……写真!?あっくそよく見えない!」
P「あれが例の『あの人』か……!?」
P「拡大拡大」
P「……」
P「……え?」
―
スッ
ガララ……
美優「……ふー」
美優「やっぱり一人は、寂しいなぁ……」
―
P「……?」
P「さっきの写真……」
P「美優さんと……でかい犬しか写ってなかったぞ……?」
P「人……?まさか」
P「あれ……美優さんの元飼い犬で」
P「もしかして、今は……」
P「……」
P「えげつない事だとはわかってるけど」
P「やるかぁ」
――――― 後日
P「(今日は仕事が休みのハズだ……)」
P「(この時間は買い物のため、ここを通るはず……!)」
P「フーンフフーンフフーン♪」
テクテク……
美優「……あ、あれ!?」
P「あれ?三船さん、奇遇ですね」
美優「近くに住んでおられたんですね」
P「ええ、偶然ですね」
美優「そして、その……」
犬「わん!」
美優「きゃ」
P「す、すみません!犬、苦手でしたか!?」
美優「いえ!そんな事はないです!むしろ……」
P「ああ、それならよかった」
美優「……むしろ」ポロポロ
P「三船さん!?」
美優「ごめ、なさい……」ポロポロ……
P「ちょ、ちょっとこっちへ!」
――
――
美優「グスッ……ヒック」
P「だ、大丈夫ですか……!?」
美優「だ、だいじょぶ……です……ちょっと、昔の事を……」
P「昔の事?」
美優「その……子……です」
犬「わう?」
P「こいつが……どうしたんですか?」
美優「私が……昔、飼っていた、犬に、そっくりで……
ちょっと最近、感傷的に、なっちゃってて……ぐすっ」
P「そうだったんですか……」
美優「あなたの……飼い犬ですか?」
P「いえ、こいつは友人から預かってるんです。
一週間程家を留守にするからって」
美優「そうだったんですか……」
ナデナデ
犬「きゅーん」
P「あの……」
美優「なんですか?」
P「別に、三船さんさえよければ、うちに遊びに来てください」
美優「え?」
P「一週間しかいませんけど……逆に言えば、一週間はこいつ、いますから」
美優「……いいんですか?」
P「ええ」
美優「……ぜ、是非お邪魔させていただきます!」
P「あ、はい」
―
P「じゃあこれ番号です。いつでもかけてきてください」
美優「はい、これ私の番号です。私も、いつでもお待ちしてますよ」
P「あはは、じゃあ深夜とかに長電話しちゃいましょうか」
美優「土日にしてくださいね?」
P「えっ」
美優「……え?」
P「あ、いえ、なんでも」
P「(冗談のつもりだったのに)」
ストーカー男&重い女って、相思相愛になれるならそれこそお似合いなんじゃないだろうか
―――― 数日後
美優「Pさん、今日は何がいいですか?」
P「美優さんの作るものならなんでも美味しいですよ」
美優「もー、それじゃわかりませんよ」
P「あはは、じゃあやっぱり、肉じゃがで」
美優「はい♪」
犬「……わうー」
P「……あ」
美優「……そっか、その子」
P「明日……友人が帰ってきますから、返さないと……」
美優「……」
P「あの、会いたくなった時は、俺に言ってくれれば」
美優「あ、いえ」
美優「(い、言えない……その子がいなくなると、会いに行く口実が無くなるなんて言えない!)」
P「……美優さん」
美優「はい?」
P「大事なお話が……あるんですが」
美優「……えっ!?」ビクッ!」
P「あの、正直驚かれるかもしれませんが……いいですか?」
美優「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!心の準備が!」
P「わかりました、待ちます」
美優「(こ、このシチュエーション……告白……!?)」
美優「(え、でもえっと、でも……)」
美優「(ええっと、お母さん、喜ぶかな……お父さんはちょっと怒るかしら……)」
美優「(結婚した時って、年賀状に書くのかな……それとも寒中見舞いで送っちゃう……?)」
P「あ、あの……」
美優「あ、そうですよね!あんまり待たせるのも……」
P「ありがとうございます」
P「実は俺、プロデューサーをやってるんです。アイドルの」
美優「あ、そういえばそうでしたよね」
P「そこで、美優さんを是非スカウトしたいんです」
美優「はぁ……」
美優「……えっ!?」
P「美優さんならきっと!トップアイドルになれます!」
P「無茶なお願いだとは分かってます……でも、本気なんです!」
美優「(大事な話ってこれ!?)」
美優「……ちょっと期待したのに」ボソ
P「え?今なんて?」
美優「何も言ってません」
P「あ、そうですか……で、どうでしょうか」
美優「……でも、アイドルって、人前で歌ったり、踊ったりするんですよね?
私、そもそもそういうのが苦手で……」
P「それでも大丈夫です!特訓しましょう!」
美優「人付き合いも苦手ですし……初対面の人からは怖いってよく言われますし」
P「そうですか?」
美優「……え?」
P「私は最初見たときから……『ああ、綺麗な人だな』って思いましたけどね。
思えばあの時からずっとスカウトしようとは思ってたんです」
美優「……ええ!?」
P「貴方には才能がある。それに自分で気付けていないだけです」
美優「でも……やっぱり私は、人見知りで……とてもじゃないですけど、人前で歌って踊るなんて……」
P「……人見知りでしたっけ?」
美優「……え?」
美優「(あ、そういえば……)」
美優「(あの時は話しかけたのも私で……)」
P「すごく饒舌で……楽しそうで……」
P「とてもじゃないですが、人見知りとは思えませんでしたが……」
美優「(……そっか)」
美優「……Pさん」
P「はい」
美優「克服……できますかね?」
P「もちろん。そして私は、貴方のために全力を尽くします」
美優「全力……」
P「あはは、クサかったですか」
美優「いえ」
美優「とっても、素敵です……!」
―――――――――――――
ちひろ「(ええええええーーーーっ!?)」
ちひろ「(い、今……ひどい犯罪者を発見してしまった……!?)」
美羽「……いい話ですねー」ホロリ
ちひろ「え゛!?」
きらり「うきゃー……なんだかしんみりするにぃ」
杏「プロデューサーもたまには普通のスカウトするんだね」
ちひろ「(待って!?今のおかしくなかった!?)」
『そなた以外にはー理解できないようになっています故ー』
ちひろ「えっ?芳乃ちゃん?」
P「よしよしよしの」
ナデナデ
芳乃「善き心地でしてー」
ちひろ「えっ、えっ……?」
芳乃ちゃん万能説
博士、イズミンに続く新たな万能キャラになりそう
> P「よしよしよしの」
なんか好き
Pの家もアイドルたちに侵入されまくってるだろうし、まあ多少はね?
このPは桃華ちゃまの家にも侵入できるのだろうか
思いのほか思いつかなかったので本日は一旦ここまでです。
あと一人か二人で今度こそ完結です。
乙
さすがPちゃんやで
よしよしよしの
↑なんかいいな
再開します!今回でラストの予定です
よし来た
P「……」
芳乃「でしてー……」ウットリ
杏「やっぱりプロデューサーのナデ技術はすごいよね」
きらり「魔力があるにぃ」
美羽「なで肩のナデ技術……違うッ!」ダン!
ちひろ「……」
P「あ、もうそろそろいいですか?」
ちひろ「あ、じゃあ、そうですね……」
ガチャ
ほたる「おはようございます……」
ちひろ「……きたぁ!!」
ほたる「!?」ビクッ
P「ちひろさん、ほたるが怖がってます……」
ちひろ「あ、ごめんなさい……ほたるちゃんはどんな感じでしたっけ」
P「ほたるは普通に移籍じゃないですか。まぁ普通ではなかったですけど……」
ほたる「えっと、あれは……確か」
白菊ほたる(13)
http://i.imgur.com/4Pzz4gw.jpg
――――――――――――
prrrrr
P「はいもしもしこちらCGプロ」
P「あーお疲れ。うん、うん。えっと……?」
P「ごめん、いまいちよくわかんないんだけど……移籍ってことでいいの?」
P「……え?何かあんの?その子」
P「いや、別に採用しなくてもいいって……それは俺が決めることだよ」
P「いわくつき……?なんだよそれ。家買うんじゃないんだからさ」
P「とにかく、俺が見て採用だと思ったら採用、駄目なら即不採用!田舎に帰ってもらおう!」
P「ああ、うん。わかったわかった。ごめん俺オカルトとか信じてないんだ」
P「じゃなー」
ピッ
ちひろ「移籍ですか?」
P「ええ、ちょっと珍しい案件みたいです」
ちひろ「確かにうちのプロダクションに移籍って……珍しいですね」
P「うーん、それ以上に珍しいらしいです」
ちひろ「へぇ……?」
―――――――
ほたる「は、はじめまして……白菊ほたるです……よろしくお願いします」
P「……採用!!」
ほたる「えっ?」
P「ああ、こっちの話。それにしても、前のプロダクションは残念だったねぇ。
前Pのヤツとは俺も仲良くしてたんだけど」
ほたる「あ、その件で……お話が……」
P「ん?なに?」
ほたる「以前所属していたプロダクションだけじゃないんです……」
P「はい?」
ほたる「その前のプロダクションも、倒産してるんです」
P「へぇ、そりゃ残念なこって……」
ほたる「あ、あの……」
P「ん?」
ほたる「その前のプロダクションも……倒産していて」
P「そりゃ今聞いたよ」
ほたる「あ、違うんです……私が所属していたプロダクションが……3つ……倒産しているんです」
P「……へぇ。そいつは驚いた」
ほたる「で、でも!私、どうしても、トップアイドルに……!」
ナデナデ
ほたる「!?」
P「いいじゃん。その姿勢、俺は大好きだぜ」
ほたる「……!?だ、大好き!?」
P「それだけの事があって、諦めないってのはよっぽどタフってことだ。
アイドルに向いてるよ、ほたるちゃん。芸能界にもってこいだ」
ほたる「ありがとうございます……」
P「よし!じゃあ始めるか!まずは挨拶か―――」
グラァッ!!
P「な!?地震!?」
P「……ッ!!!」
P「危ない!」
ほたる「えっ?」
ドンッ……
グラッ
グシャァァァ!!!
ほたる「……え?」
ほたる「あの、えっと……プロデューサーさん?」
ほたる「……プロデューサーさん!大丈夫ですか!?プロデューサーさん!!!」
シン……
ほたる「……ッ」
ほたる「まずはこの棚をどかさなきゃ……!」
グッ
ほたる「……!?」
ほたる「(重い!こんなの、私一人じゃビクとも……!)」
ほたる「(というより、こんなものの下敷きになってるってことは……死――――)」
ほたる「……!」ハッ ブンブン
ほたる「(ネガティブになるな、私……!プロデューサーさんはきっと生きてる!
もう、こんな事を繰り返させない……!!)」
ググッ
グイー
ガラガラ
P「いや、女の子の力じゃ無理っしょ」
ほたる「……!?」
ほたる「ぷ、プロデューサーさん……!?」
P「おう、大丈夫?怪我ない?」
ほたる「それよりプロデューサーさんが……!」
P「え?俺は大丈夫だよ。だってプロデューサーだもん」
ほたる「……えっ」
P「そんなことより、安否確認行くぞ。立てるか?」
ほたる「あ、立てます……」キュン
―――――――
P「よぉぉ~かったぁぁ~~!!」
ほたる「皆無事で、よかったですね……」
P「マジだよも~。可愛いアイドルの顔にキズでもついてみろ。俺舌噛んで死ぬ」
ほたる「だ、駄目ですよ!?」
P「何言ってんだほたる」
ほたる「え?」
P「プロデューサーってのはそういうもんなんだよ。子猫の世話してるんじゃないんだ。
人間を……しかも可愛くて未来のある、人々から敬愛される人間を扱ってるんだ。何かあったら自分の命くらい投げないと」
ほたる「……!」
P「アイドルの身に何かあって、俺が死ぬくらいで済めばいいんだけどな。考えたくもない」
ほたる「それでも……」
P「ん?」
ほたる「それでも、そんな事言わないでください……」キッ
P「……いい目をするな、新人の癖に」
ほたる「芸歴自体は結構長いです……」
P「あ、そっか」
ほたる「活動はしてませんけど……」シューン
P「なんかごめん……」
―――――
P「さぁ!営業回りだ!」
ほたる「……」
P「どうした、気乗りしないのか」
ほたる「私の噂は、結構広まっているんです……」
P「噂……ああ」
ほたる「私を……使ってくれるんでしょうか……」
P「……」
ムニ
ほたる「きゃああっ!?」
P「俺を誰だと思ってる」
ほたる「えっ……」
P「ほたるなら大丈夫だ。不幸云々で騒ぐようなら俺が黙らせる。
芸能界の圧力を甘く見ちゃいけない」
ほたる「(うわぁ)」
P「これが大御所Pの自信だよ。伊達にトップアイドル輩出してねぇよ」
ほたる「あ、ありがとうございます……」
パッ
P「ち、赤か……ここ赤になると長いんだよな」
ほたる「あの……次の場所って、なんの打ち合わせでしたっけ」
P「新作ドラマの構想云々の話を聞いていてな。幸薄そうな少女を探してるとの事だ。
ルックスは問題ないし、演技は……なんとかなるだろ」
ほたる「は、はい……!」
パパパーッ!
パパーッ!
パーーーーパパパーー!!!
P「んだようっせぇな……」
ほたる「プロデューサーさん!!」
P「ん?」
ほたる「前……!!トラックが!!!」
P「……――――え?」
ドグシャァァァァッ!!!
ほたる「……ぁっ」
ほたる「……ああっ」
ほたる「(プロデューサーも、逃げようと思えば逃げられた)」
ほたる「(でも、私を車の外に出したせいで)」
ほたる「ああああああッ……!」ポロポロ
「ひどいなこれ……」
「中の人間はよくてミンチだな」
「トラックの運転手、居眠りだってよ」
「あーあ……こりゃもうだめだな」
「大丈夫?立てる?」
ほたる「……あ」
ほたる「(私が……)」
ほたる「(私のせい……?)」
ほたる「(私が、アイドルをやろうなんて思わなきゃ……)」
ほたる「(プロダクションも倒産しなかったし、プロデューサーさんも……)」
P「いや自分を責めるなよ。今のはトラックが悪いだろ」
ほたる「……!?」ビビクッ!!
P「あっぶねぇよなー。ホント前見て運転してほしいわ」
ほたる「プロデューサーさん!?プロデューサーさんですか!?」
P「それ以外に何に見えるっていうんだよ……こわ」
ギュッ
ほたる「うわぁあああ……ッ!!」ポロポロポロ
P「ちょ、抱き着くな!周囲の視線が!やめなさい!!こら!!」
ほたる「う……ひっく……よが……よ゛がっだぁぁぁ……!」ポロポロ……
P「は、な、れ、ろ!!」
眠いから先に言っておこう
おつ
そしてブログの方も更新よろしく頼ます
プロデューサーなら瞬間移動くらいデフォルトでついてるから
何も不思議じゃないな
――――――――
P「というわけで、うちの子なんかが適任かと」
監督「いやはや、どこからこんな子見つけてくるんだい?」
P「そりゃもう、努力ですよ!努力!」
監督「流石だね!よし、じゃあこの子でいかせてもらうようにするよ!」
P「あざーっす!毎度っす!」
ほたる「あの……」
P「何?」
ほたる「私についての事は……」
P「別によくね?」
ほたる「でも……」
演出助手「監督」
監督「ん?」
演出助手「その子……『いわくつき』のアイドルですよ」
監督「いわくつき?」
演出助手「ええ……なんでもその子の撮影に関わった人間が事故に遭うとか」
ほたる「……ッ!!」ビクッ
P「……」
監督「へぇ、そりゃ大変だ」
演出助手「ですから……」
監督「祈祷師とかよんどいて。後スタッフの増員予定もね」
演出助手「……へ?」
ほたる「……え?」
P「……」
演出助手「……へ?」
ほたる「……え?」
P「……」
監督「え?だってスタッフ怪我したりするんでしょ?ロケハンの場所も考えないとなぁ」
演出助手「いや、死亡する可能性もあるんですよ……!?」
監督「ほほーう……そりゃ、話題性あるねぇ」
演出助手「ちょっ……何言ってるんですか!スタッフが事故に遭うのを見過ごすんですか!?」
監督「君さぁ」
演出助手「……はいっ?」
監督「本当に事故が起きるとでも思ってんの?女の子使うだけだよ?」
演出助手「え、でも、実際に……!」
監督「僕らはそういうのを『作る』人間だよ?信じちゃってどうすんのさ!」
演出助手「……えっ」
監督「いい?僕らの仕事は視聴者の方々を楽しませること!
悪霊がいようが事故が起きようが、ドラマ作って楽しませるの!」
演出助手「そ、それはそうですが……」
監督「んで何?その事故がどうとかは、客観的なデータは?
悪霊とかの科学的根拠は!?」
演出助手「あ、ありませんが……」
監督「でしょ?でもねぇ、このモバPさんが紹介した子をドラマに入れると、
入れてないドラマに比べ視聴率が平均6%上昇!最大で瞬間視聴率48%を記録する!」
演出助手「はぁ……」
監督「これは客観的な統計に基づいてるデータなの。我々はこれに従う!OK!?」
演出助手「構いませんが……」
監督「文句あるなら別の演助頼むよ」
演出助手「わ、わかりましたよもう……」
P「ありがとうございます」ニコ
監督「いえいえ!」
ほたる「(す、すごい……)」
――――――――
P「どうだほたる、これが『プロ』だよ」
ほたる「……」
P「プロは不幸とかそんな事は気にせず……純粋に利益のみを追求する」
ほたる「……」
P「真のプロである俺からすれば、お前も良い商売道具でしかないんだよ」
ほたる「……あの」
P「なんだ?真のプロである俺に質問かな?」
ほたる「真のプロなら……推測される被害に対するリスクマネジメントもできますよね?」
P「え」
ほたる「私が不幸によって事故を起こせば、それだけ損害も大きくなりますし」
P「……」
ほたる「それによって受けるデメリットも大きいと思います」
P「ふ、ふーん。まぁ素人にしてはまぁまぁかな」
ほたる「……でも」
P「なんだよ」
ほたる「それを加味した上で……私を使ってくれるんですよね」クス
P「ま、まぁな。俺ちょーすごいし、プロだし」
ほたる「(……大切にされてるのかな)」
ほたる「(……なんだか、幸せだな)」ホワホワ
P「どうしたんだよ……うわっ笑顔可愛いッ!!」
ほたる「へ、へっ!?」
P「今のもう一回!もう一回!!」
ほたる「こ、こうですか?」ニヤリ
P「違う!!」
――――――――
P「うん……だからさ」
P「どうしても駄目?そっかぁ……」
P「名刺だけ渡しておくから!考えておいてね!?マジで!」
P「うん!ありがとー!!」
ガチャ
ほたる「……あれ?」
P「どした?」
ほたる「今、誰か……」
P「ああ、『死神』って名前の女の子が着てたんだけどさ、
アイドルにスカウトしたら断られちゃって……困ったなぁ」
ほたる「え」
P「名刺だけは渡しておいたんだけど……連絡来るかな」ソワソワ
ほたる「(それって……)」
P「よーしほたる、今日も営業行くぞー!」
ほたる「は、はい……!」
――――――――
ドカァァァンッ!!!
P「いきなり車が爆発するとはな……」
ほたる「すみません……すみません!!」
P「何言ってんの?これは車に問題があるんだよ。メーカーにクレーム入れとく」
ほたる「……あ、はい」
P「あ、しまった……今ので財布燃えたな、銀行行くか」
ほたる「え……」
――――――――
銀行強盗A「動くな!!」
ジャキッ
P「困ったなぁ……この後仕事あるのに」
ほたる「(やっぱり……!!)」
銀行強盗B「金を出せ!早くしろ!」
行員「は、はい!」ガサガサ
銀行強盗C「変なマネをしてみろ!このガキぶっ殺すぞ!!」
ジャキ
ほたる「……ひっ!」ビク
P「……」
プチン
ゴッ!!
ガッ!!
銀行強盗A「……んな!?」
銀行強盗D「B!!!C!!!」
銀行強盗B「 」
銀行強盗C「 」
銀行強盗E「テメェ!!」
パァンッ! パァンッ!!
P「あぶな」
ヒョイヒョイ
銀行強盗A「ば、バケモンか!?」
銀行強盗D「クソが!動くな!動くとこの女の命はねぇぞ!」
ジャキ
ほたる「ひっ……!?」ビクビク!
銀行強盗F「よし!近づいて殺すぞ!」
銀行強盗G「0距離ならハズさねぇぜ!!」
P「……ふむ」チラ
ほたる「……ひ……あ」ガクガク
P「まゆッ!!!」
まゆ「はぁい」
ヌッ ドスッ
銀行強盗A「テメェ!?どこから……!?」
銀行強盗D「ぐああああああああああああ!!」
銀行強盗E「えっ」
まゆ「ほたるちゃんは助けましたよぉ」
P「ありがとう!」
パァンッ! ガッ!
パァンッ! パァンッ!
ガッ ドグッ!!
バゴッ!!! パァンッ!
メキッ! ボグッ!
銀行強盗A「て、テメェ~!!何だその動きは!?」
P「え!?知らないの!?」
銀行強盗A「知るか!地獄に……!!」
ゴガンッ!!
ドシャァ……
P「かっこいいのになぁ……ガン=カタ」
ワァァァァァァァァ!!! パチパチパチ……
佐久間まゆ(16)
http://i.imgur.com/6P21Y2R.jpg
――――――――
P「いやーさっきは助かったよ。これ報酬」
スッ
まゆ「……」
スリスリ……
P「……」
まゆ「OKですよぉ……うふふ、使い込まれたネクタイですねぇ」
P「おう、契約成立な」
まゆ「いつもにこにこ貴方の隣に……佐久間まゆですよぉ……」
スゥ
ほたる「(消えた!?)」
P「いや違うな……『俺たちが認識できなくなった』んだよ」
ほたる「アイドルってそんな事までできないといけないんですか……?」
P「そんな事は微塵もないから気にしなくていいよ」
――――――――
監督「カァーットォォ!!」
監督「いやぁ、いい演技だったよ!ほたるちゃん!」
ほたる「ありがとうございます……!」
P「大分力も抜けてきたな」
主演「素晴らしい演技だったよ。俳優はどれくらい?」
ほたる「え、あの……ちゃんと演技するのは初めてです」
主演「初めて……!?監督、この子天才です!」
監督「あ、知ってるから」
主演「えっ」
P「よくやったぞ、ほたる」
ナデナデ
ほたる「えへへ……」
主演「な、なんてすごい子だ……白菊さん!」
ほたる「はい?」
主演「ちょっと演技について話し合いたいんだけど、連絡先とか大丈夫かな?」
ほたる「え、あ、はい」
P「……」
ほたる「(携帯、事務所から支給されててよかった……)」
主演「ありがとう!また今度話そう。今日はちょっと忙しいから!」
ほたる「はい!」
P「……ふむ」
――――――――
ほたる「ここ、綺麗なミーティングルームですね……!」
主演「ああ、すごいだろう?」
ガチャ
ほたる「なんで鍵をかけるんですか……?」
主演「まぁまぁ、それより暑くないかい?」
ヌギッ
ほたる「え?」
主演「そんなことより、シャワーでも浴びてきなよ……暑いだろう!?汗かいちゃったろう!!?」
ほたる「ヒッ……!!」ビクッ
ブチッ ブチブチッ
ほたる「やめてくだっ……(え?今の音って……)」
主演「ホオォラァァ!!脱ぎなよ!夜の演技指導だよ!!」
ブチブチッ
ブツンッ
ほたる「(……!!シャンデリアが!?)」
ほたる「危な……――――――ッ!?」
ガッシャァァァァン!!
パラパラパラ……
ほたる「あ……え、えっと……」
P「セクハラはよくないよなぁ」
ほたる「プロデューサーさん!!」
P「やっぱり、か」
ほたる「……え?」
――――――――
監督「カァァァーット!!お疲れ様!!撮影は終了だよ!!」
ほたる「お疲れ様でした……!」
主演「オツカレサマデシタ!」
助演「(なんか機械的になってるなぁ主演さん)」
P「お疲れ様でしたー」
監督「いやぁ、今回もいいものが撮れたよ!」
P「そいつはよござんしたね」
監督「結局、事故らしい事故なんて起きなかったしねぇ」
演出助手「むぅ……」
ほたる「……あれっ?」
P「おつかれほたる、帰るぞ」
ほたる「あ、はい……」
――――――
ほたる「……そういえば、何故、なんでしょう?」
ほたる「初めてです……事故に遭わなかったのは」
P「いやぁ、多分違うぜ」
ほたる「え?」
P「お前は多分、別にちょっと不幸なだけで、事故に遭うなんてことはないんだよ」
ほたる「……え?」
P「きっと要因は、別のもんだ」
ほたる「……」
――――――――
歌鈴「……あの」
P「ん?」
歌鈴「わ、私にできることって、限られてますよ……?」
P「ああ、いいんだよ。悪いものが憑いてたら祓ってくれ」
歌鈴「ええ!?ぎゃ、逆に取り殺されちゃいますよ~!!」
P「その時は俺がなんとかするから」
歌鈴「わ、わかりました……」
ほたる「……」
歌鈴「………………」ブツブツ
歌鈴「………………」ブツブツ
歌鈴「……在りし魂よ、そのしゅがたを見せん!(噛んだッ……!?)」
ペチン
歌鈴「あう」
P「どうだった」
歌鈴「でこぴんされました……」
P「ふむ……」
ほたる「え、えっと……何か……憑いてるん、ですか?」
歌鈴「い、いえ……本当についてたら、あのその、もっとどす黒い瘴気が起きてるかと」
ほたる「え……」
P「だよな、明らかに気が正常すぎる……俺も不思議に思ってた所だ」
ほたる「……え?」
歌鈴「あう……でもとりあえず、悪いものはいませんよ?ここには……」
P「ありがとう歌鈴」
ほたる「……?」
道明寺歌鈴(17)
http://i.imgur.com/97VVgzV.jpg
―――――――――――――
P「という感じでしてね」
ちひろ「え!?終わり!?」
杏「ちょちょちょ!!気になる!!結局なんだったの!?」
P「いや、それがわからずじまい。結局どこ回ってもなにもわからなかったんだ……」
きらり「う、うきゃー……なんだかコワイかもー……」
P「だが!」
ほたる「……はい?」
P「今日はとっておきがいる!」
ちひろ「……あ!」
芳乃「とっておきでしてー?」
P「芳乃!お前だ!」
芳乃「わたくしですかー」
P「かるーくでいいんだ。ほたるにくっついてる人をチェックしてくんない?」
美羽「え、今『人』って……?」
芳乃「かしこまりましてー」
コォォォォォォォォ
芳乃「…………………」ブツブツブツブツ
美羽「え、えっと……?なんですかこの演出」
きらり「うきゃー!床がきらきらで可愛いにぃ!」
P「LEDいらずで経済的だなぁ」
芳乃「 解 ! ! 」
ブワッ!!
P「……」
きらり「……」
杏「……」
ちひろ「……」
美羽「……あの」
P「どうした?」
美羽「何も見えないんですけど……」
P「ああ、霊力が足りないんだな。やっぱり……」
杏「プロデューサーは見えるの?」
P「まぁな」
芳乃「……なるほどでしてー」
きらり「うきゃっ!?何かわかったかにぃ!?」
ほたる「え、えっと……?」
P「芳乃、通訳とかできる?」
芳乃「一部で良ければできましてー?」
P「頼む」
芳乃「……このお方はー『白菊鈴』という方でしてー」
ほたる「……すず?」
P「知ってるか?」
ほたる「まさか……すず、すずおばあちゃん!?」
杏「おばあちゃん!?」
芳乃「そう……この方は、決して悪霊などではありませんー。
守護霊と言った方が正しいでしょうー」
美羽「しゅ、守護霊だったんですか!」
芳乃「ですがー」
P「『力が強すぎた』 そうだな?」
芳乃「流石ですー」
芳乃「このお方はー『運命や因果を操る能力』というー
非常に強力なものを有しておりまして―」
ほたる「えっ……」
芳乃「一たび激昂されればーわたくしたちもー
建物ごとがれきの一部になっていることもありましてー」
杏「こわ!!!」
P「こっからは推測だ」
P「元々薄幸の美少女だったほたるは……」
P「変態によく狙われたんだ」
ほたる「……?」
P「何も知らない無垢で不幸な子どもを……」
P「だまくらかして酷い目に合わせようとした」
P「しかし、そのたび、そのたびに……」
芳乃「守護霊の方がー力をふるわれたようでしてー」
P「それで、規模が大きくなり事務所ごと潰れたんだよ」
ほたる「で、でもそれなら、なんでプロデューサーさんまで……!?」
P「警戒したんだろ」
美羽「警戒……」
P「今までお前に甘い言葉を吐いてだます輩がたくさんいた。
俺もその一人に見えたんだろうな。悲しいが納得はできる」
ほたる「すみません……」
P「何、お前が謝ることじゃないよ。
お前のばあさんは……別に不幸の塊でも疫病神でもない」
P「不器用なりに、わからないなりに、お前を守ろうとしてくれたんだな」
ほたる「……!」
芳乃「すばらしい笑顔で微笑んでおりまして―」
P「悪いなばあさん。この子にあんたの力は不要だ」
P「どんな悪からも、この俺が守るからな」
ほたる「……!?」キュン!
杏「うわ」
きらり「うわー☆」
美羽「わぁ……」
芳乃「でしてー」
ちひろ「……はぁ」
P「何ですか」
ちひろ「この女ったらしが!!」
P「ひどい!?」
終わり。
以上です。ほたると芳乃、最高の組み合わせだと思うんだ。
>>114
スマヌ……スマヌ……なるべく更新するよ……
守護霊の力が強すぎて不幸になるってぬーべーの帯電体質の子の話を思い出した
ガン=カタかっこいいよねうん(棒)
まゆって一体…
天使
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