由愛「あ…里奈さん…、おはよう、ございます…」

里奈「はろはろー☆ ゆあっちおっつー」

里奈「ってあれ？ ゆあっち1人系？ 誰もいないじゃーん」ｷｮﾛｷｮﾛ

由愛「はい…、ちひろさんが…、お買い物に行くから…お留守番お願いって…、頼まれて…」

里奈「まぢぽーん？ そうなんだー。ゆあっちさみしくない？」

由愛「いえ…、絵を描いてれば……、そんなこと、ないです……」

里奈「そう？ んーまいっか」

里奈「とりまアッチでメイクしてるから、さみしくなったら呼び出してちょー。おしゃべりの相手ぐらいなるよん♪」

由愛「はい…、ありがとう、ございます……」

由愛（里奈さん…、いつも元気で…いいな…）

由愛（私達…、小さい子にも…優しいし…）

由愛（どうしたら…、あんな風に…明るくなれるのかな？）

由愛（……、お化粧？ 私も、里奈さんみたいな…お化粧すれば……）



「え、ちょ！ うそぉ！？」

由愛「？」

里奈「あ゛ー、メイクブラシこわれたぁ。マジアリエンティ～」

由愛「里奈さん……、どうかしたの…ですか…？」

里奈「ゆあっち見てよぉ。ブラシのフサフサ取れリング～」

由愛「あ…、ブラシを固定してる金具が…、軸から取れちゃったんですね…」

里奈「超さげぽよ～。メイクどうしよ、もうお仕事行かなくちゃなのに……」

由愛「あの……、もしよかったら…私の筆、使ってください…」

里奈「え？」

由愛「水彩用ですけど…まだ一度も使ってない筆なので…、お化粧にも使えると…思います…」

里奈「うれぴー！ ゆあっち超リスペクト☆ 頭なでてあげちゃうなり～」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

由愛「あ、あの…、ありがとう…ございます…」

里奈「あーそだ、お仕事のとこでも使うかもだからぁ、このまま貰ってってもだいじょび？」

由愛「はい…、何本か持ってますので…差し上げます…」

里奈「あとーんす☆ じゃあ～、お礼にこれあげる～」

由愛「えっと…、口紅、ですか？」

里奈「うん、春の新色～。なんかー、駅前のデパートで限定品って売っててー、思わず衝動買いしちった☆」

由愛「そう…ですか……」

わざとゆあっちと呼ばせてるのか
由愛ちゃんの名前を>>1が素で間違えてるのか

里奈「でもアタシの好きな色じゃなくってー。余り物みたいでゴメンね？」

由愛「い、いえ…」

里奈「ゆあっちもいらなかったら誰かにあげていいからさ、とりま貰っといてー」

由愛「はい…、ありがとう、ございます……」

里奈「んじゃ、お仕事行ってきまーす☆」

由愛「行ってらっしゃい……」

由愛（この口紅……、結構、高そうな気がする）

由愛（いいのかな、こんな高価そうなもの…貰っちゃって……）

由愛（これを使えば、私も明るくなれる……？）

由愛（それとも、チューリップの絵具代わりに……）

由愛「うーん……」

ｶﾞﾁｬｯ

「あぁんもうっ！ 超ムカつくぅ」

由愛「？」

美紗希「せっかく狙ってたのに、売り切れとか信じらんなぁい」

由愛「あの…、美紗希さん？」

美紗希「あ、由愛ちゃんおはよ♪」

由愛「おはよう…ございます。あの、どうか…したのですか？」

美紗希「そうなの！ 由愛ちゃん聞いて？」

由愛「はい…」

美紗希「駅前のデパートで新色の限定リップが売ってたんだけどぉ」

美紗希「ちょっと他のお店まわってたら売り切れちゃってたの！ もう頭くるわぁ」

由愛「それは…、残念でしたね…」

美紗希「ほんとよもう。まったく、誰が買って行ったのかなぁ」

由愛（……あれ？ さっき…、同じような話を……）

こうしゃべりそう

由愛「……」

由愛「あの……」

美紗希「ん？」

由愛「もしかしてそれって…、この口紅…ですか？」

美紗希「そ、そうそれぇ！ どうして、由愛ちゃんが持ってるのぉ？」

由愛（やっぱり……）

由愛「え、えと…、さっき、貰い、ました…」

美紗希「んもぅ、いったい誰？ きっとその人が買って行っちゃったんだわぁ。教えてくれる？」

由愛「その……」

美紗希「ん？」

由愛「…………、プロデューサーさん……、です…」

美紗希「え、Pさんが？」

由愛「……はい」

由愛（Pさん、ごめんなさい…）

由愛（正直に言ったら…、大変なことに…なりそうだったから…）

美紗希「もぅ！ Pさんたら何考えてるの、こんな小さな子にリップあげるとかぁ」

由愛「あの…、衝動買い、しちゃったって…言ってました…」

美紗希「まったく、しょうがない人ねぇ」

由愛（嘘、ついちゃいました…。私、悪い子…です…）

由愛「あ、あの…、よかったら、美紗希さんに…あげます…」

美紗希「え、ほんとぉ？」

由愛「はい…。私はまだ…お化粧しませんから、使わないので…」

美紗希「そっか、でもなんか悪いわぁ。んー、あ！ じゃあ、とりかえっこしよっかぁ☆」

由愛「とりかえっこ…、ですか？」

美紗希「そ。はいこれ、マカロンの詰め合わせ♪」

由愛「わあ…、かわいい、お菓子ですね…」

美紗希「結構人気なお店ので、評判も良いの。女の子はやっぱり、スイーツよねぇ」

由愛「でも…、こんなにたくさん……、いいんですか？」

美紗希「いいのいいのぉ、ヤケ食いのつもりで買ったんだからぁ。あたしの方こそ、お目当てのリップが貰えてうれしいわぁ♪」

由愛「あの…じゃあ……、いただき、ます……」

美紗希「うん☆ 由愛ちゃんもありがとうねぇ。それにしても、Pさんには後でしっかりとお仕置きしなくっちゃ」

美紗希「あ、もうお仕事の時間。それじゃぁ由愛ちゃん、またねぇ♪」

由愛「はい、また……」

由愛（あとで、Pさんに…、ちゃんと、謝ろう…）

由愛（お菓子、たくさん……貰っちゃった……）

由愛（ひとつ、ふたつ……、20個くらいかな……。1つ、食べてみよう……）ｻｸｯ

由愛（……、うん、おいしい……。甘くて、とろってしてる……）

由愛（でも……、こんなにたくさん、食べきれない……、どうしよう……）

ｶﾞﾁｬｯ

「うぅ～ん、困ったわぁ」

由愛「？」

由愛「あ…、彩華さん…。おはよう、ございます……」

彩華「あらぁ～、由愛ちゃん、おはよぅ」

由愛「あの…、どうか、されましたか…？」

彩華「ん？ どうしてぇ？」

由愛「その……、困ってる、様子だったので……」

彩華「うふふ、ありがとう～。でも大丈夫よぉ、ちひろさんと相談すればぁ多分おっけーだからぁ」

由愛「ぇ…」

彩華「ん～？ 今度は由愛ちゃんが困ったちゃん？ そんな顔してぇ、どうしたのぉ？」

由愛「ちひろさん…、いま、お買い物に出掛けてて…、いない…です…」

彩華「……ほんとぉ？」

由愛「はい……」

彩華「うぅ～ん、それは、ほんと～に困ったわぁ……」

由愛「もしよかったら…、お話聞いても、いい…ですか…？」

彩華「そうねぇ。由愛ちゃん、今日のあやかのお仕事、知ってるぅ？」

由愛「たしか……、新しいドラマに、出演するって……」

彩華「うふ、あたり～♪ でね？ ドラマの監督さんに挨拶しなくちゃなんだけどぉ、お土産買うの忘れちゃったのよぉ」

由愛「それは…、困りましたね…」

彩華「監督さん、甘いものが好きらしいんだけどぉ、ちょっと高級なお茶菓子ないかなぁ～って、ちひろさんに聞こうと思ってぇ」

由愛「お茶菓子……」

彩華「それかぁ、オススメのお店教えてもらおうかなぁ～って。由愛ちゃん、どこかイイお店知ってるぅ？」

由愛「ごめんなさい……、知らないです……」

彩華「ううん、大丈夫よぉ。こちらこそ、気を使ってくれてありがとうねぇ」

由愛（甘いもの……、そうだ……）

由愛「彩華さん……」

彩華「ん？」

由愛「もしよかったら…、このお菓子、持って行ってください……」

彩華「あらぁ、マカロンがたくさん。それ、どうしたのぉ？」

由愛「美紗希さんに…、もらいました…」

彩華「あらちょっとぉ、その箱、かなりイイお店のじゃないの～。ほんとにどうしたのぉ？」

由愛「色々、ありまして…」

彩華「ふふ、由愛ちゃんも、隠し事する年になったのねぇ～♪」

由愛「あ、でも…、私、1つ食べちゃった…」

彩華「そうねぇ。封も開いてるし、このまま持っては行けないわねぇ」

由愛「どうしよう…」

彩華「ん～、ちょっと待ってね？」

由愛「……？」

彩華「ん～」ｺﾞｿｺﾞｿ

彩華「あっ、あったわぁ～」

由愛「ビニールと…、リボン…？」

彩華「そ、ラッピング用のフィルムと、包装用のリボン～。これを～、こうしてぇ～」ｶｻｯ ｸﾙｸﾙｯ

彩華「マカロンを1つずつ包めばぁ、ほら、出来上がりぃ～♪」

由愛「キラキラして、とってもキレイ……」

彩華「髪をセットするのと同じでねぇ、あやか、こういうの得意なのよぉ」

彩華「後はぁ、元の箱の仕切りを取ってぇ、綺麗に並べれば完成～♪」

彩華「いくつか入らなかったけどぉ、それはおやつに食べてねぇ～」

由愛「はい…、いただきます…」

彩華「それとぉ、はいこれ♪ 由愛ちゃんにあげるわぁ」

由愛「ハートの…、髪飾り…？」

彩華「マカロンのお礼よぉ。この前沢山買ったからぁ、1つあげるわぁ～」

由愛「ありがとう…、ございます…」

彩華「あらぁ、もうこんな時間。それじゃぁそろそろ行くわねぇ。ばいば～い」

由愛「頑張って…ください……」

由愛（髪飾り…、かわいい……）

由愛（つけてみたら…どんな風に…見えるかな…）ﾊﾟﾁﾝ

由愛（……えへへ♪ ちょっと、お姉さんぽい…？）

由愛（嬉しいな…大切に、しよう…）

ｶﾞﾁｬｯ

「みんなー！ おっはよー☆」

心「アナタのはぁとをシュガシュガスウィート☆ みんなのアイドルしゅがーはぁとでぇす！」

由愛「あ…、心さん、おはよう…ございます…」

心「いやーん！ はぁとのことは、は　ぁ　と　って呼んで☆ ほらそこ！ あなたもはぁとって呼んでね！ つか呼べ☆」

由愛「えっと…、はぁと、様？」

はぁと「やん！ はぁとはあんなにおデブじゃないよ☆」

はぁと「それにしても事務所に誰もいないね？ みんなで連れションかなっ☆」

由愛「あ、あの…、皆さんお仕事で、ちひろさんはお買い物で……、私が、お留守番…しています…」

はぁと「そっかあ！ それじゃあ由愛ちゃんに聞いちゃおっと☆」

由愛「は、はい…。なんで…しょうか？」

はぁと「えっとねぇ、何か頭に付けるハートの形したもの、ないかなっ☆」

由愛「は、ハート…ですか？」

はぁと「そ☆ 実はねぇ、さっき歩いてたらお巡りさんに呼び止められちゃってー」

はぁと「はぁとの着てる服に何か色々ゆってくるから、髪留アタックで逃げてきちゃった☆」

由愛（……、早苗さん…、呼んだ方が…いいのかな……）

はぁと「髪留めのゴムは持ってるけどー、かわいい飾りがないんだよねー。だからー」

由愛「？」

はぁと「由愛ちゃんが付けてる髪飾りみたいなの、ほしいなって…」

由愛「？？！」ｿﾞｸｿﾞｸ

はぁと「はぁと、その髪飾り、ほしいなぁ……」

由愛「え、えっと、その……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

はぁと「……なーんて☆ うっそーん！」

由愛「…え？」

はぁと「いくらはぁとでも、年下でかわいい先☆輩☆の持ち物奪ったりなんかしないよ♪」

由愛（年下で…後輩だったら…、どうなってたんだろう…）

はぁと「だから、事務所にいい感じの髪飾りがあったら教えて欲しいなーって☆」

由愛「そういう…こと…ですか…」

由愛「でも…、ちひろさんやプロデューサーさんに…お話ししないと…、事務所のもの、持ち出せないから…」

はぁと「そっかー、それじゃあしょうがないかー、現場に行く前にどこかで買っていこ☆」

由愛「…………、あ、あの！」

はぁと「ほい？」

由愛「私の…髪飾り…、使って…ください…」

はぁと「おっ、いいの？」

由愛「はい…、いいです…」

はぁと「いやーん☆ はぁと超うれしー♪」

由愛「で、でも…、使い終わったら…、返してくださいね…」

はぁと「もっちろーん！ 大事に大切に使わしてもらうねん☆」

はぁと「そうだ！ お返しにはぁとのお道具も貸してあげる☆」

由愛「お道具…？」

はぁと「ちょっと待ってね？ えーっと…、あ、あったあった。じゃじゃじゃーん」

はぁと「お絵かきセットー☆」

由愛「…！」

はぁと「はぁと、お洋服自分で作るからー、デザイン用のお絵かきセットいつも持ち歩いてるんだ☆」

はぁと「由愛ちゃんもお絵かきするって聞いたから、髪飾り借りてる間使っていいよん☆」

由愛「あ、ありがとう…、ございます…」

はぁと「それじゃあ、はぁとお仕事行ってくるねー！ スウィーティー☆」

由愛「ス…、スウィーティー…？」

由愛（心さん…、見かけよりも…いい人、なのかな…？）

由愛（髪飾り…ちょっと心配だけど…、心さんも…お絵かきセット…貸してくれたし…）

由愛（……、髪飾りアタック…しないよね…？）

由愛（……………、うん……。きっと…大丈夫……。………、多分……）

ｺﾞｿｺﾞｿ

由愛「あ、赤の絵具…、あった…」

由愛「これで、チューリップの絵…、完成できる……」

由愛「それにしても…、今日は…沢山の人と…、お話ししたな……」

由愛「色んな物も…貰ったり、あげたり…」

由愛「こういうの…、なんていうんだっけ……。えっと…、たしか……」




由愛「わらしべ……、長者？」

――後日――

由愛「～♪」

彩華「あらぁ。由愛ちゃん、その髪飾り早速付けてくれてるのねぇ」

由愛「あ、彩華さん…。はい…、お気に入りに…なりました…」

彩華「うふふ♪ それは嬉しいわぁ～」

「ちょっとPさぁん！ 何考えてるんですかぁ！？」

由愛「？」

彩華「向こうが騒がしいわぁ。どうしたのかしらぁ～？」

美紗希「あんな小さい子に口紅プレゼントするなんてぇ、Pさん、由愛ちゃんをどうするつもりだったの？」

美紗希「ま、まさかPさん…、由愛ちゃんくらいの年の子が好きとか…。いやぁー！！」

P「アイエエエ！？ ロリコン！？ ロリコンナンデ！？」

彩華「あらまぁ～、なんか修羅場ってるわ～」

由愛「………、あっ…」

由愛（Pさんに…、嘘ついたこと…謝るの…、忘れてた……）



美紗希「えっちなのゎいけないと思いまぁす！」ﾊﾞﾁｰﾝ

P「グワーッ！」



由愛（………、ごめん…、なさい……）


終わり

お目汚し失礼しました。
依頼出してきます。

おつ
おもしろかった

最近ssで日の目を見る子が増えてきて嬉しい

面白かったまた書いて下さいｵﾅｼｬｽ!!
乙

このままじゃ由愛ちゃん悪い子のままなのでＰに謝る後日談書いてくれると嬉しい

全体的にすげー組み合わせだな
SS登場回数的にもペアの作り方的にも

面白かった乙！

成宮由愛(13)
http://i.imgur.com/FI4lKny.jpg
http://i.imgur.com/lLdC64m.jpg

藤本里奈(18)
http://i.imgur.com/hCFdnR0.jpg
http://i.imgur.com/4BHJ3yT.jpg

衛藤美紗希(22)
http://i.imgur.com/tQrh18F.jpg
http://i.imgur.com/1oj65to.jpg

岸部彩華(19)
http://i.imgur.com/4lFp48e.jpg
http://i.imgur.com/AIjhbvn.jpg

佐藤心(26)
http://i.imgur.com/w8cKR7B.jpg
http://i.imgur.com/OokmjLg.jpg

由愛ちゃんとふじりなを絡ませる傾向、ありだと思います