[8]
P「ん?どうした急に?」
美希「だからー、ミキ、ハニーのことが大好きなの!」
P「そ、そうか、はは、おれも美希のこと大好きだぞ。」
美希「むー、ミキが言ってるのとハニーが言ってるのは、違うって思うな。」ボソッ
P「ん?何か言ったか?」
美希「ふん、ハニーなんてもう知らないのー!」アッカンベー
P「なんなんだ一体…?」
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[3]
貴音「まこと、この店のらーめんは、なんと面妖な…」
P「貴音、その店行ったことあるのか?」
貴音「いえ、実際に行ったことはありませんが…人から伝え聞く所によりますと大変美味とのこと。私としても一度は行ってみたいと予々思っているお店です。」
P「そうか…そんなに美味しいならおれも行ってみたいな。今度二人で行かないか?それともやっぱり一人がいいか?」
貴音「…!いえ、あなた様が行きたいとおっしゃるのなら、例えどんなお店でも…」
P「それなら良かった。じゃぁ今度一緒に行こうな。」
貴音「はい、楽しみにしております。」
美希「」ピキーン
美希「ハニー!」ギュッ
P「ぬぉ!どうした、いきなり。」
美希「あのね、ミキね、この店に行ってみたいな!」
P「おぉ、いいな。おれも行ってみたい。」
美希「じゃぁミキとふた…」
P「今度みんなで行こう!」
美希「えー!なんでみんななの!?ミキと二人じゃないの!?」
P「え、だって鍋だろ?しかもこの店は味だけじゃなく量も多いことで有名な店だ。二人じゃ食べきれないよ。」
美希「うぅ…作戦失敗なの…」
[1]
春香「プロデューサーさん、クッキーですよ、クッキー!」
P「いつも悪いな。」
春香「いえいえ。趣味ですから。」
P「うん、うまい! 春香はきっと良いお嫁さんになれるよ。」
春香「そんな、お嫁さんだなんて…」テレテレ
美希「」ピキーン
次の日
美希「ハニー! ハニー!」
P「どうした美希、今日は一段と楽しそうだな。」
美希「あのね、ミキね、クッキー作ってきたの!」
P「へぇ、美希もお菓子作ったりするんだな。」
美希「食べて食べて!なの!」
P「じゃぁ遠慮なく…」
美希「どう?美味しい?ミキ、良いお嫁さんになれるかな!?」
P「う、うん…美味しいぞ。」
美希「ジー」
P「な、なんだ美希、どうした?」
美希「本当に美味しかった?」
P「あぁ、美味しかったよ。」
美希「うそなの! 昨日春香の作ったクッキー食べてるときはもっと心のそこから美味しそうに食べてたの! どこがだめだったか教えて、ハニー! ミキ、頑張ってハニー好みの味を出せるようにするから!」
P「そうか…じゃぁ率直に言うぞ。」
美希「覚悟の上なの。」
P「これ、砂糖と塩間違えてるぞ。」
美希「古典的なミスなのー!」
[4]
亜美「兄ちゃん!」
真美「兄ちゃん兄ちゃん!」
P「ん?どうした?二人ともニヤニヤして。」
亜美「へへ→ん、まずは」
真美「これを見てもらおうか。」
亜美 真美「じゃじゃ→ん!」
P「おぉ、二人とも100点か、すごいな。」
亜美「今回は頑張っちゃいましたからね。」
真美「特に今回は苦手だったマイナスの入った計算を克服したんだよ→」
P「そうか、マイナスの計算は数学で初めにつまづく所だからな。よく頑張った。偉いぞー。」ヨシヨシ
真美「へへへ」
亜美「なんだか照れますな→」
美希「」ピキーン
美希「ハニー!」
P「ん?どうした美希?」
美希「あのね、ミキもマイナスの入った計算できるよ!誉めて誉めてなの!」
P「…当たり前だ。」チョップ
美希「むー!」
[15]
律子「ただいま帰りました。」
美希「おかえりなさいなの。律子…さん。」
律子「えっ、なんで美希がいるの?事務所に来るのは夜のはずでしょ?」
美希「えへへ、なんか暇だったから早く来ちゃったの。」
律子「そ、そうなの…」
美希「…」
律子「…」
美希「…ねえ、律子…さん。」
律子「ん?どうしたの美希?」
美希「ミキね、律子…さんはミキのこと嫌いなんだと思ってたの。」
律子「なによ突然、そんな訳ないでしょ。」
美希「うん。だからね、ミキの勘違いだったの。今まで勘違いしててごめんなさいなの。」
律子「本当にどうしたのよ?熱でもあるの?」
美希「ううん、そういうんじゃないの。とにかく、ありがとうなの。じゃぁミキ用事思い出したから行くね。また後でね、律子さん。」
律子「えっ…ちょっと…美希…?」
ガチャ バタン
かわいいな
律子「い、一体なんなのよ…とりあえず、お茶でも飲んで落ち着きましょう…」
ズドーン
伊織「ちょっと、今の音は何なの?って律子!?」
やよい「うっうー!大丈夫ですか律子さん?」
律子「もうなんなのよ…こんな所に穴掘ったの誰よ!?」
雪歩「す、すすすいません、穴掘って埋まってますぅぅぅ!」
[11]
小鳥「あ、あら、美希ちゃん。随分早いわね。」
美希「小鳥、久しぶりなの。」
小鳥「そうね、最近美希ちゃん忙しかったからね。今ちょうどTV見てたわよ。」
美希「えへへ、ミキ、可愛く映ってた?」
小鳥「えぇ、とっても可愛かったわよ。」
美希「まぁミキ的には、当然かなって。」キョロキョロ
小鳥「あぁ、プロデューサーさんなら今出掛けてるわよ。」
美希「ふーん、じゃぁ少し待ってるの。」
小鳥「えぇ。」
美希「」カキカキ
小鳥「…」
美希「」カキカキ
小鳥「ふふ」
美希「…ん?どうかしたの、小鳥?」
小鳥「いや、美希ちゃんも変わったなって思って。」
美希「変わった?ミキが?」
小鳥「ほら、前までなら時間さえあれば寝てたでしょ?でも今はきちんと起きてて、勉強までしてるじゃない?」
美希「当たり前なの!ミキ、もう子供じゃないんだから!」
小鳥「ふふ、私から見たらいつになっても子供みたいなものよ…って誰が3〇歳の生き遅れ女よー!」
美希「ミキ、そんなこと言ってないのー!」
[7]
P「うーん…」
真「どうしたんですか、プロデューサー?」
P「あぁ、真か…いやな、最近お腹の肉がちょっとな…」
真「確かに、プロデューサーの仕事は不規則ですからね。そうだ! 僕、毎朝ランニングしてるんですけど、プロデューサーもどうですか?」
P「うん、ランニングは昔からやろうやろうと思うんだが、なかなか続かなくてな。」
真「それなら、慣れるまで僕と一緒に走りませんか? 習慣になっちゃえば自分一人でも走れますよ。」
P「そうか、それはいいな。よし、早速明日からやろう!」
真「じゃぁ集合場所ですけど…」
数日後
P「いやぁ、真とランニングをするようになってからすこぶる体の調子がいいな。」
真「最初はだめだめでしたけど、段々付いてこられるようになりましたもんね。これだけ慣れればもう一人でも大丈夫ですね!」
P「うん、そうだな。さすがに毎朝真の家の近くまで行くのは辛いからな。」
真「僕としては残念ですけど、体を壊したら元も子もありませんからね。」
P「真、今までありがとう。」ナデナデ
真「へへへ、照れますよ、プロデューサー。」
美希「」ピキーン
数日後
P「一人のランニングも真のおかけで、順調だな。」
美希「ハニー! ハニー!」
P「ん、どうした美希。」
美希「あのね、ミキも走りたいなって。」
P「おぉ、美希もランニングに興味があるのか。」
美希「なの!」
P「でも一人だと挫折しそうになるぞ。」
美希「なのなの!」
P「だから初めは誰かと一緒に走った方がいいぞ。」
美希「そうなの!」
P「そうだ、折角だから、おれ…」
美希「是非お願いするの!」
P「そ、そうか。ずいぶんやる気だな。じゃぁ折角だからおれが真に美希と走ってくれるよう頼んでみるよ。」
美希「えっ…」
P「ということで、真、美希の面倒みてやってくれ。」
真「はい! よろしくね、美希!」
美希「…なんでこうなったのなの!?なんで、ハニーじゃないの?」
P「だって、美希の家はうちから見たら真の家よりもっと先だろ。さすがにそんなに遠くまで行けないよ。」
美希「また地の利を考えるのを忘れてたの!」
[13]
やよい「あっ、美希さん!来てたんですね!うっうー!」
美希「やよい、ちょっと見ないうちにすっごい可愛くなったの。」
やよい「えーそんなことないですよ。私なんか、美希さんに比べたらまだまだ…」
美希「まぁ、そこは同意するの。でも、やよいはミキとは違う方向ですっごい可愛いって思うな。」
やよい「へへへ、美希さんにそう言われるとなんだか、照れちゃいます。」
伊織「やよい、本当のことなんだからもっと自信をもっていいのよ!」
やよい「伊織ちゃん!」
美希「あっ、デコちゃんまだいたの?」
伊織「まだって、さっき来たばかりでしょ!」
やよい「伊織ちゃんこんな早くからどうしたの?」
伊織「ま、まぁ、このスーパーアイドル伊織ちゃんクラスになると、オフの日でも他のアイドルの子達のことを見てあげたほうがいいかなって思ったのよ。」
やよい「へー、やっぱり伊織ちゃんはすごいねー! 私なんてまだまだ、自分のことで精一杯だよ。」
美希「大丈夫、やよいだって十分成長してるの。だからもっと自信持ったほうがいいかなって。あと、デコちゃんは本当は、ミキにプレ…」
伊織「ちょっ、余計なこと言わなくていいのよ!あと、デコちゃん言うな!」
やよい「へへへ、伊織ちゃんと美希さんは仲良しです。」
小鳥「あー、いいわ! やよいおり、みきいお…やっぱり最高だわ!」
[6]
響「なぁプロデューサー!」
P「ん?どうした響?」
響「自分な、また最近新しい家族が増えたんだぞ。」
P「へー、今回は何が増えたんだ?」
響「」ワイワイ
P「」ガヤガヤ
美希「…眠いから寝るの…おやすみなさいなの…」
響「あれ?なんか自分だけ無視されたような気がするぞ!」
P「ん、なんの話だ?」
響「んー、なんだか自分、いじられキャラみたいになってる気がするんだけど…どう思う、プロデューサー?」
P「えっ…そ、そんなことあるわけないだろ。響はいじられキャラじゃないよ。うん。」キュッ
響「あー!嘘だ!プロデューサーが嘘ついたぞ!」
P「う、嘘なんてついてないよ。」
響「嘘だー!自分、完璧だから知ってるぞ。プロデューサーは嘘つくときネクタイをいじる癖があるって。」
P「なっ…何を!?」
響「ねぇプロデューサー、春香の作ってくるクッキーは美味しいよね。」
P「あぁ、春香のクッキーは美味しいな。いつも楽しみにしてるよ。」
響「千早って、貧乳だよね?」
P「そ、そんなことないだろ。確かに他の子達よりは小さいかも知れないが、あの年代の女の子からしたら平均くらいだろ。うん。」キュッ
響「ほら、またネクタイいじった!」
P「なっ、なに…」
-別の場所-
千早「…クッ」
やよい「千早さん、どうかしたんですか?」
千早「な、なんでもないのよ高槻さん…なんとなく今バカにされたような気がしたから…」
-事務所-
P「と、とにかく誰も響をいじられキャラなんて思ってないから安心しろ。」
響「むー、確かめたいけど、これだけ言ったら意識されちゃってネクタイいじらないだろうし…信じていいんだよね、プロデューサー?」
P「あぁ、おれを信じろ。」キュッ
響「うがぁー!」
P「ははは、今のはジョークだ。」
響「もう、なんなのー!」
美希「…ぐー…ぐー…」
[5]
小鳥「プロデューサーさん、大変です。」
P「どうしました音無さん?」
小鳥「あずささんがまた道に迷いました。」
P「しょうがないですね、おれが迎えに行ってきますよ。」
2時間後
P「帰りました。」
あずさ「遅れてすいません。」
小鳥「随分と遅かったですね。」
あずさ「プロデューサーさんがご飯をご馳走してくれまして。」
P「ちょうど前から行ってみたいと思っていたお店の前で迷っていたので。すいませんね、付き合わせちゃって。」
あずさ「いえ、こんなことがあるなら毎日でも迷ってしまいたいくらいです。」
P「実際ほぼ毎日迷っていますよ。」
あずさ「あらあら~」
ハハハハハ
美希「」ピキーン
次の日
小鳥「プロデューサーさん、大変です。」
P「またあずささんですか?」
小鳥「いえ、今度は美希ちゃんが。」
P「えぇ!?美希が!?」
小鳥「はい、迷ったから迎えに来てほしいって。今電話で。」
P「すいません、代わってください。」
小鳥「どうぞ。」
P「美希?」
美希『ハニー! 迷ったから迎えに来てほしいの!』
P「今どこにいるんだ?」
美希『今ね、渋谷の〇〇ってカフェの前にいるの! ここのお店にカップルで入ると結婚でき』
P「とりあえず電車に乗って早く来いよ。」
美希『んー!』
[14]
雪歩「はい、お茶どうぞ。」
美希「ありがとうなの。」
やよい「ありがとうございます、雪歩さん。」
伊織「あら、気が利くじゃない。」
小鳥「やっぱり雪歩ちゃんのお茶だわー」ズズズ
雪歩「そう言ってもらえると嬉しいですぅ。」
全員「…え!?」
雪歩「ん?どうしたの、みんな?」
伊織「ちょっと、あんたいつからいたのよ?」
雪歩「えっ、いつからって…今日事務所の鍵開けたの私なんだけど…」
小鳥「だから私が来たとき鍵が空いてたのね。」
伊織「そこで気がつくべきでしょ!」
やよい「でも、全然気がつきませんでした!どこにいたんですか?」
雪歩「えっと、今日のパーティーのために出す特製のお茶を台所で作ってたんだけど…なかなか思った通りにいかなかったから、少し穴をほって考えてたの。」
小鳥「だから台所に穴があったのね!」
伊織「だからあんた気がつきなさいよ!」
[2]
千早「泣くことならたやすいけれど」
千早「蒼い鳥、もし幸せ」
千早「でも前だけを見つめてく」
P「…千早。」
千早「あっ、プロデューサー。すいません、気が付きませんでした。」
P「いや、いいんだ。おれもつい、千早の歌に引き込まれてしまったからな。」
千早「そんな…私なんて、まだまだ…」
P「そんなことを言うな、人に自分の歌を好きになってもらいたいなら、まず自分で自分の歌を好きにならないでどうする。」
千早「もちろん、歌うことは好きです。でも、自分の歌を好きになるのは…」
P「おれは、大好きだぞ。」
千早「…えっ//?」
P「おれは千早の歌が大好きだぞ。だから、千早、自分に自信を持て…って、おれなんかの言葉じゃ自信にならないか。」
千早「いえ、とても励みになりました。ありがとうございます、プロデューサー。」
P「そうか?それなら良かったよ。」
美希「」ピキーン
次の日
美希(そろそろハニーが来るはず…来た、今なの!)
美希「夜のショーウィンドウに」
美希「『べつに』なんて言わないで」
美希「壊れるくらいに愛して」
美希(か、完璧だったの)
P「…おい、美希。」
美希(来たの!)
P「廊下で歌ってるんじゃない。」
美希「地の利を考えるのを忘れてたの!」
[12]
伊織「えっ美希?」
美希「デコちゃん!こんなところで会うなんて偶然なの!」
伊織「こんなところって…あんた…なんでいるのよ…というかデコちゃん言うな。」
美希「それで、デコちゃん今日はどうしたの?」
伊織「あんた、相変わらず人の話を聞かないわね。まぁいいわ。今日はちょっと用があって…」
美希「用って…?」
伊織「べ、別にあんたには関係ないわよ!」
美希「ふーん、その後ろに持ってるのは?」
伊織「だ、だからあんたには関係ないって…」
美希「でも、『美希へ』ってかいてあるの。」
伊織「こ、これは…」
美希「ひょっとして、ミキに内緒でプレゼントしてくれるつもりだったの?」
伊織「…そ、そうよ!あんたには内緒だったのに…サプライズパーティーのはずだったのに…まさか事務所にもう来てるとは思わなかったから…」
美希「えへへ、ありがとうなの。」
伊織「ふん、感謝しなさいよ。このスーパーアイドル伊織ちゃんからプレゼントもらえるなんて、すごい光栄なことなんだからね。」
美希「うん、分かってるの。」
伊織「なによ、そんなに素直だと張り合いがないじゃない。」
美希「ふふ、デコちゃんはいつまでもそのままがいいの。」
伊織「……結婚おめでとう。幸せになりなさいよね。」
[10]
TV「本日、女優の星井美希さんが婚約を発表致しました。」
TV 「お相手は、星井さんが学生時代からお付き合いしていた方で…」
TV「美希『ミキは、はにぃと一緒になれて本当に嬉しいの!』」
小鳥「…はぁ。」
小鳥「美希ちゃんもとうとう結婚か…まぁ昔からずっと好きだったんだし、本当に良かったわね。」
小鳥「今日はそのサプライズパーティーが夜あるのよね。」
小鳥「律子さんが率先してパーティーの準備をして…本当になんやかんや言いながら美希ちゃんのことが好きなのよね、律子さんは。」
小鳥「って私誰に話しているの?独り言…?」
小鳥「はぁ…なんだか寂しくなってきたわね…」
小鳥「そうだ!プロデューサーさんの机のチェックを久し振りにしちゃいましょう。」ルンルン
小鳥「まずは…机の上…は当たり前だけど変なものはないわね。」
小鳥「さて、ここからがお楽しみ。引き出しタイム…」
ゴソゴソ
小鳥「あれ、おかしいわね…別段変わったものはないわ。」
小鳥「ってあら?」
小鳥「引き出しの裏側に何か封筒が…」
ゴソゴソ
小鳥「これは…中身は写真ね…」
小鳥「さて、どんな写真が入ってるのか楽しみね。あんな写真かしら、それとも…グヘヘヘピヨ…」ヨダレタラーン
ガサガサ
小鳥「ピヨ!?こ、これは…」
なんだか気になる展開が
小鳥「美希ちゃんの…普通の写真…」
小鳥「なんだ…もっと、こうあんな写真やこんな写真が出てくるかと思ってたのに…」
小鳥「はっ!でもこれって…」
-小鳥妄想タイム開始-
省略ピヨ
-小鳥妄想タイム終了-
小鳥「だ、誰か来た。元に戻して…」
ガチャ
[16]
春香「いい?プロデューサーさんが美希が連れて来たら、クラッカーを鳴らすんだよ。って、みんなちゃんと聞いてる?」
千早「えぇ、聞いているのだけど、春香…」
春香「えっ?」
あずさ「あらあら~」
美希「ただいまなのー!」
春香「えぇ!?なんで言ってくれなかったの?」
千早「言おうとしたときにはもう手遅れだったのよ。」
美希「春香のうっかりは何年経っても変わらないの。」
春香「と、とにかく…結婚、おめでとう!」
全員「おめでとーー!!」パーン
美希「えへへ、ありがとうなの。」
数時間後
春香「では、最後に、美希から一言お願いします。」
美希「えっと、今日はこんな会を開いてくれてありがとうございますなの。最後に今までお世話になったみんなに、短いけど一言ずつお礼を言わせてもらうの。」
美希「最初は…律子…さん。」
律子「わ、私から?」アタフタ
美希「律子…さんは、さっきも言ったけどミキのこと嫌いだと思ってたの…だけど、この会を開いてくれたり、ずっと陰ながら美希のこと応援してくれてたって…」
律子「ちょっ…誰がそれを…」
美希「小鳥が教えてくれたの…本当に、いままでありがとうございましたなの。」
律子「もう…幸せになりなさいよ。」
美希「うん、ありがとうなの。」
美希「雪歩。」
雪歩「ふぇぇ、私です。」
美希「雪歩は…」
…
…
美希「デコちゃん。」
伊織「やっと私?待ちくたびれたわよ。」
美希「デコちゃんには…特に言うことはないの。」
伊織「ちょっと、何よそれ、私だけひどいじゃない。」
美希「違うの、デコちゃんとはもう充分通じ合えたかなって。唯一の同い年で、色々衝突とかもしたけど、楽しかったの。ありがとうなの。」
伊織「美希…ってだからデコちゃん言うな!」
美希「あふぅ…最後まで辛口なの…」
美希「で、最後は…」
美希「プロデューサー。」
[17]
P「あぁ。」
美希「プロデューサーには今まで、本当に、感謝してもしきれないほどお世話になったの。今のミキがいるのはプロデューサーのおかげなの。」
P「そんなことないぞ、今の美希があるのは美希が頑張ったからだ。おれはその手伝いを少ししただけだよ。」
美希「あは、本当に…最後までプロデューサーって感じ。」
P「最後だからこそ…だよ。」
美希「最後なら教えてほしいな…プロデューサーから見て、美希はどんな子だったかなって?」
P「…そうだな…美希は…他のアイドルの子達と比べて手のかかる子だったかな。」
美希「あふぅ、手厳しいの。」
P「でも、手がかかった美希だからこそ、いなくなってしまうのは寂しいな。」
美希「えへへ、ありがとうなの。ミキ、プロデューサーのこと大好きだよ。」
P「…あぁ、おれも美希のこと大好きだぞ。」スッ
美希「ふふ、プロデューサー、今日はスーツじゃないのにネクタイ直そうとしてるの。もう遺伝子レベルでプロデューサーなの。」
P「はは、ついいつもの癖でな。これだからサラリーマンは…」
美希「とにかく、プロデューサー。今まで、ありがとうございましたなの。」
P「…あぁ。幸せになるんだぞ…」
美希「うん、大丈夫なの!ミキ、はにぃのことが大好きだから!」
[9]
P「美希!」
美希「ハニー?…って、ハニーのことなんて知らないの。」プンプン
P「何をそんなに怒ってるんだ?おれが悪かったなら直すから。」
美希「…別に怒ってるわけじゃないの。ただ…」
P「…ただ?」
美希「ねえハニー…」
P「ん、なんだ?」
美希「ハニーはミキのこと…好き…?」
P「あぁ…だからさっきも好きって…」
美希「違うの。この場合の好きっていうのは…その…愛してるって意味の…結婚したいっていう意味の…好き…なの…//」
P「…美希。いいか、おれはプロデューサーで美希はアイド…」
美希「分かってるの。ハニーが言いたいことも良く分かるの。ミキだって…トップアイドルになりたい気持ちは本物なの。でも…ハニーのことが好きって気持ちも本物なの!どっちも本物で…なんだか胸の辺りが苦しいの。」
P「美希…お前はまだ学生だ。美希くらいの年の頃には年上の異性に憧れたりすることも多い。美希の回りにいる男がおれくらいだから何か勘違いしてるだけだよ。勿論、おれのことを好きって言ってくれる気持ちは嬉しいけど、今はアイドルに専念していくべきだ。恋とか愛とかは、もっと大人になってから…」
美希「違うの!ミキのハニーへの気持ちは絶対本物なの!ミキは一生ハニーのことが大好きなの!」
P「美希…」
美希「ねえハニー、お願い…」
P「だ、だめだ。何度も言うけど、おれはプロデューサーで美希はアイドルなんだ。」
美希「ハニー…」
P「…も、もしも。」
美希「え?」
P「もしも、美希が大人になって、アイドルを辞めていて、それでも…それでもまだおれのことを好きでいてくれたなら…その時は、また考えよう。」
美希「本当に!?ハニーはそれまで待っててくれるの?」
P「あぁ…もしもまだ好きだったらの話だけどな。さっきも言ったけど、美希くらいの年頃だと、恋心も覚めやすいもんだ。きっとおれのことなんて忘れて、他の男を好きになってるさ。」
美希「そんなことないの!」
P「はは、まぁ期待せずに待ってるさ。」キュッ
美希「大丈夫なの!ミキはハニーのことがずっと大好きなの!」
ああっ
終わりです。最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
分かりにくかったかもしれませんが、[10]以降は数年後の世界です。何年後という風に決めてはいません。ご想像にお任せいたします。ちなみに数字は時系列です。
今後の参考になりますので、何か意見、感想などありましたらよろしくお願い致します。
おつ
途中まで時系列に気づかなかったわ
やっぱりはにぃとハニーは別人だよね?
>>90
読んでくれてありがとうございます。
そうですね。
まだ子供の美希は、ずっとハニーのことが好きでいられるって思ってたんですけど、現実はこんな感じかなっていうのを書きたかったので。
ちなみにPは、美希のことを待ってたって言う設定なんですけど、分かりにくかったですかね…。
まあ普通はそうだよな
ん?現実でも一途続けて卒業した後に結婚した人もいるぞ。現実の美希なら間違いなくP一途で行くだろう
乙ではないな
トリが…(小声)
なんつー話書くんや
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