のあ「ヘレン……これを見て」
ヘレン「あら、これは?」
のあ「……警視庁のデータ、ここ一ヶ月で○△市の行方不明者が急激に増えているわ」
ヘレン「なるほど、しかも被害者は女性だけ。これは奴らが関わっているかもしれないわね」
雪美「…………行くの?」
ヘレン「悪が栄えるところに私がいる……だから、そういうこと」
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青山、安斎探偵事務所──ジャパン──
ベータ「くぅーん? ワン! ワン!」
アルファ「ニャ?」
都「おや、ベータ。お客さんですか?」
モバP「あのー、ここは安斎都さんの事務所でしょうか?」
都「ええ、その通りですよ!」
ベータ「? くぅーん?」ハスハス
都「ダメですよ、ベータ! お客様に失礼なことをしては」
モバP「いえいえ、そんなことは……」
都「しかし、どうしてここに? 私は何の広告も出していないはずですが」
モバP「蛇の道は蛇、という奴ですよ。申し遅れましたが、私はこういうものです」サッ
都「はぁ……アイドル事務所のプロデューサー。それでまた、そのプロデューサーさんがどうして?」
モバP「ええ、実はうちの事務所の所属アイドルで1人、行方が分からなくなりまして」
都「行方不明、人探しの依頼ですか?」
モバP「ええ、その通りです。ただ何分、どうしても人の目と耳は避けなければならない訳でして」
都「ああ、そういう事情でしたか。それで、そのアイドルの特徴は?」
モバP「おお、引き受けて頂けますか! こちらがその、一ノ瀬志希の写真になります」
都「ふむ……ちなみに、行き先の心当たりは何か?」
モバP「それが、いかんせんなんとも……」
都「そうですか……最近、○△市の方で若い女性の行方不明が多いそうです。もしかしたら、そちらの事件に巻き込まれた可能性も……」
モバP「いえ、それはありません」
都「えっ?」
モバP「あ、いや……その、一ノ瀬はこう突然ふらっといなくなる癖がありまして。今回もそうではないかと考えているんですよ。これが普段ならすぐに戻ってくるんですが」
都「そうでしたか、その以前の話をよく聞かせてもらいたいのですが」
モバP「ええ、もちろん。あれは確か半年前の事でしたが……」
・
・
・
モバP「私が覚えている限りは、以上です」
都「なるほど……」
モバP「どうでしょうか? 分かりますか?」
都「ここで話を聞いただけでは何とも言えませんね。なので、まずは○△市へと行ってみたいと思います」
モバP「……どうしてまた?」
都「事務所の方も○△市の隣で、電車で向かえば30分と掛からない距離です。こちらの事件に巻き込まれた可能性が排除できない以上、まずはそこから調査するべきだと思いますが」
モバP「……そうですか。しかし、こう言っては何ですが、あなたも年若い女性です。もし何かに巻き込まれたりした場合は……」
都「心配無用ですよ。私には、コレがありますから」スッ
モバP「コレ?」
都「コルト44マグナム。弾はシルバー。先端に十字の切れ目をいれてあって、これなら狼男でもマンモスでも打ち倒せますよ」
モバP「ちょ、ちょっと! なんでそんなものを!?」
都「私がこんな物騒なものを持っているだなんて誰も思わないでしょう?」
モバP「はは……なるほど……」
都「この仕事は確かに承りました。後は大船に乗ったつもりでいてください!」
モバP「え、ええ。どうかよろしくお願いします」
○△市
都「うーん、やっぱり事件の影響でしょうか。若い女性は歩いてませんね」
警官「おい、そこのキミ!」
都「はい? なんでしょうか」
警官「ティンと来た! いや、そうではなくって! 危ないから出歩いていちゃイカン!」
都「私のことなら心配いりませんよ、ほら」
警官「ん、探偵……? いや、しかしだね」
ドゴォォォォンッ!!
都「む! 爆発!?」
警官「あ、コラ! 待ちなさいッ!」
町外れの廃工場
アルファ「ニャー!」
ベータ「ワン! ワン!」
都「ここは……廃工場ですか。いかにも、という感じですが」チャキ
都「中に人影が!」
都(まさか集団失踪事件の犯人?)
???「…………誰?」
都「クッ……」チャキ
のあ「……遅いッ!」ガチャ
ヘレン「……都、あなたはどうしてこんな場所のいるのかしら?」
都「それは私の台詞ですよ……ヘレンさん!」
ヘレン「…………」
都「…………」
雪美「…………ヘレン……?」
ヘレン「ふっ、しばらく会わない間に、また一歩世界レベルに近づいたらしいわね」
都「はぁ……それで、ヘレンさん達はここでいったい何を?」
のあ「都……あなたと同じよ」
ヘレン「この近辺で起こっている大量失踪事件……その調査に来たのだけど、どうやらこれは罠だったらしいわね」
のあ「……調べようとしたら、燃えてしまったわ」
ヘレン「残念だけどこれでふりだし、ね」
都「……いや、そういう事でもないみたいですよ」
ヘレン「あら、それはどういうことかしら?」
都「ヒントはベータがくれました」
のあ「……ベータ? このワンちゃんがどうしたのかしら。……さっきから私の周りをウロウロしているのだけど……」
都「確認ですけど、のあさんはそのメガノイドと呼ばれる……」
ヘレン「都ッ!!」
都「っ!」
のあ「……ヘレン、いいのよ……ええ、その通り……」
都「すいません! でもこれではっきりしました。多分、ベータはのあさんに匂いがないのが不思議でしょうがないんです」
のあ「……なるほど、確かにメガノイドの体に匂いはないわ。嗅覚が敏感な犬にとっては不自然な存在なのでしょうね……」
ヘレン「それで、都。そんなことで、どうしてこの事件の犯人が分かるというのかしら?」
都「実は、ベータが同じ反応を示した相手が1人だけいるんです」
のあ「……それは?」
都「ええ、真犯人は既に何食わぬ顔で登場していたんですよ!」
都「この大量失踪事件の犯人はお前だッ!」ビシッ
モバP「クックックッ、まさかこんなことでバレるだなんてなぁ」
雪美「…………都……方向が……逆……」
都「……言わないでください///」
ヘレン「……初めて見る顔ね、あなたは一体何者なのかしら」
都「私に失踪人の捜索を依頼してきたアイドル事務所のプロデューサーです。ですが、その裏でこの事件を引き起こしていたんです!」
モバP「そうとも、ククッ……」
モバP「こんなことになるなら、探偵なんかに頼ったりせずに、志希も自分で探せばよかったなぁ……ああ、失敗だった……」
のあ「……あなたはさらった娘たちをどうしたの?」
都「そうですよ! 早く解放してあげてください!」
モバP「解放? もう手遅れに決まってるだろうがッ!」
モバP「俺が気に入った娘はメガノイドに! それ以外はすべてレアメダルに変えてやったわ!」
都「そんな!?」
のあ「……都、覚えておきなさい。これが奴らメガノイドのやり方よ……」
都「でも! どうしてそんな酷いこと
を!?」
モバP「そんなことッ! 決まっているだろうがッ!!」
モバP「人は老いる! 人は変わる! どんなに美しい少女も、やがては醜い老婆へと姿を変える!!」
モバP「だからッ! この俺が決して朽ちることのない、永遠の美を与えてやったのさッ!!」
都「そんな理由で!」
モバP「そんな理由だと!? これ以上に価値のあるものなど、この地球上にあるものか! お前たちも俺のコレクションに加えてやるよッ!」
モバP「うおおぉぉぉぉぉッ!」
のあ「……! 都……こっちへ。奴はメガボーグ化するわ……」
都「ううっ、またあの時と同じ?!」
ヘレン「そうはさせないわ! ヘーイ! メガヘレーンッ!」
メガモバP「来たな、メガヘレンめ。だが、今日こそが貴様の最期だ! その美しいボディも、俺だけのものとなるのだ!」
ヘレン「そんなのはお断りよ! 世のため人のため、メガノイドの野望を打ち砕くメガヘレン! この黄金の輝きを恐れぬなら、かかってきなさい!」
メガモバP「フハハッ! これでも食らえッ!」
ヘレン「なっ、これは!? 強酸!」
メガモバP「そうだ! それも千川印の超酸よ! その黄金の下の隠された素肌を公衆の面前に晒すがいいッ!」
ヘレン「やるわね……だけどッ!」
メガモバP「なにぃ!? 回転した?!」
ヘレン「メガヘレン・ハリケーーーン!」
メガモバP「ぐはぁぁぁ!」
ヘレン「心まで……ダンサブル!」
メガモバP「くっ、くそう……」
ヘレン「これでトドメよッ! 金色の力を借りて、今、必殺の……」
メガモバP「ま、まてっ! これを見ろ!」
ヘレン「なっ、それは……」
志希「キャァァァァァァアア!」
メガモバP「そうだ、俺の手の中には人質がいる。お前に志希を見殺しに出来るか!?」
ヘレン「くっ……なんてこと……」
ほほう
メガモバP「ハーッハハハハッ! どうやら形勢逆転のようだな!」
のあ「……まずいわね」
雪美「…………ヘレン……ピンチ……」
都「ど、どうしましょう!?」
アルファ「ニャー! ニャー!」
ベータ「ワン! ワン!」
都「はっ! そうだ、私の車があれば!」
のあ「都……?!」
ヘレン「くぅ……!」
メガモバP「どうした! どうした! それで終わりか!」
ヘレン「まだよ……必ずあなたを……くぅぅぅうッ!」
メガモバP「クックック、どうやら無敵のメガヘレンも今日が年貢の納め時のようだなッ?!」
都「ヘレンさんッ!」
ヘレン「都!?」
メガモバP「な、何だ? 何で探偵の車にミサイルが!?」
ドォォォン!
のあ「ヘレン……人質の少女は助けたわ!」
メガモバP「く、くうぅ。おのれッ! 後一歩と言うところでよくも邪魔をッ!」
メガモバP「忌々しい探偵め! 貴様はこのまま踏みつぶしてやるッ!」
都「あわわわわっ!」
ヘレン「ふっ、何か忘れていないかしら?」
メガモバP「な、何ぃ!?」
ヘレン「金色の力を借りて、今、必殺の……」
メガモバP「ま、まて……」
ヘレン「ゴォォォルデェェェェン・アタァァァァッック!」
メガモバP「グッ……こんな……こんな、所で……」
メガモバP「俺はッ……俺のッ……グギャァァァァァッ!」
ヘレン「ふっ……あなたのコレクションに加えるには、私のスケール……規格外だったようね!」
雪美「…………ヘレン……無事?」
ヘレン「ええ、私は何ともないわ」
のあ「……よかった」
ヘレン「それにしても都、まさかあなたに助けられるとはね」
都「い、いやぁー私も必死だっただけで、その……」
ヘレン「ふっ……都」
都「は、はい! 何でしょう?」
ヘレン「あなたも……これで世界レベルよ」
都「はっ、はい!」
ヘレンと都、2人の世界レベルによってメガノイドの歪んだ野望は破られた!
だが、世界中でメガノイドの攻勢はますます熾烈を極めていく……
ヘレン達は日頃の疲れを癒すべく南国へとバカンスに向かうが、そんな常夏の楽園にまでメガノイドの魔の手は迫っていた!
海底基地に囚われた雪美の運命は!?
「……二度と私のような悲劇は、繰り返させない…………!」
次回、第31話『哀しみのマーメイド』
来週もこのチャンネルに、ヘーイ!
終わります……
どうしてこうなったんでしょうか、誰か教えてください……
知らんがなww
乙
どうしてダイターン3なんだ……(誉め言葉?)
乙
44マグナムを撃つコルトの銃ってあったっけ、と思ったらアナコンダがそうか
いいssだった、かけ値なしに
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