にこ「人格入れ替わり?」 (100)
凛「授業疲れたにゃー」
花陽「お疲れ様、凛ちゃん」
真姫「じゃ、部室に行きましょうか」
部室
花陽「こんにちはー」
にこ「遅いわよ!」
凛「にこちゃん早すぎるにゃー」
希「あと来てないのは2年生だけやね」
絵里「穂乃果たち、遅いわね…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395069216
初投稿SSです。
不備などありましたらご指摘ください。
一行空けて
穂乃果「ごっめーん!掃除当番で遅くなっちゃった!」
にこ「そーいうのはね!遅れる前に部長の私に報告しなさい!」
穂乃果「ってあれ?…海未ちゃんとことりちゃんは?」
にこ「って無視かーい!」
絵里「穂乃果、一緒じゃないの?」
穂乃果「うん、先に行ったと思ったけど…」
花陽「トイレ、でしょうか…」
希「まあそのうち来るやろうし、先に着替えてよか」
真姫「来ないわね…」
凛「帰っちゃったのかなー」
絵里「あの二人に限って、連絡もせず帰るとは思えないけど…。穂乃果なにか聞いてない?」
穂乃果「ううん…そういえば朝から二人とも暗かったというか…何か考え事してたような…?」
ガチャリ
海未「…すみません、遅れました」
ことり「……」
穂乃果「あっ、海未ちゃん!ことりちゃん!」
絵里「よかった…遅かったから心配してたのよ」
希「なにかあったん?」
海未「それが…」チラッ
ことり「…」コクリ
ことり「――私たち、昨日の夜……」
海未「――魂が入れ替わってたんです!!」
真姫「…は?」
にこ「へ?」
凛「にゃ?」
ことり「だから、昨日の夜!私と海未ちゃんが入れ替わってたの!」
絵里「ことり…疲れてるのね」
ことり「違うよ!ホントだって!私が海未ちゃんで海未ちゃんが私だったの!マンガみたいに!」
凛「ことりちゃん…無理しなくても、痛い子キャラはにこちゃんがいるから大丈夫だよ?」
にこ「凛、ちょっと黙ってなさい」
希「海未ちゃんは?ことりちゃんはああ言ってるけど、ホントなん?」
海未「ええ……。いえ、やはりあれは、夢…、だったのでは……」
ことり「裏切り!?さっきまで悩んで一緒に相談するって言ったじゃん!」
海未「ですが!…だって、あんな…。入れ替わりなんて、普通に考えてありえません!夢です、夢!」
ことり「じゃあ昨日の夜、私たちは同じ夢を見て、夢で動かしたものが現実でも動いてて、それをお互いが覚えてるって言うの!?」
穂乃果「ちょ、ちょっと落ち着いて!」
絵里「希、どう思う?」
希「うーん、少なくとも本気で動転しとるようやし、これが演技なら大したもんやね」
花陽「それ以前に、海未ちゃんとことりちゃんはこんな嘘つくような人じゃないと思います」
真姫「ま、確かに二人とも比較的常識人よね。ノリはいいけど」
穂乃果「とりあえず、落ち着こ?まずは二人の話、を――」ガクッ
絵里「穂乃果っ!?」ダキッ
真姫「」グラッ
花陽「ま、真姫ちゃん!?」ダキッ
穂乃果「あ、れ…って、かよちゃん?」
真姫「ん…、ってエリー近い!」
絵里「…え、エリー?」
希「まさか…」
にこ「う、嘘…」
絵里「ほ、穂乃果…どこか打った!?」
真姫【穂乃果】「え?私は―」
穂乃果【真姫】「なに言ってるの絵里ちゃん、穂乃果はここだよ?」
海未・ことり「!!!」
絵里「…で、今穂乃果の姿をしているあなたが真姫で、真姫の姿をしているあなたが穂乃果、というわけね?」
凛「すごいすごーい!ホントに入れ替わっちゃってるのー!?」
希「凛ちゃん、黙るのとワシワシされるのどっちがいい?」
穂乃果【真姫】「ほんとに…私が真姫ちゃん…!」
真姫【穂乃果】「嘘でしょ……これ……」
ことり「やっぱり、昨日の夜も…」
海未「穂乃果、真姫、ふざけているのではないですよね!?」
絵里「それを確かめることはできるわ」
凛「へ?」
絵里「つまり、本当に中身が入れ替わってるなら、穂乃果を姿をした者は真姫しかしらない事を、真姫の姿をした者は穂乃果しか知らない事を知っているはずよ」
花陽「なるほど…」
ことり「でも、本人しか知らないことをどうやって確かめるの?」
希「ええ方法があるやん」ニヤリ
希「二人とも、今日の下着の色をえりちにだけ教えて、うちが確認する。えりちとうちで答え合わせして、合ってたら―」
真姫【穂乃果】「ちょ、ハァ!?なんでそんなこと///」
穂乃果【真姫】「穂乃果、今日何色だっけ…?」
絵里「確かに、それなら確かめられるけど…」
海未「昨日のアレが夢か現か、気になって夜も眠れません…。お願いです、二人で証明してください」
真姫【穂乃果】「う゛ぇぇえ!?」
ことり「おねがぁいっ…」ウルッ
穂乃果【真姫】「うっ…」
真姫【穂乃果】「い、いいわよそれで!ただし見せるのは希以外!何されるかわかんないし!」
希「やだな~なにもせんって~」
花陽「もう真姫ちゃんと穂乃果ちゃんのキャラ崩れすぎだよぉ…」
※中人格【身体】という表記です
ココロコネクトみたいな感じかな?
なつかC
身体(中人格)のほうがよくない?
普通は身体(中身)の方が多いかね
>>10とかわかりにくいし
ご意見ありがとうございます。
パロディ元の原作と同じように表記してみましたが、確かにSS形式だとわかりにくかったかもしれません。
以後、
身体【中人格】で進めていきます。
午前中は少し書き溜めておきます。
おう、がんばれ
プチ、プチ、パサッ
真姫【穂乃果】「はい、にこちゃん」ブラミセ
にこ「……っ/////」
穂乃果【真姫】「ちょちょちょちょっとー!何勝手ににこちゃんに!!///////」
真姫【穂乃果】「え~、だって真姫ちゃんも穂乃果の海未ちゃんに見せたじゃん」
希「で?」
海未「し、白です……/////」
にこ「ピンク……/////」
絵里「二人とも正解ね、てか…」
凛「下着ぐらいで照れすぎだにゃー。一緒にお風呂も入ったのに」
ことり「でもこれで、入れ替わりは証明された?」
絵里「まあ、下着の色なんてそんな何種類もあるわけじゃないし、適当に言ってもあたることもある…けど」
花陽「もうこれだけ見れば、入れ替わったと認めるしか…」
希「てか、穂乃果ちゃんと真姫ちゃんに、そんな上手い演技できるハズないしね」
穂乃果【真姫】「ちょ、穂乃果はともかく、私は穂乃果の演技ぐらい―」
凛「というか…あの穂乃果ちゃんが真姫ちゃんみたいにツンツンしちゃうと、なんか…」
絵里「ええ、ちょっと辛い、というか…」
海未「本気で傷つきますね…」
穂乃果【真姫】「わ、悪かったわね!
」
ことり「うう…穂乃果ちゃんが…」
花陽「でもこっちは…」
真姫【穂乃果】「…?」ニコニコ
凛「こんな素直な真姫ちゃん、見たことないにゃー」
絵里「確かに…こんな純真無垢な目…」
希「純真無垢っていうか、アホらしいというか…」
真姫【穂乃果】「希ちゃんひどいー!」
穂乃果【真姫】「私のイメージが……」
??「つれない穂乃果も最高です」ハァハァ
もっと色々ごちゃ混ぜになってるのも見たいけど段々入れ替わる人増えると訳分からなくなりそうやね
>>21
シャッフル入れ替わりも少し書いてみようとは思ってますが、確かにわかりにくくなるかもです…
穂乃果【真姫】「というかこれ、いつになったら戻るの!?」
希「うーん…あ、経験者がおるんやったな」
ことり「私たちは多分…30分から1時間ぐらい…?」
海未「はい、そのぐらいの時間入れ替わってました」
凛「二人はなにしてたのー?」
海未「最初は気が動転して…少し慌ててしまいました。悪い夢だと思って寝ようと思っても、いつもと違うベッドですし…」
ことり「私も怖くて…ちょっと海未ちゃんの部屋の物触っちゃった」
海未「いえ、いいのですよ。ことりのあの枕のお陰で、なんとか眠れましたし」
ことり「そうなの!ことりあの枕がないと寝れなくて大変だったよ~~~」
にこ「割りと平和そうね?」
絵里「でも、こんなおかしな事がおこるなんて…。二人とも、何か心当たりは…」
海未・ことり「……」
絵里「そうよね。人格が入れ替わる現象に心当たりなんて…」
ガチャッ
9人「!!!!」
理事長「失礼します」
絵里「り、理事長…!?」
ことり「お母さん…」
理事長「お困りのようね?私が説明してあげるわ」
絵里「何か知ってるんですか!?」
理事長「ええ。もう知っていると思うけど、これから当分の間、あなた達9人の間で人格がアトランダムに入れ替わるの」
海未「誰と誰が入れ替わるのかと、いつ入れ替わるのかも、両方ランダムなのですか?」
理事長「…その通りよ。そしてそのランダム入れ替え状態のあなた達μ'sを、私が観察するわ」
花陽「観察!?」
穂乃果【真姫】「ってことは…」
絵里「この現象を起こしたのは、理事長…ってことですか!?」
理事長「それはどうかしらね?」
理事長ェ……
凛「どうして!?なんでこんなことできるの!?」
ことり「そうだよ!説明してよお母さん!」
理事長「これ以上は言えないわ。皆、理解した?」
真姫「冗談じゃないわよ!」
希「…あと4つだけ。『なぜうちら9人なん?』『この自体は理事長のコントロール下にあるんですか?』
『この現象を終わらせるには?』『理事長の目的は?』」
理事長「フフ…流石、いい質問をするわね東條さん」
真姫【穂乃果】「希ちゃん…」
理事長「特別に答えてあげるわ。まず1つ目…『たまたま』としか言いようがないわね。正確に言えば、たまたまあなた達9人が『面白い』からね」
にこ「面白い…?」
理事長「ええ。あなた達μ's…普通よりちょっと面白いわよ?」
にこ「バカにしてんの?」
理事長「いいえ、褒め言葉よ。で、2つ目だけど…私のコントロール下にあるか、ね。やっぱりこれは秘密ね。
終わらせ方は…観察している私が『面白かった』と満足すれば終わりかしらね」
凛「なにそれ!?」
希「『面白かった』ってのは完全に理事長目線…つまり、この現象は理事長のコントロール下にあるってことやね。なら、この現象を起こしたんも理事長で間違いなさそうやな」
理事長「やはりアナタ、なかなか曲者ね…。まあ後は、この現象がどうやって起きているか、とかは考えないほうがいいわよ。考えてもわからないでしょうし」
理事長「あなた達がするべき主題はそこじゃないの。それと…あなた達に入れ替わり現象が起きていることは、あなた達以外には言わないほうがいいわよ」
花陽「言っても誰も信じてくれないような…」
理事長「それじゃあね」
ガチャ
絵里「!! ちょ、皆!理事長を追って!」
凛「任せるにゃー!」
真姫【穂乃果】「ちょっと待っ、…て…」ガクッ
穂乃果【真姫】「」ガクッ
ことり「穂乃果ちゃん!?」
海未「真姫!?」
にこ「凛、理事長は?」
凛「いない…消えた…?」
希「それより真姫ちゃんと穂乃果ちゃんを…」
花陽「気絶…してます」
穂乃果「んっ…」
真姫「ここは…」
海未「穂乃果っ!大丈夫ですか!?」
真姫「う゛ぇっ?」
花陽「真姫ちゃん、大丈夫?」
穂乃果「まき、ちゃん…?」
にこ「これは…」
穂乃果・真姫「戻ったー!」
絵里「…よかった。二人とも無事みたいね?」
希「でもさっきの理事長…なんか様子がヘンやったね」
ことり「帰ったら、もう一回聞いてみるよ」
絵里「そうね。それより、さっきの話が本当なら、気をつけないとね…」
希「せやね。理事長の言うとおり、わけのわからん力を疑うより、対処法を考えたほうがええと思う」
穂乃果「身体が入れ替わって、不便な事と言えば…」
真姫「お手洗いとか…まあ、全員同性だけど」
花陽「やっぱり、周りの人に不審がられるんじゃ…」
絵里「そうね。発生もランダムなんじゃ前もって準備はできない。事情を知っている私たちでカバーし合うしかないわね」
希「常にメンバー同士で行動しとったらカバーもしやすいし、なるべく一人にはならんようにね」
ことり「夜とか、お家で入れ替わっちゃった時は、じっとしてるほうがいいよね」
穂乃果「でも、身体が入れ替わるかぁ…。なんか、ちょっと面白いかも」
海未「穂乃果…わかっているのですか?」
穂乃果「わ、わかってるよー。冗談だってば」
絵里「…じゃあ、今日は解散しましょう」
別PCから投稿しますのでID変わります
翌日
凛「……」Zzz
花陽(凛ちゃん、また授業中に寝てるよぉ……)
凛「!」ビクン
真姫(あ、起きた)
凛「……」キョロキョロ
花陽(もしかして、入れ替わり?)
先生「じゃあこの問題…この英文に当てはまる関係代名詞は……お、今日は起きてるな、星空」
凛「はい。whoかthatです」
先生「……その通り。この場合はwhoでもthatでも当てはめることができ――」
花陽(うーん…海未ちゃん、かな?)
真姫(エリーかしら?
絵里「……」コクリコクリ
希(えりち珍しく船漕いとる…まさか、誰かと入れ替わった?)
先生「綾瀬さん?」
絵里「にゃ!?」ビクッ
先生「あ、いえ…綾瀬さんは生徒会と部活、忙しいのはわかるけど、ちゃんと睡眠もとるのよ?」
絵里「あ、は、はい……」
生徒「……『にゃ』、だって」クスクス
生徒「生徒会長のあんな可愛い声、始めて聞いたわ」ヒソヒソ
希(あちゃー…ありゃ凛ちゃんやな……)
ID変わらないんですね、すいません;
回線が同じなんだろな
エリチカかわいい
休み時間
凛【絵里】「……ふぅ」
花陽「凛ちゃ…じゃなくて、えっと…」
真姫「かよちん、そこは凛でいいのよ」ボソッ
花陽「あ、そっかそっか」アタフタ
凛【絵里】「えっと、今私絵里だけど…」コソコソ
真姫「あ、やっぱりね」
凛【絵里】「ええと、うまく出来てた?」
花陽「えっと…」
真姫「出来過ぎね。凛の場合、いつも寝てるし、急に出来過ぎたら逆に不自然かも」
凛【絵里】「ああ、なるほど…。でも、凛の身体で寝るわけにもいかないし……」
花陽「あ、でも凛ちゃんは今頃絵里ちゃんの方なら…」
凛【絵里】「ええっ、困る!生徒会長が授業中に居眠りなんて!」
真姫「ま、まあ希もいるし……なんとかなる、わよね……」
希「えりち、目ぇ覚ましたげるよー」ワシワシ
絵里【凛】「ちょ、希ちゃあああん!許してええええ!」
希「『希ちゃん』~?えりちの声でそう呼ばれるのも新鮮やけど、今はえりちとして振る舞わんとな?」ワシワシ
絵里【凛】「の、希~~!やめ、てえええ~~っ!」ジタバタ
希「う~ん、えりちの久しぶりに触るけど、やっぱ流石やなぁ」ワシワシ
絵里【凛】「ううぅっ…」ビクン
生徒「ちょ、ちょっと今日はスキンシップ激しいわね…」ヒソヒソ
生徒「会長、なんかあったのかしら?」ヒソヒソ
希「あ、あかん…やりすぎた」
絵里【凛】「…………」チーン
にこ「…なにやってんだか」
体育
穂乃果【海未】「…っ。あ、穂乃果ですか」
ことり「入れ替わり?」ヒソヒソ
海未【穂乃果】「やった!私と海未ちゃんだ!」
穂乃果【海未】「何喜んでるんですか。よりにもよって体育ですか…」
海未【穂乃果】「今日は、100mのインターバルだっけ」
穂乃果【海未】「やはり……目の前にいる自分と話すというのは、かなり違和感が…」
先生「よーしじゃあ柔軟体操からー!」
穂乃果【海未】「そういえばことり、理事長の件は――」
ことり「“穂乃果ちゃん”、『ことりちゃん』、でしょ?」ニコッ
穂乃果【海未】「あっ、そ、そうでした……。ことり、ちゃん…///」
海未【穂乃果】「じゃあ私もー!ことりー…って、なんだか新鮮だね!」
ことり「二人とも、口調も」
穂乃果【海未】「そうでした…じゃなくて、そ、そっか~」
海未【穂乃果】「コホン。では、うみちゃ…ほ、穂乃果。お背中を押してく、くださいませ?」
穂乃果【海未】「…バカにしてるんですか?」
ことり「ほらほら、二人ともお互いを演じきって?」
穂乃果【海未】「結構きついで…きついなぁ~!!」
ダッダッダッダッ
ことり「ふぅ~っ」
海未【穂乃果】「凄い!やっぱ海未ちゃん、身体軽いね!」
穂乃果【海未】「こらっ!私の口調!あと今の私は穂乃果です!」ヒソヒソ
海未【穂乃果】「あ、ごめんごめん……穂乃果」
ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃんの身体どんな感じ?」
穂乃果【海未】「ちょ、ことり!?///」
海未【穂乃果】「うーん。細いけど穂乃果よりちゃんと筋肉ついてるし、意識しなくても背中がピンッって!」
ことり「海未ちゃん、姿勢いいもんね~」
海未【穂乃果】「あと、胸もかる――」
穂乃果【海未】「“海未ちゃん”!?インターバルそろそろ終わりますよ?」ゴゴゴ
ダッダッダッダッ
ことり「ふぅ~っ」
穂乃果【海未】「ふむ。……穂乃果、少し太りました?」ボソッ
海未【穂乃果】「ぎくっ」
穂乃果【海未】「体調も身体的疲労も、ほとんど問題なし。練習を無理していることもないでしょう。しかし」
海未【穂乃果】「最近またパンが一段とおいしくて……」
ことり「あはは…大丈夫、穂乃果ちゃん心配するほどじゃないよ~?」
先生「よーし今日はこれまで!早く戻って着替えろー!」
穂乃果【海未】「き、がえ………?」
胸は穂乃果と大差ねぇだろ
穂乃果【海未】「まだですか…」
ことり「入れ替わり、そろそろ終わると思うけど…」
海未【穂乃果】「あっ、海未ちゃんもスポーツブラかー。サイズは…っと」ヌギヌギ
穂乃果【海未】「ちょっ、ナニしてるんですかー!!////////」
海未【穂乃果】「えー?着替えてるだけだよ」
穂乃果【海未】「下着のサイズなんかいちいち確認しないでくださいっ///」カァッ
海未【穂乃果】「あはは、ごめんごめん…」
穂乃果【海未】「まったくもう……」ヌギヌギ
穂乃果【海未】(…穂乃果の下着……)ゴクリ
穂乃果【海未】(…穂乃果の、汗………穂乃果…穂乃果の………)モンモン
ことり「早く着替えないと遅れちゃうよ?」
穂乃果【海未】「ひゃっ!?は、はい!////」
海未【穂乃果】「?」
ほのかの胸と尻が2cmでかいのか
78と76、そんな差がないのに海未は凄い貧なイメージが…
プランタンに混ざる穂乃果が大きく見えるのだろうか……
夜
にこ「はーい、今日はシラスチャーハンと卵ともやしのスープだよー」
ここあ「またもやしー?ここあはいちごが食べたいって言ったのにー!」
こころ「サラダにトマト入ってるよ」
ここあ「ここあトマト嫌い!いちごがいい!」
こころ「こころはトマトも好きだもん」パク
にこ「こころは好き嫌いなくてえらいね~」ナデナデ
こころ「えへへ…」
ここあ「むーっ ここあもトマト食べてなでなでしてもらうもん!」
にこ「うん、ここあもえらいえらい」ナデナデ
にこ「――っ!!」ビクッ
ここあ「…にこにー?」
にこ【真姫】「………………」
にこ【真姫】「えええぇぇっ!!?」
ここあ「ええ?」
こころ「どうしたの?」
にこ【真姫】「に、こ…ちゃん……。あ、ちょ、ちょっとごめんね!!」ダッ
ここあ「……どうしたんだろ」
こころ「へんなにこにー」
真姫【にこ】「…っ……と、ここは……」
真姫【にこ】「真姫ちゃんか、何してたんだろ……あっ!ちび達にごはん食べさせなきゃ!」
prrrrrrrrr
にこ【真姫】『も、もしもしにこちゃん!?入れ替わってる!?』
真姫【にこ】『う、うん…そうだ、ごめん真姫ちゃん……その、ここあとこころにご飯食べさといて?』
にこ【真姫】『え?あ、うん、わかった。……あ、あとすることとかない?』
真姫【にこ】『えっと、もしかしたらお風呂一緒に入ってって言われるかもしれないから、そしたらその…』
にこ【真姫】『一緒にお風呂ね、オッケー』
真姫【にこ】『あ、あのお風呂…狭いかもだけど…』
にこ【真姫】『ああ、いいわよそんなこと』
真姫【にこ】『着替えは大きいタンスに……あ、私のは部屋にあるから…』
にこ【真姫】『わかったわ。ご飯食べてお風呂ね』
真姫【にこ】『……真姫ちゃんはなにしてたの?』
にこ【真姫】『ああ、もうごはん食べたし、部屋でぼーっとしてただけ』
真姫【にこ】『わかった、じゃあ寝てるわね。……ごめんね、忙しい時に変わっちゃって』
にこ【真姫】『別に、にこちゃんの所為じゃないでしょ。じゃあ、また何かあったら電話するわね』
ガチャ
にこ【真姫】「お、おまたせー」
ここあ「にこにー遅いー!」
こころ「お電話してたの?早くご飯食べよ?」
にこ【真姫】「う、うん……」
にこ【真姫】(にこちゃんそっくり…!!ちっちゃいにこちゃんが2人……)ゴクリ
にこ【真姫】(……あ、このチャーハンおいしい)パク
真姫【にこ】「真姫ちゃん……部屋広いなぁ……」ゴロン
真姫【にこ】「……質素なごはん食べて、どう思うかしら……」
真姫【にこ】「………………」
やめてくれよ…
数日後
海未「ふぅ……日舞の稽古はこの辺にしておきましょう」
海未「最後に、5分黙想して終わりましょう」スッ
海未「…………」
海未【絵里】「………!!」
海未【絵里】「この姿勢…このポーズ……海未ね」
海未【絵里】「随分広い稽古場ね……流石、園田道場だわ」
海未【絵里】(ってまさか日舞の稽古の途中!?どうしよう、目瞑ってないとダメ!?)
海未【絵里】(誰もいないみたいだったけど……で、でも海未が毎日やってることだし入れ替わった私がサボっちゃダメよね……)スッ
海未【絵里】(……これ、いつまでやればいいんだろう……)
凛【海未】「あっ、凛と入れ替わりましたか」
凛【海未】「確か日舞の稽古が終わって…丁度黙想中でしたか。でも、凛ならもうやめちゃってますかね。問題ないですが」
凛【海未】「あ、汗もかいたし着替えてもらわないと。ええと、携帯は……」
prrrrrrrrr
凛【海未】「ああ、携帯は部屋に置いてましたね……。一応今は家に誰も居ないので怪しまれる心配はないでしょうが……」
凛【海未】「とにかく、連絡を待つしかないですね」
絵里【凛】「…あ!絵里ちゃんだ」
亜里沙「お姉ちゃんー?」
絵里【凛】「あ、亜里沙ちゃ…、じゃなくて!亜里沙!?う、うん!?」
亜里沙「……どうしたの?」
絵里【凛】「な、なんでもないにゃ!」
亜里沙「にゃ?」
絵里【凛】「じゃ、なくて……ええと……そう!ちょっとお出かけしてくるね!じゃ!」ダッ
亜里沙「……へんなの」
絵里【凛】「えーと、絵里ちゃん……は今凛だから、凛に電話しなきゃ」
prrrrrrr
凛【海未】『もしもし、絵里ですか?』
絵里【凛】『そ、そう!…って、え?』
凛【海未】『?』
絵里【凛】『凛は今絵里ちゃんと入れ替わってて……』
凛【海未】『え?でも、凛の身体には私……海未がいますが……』
絵里【凛】『ええ!?海未ちゃんなの!?』
凛【海未】『私が凛に、凛が絵里に……ということは、絵里は私の身体に?』
絵里【凛】『や、ややこしくなってきたにゃ……』
凛【海未】『合流する時間もないですし、終わるまで待ちましょうか……』
絵里【凛】『そ、そうするにゃ……』
海未【絵里】(あ、足痺れてきた……。これ、いつまでやればいいのー!?)
なにこのカオスっぷりwww
これは足つんしたい
数日後、朝
にこ「……」スタスタ
希「おうはよう、えりち、にこっち」
絵里「おはよう、希」
にこ「あぁ、希、絵里。おはよう」
希「どうしたん?暗い顔して…って、この状況じゃしかたないか。昨日起きたん?」
にこ「いや、何もなかったわ。でも、今入れ替わりが起こったら…って考えて、あんまり寝れなくて」
希「にこっち…もしかして」
穂乃果「絵里ちゃん希ちゃんにこちゃん、おっはよー!」
海未「おはようございます」
希「…こっちは朝から元気やね」
絵里「穂乃果たちは、昨日なにもなかった?」
穂乃果「うん、なかったよ」
海未「私も」
ことり「なかったです」
絵里「それならいいんだけど…て、にこ?」
にこ「えっ?…あ、あぁごめん、ちょっと考え事を…」
海未「にこ、顔色がよくありませんが、大丈夫ですか?」
ことり「学校ついたら保健室行く?」
にこ「ううん、大丈夫よ。じゃあ今日も、頑張りましょう」
穂乃果「おー!」
部室
真姫「もぉ~凛!」
凛「ごめんにゃー」
ガチャ
ことり【希】「お、1年生揃っとるな」
花陽「こと…希ちゃん?」
希【ことり】「正解っ♪」
絵里「希の方はともかく、ことりは大分違和感あるわね…」
ことり【希】「9人でいるときぐらい、この喋り方で許してな?」
穂乃果「ぷっ…あははは」
海未「確かに…慣れないと違和感が…」
ことり【希】「それで、真姫ちゃんは何を怒ってたん?」
真姫「今日の英語の小テスト中、私と凛が入れ替わったのよ!」
絵里「あー…」
花陽「あはは…」
真姫「それでひどい点とって!先生には何かあったのかって凄い心配されるし!」
凛「真姫ちゃんほんっとごめん!でも、凛も今日はどうしたんだ、って凄い褒められたにゃ♪」
真姫「そりゃ私が解いたんだからね!いい?私の成績が下がるとμ'sできなくなるのよ!?わかってるの!?」
凛「面目ないにゃ…」
花陽「ま、まあまあ真姫ちゃん。今日の小テストは成績には影響しないやつだったし…」
絵里「でも、これは深刻な自体だわ」
希【ことり】「しんこく?」
にこ「絵里の言うとおりよ。既に実害も出てる、もっと気をつけないと」
穂乃果「にこちゃん…」
ことり【希】「テストでの実害は、にこっち与える側やけどね…」
海未「確かに、定期テスト中に入れ替わりが起きたりしたら……」
穂乃果・凛「ぎくっ」
絵里「でも起こるタイミングもランダムだし、起こらないように祈るしかないわね。それより問題は…」
真姫「μ'sの練習、ね」
絵里「流石に何日も休んでられないわ。どうする…?」
穂乃果「……やろう。大変かもしれないけど、皆同じ練習してきてるんだし、このメンバーならできるよ!」
海未「ことり、希の身体でできそうですか?」
希【ことり】「うんっ。…ちょっと、胸が重いけど…」
ことり【希】「うちはその分軽いけどなー。しかしことりちゃんも、なかなかええ感じに…」
希【ことり】「ちょちょちょちょっとー!////」
にこ「でも、身長とか差がある人と変わると大変そうね」
凛「うーん、凛も絵里ちゃんと変わると大変そうにゃ」
絵里「その時は適宜判断していきましょう。とにかく、今日はできそうね。じゃ、いくわよ!」
翌日 部室
ガチャリ
絵里【穂乃果】「はらしょー!…って、にこちゃんだけか」
にこ「悪かったわね。てか、意味わかっていってんの?」
絵里【穂乃果】「あれ?私がが誰かわかるの?」
にこ「入れ替わってるのはモロバレね。…そのアホそうな感じ、穂乃果でしょ」
絵里【穂乃果】「うっ…にこちゃんにアホっぽいって言われた…」
にこ「で、他の皆は?」
絵里【穂乃果】「教室には、希ちゃんいなかったし…」
にこ「あの希が絵里を一人にするとは思えないけど…ったく、ホント危ないわね」
絵里【穂乃果】「そういうにこちゃんだって一人じゃん!」
にこ「この部室には他に誰もこないし安全よ」
絵里【穂乃果】「ふーん…。あーやっぱり絵里ちゃん背高いなー。目線が違うよー」
にこ「…浮かれてるんじゃないわよ。…なんでそんな脳天気でいられるの」ボソッ
絵里【穂乃果】「え?だって、大変だけど、皆と入れ替わって楽しいこともあるし!ちょっと入れ替わるくらい大したことないよ。今までだって大丈夫だったんだし」
にこ「何言ってんのよ!間違いない、やっぱりアンタはμ'sの中で一番のにぶちんよ!」
にこ「分かってるの?この状況…深刻よ。危機的よ。――絶望的よ。いつどこでなにが起きたっておかしくない。誰が傷ついて、誰が壊れたって…おかしくない」
にこ「それがわかってるの!?この状況で大丈夫なことなんて、一つもありはしないわよ…!」
絵里【穂乃果】「にこ、ちゃん…?」
にこ「あっ…。…いや、ごめん…」
ガチャ
穂乃果【絵里】「…どうしたの?」
希「声、外まで聞こえてたで」
にこ「………」
真姫「にこちゃん…」
穂乃果【絵里】「みんな…」
海未「すいません。私と凛、希と花陽が入れ替わってしまい、遅れました」
花陽「ご、ごめんなさい…。3年生の教室、緊張しちゃって…絵里ちゃん…じゃなくて穂乃果ちゃんを置いてみんなのところに逃げちゃって……」
絵里【穂乃果】「ううん、大丈夫だよかよちゃん。何もなかった、し…?」グラッ
にこ「…っ」
穂乃果【絵里】「うっ…」ガタッ
穂乃果「あ、戻った」
絵里「なんていうか…大分慣れてきたわね」
真姫「それは思うわ。最初のうちは1分ぐらい気絶してたけど、今は軽く目眩がするだけだし」
海未「いいことなのかどうなのか、微妙なところですが…」
希「それより、にこっち…大丈夫?」
ことり「朝もなんか具合悪いみたいだったし…」
にこ「このぐらいへーきよ。ただちょっと虫の居所が悪くて……穂乃果、ごめんね」
穂乃果「ううん…穂乃果も、にこちゃんが苦しんでるのに、何にも知らずに…」
凛「辛いのは皆同じにゃ!ポジティブにいこー!」
にこ「…そうね」
絵里「じゃ、入れ替わりが起きないうちに練習しましょうか!」
今日はここまでにします。
明日か明後日で書き切る予定です。
レス下さってる方、ありがとうございます。
乙
にこちゃん……
やっぱり元ネタココロコネクトなのかな
平和に解決してほしいなあ…
いやー面白いっすね~
最初の流れがココロコネクトそのものだし間違いないだろうね
ココロコネクトネタです。
今日も午後から投下していきます。
更新が早くて読んでて楽しい
さすがの理事長も定期テスト中には入れ替えさせないだろう
今気づきましたが>>38のあとに理事長について触れる話を貼り忘れてました…
少し進んでしまいましたが今の進行に合わせて書き直しますか…
練習後 部室
絵里「……じゃあ、今までの話を整理しましょう…」
希「みんなお疲れやね」
真姫「まあ、無理もないわよね」
にこ「…………」
絵里「理事長の件だけど、ことりの話じゃ何を聞いても白を切られる…。本当にわからない様子、と」
海未「…例えば、例えばあの理事長も何者かと入れ替わっていたのでは?」
ことり「えっ?」
にこ「なるほどね」
希「本当に事態をコントロールしとる何者かが、理事長になりすまして接触してきた…か」
花陽「ありえる、と思います」
絵里「そうね。私も今日掛けあってみたけど、ことりと同じ反応。普段の理事長に問い詰めても多分無意味ね」
凛「じゃあ、どうするの?」
絵里「受け入れるしか、ないわね」
希「せやね。解決策が見つからん以上、悔しいけどうちらからできるアプローチはない」
穂乃果「面白くなれば終わり…って言ってたよね」
海未「それも理事長……に移った何者かのさじ加減ですから。面白いと言っても、どうなれば面白いのか私たちにはわかりませんし」
にこ「とにかく、耐えるしかないってことね」
絵里「……それから、今までの反省!」
凛「っ」」ビクッ
絵里「いい?入れ替わりをできるだけ自然に見せるために、入れ替わった相手を演じる!普通に考えればそうでしょう!?」
穂乃果「で、でも…急には難しいよー」
希「そろそろ入れ替わりにも慣れてきたと思うし、まあ皆で助けあっていこ?」
にこ「とはいっても、呑気に構えてはいられないわ。ま、にこみたいな演技力があれば別だけど」
絵里「……じゃあ、早く慣れるとしましょう。幸い、各学年に3人ずついるんだし、入れ替わりが起きても残り2人でカバーしましょう」
希「せやね」
絵里「じゃあ、解散ね」
夜
ここあ・こころ「……」Zzz
にこ「……」
にこ(やっぱり、眠れないわね……)
花陽【にこ】「―!!」
花陽【にこ】「ここは…かよちんの部屋?」
花陽【にこ】「夜に入れ替わるなんて……幸い、かよちんか」
花陽【にこ】「そうだ、携帯は…っと。…『にこちゃん』発信…っと」
prrrrrrrrガチャ
にこ【花陽】『も、もしもし、にこちゃん?』
花陽【にこ】『にこよ。ごめんね、今日はちび達が一緒で窮屈でしょ?』
にこ【花陽】『ううん、暖かくて、柔らかいし。それより、にこちゃん―』
花陽【にこ】『じゃ、じゃあちび達が起きるといけないから、そろそろ切るわね。私はベッドで寝てるわ』ガチャ
花陽【にこ】「バレ…ちゃったかなぁ…」
にこ【花陽】「にこちゃん…」
なにがバレたんだろう
>>70
sidで家の貧乏なの気にしてたしそのコトなんじゃない?
翌日
絵里「にこ…凄い顔よ?」
にこ「平気よ平気。ちゃんと朝ごはんも食べたし」
にこ(ほんとは、昨日の夜から何も喉を通らなくて食べてないけど…)
希「にこっち…」
3年教室 授業中
にこ(…やっぱ、ちょっと寝不足ね……)
にこ「!!」
ガタン!
にこ【真姫】「!!うぅっ…!!」ダッ
絵里「にこ!?」
希「にこっち!?」
先生「や、矢澤さん?どこ行くの!?」
トイレ
ジャー
にこ【真姫】「はぁ…はぁ…」
希「えらい吐いてたけど、大丈夫…?」サスサス
にこ【真姫】「にこちゃん……よくこんなんで……」
希「え?」
バタバタバタ
真姫【にこ】「はぁはぁ…やっぱり…。大丈夫、真姫ちゃん?」
希「あ、入れ替わっとったん」
にこ【真姫】「大丈夫じゃないわよ。……大丈夫じゃないのは、にこちゃんの身体でしょ?」
真姫【にこ】「……」
絵里「…先生には言ってきたわ。とりあえず保健室に行きましょう。真姫…の方は授業抜けだして大丈夫なの?」
真姫【にこ】「一応、仮病使ってきたわ」
希「ほな、いこか」
保健室
希「やっぱり、無理しとったんやね」
にこ【真姫】「頭痛いし眠いし気分悪いし…。よくこれで学校来れたわね。いつもは「健康管理もアイドルの仕事にこ♪」とか言ってるくせに。…あと、かよちんも心配してたわよ」
絵里「何か悩んでるの?そりゃあ、今は異常な状態で辛いだろうけど…」
真姫【にこ】「……」
希「ほんまに大丈夫なん?」
真姫【にこ】「――大丈夫じゃ、ないわよ」
絵里「にこ…」
真姫【にこ】「ちっ、違う。今のはその…絵里も言ってた通り、普通この状況じゃ大丈夫じゃないって意味で―」
希「この入れ替わり現象で一番苦しんでるのは…にこっちなんやない?」
真姫【にこ】「…!」
にこにー体悪いの? 生理か?
にこ【真姫】「にこちゃん…悩んでることあるなら、教えて?」
真姫【にこ】「…この話は、これでおしまいよ」
にこ【真姫】「にこちゃん!!」
絵里「そこまで言っておいて、それはないわよ。私たちのことが…信用できない?」
真姫【にこ】「違うっ!μ'sの皆は、にこにとって1番の仲間!…でも…っ」
にこ【真姫】「こんな風に苦しむ理由も伝え合えない『仲間』なんて、私はイヤよ」
希「うちらを仲間と思ってくれてるんなら、話してみ?」
真姫【にこ】「でも、言ったら…全て終わっちゃう…っ。にこの夢も、皆との、絆も…!」
絵里「どういう、こと?」
にこ【真姫】「何を言われたって、私たちの絆は終わらない。そうでしょ?」
希「せやで。見くびらんといてな」
真姫【にこ】「じゃあ…言ってあげるわよ。さっきも言ったとおり、このμ'sはにこの中で1番の仲間。でも、だからこそ…にこはあんたたちを…“信用できない”」
絵里「信用…できない?」
真姫【にこ】「軽く捉えてるメンバーもいると思うけど、この人格入れ替わりでは身体を“奪われる”」
真姫【にこ】「身体を奪われるってことはつまり、その人の秘密、プライバシー、…社会的地位までをも他人に乗っ取られるってことよ。…この意味、わかる?」
真姫【にこ】「極端に言えば、入れ替わってる間は何をやったってその身体の持ち主に責任が帰る。責任を身体の持ち主に全部背負わせて、なんでもできるってわけよ」
真姫【にこ】「…流石に、メンバーにそんなことをする人がいるなんて思ってはないわ。でももう一つ、にこの秘密…プライバシーのほう」
真姫【にこ】「にこはこんなんだから…アイドルへの執着や熱意ならμ'sの中でも、誰にも負ける気はないって思う。でも、その半面…アイドルを目指すにこと……自分のコンプレックスが嫌で…っ」
真姫【にこ】「お家だって、貧乏臭い。本当はオトノキじゃなくてUTXに入りたかった…でも、にこの家にはそんなお金はなくて」
真姫【にこ】「わかってた。ママは毎日夜遅くまで働いてくれてることも。そんな、何もできないほど貧乏なんかじゃないってことも…でも」
真姫【にこ】「小さい頃からアイドルを目指して、無駄に発達した美意識があって…。友達も家に呼べなかった…。UTXも…眺めてるだけで…っ」グズッ
真姫【にこ】「風邪引いて休んだあの時……皆がうちに来た時……。この人達にはもう強がらなくてもいいんだ、って思えた…でも」
真姫【にこ】「ダメだった。入れ替わりが起こるたび、にこの秘密が……全然アイドルっぽくもない、にこを見られるって、怖くて……」
真姫【にこ】「そんな自分が嫌で…っ。そんなこと思ってるの、他には誰もいなくて……にこだけが、皆のこと信じられなくて…っ」
真姫【にこ】「その癖…皆とは今までどおり仲良くしたいとか思って…!」
にこ【真姫】「にこちゃん…―ッ」
にこ「あっ…真姫ちゃん…」
にこ「ごめん…真姫ちゃんの身体で、こんなに泣いちゃって…」
希「…ふふっ」
絵里「それだけ?」
にこ「それ、だけ…?それだけって…これだけでも十分にヘンよ!皆のことが信じられない癖に、人並みには仲良くしたいとか思って!」
希「そんなん、皆思っとると思うで」
にこ「え…?」
希「うちだって、そんな不安が一切ないって言ったら嘘になる。でも、それだけやろ?」
にこ「……つまり、こんなちっぽけなことは悩むに値しない些細な事で、そんなことで体調崩すほど悩んでた私がバカだってこと!?」
絵里「そこまでは言ってないけど…」
希「……まあでも、要はそういうことやね」
にこ「希ぃっ!!」バンッ
希「――でも」
希「……そういうにこっちも、アリやとおもうんよ」
にこ「…え?」
真姫「……確かに、にこちゃんが信用してくれなかったことは、ちょっとだけ悲しい…けど、だからって、にこちゃんが無理して自分を変える必要はないわ」
絵里「そんなにこも受けて入れてくれる。…そうでしょ?」
にこ「でもっ!信用出来ないなんていったにこと…もう、普段通りにはできないでしょ?にこは……できない」
にこ「『信用できない』なんて、自分を信用してくれてる人に言い放って、自分だけ今までどおり過ごすなんて…!こんな人間、私なら受け入れられない!」
真姫「…私はもう受け入れたわ」ギュッ
にこ「……っ?」
真姫「だって、あのにこちゃんよ。我儘で、先輩の癖に子供っぽくて、変なキャラ作りして、変なキャラの練習させられて…」
真姫「本当は人一倍真面目で、誰よりも真剣にアイドルで……滅茶苦茶かっこいい先輩。こんな変な人、私はもう受け入れてる。これからどんなにこちゃんが見えても、受け入れられるわ」
にこ「まきちゃん…」
絵里「真姫だけじゃないわ。私と希。そしてもちろん、穂乃果や海未、ことり。花陽や凛だって皆受け入れてくれる」
希「一回、皆に全部話したほうがスッキリするで?」
にこ「そんな…でも、そんなリスクが高い真似…!もし、受け入れて貰えなかったらっ…」
真姫「それでも、私がいるでしょ?」
にこ「…っ」
真姫「それじゃ、ダメ?」
にこ「…ぅっ……ぐずっ……うぇぇん…」ボロボロ
希「ま、にこっちはまず自分を受け入れるところから始めんとな」
絵里「そうよ。キャラになりきってるにこも、秘密を抱えてるにこも、そうして泣いてるにこも…にこはにこ、そうでしょ?」
にこ「にこはにこ……」
真姫「ほら、いつもみたいに笑って?」
にこ「にっ……ぐずっ……」ボロボロ
にこ「…っこにっこにー……へへ」
希「スッキリした?」
にこ「うん……ありがとう、希、絵里…真姫ちゃん」
真姫「っ!べ、別に、にこちゃんがあんなんだと私も調子狂うから!/// ほら、もうすぐ昼休みだしみんなのとこ行くわよ!」バッ
にこ「もうちょっと抱きしめてくれててもいいのにー」
真姫「っ//// 泣き腫らした顔で言われると…///」
絵里「じゃ、私は皆を部室に呼んでくるわね」
にこ「ちょ、え、ええ!?も、もう!?」
希「いやいや、『もう』て。皆に話す決意ついたんやないん?」
にこ「それはっ…そ、そうだけど……。やっぱりいざ皆に話すとなると…」
絵里「まだ怖いの?ほら、私も希も真姫も、別に平気だったでしょ?それに…」
にこ「じゃ、じゃあじゃあ!希、カードで占ってよ!皆に話して大丈夫かどうか!」
真姫「ここまできてカードなの……?」
希「こんなこと、カードに聞くまでもないやんな。心配せんでもええって。だって皆、にこっちのこと…」
絵里「……ねえ?」
真姫「…………」
にこ「……な、なに?」
絵里「ほら、その……にこのアイドルっぽくない一面っていうか、その……コンプレックス?みたいなの…」
希「とっくにみんな…ね……?」
真姫「で、でもほらっ 入れ替わりで今まで以上にみんなと深く関わったわけだし、それで自分の環境も晒されて、不安になったり今まで以上に怖くなったりするわよ!ね!?」
にこ「う、うん…」
絵里「へえ?やけに庇うわね真姫」ニヤニヤ
希「おアツいことで」ニヤニヤ
真姫「ちがっ!?/// だからにこちゃんがこんなんだから――っ!!///」
希「…じゃあ、例えば真姫ちゃんの家は病院やってて大きいけど……にこっち、真姫ちゃんちの子になりたいって思ったことある?」
にこ「……あるわ。多分、何十回何百回。……でも、今は思わない。私はどんな私でも、きっとアイドルになってみせる」
希「…そや、できてるやん。言うたやろ?まずは自分を受け入れることや、って」
にこ「希……」
希「ほな、行こか?うちとえりちで皆呼んでくるから、二人は先に部室行っといてな」
部室
にこ「…………」
真姫「…………」
にこ「…………」
真姫「……はぁ。大丈夫だってば。なんなら、私も一緒に言ってあげるわよ?」
にこ「……いい、自分で言う。…でも」
真姫「?」
にこ「……手、握ってて?」
真姫「//// ……はいはい」ギュッ
ガチャ
絵里「連れてきたわよ」
真姫「ほら、頑張って」
にこ「…みんな、実は――――」
にこ「――――ってことなの……」ギュッ
真姫(どんだけ握ってくんのよ…///)
凛「にこちゃん……」
穂乃果「それって、つまり……」
にこ「……っ」ギュゥッ
穂乃果「――心配性ってことだね!」
にこ「…は?」
希「ぷっ」クスクス
穂乃果「確かに辛いこともあったけど、穂乃果は入れ替わりのおかげで、皆のこともっとわかったよ」
穂乃果「にこちゃんの見られたくなかった一面も、見ちゃった。でも、おかげでにこちゃんのこと、もっともっと好きになれた」
穂乃果「それに、そんな一面があったって、関係ないよ」
海未「ええ。あんなにヘンテコな口癖や、キャラ作り…そして普段のにこを見ていればわかります」
海未「自分に一切妥協しない、誰よりも『アイドル』なんだって」
にこ「……わかったわ。でもこれだけは言わせて。勝手に皆を疑って――ごめん。…それから、心配かけたわね」
にこ「もう大丈夫よ。これからは、どんなにこでも丸裸でぶつかっていく。涙も隠したりしない」
にこ「……これは、内緒にしてたことだけど。中学生の時、にこ何度もUTXの劇場に行ってた。…A-RISEを見にね」
にこ「すっごく感動して、すっごく憧れた。いつかにこもA-RISEになるって。いつかあの劇場に立つんだって」
にこ「……でも、今は違う。にこはにこ。μ'sとして、あそこより大きな舞台に立つ!A-RISEより、もっともっと輝いてみせる!――にこっ」
絵里「じゃあ、これからもよろしく頼むわね。部長?」
希「一件落着やな~」
また少し飛ばして貼りミスしてしまった…
ちょっと話が急になってますがご容赦ください。
ガチャ
9人「!!!」
理事長「お疲れ様。どうだったかしら?」
絵里「理事長…!!」
真姫「じゃ、なさそうね」
海未「私たちを困らせて、何がしたいんですか!?」
理事長「ふふ、でもいいこともあったでしょう…?」
理事長「まあ、それももう…終わりのようね?」チラッ
にこ「……」
理事長「十分よ。大変楽しませてもらったわ。やっぱりあなた達、『面白い』わね」
希「…これで終わりなん?」
理事長「ええ。“今回は”これでお終いよ。もう入れ替わりは起こらないわ。“この人”にも勿論記憶は残っていない」
ことり「やっぱり……」
理事長「じゃあ、私は帰るわね。本当に、期待通りだったわ」
ガチャ
花陽「は、はぇ~~」
凛「き、急に緊張したにゃー…」
希「ま、これでホンマに一件落着やね」
ことり「それより真姫ちゃん…なんでずっとにこちゃんの手握ってるの?」ニヤニヤ
真姫「へっ!?/// あっ、こ、これは…」
真姫(しまった急展開すぎて忘れてたああああ!!)
にこ「マッキーはぁ~、にこのことずっと受け止めてくれるってぇ~」
真姫「ちょ!/// そんなこと言ってないでしょ!?///」
にこ「にこのこと泣きながら抱きしめてくれたりぃ~」
真姫「泣いたのはにこちゃんでしょ!?///」
希「急に平和やね~」
絵里「…はぁ。じゃあ皆、遅くなったけど一緒にお昼食べましょうか」
穂乃果「はーい!」
真姫「ちょっと待ちなさいよー!!!!」
ラブライブ!《ヒトランダム》完
というわけでこれで終わりです。
最後の方少し駆け足になってしまいましたが、無事終えられました。
初投稿でしたが、思ったよりレス頂けて嬉しかったです。
乙
ラブライブとココロコネクト両方好きな俺得SSだった
2巻以降も書いていいのよ?(チラッ
おつ
乙
時間退行来い!!
乙
続きは書くの?
ありがとうございます。
3月は少し時間があるので、続きも書こうと思っています。
キズランダムはパロしにくいので、次はカコランダム(りんぱな予定)を考え中です。
おつおつ
いいっすね~
乙です!続き期待してます
途中、絵里の苗字が綾瀬になってますよ!(正しくは絢瀬)
続編あると思うんで、一応指摘させて頂きます。
>>97
ご指摘ありがとうございます。
気を付けます!
ココロコネクトってキャラがメンヘラだらけで全然感情移入出来なくて切ったんだよな
ラブライブのキャラがメンヘラ化するのはやだな
このSSまとめへのコメント
にこまきいらなかったかな