1
魔王「くっ、なぜ殺さない!」
勇者「お前を殺しても新しい魔王が生まれるからな」
魔王「私が新しい魔王より弱いと言いたいのか!?」
勇者「いや、強かったら嫌じゃん」
2
魔王「ぐふっ、くく、貴様が私を倒そうとも……新たな」
勇者「僧侶、こいつ回復して」
魔王「魔王が……きさまぁぁ!」
勇者「じゃあな」
3
魔王「貴様卑怯だぞ! 傷ついてもすぐ回復すると思ったら、ドアに隠れて僧侶がいるではないか!」
|・`)←僧侶
勇者「いや、だってあそこ安置だし」
魔王「私が死にかけても奴が居る限り死ねないではないか!」
勇者「いいことじゃん」
魔王「ぐふっ、痛いから早く回復しろ」
勇者「僧侶」
魔王「くそぉぉぉ!」
4
魔王「ふはは! よく来たな勇者よ!」
勇者「懐かしいなそのノリ」
|ω・)←僧侶
魔王「今回こそは私の勝ちだ!」
勇者「自信あるのな」
魔王「見ろ!」
(・ω|←ダークプリースト
魔王「玉座の後ろの安置だ。条件が一緒なら負けんわ!」
勇者「それでいいのか魔王」
魔王「ぐふっ、なぜだ……!」チラッ
|ω・)←僧侶
|ω・)Д・)←魔法使い
魔王「きっさまぁぁぁぁっ!」
5
魔王「……」チラッ
|ω・)Д・)←魔法使い
魔王「ふっはははは! よく来たなぁ!勇者よ!」
勇者「どっち見てんだよ」
魔王「見よ!」
(・ω(・Д( ̄ー|←まどうし&アーチャー new!
魔王「ぐふっ! なぜだぁぁぁ!」チラッ
|ω・)Д・)◇ ̄)←罠師
魔王「罠師だと? そんなところから何が……!」チラッ
(>ω(>Д(>ー|
魔王「いつの間にぃぃぃぃ! 不法侵入だぞ!」
勇者「今更だな。じゃあな」
6
魔王「おい、ドア閉めろ寒いんだよ」
勇者「だめだ」
魔王「……見よ」シュン
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇|←トラップマスター
勇者「いや、こっちにも罠師居るし効かねえよ?」
魔王「あー、やっぱ?」
魔王「ぐふっ、なぜだ」チラッ
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇|ガンバッテ
魔王「こいつらは生きているのに!」チラッ
|ω・)Д・)◇ ̄)ー ̄)▽ ̄)←弓使い&武闘家
魔王「ずるいずるいずるいぞーっ!パーティは4人までだろ! レベル上げめんどくさいだろ!」
勇者「いや、俺やり込み好きだし」
7
勇者「約束通り前回と同じ人数で来たぞ」
魔王「……」チラッ
|ω・)Д・)◇ ̄)ー ̄)▽ ̄)
魔王「……ふ、ふはははへっ、痛っ噛んだ」
前のんおもろかったから期待
顔文字がかわいいw
レスありがとうございます!
魔王「ふははははっ!よく来たな勇者よ! 貴様との長きに渡る戦いこれで終わりにしてくれる!」
魔王「見よっ!」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽|←武術家
勇者「人じゃね?」
魔王「ギリモンスターだよ!」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇(;▽|←武術家
魔王「ごめん、間違えなくモンスターだよ!」
勇者「すまんかった」
魔王「ぐふっ、なぜだ……」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽|?
|ω・)Д・)◇ ̄)ー ̄)▽ ̄)フフ
勇者/←伝説の剣 ジャーン
魔王「それだぁぁぁぁっ!」
8
魔王「待ってまだ魔王の剣出来てない」
魔王「ぐふっ」
9
魔王「くっくっく、よく来たな勇者よ」
魔王/←魔王の剣 ジャーン
\勇者○←伝説の盾 ジャジャーン
魔王「だと思った!」ウワァァァン
魔王「だが負けぬぞ! 剣で受けさせれば!」
キンッ 魔王X勇者○
グフッ 魔王(=勇者 シールドバッシュ!
10
魔王「ずるいずるいずるいぞーっ! 魔王の盾なくしちゃったのに!」
/○\←魔王の盾
勇者 ジャーン
魔王「くれなきゃやだやだーっ!」ジタバタ
勇者「炎の魔道書と交換な」
魔王「いいよ、どこにあったの。この盾?」
勇者「ここの宝物庫」
魔王「きっさまぁぁぁぁっ!」
魔王「ぐふっ」
かわいすぎる期待
ありがとうございます!
11
魔王「魔王の鎧持ってない?」
勇者「水の魔道書と賢者の石」
魔王「うむむ、ぼったくりすぎだ!」
勇者「水の魔道書と風の魔石」
魔王「うーん、妥当かな」
魔王「ぐふっ」
12
魔王「ちょっと待って。前回なんで私倒されたの!?」
勇者つ 魔王のマント ジャーン
魔王「えーと、ああ。新しい魔道書入荷したよ」
勇者「それと闇の魔道書」
魔王「闇? 闇は人間に向いてないよ。光の魔道書はどう?」
勇者「じゃそれで」
魔王「光の魔道書ここの地下に封印してるから取りに行くよ」
勇者「いってら」
魔王「いや、人間じゃないと触れないし」
勇者「どうやって封印したんだよ」
ガシャン
魔王「ふふ、ふははははっ! かかったな勇者め!」
魔王「鉄格子の中で一生苦しんで死ぬが良い!」
|ω・)Д・)◇ ̄)ー ̄)▽ ̄)
|ω・)Д・)◇ ̄)ー ̄)▽ ̄)オセオセ
勇者 |/←伝説の剣 魔王 チョ オスナッテ
勇者 |-魔王- <グフッ
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| マオーサマ マダカナー
13
魔王「よく来たな勇者よ!」バサァ
魔王「今日こそは!」バサァ
魔王「決着をつけてやる!」バサァ
勇者「気に入ったの?」
魔王「うむ!」バサァ
魔王「ぐふっ」バサァ
もうこいつらは結婚しろよ
14
魔王「うぐぐぐ! 勇者ーっ! 勝負!」バサァ
勇者つ 食料 ドサッ
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| ナント!
魔王「何のつもりだ?」
勇者「燃料魔石1トンくれ」
魔王「たしかに食料難だが足元を見過ぎではないのか?」
勇者「一気に持ってきてもしょうがないからな。少しずつ交換といこう」
魔王「黙れ! 貴様のような卑怯者と交渉するつもりはない!」バサァ
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| ウマソー チョ オスナッテ
チョ オスナ> 魔王 \勇者
グフッ> -魔王-勇者
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| ヤッチマッタ
|ω・)Д・)◇ ̄)ー ̄)▽ ̄) ドンマイ
勇者「これくらいでいいか?」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| アリガトー マセキタリル?
勇者「まあ、今回はお願いする側だからな。そっちが得する形でいいんだ」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| マタキテネー
勇者「もういろいろ交渉してるのに今更だよな」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| ダヨネー
魔王「……」グスン
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| スミマセン
魔王「……もう知らない! 配下にうっかり殺される魔王なんてどうせ私だけだよぉぉぉ」ウワァァァン
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| ゲンキダシテ コレタベテ
魔王「そもそもなんで剣構えてんのよ! あいつ性格悪すぎ!」モグモグ
15
魔王「ふははーよくきたなゆーしゃ」ハァ
勇者「どうした、風邪でも引いたか?」
魔王「お前のせいだ、今日は何のようだ」
勇者「魔王、お前に会いに来た」
魔王「きも」
勇者「ぐふっ」
魔王「やった! 初めて勝ったぞ!」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| オメデトー
16
勇者「また来たぞ」
魔王「出禁にしていい?」
勇者「やめてくれ」
魔王「何の用?」
勇者「魔王、好きだ。結婚してくれ」
魔王「死んでもいや、マジきもい」
勇者「ぐふっ」
17
勇者「俺のどこが嫌なんだ!」
魔王「刺してくるところ」
勇者「愛情表現なんだよ!」
魔王「私よりお前の方が魔王向いてるわ」
魔王「大体なんで好きな相手を刺すの?」
勇者「いや、人間の文化では好きな相手に意地悪をすることが当たり前なんだ」
魔王「ほっといても勝手に滅びそう種族」
勇者「不思議だな」
勇者「やっと刺しても死なない相手を見つけたのに……!」
魔王「迷惑極まりないな」
勇者「だから、結婚してくれ!」
魔王「帰れ」
勇者「ぐふっ」
18
魔王「ここにミミズがいる」
勇者「ああ、それがどうした?」
魔王「このミミズがお前に結婚してくれと言っている」
勇者「きも」
魔王「そう、まさに私の気持ちだ」
勇者「ぐふっ」
19
勇者「…………メモ?」
『魔王は留守』
勇者「…………」ヨイショット
勇者「…………」マダカナー チャキン
魔王「(居座るな! 早く帰れ! 剣を研ぐな!)」
勇者「……魔王来なかったな……」ショボン
魔王「……5時間近く粘ったぞ。ストーカーか」
20
勇者「魔王ー!」グサッ
魔王「ん? ぐふっ」
21
魔王「貴様、出禁のはずだが」
勇者「通してくれたぞ」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| zzz
魔王「お前怖いんだよっ! 出合い頭に刺されたし」
勇者「治療しただろ?」
魔王「もうお前嫌い!」
勇者「ぐふっ」
22
勇者「なんで時々口調が魔王みたいになるんだ?」
勇者「似合わないよ」
魔王「私の見た目が幼いからか!」
魔王「魔王歴浅いから慣れないんだよ。まだ練習中、分かる?」
勇者「何歳?」
魔王「女に年齢を聞くな」
23
魔王「お前今まで好きな相手剣で刺してきたのか?」
勇者「いや、最初は良かったんだ。指から始まって筆記具に至って、エスカレートするうちに村から追い出された」
魔王「お前本当に勇者か」
魔王「大体魔王と勇者が結婚なんて出来ると思うのか? 敵同士だぞ」
勇者「同盟を結ぼう」
魔王「む、こちらとしてはありがたい話だが」
勇者「問題でも?」
魔王「お前と結婚したくない。すごく、切実に」
勇者「もっと反発すると思ったけど」
魔王「同盟か? まあ魔物側は力こそ全てという世界だからな」
勇者「ということは、俺と結婚か!?」
魔王「……そういう考えが性に合わないから同盟に賛成なんだ」
勇者「……すまん」
魔王「同盟かー。どう思う?」
(・ω(・Д( ̄ー( ̄◇( ̄▽| ワカンナイ
魔王「だよねー」
魔王「こっちじゃ作物が育たないから狩りか略奪か交換しか無いからね」
魔王「そもそも、未熟な魔王の私の言うことを聞いてくれるかな……もー不安だーっ!」バタバタ
24
魔王「ふははっ。よく来たな勇者よ」
勇者「あー、そういうのいいから」
魔王「あ、そう。疲れるからいいけど」
勇者「大分素が出てきたな」
魔王「今更だからね。取り繕わなくてもいいんでしょ。それに魔王の練習ももういらないから」
勇者「その方が女の子らしくていいぞ」
魔王「はいはい」
魔王「こっちは魔石燃料を」
勇者「人間は食料を」
魔王「共存……は無理ね」
勇者「お互いに利用し合うだけだな」
魔王「国境付近に抑止力が必要になるかな」
勇者「壁……かな? 建てるとしたら人間側の方がスムーズだ」
勇者「防衛線ってことで建設出来ると思う」
魔王「南北にある山脈まで壁をつなげば時間も費用も短縮できる」
魔王「今日は刺さないの?」
勇者「刺したら怒るだろ。嫌われたくないから我慢してんだよ」
魔王「我慢しなきゃいけない時点で好きじゃないけどね」
25
魔王「抑止力なんだけど、あなたが壁付近に住むのがいいと思う」
勇者「厄介払いしてないか?」
魔王「あなたもそっちの方がいいんじゃない?」
勇者「…………」
魔王「これでも魔王だからね。人間を相手に戦ってきたから分かるの」
魔王「あなた、人を殺し慣れてるでしょ」
勇者「……」
魔王「この見た目だと人間の女の子とほとんど変わらないからね。何人かの勇者とも戦ったけど、私を追い詰めた相手は戦意喪失して帰っていった」
魔王「でも、あなたはーー」
勇者「やめよう、この話」
魔王「……ごめんなさい、言い過ぎた」
勇者「魔王って魔物で1番強いのか?」
魔王「1番ではないかな。でもほとんどの魔物には勝てるよ」
勇者「伝説の剣で瀕死になるのに?」
魔王「あの剣が異常すぎるの! なんかとんでもない魔力だし」
勇者「まあ歴代の勇者が魔王を封じ込めた剣だからその魔力使ってるんじゃないか?」
魔王「歴代の魔王は魔王退治に利用されてるの? 皮肉ね」
魔王「勇者はどうやって選ばれてるの?」
勇者「強い奴。いい奴とか悪い奴とか関係なく強い奴を選ぶんだ」
魔王「なんかそっちの方が魔物みたいね」
勇者「そうだな」
26
勇者「壁付近に一緒に住んでくれよ」
魔王「まあ、平和のために人生をかけてもらうのだから一緒に寝るくらいの報酬はあげる」
勇者「本当か!?」
魔王「ちゃんと平和になったらね」
勇者「好きになってくれたのか!?」
魔王「いや、全然」
勇者「ぐふっ」
52
勇者「壁の土台が大分出来てきたな」
魔王「貿易が出来る様に最低限の門をつけて」
勇者「その近くに2人のマイホームだな」
魔王「抑止力の拠点ね」
勇者「結婚しよう」
魔王「やだ」
76
勇者「壁もほとんど出来たな」
魔王「そうね」
勇者「そういえば魔王が城から移り住んでも大丈夫なのか?」
魔王「まあ、一応後任はいるから」
勇者「まさか、俺との子供が!」
魔王「ないから」
88
魔王「完成したね」
勇者「ああ、同盟の話はまだいいのか?」
魔王「一週間後にお願いしてもいい?」
勇者「ん、分かった」
魔王「一週間後に必ず同盟を成立させてね」
勇者「そっちも頼むぞ」
89
勇者「前は何も無かったのに、こんな馬鹿でかい壁が出来るんだな」ズシーン
勇者「ん、地震か……? いや、魔法か! どこの馬鹿だよ」ズシーン
勇者「広い範囲魔法だけど威力が全然ないな。これなら大丈夫だと思うけど……」ズシーン
ギャー ダレカー! ヒィィ
勇者「あっちか!」
魔王「ふははははっ! 逃げ惑うがいいっ!」
勇者「魔王!? 何してるんだ!」
魔王「勇者か。この私に歯向かうと言うのなら貴様を殺すだけだ」ブンッ
勇者「何言って……危ないだろ! 剣を下ろせ!」キンッ
魔王「剣を下ろせ、だと。聞けぬな。この不愉快な壁を破壊するまではな!」
勇者「ふざけるな! 何のために造ったと思っている!」
ユウシャダ ハヤクマオウヲ ナニシテルンダ
魔王「ならば殺せぇぇぇ!」ブンッ
勇者「……!」
魔王「ぐふっ」
ヤッタノカ ハヤクトドメヲ ユウシャ
勇者「あ、ああ……すぐに治療を」
魔王「……まって、このままで、いいから」ボソボソ
勇者「何を言って……」
魔王「もう、この剣に魔力を吸われすぎて、魔王じゃ、いられないから」ボソボソ
魔王「……せめて、この命を、有効につかわ、せて」ボソボソ
勇者「おい、死ぬなよ! 生きろ!」
魔王「……もう、静かにしてよ……ねむ、いんだ……か」
勇者「魔王……!」
国王「勇者よ。ご苦労だった。これであちらとの同盟の話も進められる」
勇者「……俺はただの人殺しですが」
国王「その話については心配ない。国全体に箝口令を出した。国を救った勇者の悪口を言うものは1人もいない」
勇者「……そうですか」
90
老人「国境の警備を始めてから何十年もの月日がたった」
老人「小さな争いはあるものの戦争に発展したことはない」
老人「凶悪な魔王を倒した勇者が国境を守り続けているからだ」
老人「傍らに小さな女の子を連れて今も暮らしている」
終わりです
思いつきで書き始めましたがぐだぐだになってしまいましたT_T
次はしっかり決めてから書きますT_T
面白かったよ乙
乙乙
一度読んだら止まらないくらい面白かったぜ
ところで、小さい女の子は魔王じゃなくなった魔王なの?
それとも勇者さんがしたいを引きずって過ごしてるの?
ちょっと気になった
乙です
レスありがとうございます!
魔王は剣に封印→数十年後の勇者解放して一緒に暮らし始めました。
色々説明不足で申し訳ないです……。
|ω・)Д・)◇ ̄)ー ̄)▽ ̄)乙
乙
途中までは面白かったけどな
後半蛇足
ご指摘ありがとうございます!
後半は自分でもごちゃごちゃしてしまったと思います……。
>>1は最初どうしたかったん?
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