大人のび太「人生やり直したい」 (15)
ー会社ー
上司「どうしてこんなことも出来ないんだ!!」
大人のび太「すいません…」
上司「会社をなめすぎだ君は!…クビにさせていただく」
大人のび太「そ、そんな!私はもう30も過ぎ、この会社を辞めたらアテが…」
上司「そんなことは知らん。荷物をまとめろ」
大人のび太「う、うああ…そんな…」
タイムマシン&タイムフロシキ
ー家ー
大人のび太「ただいまあ…」
シーン
大人のび太「母さん、父さん、ただいま」
遺影「」
大人のび太「また会社クビになったよ…もう一度起業するお金もない。それどころか…」
大人のび太「生活さえ…うぅう」
大人のび太「…はあ」ビールゴクゴク
大人のび太「ぷはあ。ちくしょう、やってらんねえ」
ゲームピコピコ
大人のび太「……よく考えたら、あの会社も悪い。給料低いくせにばしばし働かせやがって」
大人のび太「ああ、こんな人生じゃないはずだったのに…仕事バリバリして、いずれはお嫁をむかえて…」
大人のび太「綺麗な嫁さん…」
ピコピコ
大人のび太「そうだ、しずかちゃん。彼女を嫁にして、同僚や昔の馴染み…出来杉やジャイアンやスネ夫に自慢したりして」
大人のび太「息子や孫まで…いる人生を歩むはずだった…のに」
大人のび太「……クソッ。」
大人のび太(…あれ?でも。なんで僕がこんなことを…?)
大人のび太「……ああ、そうだ。ドラえもん」
見てるよ
大人のび太「ドラえもん。ドラえもんだ」
大人のび太「ドラえもんがいなくなってから、僕の人生は一変したんだった…」
大人のび太(ああ、ドラえもんがまだいたらなあ)
大人のび太「…ん?」
大人のび太「そういえば!!!」
>>6ありがと
大人のび太「確か、ドラえもんがいなくなるときに…っ」
ーーーーー
ドラえもん「君が本当に困ったときに、二階にあるものを隠しておく。君の使い方で良くも悪くも左右されるから気をつけて使いなさい」
ーーーー
大人のび太「い、い、今が困ってるときだ…のぞ、覗いてもいいかな…?」
大人のび太「二階にはしばらく上がってないけど…」
ゴクリ
大人のび太「……よし、行こう」
ダダダダダッ
バタン!
ー二階ー
大人のび太「うっ、埃くさい…」
大人のび太「散らかったまんまか。探すのに苦労しそうだ…」
ガチャ、ガチャ
大人のび太「クソ、なんで昔の僕はちゃんと片付けておかなかったんだ!」
大人のび太「あれも、これも…全部散らかしっぱなしで…」ギリ
大人のび太(よく考えれば、全部昔の僕の行いが悪いんだ)
大人のび太(ダラダラ怠けやがって。おかげで今の僕がどれだけ苦労してるか)ガチャガチャ
ガチャン
ガチャン!
大人のび太「…ん?なんだ?」
大人のび太「…これか?」
機械「ガチャガチャ、ピーピー」
大人のび太「っ、あったぞ!これだぁ!!」
しえん
大人のび太「ええ、と、説明書。説明書っ」
ばさっ
ーしるべそうさ機をご購入いただきありがとうございます。この機械はかの有名な発明家が正しく…
大人のび太「こんなのはどうでもいい!ええっと、機械の説明は…」
ばさっ
ー次に使い方ですが、これは過去の自分の人生を操作することができます。使い方によっては最悪な結果を招き、現在に大きな支障をいたすかもしれませんが…
大人のび太「なんてこった……これで、」
大人のび太「これで人生、やり直せるぞ…!」
大人のび太「ふんふん、赤のボタンが過去にスリップできるボタンで…この矢印で操作するのか…選択肢も出てきて、これは……」
大人のび太「…うん、だいぶ理解できたぞ。さっそく使ってみよう」
大人のび太「怠けてたから悪いんだ…絶対に更生させて、立派で最高な人生に塗り替えてやる…!!」
ビコーン
機械「イツニタイムスリップイタシマスカ?」
大人のび太「っ、20年前だ!!」
みてる
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