穂乃香「ふふっ」 (17)
モバP「お、穂乃香編み物か?」
穂乃香「はい、お仕事まで少し時間があったので」アミアミ
モバP「どれどれ、今は何を編んでるんだ?」
穂乃香「柚ちゃんにパーカーを編んでみようかと思って、今練習中なんです」
モバP「パーカーも編み物で作れるのか。すごいな、穂乃香」
穂乃香「あ、あの、まだ練習中ですのでできるかどうかは……」
モバP「よし、それじゃ一緒に練習しよう」
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穂乃香「え、Pさんもですか?」
P「ああ、ダメだったか?」
穂乃香「いえ、そんなことはないですけど……」
穂乃香「Pさんは何を作るんですか?」
P「秘密だ、秘密」
穂乃香「えー、教えてくださいよ」
P「いつかな」
P「それじゃ、今日はまだ編み棒と毛糸持ってないから明日から一緒にやろうな」
穂乃香「いつか教えてくれるの、期待して待ってますからね」
翌日
P「よっしゃ、編むぞ!」
穂乃香「そういえばPさん仕事は?」
P「休憩中」
穂乃香「……あとでちひろさんに何言われても知りませんからね」
P「ま、まぁ大丈夫だろ。一応やることはやったし」
穂乃香「ふふっ、それじゃ始めましょうか」
――しばらくして
P「ノリで編み物やるって言ったが、これ結構難しいな」アミ、アミ
穂乃香「あ、ここはこうやって動かすと簡単ですよ」ニギッ
P「!」
穂乃香「? どうかしましたか?」
P「い、いや何でもない。続けてくれ」
穂乃香「? そしてここをこう抑えながらやると」
P「おぉ! 本当に簡単にできた!」
P「さすが穂乃香だな!」
穂乃香「い、いえ、これくらいは……///」
P「よし、この調子でどんどん編んでいくぞ!」
穂乃香「頑張ってくださいね、ふふっ」
柚「おっ、穂乃香チャンとPサン。二人で何してんの?」
P「あぁ、今穂乃香と一緒に編み物の練習をしてるんだ」
柚「ほほう、それで先ほどから手を」ニヨニヨ
穂乃香「へ? あ!」バッ
穂乃香「こ、これはその……!」アタフタ
柚「へへー、それではごゆっくりー」
P「……あいつ一体なんのためにここに来たんだ?」
穂乃香「さ、さぁ?」
P「あー、んんっ。編み物の続きでもするか」
穂乃香「そ、そうですね」
穂乃香(Pさんは何とも思ってないのかしら……?)アミアミ
P「そういえば」
穂乃香「ふへ?」
P「穂乃香は今日何もないのか?」
穂乃香「……あ」
かわいいなぁ
あへ
柚「忘れてたー! 穂乃香チャンそろそろレッスンの時間だよ!」パタパタ
忍「柚ちゃんが呼びに行くって言って一人で帰ってくるからびっくりしちゃったよ」パタパタ
柚「てへっ、ごめんごめん♪」
穂乃香「ごめんなさい、すぐ行きます! それではPさん、また後で!」バタバタ
P「いってらっしゃーい」
オマタセシマシタ ソレジャ、レッツゴー!
P「……さて、編み物の続きでもするか」
ちひろ「……プロデューサーさん?」ゴゴゴ
P「ひぃっ!」
ちひろ「そろそろお仕事しましょうね?」
P「い、いえっさー!」
数日後
穂乃香「できました!」パァァ
P「おぉ!」
穂乃香「まだ試作品なのであれですが」
P「いやいや、それでも十分すごいだろ」
穂乃香「ありがとうございます! Pさんの方はどんな感じですか?」
P「俺はまだもうちょっとかかりそうかな」
穂乃香「ふふっ、Pさんも頑張ってくださいね♪ それでは私はレッスンがあるので」
柚「おーい!」
穂乃香「今行きまーす! それでは失礼します」
P「おう、頑張ってこいよ」
穂乃香「Pさんも♪」
穂乃香(Pさんの編み物……蛍光緑? ちひろさんかな?)
穂乃香(……)ブンブン
穂乃香(今はレッスンに集中しなきゃ!)
P「うーん、こんな感じか?」
P「あんまり上手く形が整わないなー」
ちひろ「プロデューサーさんまた編み物ですか?」ニョキ
P「ひぃっ! ごめんなさい、すぐに仕事に戻ります!」
ちひろ「あ、いえ、今回はそうじゃなくて」
ちひろ「お手伝いしましょうか?」
P「え、編み物をですか?」
ちひろ「ええ、ダメでしたでしょうか?」
P「いえいえ、そんな! 手伝っていただけるなら是非!」
ちひろ「それではちょっとお邪魔して」チョコン
P(お、思ったより近い……)
ちひろ「ほらほらプロデューサーさん、手が止まってますよ」
P「あ、はい、すみません」
ちひろ「で、手伝うとは言いましたけど、これ何です?」
P「あぁ、これはですね……」
ちひろ「なるほどなるほど」ニヤニヤ
P「ちょ、なんですかその表情!」
ちひろ「いえいえ、何でもないんですよ?」ニヤニヤ
穂乃香「ただいま戻りました」
ちひろ「あら、おかえりなさい」
忍「ただいま、ちひろさん」
穂乃香「あれ、Pさんは?」
ちひろ「プロデューサーさんなら先ほど営業に出られましたよ」
ちひろ「そのまま直帰するとも言ってたので今日は帰ってこないんじゃないでしょうか」
穂乃香「そうですか……」
穂乃香(さっきの続きをしようとしてたのに……)
柚「おやおや? Pサンがいなくてご傷心なのかな?」ニヨニヨ
穂乃香「そ、そんなことは!」
柚「あははっ、穂乃香チャンが怒ったー! 逃げろー♪」パタパタ
穂乃香(あるのかも知れない……)
穂乃香「あれ? これは……」
穂乃香(確かPさんが編んでた緑色の物体)
穂乃香(下に紙が?)ペラッ
『穂乃香へ
いつも柚や忍の面倒を見てくれてありがとうございます
それとレッスンお疲れさまです
これはそんな穂乃香へのプレゼントです
追伸
この人形、ぴにゃこら太のつもりなんだけど、どうかな?』
ぴにゃこら太(?)「……」
穂乃香「……ふふっ」ギュッ
終わり
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。
それでは失礼いたします。
もっと心が豊かになるssにしたかった。
乙
心が豊かになったよ
緑色の物体という表現に草
Pの手紙が敬語なのがなんかいいな。おつ
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