勇者日記 (14)

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5月16 水曜日

僕は勇者。

ついに今日16歳の誕生日を迎え、国王に呼び出された。

平凡な村人だった僕は、いきなり世界を救う事になってしまったのだ。

旅の記録を書くために日記を買った。

今日はもう寝よう。明日酒場で仲間を探そう。

おやすみなさい。

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期待

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5月17 木曜日

今日は酒場を訪れた。

仲間になってもらえる人はいないかと探してみたところ、ちょうど3人見つかった。

女戦士、魔法使い、女僧侶の3人だ。

3人とも僕とあまり年の差がない。

早く名前と顔を覚えなければいけない。

明日は早速この国から旅立とう。

旅立つ前に、薬草を買わなければ。

この世界で最も恐ろしいのは死だ。

仲間は失いたくない。

おやすみなさい。

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伊忍道だと、主人公レベルが低いと中々仲間になってくれる奴がいなかったもんだが。

ドラクエ的な

ドラクエで一人でスライム数匹と闘って負かされて、教会で生き返ったことは忘れない。

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5月18 金曜日

今日は国を旅立った。

薬草も十分に買い死ぬ危険はなくなった。

しかし、買いすぎで武器や防具を買えず、女戦士に怒られた。

女僧侶と魔法使いが命が一番大切だから、と止めてくれた。

道中スライムと遭遇したが、交尾真っ最中だった上にこちらに気付かず続けたため、僕らは無言で立ち去った。

人外である者の交尾も中々だ、と魔法使いがボソッとつぶやいたせいで、今日は皆何もしゃべらなかった。

とても気まずい一日だった。

おやすみなさい。

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毎日モンスターが交尾するのを見過ごすだけの日記になったら、なかなか面白いかも。

そうだな

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5月19 土曜日

今日は仲間とモンスターについて話した。

スライムタワーは生まれた時からスライムタワーなのか、キングスライムの王冠はどうやって生成されるのかなど、いつの間にかスライムの話になっていた。

旅に出始めたばかりなのでやはり皆知識が偏っていた。

旅の途中ではきっと、文明の発達した国などもあるはずだ。

ほかの皆は基本問題無いが、魔法使いの偏った知識は明らかに問題なので、一部の記憶を消す魔法でも早いところ覚えたい。

明日は村にたどり着けそうだ。

おやすみなさい。

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5月20日 日曜日

今日は、見知らぬ村についた。

とてもこじんまりした村だが、村人は生き生きしている。

僕らが勇者一行だということを伝えると村人達はとてもよくしてくれた。

宿代も無料、道具なども半額同然になった。

しかし、遠くから怪しげな人たちも覗いていたので、警戒もしないといけないようだ。

明日は何をしよう。

おやすみなさい。

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その怪しい人はなんなんでしょうね?まさか勇者を語った偽勇者グループとか?

僧侶の日記思い出した
あれは傑作だった

5月28日 木曜日



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