男「オレは一体、何の為に生きてるんだろう」ｼｺｼｺ

男「学校を卒業して、無事に就職出来て」ｼｺｼｺ

男「憧れていた都会での一人暮らし」 ｼｺｼｺ

男「これまでの平凡だった人生を覆すつもりだったが……」ｼｺｼｺ

男「結局、何も変わってないときたもんだっ」ｼｺｼｺ

男「くそっ……」ｼｺｼｺ

男「……」ｼｺｼｺ

男「……」ｼｺｼｺ

男「流石に今日はもう弾切れか」 ｼｺ……

男「ま、新記録を更新したし満足だな」

男「……」

男「寝よ」ｶﾁｯ ｶﾁｯ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

男「！？」ﾋﾞｸｯ

男「誰だよ……こんな真夜中に」ﾁｯ

ｶﾞﾁｬ

女「こんばんは、夜遅くにすいません」

男「……」

男「すいませんけど、デリヘルなんて呼んでないんで」ｶﾞﾁｬﾝ

女「ち、違いますよ！ 開けてください！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

ｶﾞﾁｬ

男「うるせーな……近所迷惑になるからあんまり大きな音立てんなよ」ﾁｯ

男「で、あんた誰？」

女「私は女と申します。 貴方は男さん……で間違いないでしょうか？」

男「そうだけど……用件は何だよ」

女「お迎えに参りました」ﾆﾔｯ

男「は？」

女「あなたを待っている方がいます」

男「……」

男「悪戯か何か知らないけど帰ってくれ。 オレは寝る」

女「そうですか……では、お休みなさい」ｽｯ

ﾌﾟｼｭｰ

男「うわっ！？」

男「……あれ？……眠くなってきた……」ﾌﾗﾌﾗ

女「超強力催眠スプレーです」ｸｽｯ

男「zzz」ﾄﾞｻｯ

女「……」ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

女「ターゲット『男』を確保しました。 今から『会場』まで送迎いたします」ﾆﾔｯ

・会場


ざわ……ざわ……


男「ん……」ﾊﾟﾁｯ

男「ここは……どこだ？」ﾑｸｯ

ざわ……ざわ……


ブサメン「おい！？ なんだここは！？」

dqn「あれ？ さっきまで家で寝てたはずなのに」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

メガネ「夢……ではないみたいだね」

イケメン「……」