俺「ッ!?やばい!完全に遅刻だー!」
妹「ちょ、急に叫ぶな!」
俺「今日は朝から委員会あるんだ!」
妹「朝ごはんは?」
俺「悪い!もう出る!いってきまーす」
妹「もう!あとでお腹空いても知らないからねー!」
*???????*
???「っ!?どいてどいて~っ!」
俺「え?うわああ!」
???「あいたたたた……」
俺「あの……大丈夫ですか?」
???「あ、はい……あの、すいま」
俺「そうか、良かった。ごめん俺先急いでるから!それじゃ!」
???「あ、ちょっと!……ってもういないし……」
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友人「お!どうした俺、また委員会遅刻か?」
俺「そうだよ……あー、委員長絶対怒ってるよなぁ」
友人「まぁ俺が遅刻するのなんていつものことだけどな」
俺「それを言うなって……じゃ、怒られにいってくる」
友人「委員長によろしくな」
俺「おう」
お前、噴火するのか……?
________
俺「セーフ!!」
委員長「アウトだバカ!」
俺「あいたっ!」
委員1「おいおい痴話喧嘩ならよそでやってくれよ~?」
委員長「だれが痴話喧嘩だ!」
委員2「ま、俺くんがいるうちにちゃっちゃとはじめましょう」
俺「……まるでいつもいないみたいに聞こえるんですが」
委員3「実際、お前は遅刻早退で委員会あんま顔ださねぇからな!お前がいなきゃはじまらねえってのに」
俺「や、ほんとゴメンって!」
委員長「はぁ……まったくもう……はい、じゃ始めるぞ!今日は____
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________
幼馴染「聞いたぞー、俺ー?まーた遅刻したんだって?」
俺「げ、もうお前にまで知られてるのかよ……」
幼馴染「ったくあんたは昔からねー」
俺「あ、ほら!もうHR始まるぞ!」
幼馴染「もう!あとで妹ちゃんにも言いつけるからね!」
俺「え!ちょっと待てそれは勘弁」
先生「ほら席つけーHR始めるぞー」
阿蘇っておい……
友人「なぁなぁ、さっきすっげー美少女いたんだけど!」
俺「ん?委員長とかじゃなくて?」
先生「今日は転校生を紹介する」
友人「そうじゃなくて、って、え?転校生?」
先生「急に決まったことでな、まぁ仲良くしてやってくれ。おい!入っていいぞ」
???「はい。今日からお世話になります転校生です。よろしくお願いします」
俺「あれ?あんた……」
転校生「あ!あんたはさっきの……!」
先生「お!お前ら知り合いなのか。ちょうどいいな転校生はあいつの隣の空いてる席使え」
俺「え?や、ちょっと……」
先生「じゃあ授業始めるぞー」
転校生「……………………」
俺「あ、えと……よろしく……」
転校生「……………………よろしく」
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______
友人「おい起きろ!もう昼だぞ」
俺「んあ?……あれ俺寝てたのか」
友人「4コマがっつりとな……まぁ時差ボケあるし仕方ないけど」
俺「……部活いってくる」
友人「……大丈夫か?」
俺「平気。起こしてくれてサンキュな、じゃ」
________
転校生「……ねえ」
俺「ん?あああんたか、悪いけどちょっと行くところがあるんだ。学校案内なら……そうだな、そこの幼馴染ってやつに」
転校生「そうじゃなくて!」
俺「急に叫ぶな……で、なんだ?」
転校生「……あんた部活入ってるって……地質研究部」
俺「そうだ。だからこれから部活に」
転校生「またの名を国家阿蘇山総合対策部」
俺「ッ!?」
転校生「……図星のようね。ああ、とぼけたって無駄だから」
俺「……お前、どこまで知っている……?」
転校生「さあ……?」
俺「……」
転校生「放課後、東棟の三階にある空き教室で待ってるわ……そこでゆっくり話しましょう?それじゃあ」
こんなことってあるのね
________
先輩「遅いぞ、部長」
俺「『次期』が抜けてますよ部長」
先輩「もう引き継ぎは済んだんだ、今は名実ともにお前が部長さ。だから私のことも部長なんて呼ぶな」
俺「すいません部ちょ……先輩」
先輩「よろしい」
部員1「そんなことどうでもいいですけど、状況、動きました」
先輩「おう、どうした?」
阿蘇って本気出すとヤバいらしいな
部員2「A-487地点からK-682地点までASO値、危険域にまで高まっています」
先輩「対阿蘇粒子波の照射急がせろ」
部員2「はい」
俺「この間よりだいぶ活発になってますね」
先輩「ああ……もうこうした行き当たりの対処じゃあ処理しきれなくなってきている…………限界は近い」
俺「…………だが、それを止めるのが俺たちの使命だ。でしょう?」
先輩「ああ……そうか、明日でもう二年か」
俺「兄の口癖でしたね……使命だ、って」
先輩「そうだな……彼のためにも、我々は絶対に止めなければならない」
俺「はい」
先輩「知識も、装備も、システムも、あの頃よりずっと進歩した。もう誰も死なせない。阿蘇山は、我々が必ず止める!」
誤爆なのか恋なのか
それが問題だ
わろた
支援
(`_ゝ´)アッソ
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______
転校生「来てくれたのね」
俺「……」
転校生「ここ、いいところよね……立地が良くて、夕日が綺麗……」
俺「……お前は」
転校生「古い校舎だけど設備は整ってるし、田舎なのに商店街には活気がある。小さい駅のわりに停まる本数も多い……」
俺「…………」
転校生「突然建設されたマンション、利用者不明の雑居ビル、整えられた交通網、町に似合わない背広……少し調べれば、この町に大きな金と権力が集中しているのは明らかだった。それも、二年前から顕著にね」
俺「……目的はなんだ」
転校生「阿蘇山の噴火活動に対する全ての干渉の停止」
俺「……そんなことになんの意味があるっていうんだ?わかっているのか?阿蘇山がひとたび噴火すれば、世界中に大きな被害をもたらすんだぞ」
転校生「それが自然の摂理よ。地球の活動を自らの手で抑えつけるだなんて、人間の傲慢だわ」
俺「そんな理由で多くの生命を犠牲にしてもいいだなんて、間違ってる」
転校生「交渉は決裂ね。穏便に事がはこぶとははなから思ってなかったけど。なら私はどんな手を使ってでもその野蛮な活動を止めてやる」
俺「ただの女子高生が何を言ってるんだ。遊びじゃないんだ。あまり首を突っ込むな」
転校生「ただの女子高生なら、ね」
俺「…………お前、何者だ」
転校生「地球=自然活動保護連盟会宮崎本部執行委員会委員長、といえばわかるかしら?」
俺「っ!?」
転校生「二年前の惨劇は繰り返させない。それが私の、私達の使命よ」
俺「……っ」
転校生「それじゃあ、さようなら。部長さん」
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______
妹「おかえり。遅かったねー」
俺「ん?ああ」
妹「……何かあったの?」
俺「いや、なんにも」
妹「……お兄ちゃんはさ……っ!……っとお、結構揺れたね今……最近多いなぁ。ん、お兄ちゃんケータイ鳴ってる」
俺「ああ、サンキュ……もしもし?」
後輩『後輩です。ただいまの地震、震源はB-300付近。AからPにかけて広くASO値危険域にまで達しています』
俺「対阿蘇粒子波照射装置を第二種警戒態勢で待機させろ。他は現状維持」
後輩『わかりました。地震の詳細は判明次第転送します。ではまた動きがあったら連絡します』
俺「頼む」
俺「悪いな、でなんだっけ?」
妹「ご飯できてるよ。今日は鍋」
俺「おう、わかった」
妹「向こういたころからずっと日本食食べたいって言ってたからね」
俺「下宿先の飯がマズ過ぎたんだよ」
妹「お兄ちゃんはすぐシックハウスになっちゃうんだから!」
俺「……ホームシックか?」
妹「そうともいう!」
俺「ったく……お前は」
妹「ふふ、さぁご飯の前に手洗ってきなさい」
俺「わかってるよ」
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妹「お兄ちゃん起きて」
俺「んんー早いよもう少し……」
妹「ほらもう阿蘇なんだぞー?ニュージーに居たときほど時間に余裕は無いの!」
俺「……あ、やべ今日も委員会だ……!」
妹「まったく……はい、サンドイッチ作ったから学校で食べて」
俺「ああ、サンキュ……あ、それと」
妹「わかってる。午前で学校早退するから」
俺「じゃ、直接迎え行くよ」
妹「りょーかい。それじゃいってらっしゃい」
俺「おう、いってきます」
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