響「サッカー?」 (17)

―事務所―

響「はいさーい!」

P「おはよう、響。」

真「あ、響!丁度良かった!」

響「ん?どうした真?」

真「響、今日は午後オフだろう?予定なかったらサッカーの試合見に行かない?」

響「へ?あぁ…確かに、特に予定は無いから良いんだけど…。」

真「本当に!?良かった!チケットが一枚余っちゃって、他のみんなは仕事だし、どうしようかと思ってたんだ。」

P「俺も仕事が無ければ行きたかったんだけどな…。」

響「そ、そっか…自分、サッカー全然知らないけどいいの?」

真「もちろん大丈夫だよ!」

響「そっか、じゃあ仕事終わったらすぐに事務所戻ってくるね!」

真「うん、分かった。」

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響「ただいまー!」

貴音「おかえりなさい、響。急いでいるようですが、どうしたのです?」

響「あー、真にサッカー観戦に誘われてさ。急いで戻ってきたんだ。」

貴音「なるほど、さっかー…ですか…。はて、さっかーとは、一体何なのでしょうか…。」

響「うーん…ボールを蹴るスポーツ…?自分もよく分かんないぞ。」

貴音「蹴鞠に似たような物なのでしょうか?」

響「蹴鞠とはちょっと違うと思うけど…。」

真「あ、響。もう帰ってきてたんだ。」

響「うん、いつ行くんだ?」

真「開場が大体3時間くらい前だったから…3時に出ればいいかな?指定席だからそんなに焦らなくても大丈夫だよ。」

響「なんだ、結構時間あるんだな…急いで損したぞ…。」

真「あはは、まあいいじゃないか。それより、ご飯食べに行かない?」

貴音「らぁめんですか?」

真「ラーメン限定じゃないんだけど…あはは、貴音さんが来るなら、ラーメン食べようか。」

響「そうだな。じゃ、早くいくさー!」

貴音「ふふ…心が躍りますね。」







響「貴音ぇ…食べ過ぎだぞ…。」

貴音「いえ、まだ腹五分目です。しかしこの後の仕事に間に合わなくなってしまうので、我慢する事に致します。」

真「相変わらず、貴音さんの食欲はすごいなぁ。…っと。響、良い時間だしそろそろ出発しようか?」

響「おっ、分かった。じゃあちょっと準備してくるね!」

貴音「楽しんでくるのですよ、響、真。」

真「はい、貴音さんもお仕事頑張ってください!」

響「うん、ありがとー貴音!そっちもちばりよ!」

―駅―

真「降りるよ、響。」

響「あれっ?スタジアム最寄りはもう一個先の駅じゃないのか?」

真「あっちはスタジアムに行くまでの通り道にコンビニが無くてさ。」

響「へぇ、そうなんだ。…って言うか、周りのみんな、同じ服着てるけど、自分達は着なくていいのか?」

真「別に着るルールは無いから、気にしなくて平気だよ。」

響「そっか…。」

真「それに、欲しくなったらスタジアムで売ってるからさ。」

響「真、詳しいんだな。」

真「父さんとたまに来るんだ。今日も父さんと来る予定だったんだけど、予定が合わなくなっちゃったんだ。」

響「そうなんだ。ありがとな、真。」

真「へへっ…気にしなくて良いよ。余らせちゃうの勿体なかったし。」

―スタジアム―

響「おっきいスタジアムだな。」

真「うん、ここは2002年のワールドカップ決勝でも使われた事があるんだよ。」

響「そう言えば、日本でワールドカップやってたのは知ってたけど、全然覚えてないぞ。」

真「まぁ、確かに…ボクら6歳とか5歳とかだったもんね。」

響「って事は……亜美と真美に至っては1歳か2歳って事!?」

真「やよいの弟は産まれてないし、そりゃ覚えてる訳がないか。」

響「自分はサッカーに興味無かったし、覚えてなくても当然なんだけどな。」







響「お、こっからだと良く見えるんだな。」

真「うん。全体が見れるからボクはこの席が好きなんだ。まぁ、本当に好きな人はゴール裏に行くんだけどね。」

響「ゴール裏…なんか、最近聞いた事あるな。えっと…。」

真「あー…その話は、また今度しようよ。ほら、そろそろ選手の紹介だよ。」

響「うん…。………あっ!この選手は知ってるぞ!いつだったか…お正月のテレビでさ、バスの窓の中にボール蹴り込んでたよね。」

真「あぁ、そう言えばそんな企画あったね!ボクも見てたよ、あれは。凄かったなあ…。」

響「うんうん!………お、そろそろ試合始まるな!」

https://www.youtube.com/watch?v=Y11kfteJ4n4







真「あっちゃあ…いきなりPK取られちゃってるよ。」

響「PK?」

真「えっと、ゴール近くの白い線の中…ペナルティエリアって言うんだけどね。」

響「うんうん。」

真「あそこで守ってる側がファールしちゃうと、ペナルティキックって言って…ほら、あんな感じでゴールの目の前にボール置いて、キーパーとキッカーが一対一の勝負をするんだよ。」

響「へぇ…あ、入った。」

真「しょうがないよ。PK取られたら、まず点が入ったと考えた方が、ね。」

響「確かに、あんな近い距離から蹴られたらキーパーは大変だよな。」







真「お、コーナーかぁ。一点取られてるし、早く取り返したい所だよなぁ。」

響「真が凄く真剣な顔だぞ…。」

真「…っ来た!!………ああっ、キーパーの真っ正面か…。」







響「なかなかゴールが決まらないなー。」

真「そうだね、決め手があれば…あっ!」

響「おおっ?」

真「繋がった!行けるっ…やったああ!!」

響「ゴールが決まったぞ!同点だな!」

真「綺麗なループシュートだったなぁ!やったやった!!いえーい!」パシン

響「いえーい!あはは!ゴール決まると面白いな!」

真「でしょ?特に相手は海外のチームだし、日本代表って感じだからね!」







響「コーナーキックが続いてるんだけどなかなか入らないもんなんだな。」

真「逆転して欲しいんだけどなぁ。」

響「うんうん、あ、中にボール蹴ったぞ。」

真「うーん、キーパーに近い…あっ取れなかった!…っ!チャンス…お、おおお!!!」

響「逆転したぞーー!!あはは、真、やったな!」

真「やったね!いい位置にいたなぁ!」

横酷なんて勧めるなよ……







真「ふー…最後に点決められたときはひやりとしたけど、でも勝って良かったよ。」

響「そうだな!意外と楽しかったぞ!」

真「そう言ってもらえると、誘ったかいがあったよ!」

響「また来てみたいぞ!」

真「そうだね。…あ。響は、地元のクラブを応援するといいんじゃないかな?」

響「地元?沖縄にサッカーのチーム、あったっけ?」

真「今年から新しく出来たリーグに沖縄が本拠地のチームがあるんだよ。」

響「おおっ、そうなのか!今度はそっちの試合を見てみたいぞ!」

真「うん、その時はボクも一緒に行くよ!」

響「にふぇーでーびる!」

真「沖縄で試合やるときに行こうか!」

響「そうだな!なんだか、わくわくしてきたな!」

真「そうだね!よし、駅まで競争だ!」

響「えっ、自分駅の方向、知らないぞ…。」

おわり

ワイP、鞠サポ
ACLようやく勝ったから勢いで思いついてさっき書き上げた系。
今日引き分けたけどね

横酷の近くは劇場版で出てきた橋とか川とか、アリーナも近くにございますので聖地巡礼にどうぞ
そんでついでにスタジアムに足を運んでやってください。ピッチめちゃくちゃ遠いけど楽しいですよ

見てくれてありがとう



面白かったー


よ、横酷は、ほら大部分の席は雨に濡れないですむから(震え声

スラング使ってんじゃねえよサカ豚共が
横酷ってどいつだよ

焼豚は心が狭いなあ。

ペナルティエリアでOOを思い出した自分

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