男「わるい、先帰っててくれ」 幼なじみ「え?」(79)

男「ちょっと委員長を手伝ってやらなきゃいけなくてさ」

幼なじみ「ああ、男は副委員長だもんね。お疲れ様ー」

男「ああ、気をつけてな」

ドドドドドドド…

幼母「ん? なにこの音?」

バン!
幼なじみ「はあ、はあ……た、ただい、ま……」ゼーハー

幼母「おかえり……どうしたのそんなに息切らして」

幼なじみ「ちょ、ちょっと、はあ、見たいテレビ、はあ、あって、ね……」ゼーゼー

幼母「そ、そう。わたし、男母さんとスーパーの買い出し行ってくるから」

幼なじみ「うん。はあ、いってらっしゃい」

幼母「いってきます」

ガチャ バタン

幼なじみ「ふー、やっと落ち着いた……」

幼なじみ「あ、こうしてる場合じゃない! 時間は有限だ!」

幼なじみ「早く、早く……!」ドドド

幼なじみの部屋

幼なじみ「さてさて、なぜ私がこんなに急いでいたかといいますと……」

幼なじみ「男がいないこの隙に、男の部屋を物色するためです!」

幼なじみ「普段、毎日毎日男の部屋に押しかけるものの、当然本人の目の前で物色などできず……」

幼なじみ「お風呂の時間を狙おうにも、彼は鴉の行水。そんな短時間では無理です」

幼なじみ「なので、急遽訪れた千載一遇のチャンス! これを活かさないことができるだろうか? いやできない」

幼なじみ「委員長と男を監視しなくていいのかと言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、無問題です。委員長って男子なので」

ホモォ・・・

幼なじみ「さて、窓を開ければそこは私の部屋のベランダ」ガララ

幼なじみ「男の部屋のベランダとの距離は数センチ。小学生でも跨げます。うんしょっと」

幼なじみ「そして当然のように開いている窓。この辺が幼なじみ同士の特権というか」ガララ

幼なじみ「そしてあっという間に着きました。愛しきあの人の部屋」

幼なじみ「ええい! もう実況する時間がもったいないの! ベッドにダーイブ!」ボフン!

幼なじみ「ああ……すごい、ダイブした衝撃で男の香りがふわって……」

幼なじみ「この匂い、なるべく私の身体に付けなきゃ……ゴロゴロゴロゴロ」

幼なじみ「お、男の枕……」ボフ

幼なじみ「すー……はー……」

幼なじみ「うわあ……もう今、世界で3本指に入るくらい幸せだ、私……」

幼なじみ「この枕で寝るんなら、ずっとうつ伏せのまま寝れる……寝返りもうたない……すー…はー……」

幼なじみ「このまま布団もかぶって……うおー、男の匂いに包まれてるー!」バタバタ

ガチャ

妹「あのー……誰かいるの?」

幼なじみ「!?」

幼なじみ「い、いいい妹ちゃん!」

妹「あ、幼なじみさん……」

幼なじみ「ひ、久しぶりだね! どうしたの!? 中学校今日休み!?」

幼なじみ(セーフ! とっさにかけ布団はねのけたからセーフ!)

妹「い、いえ、授業が午前だけだったんです」

幼なじみ「そ、そっかあ! いいなぁ! 私もまだ中学生だったらよかったのになぁ!」

幼なじみ「そ、それでどうしたの? 男の部屋に何か用事?」

妹「あ、はい。お兄ちゃんに借りてたCDを返そうと思って」

幼なじみ「あーそうなんだ。男ね、今日はちょっと帰り遅いんだって」

妹「そうなんですか……たしかに幼なじみさん1人って珍しいですよね」

幼なじみ「ま、まあね」

幼なじみ(だからこそのチャンスなのですが)

妹「でも、幼なじみさん。お兄ちゃんと仲良いのはわかりますけど、さすがに男の人のベッドとかには座らないほうがいいですよ」

幼なじみ「え!? あ、そうだね! 無防備すぎたよ、気をつける!」

妹「お兄ちゃんなら、変なことはしないと思いますけどね」クスクス

幼なじみ「そうだね、でも分別ってのはきちんとしなきゃだからね」

幼なじみ(どの口から言ってるんだろう私……)

幼なじみ「結局妹ちゃんからCDを任され、再び1人になったわけですが……」

幼なじみ「男はCDでも本棚に入れるんだよねー。戻しておいてあげよう」

幼なじみ「…………」

幼なじみ「そしてこの本棚の隣にあるタンスですよ、ええ」

幼なじみ「ここには男のパ、パパ、パンツががががが………」

幼なじみ「……ふう」

幼なじみ「一旦落ち着こう、幼なじみ。うん、いくらなんでもそれはダメだ」

幼なじみ「相手の身になって考えよう。自分の下着を異性に好き勝手されたら嫌でしょ?」

幼なじみ「しかもブラを見られて『なんだ、Aカップかよ』とか言われたら……」

ガンッ!

幼なじみ「あっ、タンスの角がちょっと欠けちゃった……いけないいけない」

幼なじみ「まあともかく、直接肌につく物をどうこうされるのは、誰だって嫌だよ、うん」

幼なじみ「……………」

幼なじみ「ごめんなさい、さっきまで言ってたことを全部自覚したうえでやります。言い訳はしません。どんな罰でも受けます。ただしこの恋に影響がでないなら」

幼なじみ「では、いざ……!」ガラッ

幼なじみ「うーむ……」

幼なじみ「何度見ても思う。トランクスって大事なところ隠すには防御力が低すぎる……」

幼なじみ「女の子がスカートの中にこれはいてたら、中まで結構簡単に見られちゃうんじゃないかな……」

幼なじみ「ま、まあ私は男が相手ならこういうのもはいてあげるけどね。えへへ……///」

幼なじみ「すー……はー……」

幼なじみ「うう、ベッドとは比べ物にならないこの背徳感……!」

ガチャ

姉「なんだー帰ってんのか男ー」

幼なじみ「!?」ビクウッ!

はよ

はよ

姉「あれ? なんだ幼なじみじゃん」

幼なじみ「は、はい! お邪魔してます!」

姉「なんか男の部屋がうるせーなーと思って、あいつがいるなら借りた漫画返そうかと思ったのに」

幼なじみ「す、すいません。男、今日遅くなるらしくて……それで私、さっきまで漫画読んで笑ってたので」

姉「ふーん」

姉「あれ? そういやなんで男のタンスなんて開けてんの?」

幼なじみ「えっ!? いやーその、男ってばちゃんと洗い物出してるのかなとか! タンスの中ゴチャゴチャにしてないだろうなとか気になって!」

姉「へー、おまえ気が利くんだなぁ」

幼なじみ「い、いえそんな」

幼なじみ(褒められると罪悪感が……)

姉「そういう女はいい嫁になるらしいぞー。あたしには無理だけどなー」

幼なじみ「い、いえそんなことは……」

幼なじみ「姉さんから漫画も任された……」

幼なじみ「なので、これも本棚に戻しておいてあげたいと思います」

幼なじみ「ん? この本なんかカバーがあってないような……!」

幼なじみ「こ、これはカムフラージュされたエロ本!」

幼なじみ「女の子がエロ本とか言うのもなんなので『エッチな本』と言い直します」

幼なじみ「ほうほう、ふむふむ……」ペラ

幼なじみ「う、うわあ……///」ペラ

幼なじみ「ちょ、わ、わ……///」

幼なじみ「も、もう限界っ……///!」パタン

幼なじみ「『今更純情ぶるなよ』とか言わないでください。するのとされるのは別です。真逆です」

幼なじみ「しかし男ってば、こんな趣味を……」

幼なじみ「でもまあ、うん。男が相手なら、ね……///」

ガチャ

父「ん?」

幼なじみ「ひっ!?」ビク!

父「ああ、幼なじみちゃん」

幼なじみ「お、お邪魔してますおじさん……」

幼なじみ(よかった! カムフラージュのカバー外さなくてよかった!)

幼なじみ「ど、どうしたんですか? 男は今日副委員長の仕事とかで……」

父「いや、何か物音が聞こえたからな。気になって見にきたんだ」

父(本当は無断で借りてたエロ本を返しに来たんだが)

幼なじみ「すみません、1人で騒がしくしちゃって……」

父「いや、泥棒とかでなくてよかったよ」

幼なじみ「今日はお仕事お休みですか?」

父「いや、今日は早く帰してもらえてな」

父(だからエロ本返そうと思ったのに……早くしないと男のやつが無くなったことに気づいてしまう)

幼なじみ「ふう、おじさんも部屋に戻ったし……」

幼なじみ「時間も残り少ないし、さてさてどうしようか……ん?」

幼なじみ「あ、あの机の上にあるのは……!」

幼なじみ「男が使ったお皿とフォーク!」

幼なじみ「……またこっそり隠しておいたケーキを夜中に食べたのかなぁ。もう、虫歯になるからやめなよって言ってるのに」

幼なじみ「そんなに夜甘い物が食べたいなら、わ、私を食べていいよ? なんて……///」

幼なじみ「ふう、妄想はいつでもできるんだ。今はこのフォークだよフォーク」

幼なじみ「男が口をつけた、フォーク……」

幼なじみ「…………」ドキドキドキドキ

幼なじみ「だ、ダメだぁ!!」

幼なじみ「ファーストキスがこれはさすがにダメ! 間接キスであろうとも! というか間接キスだからこそダメだ!」

幼なじみ「ファーストキスは男に! 直接! 奪ってもらうって決めてるんだもん!」

幼なじみ「というわけで、非常に魅力的なアイテムですが……これはナシで」

幼なじみ「もったいないなぁ。強い武器手に入れたのに装備できない、みたいな……」

幼なじみ「…………」

幼なじみ「ほ、ほっぺになら、ファーストキスにならないよね?」ドキドキドキドキ

はよ

幼なじみ「そーっと、そーっと……」ドキドキドキドキ

プニッ
幼なじみ「あうっ///」

幼なじみ「ああ、男……///」

幼なじみ「ほっぺになんて……そんな恥ずかしがらなくても……」

幼なじみ「口にしても、いいんだよ……?」

幼なじみ「……はあ」

幼なじみ「ホント……してほしいなぁ、キス……」

ガチャ
母「幼なじみちゃん?」

幼なじみ「うわあっ!?」ビクウッ!

母「ご、ごめんなさい。びっくりした?」

幼なじみ「だ、大丈夫です。お買い物終わったんですか?」

母「あ、そうなの! 今日は幼母さんと相談して、みんなでお鍋にしようかって話になったの!」

幼なじみ「え、家も参加していいんですか?」

母「もちろんよ。久しぶりね、みんなで食事するの」

幼なじみ「はい、楽しみです!」

幼なじみ「あ、おばさん、これ……」カチャ

母「あ、男ってばまた夜中に甘い物食べて……!」

幼なじみ「あはは……」

母「本当しょうがない子なんだから。幼なじみちゃんも見つけたら取り上げちゃってね」

幼なじみ「わかりまし」

>>35
幼なじみ「わかりました」です

幼なじみ「夜はお鍋かあ……」

幼なじみ「しかも、男と一緒に……えへへ」

幼なじみ「結構漁ったけど……さすがにめぼしい物はもうないかな」

幼なじみ「このクッションとか、よく使われてるみたいだったら新品を買って取り替えるところだけど……」

幼なじみ「多分、男はまだ帰ってこないよねー」

幼なじみ「じゃあ残った時間はやっぱり……」

幼なじみ「ベッドでしよー!」ボフン!

幼なじみ「ふうー……」

幼なじみ「やっぱりこのベッド最高……男の匂いでいっぱいだあ」

幼なじみ「世界中の空気が全部……この匂いになればいいのに」

幼なじみ「いやいや、そうなったとしてもやっぱり本物の男から発せられた香りだからこそ価値があるわけで……」

幼なじみ「んー……もっと今しかできないこと、ないかなぁ」

幼なじみ「あ……」

幼なじみ「この男の香りに包まれた状態で、裸になってみるとか……」

幼なじみ「いやぁ、それはちょっと……」

幼なじみ「…………」

幼なじみ「今日しかないかもしれない、今日しかないかもしれないから……」ヌギヌギ

幼なじみ「う、パ、パンツもかな? って誰に聞いてんだ私……」

幼なじみ「ええい、ここまできたら……えい!」ヌギ

幼なじみ「はあ……///」

幼なじみ「や、やっちゃった……やっちゃった……///」ドキドキドキドキ

幼なじみ「す、すごいこれ、解放感というか、な、何かが……///!」

幼なじみ「……将来、こんなコソコソとじゃなくて、このベッドに裸で寝れる時は来るのかな……」

幼なじみ「朝になったら、私は裸で起きて、隣に裸の男がいて……」

幼なじみ「頭撫でられながら『おはよう』とか言われたら……もう……!」

幼なじみ「幸せすぎて死ぬー///!!!」バタバタバタバタ

ガチャ
男「……なに騒いでんだよ」

幼なじみ「ひやぁあぁああっ///!?」

男「また勝手に部屋入って……まあいつものことだけどさ」

幼なじみ「お、男! は、早くない!?」

男「ああ、他の奴らも手伝ってくれたからすぐ終わった」

幼なじみ「そ、そうなんだー! へー、そうなんだー!」

幼なじみ(ヤバいヤバいヤバいヤバい! どうする私!)

幼なじみ(私、未だ全裸! 男帰って来ちゃった! ヤバい!)

幼なじみ(と、とりあえず服! 下着!)ゴソゴソ

幼なじみ(ちょ、わ! なんでそっち側に落ちるうー!?)

幼なじみ(とれなくなっちゃった……!)

男「なにモゾモゾしてるんだよ? ていうか、なんでベッドに……」

幼なじみ「えっと、あの寒くて……」

男「ストーブぐらい勝手につけてもいいんだぞ?」

幼なじみ「あはは、ありがとー……」

幼なじみ(優しくしないで、情けなくなるから……)

男「で、だ。悪いけどベッドから出てくれ」

幼なじみ「ええっ!? なんで!?」

男「いや、なんでそんなに驚く……。昨日寝不足でな、夕飯まで一眠りしたいんだ」

幼なじみ「そ、それはやめたほうがいいんじゃないかな……夜お鍋だって言ってたし」

男「いや鍋関係ないだろ」

男「とにかくどいてくれ。マジで眠いんだ」

幼なじみ「た、たまには私のベッドで寝たらどうかな?」

男「たまにはの意味がわからん……」

幼なじみ(ごめんなさい、今のは本音です)

男「いいから出てくれ。さもないと強制的に追い出すぞ」

幼なじみ「///!?」

幼なじみ「いっ、いやあっ!!」ガバッ!

男「あ、おい潜り込むな!」グイッ

幼なじみ「布団引っ張らないでぇー!!」グイグイ

男「おまえこそなんでこんな意味の分かんない嫌がらせすんだよっ」グイグイッ

幼なじみ「今はまだだめえー! あとちょっとでもっと成長するはずだからぁ! そしたら好きなだけ見てもいいからぁ!」

男「なんの話だよ!」

男「ん? おまえ肩出てるけどこの寒いのにキャミソール着てんのか?」

幼なじみ「うううううっ///!」

男「まあとにかく遊んでほしいなら夕飯の後でいいだろ?

幼なじみ「ち、違うってばぁ……!」

男「問答無用。眠気が限界だ。それっ」

バサッ!

幼なじみ「きゃ、きゃあああああああああああああっ!!!!!」


男「………………へ?」

幼なじみ「うう……グスッ……ひっく……」

男「……ごめんなさい」

幼なじみ「えぐっ……み、見られたぁ……うええ……」

男「………」

幼なじみ「グスン……ひっく……」

男「あの……なんであんな格好で?」

幼なじみ「グスッ……ん……」

男「………」

幼なじみ「……実は」

男「…………」

幼なじみ「ごめんなさい……」

男「…………」

幼なじみ「謝るのは私のほうなの……ごめんなさい……」

男「その、なんていうか……」

幼なじみ「気持ち悪いよね……留守中に、そんなことされてさ……グスッ」

男「…………」

幼なじみ「気持ち悪い、おかしな女だって思うよね……」

男「そ、それは……」

幼なじみ「男が話しかけるなっていうなら、もう話しかけないよ……」

男「!」

幼なじみ「登校も下校も、時間ずらすね……」

男「お、おい」

幼なじみ「でもね、男と今まで一緒にいれて、すごく幸せだったよ……さ、最後は、自分で、台無しにしちゃったけど……ひっく……!」

男「待てって!」ガシッ

幼なじみ「え……?」

男「俺の気持ち、勝手に決めるなよ」

幼なじみ「男……?」

男「たしかにすげー驚いたし……正直、おまえがやったのは悪いことだけど」

幼なじみ「うん……」

男「それでおまえのこと、嫌いになったりなんてしてないんだよ」

幼なじみ「だ、だって……」

男「だっても何もない。嫌いじゃないって言ってるんだから信用してくれ」

幼なじみ「どうして……? 私、こんなことしたのに……」

男「……惚れた弱みだよ。仕方ないだろ」

幼なじみ「え……?」

男「だから、驚きよりも、おまえも俺のこと好きだっていうのがわかった喜びのほうが強いんだよ」

幼なじみ「ほ、ほんと? 本当に本当?」

男「ほんと。本当に本当だ」

幼なじみ「……私、こんな変な女だよ?」

男「昔からだろ、変なのは」

幼なじみ「胸も小さいよ?」

男「それは関係ないだろ」

幼なじみ「う……」

幼なじみ「うう……うわぁああぁ」ポロポロ

男「ほら、泣くな泣くな」

幼なじみ「男……大好き」

男「うん」

幼なじみ「小さい頃から……ずっと好き」

男「俺もだよ」

幼なじみ「うん……グスッ」

男「ほら、いい加減泣き止んでくれよ。今日はみんなで夕飯なんだろ?」

幼なじみ「ご、ごめ……グスッ。ありがと……」

数日後 幼なじみの部屋

幼なじみ「ほ、ほんとにやるのぉ……?」

男「なに言ってんだよ。おまえがいいって言ったんだろ」

幼なじみ「そ、そうだけどぉ……」

男「ほれ、早く来い」

幼なじみ「うう///」

男「ぎゅっと」ギュッ

幼なじみ「ううー///」

男「クンクン……はあ、やっぱりおまえ、すげーいい匂いだわ」

幼なじみ「じ、じっくり嗅ぐなぁ///!」

男「おまえも俺の枕嗅いだんだろ。あとパンツ」クンクン

幼なじみ「ううううー////!」

男「さて、匂い嗅ぎながら移動しますよー」

幼なじみ「ちょ、ちょっと……///!」

男「男にとっての桃源郷。女の子のタンスをオープン」ガラッ

幼なじみ「や、やめろよぉ……///」

男「お、おまえかわいいパンツいっぱい持ってるな。……と思ったらこんなものまで……」

幼なじみ「ひ、広げて見るなぁ///! マジマジと見るなぁ///!」

男「ブラは寄せて上げるですか。これも。お、これもだ」

幼なじみ「やーめーろーーーー///!!!!」

男「お、このノートは」

幼なじみ「そ、それはだめえ!」

男「『愛してるぞ、幼なじみ』男はそう言って、私の服の中に手を入れ、小振りな胸を揉む。『だ、ダメだよ、こんな……』突然のことに強く拒否できないのをいいことに、男はもう片方の手をスカートの中に入れ下着越しに私の」

幼なじみ「うきゃー///! うきゃー///!! うきゃああああ///!!!」

最高

幼なじみ「うう……恥ずかしい……恥ずかしすぎて死ぬ……」

男「おまえ、強引なのが好きなのか」

幼なじみ「訊かないでよっ///!」

男「あと、おまえの胸は小振りじゃない。ぺったん」

幼なじみ「違うもん! 小振りだもん! ぺったんじゃないもん!」

男「で、これで全部か?」

幼なじみ「全部だよぉ……シクシク」

男「じゃあ今度は俺の番だな」

幼なじみ「えっ」

男「俺の恥ずかしいもんを全部見せれば、もう隠し事はナシだろ」

幼なじみ「う、うん……」

男「言っておくが、おまえが見つけたエロ本なんてほんの一部だからな。正直、俺もかなり変態だから」

幼なじみ「そ、そうなの……?」

幼なじみ(あの本よりすごいのが……?)

男「正直、おまえに引かれないか不安だ」

幼なじみ「…………」

男「それでも俺のこと、嫌いにならないでくれるか?」

幼なじみ「……うん」

幼なじみ「男も、私の全部を受け止めてくれたから……だから、嫌いになったりなんか、しないよ」

男「……サンキュ」

幼なじみ「えへへへ……あ」

男「どうした?」

幼なじみ「そ、その……///」

男「隠し事はナシ、だろ」

幼なじみ「う、うん……あのね」

幼なじみ「私も今まで忘れてたんだけど、ちょっと前に、今と似たシチュエーションで、書いたのがあって……」

男「ほう?」

幼なじみ「その、それだとこの後、キスを……ね」

男「……目、つぶってくれ」

幼なじみ「うん……」

男「…………」

チュッ

幼なじみ「……えへへ。しちゃった」

男「ん……」

幼なじみ「ずっとしたかったんだ……今、すごく幸せ」

男「俺もだよ」

幼なじみ「えへへ///」

男「じゃ、その書いたやつ見せてもらうか」

幼なじみ「えええーーっ!?」




終わり

読んでくれた人ありがとう

乙 砂糖多めやな
おもしろかった

おつおつ

おつ

乙です

おつ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年09月09日 (土) 08:12:35   ID: 25Za-rHl

よかった

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