P「しっとマスク?」 (147)
※キャラ崩壊注意
※アイマス×突撃!パッパラ隊
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春香「みんなー、おはよ……うわっ!?」ズルッ
P「危ないっ!」ダキッ
P「……春香、大丈夫か? ケガはないか?」
春香「は、はい。ちょっと頭が痛いような……」
P「どこだ? ここか?」ナデナデ
春香「エヘヘ……もうちょっとお願いします」
P「全く、気をつけてくれよ。事務所じゃなかったらどうなったか」ナデナデ
春香「分かりましたぁ」
亜美「……」
真美「……」イラッ
美希「春香……また今日もわざと転んでるの」
貴音「真、春香は策士ですね」
響「自分、ああいうやり方はどうかと思うぞ」
真「正々堂々としてないのは良くないよね」
伊織「あのバカ。いつもいつも春香に騙されて」
やよい「……春香さん、いいなー」
あずさ「あんなに自然に転べるなんて羨ましいわ~」
律子「甘やかすプロデューサーもプロデューサーよ」
小鳥「そういう律子さんも自分の時だけはいいんですよねー」
千早「こればかりはいくら春香と言えども擁護できないわ」
雪歩「擁護する必要なんてないですぅ!」
――――そう、この事務所では今、しっとの炎が燻っていた――――
~街中~
真「……ハァァ」
真「事務所にいると気持ちが昂ぶってしょうがないよ、まったく」
真「少し気分転換でもしよう……」
真「……」
真「でも、やっぱりああいうやり方はフェアじゃないよ」
真「春香、あんなに嬉しそうにしちゃってさ……」メラ
真「頭撫でてもらって……顔トロけさせてさ……」メラメラ
真「あああぁぁぁぁ!!! もうっ!!」メラメラメラ
しっとマスク「……」ポンッ
真「ん? ……って、うわぁ!?」
真「だだだ誰?!」
しっとマスク「誰かがしっとに狂う時!! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
しっとマスク「おめでとう。しっとに狂ったキミは今日から立派なしっとマスク3号……V3……いや、4号だ!」
しっとマスク「さあ、このマスクを授けよう!」
真「は? は? しっとマスク?」
しっとマスク「もてない男たちのため、共に戦おう!!」
真「……男?」
しっとマスク「ん?」
真「……誰が?」
しっとマスク「……」ジー
真「……」
しっとマスク「……おなご?」
真「」プチッ
しっとマスク「ひぃっ!?」
真「……どーせ、どーせボクなんて、ボクなんてええぇぇ!!!」ゴゴゴゴゴゴ
しっとマスク「な、なんてすさまじいしっとパワー!!」
しっとマスク「しかし、女性隊員は……3号の件があるし、しっとの心わ父心だし……」
しっとマスク「別に女人禁制ではないから別に……いやいや……」
しっとマスク「ううむ……」
真「うわあぁぁぁぁぁん!!!」ダダダダダッ
しっとマスク「はっ!? しまった逃げられた」
しっとマスク「……まぁ、いっか」
しっとマスク「これからもしっとに励めよ……しっとマスク4号……いや、しっとレディ!!」
~街中・移動中~
伊織「……あうっ!?」ツルッ
P「伊織!?」
伊織「……イタタ、私とした事が」
P「大丈夫か、ケガないか?」
伊織「このくらい平気に決まって……つっ」ズキッ
P「まさか、足捻ったのか? ……ここからだと事務所が一番近いか。しょうがない、戻るぞ」ヒョイッ
伊織「大丈夫って……ちょっと、この格好!?」
P「緊急時にワガママ言うなよ」
伊織「べ、別にイヤだなんて言ってないでしょ」
…………
真「はぁ、今日は変な人に出くわすし、散々だな……」
真「あれ、プロデューサーと伊織……っ!?」
真「な、何で伊織がお姫様抱っこしてもらってるの!?」メラ
真「……百歩譲って春香はいいよ、頭撫でられただけだし」メラメラ
真「でもお姫様抱っこなんてっ! それだけはっ!!」メラメラメラ
この時真のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
宮本まだいきてんのかよ
…………
P「もうすぐ着くからな」
伊織「恥ずかしいから、早くしてよ」
P「これでも頑張ってるんだけどなぁ」
伊織「ま、まぁ無理して急ぐ必要なんてないけど……」
P「分かったよ。それより、ちゃんと掴まっててくれよ」
伊織「しょ、しょうがないわねっ」ギュッ
???「ちょ~~っと待ったぁぁ!!」
P「な、なんだ!?」
???「女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク4号……もとい!!」
しっとレディ・真「しっとレディ・真、見参!!!」
P「な、なにぃぃぃ!?」
伊織「しっとレディ……シン!?」
しっとレディ・真「というわけで、プロデューサーならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・真「このしっとレディ・真が自己の判断にもとづいて許しません!!!」
伊織「さかりのついたメス猫って誰の事よ!?」
しっとレディ・真「自分の胸に聞いてみろっ!」
P「待て待て。あんたが何者かは知らんが、何で俺たちを狙うんだよ」
しっとレディ・真「私はもてない男……でなくて、もてない男女の希望の戦士!」
しっとレディ・真「故に、アベックは抹殺する!!」
P「今時アベックって……第一、俺はケガした伊織を運んでるだけなんだが」
しっとレディ・真「え、ケガ?」
P「ほら、ちゃんと伊織の足見ろよ」
しっとレディ・真「……だ、だとしてもそんなギュってしがみついたりお姫様抱っこなんてズルいよ!!」
しっとレディ・真「そもそも、お姫様抱っこって応急処置に向かない運搬方法ですよ!」
P「え、そうなの?」
伊織「ダメってわけじゃないでしょ……なら、別にいいじゃない」
しっとレディ・真「と、とにかく! お姫様抱っこなんて認めない! そんなイチャイチャはこうだ!」グッ
伊織「何をっ?!」
しっとレディ・真「しっとパァァァンチっ!!」ブオンッ
伊織「ひゃあっ!?」
P「なんの!」ヒュバッ
しっとレディ・真「しっとパワーで強化されたボクのパンチをかわした!?」
P「おい、うちのアイドルに手を出したな……」ゴゴゴ
しっとレディ・真「へ?」
P「伊織、ちょっとだけごめんな」スッ
伊織「えっ、ちょっと何する気よ」
P「ふぅ……本来、女性に手を出す趣味はないんだが」ゴゴゴゴゴ
しっとレディ・真「え? え?」
P「一撃必殺! くらえ、Pブロォォォァァァアアッ!!」ブオオオッ
しっとレディ・真「うわぁぁぁぁ、こんな終わりぃぃぃ!!?」ヒュウウウウウン……キラン
伊織「終わったの?」ギュッ
P「あぁ。さ、手当てするぞー」
伊織「……っていうか、アンタ強くない?」
P「向こうが弱かっただけさ」
~ダンスレッスン中~
真「はぁ、昨日はホントに散々だったなぁ」
真「伊織のイチャイチャ見せつけられるし、変な人に付きまとわれるし」
真「プロデューサーには負けるし、マスクはどこか行っちゃうし」
真「……プロデューサーはボクの事なんかどうでもいいのかな」
P「おい、真」
真「うわっ!? な、なんですかプロデューサー」
P「さっきから全然集中してないぞ。何かあったのか?」
真「何でもないですよ……」
P「……しょうがないな、今日は俺も付き合ってやる」
真「えっ?」
P「ほら、まず腕をだな……」ガシッ
真「ちょっ、プロデューサー!?」
P「なんだ?」
真「いや、その、だって……近い……」モジモジ
P「ダメか?」
真「ダメじゃないです……けど」
P「じゃ、続けるぞ。足の運びはこう……」
真(……こういうのもいいなぁ)
…………
春香「……な、なんで真がプロデューサーから直々に手ほどきを!?」
春香「しかもあんな手取り足取り……」
春香「どう考えても私の方がレッスン必要なのに……」メラ
春香「……自分で言ってて悲しいけど」メラメラ
春香「でも、あんな密着して……ズルいよ!!」メラメラメラ
春香「って、あれ? 昨日拾ったマスクが……」
この時春香のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
P「……と、こんなもんか」
真「は、はい。あの、ありがとうございます」
P「ははは、少しは調子戻ったか? 今日はらしくなかったからな」
真「へへ、プロデューサーの目は誤魔化せませんね」
???「そこのイチャコラしてる二人!! 待ちなさい!」
P「な、なんだ!?」
???「女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク5号……もとい!!」
しっとレディ・リボン「しっとレディ・リボン、見参!!!」
P「な、なにぃぃぃ!?」
真「なんで……あのマスクが!?」
しっとレディ・リボン「というわけで、プロデューサーさんならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・リボン「このしっとレディ・リボンがおしおきしますよ! おしおき!」
真「…………」
しっとレディ・リボン「ふっふっふ、怖くて声も出ないみたいだねぇ?」
真「いや、そーいうのじゃなくて。改めてみるとその格好は……無いなぁ」
しっとレディ・リボン「えっ」
P「なんだ、真はあいつ知ってるのか?」
真「えっ!? い、いえ、風の噂で聞いただけですけど」
P「そういう事か。確かにあの格好はなぁ……」
しっとレディ・リボン「えっ、えっ、そ、そんなにこの格好変かな? かな?」
うわぁ、これはややこしいことに(笑)
いいぞ、もっとやれ。
真「変と言うか……」
P「かなりイタいよな」
しっとレディ・リボン「ガァァァン……で、でも負けない! だって私メインヒロインだもん!」
しっとレディ・リボン「というわけで真、プロデューサーさんと密着するのはやめなさい!!」
真「あー、やっぱりボク狙いなんだ」
しっとレディ・リボン「必殺! しっとリボン!!」ヒュルルルル
真「これは!? リボンを自在に操っている!?」
P「だが、所詮はリボン」パシッ
しっとレディ・リボン「掴まれた!?」
P「だってリボンだし」
しっとレディ・リボン「うぐぐ……」
P「というわけで、昨日に続き……うちのアイドル泣かせるやつは俺に蹴られて吹っ飛びやがれ」
P「超必殺……Pキィィィィック!!」ボカーン!!
しっとレディ・リボン「うひゃあああっ!?」ドンガラガッシャーン
P「悪は滅びた……」
真「……聴こえてないかもだけど、そのマスクは手放したほうがいいよー」ボソッ
~事務所の前~
春香「いたた、昨日は自分からコケたわけじゃないから節々が……」
春香「しかもマスクだけ飛んでっちゃったし」
春香「ハァ……ま、気にしててもしょうがないか」
春香「おはようございまーす!」
P「おう、おはよう」
春香「あ、プロデューサーさん、今日はクッキー焼いてきたんです。どうですか?」
P「頂くよ」
春香「では、どうぞ。あーん」
P「えっ、そ、それは……ううむ……あ、あーん」パクッ
P「……うん、やっぱり春香のクッキーは美味いな。心がこもってるのが良く分かるよ」
春香「そ、そうですかぁ……えへへ」
…………
千早「あれは、春香とプロデューサー?」
千早「随分と仲が良さそうね」
千早「クッキー……か」
千早「私はああいうの得意じゃないし、春香には叶わないわね」
千早「……けど」メラ
千早「あーんはないでしょ、あーんは」メラメラ
千早「それは春香と言えども許せない領域よ……っ」メラメラメラ
千早「……えっ、昨日拾ったマスクが……っ!?」
この時千早のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
P「……」モグモグ
P「なぁ、もう十分食べたぞ? 他の人の分がなくなるだろ」
春香「沢山作ってきたから大丈夫ですよ。ほら、あーん」
P「でもなぁ……あーん」
???「結局食べるんじゃないですか!!」
P「だ、誰だ!?」
???「女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク6号……もとい!!」
しっとレディ・ウォール「しっとレディ・ウォール、見参!!!」
P「今度はウォールだって!?」
春香「凄く防御力が高そうだなぁ」
しっとレディ・ウォール「というわけで、プロデューサーならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・ウォール「このしっとレディ・ウォールが二人の間に鉄壁の如く割り込みます!!」
春香「……あぁ、これは真の言うとおりだわ」
P「真がどうかしたのか?」
春香「えっ!? い、いえ。ちょっと小耳に挟んだと言うか」
しっとレディ・ウォール「何が言いたいのかしら?」
春香「いや、やっぱりあの格好はないなぁ」
しっとレディ・ウォール「!?」
しっとレディ・ウォール「……ふふ、でも私には効かないわ。何故なら鉄壁だから!」
P「そもそも攻撃してないけどな」
春香「一体何を防いだのかな?」
P「口撃だろ」
しっとレディ・ウォール「プクク……じゃない、笑っていられるのも今のうちよ!」
P「笑ったのお前だけだぞ」
しっとレディ・ウォール「食らいなさい! あらゆるものを跳ね返す! しっとバリアー!!」ブワァァァン
P「……」
春香「……」
しっとレディ・ウォール「なっ!? しっとバリアーが効かない!?」
P「だから攻撃してないんだって」
春香「なにこれコント?」
しっとレディ・ウォール「くっ、春香如きが言うじゃないの……こうなったら!!」ブンッ
P「おっと」パシッ
しっとレディ・ウォール「私のパンチを受け止めた!?」
春香「あー、私も昨日知ったんだけど、プロデューサーさんってムチャクチャ強いんだよね」
P「ま、実害はなかったけど一応殴りかかってきたことだし……必殺、P鉄山靠!!」
しっとレディ・ウォール「そんな、バリアがガラスのように割れ……きゃああぁぁぁぁっ!!」パリィィン
P「さ、これで終わりっと。仕事しよー」
春香「やっぱあのマスクって呪われてるのかな……」
~事務所~
千早「くっ、まだ昨日の痛みが……」
千早「マスクも失って……私はどうしたら……」
P「千早? どうかしたのか」グスッ
千早「……どうかしてるのはプロデューサーです。何で泣いてるんですか」
P「おっと、すまんすまん。このDVDを見ててな」
千早「遊んでたんですか……って、これ私のライブ?」
P「まぁ、アイドルの成長を確認するのも仕事だからな」
千早「私の歌で泣いてたんですか?」
P「あぁ、見てたらつい感情移入しちゃってな。やっぱり千早の歌は凄いな」
千早「……そんなこと……」テレッ
…………
響「千早……いいなぁ」
響「あんなに歌に入れ込んでもらえて……」
響「自分のダンスで、プロデューサーが泣いてくれた事なんてないぞ」
響「それに、あんなに嬉しそうで……」メラ
響「自分、あんな風にちゃんと褒めてもらった事あったかな……」メラメラ
響「いっつも頭撫でられたりで子ども扱いされてるみたいだし……こんなのってないぞ!」メラメラメラ
ハム蔵「ヂュイ」サッ
響「ん? ハム蔵何を持って……マスク? ちょっと待って、それ何か光ってるぞ!?」
この時響のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
千早「でも、ここまで来られたのはプロデューサーのお陰ですよ」
P「俺の力なんて些細なものさ」
千早「そんな事……」
???「褒めあいなんて見てる側がイライラするだけ! さっさとやめるさー!!」
P「!? またか!?」
???「女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク7号……もとい!!」
しっとレディ・アニマル「しっとレディ・アニマル、見参!!!」
P「今度は動物か。バラエティに富んできたなぁ」
千早「……私はかっこいいと思うのだけれど」
しっとレディ・アニマル「そ、そうか? ……じゃなくて! プロデューサーならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・アニマル「このしっとレディ・アニマルが完璧に二人を妨害するぞ!」
P「なぁ、ちょっと聞いていいか?」
しっとレディ・アニマル「なんだ?」
P「アニマルって事はやっぱり動物を操るんだよな?」
千早「動物に酷いことをさせるなんて……鬼畜ね」
しっとレディ・アニマル「ち、違うぞ! 自分、動物に悪い事なんてさせないぞ!」
P「そうなのか?」
しっとレディ・アニマル「当たり前だぞ!」
千早「では、何でアニマルなのかしら」
しっとレディ・アニマル「え? えーっと……そういえばなんでだ? ゴーヤとかでも……ううん、これはかっこ悪いな」
千早「悩んでますね」
P「悩んでるな」
しっとレディ・アニマル「はっ! 分かったぞ! そうやって自分を罠にはめようとしてるんだな!」
P「そんなつもりはないが」
しっとレディ・アニマル「ふふーん、そんな事言っても全てお見通しだぞ!」
千早「話を聞いてくれる気配はないわね」
しっとレディ・アニマル「これでも食らえ! 奥義! しっとダンス!!」シュババババッ
千早「凄い速さのダンスだわ」
しっとレディ・アニマル「ふふふ……どうだ、このダンスは幾ら歌が完璧な千早でも真似できないでしょ!」シュバババッ
P「まぁ、観客が目で追えない時点で使い物にならないダンスだけどな」
千早「ただの自分本位ね」
しっとレディ・アニマル「えっ」シュバ……シュン
千早「そこまで考えが回らなかったのね」
しっとレディ・アニマル「う、うぐぐ……こうなったら!!」ブオンッ
P「……」パシッ
千早「どこかで見たパターンだわ」
P「ハァ……最後までダンスで勝負していれば痛い目を見なかったものを」
しっとレディ・アニマル「えっ? えっ?」
P「師匠直伝……Pビィィィィムッ!!」バビーーーッ
しっとレディ・アニマル「なっ!? ぎゃああああっ!!!」ガナハーッ
千早「……ビーム?」
P「どうかしたか?」
千早「あの、プロデューサーは人間ですよね?」
P「?? 何を今更。当たり前だろ」
~事務所~
響「うぐぐ、まさかプロデューサーがビームを撃てるなんて……知らなかったぞ」
響「しかも今日の収録、大失敗の連続だったし……もうダメだ」
P「……響」
響「ひゃっ!? プ、プロデューサー?」
P「ちょっと話がある」
響「……分かってるぞ」
P「……」
響「……」
P「響……」
響「……」ビクッ
P「……よく頑張ったな」グシグシ
響「わっ、髪が乱れる……って、え?」
P「今日の失敗、あれは向こうの不備が悪い。響はよくやったよ」ナデナデ
響「で、でもプロデューサーいっぱい怒られてたぞ」
P「そんなとこ見てたのか……ま、あれも仕事のうちだ。気にするな」
響「でも、でも……」
P「あーもう! 響は可愛いなぁ!!」カイグリカイグリ
響「あうぅ……」フニャァ
…………
貴音「なんと! 貴方様……響とそのように戯れて」
貴音「私にはあのように接してくださらないのに」
貴音「さすが響……と言いたいですが」メラ
貴音「何故それを私に見せ付けるのでしょう」メラメラ
貴音「貴方様も……いけずです」メラメラメラ
貴音「……はて? 何でしょう、昨日拾った落し物が何かに反応を……っ!?」
この時貴音のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
響「ふにゅぅ……いつまで続けるんだ?」ガナハー
P「響の心が落ち着くまで……あと、俺が飽きるまで」
響「こんな事されたら、いつまでも落ち着かないぞ」
???「では、今すぐに止めるのですっ!!」
P「今日も来たか!」
???「女がしっとに燃える時! しっとますくを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとますく8号……もとい!!」
しっとれでぃ・しぃくれっと「しっとれでぃ・しぃくれっと、見参!!!」
P「おお、一番謎に包まれてそうなヤツが出てきたな」
響「……千早はこれをかっこいいって言ったのか?」
しっとれでぃ・しぃくれっと「見た目など些細な問題です。それより、貴方様ならびにさかりのついためす猫!!」
響「……貴方様?」
P「おお、今日は今までで一番、さかりのついたメス猫って表現が適してるな」
響「な、なに言ってるんだプロデューサー!?」
しっとれでぃ・しぃくれっと「このしっとれでぃ・しぃくれっとが月に代わって断罪します!」
響「だ、断罪!? まるで極悪人みたいな言われようだぞ……っていうか、そこはお仕置きじゃ……」
P「あー、前にリボンが使ったからな。重複禁止なんだろ」
響「大変なんだなー」
しっとれでぃ・しぃくれっと「ふむ……あなた方は私にあまり関心がないのですか?」
P「慣れただけだよ」
しっとれでぃ・しぃくれっと「では続けてよろしいのですね?」
響「どっちかというと、ここで止めた方がいいと思うぞ」
しっとれでぃ・しぃくれっと「いえ、響の答えなど聞いていません」
響「うう、やっぱり……」
しっとれでぃ・しぃくれっと「何故なら、私は響……あなたが許せないのですからっ!」
響「この後の惨劇を思うと……なぁ、やっぱり止めないか?」
しっとれでぃ・しぃくれっと「惨劇……ですか。なるほど、響は怖いのですね?」
響「まぁ、怖いというか痛いというか」
しっとれでぃ・しぃくれっと「ご心配なく。痛みを感じるより早く止めを刺してあげましょう」
しっとれでぃ・しぃくれっと「というわけで、食らうのです! しっと箸捌き!!」シュバババッ
響「な、なんだ!? まるで箸が生き物のように蠢いて見えるぞ!」
しっとれでぃ・しぃくれっと「ふふふ……驚くのはまだ早いですよ?」スッ
P「いつの間にかラーメンを用意している!?」
しっとれでぃ・しぃくれっと「この技とらぁめんを合わせるとどうなるか……しかと見届けなさいっ!」シュバババッ
響「あっ、舞い上がった麺がまるで竜のようにうねってるぞ!」
P「なんという巧みな箸使い……これは最早現代アートだ」
響「それで、これからどうなるんだ!?」
しっとれでぃ・しぃくれっと「……」ズルズル
P「……」
響「……」
しっとれでぃ・しぃくれっと「……」ズルズル
響「……えっ、食べるだけ?」
しっとれでぃ・しぃくれっと「おかしな事を言うのですね。らぁめんを食べずしてどうするというのです?」
響「止めを刺すとか、食らえとか……あの言葉は?」
しっとれでぃ・しぃくれっと「…………なんと。私としたことが、忘れていました」
響「ええぇぇ」
P「……なぁ、しっとれでぃ・しぃくれっと。ここに一つ、カップ麺があるんだが」スッ
しっとれでぃ・しぃくれっと「はっ!? それは、まさか地域限定の……私もまだ食べたことのない……っ!?」
P「これをだな。窓の外へぽいーっと」ポイッ
しっとれでぃ・しぃくれっと「なっ!? 貴方様は自分が何をしているか……いいえ、それよりもっ!」ダダッ
響「……落ちたな」
P「しっかりカップ麺は守ったようだ」
響「こんな終わりでいいのか?」
P「平和的に解決するなら、それが一番さ」
~事務所~
貴音「ふぅ……地域限定、その名に恥じぬ美味でした」
貴音「……」グゥ
貴音「まだ物足りませんね」
P「おっ、貴音もお昼か?」スタスタ
貴音「おや、貴方様……その手に持っているのは、もしや!?」
P「目敏いな。俺も今日はカップ麺と思ってさ。貴音のとは違う限定品だな」
貴音「やはり。しかも、そちらも私が未だ食した事のないものではないですか」
P「大人気らしいからな。俺もこの一個しか手に入れられなかったよ」
貴音「なんと。……はしたないとは思いますが、もし宜しければ一口だけでも頂けませんでしょうか」
P「ははは、貴音はラーメンの事になると本当に貪欲だなぁ」
貴音「らぁめんにはそれだけの魅力があるのです」
P「だけど、これもう口つけちゃったし」
貴音「構いません」
P「そうか? じゃ、どうぞ」
貴音「では、有り難く頂きます」ズルズル
P「……全部食ったりするなよ?」
…………
雪歩「四条さん……ズルいですぅ」
雪歩「プロデューサーと一緒にお昼を食べるだけならまだしも……」
雪歩「同じ箸で……か、間接キスだなんてっ!!」メラ
雪歩「私だって、私だっていつもプロデューサーの湯飲みの前で頑張って自重してるのにっ!」メラメラ
雪歩「それをいともたやすく……絶対に許せませんっ!!」メラメラメラ
雪歩「あれ、事務所の前の穴に埋まってたマスクが……?」
この時雪歩のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
P「……そろそろ、かな」
貴音「はて。どうかなさいましたか?」ズルズル
P「こら、食べながら喋るな」
???「プロデューサーの言うとおり! マナー違反は許しませんっ!!」
P「やはり来たか!」
???「女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク9号……もとい!!」
しっとレディ・スノー「しっとレディ・スノー、見参!!!」
P「雪、か。名前は涼しそうだが、随分荒ぶってるな」
貴音「なるほど、事情は大体分かりました」
しっとレディ・スノー「勝手に分からないで下さい! えぇと、プロデューサーならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・スノー「このしっとレディ・スノーが大地に埋めて差し上げますっ!!」
貴音「はて、何故雪なのに大地に埋める事になるのでしょう?」
P「どっちかっていうと雪崩に巻き込むとかの方があってそうだよな」
しっとレディ・スノー「人の名乗りにツッコまないで下さぁいっ!」
貴音「どうやら今の発言は礼を失していたようです」
P「そうみたいだな。悪かったな、しっとレディ・スノー」
しっとレディ・スノー「えっ、そう謝られるとそれはそれで困りますぅ」
貴音「お気に召しませんか。謝ると言う行為も中々難しいものですね」
P「勉強になったな」
しっとレディ・スノー「もう! 話が全然進まないじゃないですか!」
しっとレディ・スノー「ともかく、四条さん! 私はあなたを許しませんっ!!」
しっとレディ・スノー「事もあろうに間接……間接キスだなんて!!」
貴音「……はて?」
しっとレディ・スノー「うううっ、そうやってトボけるなんてっ」
しっとレディ・スノー「こうなったら受けてください! 必殺! しっとドリルゥゥゥッ!!!」ギュルルルルウッ
P「なっ!? ドリルだと? 完全に殺す気マンマンじゃないか!!」
しっとレディ・スノー「……?? 必殺なんだから殺す気でなくてどうするんですか?」ギュルルルル
貴音「なるほど。彼女の言い分に一理ありますね」
P「落ち着いてる場合じゃないだろ! くそっ、あの回転速度じゃ素手で止めることはできないっ」
しっとレディ・スノー「四条さん覚悟ぉぉぉぉっ!!」ギュルルルルルッ!!!
貴音「貴方様、ご安心を……はっ」スッ
しっとレディ・スノー「!!?」ズダンッ
P「貴音がしっとレディ・スノーを倒したっ!?」
貴音「この程度、箸さえあれば受け流す事など容易いものです」
しっとレディ・スノー「くぅっ、そんなっ」
P「うーん、一番いいところを奪われたのは癪だが、取り合えず……」
しっとレディ・スノー「へっ?」
P「うちのアイドル狙った御礼、しないとな」ゴゴゴゴゴ
しっとレディ・スノー「プロデューサー、顔が怖いですよぅ」
P「当たり前だ! これぞ本当の必殺技!! Pロケットランチャー!!」
しっとレディ・スノー「ひゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」ズドガァァァァン
貴音「貴方様、どこからそのような武器を?」
P「ふふ、貴音と同じトップシークレットだ」
貴音「……やはり貴方様は特別な方なのですね」
~道端~
雪歩「あうぅ、昨日は死ぬかと思いましたぁ」
雪歩「あのマスクが身代わりになってくれなかったら危なかったですぅ」
雪歩「でも、そのせいでマスクが行方不明に……」トボトボ
P「雪歩? どうしたんだ、こんな道端で」
雪歩「プロデューサー!? あのちょっと探し物を」
P「落し物か、手伝うぞ」
雪歩「だ、大丈夫です! 大したものじゃないから」
P「そうか? ……ん、雪歩、ちょっとこっち来て」
雪歩「えっ、あの、何ででしょう?」
P「いいから……ああ、やっぱり。痣が出来てるじゃないか」
雪歩「ひゃあっ!? プ、プロデューサー近いですぅ!」
P「それよりもケガの方が大事だ。処置はしたのか?」
雪歩「これ昨日のです。それに処置なら打った後すぐに……だから本当に大丈夫です」
…………
美希「あれ、ハニー……と、雪歩?」
美希「あっ、雪歩! そんなにハニーに近づくなんてっ」
美希「男の人が苦手とか言いながら、ハニーにはいつもベッタリ……」メラ
美希「ハニーがステキなのは分かるけど……」メラメラ
美希「ミキはね……その! 矛盾がっ! 許せないのっ!!」メラメラメラ
美希「あれ、何か光って……マスク? ……いいよ、ミキに力を貸して!」
この時美希のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
P「……うーん」
雪歩「プロデューサー? どうかしました?」
P「いや、そろそろ迎え撃つ準備が必要かな、と」
???「ふふふ、流石はハニー……すっごく勘がいいの」
P「はぁ、俺はつくづく変なのに縁があるみたいだな」
???「ムッ、変なのじゃないの! ……女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク10号……もとい!!」
しっとレディ・ナノ「しっとレディ・ナノ、見参!!!」
P「ナノ?」
雪歩「えぇと、単位でしたっけ?」
P「確か0.000 000 001の位だったかな?」
雪歩「ひょっとして、とっても弱いとか?」
しっとレディ・ナノ「そのナノじゃないの! ハニーならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・ナノ「このしっとレディ・ナノがおにぎりの具にしてあげるの!」
P「地味に怖いな」
雪歩「プロデューサーのおにぎり……どんな味なんでしょう?」
しっとレディ・ナノ「ハニー入りならすっごく美味しいに決まってるの」
P「……にしても、ハニーって呼び方におにぎり……か」
雪歩「何となくどこかで聞いたような……」
しっとレディ・ナノ「気のせいだと思うな」
P「なんだ、気のせいか」
雪歩「それで、そのしっとレディ・ナノさんは何で私たちの前に?」
しっとレディ・ナノ「ハニーに近づくメス猫を退治するためなの!!」
P「あれ? 俺はいいのか?」
しっとレディ・ナノ「?? 当たり前だよ。ハニーを傷つけるなんてあり得ないの」
P「でもさっき登場の決め台詞で……」
雪歩「あれはお約束の台詞だから仕方ないんですよ」
しっとレディ・ナノ「そうだよ」
P「そうなのか……ところで、雪歩は何でそれを知ってるんだ?」
雪歩「それは……えっと……」
しっとレディ・ナノ「もう! 話が進まないの! とにかく雪歩にお仕置きするよ!」
しっとレディ・ナノ「覚醒奥義! しっとあふぅ!!」アフゥ
P「……は?」
雪歩「あくび?」
しっとレディ・ナノ「ふふふ……笑ってられるのも今のうちだよ?」アフゥアフゥ
P「……あれ、何だか眠気が……」ガクッ
雪歩「プロデューサー!? あ、何だか私も……」
しっとレディ・ナノ「かかったの! こうして二人とも眠らせちゃえば思うがままに……」アフゥ
しっとレディ・ナノ「思うが……まま……むにゃむにゃ」Zzz
P「……」Zzz
雪歩「……」Zzz
しっとレディ・ナノ「……」Zzz
P「……」
雪歩「……」Zzz
しっとレディ・ナノ「……」Zzz
P「……はぁ。今回はその辺の茂みに放り込むだけにしとくか」
~事務所~
美希「うーん、昨日は何があったか全然覚えてないの」
美希「いつの間にかマスクは消えちゃうし、ベンチで寝てたし……」
美希「あふぅ。ま、過ぎたことは忘れるのー」
P「……」Zzz
美希「あれ? ハニー……お休み中なの?」
P「……」Zzz
美希「いつも大変だもんね。ちょっとくらい寝たっていいの」
美希「……あふぅ」
美希「ミキも一緒に寝よーっと」ゴソゴソ
P「……」Zzz
美希「……」Zzz
…………
亜美「へっへー、なんか変なマスク見つけたぜー」
亜美「早速これで誰かをおどかして……ってあれ?」
亜美「にーちゃんとミキミキ……お昼寝中?」
亜美「っていうかミキミキ、にーちゃんに抱きついてるじゃん!」メラ
亜美「はるるんのやり方に文句言っておいて、自分はいいわけ!?」メラメラ
亜美「にーちゃんの知らない内に添い寝なんて……今日ばかりはミキミキを許せないZE!!」メラメラメラ
亜美「んん? なんか、マスクが顔に……うわあっ!!?」
この時亜美のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
P「……」Zzz
美希「うぅん……ハニー……そんな事しちゃメなの……」Zzz
???「二人とも起きろおおぉぉぉぉっ!!!」ジリリリリリリリ
P「!? な、なんだ!?」
美希「怒声も目覚まし時計もうるさいの……全く、失礼だよ?」
P「……は? 美希? なんで?」
???「それよりもコッチにちゅーもくしてよ! 女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク11号……もとい!!」
しっとレディ・亜「しっとレディ・亜、見参!!!」
P「あ?」
嫉妬の無限ループ発生中
美希「ゲームかなんかで適当に名前つけたみたいだね」
しっとレディ・亜「ちっがーう! えぇい、にーちゃんならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・亜「このしっとレディ・亜がイタズラしちゃうよ!」
P「おお、今までのに比べると随分平和的だな」
美希「でもその名前はどうかと思うの」
しっとレディ・亜「これは姉思いの表れなんだからいいんだYO! 我ながら優しい妹だと思うよ、うん」
P「しっとレディシリーズって姉妹だったのか?」
美希「違うよ?」
P「じゃ、あれだけ特別なのか」
しっとレディ・亜「あれって言うな!」
P「あぁ、悪い。亜、だったな」
しっとレディ・亜「それだけっていうのも……ああもう! 何でこっちがツッコみ側なのさー!」
しっとレディ・亜「話が全然進まないよ! ミキミキ、にーちゃんの許可無く添い寝なんて許さないから!」
美希「ハニー、ダメなの?」
P「まぁ、ダメかな」
美希「ちょっとくらい、いいと思うよ?」
P「ちょっとか……うーん、やっぱりダメじゃないか?」
しっとレディ・亜「迷うなっ! 疑問符もつけるな!」
しっとレディ・亜「……」ゼェゼェ
美希「なんだかお疲れみたいなの」
P「そうだな……昼寝でもするか?」
しっとレディ・亜「しないよっ! これ以上喋っててもラチがあかないみたいだね」
P「必殺技でも出すのか?」
しっとレディ・亜「……そーだけど、悪い?」
P「防げるとはいえ、美希を危険な目に合わせるのはなぁ……」
美希「ミキはハニーに守ってもらえるなら構わないよ?」
しっとレディ・亜「防げる前提ってどういう事!? もうやっちゃうからね! 必殺、しっとダミー!!」ブワアアアア
美希「わっ、しっとレディが分身したの!」
P「ざっと10体ってとこか……やるな」
しっとレディ・亜「これだけの人数、にーちゃんと言えどもそう簡単にはっ!!」
P「そうかな」
しっとレディ・亜「なっ!? なら、受けてみてよ! しっとパァァンチ×10!!」バババババババ
P「カウンター奥義……Pシャドー!!」パシパシパシパシパシパシパシッ
しっとレディ・亜「えええっ!?」
美希「凄いの! しっとレディと同じ数だけハニーも分身しちゃった!」
P「パンチが10発なら、こっちも10体になって受け止める」
P「そして……」ゴゴゴゴゴ
しっとレディ・亜「あ、あうあう……」ガクガク
P「Pフィンガーでとどめだぁぁぁぁっ!!!」ズガアアアァァァン
しっとレディ・亜「ぎにゃあああぁぁぁぁぁぁっ!!」ドガーン
P「……ふぅ」
美希「……あふぅ」
P「なんだ、まだ寝たりないのか?」
美希「そうみたい。一緒に寝よ?」
P「バカいえ。俺は仕事に戻るぞ」
美希「つれないの……そんなハニーがいいんだけどね」
~事務所~
亜美「はぁ、昨日はサンザンだったよ」
亜美「イタズラするどころかボッコボコだったし、洗濯に出したマスクは失くしちゃったし」
P「……」カタカタ
亜美「……というわけで、こうだーっ!!」ボスン
P「ぬがっ!?!? 亜美、お前かーっ!!」
亜美「へっへーん、にーちゃんならひっかかってくれると思ったよ」
P「待て亜美! お前、最近真美と違ってリミッター解禁してんな!?」ドタドタ
亜美「んっふっふ~、さぁーて、どうだったかなぁ~?」ドタドタ
…………
真美「……亜美、今日もにーちゃんと楽しそう」
真美「真美もあれくらいやった方がいいのかな……」
真美「……でも、そーいう気の引き方は真美には……」
真美「……はぁ」
真美「同じ双子なのに……」メラ
真美「にーちゃんはいっつも亜美ばっかり見てさ」メラメラ
真美「なんで真美はダメなのさ!!」メラメラメラ
真美「!? 家の洗濯カゴから持ってきたマスクが光ってる!?」
この時真美のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
亜美「にーちゃん、こっちだよーだ!」
P「……」
亜美「ん? どったの?」
P「いや、こんな事してると……な」
???「いつまでも子どもみたいに騒いでるんじゃないっ!!!」
P「最近、俺の予感って当たるんだよなぁ」
亜美「あ、これってもしかして……」
???「女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク12号……もとい!!」
しっとレディ・魔「しっとレディ・魔、見参!!!」
P「魔?」
亜美「メッチャ中二病じゃん」
しっとレディ・魔「中二病じゃないよ! えぇい、にーちゃんならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・魔「このしっとレディ・魔が大人にしてあげる!!」
P「……なぁ」
しっとレディ・魔「な、なに?」
P「大人にするって……意味わかってんのか?」
しっとレディ・魔「え?」
P「あぁ、うん。今の反応で分かった。この話はやめにしよう。はいさい」
亜美「んん? どゆこと?」
P「だから終わりだって、はいさいやめやめ」
しっとレディ・魔「勝手に自己完結しないでよっ!」
P「それより、魔って何なんだ?」
亜美「どー考えてもゲームかマンガこじらせてるよね」
しっとレディ・魔「だから違うんだってば! 真にしようと思ったんだけど、もう使われてたからちかたなく……」
P「そういえば、そんなやついたなぁ」
亜美「へー。どんなのだった?」
P「最初に俺の前に現れたやつでな、しっとパンチって必殺技持ってた」
亜美「なーんだ。パンチだけってかなり地味だね」
P「最初はインパクトあったんだけどなぁ、後から出てくるやつらが個性的過ぎて」
亜美「カワイソーだね」
P「あぁ。今思えば一番頑張ってたのかもしれないな」
しっとレディ・魔「ちょっと! 二人して思い出語りしてないでこっち見てよ!!」
P「悪い悪い。数日前の話なのに、なんか懐かしくて」
亜美「そーだよね。そこまでのカッコして無視されるのって辛いよね。分かるよ」
しっとレディ・魔「同情もいらないよっ!!」
しっとレディ・魔「二人してまm……このしっとレディ・魔をバカにしてぇぇぇ!!」
P「必殺技か? 止めた方がいいと思うが」
亜美「取り合えず分身は効かないと思うよー」
しっとレディ・魔「……んっふっふー。分身? そんなチャチな技じゃないYO!!」
しっとレディ・魔「聞けば数多のしっとレディを倒してきたみたいだけど、このしっとレディ・魔は違うよ!」
P「そうなの?」
しっとレディ・魔「そうだよ。にーちゃんがこの技を破る事は絶対にない!」
亜美「かなり強気だね……それもいつまでもつのか」
しっとレディ・魔「行くよ! 奥義……しっとコピー!!」
シーン
P「……名前からして相手の技を真似る奥義かな」
亜美「にーちゃんが攻撃してないのに真似るも何もないよね」
しっとレディ・魔「…………あ」
P「何でこっちが攻める前に使っちゃうかな」
亜美「亜美たちが怒らせちゃったからじゃないの?」
P「怒りに任せてつい……って感じか。意図してないとはいえ、見せ場を奪うなんて悪い事したな」
しっとレディ・魔「は、早く攻撃してよ!」
P「相打ちになるの分かってて攻撃するのもな」
亜美「そのままでいーじゃん。別に何かされたわけじゃないし」
P「そうだな。亜美に危害が加わらないなら別に追い返す必要もないし」
亜美「あー、でも事務所に居座られるのって、それはそれでどうなのかな?」
P「……それは困るな」
しっとレディ・魔「んぐぐ……もう怒った! しっとパァァァァンチ!!」ブオンッ
P「……」パシッ
亜美「こーいうの、先に手を出したほうが負けなんだよねー」
しっとレディ・魔「ぐぐぐ、手が……は、離せよー!」
P「はいはい、お帰りはあちらだよー」ズリズリ
亜美「あーあ、にーちゃんに引きずられて行っちゃった」
亜美「ま、楽しそうだから良かったのかな」
~事務所・ソファ~
真美「もう! せっかくパワーアップしたと思ったのに、全然役に立たないじゃんこのマスク!」
真美「こんなのはポイしちゃって……」ポイッ
真美「皆が来るまで時間あるしゲームでもしてよーっと」ピコピコ
P「お、なんだ真美、一人か?」
真美「にーちゃん? 見ての通りだよー」ピコピコ
P「何やってるんだ? ……あ、先週出た新作じゃないか」
真美「にーちゃんも知ってるの?」
P「知ってるというか、ほら」スッ
真美「事務所に持ってくるなんて、にーちゃんもワルだね」
P「ははは、皆には黙っててくれよ。で、俺も今から休憩入るんだが……」
真美「しょーがないなー。一緒にやろっか」
…………
律子「プロデューサー、休憩に行ったと思ったら真美とゲームなんて……」
律子「私なんて、最近仕事の事以外プロデューサーと雑談も出来ないのに……」メラ
律子「ああいうのは亜美真美の特権とは分かってるけど」メラメラ
律子「私だってたまには、プロデューサーと遊んだりしたいわよっ!!」メラメラメラ
律子「……ん? こんなマスク、事務所にあった……な、何っ!?」
この時律子のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
真美「んー、貫通効いてない?」ピコピコ
P「じゃ、俺がぶっ壊すよ」ピコピコ
真美「あっ、やばっ!」ピコピコ
P「回復する、下がるんだ」ピコピコ
???「事務所は遊び場じゃありませーん!!」
P「はっ、すっかり忘れてた!」ズガーン
真美「げ、今の大声のせいでやられちったじゃん!」
???「そんなのしるかっ! 女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク13号……もとい!!」
しっとレディ・メガネ「しっとレディ・メガネ、見参!!!」
P「メガネ?」
真美「マスクしてるから見えないYO!」
しっとレディ・メガネ「そこは無視して! プロデューサーならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・メガネ「このしっとレディ・メガネがまとめてお説教しますっ!!」
真美「うわ、お説教だって」
P「休憩時間なんだし、別にいいじゃんかよー」
真美「そーだそーだ!」
しっとレディ・メガネ「ダ・メ・で・す!」
P「えー。理由はあるのかよー」
しっとレディ・メガネ「……プロデューサー、ちょっと精神年齢下がってません?」
やっぱりメガネか
P「ゲームしてる時は少年の心が活発になるんだよ」
真美「それはちかたないね」
しっとレディ・メガネ「仕方ないわけないでしょ! 私を差し置いて二人でゲームなんてっ!!」
P「なんだ。遊びたかったのか」
しっとレディ・メガネ「!? ち、違います!」
P「遊びたいって言ったよな?」
真美「ニュアンスは完全にそうだったよね」
しっとレディ・メガネ「私は! 事務所でっ! ゲームなんて!! ダメだとっ!!」
P「ダメなの?」
真美「どーしても?」
しっとレディ・メガネ「絶対にダメです」
P「ここにPS3とバイオ5があるんだが……」
しっとレディ・メガネ「何でそんなものがあるんです?」
P「真美にはちょっと早いし、一緒にやる相手がいないのもなぁって思ってたんだが……」
しっとレディ・メガネ「じゃあ私が……じゃない、そんな誘惑にはかかりません!」
真美「おしかったね」
P「今のはいけたと思ったのに」
しっとレディ・メガネ「ぬぐぐ……こうなったら、私の必殺技でっ! しっとサーチ!!」キィィィン
P「しっとサーチ?」
しっとレディ・メガネ「ふふふ、あらゆる確率を一瞬で算出するこの力で導き出す私の勝率は……」
しっとレディ・メガネ「…………0%?」
真美「あちゃー」
P「せめて仕事サボってる時にやってくるとかなら、俺にも隙はあったろうに」
しっとレディ・メガネ「はっ! そうです! プロデューサーの休憩時間はもう少しで終わるはず……」
真美「それまで待つの?」
P「本末転倒っていうか、矛盾してるぞ」
真美「っていうかさ、しっとレディ・メガネっちゃんは時間的に大丈夫な人なの?」
しっとレディ・メガネ「えっ? ……あっ! しまった、まだ出来てない書類が……」
真美「……もう帰ったら?」
P「人に説教する前に自分を改めろよ」
しっとレディ・メガネ「くぅっ、覚えてなさい!」ダダッ
真美「行っちゃった。それにしても、頭良さそうだったのに色々ザンネンだったね」
P「しっとってのは、冷静な判断力を失わせるものなんだよ」
~事務所・夜~
律子「……はぁ」カタカタ
P「珍しいな、ため息なんて」
律子「いえ、昨日は色々と不調でして。そのツケが……」
P「ま、そういう時もあるさ」
律子「……ところで、あの件ですけど」
P「あぁ、それは大丈夫だ。律子こそ、頼んどいたアレはどうなった?」
律子「それは滞りなく進んでます。明日にはいい返事が出来るかと」
P「なら安心だな。さて、今日は日付跨がないように頑張ろう」
律子「そうですね」
…………
小鳥「……」
小鳥「私も仕事してるのに、何この疎外感?」
小鳥「そりゃ、私の領分じゃない話だから仕方ないかもしれないけど」メラ
小鳥「でもあれそれで分かり合っちゃうとか……息が合いすぎじゃないですかねぇ?」メラメラ
小鳥「私だって、プロデューサーさんとカッコよく語りたいですっ!!」メラメラメラ
小鳥「……ふぅ。これ以上見てられないしお手洗いに……あら? このゴミ箱に入ってるマスク……光って――」
この時小鳥のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
P「……残り十分か」
律子「え? ……あぁ、もうすぐ日を跨いじゃいますね」
P「いや、そっちじゃなくて。今日は来なかったなぁと」
律子「何の話です?」
???「ところがどっこい! 甘い、付き合い始めのアベックの如く甘いですよっ!!」
P「間に合っちゃったかー」
律子「あ、もしかして……」
???「女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク14号……もとい!!」
しっとレディ・バード「しっとレディ・バード、華麗に見参!!!」
P「バードか。結構強そうだな」
しっとレディ・バード「ふふ、勿論強いですよ。では、プロデューサーさんならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・バード「このしっとレディ・バードが啄ばみまくっちゃいます!!」
P「あ、ちょっと可愛くなった」
律子「っていうかあのマスクって……」
しっとレディ・バード「?? このマスクを知ってるんですか?」
律子「えっと、その、知ってるというか……確かゴミ箱に……」
しっとレディ・バード「た、確かにそうですけど……ちゃんと洗いましたから!!」
P「しっとの為にゴミ箱を漁る事も躊躇わないのか……凄いな」
律子「真似したくない部類の凄さですけどね」
律っちゃんは可愛いですよ?
しっとレディ・バード「人の事をとやかく言わないで下さい!」
律子「……ちょっと、しっとレディ・バードさんに訊きたい事があるんですけど」
しっとレディ・バード「何ですか。マスクの洗い方なら、優しく手洗いしましたよ?」
律子「それは別にどうでも……あの、私って何かしっとされるような事しました?」
しっとレディ・バード「ピヨッ?」
律子「どうも身に覚えがなくて……」
しっとレディ・バード「身に覚えがない? ふざけるのも大概にしてくださいよっ!!」
律子「わっ」
しっとレディ・バード「阿吽の呼吸で分かり合って仕事してる姿を、横目で見る私の気持ちが分かりますか!?」
P「……そんな事してたか?」
律子「一応。……確かにあれそれで大体は通じます。けど、あくまで仕事中の話ですよ?」
しっとレディ・バード「仕事中だって互いに通じ合ってるのに変わりないですっ!!」
律子「人のしっとする動機って分からないものですね」
P「他人だからな」
しっとレディ・バード「分かってもらわなくても結構! 私はただ律子さんを妨害するのみです!」
P「律子に危害を加えるつもりなら容赦はしないぞ」
しっとレディ・バード「逃げた方がいいですよ? 私の力、プロデューサーさんには抜群に効くはずですから」
律子「プロデューサーに? ……本気みたいですよ、気をつけたほうがいいです」
P「……あぁ、何かヤバい予感がビンビンしてくる」
しっとレディ・バード「もう遅いです! 超奥義! しっと妄想っ!!!」モワワワワン
次は、しっとマン・高木かな
律子「は? 妄想?」
しっとレディ・バード「それはある日の事。プロデューサーさんは社長室にいました」
P「何か始まったぞ」
しっとレディ・バード「しかし、それは仕事ではなく。彼には抑えきれない欲求があったのです」
律子「……まさか」
しっとレディ・バード「そう。彼は社長を愛していた。その昂ぶりを鎮める事はできず、ついに社長室へ侵入を試みたのです」
しっとレディ・バード「プロデューサーさんはまず社長の私物を物色し、そして椅子に座ります。社長と同じ目線を感じるために」
しっとレディ・バード「そして鼻一杯に社長の香りを楽しみ、気持ちの昂ぶりは体のある部分に具現化して――」
P「待て待て待て待て待てぇええええっ!!!」
しっとレディ・バード「もう遅いと言ったはず。私の妄想は例え何人であろうと止められません!」
P「何だと……くそっ、確かにこいつ、今までのしっとレディとは格が違う!!」
律子「外に放り出してもまだ喋り続けそうですね」
P「ああ。だから下手に追い返す事も……くそぉっ!!」
しっとレディ・バード「続けますよ? ……プロデューサーさんのその行動を、実は社長は知っていました」
しっとレディ・バード「しかし、社長には既に心に決めた人がいたのです。それはライバル事務所の社長」
しっとレディ・バード「プロデューサーさんが昂ぶりを静めようと励んでいる間、二人の社長は密会を……」
P「あ、ダメ。これ俺もう無理」
律子「しっかりしてください! プロデューサー!」
P「すまない、律子……俺は……お前を……守れなかっ……」ガクッ
律子「プロデューサー! 一体どうしたら……そうだわ!!」
しっとレディ・バード「社長の思いなど露知らず。プロデューサーさんは更に――ん?」
律子「……」ゴソゴソ
しっとレディ・バード「ちょっと! 人の机を漁らないで下さいよ!!」
律子「あった! 見なさい、しっとレディ・バード! この超レア同人誌……」バッ
しっとレディ・バード「げっ、何故それの存在を!?」
律子「本当は、小鳥さんがサボってた時の切り札にするつもりだった。けれど、今こそこれを使う時よ!!」
しっとレディ・バード「ま、待って! それ本当に貴重なの。限定十冊っきりの……」
律子「そんなに欲しければ取って! きな!! さいっ!!!」ブンッ
しっとレディ・バード「ぎゃああああああっ! 私の同人誌ぃぃぃぃっ!!!」ダダダダダッ
律子「……はぁ、はぁ」
P「く……律子、ありがとう」
律子「いえ。あの手の輩は同人誌に目がないという、私の分析が当たっていて良かったです」
P「流石だな。お陰で助かった」
律子「あれなら、同人誌を探す事に夢中で妄想を続ける事はないでしょう」
P「そこまで計算してたのか……俺もまだまだだな。精進しないと」
律子「そんな事……っていうか、私はあれに耐性がある方がイヤですよ」
P「ははは」
~居酒屋・帰り道~
小鳥「ピヘヘヘヘ。プロリューサーさんはどこれすか~?」
P「ここにいますから。暴れないでください」
小鳥「プロリューサーさん! 私はね、私はねぇぇぇ」
P「はいはい。分かってますから。お家帰りましょうねー」
小鳥「グスッ……私の宝物……なんで見つからないのぉぉぉぉ」
P「きっと見つかりますよー。大丈夫だからねー」
小鳥「うえぇぇぇん! プロリューサァァァァ!!」ダキッ
P「はぁ……今日は酷い酔い方だな。俺のせいでもあるから仕方ないか」
…………
あずさ「……小鳥さん、今日は酷く酔ってたから気になって戻ってみたら」
あずさ「プロデューサーさんにあんなにしっかり抱きついて……」
あずさ「お酒の力って便利ですよね……」メラ
あずさ「私も使っていないわけじゃないですし……でも」メラメラ
あずさ「見ていて気分のいいものじゃないんですよね~」メラメラメラ
あずさ「……あら? マスクが落ちてるわね……でもこれ光って――!?」
この時あずさのしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
小鳥「……ふぅ。ちょっとだけ落ち着きました」
P「そうですか。良かったですよ」
小鳥「すみません。抱きついたりしちゃって」
P「構いませんよ。ステキな女性に抱きつかれて喜ばない男はいません」
小鳥「えっ? それって……」
P「……」
小鳥「?? あの、続きは……?」
P「あ、すみません。ちょっと考え事を」
小鳥「何か気になる事でも?」
P「いや、そろそろ来るかなと思ったんですけど」
小鳥「何がですか?」
P「んー、よくわからない人?」
小鳥「はぁ」
???「ごめんなさい~! ちょっと道に迷ってまして~」
P「あ、やっぱり来るんだ」
???「え~っと、女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク15号……もとい!!」
しっとレディ・ビッグ「しっとレディ・ビッグ、見参!!!」
小鳥「な~にがビッグなんですかねぇ」
P「そりゃもちろん、どたぷ~ん的な意味でしょう」
しっとレディ・ビッグ「それでは~、プロデューサーさんならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・ビッグ「このしっとレディ・ビッグが圧殺してあげます!!」
P「圧殺かぁ。ある意味男の夢だな」
小鳥「私も少し興味が……」
しっとレディ・ビッグ「それなら小鳥さん、早速どうぞ~」
小鳥「本気で死ぬ気はないです」
P「その前に俺が止めます」
しっとレディ・ビッグ「そうですか……やはりプロデューサーさんは小鳥さんが大切なんですね」
P「同じ事務所の仲間ですから」
小鳥「それだけですか?」
P「飲み仲間でもありますね」
小鳥「プロデューサーさんはいけずです」
P「貴音の真似ですか?」
しっとレディ・ビッグ「あのー出来れば私を忘れないで頂きたいのですが」
P「おっと、すいません。つい」
しっとレディ・ビッグ「いえいえ。話を振ったのは私でしたし、謝られるほどではないですよ~」
P「……」
小鳥「……」
しっとレディ・ビッグ「……?」
P「確認するけど、戦いに来たんですよね?」
しっとレディ・ビッグ「正確には小鳥さんを倒す事が目的ですね~」
P「……どーも調子が狂うなぁ」
小鳥「なんか脱力しちゃいますね」
しっとレディ・ビッグ「そうですか~。それでは今のうちに攻撃をさせてもらいますね~」
小鳥「はっ! これ、罠ですよ! 私たちの油断を誘ってたんです!」
P「なるほど……まぁ、攻撃宣言してくれたお陰でこっちも守る準備できてるんですけど」
しっとレディ・ビッグ「あらあら。でもこの技の前ではムダなんですよね~」
小鳥「え?」
しっとレディ・ビッグ「行きますよ~。秘奥義! しっとワープ~」フッ
P「姿が消えた!?」
しっとレディ・ビッグ「ふふ、こっちですよ~」
P「俺の背後に……本当にワープしたのか!?」
しっとレディ・ビッグ「どうですか。これなら対処しようがありませんよね~」
P「くそっ、俺一人ならともかく小鳥さんを守りながらとなると……っ」
しっとレディ・ビッグ「ほらほら、もう一度いきますよ~」フッ
小鳥「また消えましたよ!」
P「今度はどこから……」
最後は社長かな?
小鳥「……」
P「……」
小鳥「……」
P「……?」
小鳥「……どこにもいませんね」
P「……もしかして、自分で制御できないんじゃ……」
小鳥「えっと、これは待ったほうがいいんでしょうか」
P「明日も早いんですから、帰りましょう」
~収録現場への道すがら~
あずさ「……ここはどこかしら?」
あずさ「昨日も変なところに出ちゃったけど、今日も迷っちゃったみたいね~」
P「あっ、あずささん!」
あずさ「プロデューサーさん?」
P「もう、探しましたよ」
あずさ「すみません」
P「見つかって良かったです」
あずさ「あの、よく私の居場所が分かりましたね?」
P「はは、慣れたせいですかね。何となく分かるようになってきたんですよ」
あずさ「ふふ。こんな時に失礼ですけど、ちょっと嬉しいです」
P「さ、急ぎましょう」スッ
あずさ「……あの、この手は?」
P「また迷ったら大変ですから」
あずさ「ありがとうございます~」ギュッ
…………
やよい「あれ、プロデューサーとあずささん?」
やよい「手をつないで、楽しそうです……」
やよい「まるで恋人同士みたい……」メラ
やよい「すっごくキレイでお似合いだと思うけど……」メラメラ
やよい「なんかイヤかなーって」メラメラメラ
やよい「あれ? さっき拾った落し物が光って……!?」
この時やよいのしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
…………
あずさ「それにしてもプロデューサーさん、この繋ぎ方は……」
P「へ? ……あっ、すみません。つい勢いで」
あずさ「いえ、それはいいんですけど……そうですか、ついですか」
P「いや、本当に申し訳ない。恋人繋ぎなんて」
あずさ「私は嬉しかったんですけど……」
???「うっうー! それ以上は言わせないかなーって!」
P「あ、久しぶりに昼間に来たか」
???「いきますよー。女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク16号……もとい!!」
しっとレディ・もやし「しっとレディ・もやし、見参!!!」
P「も、もやし?」
あずさ「多分、すっごく好きなんですよ」
しっとレディ・もやし「これどういう意味なんだろう……えっと、プロデューサーならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・もやし「このしっとレディ・もやしがもやし炒めにしちゃいます!」
P「これまた地味に怖ぇ」
あずさ「もやし塗れにされちゃうのかしら~」
しっとレディ・もやし「あの……」
P「ん、どうした?」
しっとレディ・もやし「このさかりのついたメス猫? ってどういう意味ですかー?」
あずさ「えっ、それは……」
P「なんとなく教えるべきではないような気がする」
あずさ「そうですね。えっと、あなたにはまだ早いから気にしなくていいのよ」
しっとレディ・もやし「むっ。私、そこまで子どもじゃないです!!」
P「怒らせちゃいましたね」
あずさ「でも、怒ってる顔も可愛いですよ」
しっとレディ・もやし「うー。どうしても答えてくれないんですか?」
P「うん」
しっとレディ・もやし「なら、私もこの必殺技を使わなきゃならなくなるかなーって!」
P「必殺技か。もやし炒めにされるんだから、もやしでも投げつけてくるのかな」
あずさ「そんな食べ物を粗末に扱う行為をする子には見えませんけど~」
しっとレディ・もやし「あずささんの言うとおりです! 食べ物で遊んじゃダメですよー!」
P「あれ? なんか俺が悪者っぽくされてる?」
焦げるのはもやしでは?
しっとレディ・もやし「それじゃいきますよ! 必殺! しっとガルウィングっ!!」ガルーン
P「こ、これはっ!?」
しっとレディ・もやし(そういえばガルウィングってなんだろう……)ガルーン
P「……」
あずさ「……」
P(かわいい)
あずさ(かわいいわね~)
しっとレディ・もやし「どうですか? 効きました?」
P「すっげぇ効いた。参ったね」
あずさ「私も参っちゃったわ」
しっとレディ・もやし「うっうー! やりましたー!」
あずさ「良かったわね~」
しっとレディ・もやし「えへへ。プロデューサー、ハイターッチ!」
P「ターッチ」
しっとレディ・もやし+P「イェイ!!」
あずさ「あらあら、二人とも仲良しさんね」
しっとレディ・もやし「それじゃ、私はこれで帰りますねー」
P「おう、気をつけてなー」
あずさ「慌てて転ばないようにね~」
~事務所~
やよい「マスク持ってきちゃったけど、落し物なんだよね」
やよい「でも誰のだろう」
P「おーい、やよいー」
やよい「はわっ!?」フワッ
P「悪い、おどかしちゃったか?」
やよい(あっ、つい手を離して……マスクどこかいっちゃった)
P「やよい?」
やよい「あ、えっと、ごめんなさい。何かお話ですか?」
P「さっきの収録、良かったぞ。先方もやよいの事凄く褒めてたよ」ナデナデ
やよい「はうっ! プロデューサー、くすぐったいですよー」
…………
伊織「……」ジー
伊織「……やっぱり、やよいって凄いわ」
伊織「プロデューサーの好意をあんなに素直に受け入れられて」メラ
伊織「私は絶対ムリ……それが私の性格のせいだってのは分かってるけど」メラメラ
伊織「でも……いえ、だからこそ! 私はやよいが羨ましいっ!!!」メラメラメラ
伊織「何か光ってる? あれ、あのマスクどこかで――!?」
この時伊織のしっとパワーはレッドゾーンに突入した!!
そして、マスクは彼女を主と認めた!
1番平和な解決法
…………
P「……んー」ナデナデ
やよい「う? どうかしたんですかー?」
P「うん。ちょっと、な」
やよい「?? えーっと……」
P「……やよい、下がって」
???「へぇ、よく分かってるじゃないの」
P「何となく、な」
???「ふふ、さすがね……女がしっとに燃える時! しっとマスクを呼ぶ合図!!」
???「しっとの炎に身をこがし、しっとマスク17号……もとい!!」
しっとレディ・オレンジ「しっとレディ・オレンジ、見参!!!」
やよい「あっ、あのマスク!」
P「……オレンジ、か。名前どおり甘いやつならいいんだが」
しっとレディ・オレンジ「にひひ……そう思いたければ思えばいいわ。プロデューサーならびにさかりのついたメス猫!!」
しっとレディ・オレンジ「このしっとレディ・オレンジがおでこに輝きを与えてあげる!!」
P「……絶対に欲しくない輝きだな」
やよい「そうなんですか?」
P「そうなんだ」
しっとレディ・オレンジ「おでこの魅力が分からないなんて、残念ね」
P「知ってるさ。自分がなりたくはないって意味だよ……それより」
しっとレディ・オレンジ「何?」
P「本気か? 本気でやよいを攻撃するつもりか?」
しっとレディ・オレンジ「……アンタの言いたい事は分かるわ。でもね、一つ教えてあげる」
しっとレディ・オレンジ「理性で抑えきれない感情……それがしっとよ」
P「……なるほどな」
やよい「うー。あの、しっとレディ・オレンジちゃん」
しっとレディ・オレンジ「やよい……私に言いたい事でもあるの?」
やよい「よくわからないけど、ケンカになるのはイヤかなーって」
しっとレディ・オレンジ「……」
P「……もう一度言う。やめておけ。一時のしっとで行動して、後悔だけじゃ済まなくなるぞ」
しっとレディ・オレンジ「……そんなの分かってるわよっ!」
P「!?」
しっとレディ・オレンジ「それでも! このマスクが疼くの! 私の中に渦巻くしっとの炎を燃やせって!!」
P「マスクが?」
しっとレディ・オレンジ「だから……引かない。絶対に、アンタとやよいを引き剥がしてみせる」
P「……最早問答は無用か」
しっとレディ・オレンジ「……えぇ」
P「やよい、ごめんな」
やよい「プロデューサー?」
しっとレディ・オレンジ「ごめんね、やよい……私は私の意志を貫くっ!!」ゴゴゴゴ
P「ならばその意志、俺の拳で打ち砕くっ!!」ゴゴゴゴ
しっとレディ・オレンジ「プロデューサー……アンタの実力は知ってるわ。だけど、断言する。この技は防げない」
P「勝利宣告か? 他のしっとレディも似たような事を言ったが、勝ったやつは一人もいないぞ」
しっとレディ・オレンジ「この私を、他の一般人と一緒にしないでもらえるかしら?」
しっとレディ・オレンジ「必殺必中!! しっとカッタァァァァッ!!」シュパパパパパ
P「カッター!? ふん、そんなもの避けるも掴むも簡た――!?」ハッ
やよい「あれ? あの模様……」
P「ま、まさかあれは万札!?」
しっとレディ・オレンジ「その通り! 本物の一万札で出来たカッターよ!!」シュパパパパ
P「くっ、考えたな!」
しっとレディ・オレンジ「にひひ……直撃すれば胴体ごと真っ二つ――」シュパパパ
しっとレディ・オレンジ「仮に防いだとしても、お札を握った時点で私への服従の証となる……」シュパパ
P「確かに……万札握り締めた時点でそれはもう、俺がお前に買われたも同義……」
やよい「その理屈はおかしいかなーって」
しっとレディ・オレンジ「そして、日々安月給を嘆いてるアンタに避けるという選択肢はないはずよっ!!」シュパ
やよい「あっ、ダメです! もうカッターが目の前に!」
P「しっとレディ・オレンジ……お前は一つだけ見誤った」バッ
しっとレディ・オレンジ「!? プロデューサーとやよいが消えた……いえ、避けたの!?」
カカカカカカッ
P「……見ろ。お前のカッターは全て壁に突き刺さった。こうなると万札も哀れなものだな」
しっとレディ・オレンジ「……何故」ワナワナ
P「ん?」
しっとレディ・オレンジ「……何故受け取らなかったの!?」
P「さっきも言った。お前は見誤ったんだ。後一ヶ月早ければ、俺は判断に迷い、直撃を受けていただろう」
しっとレディ・オレンジ「なんですって……」
うんおかしいな
P「残念だったな。俺は今月から給料が上がったんだよ!」
P「しかも経営の見直しで、今まで自費だったものが幾つか経費で落ちる事になって、俺の財布は潤ってるのさ!!」
しっとレディ・オレンジ「そんな……聞いてないわよそんなのっ!!」ガクッ
P「……敗北を認めたな。やよいに……いや、うちのアイドルに手を出すなんてやめるべきだったんだ」
しっとレディ・オレンジ「くっ……さぁ、私に止めを刺しなさい!」
やよい「あ、あの! 別に何もされてないし、もういいかなーって」
P「……やよいはああ言ってるが」
しっとレディ・オレンジ「ありがとう、やよい……でも、ごめんね」
P「だよな」
やよい「えっ?」
しっとレディ・オレンジ「結果がどうあれ、私はやよいに手を出した……罰がないなんて許されないわ」
P「お前はそういうやつだと思ったよ……覚悟はいいな?」
やよい「あの、あのっ! 本当に私……」
しっとレディ・オレンジ「庇ってくれたのに、悪いわね。これはもう、やよいとは関係のない話なの」
P「そうだな」
しっとレディ・オレンジ「お願い、とどめを」
P「ではいくぞ……必殺! ……ではなく躾の基本! 尻百叩きッッ!!」パッチーン
しっとレディ・オレンジ「ひゃうっ!? ちょ、えっ!?」パチンパチンパチン……
P「ほーら、反省しろー」ペチペチ
しっとレディ・オレンジ「ちょっ、こんなっ、やよいのっ、前でっ、やめっ」パチンパチンパチン……
P「痛いかー? 反省したかー?」ペチペチ
しっとレディ・オレンジ「したっ! したからっ、だから、こんな、ああっ、ダメっ!」パチンパチンパチン……
やよい「……なんだか二人とも楽しそうでいいなーって」
~事務所~
P「……ほう、なるほど。やはりそうか」カタカタ
春香「どうしたんですか、モニター見ながら独り言なんて」
P「いや、最近俺の周りで変なやつらがうろついててさ」
真「変って……あのマスクの?」
P「ああ、ここんとこ毎日だからそろそろ対策を立てないとって思ってな」
響「何か考えがあるのか?」
P「うん。調べてみたら、どうやらあいつらはしっと団という秘密結社の者らしい」
美希「ミキ、そんなの知らないよ?」
P「街のアベックを撲滅せよって集団らしいから、知らなくても無理はないさ」
貴音「何となく、美希は別の意味で言っているような気がします」
雪歩「それで、対策って何をするんですか?」
P「攻撃は最大の防御っていうだろ」
小鳥「まさかとは思いますが……」
P「そのまさかです。俺、今日はもう営業ないし出かけてきますね」
千早「戦いに……行くんですか」
伊織「一人で行く気?」
やよい「危ないのはダメですよー」
P「心配してくれてありがとうな。でも、大丈夫だよ」
あずさ「そのしっと団の居場所は分かってるんですか?」
P「えぇ。実は昨日の戦いの後、道端でやつらのマスクを拾いまして」
亜美「そのマスク、今はにーちゃんが持ってたんだ」
P「おう。で、このマスクを調べたらアジトを見つけたんだ」
真美「意味が分からないんだけど?」
P「気って分かるか? オーラみたいのが見えてだな。それと似た気を辿ったら見つけたんだ」
律子「……前々から気になってましたが、プロデューサーって武術とかやってるんですか?」
P「昔の話だよ。じゃ、ちょっと行ってくる」タタタッ
~しっと団秘密基地~
しっとマスク「しっとの心わ~!!」
しっと団団員「「「父心!!!」」」
しっとマスク「押せば命の!!」フリュッ!
しっと団団員「「「泉わく!!」」」ググッ!!
しっとマスク「見よ!! しっと魂は暑苦しいまでに燃えている!!!」カッ
ゴオオオオオオッ
P「……」
しっとマスク「さて、本日の議題であるが……」
P「……」
しっと団団員「新団員勧誘ですね!」
P「……」
しっとマスク「うむ。最近はアベックを見ても諦観から入る軟弱者ばかり」
P「……」
しっと団団員「嘆かわしい事です。俺達も勧誘を続けていますが、中々……」
P「……」
しっとマスク「近頃は女のしっとが凄いようでな。私も声をかけたのだが……」
P「……ほう。それはどんな女だ?」
しっとマスク「それが最初は男かと見間違えるような外見で……って、ん?」
P「……」
しっとマスク「……誰?」
P「このマスク……あんたらのだよな?」
しっとマスク「うむ。今話していた女に渡したものだが」
P「こいつのせいで、うちの事務所は営業妨害受けまくってるんだが」
しっと団団員「こいつ、侵入者か!?」
しっとマスク「事務所だと? 貴様、何者だ!?」
P「お前らに名乗る名前があるとでも……?」ゴゴゴゴゴゴ
しっと団団員「な、なんだこの威圧感わ……」ゾクッ
しっとマスク「このパワー……あの男の再来だとでも言うのか!?」
P「何の話か分からんが、覚悟はいいな?」ズゴゴゴゴゴ
しっとマスク「ひぃっ!?」
……………………
~事務所~
P「……フンフフーン♪」
春香「ご機嫌ですね」
やよい「すっごく楽しそうです」
伊織「いい事でもあったわけ?」
P「悩みが一つ消えたからな」
千早「それはもしや、しっと団の事ですか?」
雪歩「そういえば、壊滅したって新聞の片隅に書いてあったような……」
P「サクッとやってきた。これで当分は大丈夫だろ」
真「ボク、プロデューサーの強さの秘密が気になってしょうがないんですけど」
亜美「ひょっとしてさ、にーちゃんってどこかの軍人さんだったとか」
真美「不死身で女装が似合って幸薄そうな感じのね」
P「何言ってるんだ。軍人がプロデューサーに転向するはずないだろ」
貴音「もしや、貴方様は忍者なのでは?」
P「忍者って……俺は二頭身の不思議生命じゃないぞ」
小鳥「でも、そのくらいでないとプロデューサーさんの力が説明できないですよ」
P「別に、ちょっとした道場に通っていたってだけです」
あずさ「空手とかかしら?」
響「でも、空手でビーム撃てるようになるのか?」
美希「説明がつかないって思うな」
律子「どんな道場だったんですか?」
P「安藤式どきメモ道場です」
P以外「!?」
P「厳しかったけど楽しかったなぁ。毎日汗だくになって……」
P以外「!?!?」
P「そういえば師匠はまだやってるのかなぁ……どきメモ仮面……」
P以外「!?!?!?」
終わり
読んで頂き、ありがとうございます。
完成した勢いで投下してしまった。4/10まで待てなかった。反省。
クロス書きたかったのにこれほぼパロディだった。
そして、社長の出番を期待してくれた人、申し訳ない。このネタで社長は使いにくすぎた。
元ネタをよくわかってないのに疾走感に乗っかって楽しめた
乙乙
番外編でCGプロをやって欲しい
これ面白いって文盲かよ
てかこのPアイドルに手をあげてるとか屑じゃん
もう死ねよ
元ネタよく知らんが楽しめたわ
おつおつ
乙乙
面白かった
乙
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