書かしてください。レスしてくれたら初めてで拙いですが書いてみようと思います。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370730599
期待
>>2
感謝です。
書きため少ないですがいきます
投下。
---
とある日の北高の文芸部室
もとい、SOS団団室。
二人の少年が時代遅れなボードゲームに興じる中、
一人のさえない少年が対面に座る整った顔立ちの少年にボードゲームフリークになった理由を問うたのだ。
その答えが先の言葉に繋がる。
おっと、まだ二人の紹介が済んでなかった。さえない少年はキョン。
無論これは渾名だ。本名は別にあるが、不思議と誰も口にすることは無い。
整った顔立ちの方は名を古泉一樹という。
彼は高校生にして機関と呼ばれる組織に属しているが、
今回は彼のルーツに関する話なので、あまり関係はない。
さて、ここからは無粋で無機質な、地の文では無く彼の視点から物語を紡いでいくことにしよう。
願わくば最期までお付き合いを。
行間空けて読みづらい期待
とりあえずここまで。まだ途中です(T_T)注文があればどうぞ。・・・すいません書きためますんで一旦離れます。
期待
>>1です。
お待たせしました。
次から投下。
------
僕は驚いていた。彼
と出会って、随分時間が経っているが、
そんな事を聞かれたのは初めてだった。
「えっと・・・そんなに聞きたいんですか・・・?」
「ああ。」
興味なさげに聞こえるが、実際彼は
かなりニヤニヤしている。
僕は溜め息をついた。
正直、僕にとっては
あまり愉快な話ではない。
まあ、僕も彼のことは嫌いじゃないし
たまには、そんな会話もいいかもしれない。
因みに今日は読書好きな凛とした同級生宇宙人も
麗しきメイドな未来人先輩も
台風のようで眩しい太陽のような団長様も
ここにはいない。ならば・・・
「ええ・・・それじゃお話ししましょうか。大分、僕にとっては大昔のような話です」
------
ここまで。
>>4なかなか難しい。どうも携帯からだとやりにくいかな。
レス感謝です。
まさか読んでくれる人がいるとは・・・
とりあえずまた、書きためて来ます。
ではしばし。
あっ、批判、アドバイス、アイデア何でも待ってます。まだ書けますが、途中ジリ貧になりそうなんで。では、よければしばらくお付き合いを・・・。
一回他のSS読んで改行まねた方がいいんじゃない?
お待たせです。
続きいきます。どうぞよしなに。
では投下。
------
「僕にボードゲームの良さを教えてくれたのは祖父でした。」
「祖父とは、将棋、囲碁、オセロ、何でもやってました。
変わり種だとボードゲームではありませんが、TRPG何てのもやりましたね。」
「・・・ああ、クツルフとかいう・・・。」
「よくご存じで。」
微妙に違った気もするがそれはご愛嬌でしょう。
「それでですね・・・何か吃驚する程勝てないんですよねぇ」
「・・・手加減してくれんのか?」
お前が弱いからじゃ・・・という言葉を飲み込みキョンが尋ねる。
それに気付いた上で僕も答える
「ええ、まあ。」
正直、この遣り取りは楽しい。最後の事を考えなければ・・・
「・・・古泉?」
気が付くと彼が僕の顔の前で手を振っていた。おっといけない。
「ああ、失礼。それでですね」
すいません。
続き消してしまいました。(T_T)
とりあえず今書いてきます。
がんばって。
あと投下始めか終わりの時だけでもageてくれると嬉しいな
何とか書けました。(;_;)
まともに息のある内に
投下。
「祖父に全然勝てないから子ども心に悩むわけです。何故勝てないんだろう、何がいけないんだろうって・・・。」
「今のお前からは想像もつかないな。」
「・・・そうでしょうね。」
彼はこの話に多大な興味を持っているらしい。あまり僕にとっては愉快な話では無いのだが。
「そんなある日僕は優秀なアドバイザーを得ました。」
「・・・どんな奴だ?」
「・・・特徴の無い・・・いや、掴み所のない少年ですね。只、ゲームはなかなかに巧かったようで・・・。」
「ふむ。」
「・・・僕はメキメキ腕を上げていきました・・・。」
「・・・それで?」
「・・・でも勝てないんですよねぇ。理由は全く分からない。何処までいっても彼の掌の上で足掻いてました。」
「お前のじいさんも相当だな。」
「ええ、全く」
彼が確信に触れてこないのを不思議に思いいつつ僕は話を続ける。
---
半端ですがとりあえずここまで。
本当にレス感謝です!
まさかこんなに読みづらいssを読んでくれる人がいるとは・・・ss書くの難しいですね。(ρ°∩°)
今まで色んな人のss読んできましたがこんなにキツいとは・・・(T_T)
読んでくれてホントに有り難いです。それでは書きためて来ます。
久々の古泉SSだから期待してます
むう、アイデアはあるのにまとまらない
(T_T)
折角なのでまとめてる間質問などはありますか?どうも、構成分かりづらそうなんで。ネタバレしない程度にお答えします(ρ°∩°)
13>>
うう、確信じゃなくて核心でした。
とりあえず何とか書けました。
投下。
「・・・そんなとき、僕は気づいたんです。勝てないのは心構えのせいだと・・・」
僕は感情を押し殺し淡々と言葉を紡ぐ
「・・・ほう。」
一拍置く、ということは彼にも思うところがあるのかもしれない。
彼は勘の良い方ですし・・・。
「・・・それから僕は賭けてみました。」
「・・・」
僕は紡ぐ。淡々と唇は言葉を結ぶ。
誰か早く来てほしい。
僕はもう、語りたくない。
頼む。頼むから。
「・・・一旦、賭けてしまえば、そこからは泥沼でした。勝っても、負けてもまぁ僕はその頃、まだ子供で、相手も子供ですから、賭ける額なんてたかがしれてますけど。」
「・・・続けろよ。」
目の前にいるのは誰なんだろう。本当に今まで短くないときをすごした少年だろうか。
語りたくないと思う頭で何故か僕は答えていく
はい。ここまで。
重い話ですいません。
でもこれが>>1の限界です。
宜しければもうしばしお付き合いを・・・。
遅くなりました。
見てくれてるか分かりませんが取りあえず投下します。
「・・・子供ですから賭けるものだってすぐ無くなります。」
「ああ。」
「例のアドバイザーの少年はこう言っていました。賭けで手に入れた物は返す必要は無いと・・・。」
「ああ。」
「・・・でも、それは間違いでした。僕らは賭ける物が無くなると今度は罰ゲームを設けました。そのせいである女の子が壊れてしまいました。」
「・・・」
「・・・ほんの出来心でした。僕らの儲けた罰ゲームのせいでイジメが始まってしまったんです」
「・・・」
「・・・彼女が学校に来なくなると自然と矛先は今まで搾取してきた僕達に向かいました。」
彼は何も答えない予想以上に重い話だからだろう。
でも聞いてきたのは彼だ。だから話は最後まで続けなければならない。
はい。ここまで。
重いですね。自分でもそう思います。
(T_T)
これは古泉一樹の成長を描く物語です。
多分これからも重いですがお付き合い頂ければ幸いです。
どうやら>>1の独りよがりになっているようですが、ここまできたら僕も必ず書き上げます。
では投下。
「・・・結局僕の手元には賭けて奪ったものしか残りませんでした。アドバイザーの少年もやがてあの町を出て行きました。」
「・・・ああ、祖父とは決着をつけましたよ。彼から挑んで来たんです。自分が勝ったら賭事を止めろと言われました。」
「・・・」
もう止まらない。あの悲劇まで語らなければならないのか
僕は本当にどこから間違えたのだろう。
どうしてこんなことになったのか。
どうして僕はこんなことを彼に・・・
「・・・呆気なかったですよ。祖父はあっさり負けました。・・・その夜のことです祖父が亡くなったのは。」
「・・・話を戻しましょう。僕がボードゲーム好きになったのは祖父の影響です。そして・・・一度手段を間違えたとは言え極めようとしたことだったからです。」
「・・・それからすぐ僕たち一家は町を辞しました。そして僕は超能力に目覚め機関に入り、涼宮ハルヒの監視の為にこの街にきました。これが全てです。」
ここまで。もし、読んでいる方がいたらもう少し待ってください。
鬱展開だけでは終わらせませんから。
それでは。
んっふ。
僕の罪の告白は終わった。彼はずって黙っていたが、やがて・・・
「古泉」
「なん、ですか」
「・・・俺と勝負しないか?」
「・・・えっ?」
「俺と勝負しないか・・・と言ったんだ」
「・・・いいですよ。」
「本気出せよ。」
「・・・」
そう来たか・・・。分かっていたとはいえ実際に言われると堪える。
「・・・嫌ですよ。」
「この場には俺達しかいない。・・・それとも金か?ほれ、コレでいいか?」
彼が数枚の一万円札を取り出し机の上に置く。
「何してるんです!早くしまってください!こんな所、鈴宮さん達に見られたら・・・」
「来ねぇよ。」
「・・・えっ?」
「今日ハルヒ達は来ない。鶴屋邸で女子会をするとさ・・・」
「そんな!僕には何の連絡も・・・」
「俺が頼んだんだ」
彼の言っている意味が分からない。自分が頼んだ?何故?
「・・・古泉、もう一度言うぞ。俺が鶴屋さんに頼んだんだ。お前と二人きりになるために。」
「・・・何故、ですか?」
何故、彼がそんな事をわざわざ?
「まあ、取りあえず始めようぜ・・・さっきも言ったとおり、本気出してくれよ・・・なぁ゛ ゛」
「・・・えっ?」
何だ?彼は今何を言った?
「・・・聞こえなかったか?なら、もう一度・・・゛ ゛」
「・・・何故、あなたがそれを・・・」
それはとうに忘れたもの、機関に入るとき捨て去ったはずのもの。それは・・・
「・・・良いでしょう。受けますよ。僕が勝ったら聞かせてもらいますよ・・・何故、あなたが僕の本名を知っているのかを・・・。」
「別に勝たなくても教えてやるよ。さあ、始めるか。古泉」
ここまで。
まだ見てくれる人がいるとは思いませんでした。感無量です(;_;)
こんな感じですがどうでしょうか?おもしろいかな?やっぱりss書くのは難しいですね。
あっ、そうだ古泉の本名どんなのがいいですかね?しばらく書けなそうなので募集します。すいませんちょっと待っててください。
>>27
「古泉一樹」と書いて「ふるいずみかずき」
乙
安価スレでないなら、それは聞いて欲しくないな
>>1の創る物語を見たい。
>>1です。今出先です。まだかきため出来てない。(;_;)
携帯だからいけると思ったのに
>>28意外性は十分ですね!
>>29むぅ確かに少し安易でしたか・・・。
レス感謝!時間帯のせいか集まらない・・・。どっちみち本名の御披露目は中盤以降を予定してますが・・・う~ん書けない。正直、予定外の所用が入って困惑してます。目処が立ったら投下しますんでお待ちくだせえ。
>>1です。忘れてました。古泉の口調ってこれでいいですかね。(キョンの口調はワザと元ネタより冷淡にしようと考えています。あくまで途中までですが。)
古泉の口調には違和感ないな
古泉の話し方を完全に再現するのは難しいからそれでいいと思いますよ。
>>1です
>>32 >>33 安心しました。小説は驚愕手前までは読んでるんですがやっぱり難しいですね。ん~つ~か書きためが・・・ある程度は頭の中でまとまってるんで投下してくれとのことならしますが・・・どうしたらいいですかね?(ρ°∩°)
なんと主体性の無い>>1なのか
一日二日なら待つぞ
読者を優先してくれるのはありがあいんだけど、オリジナリティが抜けちゃうと思うんだ。
>>1です!
>>35 >>36
レス感謝!あまり量がないですが何とか書きため出来ました。
今から投下!
「・・・で、何で勝負しますか?」
「散々ボードゲームの話しといてなんだが、これなんてどうだ?」
そういい彼がポケットから何かを取り出す。
「・・・トランプ」
「どうだ?」
そう彼は聞く。どうせ返事は分かっているくせに・・・。
「・・・受けて立ちましょう。」
「・・・で、お題目は?」
「ポーカーだな。」
「成程。確かに以前あの役を引き当てたのはあなたのハイライトでしょう。・・・ですが、また引き当てるとは・・・。」
「限らない・・・か。」
「ええ。」
「・・・言ってろ。さあ、古泉配ってくれよ。」
「・・・おや、あなたが配らなくて宜しいのですか?」
「譲ってやるよ。」
「ふむ。では、僭越ながら」
僕は彼からトランプを受け取ると切り始めた。
実は配る直前に僕は、もうカードを確認、記憶している。
手品師のよく使う手だ。・・・いいでしょう。あなたが僕の本気が見たいと言うのなら・・・見せて差し上げましょう。
異質な空気の中勝負はスタートした。
僕は彼にカードを配る。既に仕込みをした上で
お互い五枚の札が並ぶ。
「・・・交換ですか。あなたからどうぞ。」
「このままでいい。」
「すごい自信だ。では、五枚全部いきましょう。」
「お前も大概だな。」
「では・・・」
「開けてみるか・・・」
・・・正直、これは「・・・」
「・・・」
二人ともロイヤルストレートフラッシュだった。
「・・・お見事。引き分けですか。」
「いや、ディーラーであるお前が親だからお前の勝ちだ。」
「・・・そうですか。ならば聞かせてもらいますよ。全てね。」
「いいだろう。」
「まず・・・何故あなたが僕の本名をご存じなのかから、お聞かせ願いますか」
「・・・直球か。お前らしくもない。・・・考えるまでも、ないだろう。俺が機関の人間なわけはないし、機関が個人情報を漏らすわけはない、となれば・・・」
「・・・成る程。あなたはあの町の出身ということですか。・・・それはわかりました。でも、何故今更僕に?」
そう、そこが分からない。常識で考えれば初めて会ったときに伝える、もしくは触れない、が通常の反応だろう。
それに
「機関はあなたがあの町の出身などという情報を掴んではいませんが?」
「・・・それも簡単だろう。」
「ハルヒだ。」
「鈴宮さん」
これは同時だった。成る程。それもそうか。
「ふむ。ということは言わなかった、いや、言えなかった理由も、・・・」
「・・・最近まで忘れていたからな。」
彼女にも困ったものだ。
涼宮じゃね?
何とかここまで書けました。う~んキツい。取りあえず、今はまだ出先ですし、あとは帰ってから書きためる事になるでしょう。
出来れば今日中にあと二回は投下したいものですが・・・
何とか頑張ってみます。
それでは。
>>40
おうふ(T_T)
そのとおりです。ギャース!
地味に凹みますね。やっぱり。
>>1です
充電ヤバス!
用事は済んだんで急いで戻ります。
更新でも無いのに連投スマン(;_;)
>>1です。漸く帰り着きました。今から書きためます。しばし、お待ちを!
>>1です。相変わらず短いですが今から投下いきます。では
「それで・・・あなたは何故こんな事を?」
「・・・俺から言わせるのか?」
「・・・えっ?」
「お前のじいさんは・・・」
「病死です。」
「・・・」
「病死なんです。祖父は」
僕はそう言った。
「古泉・・・」
「・・・」
「何です・・・?」
「古泉・・・分かってるんだろ・・・?」
「・・・何を、ですか?」
「古泉、認めろよ。じゃなきゃ、お前は・・・いや俺達は前に進めない。
「な・・・にを」
「古泉・・・」
「・・・」
「古泉・・・」
「・・・やめてください」
「古泉、良く思い出せ。お前のじいさんは・・・」
「やめろ!!」
「古泉。」
「あれは、僕のせいじゃない。僕のせいなんかじゃ・・・」
外はいつのまにか日が暮れ、雨が降り出していた。それはさながら、今の僕の心のようだった。
しばらくして僕が落ち着いた時には、もう雨は止み、校舎は不気味なほど静かになっていた。
ここまで。
やっぱりどうしてもペース伸びませんね。困った(-_-)
みとるがな
>>48
ひょえ!おられたんですか。ありがとうございます!(ρ_;)
書きため進みませんが予告します。多分短いですが今日中に後二回してみせます!
うわあ!やっちまった!(°□°;)
>>1です。ラスト二回の内一回目の投下いきます!
「・・・落ち着いたか?」
「ええ。」
「・・・」
「・・・祖父は・・・」
「・・・」
「・・・彼は自殺していました。」
どうしてこんな大事なことを無かったことにしようとしたのか。
「・・・そうだ。その通りだ。」
そうだ祖父は自殺だった。そして・・・
「・・・あなたの教えは今も僕の中にありますよ。師匠。」
僕はそう目の前に少年に言った。
「・・・何だ、もう、気が付いていたのか。・・・師匠は止めろって言っただろう?」
そういって彼は笑った。
「ところで、あなたの苗字、変わったんですね。」
「・・・両親が離婚してな。」
もし彼の苗字が変わっていなかったらもっと早く気付いていたかもしれない・・・。
彼女は本当に残酷だ。目的の為に全てをねじ曲げる。・・・まぁ僕はそんな我が儘なお姫様の相手が楽しくて仕方無いのだが。
ここまで。ラスト一回の書きためして来ます。今度はもっと量多く投下できるよう頑張ります。
>>1です。すいません!まさかの寝落ちです。
しかも頭の中のネタが飛びました。
ギャー( ̄○ ̄;)
すいません。まことに勝手なお話しですが
今はこれで一旦筆を置きます。ゆっくり休んで明るくなってからまともな内容を投下します。
すいません。保ちません。取りあえず、お休みなさい。今日は仕事は午前中休みですが、また出かける予定が(^_^;)
すいません。何時頃かわかりませんが今日中に必ず更新を!
では。
あいよ
乙です
>>1です!>>53
レス感謝です!見事にやる気出ました。今から書き上げた分を投下します!
「・・・それにしても・・・何故、今になって・・・」
「さあな。あいつの考えてることはよく分からん」
神様の気まぐれを面白おかしく夢想した
「さて、どうするか?
「そうですね?ところで、あなたは何でこんな真似を?」
まだ、質問に答えてもらってない。
「・・・お前に自分の罪を思い出させるため・・・いや、違うな、俺自身が自らの罪に気付くためかな。」
「・・・」
「・・・お前自分のじいさんをどうやって潰したか覚えているか?」
「ええ、僕は・・・あなたと二人がかりでて彼を潰した・・・完膚無きまでに!」
そう、当時は卑怯という意識すら無かった。只、いずれ彼に勝つための足掛かりのつもりだった。
笑って許してくれると思っていた。だが、実際は・・・
「彼は僕等を卑怯者と罵った。」
怖かった。あの優しかった祖父が血走った目をして、卑怯者と罵るのが・・・
「子供だから許されると思ってた。」
「・・・」
そして、両親が僕等につかみかかる祖父を宥め、部屋に連れて行った・・・。
その夜、彼は首を括った。翌朝、両親が発見した遺体は見るも無惨な状態だったそうだ。
乙
そんなにすぐ落ちるわけぜゃないんだから
あせるひつようはないよ
そして僕のトラウマを強固にしたのは、僕に宛てたと思われる呪いの言葉が書かれた手紙を・・・
誰よりも先に見つけてしまったからだ。
「その後、あなたは逃げるようにまちを去り、僕等一家も町を辞した。」
「・・・」
「それで?あなたの言う罪とは・・・?」
「・・・実力もないのに、お前にゲームのアドバイスをしたこと。」
「・・・」
「お前もさっきの勝負のタネに気付いてるんだろ」
「・・・ええ。」
「やっぱりな。俺はお前が何をしたのか全然分からなかったよ・・・」
元々実力差のある彼が何故、僕の師匠だったのか。それは端から見れば永遠の謎だろう。
でも僕にとっては・・・
「・・・僕は祖父以外に教えを乞うならあなた以外有り得ないと思っていました。」
僕は彼に本音を吐露してみる。
「・・・今日はやけに素直だな。」
そう来るか・・・僕は悔しいのでこう返す。
「おや、今のが本音だとどうして分かるんですか?」
そうとは限らないというニュアンスをたっぷり込めて言ってやる。
「・・・お前は嘘をつくとき左手の親指が曲げ延ばしをしている。」
ここまで!>>55
ありがとうございます!
いやあ見てくれる人がいるとやる気でますねo(^-^)o
一気に書いてしまいました。さて、次の書きためしてきます!
>>1です書きための投下開始します!
「えっ!」
機関にも長く身を置く僕がそんなミスを・・・?
「嘘だ。そんなもん、俺には見極められない。」
やられた。
「・・・食えない人ですね。」
「お互い様だな」
確かに。
友情の再確認などとは程遠い。駆け引きに相違ない遣り取りをする咎人が二人。
僕は溜め息を尽きながら
「・・・さて、これからどうします?こんなんじゃ明日から普通の日常はおくれませんよ」
「また、忘れればいいんじゃないか?」
本気で言っているんでしょうか彼は?
「・・・それが出来たら苦労は無いでしょう?」
「そうだな。」
「じゃあ償えばいい。」
簡単に言う。
「・・・どうやって?」
「・・・戻ってみないか?あの町へ。」
「・・・」
簡単な理屈だ。コロンブスの卵。
でも
「あなたは最初からそれが言いたかっただけですね。でも、嫌です。」
ここは譲れない。
「・・・駄目か。どうしても?」
「ええ。」
「・・・じゃあもう一度勝負だ。お題目はまたポーカー。どうだ?」
「・・・いいですよ。でも、その前にまず・・・」
そういって彼を睨む
「何だ?」
「その制服の中のもう一組のトランプ。全部出して貰えますか。」
「・・・良いぜ。それじゃ俺からも一つ。」
「・・・何でしょう?」
「次もお前がディーラーでかまわん。だが、セカンドディールとパームを止めろ。」
「・・・分かりました」
第二ラウンドのゴングがなった気がした。
はいここまで。
当初より時間食ってます。軌道修正も多いし書きため進まない。(ToT)
乙
乙
>>1です。短いですが投下です。
再びカードを配る。
そして、チェンジ
いざ、オープンといったところで彼が言う。
「おい、イカサマは無しだと言ったろう。お前さっき俺が持ってたトランプと自分のカード交換しやがったな。」
「それを言うならあなたも捨て札と自分の手札を交換したでしょう。」
結局、トランプは止めた。恐らくこれ以上やっても決着は着かないだろう。
「・・・大学生をやってた俺が金持ちか。実際の人生じゃ有り得ないな。」
「・・・大立者にはなれませんでしたか。・・・残念です。」
さっきの空気が嘘のよう。何故か僕等は人生ゲームをやっていた。
「よし。俺の勝ちだな。後日一緒にあの町に帰るぜ。」
「・・・涼宮さんが逃がしてくれませんよ。」
「鶴谷さんに今度の日曜、女子会part2の開催をお願いしてある。」
「・・・もしかしてこのゲームでもイカサマしました?」
「・・・さあな。」
参った。やはり僕は彼には勝てないらしい。
僕等は無言で部室を出、帰り道が分かれるまで一言も言葉を発しなかった。
ここまで。仕事行ってきます。(・o・)
>>1です!書きための投下をもって帰還の挨拶とさせてください。では投下!o(`▽´)o
その後は何も無かったかのように毎日を過ごした。
そして日曜
あの町に向かう汽車の中に僕等はいた。電車ではなく昔ながらの蒸気機関車だ。
「・・・」
「おや、どうしました?やけに静かですね?」
「お前、緊張しないのか?」
「・・・もう、覚悟は決めてますからね。第一、僕を引っ張ってきたあなたがそんなんでどうします?」
「・・・うるせぇ」
まさに腑抜け、脱け殻、絞りカス、本当に困った方ですね。
「・・・元気が無いのは空腹だからですよ。どうです、おひとつ?」
そういって僕は、サンドイッチの入った容器を差し出す。
「・・・いらねぇよ・・・食欲ねぇ・・・。」
「食べておいた方がいいですよ。」
「いらねぇって言ってるだろ。大体、お前はいくつ食う気だ?いつもじゃあり得ない量だ。」
「・・・」
「・・・余裕振りたくたってお前も俺と同じだろ。」
「・・・かないませんね・・・あなたには・・・」
結局、どちらも同じというわけだ。
まあ咎人である僕等は単なる里帰りでなく罪をそそぐために帰るのだから楽しくはない。
「・・・」
「・・・」
あの日のように自然と会話は消えた。
ここまで。あ~全然ペース伸びない(;_;)
正直、面白いのかも分からない。・・・ですが続けるといった以上まだまだ書きますよ!
俺は面白いと思う
>>1です!投下開始!
機関車を降り、故郷の大地を踏みしめる。・・・と言ってもど田舎ではないのでアスファルトではないんですがね・・・。
「・・・さて、どうするか?」
「まずは、僕の家に行きましょう。誰か住んでいるかもしれませんが、ね。」
「ん、了解。」
二人で道を歩く。ど田舎でなくても田舎には違いない。
人気のない道を歩く。何人かの見覚えのある人に出会ったが、声をかけては来ない。
「・・・」
「・・・」
恐らく皆もう、忘れているのだろう。ビクビクしてた僕等は心底安心しきっていた。
暫く歩けば見えてくる。・・・着いた。
「・・・」
「・・・」
「・・・人気は無いようだな。」
「・・・幸いですね。取りあえず、入ってみましょう。」
所謂、昔ながらの木造家屋ではない。どこにでもある一軒家。それが、僕の家だ。・・・そして離れに祖父は住んでいた。家に入る。埃は溜まっているが、それ程でもない。
・・・もしかして、誰かが住んでいた?
そう、思わせるほど家は綺麗なだった。
誰かが住んでいたとすれば出ていって、精々半年くらいだろうか?
「・・・妙に生活感あるな。」
「ええ・・・でも、この汚れ。今は誰も住んではいないでしょうね・・・。」
奇妙な程、生活感の漂う部屋。・・・でも、人は住んでない。もし、住んでいればもう少し綺麗だろう。
僕等は離れへ向かった・・・。
はい!ここまで!
うう、眠い・・・。(ρ_・)明日も明け方に仕事あるんで休みます。もしかしたら日付変わってすぐに更新するかも。
取りあえずお休みなさい。( ~o~)/
乙。女性キャラが出てこないのも新鮮でいいな
乙
面白い
ありきたりな感じがしない
>>1です!
>>73 お気に召すか分かりませんがほとんどオリジナルの女性キャラにご登場予定!恋愛要素は今のところ所考えてません・・・(^_^;)
>>74 ありがとうございます!このクオリティ維持はかなり難しいですが何とか頑張ってみます!
レス感謝です!(*^o^*)
こんな荒唐無稽なssにお付き合い頂きありがとうございます。共感を得られず黒歴史かするかな・・・(∋_∈)と思っていましたが大丈夫そうですね。
これから仕事です・・・。(^。^;)
日付変わってから更新予定でしたが寝坊しました・・・。
取りあえず行ってきます!(・o・)ノ
>>1です!忘れてました。実は、もうすぐストーリー分岐を考えています。そこでみなさまにアンケートです!見たい方に投票をどうぞ!
原作よろしくSF展開! >>①
SF要素は皆無ですが現実的に自分達の罪に向き合ってく二人の贖罪話 >>②
時間をくれるなら両方書いてもいいですが取りあえず投票お願いします。
あっ!今のところ①にレギュラーキャラの登場はありません・・・。(^_^;)
あくまでも主役はこの二人です。では清き一票を!
2で
取りあえず二段活用って何だよ・・・。
吊ってくる!
>>1です!どうやらタイミングが悪いようでレスが来ない・・・。(ρ_;)
書きためも進まない・・・。ネタは頭の中にあるのに・・・。しかも、出かける用が出来てしまい、多分今日はもう書けません。投票はまだ、受け付けますのでどんどんください
あっ酉ってこんなんでいいんですかね?なにぶん、初めてなもんで。(^。^;)
では、行ってきます
(・o・)ノ
余裕があるのであれば①、②どちらも読みたい
両方書いてくれるならバッドエンド系を先に希望
出来ればでいいけどSSを書くレスとその他の報告レスをわけてくれた方が読みやすい
またSSのレスはageだと探しやすい
無理なら構わない
ハルヒらしさが不足しているので1を。
いや、まぁどっちでもいいんだけどな
>>1です!
>>81 両方でバットエンドを先にですか・・・。実はエンディングも分岐を考えていたのですが・・・。票もあまり集まらないし、取りあえずエンディングも書けるだけ書きましょうかね。(-o-;)
何なら、後からまた投票お願いするかもしれません。
>>82 では、1から書いてみます!
レス感謝です!
票が集まらない・・・。(T_T)
でも、一応待ってくれてる人もいるようですし、取りあえず両方書いてみることにしました。なんせまだ、書きため終わってませんが、投下するとしたら1からになるでしょう!
でも、SFといっても導入部はありふれたネタですが・・・。
あっ、すいません。一つ訂正がありました。レギュラーキャラの登場は無いと言いましたが、とある人物に電話越しでの出番がありそうです・・・。f^_^;
構成ミスというやつですね。どうか笑ってやってください。
時間はかかりそうですが今日の夕方には投下に来れそうです!
量は少ないですけど・・・。(-o-;)
では!(^∀^)ノ
酉付け忘れた~(ToT)
おまけに読みづら~い・・・。
>>1です!夕方と言いましたが、興が乗ったので今投下します!o(^O^)o
では!
離れには鍵がかかっていた。
「探索はここで終わりか・・・。」
「・・・。」
「・・・どうした、古泉?」
僕はさっきまでいた家に戻ると、工具箱を持って戻ってきた。
「古泉?」
「・・・どいてください。」
僕は呆気にとられる彼を尻目に工具を取り出した・・・。
「おい!」
僕は彼の制止を無視して南京錠を破壊、ドアをこじ開けた。
そして僕は彼の方を見
「さあ、これで入れますよ。」
と、言った。彼は呆気にとられていたがやがて笑い始めた。言葉もなく。
それを見て僕も笑った。やがて、二人の哄笑が途切れると彼が、真面目な顔で、
「・・・クラッシャーこい~ずみ~」と言ったので、僕はまた笑った。いつもなら大して面白くもないそれがとても面白い。
痛快だ。何故か僕等はハイだった。
ひとしきり笑い終わると僕は
「じゃ、行きましょうか。」
「あいよ。」
中に入った。半ば予想していたことだが、埃があまりに酷かった。前の持ち主はここを全く使っていなかったのだろう。
僕達は広くも無く、埃以外何も無い部屋を進み、やがてそこに着いた。
「・・・」
「・・・」
そこはもう行きたくなかった場所、そこは思い出したく無かった場所。何も痕跡は無かったが僕等はすぐに分かった
そこが祖父の死んだ場所。首を吊った場所。
僕等は無意識に手を合わせ目を瞑り、合掌していた。大分、長いことそうしていた気がする。やがて僕等はどちらからともなく目を開けると、
「・・・行きましょうか。」
「・・・ああ。」
そして、僕等は離れを出る。
改めて考えてみると僕等がやったことは犯罪だ。
「・・・捕まるときは一緒ですよ・・・。」
「・・・馬鹿言え。あの鍵を壊したのはお前だし、俺はにげるぞ。」
そして、また僕等は笑う。
「・・・行きましょう。次は彼女に会わなければ。」
「・・・分かってるさ・・・。」
そして僕等はそこを辞した。
最後に家の前で二人、頭を下げ、二人であの日のように無言で歩き始めた・・・。
ここまで!古泉がファンキーになってしまいました!正直、書いてる間楽しくてしょうがなかったです・・・。(^_^;)
こんなの古泉じゃない!(;`皿´)
と言われそうですが・・・。(^_^;)
こんなんで良ければ是非まだ、お付き合いを!
次が分岐箇所です!何とか予定通りに行きたいなあ・・・。(-o-;)
では、仕事行ってきま~す。(・o・)ノ
話は面白いけど>>1がキモイ
話はいいけど>>1がくせぇ
>>1です。次の投下は今日の19時頃になります。
連投すいません。
真剣に読んでたけど>>88で草生えた
無言のまま、自分達が壊した少女ぎが住んでいた家に辿り着く。
家の前で、僕等は立ち尽くした。考えてみればいくらなんでも彼女はもう、この家に住んでない。自分達はこの家に来る資格は無い。
色々理由を付けて、僕等はインターホンを押せずにいた。
大きな邸宅などではない。本来なら圧倒される理由は無い。
押せばいいのだ。それで事態は動く。
「・・・どうした?早く押せよ・・・。」
「・・・あなたに譲りますよ・・・。」
先程から似たような遣り取りを繰り返している。
埒があかない。
仕方無く僕が押すことにする。押す。・・・鳴らない。
「・・・帰るか。」
「・・・。」
僕はドアをノックする。一回、二回、三回。・・・返事はない。
ここまでが分岐の手前です。残りは今投下します。恐らく推敲が不十分なので誤字、脱字等あるとは思いますが・・・。
では少しお待ちを。
僕はドアノブに手をかける。
「おい!またか・・・。」
ノブを捻る。対して抵抗も無くドアは開いた。
「・・・ごめんくださ~い。誰かいらっしゃいませんか?」
「・・・」
「・・・」
誰もいないのは明らかだった。
部屋の中は長年の埃が積もり、ゴミが散乱し、床が腐っている。外から見ただけでは分からなかった。長年の変化がそこにあった。
先程の僕の家より酷い。ここを訪れるのは、僕等のような不法侵入者以外有り得ないのは明白だった。
少なくとも何年も人は住んでいない。
「・・・おい、帰ろうぜ。」
部屋の臭いに耐えられないのか彼が鼻をつまみ、顔をしかめながらそう言う。
「・・・二階に人の気配があります・・・。」
僕はそう言うと土足のまま家に上がり、階段を上る
「おい!たくっ・・・しょうがねぇな・・・。」
背後からそんな声が聞こえ足音が此方に向かってくる。
僕は振り向きもせず階段を上がる。
ゆっくり、ゆっくりと・・・。
そして、気配を感じた部屋の前で立ち止まる。
「・・・。」
「・・・。」
部屋のドアは引き戸だった。ドアにはプレートが掛かっているが、掠れて名前は読み取れない。
だが、僕は確信していた。ここが彼女の部屋だろうと・・・。
僕はその扉を一気に引き開けた・・・。
ここまでです。続きはいつになるか分かりませんが、今日中に一回は投下できると思います。
量は少ないと思います。
乙です
扉を開けた先に゛それ゛はいた。その部屋は他と違い明らかに掃除が行き届いており、生活感があった。確かな生命の息吹が感じられるそのいかにも女の子らしい部屋の一角に彼女が頭だけ外に出た状態で此方に背を向け
座り込み、毛布を被って震えていた・・・。
今まで僕の後ろにいた彼が、僕の前に出、彼女の元に歩み寄る。
そこにいたのはあの子だった。あの時壊した彼女がそこにいた。僕も彼女の元に行こうとして・・・
そこで、初めて違和感を覚えた。
僕は何故゛それ゛が彼女だとすぐに分かった?
そこで漸く気付いた。彼を止めないと・・・!
「キョン君!駄目だ!その子は・・・!」
止められなかった。彼が゛それ゛に触れた瞬間、彼は消えた。空気中に粒子が細かくなり、文字通り消えてしまったのだ。
携帯に着信。呆然としたまま、惰性的な動作で携帯をポケットから取り出す。
液晶には・・・
長門さん・・・!
僕は電話に出た。
「もしもし!長門さん!長門さん!」
「・・・彼がこの時間平面上から消えた。」
「長門さん!僕の目の前で彼は消えました!彼は一体どこに・・・!?」
その時、僕は見た゛それ゛が立ち上がり此方にその首を振り向けようとし・・・!
「・・・長門さん・・・後のことは頼みます・・・どうやら、僕は彼と共に行くことになりそうです・・・。」
「・・・。」
長い沈黙の後やがて・・・
「・・・そう。分かった。任せて。」
それは今、一番僕にとっては頼もしい言葉だった。
「ありがとうございます。長門さん。」
「・・・いい。必ず彼と一緒に帰ってきて。」
「ええ。勿論です。」
その瞬間゛それ゛が此方を向き
僕の意識は途切れた・・・。
ここまで。どうしても読み辛くなります。頑張りますんでもう少しお付き合い下さい。
多分無理だと思いますがいけそうなら今日中に投下に来ます。では。
ホモ
うん、やっぱり話は別にいいが>>1がきもいわ
これで社会人とかちょっと引くレベル
気が付くと僕は彼に揺さぶり起こされていた。
「・・・大丈夫か?」
「・・・僕は大丈夫です。あなたも・・・問題は無さそうですね。」
「・・・俺は確かに大丈夫だが・・・古泉、ちょっとそこのカレンダー見てみろ。」
彼に言われて壁に掛かっていたカレンダーを見やり驚いた。
「これは・・・」
「ああ、どうやら俺達は過去に来ちまったらしい。」
「・・・冷静ですね、随分。」
今までの彼からは考えられない。
「ん。何、色々あったからな。それに・・・」
「・・・今までに比べたら危険度は低そう・・・と?」
「・・・まあ、そんなトコ、だ。」
階下から物音が聞こえた。僕等がいるのは先程と同じ部屋である。過去の・・・
「・・・結構ピンチでは?」
「ん~何とかなるんじゃないか?」
階段を上がる音がする。
「どうします?」
「この部屋に隠れ・・・る所がないな・・・。」
僕は部屋の中を見渡し・・・
「・・・窓から飛び降りましょう。」
「・・・マジか。」
「ええ。マジです。」
彼は渋っていたが見つかっては元も子もない。了承した。
急いで窓を開け、身を乗り出し飛ぶ!・・・着地。彼も問題無く着地し、窓も閉めてきたため、痕跡はほぼ消えたことになる。
唯一の問題はクレセント錠は外から掛けれないことだが・・・さて。
誰にも見られなかったのは幸いと言えるだろう。僕等は近くにあった公園に向かい、状況の整理を始めた。
まず、ここが過去の世界であるということ。時間軸は自分達の小学生の頃だと言うこと。
携帯が使えず朝比奈さんや長門さんと連絡が取れないこと。
「・・・」
「・・・」
「・・・考えれば考えるほど不利ですね。」
「だな・・・」
さて、これからどうしようか?
ここまで。今日はもう投下出来ませんね。明日以降になります。
>>1の性格については何を言われても進歩は無いので、話が気に入ったのであればそっちを重視することをお願いします。
>>107
わかったって言ってんだから黙ってろボケ
性格がどうこうではなくて
自分語りは極力控える
レスにいちいち反応しない
ようにしてほしい
このレスにもいらない
それさえ守ればあとはのんびり自由に書けばいい
すぐ完結できないならなおさらゆっくり時間かけてやればいいさ
書き分けとage、sage案採用ありがとう
ただ古泉はキョンにたいして「キョン君」とは言わないんだな…
細かいかもしれないけど違和感がすごい
昔からのあだ名ってことでない?
違和感はあるけどね
乙
「・・・そうだ。お腹、空きませんか。」
「はっ?何だよいきなり・・・今そんな場合じゃ・・・」
「こんな時だからですよ。腹が減っては戦はできん・・・と言うでしょう。・・・今、そこのコンビニで何か買ってきますよ。」
そう言って僕は彼の背後にあるコンビニを指し示す。
「・・・どんだけ食うんだよ、お前は・・・。まあいい。それじゃ頼むぞ。」
「ええ。それじゃ行ってきます。」
彼の横を通り過ぎようとして、そこで漸く気付いた。
「・・・と、忘れる所でした。小銭貸してくれませんか?」
「はっ?何で小銭・・・って顔近ぇよ!」
ついでに悪戯心の芽生えた僕はワザと顔を近づける。
別にそう言う趣味があるわけでは無いが彼の表情が面白いのでつい、やってしまう。
それに彼を見る限りそう言う趣味があるのは彼の方なのではないかと思っている。
「これは失礼。」
僕はニヤニヤしながら顔を離す。
「で?何で小銭がいるんだ?札があるだろう・・・それともそんなに金が無いのか?・・・長い付き合いだし金ぐらいまともに貸すぞ?」
友情と言うより腐れ縁って感じだけどなと彼は笑う。
ここまで。次の投下は18時頃です。
乙
>>1です。レス感謝です。
少し早いですがこれから投下します。
「いえ。そうではなくて。僕等のお金は・・・」
「あっ!そうか・・・」
そこで彼も漸く気付いたようだ。僕等の今持ってるお札とこの頃のお札はデザインが違うので使えない。
「・・・硬貨もここの年代より新しい年代のものは使えない・・・。」
「ええ。なので小銭をお借りしたいと。」
・・・結局五百円程度しか集まらず仕方なしに僕はパンを二つ購入した。
飲み物は公園の水で済まし、二人でパンを食べた。一般的男子高校生には厳しい量だが腹に入れたおかげで少し、頭が回ってきた。
今の状況を改めて整理してみる。最終目標はやはり元の時代に戻る事だが、方法が無い以上、今は考えるのは止めた。
現状必要なのは当面の食糧と寝る場所。
まさか、この公園で寝てる訳にも行かない。郊外ならいいが、ここは住宅街だ。すぐに通報されるだろう。
まず、お金がいる。
「・・・そうだ!長門に・・・」
「携帯が使えないうえに交通費が無い以上彼女との接触は不可能です・・・助けを待つ方法もありますが今すぐ来れるとは限りません。現に今も来る気配が無い。」
「・・・打つ手無し。八方塞がりってわけか・・・。」
「・・・あなたにしては難しい言葉を使いますね。」
「・・・俺は文系だからな。」
こんな遣り取りをしてる場合では無いのに暫く僕等は雑談を続けていた。
気が付くと空はすっかり茜色に染まっていた。
「・・・夕方か。」
「・・・しっかり話し込んで仕舞いましたね。」
「・・・そう言えば俺達が居なくなって向こうでは何の影響も無いんだろうか・・・。」
「・・・あなたが消えたとき長門さんから連絡がありました。その時消えた後の事をお願いしました。」
「長門か。あんまりあいつに負担はかけたくない。早く戻らないとな・・・。」
「ええ。そのことですが先程行ったコンビニで興味深いことが分かりました。」
「何だ?」
「僕は中に入ると何気なしに雑誌コーナーに向かったんです。」
「・・・まぁ俺もコンビニ行くとそんな感じだな・・・。」
「それでですね・・・。週刊誌を手に取ったときすぐにおかしなことに気付きました。週刊誌と言えば普通、タイトル、記事の説明、背景は芸能人の写真、ざっとあげただけですが普通の週刊誌の表紙はこんな感じですよね?」
「・・・まぁ普通はな。」
「ですが、その週刊誌は違いました。確かにさっき言ったとおりのものは揃っていましたが・・・明らかに不自然でして・・・。」
「・・・勿体ぶらずに早く言え。」
おっと、怒らせてしまいましたか。話を膨らませたくなるのは悪い癖ですね。
「すみません。その週刊誌は記事の説明が平仮名以外は明らかに見覚えの無い字でタイトルは合ってるんですがね・・・。秀逸だったのが写真はある女優さんだったのですが、他のタイトルの違う週刊誌全てが同じ写真だったんです。」
「・・・何だ、そりゃ」
「まだ、あります。中身は全て真っ白なページで、どの週刊誌もそうでした。」
「・・・」
「余談ですが新聞に至っては表紙が既に読めない。・・・立ち読みは出来ませんから中身は確認してませんがね・・・。」
「・・・。」
彼は考え込んでいるようだ。そんな彼に言う。
「これ、何かに似てると思いませんか?」
「・・・何かって何だ?」
「・・・いいですか?週刊誌はタイトルと平仮名以外まともに読めなかったんですよ?」
「だから何だ?」
「・・・ここは近くに僕等が通ってた学校がありますね・・・。」
「勿体ぶるな。」
「いえ。だからですね、何かに似てると思いまして、あなたの妹さん、今小学生ですよね。分かりませんか?」
「・・・」
どうやら本当に分からないらしい。
とはいえ僕も流石に意地悪でしたかね・・・。
「・・・不思議と漫画は一部ですが読めたんですよね。」
「・・・ここは子供の記憶の中、ということか?」
「ええ。まだ、はっきり断言は出来ませんがね・・・。」
僕としても思いつきで確信は無い。でも、何となく間違いでは無い気がした。
ここまで。続きは多分、明日以降になると思います。
乙
いいね
続きが気になる
乙
>>1です。レス感謝です。
何とかある程度まで書き上がったので今から投下します。
「・・・厳密に言えば、そういう能力を持った、僕等と同年代位の人間・・・と言った所でしょうか。」
「嫌に具体的だな・・・特徴だけ聞けばハルヒを思い浮かべるが・・・。」
「涼宮さんにはあなたをここに飛ばす理由がありませんね。」
「?何で断言出来るんだよ?」
・・・本当に分からないらしい。相変わらずの朴念仁っぷりだ。
『僕の口から伝えても意味ないですしね・・・。』
「さあ?何故でしょうね・・・? 」
言外に含みを持たせそう言ってみる・・・
「?・・・しかしハルヒじゃないとすると・・・まさか、佐々木が・・・!」
・・・気付かなかったらしい・・・。涼宮さんの気持ちを思うと・・・本当にやりきれませんね・・・。それにしても佐々木さんとは・・・。
「彼女にもあなたをここに飛ばす理由はありませんね。根拠はいくつかあります・・・彼女は少なくとも涼宮さんより理性的な方です。むやみやたらに誰かを飛ばしたりしない。」
「俺に用があったのかもしれないだろ?」
何故そうなるんだ・・・。
「・・・あなたにご用事でしたら、彼女があなたの家に行く、近場のファミレスにでも呼び出す、時間や場所を気にするのなら¨自分¨の閉鎖空間に呼び込む、その場合でも多分、あなたの了解をとると思いますが・・・。」
「ざっと挙げただけでもこれだけの選択肢があります・・・。」
「・・・」
彼はまた考え込んでしまった・・・。
答えはもう出ている筈なのだが・・・。
「・・・まさか、本当に分からないのですか?」
「・・・ああ。見当もつかない」
・・・本当に分からないのだろうか。
認めたくないだけでは・・・?
「・・・では、僕から・・・僕達をここに飛ばしたのは・・・と。雨ですね。」
「・・・おいおいヤバいぞ、この量」
「あそこに屋根付きのベンチがあります。とにかくそこへ・・・」
僕達は急いでそこへ向かった・・・。
「うお!スゲェな・・・。」
かなりの量の雨粒が落ちてきている。
「・・・幸い、通り雨のようです。止んだらすぐ、寝床を探しましょう・・・。」
「・・・そう言えばさっきの話・・・。」
「・・・明日にしましょう・・・僕もまだ、確信はありません・・・。」
「・・・んっ、そっか・・・。」
心なしか彼が安心したように見えたのは気のせいだと思いたい・・・。
元の世界に戻るならこの問題は必ず直面しなければならない・・・。
結局、今日は郊外の公園に行きベンチに横になって眠った。
明日からの事など不安はあったし、固いベンチの上で寝られるか・・・という懸念もあったのだが、二人とも疲れていたらしく瞬く間に眠りについた・・・。
ここまで。続きは何時になるか分かりませんが多分、今日中にもう一回投下できると思います。
>>1です。遅くなってすみません。
これから投下します。
目が覚めたのは明け方だった。やはり、朝まで熟睡は無理だったらしい。
取りあえず彼を起こすことにする。
「・・・おい、何だよ・・・まだ四時じゃないか・・・。」
彼がゴネる。
「・・・こんな所で朝まで寝てたら注目の的になる可能性がありますが・・・。」
「・・・分かった・・・。起きる・・・。」
これからのことを話し合うことにする。
と言っても当面の目的は・・・。
「・・・寝床と・・・」
「・・・食糧の確保ですか・・・寝床は当分ここにするとして・・・食糧は・・・」
「・・・望みは・・・薄い、か。」
「・・・我々は現在、後ろ盾どころか戸籍も無いも同然です。基本的に水だけで済ませましょう・・・」
そう言って僕は公園の水道を見やる。
「・・・本気で言ってんのか。」
「ええ。他に方法はありません。・・・他に妙案でも?」
彼に水を向ける。
「仕方ないか・・・。」
そして僕達は元の世界へ戻る手掛かりを探し始めたが・・・
別に当てがあるわけでもない。結局二人して朝靄の中を夕方まで只、ブラブラしていただけだった・・・。
「・・・。」
「・・・。」
お互いの顔を見れば収穫が無いのは明らかであり、見たくもない現実を直視する羽目になった。
「・・・食事にしますか・・・。」
「・・・食うもんなんてどこにある?」
「あるではないですか・・・。」
僕は蛇口を指差す。
「・・・。」
「・・・。」
こんな生活が一週間も続き・・・最後は口を聞くことすら無くなっていた。
「・・・。」
「・・・。」
最近は一言も喋らずお互い歩き始める。
・・・そしてそんな生活に変化が訪れたのが十日目の事だった・・・。
短いですがここまでです。明日は恐らく投下できないので、続きは明後日以降になります。
間違えました。投下できないのは今日ですね。明日からはできると思います。
>>1です。誰も見てないようですがこれから投下します。
その日の散策中、すれ違ったのが十日振りに見る彼女だった。
見つけたからといってまさか、声をかける訳にも行かなかったが、その後彼が戻ってからいつものように゛食事゛をしていると何と彼女がやってきたのだ。母親を連れて。
彼の母親の話によると現在僕等は近隣住民の間で完全に噂になっているらしい。既に通報しようかというところまで話が進んでいる・・・と。
彼女の母親は彼女に言われ素性の確認にきたらしい。素性といっても『あなたのお子さんの元同級生ですよ・・・。』とは言えない。僕が黙っていると彼が「俺達は遠い親戚に当たりましてで訳あって家出してきまして・・・あっ、警察に言うのは止めてください。俺達にも家に帰れない事情がありまして・・・。」
こちらが呆気に取られる中、彼の口はものすごい勢いで嘘を紡ぐ。それは言葉の奔流、濁流。こういう誤魔化しの類は僕の十八番だった筈なのだが・・・。そんな僕を尻目に彼の情感たっぷりな物語は続く。
彼の話を要約するとこうなる。
彼には随分前から母親しか居らずある日母親が滔々亡くなってしまったのだが、その母親が貧しい家庭財政を必死に遣り繰りして自分の為に貯金をしていた事を知った。
本来ならそのお金は当然彼のものになるはずだったが、そのお金を巡って彼の親戚一同が争い始めたと言う。
それも通夜の席で。
途方に暮れた彼に声をかけたのがかなり遠い親戚の子供で昔は一緒に遊んだこともあったが最近すっかり疎遠になってしまっていた僕だった。
聞けば僕の家も同じ状態だと言う。
実際その時話を横で聞く僕の顔は引き攣っていたことだろう。・・・勿論二人の顔など見れなかった。
自分の現在の状況を打ち明けた僕は家出しようと提案したと言う。
そして僕等は着替えと僅かな蓄えを持ち通夜の席を抜け出した。
そして現在に至る。
明らかに破綻色の強い話である。一番の問題は今、僕が着ているのは彼の服だということだが・・・
僕は改めて自分の服を見る。
多少くたびれているとはいえ明らかに今、彼が着ている物より・・・正直、眉唾もいいとこ。そう思いながら二人を改めて見ると・・・二人とも真剣な顔をしていた。母親は何か考え込んでいたが・・・やがてにっこり笑うと娘を見やり「・・・お兄ちゃんが出来るわよ。それも二人も。」
それを聞いた彼女ははにかんだ笑みを見せた。それを見て僕は太陽のようだと思った
今なら彼が忘れていた理由が分かる・・・彼女は・・・その少女は・・・涼宮さんによく似ていた・・・。
ここまで。多分今日中にあと二回来ます。
金将 桂馬 私に負けたのではないよ 征龍 に負けたのだよ
気が付けば僕は彼と一緒に二人の後について歩いていた・・・。
現実感が無い・・・。まさか、こうもあっさり誰かの庇護を得られるとは・・・それにしても凄いのは・・・
「・・・よく、咄嗟にあんな嘘が付けましたね・・・。」
「ん?・・・ああ、さっきのあれか。」
彼だ。
「・・・あれなら、ここに初めて来たときぶらついた時から既に考えていたんだ。俺達はここでは不審者だ。色々聞かれても困るしな。」
ここ最近の彼には驚かされる・・・。
「・・・警察が調べりゃあすぐ分かることだが・・・まあ言い訳は絶対に必要だしな。」
「・・・」
僕は何も言わなかった。いや、言えなかった。彼との間に越えられない壁を感じる。
「おいおい。そんな顔する事はないだろ・・・俺だってこの結果は予想外だっての。」
「着いたわ二人とも・・・あらそんなにくっ付いて、二人はそう言う関係?」
「「違います!」」
僕達は慌てて離れた。二人に話を聞かれないよう顔を近づけて話していたため誤解されたようだ。
「・・・そう。私は別にそれでも構わないのだけれど。」
真顔で言われると冗談に聞こえません。お母君・・・。
「だから違うんですよ!」
「僕からも断言します。そんなことはありません。」
「だから私は気にしないわよ。・・・娘も別に気にしないと思うわよ。そういう本をよく読んでみてるみたいだし、ね。」
「ちょっと!お母さん!?」
彼女が母親に抗議しているが、それに対し母親は笑っているだけ。
彼の方はもう一度抗弁を試みたのだろう。口を開いた所で・・・
「そうだ!買い出しがまだだったのよね!今、お金とメモを渡すから買ってきて貰えるかしら?」
結局彼は弁解を諦めたようで、その後は二人で
「・・・はい・・・。」
力無く呟いた。
メモと財布を貰い僕等は近所のスーパーに向かう。
「 ・・・嵐のような方でしたね・・・。」
「・・・ああ。タイプは違うがハルヒに似ている。」
母親については同じ印象を抱いたようだ。
「・・・似ているで思い出しましたが・・・娘さんは・・・」
「・・・ああ、驚いたな。ハルヒに似ていた・・・というか瓜二つだった・・・。」
今思い出してもよく分からない話だ・・・。
暫く、彼女について話している内に店に着く。
そこは僕達も利用したことがある場所だった・・・。
ここまで。酉ミスった・・・。
夜にまた投下します。
短いですが今から投下します。
考えてみれば、来たことがあるのは当たり前だろう。自分達はこの町に住んでいたのだから・・・。
「・・・ここって俺達の世界のこの町にもまだあるんだろうか・・・。」
「・・・一応大手チェーン店の一店舗ですから・・・あると思いますが・・・。」
僕としても普段この町に頻繁に帰ってくるわけじゃないから分からなかった。
ちなみに十日前にはそんな事考えてもいなかった。
「・・・ところで、何を買うんでしょうか?」
メモは彼が持っていた筈だ。
「・・・え~っと何々・・・やけに多いな・・・まず、大根、卵、人参、玉葱、白菜、キャベツ、レタス、長葱、小松菜、サンマ、ブリ、鯖、イワシ、椎茸、豚肉、挽き肉、鶏肉、味噌、チーズ、砂糖、塩、料理酒、醤油、油、マーガリン、ベーコン、ソーセージ、米、カレールー、etc 」
「・・・」
「・・・」
開いた口が塞がらないとか、閉口した・・・というのはこういう時使うのだろうか・・・。
その後は二人して地獄の道(ロード)を満喫した。
半ば予想通り夕食はカレーだったが、味は思い出さないようにする。
そのカレーにはこの日買った食材が全種類入っていた・・・。
僕が・・・
「まったりとしたコクのある味ですね・・・。」と言うと
「・・・そうよ。カレーは何にでも合うんだから」
という遣り取りは彼女からの過激なジョークだったんだと思う。
いや、そうに決まってる。間違っても・・・
「・・・次はアイスクリームを混ぜてみようかしら」
というのは聞こえなかった。
ここまで。
乙カレー
腐
乙カレー
腐
>>1です。レス感謝です。もう見てる人はいないと思ってました。
今から投下します。
その日は改めて自己紹介をし、久し振りにまともな食事をしたせいか、すぐに眠りについた。
部屋は相部屋かと思ったが、『部屋は空いてるので好きにしてかまわない』との事だったので彼と相談の上、部屋を別々に使わせてもらうことにした。
考えてみればこの家は二人には明らかに広い。何か理由があるのだろうか・・・。
勿論、僕達が小学生の頃に同級生の少女の家庭事情など知っていたはずもない。
「・・・こういうことは詮索しない方がいいのでしょうね・・・。」
そんな事を考えている内に僕は眠りに就いた。
朝、僕が起きると台所からいい匂いが漂ってくる。そのにおいに誘われるように僕が台所に向かうと・・・
何と、少女が一人で料理をしていた。
「・・・あっ、おはようございます。夕べはよく眠れましたか?」
小学生とは思えないほど礼儀正しい。
「おはようございます。ええ。久し振りにゆっくり寝られました。」
「そうですか。それは良かったです・・・簡単ですけどもうすぐ朝食が出来ますからちょっと待っててください。」
小学生ということもあり小柄な彼女は踏み台に乗り一生懸命に料理をしている。
「・・・何かお手伝いすることはありますか?」
流石に何もしないのも悪いので聞いてみる。
「・・・ありがとうございます。でも、もうすぐ出来ますから。」
そういってまた、あの笑顔を見せる。
「・・・そうですか・・・。それじゃあお皿を並べましょう。棚に入ってるものでよろしいですか?」
大きめな食器棚に申し訳程度に入っている皿を指差しながら言う。
「あっ、すいません。じゃあお願いします。」
「はい。承りました。」
胸に手を当て恭しく頭を下げる。
「フフ・・・一樹さん。面白いですね。」
驚くほど大人な対応をされてしまった。
やがて、彼女の作った朝食が食卓に並ぶ。
「・・・えっとキョンさんはまだ・・・?」
「そのようです・・・せっかくの朝食が冷めてしまいますね・・・ちょっと起こしてきます。」
「あっ!いいんです。多分、お疲れでしょうし・・・。」
「・・・そうですか・・・。」
僕は椅子に座り直した。
ちなみに彼女が用意した朝食はベーコンエッグ、焼き魚、ほうれん草のおひたし、ご飯だった。
『これを簡単と言い切りますか・・・。』
自分も料理をする方だと思っていたが彼女にはもしかしたら勝てないかもしれない・・・。
短いですがここまでです。
出来たら今日中にもう一度投下します。
投下します。
「・・・すごいですね。朝はいつもあなたが?」
「いつもは朝一人なので料理はしません。前はお母さん、夜だけ働いてたから作ってたけど・・・。」
家庭事情には踏み込まないつもりだったが居候するとなればそうもいかないだろう。
「・・・そうですか・・・。」
きっとかなり寂しいだろう。
「・・・そんな顔しないでください。お母さんは昨日みたいに無理をして一緒に居てくれますし。今は・・・お二人が居ますから・・・。」
そうやって彼女は笑った。
それから暫く雑談をしていたがやがて・・・
「・・・私はそろそろ学校に行きますけどお二人は今日は予定ありますか?」
「・・・おや、もうそんな時間ですか?・・・ふむ、今のところ予定はありませんね。強いて言うなら働きに出たいところですが・・・。」
あまり二人に迷惑をかけるわけにはいかない。
「・・・母から伝言です。これから必要なものもあるでしょうから゛これ゛で買ってくるようにと。」
そういって彼女が封筒を二つ手渡す。
中を見ると何と三万円も入っていた・・・。
「・・・すいません。こんなに受け取るわけには・・・。」
彼女に言っても仕方ないと思いつつ、ついそんな言葉が口をついた。
「・・・母は給料日前だから少ないけど・・・って申し訳なさそうに言っていましたよ。」
「・・・。」
言葉もない。
「・・・お仕事に関してはお二人が落ち着いてからで良いそうです。それに、お二人は履歴書に素性を書けないでしょう?」
「・・・はい・・・。」
「当面は私や自分が居ないときに掃除なんかをしてくれたらいいそうです。勿論毎回じゃありませんよ。・・・後は給料日にちゃんとお小遣いを渡すから悪いことはしないでね・・・だそうです。」
「・・・」
「・・・それじゃ、私は行きます。・・・あっ!出掛ける時は戸締まりお願いしますね。母から預かった鍵ここに置きます。家にある漫画やゲームは好きに使っていいですから。お菓子も食べていいですが食べ過ぎないように。お昼は冷蔵庫に入ってますから。じゃあ行って来ます。」
「・・・あっ!行ってらっしゃい!」
彼女は笑顔で手を振りながらドアを閉めた・・・。
ここまで。
投下
その後彼を起こし、伝言を伝え掃除・・・をするつもりだったのですが・・・
「・・・リビング綺麗だな・・・。」
「・・・そうですね・・・。」
「・・・やること無いな・・・。」
「・・・。」
結局これから必要な生活用品を買いに行き帰ってきたところで昼食、その後は彼女の言葉に甘えゲームをしていた。
「・・・んっふ・・・また僕の負けですか・・・。」
「・・・お前電子ゲームも弱いのな・・・。」
ちなみに僕達がやっているのは格闘ゲーム。当然イカサマは出来ない。
ハンデとして彼には縛りプレイをお願いしているのですが・・・
『十連敗・・・』
流石にヘコみますねコレは・・・
結局娘さんが帰ってくるまでしましたが勝てませんでした。
まあ彼女に彼の相手をしてもらった所・・・ストレート負けだったのでざまあ・・・ゲフン!ゲフン!・・・失礼。溜飲は下がったので良しとしましょう。
只・・・
「お母さんは私の倍は強いですよ」は僕の記憶にはない。
彼の・・・
「ノーダメージのこいつより強いって・・・」
ていうのも知らない。
ここまで
おつです
>>1です。レス感謝です。投下します。
その後は彼女曰く自分より強い母親が一時帰宅し彼と勝負したが……
同情した。実際彼には言葉をかけれないがそう思った。母親が……
「まだ、三十パーセントよ♪」というのは聞き間違いと言うことで。
母親の料理を再びいただいたが……今度は美味しかった。お世辞は勿論抜きで。食事の後娘さんに母親の料理について聞いてみると……酷いのは一部の料理だけで後は普通に美味しいとの事。
その後母親は再び出勤。娘さんも学校の準備をしに部屋へ行くようだ。
「……私はもう寝ます。ゲームはやっててもかまいませんが十一時には切っててもらえますか?ご近所のご迷惑になりますし……」
居候である僕達に断る理由は無い。二つ返事で了解し、彼女は部屋に入っていた。
とりあえずゲームは十一時までやっていた。
「……おい、もういいんじゃないか……?」
「……そうですね……」
僕達は明らかにどうやって戻るのかという話題を避けていた。普通に考えれば聞くべきなのだ彼女に。
彼女と自分達の部屋がある二階を見上げる……。
彼も見ているのは分かったが僕も彼も何も言わない。僕達は無言のままどちらかともなく自分の部屋に戻った。
次の日は彼もちゃんと起きてきた。口には出さないが彼女も嬉しそうだった。
「行って来まーす」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい」
そんな遣り取りを交わす。彼女は出掛けた。さて……
「……続きと行きますか」
「……おいおい。あれだけ負けてまだ挑むのかよ?」
「んっふ。諦めが悪いのが取り柄でして……。」
「たく。しゃ~ねぇ~な~。」
その後は二人でまたゲームをしていた。……実際彼がこれからの事を話し合おうなどと言うわけは無いだろうと思っていた。時間が過ぎ、彼女が帰宅し彼が負ける。母親が帰宅し彼を完膚無きまでに叩き潰す。そんな時間が一週間ほど続いた。
彼はいつの間にか娘さんを倒せるようになり、母親からは本人の言うことが嘘でなければ七十パーセントまで引き出したらしい。
ちなみに僕はと言えばゲームはあまり上手くならないもののこの家で時々キッチンを任せてもらえるほど馴染んでいた。
ちなみに彼も簡単な料理なら腕を振るっていた。……いつの間にか元の世界に帰らなければいけないという事を忘れ始めていた……。
ここまで。
最初読みづらかったけど読みやすくなってますし、話も面白いです!頑張ってください!
乙です。
>>1です。短いですが投下します。
今回はエンディングの分岐があります。最後に選択肢を出しますので良ければ選んでください。
では行きます。
その日、僕達はいつも通りに過ごした。変わったことがあったとすれば……彼が母親を煽り過ぎ九十パーセントの力を出させ、何も出来ずに潰されたことだろう……あっ……彼が睨んでる。物凄く睨んでる。それはもう親の敵を見るかのよう……訂正します。今日は何もありませんでした。はい。
しかしその夜のこと……僕はトイレに行き、部屋に戻ってきました。すると……図ったようなタイミングで携帯が鳴りました。
この世界でこの携帯は圏外になっていたはず……しかし電話は鳴り続けている……僕はその電話を……
ここまで。古泉は電話を取ったか取らなかったかを投票してください。期限はとりあえず明後日までということにします。
明後日の時点で書けるか分かりませんがとりあえずそうします。では。
取る!
キョン「例えあの常時ニヤケスマイルの携帯アンテナが圏外でなくバリ3だったとしても、『この世界で古泉の携帯が鳴る』ということは、明日から人類全員が地動説から天動説にいきなり鞍替えすると同じくらいにはありえない事である。(ハルヒぱぅあーはこの際置いとけ)何故ならば俺達の知り合いと呼べる人間は今の所彼女と彼女のママンだけであり、更に言えば俺達は彼女達を含めた誰とも赤外線通信をした覚えもない。"今"の俺達のケー番を知る人間なんていうのは仮に地球上全員のアドレスを調べたとしても絶対に0だ、と胸を張って言える。にも関わらず我等が副団長の携帯の着信音を鳴らせるということは、所謂何らかのハルヒ的or未来的または宇宙的もしくは超能力的チカラを使用し干渉したという事である。それ即ち、電話の主はハルヒ的未来的宇宙的超能力的陣営に所属し、今回の件について異変当初から認知していた上にこの異世界?に干渉できる人間に限られる。そして、俺が知る限りそんな人間には一人しか心当たりはない。対有機生命(以下略)、SOS団団員その2、長門有希だ。もし長門が他人に今回の件をバラした、もしくは協力を求めた、嗅ぎ付けられた等々の諸事情がない限り、電話の主が宇宙人ズや今回の件を"既に知っている"はずの未来人陣営の誰かという事はないのである。長門がミス、手に負えないetc…とも思えん。つまり、この電話の主は長門と考えていいだろう。ひょっとしたら何らかのヒントを与えてくれようとしてるのかもしれん。だが今回に限っては遠慮したい。何故かって?これは"俺と古泉の問題"だからだ。できる限り関係ない奴からの干渉は最小限に止めたい。それが助けであってもだ。これは、俺達だけで解決すべき問題だし、仮にこれが最後の脱出法だったとしても俺は構わないね。覚悟の上だ。それに、もし例えこの世界から出られなくなったとしても、我等が団長様は団員が2名も欠ける事は決して許さず、どんな手を使っても絶対連れ戻す。アイツは、そういう奴だからな…という訳で
アンケートへの答えは『取らない』だ」
すげえ
勿論取るだろう
そんなだらしねー事はさせねぇよ
>>1です。某スレで誤爆し酉を晒してしまったので変えました。
投票の結果は取るが二票、取らないが一票。投票ありがとうございました。まだ来る可能性がありますが取りあえずこれで〆切とさせて頂きます。
さて皆さんにお伝えする事があります。もしかしたらここに一ヶ月以上来れなくなる可能性が出てきました。
現在、ローカルルールが適用され一ヶ月作者、読者どちらからも書き込みが無ければ落ちてしまうそうです。
何とかなる可能性もありますし、極端な話一ヶ月を過ぎる可能性もあります。
こちらから無理に保守のお願いは出来ないので、今から投下する分を見て続きに興味が無ければ落として頂いて構いません。
勝手な事を言ってすいません。
では今から投下します。
僕はその電話を手にとる。着信音は何の変哲も無い呼び出し音。しかし何故か出るのが躊躇われた。
どれくらいそうしていただろう。まだ、電話は鳴り続けている。
「……このままというわけにはいきませんか……。」
考えてみれば別の世界とはいえ今は夜中なのだ、このままでは非常にまずい。
「……」
僕は今まで確認せずじまいだった液晶を見る。
そこには゛長門さん゛と……
僕はボタンを押し、電話に出る。
「……」
出てみれば沈黙。全く彼女らしい。僕から声をかける。
「もしもし。長門さんですか?」
ほぼ確信はあるがやはり疑問調になってしまう。
「……古泉一樹?」
彼女も自信は無いらしい。
「……そちらの世界になかなか干渉が出来ず時間がかかってしまった……。謝罪する……。」
「…いえ。あなたが謝ることではありませんよ……。」
そうだ謝るべきは彼女ではない。今日までずっと問題を棚上げにした僕達の責任だ。
「……あなたに伝えたい事がある……。」
「……」
「……彼とあなたが消える前に会ったのはパーソナルネーム゛宮野亜美゛という個体……合ってる?」
「?…ええ。その通りです……。」
一瞬違和感を感じた。何だろう、この感じ。まるでとても久し振りに彼女の名前を聞いた気が……ここに来てからはずっと呼んでいるはずなのに……?
「そう。今、彼とあなたは彼女と一緒にいる?」
「はい……」
「彼女は小学生の頃一時、彼とあなたと同じクラスだった……。」
「……そうです。」
「……今、あなたがいる世界の彼女の家族構成は?」
「……母親と彼女の二人暮らしです……。」
「……古泉一樹、落ち着いて聞いて……」
聞きたくない。その先は聞きたくなかった。しかし、彼女は続ける。
「……彼女が小学生の頃、母親がいたという痕跡は無い。」
「……それは何を意味するのでしょうか?」
「……私には分からない……。」
「……」
「……あなたと彼がそちらに行ってから既に一ヶ月が経過している。涼宮ハルヒが異変に気づき始めた……。」
「……」
「……古泉一樹、彼と共に戻ってきて……」
「…ええ。勿論です。」
電話が切れた。彼女に僕の言葉が聞こえたかは分からない……。
下でドアの開く音が聞こえた……。
゛母親゛が帰って来たのだろう……。
僕は自分の部屋を出、階段を降り、リビングに向かった……。
ここまで。状況が落ち着いたら見にきます。その時にもし残ってたらまた投下します。
本当にすいません。
では。
あっ最後に一つ。彼女の名前は結局こちらで決めてしまいました。もし、気に食わなければ各自、脳内変換をお願いします。
乙
H
o
まだかなー
>>1です。まさかの保守感謝です。予定より少し早い上に完全に目処は立っていませんが、待っている方もいるようなのでこれから投下します。
エラーが出やすくなってるので途中で投下が止まるかもしれませんがご了承ください。
ではいきます
廊下をゆっくり歩く。リビングからは明かりが漏れている。覗き込むと……
゛母親゛が蛇口を捻りコップに水を汲み口を付け飲み始めた……。
僕は彼女に声をかけた。
「……宮野さん。」
「んっ!?ゲホ!ゲホ!……」
急に声をかけた為、むせてしまったようだ。
「……すみません。驚かせてしまったようですね……」
「……ハア……びっくりした。どうしたの?古泉君?こんな時間に……」
彼女はリビングの時計を見やり言う。ちなみに現在時刻は深夜二時を回った所である……。
「…ええ。少し目が冴えてしまって……」
「…そう。でも夜更かしはしない方がいいわ。貴方はまだ子供なのだから……。」
「……そう、ですね……。」
違う。こんな話がしたいんじゃない。僕は聞かなければならないのだ。彼女に。
「……宮野さん……」
「んっ?何?」
「……いえ。何でもありません。」
駄目だ。何故か核心に触れることが出来ない……。
「……そう。それじゃ、私は寝るわ。明日も早いし。おやすみ。」
「……はい。おやすみなさい。」
そう言って彼女は僕の横を通り過ぎようとしたが……
「……古泉君。」
彼女はそのまま僕に顔を寄せて来た。
「……はい……何でしょう……?」
今なら彼の気持ちは少しは分かる。彼女は極端なくらい顔を寄せて来ている……。
しかも彼の場合と違い、僕に顔を近づけてきているのはかなり容姿端麗な部類に入るとても魅力的な女性である。
普通子供がいる女性でここまで綺麗なひとはあまり居ないのではないのだろうか……?
「……」
「……宮野さん……?」
顔を近付けたまま言葉を発しない彼女に僕は呼びかける……。
「……どうかしましか……?」
彼女はそのままゆっくり顔を近づけ……
ここで僕がされたのがキスや噛みつかれたとかなら僕もある程度対応出来たろう……。
だが、ここで彼女は意外な行動をとった。
彼女は口では無く僕の首の辺りに顔を近づけシャツの襟を掴み横に引っ張ると露出した部分に口を付けた。
「宮野さん!?一体何を!……っ!」
別に噛みつかれたわけではない。彼女はごくありふれた行動をとっただけだ。
やがて顔をあげると僕を見上げた……。
彼女はおおよそ普通の人間が浮かべたりはしない表情をしていた。
口元は妖艶に笑い肌は上気していたがその目は笑っておらず光が無く僕を蔑んでいた。
「……意気地なし」
一言それだけ告げると彼女は僕に背を向けリビングを出て行った……。
気付くと僕は床にへたり込んでいた。どの位そうしていたかは分からない。僕は立ち上がると洗面所に向かい鏡に彼女が口を付けた部分を映してみた。
「……」
そこには゛痕゛が残っていた。僕はある言葉を思い出し呟く。
「……キスマーク……」
これは……かなり怖い人を相手にしたのかもしれませんね……。
みっともないが自嘲するしかない……。少なくとも僕は今回彼女に完全敗北したのだ……。
勿論、酔った彼女の冗談だと思うのは簡単である。只……
「……お酒の匂いは一切しませんでした……。」
認めるしか無い。恐らく彼女は気付いたのだ。僕が長門さんのヒントにより全てに気付いたことに。
あれは言葉は発破をかけてる者のそれだが完全に警告だ。
彼女は強敵だ。彼女゛宮野亜美゛は。
ここまで。待たせたわりに量が少なくてすいません。
早めに続きを投下したい所ですが完全に目処が立ったわけでは無いので暫く投下は出来ないかもしれません。
ちなみに今回は結局なんだかんだいってちょくちょく来てはいましたが結局投下は出来ませんでした。
目処が立ち次第また投下に来ます(予定通りなら次はそんなにかからないと思います……。)
では、失礼します。
おおー!
待ってました
全力で保守!!
乙です。
ほっしゅ!
>>196 そうなのか… でも保守!
s
は?
>>1です。保守感謝です。これから投下します。
それからは彼女からは何のアプローチも無かったが牽制としての効果は確かにあった。
あれから一週間が経ったが僕は彼に何も話せずにいた。もうあまり時間は無いだろう。
長門さんからはあれから何の音沙汰も無い。彼女の話が本当なら向こうで経過した時間は一週間ではきかないだろう……。
急がなければならない。だが、それも厳しい。何故なら゛彼女゛があの日以来ずっと家に居るのだ。
休みを取ったと本人は言っているが……あの日の事を思い出してみる……
正直、僕はあの眼に震えた……。勿論、性的快楽が無かったとは言わない。だが、恐怖の方が大きかった。戦慄し恐慌した……。あの後叫び出さなかったのが不思議な位だった。
僕はあの魔女に勝たなくてはならない……
『僕はペルセウスですか……。しかし何とも……』
やはりそう言うのは彼の役割だろう。とりあえず僕は目の前の怪物ゴーゴンがメドゥーサである事を祈ることにする……。
とはいえそれでは勝てても戦いは終わらないとゆう暗喩になってしまうかもしれないが。
さて、件の怪物が今何をしているかと言えば……
『……グワァー!』
『やったドン!』
「……あ~また負けた!もう一回やりましょう!」
「……良いわよ。何回でも相手したげるわ!」
「……」
彼と共にボンバーマンに興じていた。
『牽制を受けてる気はしますがどうにも緊張感は無いですね……。』
実際これも彼女の手かも知れないが……一応言ってしまえば僕は参加していない。到底二人と勝負出来るレベルでは無かった……。
ちなみに娘は今学校である。帰って来てこの状況に加われば恐らく彼は開始早々に消えるだろう……。
只、相手が母親だけでも善戦してる訳では無い。さっきはマリオカートをやっていたが結果は言わずもがな……いや、いわぬが花である。実際彼は一時間程真っ白だった。
「……あらもうこんな時間。キョン君、古泉君、悪いんだけど買い出し行ってきて貰えるかしら?」
何度目かの戦いが終わった頃彼女がそんな事を言った。
チャンスだ!言うなら今しかない……!僕達は二つ返事で受けると家を出た。
彼が時折話しかけて来るが僕の耳には殆ど入っていない。どう切り出すかそればかり考えていた。
「……古泉?どうかしたのか?」
考えが纏まった訳では無い。でもこれ以上時間はかけられない……。
僕は意を決して口を開いた……。
「……あなたにお話があります……」
ここまで。
乙
乙
捕手
>>1です。レス感謝です(保守まですいません)短いですが投下します。多少酒が入ってるときに書いてしまったので文章の整合性が取れていないかもしれません
あまりにもひどければ指摘してください。最悪手直しして再投下します。
ではいきます
僕は長門さんから聞いたことも母親の方が宮野亜美だと考えていることも……(キスマークについてはさすがに止めました)
「……そうか……あの人があいつだったのか……」
「あくまでも可能性の話です。只、ほぼ間違いないかと……」
「…それで?お前はどうしたいんだ……?」
「……どうとは?」
「…古泉……とぼけても無駄だ……お前……帰りたくないんだろう……?」
「……」
「なあ。古泉」
「…そうです。僕は帰りたくない。」
言ってしまって楽になった。そう。僕は帰りたくないんだ。
「……僕はもう疲れてしまいました……ここの方が楽しい……それは確かな事実です」
「…そうか……。俺もだ」
「……」
「…決めるのはお前だ、古泉。今回は任せるぜ」
「……何を馬鹿な……」
「……俺だって長門に負担を掛けたくない。だが、それ以上に……」
その先を彼は口にしなかった。
それからはあの日のように口を利かず買い物を済ませ家に帰った。
家に帰ると娘さんがおり今度は三人でゲームをした。
特筆すべき事はありませんでした。
ボンバーマンやったら二人掛かりで彼女に勝てなかった……なんてこともありませんでした。食後に間違っても四人でマリオカートをやったとかボンバーマンで親子対決を眺めるだけの流れになりました……なんてことは無かったと断言します。
『……ってこれじゃ彼と一緒ですね……』
深夜を回り狂宴はお開きとなった。
布団に入るが眠れないので頭を巡らせる。彼には戻りたくないと言った……それは事実だ。理由は何もこの世界が楽しいからだけでもない。
僕は怖いのだ゛彼女゛があの怪物が。
彼女のあの目が……
怖い
怖い怖い怖い……
『……意気地なし』
……!
僕は布団から上体を起こした。
仮にも敵にあたる彼女からそう言われた……
『止まるわけにはいかないでしょうね……全くとんでもない人を敵に回したものです……』
僕はある決意を固め再び布団に潜り眠りについた……。
ここまで。量少なくてすいません
期待大です。
乙です
乙です
wktk
からの保守
出来れば生存を確認したいな~なんて
え
スレッド・ホッシュ
>>1です。すいません、携帯止められてました。ある程度書きためてから投下しますのでもう少し待っててください
>>218
ktkr
>>1です。遅くなりました。短いですが今から投下します。
突然目が醒めた。はっきりしたことは分からないが恐らくまだ一時間も経過していないだろう…部屋も暗い。
僕は自分が何故目覚めたのか考えてみた……
特に理由は浮かばない。尿意を催したわけではないし、妙な夢を見たとかも無さそうだ。それならば一体何故…考えを巡らせるうち、僕は本当に眠れなくなってしまった…。仕方なく僕は下に降りて水でも飲もうと考え身体を起こし、ドアに向かおうとしたが…何となく僕は窓に向かった。
その行動に意味があったわけでは無い。本当に何気なくだった…。
そして窓の外を見、
『なっ…!?』
驚き、思わず窓を開け身を乗り出した。
『…あっ、あれは神人…!?』
そこで僕は気づいた。今、僕は大声をあげたつもりだった。しかし…
『声が出ない…!?』
いや、違う。僕が声を出せないのではない。考えてみれば窓を開けた時、そしてベットから降りたとき、部屋の中を歩いたときも物音一つしなかった。
つまりこれは……
『この世界から音が消えた…!?』
僕はもう一度外の神人を見てみる。そして気づいた。
『あの神人……色がおかしい……?』
僕の記憶では神人は青に近い色合いだったはず。だがあの神人は……
『何だろう?暗いせいか色の判断がつかない。でもあれはどう見ても青には見えない。いや、自然界には存在しない色だ。でも、何となく見覚えが……そうか!これは……』
色がない。要は白黒なのだ。よく見ると景色もそう見える。つまり……
『この世界から音と色が消えてしまったのか……』
明らかに滅びの兆候だ。恐らくこの世界はもう保たないだろう……。
『僕がもっと早く……嘆いてる場合じゃない!取りあえず彼を……!』
僕は部屋を出ると急いで彼の部屋に向かった……
取りあえずここまで。
きみは、ゆくえふめいの、>>1じゃないか
ドアを開けても、廊下を走っても音はしない。僕は彼の部屋のドアを勢いよく開けた。やはり音はでない。
彼は布団に寝転がり目を閉じていた。彼の元に向かうと念の為、彼の顔のあたりに手をかざすが断続的な呼吸を感じた。胸のあたりが上下しているのが見てとれた。寝ている……
寝相が悪いのか、掛け布団や枕はあらぬ方向に転がっていた。
僕は彼の身体を揺さぶってみた……起きない……今度は勢いをつけて往復ビンタしてみた……さすがに起きた。
目をカッと見開き怒りの形相を浮かべた彼は上半身を起こし僕につかみかかってきた。
「……!……!……?……」
しばらく口をパクパクさせ何事か喚いていたがやがて声を出せない事に気付いたらしい。
彼は少し落ち着きを取り戻したようだが再び僕につかみかかった。
「……!……!……!」
部屋をキョロキョロと見回し色がないことにも気付いたのだろう……。
取り乱す彼の前に手のひらを向け待ての合図をすると漸く彼は僕を離してくれた。
指先を下に向けて差し下に降りてみることを提案する……伝わったどうかは分からないが彼は頷いた。
神人の事は敢えて伝えなかった。
ドアを指差し部屋を出ることを示唆する。彼に背を向けドアに向かい歩いた。伝わったかどうかはやはり分からないが微かに彼が動く気配がした。
一応振り向いてみる。彼はそこにいた。不機嫌そうな顔で手でこっちを向くなと示していた。
僕はドアを開けると廊下に出る。階段を降り一階に向かう……と、着いて少し歩いたとき違和感に気付いた。リビングのドアが……何かおかしい。時間が静止したような錯覚を覚える。暫くドアを見つめているうちに気付いた。ドアが茶色い……!
つまりこの色のない空間の中でこのドアだけが色を持っていた。僕は後ろを向きそのドアを示し彼の反応を確認してからドアに向かう。
ドアノブに手を掛ける……別に鍵が付いてるわけじゃない。勿論、第三者が向こうから引っ張る力を感じたわけじゃない。恐らく僕がこのまま引けば何の抵抗も無くドアは開くだろう。
再び、後ろを向く。少し離れたところに一層不機嫌な顔になった彼の姿があった。目で早く開けろと僕に要求している気がした。僕は頷くと勢いよくドアを開けた。僕が中に入るとドアが勢いよく閉まってしまった。彼を廊下に残したまま……
ドアノブを握り開けようとするがビクともしない。仕方なくドアを背にすると改めて部屋を見渡した。
特に変化はない。一般的なリビングだ、電気が点いている……おかしなことがあるとすれば色があること。そして……
「おはよう。古泉君」
゛彼女゛がテーブルに付き……
「……宮野さん……!?」
声が出せること。
「…そんな所に突っ立ってないで座ったら?」
゛彼女゛は笑顔で自分の向かいの席を示す。その体制のまま動こうとはしない。
どれくらいそうしていただろう……僕は自分に言い訳するようにこう口にした……
「…困りましたねぇ……こういうのは彼の役割だとばかり思っていたんですが……」
そして゛彼女゛の向かいに座ると
「主役は僕というわけですか……」
自嘲気味にそう呟いた……
ここまで
乙
10
借り物のeモバから書き込みテスト
期待
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