妹友「わたし、ずっとお兄ちゃんが欲しかったんです」 (51)

妹「お兄ちゃん!起きて!起きてよ!」

ゴンゴンという大きな音でドアがノックされる。
だが、今はドアを開けるわけにはいかない。
なぜなら――

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妹「あけるよー!」

男「え?ちょま――」

突然、開きかけたドアの隙間から、薄暗い部屋に朝の光が差しこんできた。
それとともに、妹の顔もチラッと見えた。
このままではマズイ。
気がついたときには、俺はドアに向かって走り出していた。

男「ま、待て!待って!」

妹「きゃっ?」

部屋から出ると、急いで後ろ手にドアを閉めた。
それから一息ついたあと、俺はさわやかな笑顔を妹に向けた。

男「おはよう妹!今日も美人だなっ!」

妹「どうしたの?今日のお兄ちゃん、なんかヘンだよ」

男「な、なんでもないんだ!なんでも!」

妹「そう?ならいいんだけど……」

妹は、ただ呆れたような顔をしただけだった。
どうやら怪しまれてはいないようだ。
単純でよかった。

だが、安心したのもつかの間だった。

妹「あ、それより聞いてよ!お兄ちゃん!大変なんだよ!」

いきなり妹が早口でそんな言葉を並べた。
興奮すると早口になるのが妹のクセだ。
俺は妹を落ち着かせようと、肩に手を置いてゆっくりと語りかけた。

男「どうしたんだ?落ち着いて話してみろ」

妹「う、うん。あのね……」

妹は、ぽつぽつと頼りなさげに話し始めた。

妹「いなくなったの。いなく、なったんだよ。い、妹友ちゃん……どこに行ったのか、わからなくて、わたし……!」

男「……え?」

肩をぶるぶる震わせながら、今にも泣き出しそうな顔をしている。
妹の言葉はたどたどしかったが、言おうとしていることは理解できた。

男「い、妹友ちゃんがいなくなったのか?」

妹「…………」

妹は無言で首を縦に振った。

男「外に……散歩でも行ってるんじゃないのか?」

妹「こんな朝早くに、ひとりで……?」

「ありえない!」とでも言いたげな視線で、妹が見つめてくる。
俺は緊張で喉が渇くのを感じた。

男「た、多分、喉が渇いたんだよ!きっと、自販機にジュース買いに行ってるんだよ!」

妹「そう、なのかなあ……」

相変わらず半信半疑の表情で、妹は廊下の窓に向かって歩き出した。
そのあいだに俺は、顎に手を置いて、次に取るべき行動について考えをめぐらせていた。

男(これからどうしようか?)

実は、俺は妹友ちゃんの居場所を知っていた。
正直な話、不安そうな妹の顔をこれ以上見ているのは辛い。
だから、すぐにでも打ち明けてやりたかった。

だが、どうしても打ち明けることはできなかった。
ある深刻な事情があったからだ。

男(ほんとに、これからどうしよう……)

ドアを一センチほど開けて、自分の部屋の様子を確認してみる。
静まり返った部屋に聞こえてくるのは、規則正しくてかわいい寝息だけだった。

男「はあ……」

ため息もつきたくなる。
だって、ベッドの上には――

妹友「すー、すー……」

下着姿の妹友ちゃんが、気持ちよさそうに寝ているんだから。

――どうしてこういうことになってしまったのか。
それを説明するには、少々時間をさかのぼる必要がある。

今日はここまで
ありがとうございました


期待

wktk

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――――――――
――――
――


男「起きろー!妹―!起きろー!」

二日前の朝一番、その日はいつものように俺は妹を起こしに行っていた。
ドアをノックしても返事がない。

男「あけるぞー!」

妹の部屋のドアを勢いよく開け放つ。
すると――

妹「かー、すぴゅるるるる……」

男「やっぱり」

案の定、妹は大きないびきをかいて寝ていた。
妹の着ているクマのパジャマは裾がめくれ上がって、かわいらしいヘソがのぞいていた。
妹は寝相がものすごく悪かった。

我が妹ながら、全然色気というものがない。
これじゃあまるでオッサンだ。

男「ったく、風邪ひくぞ」

まずは、床に転がっている掛け布団を折りたたむ。
それが終わると、今度はベッドの上の妹を横に思いっきり揺さぶった。

男「起きろー!」

妹「くかー」

だが、まったく起きる気配がない。
今度は妹の頬っぺたをペチペチ叩きながら、もう一度繰り返した。

男「お・き・ろー!!」

妹「おにい、ちゃん?ふあぁ……」

徹底抗戦のすえ、妹はようやく目を覚ました。
寝ぼけた目をゴシゴシこすりながら、大きなあくびをしている。
それにつられて、俺もデカいあくびをした。

男「ほら、早く起きろ。遅刻すんぞ」

妹「や」

男「や、じゃなくてさ……」

寝起きの妹は、いつもよりちょっとだけワガママだ。

妹「あと、五時間……」

男「いや、それ完全に遅刻だから」

ベタなことを言って二度寝を始めようとする妹を阻止しながら、俺は時計に目を走らせた。
今の時刻は七時十分。
八時半のホームルームには、まだ余裕で間に合いそうだった。

男「ほら」

まだ完全には起きていない、寝ぼけた顔の妹に俺はクシを差し出した。
状況が把握出来ないようで、妹はぽかんと口を開けていた。

妹「なにこれ」

男「鏡見てみろよ。今のおまえの頭、鳥の巣みたいだぞ」

妹「…………」

男「……なんか言えよ」

俺の冗談に言い返す気力もないのか、妹はボーっとしたままだった。
なんだかいまいち調子が出ない。

妹「ん」

男「は?」

気の抜けた様子の俺に対して、妹は短くそう告げただった。
クシを受け取る素振りすら見せない。

妹「んっ」

男「……は?」

間を置かずにもう一度繰り返した。
にもかかわらず、俺がそうやってボーっと突っ立ってると――

妹「といて」

男「あ?」

妹「かみ、といて」

男「……ああー」

ついにそんなことを言いだした。
久しぶりに頼まれたからすっかり忘れていた。
俺はわざと大きなため息をついて見せた。

男「そんぐらい自分でやれよ。いつまでもガキじゃないんだから」

そんな悪態をついた俺だったが、結局妹の髪をといてやった。
やっぱり兄として、妹に頼られるのは嬉しかった。
口が裂けても本人には言えないが……

その後は、一階のリビングにおりて、キッチンで朝食を作った。

妹「おはよー、お兄ちゃん」

男「おう」

焼きあがった目玉焼きを皿にのせて、リビングの机においたちょうどそのとき、妹がおりてきた。
すでにパジャマから制服に着替え、髪もリボンで結んであった。
もうすっかり目が覚めたようだった。

妹「ごはん、まだー?」

男「もうちょっとで出来上がるから、おまえ先にくってろ」

妹「ううん。わたしも手伝うよ」

そう言って、妹はしゃもじを片手に、炊飯器のごはんを茶碗に盛り始めた。
しばらくして、二人分の朝食は出来上がった。
全部の朝食を机の上に置くと、やがて俺たちは向かい合わせに座った。

男「いただきます」

妹「いただきまーす」

こうして朝食を食べ始めた。
生野菜のサラダを口に頬張りながら、俺は前々から気になっていたことを妹に尋ねることにした。

男「そういや、友達できたのか?」

妹「えー、なにー?」

テレビに向けていた目をこっちにうつして、妹はのんびりとした口調で聞き返した。

男「おまえ、友達できたのか?ここに来てもう一ヶ月近くたったけど」

妹「……ぷっ」

男「あ?」

妹「あはははははっ!」

妹はふきだしたかと思うと、腹をよじって急に笑いだした。
ひとしきり笑うと、妹は笑い過ぎで涙目になりながら俺に言った。

妹「やだなあ、お兄ちゃん!ヘンなこと言ってわたしを笑わせないでよー!」

男「なんか変なこと言ったか、俺?」

妹「言ったよー!もうわたしびっくりしちゃった!」

妹はまだくすくすと笑っていた。
食事中だというのに、マナーがなっていないやつだ。

妹「あのね、わたしこれでも人気あるんだよ。クラス委員長にも選ばれたんだから」

生意気にも、妹はまな板のような胸を拳でドンと叩いた。

男「胸を張って言うようなことじゃないだろ」

妹「ちっちっち。甘いねえ、お兄ちゃんは。これだから女のコにモテないんだよ」

男「あ?」

妹「人の話は最後まで聞かないとダメだよ?わたしの人気のヒミツはまだまだこんなもんじゃないんだからー」

妹は人差し指を顔の前で横に何度も動かしながら、いたずらっぽく口元をゆがめた。
ちょっとイラッときたのは俺の気のせいか?

妹「ふふふー。ねえ、知りたいでしょー?」

男「べつに」

妹「ムッ」

妹の言いなりになるのは癪だったので、思っていたこととは逆のことを、素っ気なく答えた。
すると、妹はふて腐れたような表情でにらみつけてきた。

妹「素直じゃないなー、お兄ちゃんは。ホントは知りたいくせに……」

男「じゃあ、話してみろよ。どうせ大したことじゃないんだろ?」

妹「ムッ!」

妹「コーカイしてもしらないよ?ビックリしすぎてギックリ腰になっても、わたし面倒見ないからねっ!」

妹はムッとして頬っぺたをふくらませた。
そして、勝手にしゃべり始めた。

妹「お兄ちゃん、知ってる?最近噂になってる美人新入生の話」

男「聞いたことはあるな。まあ、それがおまえじゃないってことだけは確かだけど」

妹「いつまで強がってるつもり?よくないなーそういうの」

男「おまえもな」

妹「むかー!」

俺の言葉に対し、妹は怒りのあまり髪を逆立てていた。
わかりやすいやつだ。
だがそれも一瞬のことで、すぐに勝ち誇ったような笑みを顔に浮かべた。

妹「実はね、その美人新入生ってお兄ちゃんがよく知ってる人物なんだよ」

男「だれだ?」

妹「ふっふっふ。お兄ちゃんの目の前にいるよ」

男「目の前って……妹しかいないけど?」

妹「わたしだよっ!」

男「……え?」

こう言われたとき、俺は本当に心の底からびっくりした。
そんな俺を見て妹は自分の勝利を確信したようだった。

妹「開いた口がふさがらないって感じだねー。どう?ビックリしたでしょ?」

男「びっくりするもなにも……」

顔だけを見ればたしかに、妹はかわいい顔をしている。
顔だけは。

妹「もう十人以上に告白されちゃったよー!いやー、モテる女って辛いよねー!」

男「じゅ、十人以上……」

妹「へへ、すごいでしょー!」

予想以上だった。
予想以上に妹はモテていた。
いてもたってもいられなくなった俺は、好奇心から余計なことを聞いてしまった。

男「付き合ってんのか?」

妹「え?」

男「その、告白してきたやつらのうちのだれかと、おまえ付き合ってんのか?」

妹「あ……」

すると、妹は気の毒なほどに赤くなって、うつむいたまま黙った。
リビングは水を打ったように静まり返って、テレビの音だけがその場に響いた。
俺は、言いだしてから自分の失言に気づいたが、とっさのことでなにも言えなかった。
しおらしくて女らしい妹を見るのは、慣れていなかったからだ。

ある程度答えは予想できていた。
恐らく妹はだれかと付き合ってるんだろう、と。
しばらくそんなことを考えていると、妹はおずおずと話始めた。

妹「お、お兄ちゃんには、関係ないでしょ……?」

男「そ、そうだな……」

妹「そ、そうだよ!」

それからはまたしばらく、黙ったまま二人で座っていた。
俺たちは、目の前に並べられた朝食に集中しているふりをした。
テレビの画面を見ると、七時四十分になっていた。

男「…………」

妹「…………」

男(俺には無理だ……)

いよいよその場の空気に堪えられなくなって、朝食の皿を片付けるという口実で、俺は逃げるようにイスから立ち上がろうとした。
だが――

妹「ま、待ってよ!」

ふいに制止の声がかかって、俺は中腰のまま石像のように固まった。
情けないことに、膝はガクガクと震えていた。
それが伝わったのか、妹はますます体を強張らせた。
そして、しどろもどろになりながら俺に言った。

妹「どうして……」

男「え?」

妹「どうして……そんなこと、聞いた……の?」

俺には妹の考えていることがわからなかった。

今日はここまでです

妹可愛い

さて、どうなるのか…

こんばんは
おそらく明日には、投下できると思います

はよ

明日って今さ!

そんなときだった。

アナウンサー「おはようございます!今日は植野動物園にやってきましたー!」

女の人の明るい声がテレビから聞こえてきた。
その方向に顔を向けてみる。
そしてすぐに、これはうまいこと利用できそうだと思った。

男「あ、パンダ」

妹「……へ?」

俺の突然の言葉に妹は、驚きで目をパチクリさせている。
それからやや遅れて、妹もテレビの方を向くと、なんとも言えない変な顔をした。

妹「なに、これ……?」

男「なにって、パンダだよ。パンダ。おまえ好きだったろ?」

妹「…………」

妹はむっつりとして俺に答えなかった。
とりあえず俺は場を和ませるために、できるだけ優しい言葉をかけることにした。

男「な?パンダの赤ちゃんなんて珍しいだろ。なんなら今度の日曜にでも――」

妹「……いい」

男「え、おい?」

妹「もう、いいっ!」

俺とこれ以上話したくないとでもいうように、妹は席から立ち上がった。
通学カバンを片手に肩を怒らせたまま、ずんずんと玄関へ向かっていった。

男「お、おい?俺、なんか怒らせるようなこと言ったか?」

妹「知らないっ!」

ドアが勢いよく閉められる音とともに、妹の背中はドアの向こうに消えてしまった。
喜怒哀楽が激しいやつだとは昔から知っていたが、まさかこれほどまでとは思っていなかった。
こんなに怒った妹を見るのは、今日が初めてだった。

男(そんなに、大切な話だったのか?)

あの気まずい空気から抜け出すために、パンダの話題を持ち出したはずだった。
……だったのだが、どうやらそれが裏目に出てしまったらしい。
余計に悪化してしまった。

本当は真剣に答えるべきだったのかもしれない。

男(でも、なんて答えりゃよかったんだよ……)

頭をボリボリとかきむしりながら、さっきの妹の言葉を思い出してみる。

妹『どうして……』

妹『どうして……そんなこと、聞いた……の?』

なにかを期待するようでいて、どこか不安そうな妹の眼差し。
それに対する正しい答えは、どこにも見つかりそうになかった。

男(まあ、終わったことは気にしてもしょうがないか)

テレビの画面を見ると、もう八時を回っていた。
時間は意外と早く進んでいたようだった。

男(これじゃあ、走らないと間に合わないな)

今は目の前のことに集中することにしよう。
気を取り直した俺は、通学カバンを片手に立ち上がった。

男「あ」

そのとき、嫌な予感が胸をよぎった。
もしかしたら俺は、もう一つ重大な問題を抱えているかもしれない。
慌ててキッチンに向かう。
すると、予感は確信に変わった。

男「あいつ、弁当忘れてやがる……」

そこには弁当箱が二つ、寂しそうに並んでいた。

玄関を飛び出すとすぐに、俺は駆け足で校舎まで急いだ。
その途中で何人もの生徒を追い越したが、その中に妹の姿はなかった。
俺が昇降口までたどり着いたときには、妹はもうすでに教室に入っていたんだろう。

男(これは、やっかいなことになった……)

スニーカーからスリッパに履き替えながら、俺は今後の未来を案じた。
つまり、カバンの中に入っている妹の弁当の処置についてのことだ。

今の俺に残された道は二つだ。
わざわざ妹の教室に届けに行くか、妹が俺の教室まで取りに来るか、だ。
理想としては後者なんだが――

男(今朝の様子じゃ、ちょっとなあ……)

俺はため息をつきながら、廊下にたまっている生徒の群れに混じっていった。

教室に入ったときには、壁時計の針は八時二十分を指していた。
なんとか予鈴前には間に合ったようだった。

男友「おっす!男」

おれが自分の席に座ると、男友がやってきた。
そして、いまは誰も座っていない隣の席に乱暴に腰をおろした。
イスの足がこすれる甲高い音がした。

男「おい、ちょっと空気読めよ。今、女さんがこっちの方にらんだぞ?」

男友「オマエにだけは、言われたくねえ」

男「は?それってどういう――」

男友「なんでもねえよ」

俺が言い返そうとすると、男友は手でそれを制した。

男友とは去年も同じクラスで、今年で一年の付き合いになる。
だれに対しても愛想がよくて、そこまでクセも強くない。
一言でいえば、いいやつだ。

……なのに、どうしてだろう。俺と同じで女にはモテない。
世の中って、不公平だ。

男友「そういや今日の四限目、数学の小テストあるんだってな?」

男「げ!」

自分でも顔が青ざめるのがわかった。
そういえば、すっかり忘れていた。
七割未満の点数をとったら、補習をくらうハメになってしまう。

そんなことを言いあっていると、予鈴の音とともに教室のドアが開く音が聞こえた。
前を向くと、教壇には赤ジャージ姿の担任の姿が立っていた。
担任はあごひげをさすりながら、クラス全体に聞こえるように大声で呼びかけた。

担任「はやく席つけよー!もう予鈴鳴っとんぞー!」

すると、立っていた連中は、蜘蛛の子を散らすように自分の席へ戻って行った。
それは男友も同じだった。

男友「おっと!続きはあとで、だな」

そう言って、男友は自分の席に戻って行った。
全員が席に座ったのを無事見届けると、担任はわざとらしい咳払いしながら話し始めた。

担任「ゴホン。今日は全員揃ってるようだな。えー、では早速だがHRをはじめるぞー」

こうしていつもの日常が始まった。

やべ、ミスったorz
>>43>>44の間に↓の文章を入れてください


男友「オレも今朝になって気づいてよお。ああ、今回もやっちまった、って感じだぜ」

男「常連だな、俺たち。笑いごとじゃないけど……」

男友「そうか?別に深刻に考えるようなことでもないだろ」

男「俺は、笑えないんだよ……」

言いながら、俺は通学カバンから教科書を取り出して、小テストの範囲になっているところを開いた。
それを見て、男友は感心しているような声をあげた。

男友「相変わらずマジメだねえ、オマエは。オレなんかとっくの昔に諦めたぜ」

男「そんなんじゃねえよ」

男友「いやマジメだよ、オマエは」

男「ただ中途半端なだけだよ」

男「…………」

今の教室にあるのは、シャーペンと紙がこすれあう音だけだ。
俺は最後の最後まで悪あがきをしたが、どうやらそれも終わりらしい。

数学教師「はい、そこまで。後ろの人、集めて前に持ってきてー」

四限目終了のチャイムが鳴ると同時に、数学の先生が手をパンパンと叩いて、終了の合図をする。
その途端、緊張やら解放感やらで、俺の額からは汗がドッとふき出した。
そして、クラスの連中はガヤガヤと騒ぎはじめた。

数学教師「はい、確認がとれたので今日はここまで。返却は来週なので覚悟しておくように」

集め終わった小テストの用紙の束を片手に、数学の先生は教室を去った。
こうして昼休みが始まった。

続きはよ

もう一週間たったんだが
まだかな

縺励e

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