宮藤「毎度あり~♪」 (66)

■■■談話室でガリアからの手紙と写真を見つつも憂鬱なペリーヌ■■■

ペリーヌ「・・・はぁ まだまだですわね・・・」

宮藤「どうしたんですかため息なんてついて ペリーヌさん」ヒョコ

ペリーヌ「え? ・・・あなたには・・・関係ない事でしてよ」

宮藤「またそんな事言ってー あ、写真ですか! 可愛い子達ですね」

ペリーヌ「勝手に見ないでくださいまし!」

(¦3[___]    狭いベッドに川の字になって寝るガリアっ子達
(:3」[_]
(¦3[___]


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394870428

宮藤「いいじゃないですか~もぉ~ わあーホント可愛いですね!」ニコニコ

ペリーヌ「ま、まあそうですわね…」

ペリーヌ「でもせめて・・・ベッドくらい一人一つづつ使わせてあげたいものですわ」

ペリーヌ「ワタクシも精一杯援助しているのですがなかなかコレ以上は・・・」

宮藤「なるほど それで悩んでたんですね」

宮藤「そうですねぇ~   ・・・じゃあチャリティ販売なんてどうでしょう!?」ニコ♪

ペリーヌ「チャリティ?」

宮藤「いろんなものを売ってその売上から寄付するんです!」

ペリーヌ「ですがワタクシにはもう売るものなんて」

宮藤「別にブランド物じゃなくても食べ物とか自分で作った物でも良いんですよ」

宮藤「そうだ ペリーヌさんはこういうの慣れてなさそうだし、私が手伝いますよ!」

ペリーヌ(宮藤さん・・・)ホロリ

宮藤「私もこの子たちの為に頑張って手伝いますから やりましょうよ♪」

ペリーヌ「そこまでおっしゃってくださるなら・・・」

宮藤「やったぁ! コレでも扶桑ではお小遣いは自分で稼いできたんです♪」

宮藤「私が味方に付いたからにはドーンと大船にのったつもりでいてくださいよ!」

ペリーヌ(フフ ありがとう宮藤さん)

宮藤「じゃあ、しょっぱなから何ですがギャランティーの割合は売上の7割でいいですか?」

ペリーヌ「は、はあ ・・・え?」ポカーン

宮藤「取り分の話です 2人以上で商売する時はギャランティー交渉から入るのが私のスタイルなんで」

ペリーヌ「え・・・では寄付は売上のたった30%だけですの!?」

宮藤「『だけ』って・・・ 『だけ』って・・・ はぁ~~」ため息

ペリーヌ(あれ ワタクシなにか間違った事を?)

宮藤「まあ貴族のお嬢様育ちのペリーヌさんですから仕方ないかもしれませんね」

ペリーヌ「あ、あの

宮藤「いいですかペリーヌさん」

宮藤「まず今回は『サービス』じゃなく『物』を売るんですよ?」

宮藤「もちろん協力はしてもらいますけど、売る物自体も現時点ではない状況ですよね」

宮藤「転売物品を仕入れたり、付加価値を与える原材料を用意しなくちゃいけないんです」

ペリーヌ「 ・・・。 」

宮藤「売れなかった時のリスクも考慮して頂かないとだし」

宮藤「更なるりえk・・・更なる寄付の為の次の軍資金も確保しておきたいですよね?」

宮藤「加えて商売人のプライスレスな資産ともいえる販売ノウハウまで提供ですよ」

宮藤「その辺まで考えて、ちゃんと利益だす自信だとかノウハウだとか」

ペリーヌ「あ、あの宮h

宮藤「モロモロ勘案して、適正よりかなり多めの割合って事なんですよー」

宮藤「貴族育ちでしょうが無いのかもしれませんけど・・・そんな守銭奴みたいに言わなくても」

宮藤「実質私の寄付分も含んでの数字なんですよ 傷つくなぁ」

ペリーヌ「そ、それは   申し訳ありませんでしたわ」

宮藤「じゃあその辺り含めて全面的に信頼してもらった所で 善は急げです!」

ペリーヌ「ワタクシも頑張りますわ!」

宮藤「さっそくですがいくつか蓄音機に吹き込んで欲しいセリフがあるんですよ」

ペリーヌ「はあ・・・ え?あの宮藤さん? なぜわざわざ蓄音機に?」

宮藤「コレも売るための戦略なんですよ」

宮藤「人が良くて押しに弱・・・お嬢様育ちのペリーヌさんにはですね」

宮藤「イキナリ卑しい下々の者相手に物を売り込むのは、ヘタしたら逆に押し込まれる恐れもあるんで」

ペリーヌ「ワタクシだって頑張らせて頂きますわ!簡単には引き下がりません!」

宮藤「だって職場の上の階級の人も相手にするんですよー?」

宮藤「坂本さんや大尉さんたち相手に絶対に何が何でも売り切る自信あるんですかー?」

ペリーヌ「えぇ!?隊内で売るおつもりですの!? ワタクシてっきり近くの街にうr

宮藤「このおバカ!」

ペリーヌ「おおおオバ?」

宮藤「ペリーヌさん、近くの街の人たち・・・豊かに見えますか?」

ペリーヌ「え・・・」

宮藤「買い出し行かないから知らないのかもしれませんけど彼らだって助けあって何とかやっていけてる状況ですよ」

宮藤「そんな人達から最大利益を追求するんですか? ガリアしか頭にないんですか? 今は何処の人も大変なんです」

ペリーヌ「あの・・・確かに・・・それはそうかも知れませんわね」

宮藤「そんな世の中で安定して高給とってる人がどれだけいますか?」

宮藤「しかも売りに行ける距離で、ある程度まとまって密集してる所です」

宮藤「どこだと思いますか? ペリーヌさん!?」バン!

ペリーヌ「・・・ここですわ」

宮藤「なるほど、じゃあ501の皆さんに買ってもらえるように私も一生懸命サポートします」

宮藤「ペリーヌさんも前向きの姿勢を忘れないで下さい」

ペリーヌ「そうですわね ・・・でもこのセリフは一体なんですの?」

宮藤「しかも売りに行ける距離で、ある程度まとまって密集してる所です」

宮藤「どこだと思いますか? ペリーヌさん!?」バン!

ペリーヌ「・・・ここですわ」

宮藤「なるほど、じゃあ501の皆さんに買ってもらえるように私も一生懸命サポートします」

宮藤「ペリーヌさんも前向きの姿勢を忘れないで下さい」

ペリーヌ「そうですわね ・・・でもこのセリフは一体なんですの?」

↑ >>12は重複投下してしまっただけです スイマセン
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宮藤「ペリーヌさん・・・大事なことを忘れて時間を無駄にしないようにしてください」

宮藤「一番大事なことは復興資金を集める事 次にそれを実現するために私が一肌脱ごうって事で」

宮藤「全面的に任せてもらえるし協力も惜しまないって事だったじゃないですか」

ペリーヌ「いえワタクシはただ疑問におm

宮藤「お嬢様には下賎の者の商売のコツやコトワリも一から全部説明しなきゃだめですか?」

ペリーヌ「もう!わかりました!わかりましたわ!! ではワタクシは蓄音機をとってまいりますわ!」

宮藤「あ、スイマセ~ン じゃあお願いしま~す」

それから数日の間、宮藤は忙しくどこかに連絡をとって交渉したり倉庫内を見て回ったり
整備班の手も借りてリアカーとケッテンクラートを繋げて移動販売車を制作したりと
手慣れた様子で抜かりなく準備を進めていた

一方ペリーヌは宮藤の勧めで、きっとチャリティを成功させるからと子どもたちに手紙をしたためた

参考:ケッテンクラート
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4932293.jpg

宮藤「よし!ついにこの日が来ましたねペリーヌさん!」ニコニコ

ペリーヌ「えぇ・・・そうですわね・・・(本当に大丈夫でしょうか)」

宮藤「忘れないで下さいね!ペリーヌさんは運転だけお願いしますね」

宮藤「売り込みも交渉も、私とこの前録音した蓄音機で全部済ませますから 絶対に前だけ向いておいて下さい」

宮藤「奴らと目を合わせたら駄目ですよ 金が絡むと庶民ってのは変わるんですから」

ペリーヌ「はい・・・お任せしますわ・・・」

ペリーヌ(これも子どもたちの為・・・ これもこれも子どもたちの為・・・)

■■場所は変わって滑走路■■

坂本「よし!今日は夜間組以外は合同訓練だ! ビシバシいくから気合入れろよ!はっはっは!」

シャーリー「たまには本気で体うごかすか~」

リーネ「あの~坂本少佐 芳佳ちゃんとペリーヌさんが居ないんですが・・・」

ルッキーニ「あ! サボりだー!ズルだぁー!」

エーリカ「ほんとだー じゃあ私が探してくるよ♪」(ゝω・)vキャピ

バルクホルン「お前こそサボりたいだけだろうが!おとなしくしろ!」ガシッ

坂本「二人は今日は休みなんだ なんでもガリア復興の為とか、えらい真剣に説得されてな」

リーネ「そうですか・・・(私もお手伝いしたかったなぁ)」

ルッキーニ「ズルイよー私も休みたーい!」

バルクホルン「流石は宮藤だ(やっぱり私の妹、健気だ)」ウンウン

エーリカ「もういいから早くしよー」

坂本「じゃあ体をほぐしていくぞ 私にならって体操はじめ! イッチニー! サンシー!」

一同「「「「 イッチニー サンシー 」」」」

・・・・・ ブロロロロロ~ ・・・・・

拡声器『 わ~~~~~らび~~~~~~~~~~もち~~~~~~~~~♪ 』

拡声器『 餅~~♪ 』ブロロロロロ~

坂本「サンニーサンシィー!(?)」

一同「「「「 サンニーサンシー!(???) 」」」」

拡声器『 わ→ら↓び→ぃ↑~~~~~~~っ   (溜め)  も・ち~~~~♪ 』ブロロロロロ~

坂本「ホイッチニー!サンシー!」

一同「「「「 ホイッッチニー!サンシー!(w) 」」」」

拡声器『 つめた~~~い つめた~~~い わらび餅はぁ→↑ いかがですかぁ♪ 』ブロロロロロ~

シャーリー「ブハハハハハハ! もうダメだwww 何なんだよいったいwwwwww」

一同が声の方をみるとペリーヌと宮藤が乗った移動販売車がハンガー脇からこちらに向かってくる姿が見えた

ブロロロロロ~(エンジン音)

バルクホルン「なんだアレは」      拡声器『 ツメターイ・・・ ツメターイ・・・ 』

坂本「しかもまだ寒いこの時期にわらび餅とはな」  拡声器『ワラビモチワ イカガデスカァ?』

エーリカ「クンクン お菓子の匂い・・・お菓子なのか!?」  拡声器『オイシィ-オイシィ-』

拡声器『 つめた~~~い つめた~~~い わらび餅はぁ→↑ いかがですかぁ♪ 』ブロロロロロ~

シャーリー「ブハハハハハハ! もうダメだwww 何なんだよいったいwwwwww」

一同が声の方をみるとペリーヌと宮藤が乗った移動販売車がハンガー脇からこちらに向かってくる姿が見えた

ブロロロロロ~(エンジン音)

バルクホルン「なんだアレは」      拡声器『 ツメターイ・・・ ツメターイ・・・ 』

坂本「しかもまだ寒いこの時期にわらび餅とはな」  拡声器『ワラビモチワ イカガデスカァ?』

エーリカ「クンクン お菓子の匂い・・・お菓子なのか!?」  拡声器『オイシィ-オイシィ-』

坂本「何事だこれは」

バルクホルン「どうしたんだ?」

エーリカ「コレお菓子!?」(・∀・)

宮藤「ええ ちょっとこんなの始めて見たんですよ」

宮藤「一応チャリティになってまして、売上から恵まれない子たちに寄付しようって」

坂本「私が言うのもなんだが・・・まだ3月の肌寒い時期だぞ・・・わらび餅は売れてるのか?」

宮藤「いやぁ でもまあこの辺は運動とかしてる人もおおいんで、割りと売れるんじゃないかなって」

坂本(運動というか我々が訓練してるんだが・・・)

宮藤「むしろ待ちわびてたっていうか、割りと好評っていう噂ですけど」

坂本「そ、そうか 悪いがいま訓練ちゅ

宮藤「ガリアの戦災孤児達にですね せめてゆっくり寝れるようにベッドを買ってあげようって」

バルクホルン「おぉぉ~偉いぞ宮藤!」

リーネ「立派だね芳佳ちゃん!」

宮藤「ペリーヌさんと頑張ってるんですよ! ね!ペリーヌさん!?」

ペリーヌ(?)「 モチロンソウデスワ~ 」

シャーリー「ブフゥwwwww なんだそれwwwww」

坂本「いやしかしな宮藤・・・ペリーヌも・・・訓練がだなぁ

宮藤「イヤまあでもコッチも可哀想な子どもたちの為に頑張ってるんで ハイ 売れないとコチラもチョット・・・ハイ」

ルッキーニ「芳佳!オモチいっぱいあるの?」

エーリカ「おっ菓子~♪」

宮藤「え~あとー 『丁度6パック』くらいしかー残ってないですね」

リーネ(荷台に【限定6パック】って書いてある・・・)

宮藤「まあー限定的に作ってるんで、そんなにいっぱい作れないし ねぇペリーヌさん」

ペリーヌ「 モチロンソウデスワ~ 」

シャーリー「ブフwwwwwwwww」

坂本「・・・しょうが無い じゃあ訓練後のオヤツに買うか みんな食べるだろ」

エーリカ・ルッキーニ「やったー!食べるー!」\(・∀・)/

リーネ「はい♪」

バルクホルン「済まないな少佐、むろん私も宮藤の作ったものならなんでも食べる」

宮藤「ホントですか? ありがとうございます!!!」

宮藤「えーとですね 一つ1000円なんで、合計6000円ですね」ガサゴソ

坂本(高いな・・・たしか扶桑では安価な菓子だったきがするが・・・)

リーネ「(高!) ・・・扶桑の結構高級なおかしなんだね芳佳ちゃん」

宮藤「ん~まあそうでもないけど、良い澱粉使ってるしねー ほら、時期が時期だから」ガサゴソ

一同((( ? )))

宮藤「おかげさまで完売です!毎度有難うございまーす!」

宮藤「なんか売りつけたみたいなアレで申し訳ありませんけど」

坂本「いやまあ そうは言わんが・・・」

バルクホルン「そんな事はない! 寄付にもなる訳だしな」

シャーリー「  なあペリーヌ? 」

ペリーヌ「 ソノ発想ワ アリマセンデシタワー 」

シャーリー「アハハハハハハハwwwwwww ダメだwwwツボったwwww」

宮藤「じゃあ訓練頑張ってください! お疲れ様でーす!」ブロロロロロ~

リーネ「じゃあね芳佳ちゃんも頑張ってね!」

ルッキーニ「芳佳バイバーイ」

坂本「・・・。」

宮藤『 わ~~~~~らび~~~~~~~~~もち~~~~~~~♪ 餅~~♪ 』ブロロロロロ~

エーリカ「いや売切れたじゃんさっき」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・5分経過

坂本「よーしちゃんと体はほぐれたな! 次腕立てよーい!」

リーネ「ぅぅ苦手です」

ルッキーニ「えぇ~飛行訓練しようよー」

エーリカ「はやくお菓子たべたいよー」

坂本「グダグダ言うやつは20回追加だぞ! はやく準備しr

拡声器『 ・・・ゥリング~~~~♪ ボ→オリング~~~~~ボウ↑リング~~~→♪ 』ブロロロロロ~

坂本「・・・。」

バルクホルン「ん? 宮藤が返って来たのか?」

拡声器『 まぁ~るい まぁ~るいぃ ボウリングのたまは~ イカガデスカぁ~♪ 』ブロロロロロ~

シャーリー「プププwwwwwwwwwwww」

エーリカ「ボウリングのたまぁ? お菓子じゃないのー」

拡声器『 ボ~~~~ウリング~~~♪ ボウリング~~~~~→♪ 』ブロロロ~ギギー(サイドブレーキ)

坂本「なぜここに止まるんだ宮藤!」

宮藤『 まぁ~るい まぁ~~~~るいぃ~ 』 

坂本「宮藤!ここに止まるんじゃない! どこか他所で売ってくれ!」

宮藤「いやぁ でも ・・・取り敢えずここで止まって待つしかないんで」

坂本「別にココじゃなくてもいいだろう 休みをやったんだから町にでも

宮藤「坂本さんまで生娘みたいな事~ 私達が商売できるのはここだけなんですよ~」

坂本「なんだと?」

宮藤「ほら 商売の縄張り的なものもあるし 公務員たる軍人が民の商いを圧迫するわけにも行きませんし」

坂本「・・・で、次はなんだ?何持ってきたんだ」

宮藤「いやボウリングの球ですよ」

リーネ「さすがに売れないんじゃ・・・」

宮藤「売れないって何さリーネちゃん!!!!」クワッ!

リーネ「(ビクッ)!!!  え、あ、ごめん芳佳ちゃん」

宮藤「現に私が売ってるよ!!?」マジオコ

バルクホルン「まぁまぁ落ち着け宮藤、ほらリーネも謝ってるんだ」

宮藤「・・・。」

シャーリー「おーい宮藤、でもこれ指の穴も空いてないぞ」

宮藤「それはもう 好きに開けて貰うようになってるんです 彫刻刀かプラスドライバーをサービスで付けてますんで」

ルッキーニ「無理だよ~→ そんなのー」

宮藤「そんな事ないよ コツコツ自分好みに仕上げていくのがいいんだよー」

坂本「で?いくらなんだコレは」ハァ…

宮藤「これ一つ5000円です」

坂本「・・・。(高いのか安いのか・・・相場がまったくわからん)」

宮藤「まあ、コチラも商ば・・・チャリティの勉強価格でコレなんで」

宮藤「わらび餅だけじゃ~   やっぱりベッドをあの子達の人数分は用意できないんで」

坂本「・・・。」

宮藤「彫刻刀つきですからね? いくつでも指穴開け放題ですから!」

ペリーヌ「 ソノ発想ワ アリマセンデシタワー 」

シャーリー「ブフーーー! もう辞めてくれソレはwwwwwww」

坂本「で? 売れるまでずっとここにいるつもりか?」

宮藤「そうですねぇ 流石にちょっとは売れないと・・・」

宮藤「でもコレけっこうバルクホルンさんにも良いと思うんですよ 持ってみてください」ヨイショ

バルクホルン「ふむ、結構重いなこの球」ズシッ

宮藤「ええ 基地に転がってた昔の30cmカノン砲の弾を再利用したんですよ」

リーネ(大砲のたまじゃ指穴なんて開けれないよ芳佳ちゃん・・・)

バルクホルン「ムン! ムン! なかなかいいぞ宮藤!」ブンブンブン

エーリカ「ちょっと危ないよー」

坂本「分かった分かったじゃあ人数分6つ買ってやるから」

エーリカ・リーネ・ルッキーニ(えぇぇ要らないよーこの訓練お化けー)(´A`)

宮藤「お買い上げありがとうございまーす! 合計30000円ですね」

坂本「じゃあ宮藤、ペリーヌもな、コレでホントにな」

宮藤「はい! もう売切れましたんで ええ」

坂本「ふぅ 今日の訓練にでも使うか」

宮藤「そうですね! いいと思います じゃあお疲れ様でーす! ペリーヌさん出して下さい」ブロロロロロ~

ペリーヌ(もぉぉ~~なぜ少佐ばかりに売りつけるんですのこの豆狸は!)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・それから10分経過

バルクホルン「364!365!」ウデタテー

ルッキーニ「 zzzzz 」

エーリカ(付き合ってらんないよもう)

坂本「よし バルクホルンもそれくらいにしておけ 後があるからな」

バルクホルン「了解した!」

坂本「次は腹筋だ!二組になれ~ 予定より遅れてるんだドンドン行くぞ~」

・・・ブロロロ~~♪

拡声器『 か~~ぞくぅ~~~~~~しゃし~~~~ん♪  しゃしん~~~~♪ 』ブロロロ~~

シャーリー「グハハハハwwww なんだよ家族写真ってwwwwなんなんだよもうwwwww勘弁してくれwwww」

エーリカ(どんどんシュールになっていくなぁ・・・)

宮藤『 あったかくて~~♪ ほのぼのした~♪ 家族写真はぁ~↑ いかがですかぁ~♪ 』ブロロロ~ギギー(サイドブレーキ)

坂本「だからもうココにとまr

エイラ「オイ!ミヤフジ!!! さっきから五月蝿いゾ!サーニャが起きちゃうダロ!」スタスタスタ

宮藤「あ! エイラさんもいい所に! お早うございまーす! どうですかコレ!?」

エイラ「オハヨウじゃネーヨ! オマエガ五月蝿くて寝れないんだろうガ~ 大体なんだヨこれ!?」

宮藤「いやいやいやいや 家族写真ですよ」

シャーリー「wwwwwwwwww」

エイラ「ハァ?」

宮藤「これはまあ、色々集めて・・・ これなら売れるってのをですね よかったら見てって下さい」

荷台には大小様々な、シチュエーションや人数、人種も各種豊富なバリエーションを揃えた、赤の他人の家族写真が飾られていた

ルッキーニ「ウェェなんか気持ち悪い~」

リーネ「ちょっと怖いかも・・・」

宮藤「いやいやぁ~ それが良いんだよー 敢えての赤の他人ってのがー」

バルクホルン「宮藤・・・今回ばかりは私も意味がわからんぞ・・・」

宮藤「えぇぇ!? 少なくともバルクホルンさんは解ってくれると思ってたのに!」

坂本「口八丁で何でも売れるものじゃないぞ 誰だこれは、立山一家って・・・ポール・フランクリンとは誰だ?」

宮藤「あ、ちょっとそれは触らないでください 私の父の写真なんで」

リーネ「芳佳ちゃんのお父さんの写真なの? これは本物なの?」

坂本「違うぞ 宮藤博士はこんな人ではない」

宮藤「まだ・・・・解りませんか・・・ 私とペリーヌさんの組み合わせがコレを売りに来た意味が」

一同(???)

宮藤「私もペリーヌさんも大事な人が居なくなった悲しみが・・・」

宮藤「胸にぽっかり開いた心の隙間を、この家族写真で埋めてるんですよ ねぇペリーヌさん?」

ペリーヌ「 モチロンソウデスワ 」    シャーリー(略

宮藤「そりゃ本当の家族の写真も大事ですけど そればっかり見てると本当に辛いんです・・・」

宮藤「だから・・・敢えて知らない人だからこそ、もっと救われた人生の」

宮藤「自分の知らない人に一瞬でもなれるんです」

宮藤「寂しいけどこの写真見て夢想すると良い気分転換になるんですよ ハハ・・・」グス

坂本・リーネ「・・・・。」

バルクホルン「そうだったのか宮藤 寂しいならいつでも私を頼っていいんだぞ」

宮藤「嬉しいです! あ、そうだ!バルクホルンさんにはこの4番の写真とかお勧めですよ」

バルクホルン「ふむ、3姉妹の川遊びの写真か・・・(ふふふ悪くないかもな)よし買おう、幾らだ」

宮藤「んーとそれは15000円ですね」

エイラ「高いなオイ!!!!」

バルクホルン「分かった後で持って行こう」

宮藤「いやまあ 額縁とか引き伸ばしとかひっくるめての値段なんで」

宮藤「エイラさんもどうぞ見てって下さい まだまだ色々ありますから」

エイラ「イラネーヨ・・・」

宮藤「そっかー エイラさんが要らなくてもなー 近くに家族の癒やしを求めてる人が居るとおもうんだけどな~」チラッ

エーリカ(扶桑の町医者ってのは皆あんなに商魂たくましいのかな・・・)

リーネ(今日の芳佳ちゃんなんだか怖い・・・)

エイラ「    ・・・・買う 」

宮藤「え?」

エイラ「買うって言ったんダヨ! チョットまってろ私が選ぶカラ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宮藤「まいどありーー!! じゃあペリーヌさんお願いしま~す♪」ブロロロ~~

坂本(もう戻ってくるなよ頼むから 戻ってきても私は買わんぞ!)

エイラ「結局口車に載せられて3枚もかってしまったゾ・・・ こんなに要らなかったじゃナイカ?」

リーネ「本当にその写真でサーニャちゃん・・・喜ぶのかな・・・」

エーリカ「普通に怖いだろー いきなり他人の家族写真渡されたら」

リーネ「そうです・・・よね」

エイラ「・・・・ウワァ~~ン じゃあ何でこんなの買っちゃったんダヨォォ!」

シャーリー「まあなんだ 高い勉強代と思うしかないんじゃないか?」

ルッキーニ「少佐に比べたらまだマシだシ~」

坂本「む? 私は訓練に使うつもりで買ったんだ ほら、一つづつ自分の分の鉄球を持っていけ」

ルッキーニ「イラナイヨー」

バルクホルン「ありがたく使わせてもらおう ほらお前達も受け取れ」

リーネ・エーリカ「・・・。」

坂本「む?エイラの分がないな お!そうだ!私のをやろう」

エイラ「エ~イラネーヨー」

坂本「遠慮するな 訓練不足気味だろ最近」

エイラ「いやマジで勘弁してくれヨ~~」

・・・ブロロロ~~♪

拡声器『 こちらは~~ 廃品回収車でぇ~~ ございぃぃますっ♪ 』ブロロロ~~

一同「・・・。」

拡声器『 ご家庭で~ ご不要になりました~ 物品などありましたら~~~ 』ブロロロ~~

シャーリー「WWWWWWスゲェWWWWWWWWWスゲェヨミヤフジWWWWWWWWW」

リーネ(芳佳ちゃん・・・)

宮藤『 げんきん~~ げんきんにてぇ~ お引取りいたしぃぃますっ♪ 』ブロロロ~~ギギー(サイドブレーキ)

坂本「だから何でココで止まるんだ宮藤!!! もういいだろう!? 十分やっただろ!!?」

宮藤「ハァ・・・ いや  スイマセン ぃやホントに 習慣って恐ろしいですね」

エイラ「白々しいんダヨ 強欲な奴だなオマエー」

宮藤「そんなぁ もともとはコレを主体にやろうって思ってた第一候補だったくらいですよ」

エイラ「ハァ? 嘘ツケー」

シャーリー「なぁペリーヌ 宮藤の言ってること本当なのか?」   (宮藤スイッチポチ)

ペリーヌ「 モチロンソウデスワー 」プルプルプル

シャーリー「アハハハハハハwwwwwwwwww」

宮藤「ハハハハ 辞めてあげて下さいよシャーリーさ~んwwwwww」

エイラ「何だオマエラー」

宮藤「まあその 要らない物とか処分したい物とか引き取ってるんですけど」

エーリカ「じゃあこのボウリングの球は?」

宮藤「全然引き取りますよ 売っててこう言うのも何ですけど」

坂本「いくら位の現金になるんだ?」

宮藤「そぉですねぇ~~    ・・・アレは~元が軍事物資なモンで扱いがややこしいんで」

宮藤「500円くらいですかねぇ~ ええ」

エイラ「家族写真は引き取るノカ?」

宮藤「そぉ~ ですねぇ その辺もまとめて引き取れますけど」

坂本「もういい! 今日の訓練は中止だ! 私は帰る!」

宮藤「あ、 引取は要らないですかぁ?」

坂本「みんなも帰るぞ! 付き合ってられん!」テクテクテク

ルッキーニ「ヤッターー!」ピューン

バルクホルン「少佐の気持ちも判らんでもないが、私としては有意義な買い物ができた」テクテクテク

シャーリー「いやぁ 私は宮藤に関心しちゃったよ やっぱりアイツは普通じゃないよ」テクテクテク

拡声器『 ご家庭で~ ご不要になりました~ 物品などありましたら~~~ 』

エーリカ「まだ粘ってる 誰もいないのに」テクテクテク

リーネ「あ 車から降りてきましたよ」テクテクテク

---------------------------------------------------------------------------------------
宮藤「ペリーヌさん急いで! 見つからない内に全部積み込んで!」ヨイショ ヨイショ

ペリーヌ「これでは泥棒じゃありませんか!」ヨイショ ヨイショ

宮藤「何言ってるんですか! 放置ゴミを回収してるだけですよ!」ヨイショ ヨイショ
---------------------------------------------------------------------------------------

リーネ「芳佳ちゃん・・・ペリーヌさん・・・」

エイラ「最低ダナ・・・」

坂本「放っておけ! もういい!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■■ミーナ執務室■■

ミーナ「宮藤さん 坂本少佐から報告を聞きました」

ミーナ「これからはペリーヌさんとは休日は必ず別々にとってもらいますからね」

宮藤「そんなー あ、でもソレってチャリティ開催日倍増できるようにって事ですか?」

坂本「駄目だ駄目だ! 何言ってるんだお前は!」

宮藤「だってチャリティですよ? 人助けです!」

坂本「あんな事されたら訓練できんだろうが!」

ミーナ「ふたりとも落ち着きなさい!」

坂本「・・・。」

宮藤「・・・。  解りました。それじゃあ提案があるんですが」

宮藤「次のアフリカ戦線の交流訪問隊員は私とペリーヌさんにしてください」

坂本「お前まさかよその部隊でまで」

宮藤「違いますよ 大体連絡機にそんな砲弾とかいっぱい詰めないでしょー」

坂本「むぅ なら何故だ 理由を言ってみろ」

宮藤「思い詰めてるペリーヌさんにちょっと気晴らししてもらいたいだけです」

ミーナ「ならペリーヌさんだけでも ウチも余裕があるわけじゃないのよ」

宮藤「わたしは今回も全部善意でやった事ですけどね 厄介者と思うなら私も一緒に送ったほうがいいと思いますけど」

宮藤「いや私はまた善意精神のチャリティ活動の機会が増えるのでうれs

坂本「わかったわかった お前もいけ 501の外で揉まれるのも勉強になるだろうしな」

ミーナ「美緒そんな勝手に ・・・・もうしょうが無いわねぇ 今回だけですからね宮藤さん」

宮藤「ありがとうございます! アフリカかぁ~楽しみだなぁ~」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■■廊下■■

宮藤「ペリーヌさーん! 今度のアフリカ行きの隊員は私とペリーヌさんになりましたよー!」

ペリーヌ「えぇ!? 本当ですの?(アレは確かエース級の人材の交流事業では?)」

宮藤「それでですね アフリカ行くにあたってお菓子作って持って行こうとおもうんですけど」

宮藤「扶桑のお菓子ばかりじゃなんなんで手伝ってもらえませんか?」

ペリーヌ「それは構いませんが・・・もしかして」

宮藤「売り物じゃないですってー!ペリーヌさんまでヤダなぁもう 明日から準備しましょう!おねがいしますね!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・数日後

バラララララララララカラカンバララララララララララララ

Ju-52(連絡機)が騒々しいエンジン音を響かせている割にはゆっくりとアフリカの空を飛ぶ
だが、機内は更に騒がしい状況だった

宮藤「ちょっと落ち着いて下さいペリーヌさん!」

ペリーヌ「アフリカの皆様へのお土産というからお菓子作りに協力したんですのよ!」ムキー

宮藤「お土産にするなんて私一言もいってないですよー」

ペリーヌ「まぁ往生際の悪い! そういうのを詭弁というのですわ!」

ペリーヌ「とにかく隊の代表として来てるんですのよ!そんなハシタナイ真似出来るわけがないでしょう!」

宮藤「またそんな事言って心配しすぎですよー! バレる訳ないじゃないですかぁ」

ア~~ン ムグムグ ゴックン  ペリペリ パクパク

■■アフリカ基地■■

加東「そろそろ501からのお客さんがくるはずなんだけど」

マルセイユ「なぜハルトマンが来ないんだ・・・ホームのアフリカでなら圧倒的な差で勝負に勝つ事が出来るのに」グデー

バラララララララララ~~~

加東(あ、噂をすれば・・・)

拡声器『 ハルトマ~~~ン♪    ハルトマン♪ 』バラララララララララ

マルセイユ「む!!? ハルトマンだと!?」

拡声器『 食いしん坊だけどやる時はやる~ カワイイ我らがウルトラエースのぉ~♪ 』バララララ

拡声器『 エーリカァ~♪ エーリカァハルトマンはぁ~→↑ いかがですかぁ~~~♪ 』バララララ

マルセイユ「おい! 本当にハルトマンが乗っているのかアレに!」尾っぽブンブンブン

拡声器『 今ならぁ~ 初回に限り~ 2時間~ 5万円ポッキリでぇ~ レンタルいたしまあっす♪ 』バララララ


~ちなみにちょうど同じ頃、501基地にてバルクホルンがエーリカが残した【 おいしいお菓子が悪い 】By エーリカ・ハルトマン との置き手紙を見つけたのであった~

                  おわり(大元ネタはガキ使の板尾シリーズ:移動販売編)

終わりました
途中重複で失敗などあり失礼しましたー
今回初めてでしたが また投稿させて頂きます

面白かった
次も期待してる


芳佳ちゃんはゲスかわいい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月16日 (日) 17:15:17   ID: xpXZ7xUp

物の値段が当時の物価だとすると、芳佳はものすごい値段で売ったんだな。

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