少年「混血の女の子に一目惚れした」(618)
「何があっても君を守るから―――」
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――国中心部から離れた街
少年「今日のお給金はこれだけかぁ…」チャリン
少年(仕方ないとはいえ、やっぱり日雇いの仕事は安いや)
少年(文字を読めればもっといっぱいお仕事あるんだろうけど…)スタスタ
少女「あっ」ドンッ
少年「うわっ」ドンッ
少女「す、すいません!お怪我はありませんか!」
少年「う、うん。大丈夫だよ。君は?」
少女「わたしはだいじょ――っ、すいません、さようならです!」ダッ
少年「あ、ちょっと」
少年「行っちゃった」ポカーン
少年「どうしたんだろ、あの子。フード被ってたし」
怪訝な顔をする少年の横をさらに数人の男達が通り過ぎていく。
男「あれだ!追え!」
男2「今日こそ捕まえろ!」
ワアワア
少年「……?」
老婆「まあまあ、大丈夫だったかしら?」
少年「え、あ、はい。あの、あれは……?」
老婆「混血狩りよ」
混血というのは魔物と人間の間で出来た子供のことだ。
どちらの種族からも忌み嫌われる存在。
国に見つかれば火炙り――だったが、この数年で何故かそのようなことは無くなっている。
少年「混血狩り…?って、確かちょっと前に禁止になったんじゃ」
老婆「表ではね。まだ裏ではたくさん取引されてるようよ」
少年「取引って、なんですか?」
老婆「内臓を売ったり奴隷にしたりしてるんですって。おお怖い」ブルッ
少年「な、内臓!?」
老婆「あなたも関わっちゃダメよ?」
少年「はい…」
少年(内臓なんて見たらひっくり返るよ…)
……
少年(知らなかった)スタスタ
少年(混血の人って苦労してるんだなぁ)
少年(血が違うだけなんだし、みんなと一緒に生きてもいいと思うんだけど)
少年「……あれ?じゃあ――」
先ほどのあの少女が混血だとするならば。
少年「あの女の子――捕まったらどうなるんだろう?」
内臓を抜き取られてしまうのか。
どこかに売り飛ばされてしまうのか。
それか、もっと別のことをさせられるかもしれない。
少年「……」
少年(…助けなきゃ)
――何故?
少年(混血ってだけでひどい扱いなんておかしい)
――本当に?本当にそう思っているのか?
少年(思ってる。他の人も捕まっていたなら助けないと)
――本当の目的は?
少年(…もう一度あの子に会いたいから…)
自問自答した後、少年は顔を赤くして俯いた。
フードから少しだけ見えた青い瞳。緩やかなウェーブがかかった白い髪。鈴のように透明な声音。
それらを思い出して自然と心拍数が早くなる。
少年(……一目惚れ、しちゃったのかな。僕)カァ
――深夜、街の外れ
少年「」コソッ
少年(思い立ったらすぐ行動が僕の長所。無鉄砲とも言う)
少年(さて、ここだって噂だけど…)
少年(見た目は曲芸団のテントみたいだ)
少年(カモフラージュ?)
見張り「……」
少年「!」サッ
少年(危ない危ない、バレるところだった)
少年(ここは慎重に……裏に回ってみよう)コソコソ
少年(もしかしてこの建物の中にいたりして…)コソコソ
少年(そしたらどうしよう…忍びこめないし…)
少年「ん?」
少年(あっち、なんかいっぱい大きいのが置かれてる)
少年(見に行ってみよう)ソロリソロリ
見張り2「おい」
少年「」ビクッ
見張り3「なんだよ」
見張り2「交代まだか?」
見張り3「まだ寝てるだろ」フワァ
見張り2「ちっ……暇だな」
少年(ほっ)
ソロリソロリ
少年「……」
少年(遠目で、しかも暗かったから箱みたいなものだとは思ったけど…)
少年(これ全部、檻か……)
数の割には人影がない。
まさか既に売られたのかと少年の背筋が凍る。
「……あの」
少年「え?」
「あの、間違えていなければ昼間の……」
奥のほうから声がする。
そっとそこに近寄った。
檻の中で座っていたのは、くるりとした角を生やした白い髪の少女。
少年「見つけた!」
少女「やっぱり…どうしてここに来たのです?」
少年「君が気になって……」
少女「わたしが、ですか?」
少年「うん。待ってて、今出してあげる」
「無理だよ」
隣の檻から声が飛んできた。
見れば頭から猫の耳が生えている女がいた。
どうやら檻にいるのはこの二人だけらしい。
猫耳「ここから逃げたってどこに逃げるつもりだい?」
少年「……」
猫耳「どうせのたれ死ぬだけさ。なら大人しくしてればいい」
少年「行ってみないと分からないじゃないですか!」
猫耳「若いね。羨ましいよ」
諦観したように彼女は言う。
猫耳「後悔するよ、あんたたちどっちも」
少年「やってみなきゃどうなるか分からないですよ。あなたも……」
猫耳「いいよ。あんたらだけで行きな。アタシはここにいるよ」
少女「でも、お姉さん」
猫耳「家族に売られたんだ。これ以上ひどいことなんて起こらないさ」
少年「……」
少女のいる檻に向かい、小さなナイフで錠の穴を乱暴に揺らす。
同じ境遇の仲間に教えて貰った技術だった。
キィ…
少女「ありがとう…」
少年「あなたのも今から開けますから」
猫耳「余計なお世話だよ。早く行きな、見張りが来る」
少年「でも」
猫耳「せいぜい頑張って理想郷を見つけることだね」
少年「……」
少女「……」
少年「行こう」グイッ
少女「だけど…」
少年「本人が断ってるから……無理強いしても、動かないよ」
猫耳「そ。よく分かってるじゃないか」
猫耳「無駄な労力は使いたくないんでね」
少女「お姉さん!」
猫耳「バイバイお二人さん」
少年「……それではっ」
背を向けて少年が走り出す。
引っ張られる形で少女も走った。
少女「さっき、慰めてくれてありがとうです――」
女は何も言わずに手を振った。
二つの影が消えた後、見張りが足音を立てて檻に来た。
見張り4「おい!誰だ!誰が来た!」
猫耳「でっかーい男があっちの方向に誘拐しちゃったけど?」
見張り4「探せ!男は殺して構わん!」
まったく違う道に捜索へ出た見張りを見て、女はひっそりと笑う。
猫耳「ハッピーエンドに辿りつけるかねえ」
――山の中
少年「はっ、はぁっ、は、」
少女「ちょ、ちょっと待ってです……」
少年「ごめん…ここまでくれば大丈夫かな……」
少女「あの…」
少年「どうしたの?」
少女「なんてわたしを助けに来たんですか?」
少年「……うーん…いや、なんというか、気まぐれ?」
少女「気まぐれ…」
少年「色んなこと聞いちゃってさ。居てもたってもいられなくて…」
少女「優しいんですね」
少年「ええ!?い、いやそれほどでもないよ!」
少女「でも、それだけで?」
少年「あ、うん」
少女「すごい人です。勇者さまみたいです」
少年「そ、そうかな。褒めても何も出ないよ」
少女「しかし…あのお姉さんは大丈夫でしょうか…」
少年「…うん…」
少女「……――あ!?」
少年「ど、どうしたの?」
少女「何か――近寄ってきています!」
少年「え――?!」
慌てて立ち上がって下を見ると、蠢く影があった。
犬だ。
追わせるために離したのだろう。
金持ちが飼うような犬ではなく、れっきとした猟犬だ。
噛まれたら一堪りもないだろう。
少年「匂いだ!匂いでおってきたんだ!」
少女「そんな!」
少年「逃げるよ!」
少女「はい!」
とにかくがむしゃらに走る。
気付いた犬たちが吠えながら追いかけてくる。
少年(街におりて、人ゴミに紛れれば匂いをごまかせるはず――)
少年(あ、でも今は夜だ。なら売春宿にでも行くか?)
しかし、その計画はあっさりと砕かれる。
少年と少女の足が止まった。
少女「崖です…」
少年「下は川か…それなりに高いね…」
流れの早い濁った川が眼下を流れていた。
振りかえれば犬達が陸地をすべて包囲していた。
やけに賢い。
少年「どうしよう……」
少女「どうしましょう…」
犬「ワンッ!」
一歩踏み出して吠えた犬に思わず後ずさる。
少女「ひっ」
少年「あっ」
二人同時に足を滑らせて、二人同時に川へ頭から落ちた。
――翌朝、廃村
魔法使い「数日前の大雨のせいで川の流れが早いな」
弟子「ネェ、まほうつかい。たいへんたいへん」
魔法使い「どうした?」
弟子「ひとがナガレついてるよ」
魔法使い「へぇ……えっ!?」
弟子「コッチコッチ」グイグイ
魔法使い「あ…」
弟子「ネ?」
魔法使い「ああ。でもなんで川なんかに落ちたんだろう」
弟子「サァ?いきてるみたいだから、おきたらキケバ?」
魔法使い「人間の男の子と、羊族の女の子…かな?」
魔法使い「それもそうだな。よいしょ」ヒョイ
弟子「…コドモとはいえ、かるがるふたりをモチアゲタヨ…」
魔法使い「戻ろう。風邪を引かせたら大変だ」
弟子「そうダネ!」
魔法使い「そういえば最近変化(へんげ)がうまくなったな」
弟子「エヘヘ、もっとほめて!」
魔法使い「その格好は誰を真似したんだ?」
弟子「まおうさま!」
魔法使い「やっぱりあの人か。あ、ドア開けてくれ」
弟子「ハイヨ」ギィ
パタン
初めましての方は初めまして。
お久しぶりの方はお久しぶりです。
前作と繋がりはありますが自分のおさらいのために説明を入れていくかと思います。
地の分多目です
>>18 最後に付け足し
弟子「カモネ。こんなトコにほうちしたままじゃかわいそうダヨ」
乙
前作があるなら教えてほしいかな
やはりお前か
乙
乙
まさか、こんな早く次回作が来るとはww
蝙蝠ちゃんがひらがなで喋ってる!
容姿は青年じゃないよね?
かわいいかわいい子供な魔王様だよね?
>>22
魔王「おれと来てくれないか、魔法使い」魔法使い「…ああ」
魔王「おれと来てくれないか、魔法使い」魔法使い「…ああ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346245762/)
あ、こっちの方が先ね
魔王「おれと手を組め」魔法使い「断る」
魔王「おれと手を組め」魔法使い「断る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1339856123/)
二つもあるの?
めんどくさ
わろた
就活中の楽しみができたよ
ありがとうありがとう
...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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\ \__(久)__/_\::::::| |:::::::|
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.|| ゙ヽ i ハ i ハ i ハ i ハ | し'_つ
.|| ゙|i~^~^~^~^~^~^~
乙です。
よし・・・今日もがんばるか・・・。
もう建ったのか、おはやい
よいよいよいよい
まさか弟子って…
ふむ。よか。
乙
建てるの早いな
――昼、寝室
少年「うーん……」モゾ
少年(あれ?身動きがとれない)パチ
少女「むにゃ…」ギュウ
少年「」
少年(じょじょじょ状況を整理するんだ)
少年(起きたら知らないところでしかも女の子が抱きついていた)
少年「……」
少年(やばいどこから対処すればいいのか全く分からない!)
弟子「ア、おきた?」ヒョコ
少年「わっ……お、起きました」
ベッドの横に置かれた椅子に十歳ぐらいの小柄な子供が座っていた。
少し長めの髪は後ろでひとつにまとめており、
ボーイッシュな少女にも整った顔立ちの少年にも見える。
少年「えっと……ここは君のお家ですか?」
弟子「イソウロウってやつかな!」
少年(ということはまだ誰かいるんだ)
弟子「ソレヨリ、ぐあいはドウ?きぶんがわるいトカ」
少年「具合は悪く――っ」ズキッ
弟子「アア、だめだよ。マダおきあがっちゃ」
弟子「キミたちはおおけがはないとはいえ、アチコチうってるんだからさ」
少年「言われてみれば色んなところに包帯が……」
弟子「まほうつかいはヒトをナオセルまほうはつかえないからネェ」
少年「まほうつかいさんというのは誰ですか?」
弟子「ボクのししょうで、なかよし!このイエのモチヌシだよ!」
少年「じゃ、じゃあ早くその人にお礼をいいにいかないと――」
弟子「だからダァメ」
弟子「オレイなんてあとからイッパイできるんだからイマはやすまないと!」
少年「す、すいません」
少女「んん~」ムギュ
弟子「そのこもハナレテほしくないみたいダシ」
>>33
うん、われらの・・・アイドルだと思うんだ。パタパタ プチッ
プチはやめろwwwwww
プチッなってなかっただろ!いい加減に…!
乙
乙
プチッがダメならブチッ
少年「……」
少年「……」ナデナデ
少女「」スー
少年(この子も大きな怪我とかはなさそう。よかった)
弟子「もうちょっとマッテテネ。まほうつかいがごはんツクッテルカラ」
少年「そんな、悪いですよ」
助けてもらい、ベッドで寝かせられ治療までしてくれたのに。
少年はこれ以上厄介になれないと首をふった。
弟子「むしろコッチがごめんね」
少年「え?」
弟子「…まほうつかいのごはん、たまにとてもアレだから」
その顔に一瞬影がよぎったのは気のせいだろうか。
少年「……とてもアレって?」
弟子「とてもアレなんダヨ…」
少年「まほうつかいさんは料理が苦手なんですか?」
弟子「リョウリすきだよ。だけどアレンジもすきでネェ…」
少年「アレンジしすぎて味が微妙なことにと」
弟子「なぜかフツウのシチューからどくぶつつくりだせるからね」
少年「なにそれ怖い」
弟子「はりきりすぎてなきゃイイケド」
少年(期待していいのか判断に迷う)
弟子「そうだ。ボクにていねいなことばつかわなくてイイヨ」
少年「いいんですか?」
弟子「キミのほうがみためトシウエだし。それにむずかゆいヨ」エヘヘ
少年「分かりま…分かった。普通に話していくね」
弟子「ウン!」
少年「そう言えば、君の名前は?」
弟子「マダいってなかったね。エットネー、ウーン」
少年「?」
弟子「このスガタだと『デシ』かな!」
少年「…変身するの?」
弟子「チカい!キカイがあったらそのときにね」
少年「う、うん。楽しみにしとく」
コンコン
弟子「オ、ゴハンできたみたいだね」
魔法使い「起きた?」ガチャ
少年「え、あ、おはようございます」
魔法使い「おはよう。何か食べられそう?」
少年「は グーキュルルルル
少年「」
魔法使い「はは、元気で何より。そっちの子は起きそう?」
少年「ちょっと待って下さい。起きてー」ユサユサ
少女「うー」
少年「……まだ寝るみたいです」
魔法使い「そうか。じゃあまた後で起こそう」
手に持ったお盆を一旦近くの机に置き、少年に近寄る。
魔法使い「もうこの子が言ったと思うけど、私は魔法使い」
少年「僕は少年っていいます」
弟子「しょうねん!ボクおぼえた」
魔法使い「少年くんだね。ゆっくり起きれるかい」
少年「なんとか…」
少女の腕の拘束を優しくほどき、魔法使いの介助を得ながら上半身を起こす。
魔法使い「そのお盆、持ってきてくれないか」
弟子「イイヨ!」
慎重に持ってこられたそれはいたって普通の温かいスープだった。
いたって普通の。
弟子「よかったネェ」
少年「ど、どうも」
魔法使い「?」
不思議そうな顔をしながら魔法使いはスプーンを手にとる。
そしてスープで満たし、それを
魔法使い「はいあーん」
少年「ええっ!?」
魔法使い「どうした?あ、まだ熱いのか。悪い悪い」
少年「そそそそそういうことじゃなくて」
なにかこの人変なところでずれている。
弟子「まほうつかい、それはあのひとゲンテイにやるもんでしょ」
魔法使い「あいつはどちらかというと私に食べさせるほうが好きだ」
弟子「ハイハイ、のろけのろけ」
よく分からない会話を聞きつつ少年の脳は再起動した。
少年「だ、大丈夫です。自分で食べられます」
魔法使い「ん、そうか。はい」
スプーンを渡される。
そんなに子供に見えるのかなと思いつつスープを口に含む。
美味しかった。
寝落ちです。すみませんでした
前を読まなくても分かるようにはしますが、やはり前作のネタバレは入ります
乙
嫁のつくるシチューがどくぶつになのは嫁が魔法使いだったからなのか!
おっつおっつ!
今回も楽しみにしているぜ
魔法使い…料理上達したんだな
>>53
おまいが弟子と思われているから、鴨新米
>>53
いいえこの世界には「毒使い」が相当数存在しているのです
このスレを見ている中で貴方と私既に2組の夫婦がそうなのですから
比率を考えても想像するだに恐ろしい数だと思われます
そういうのはメシマズスレで待ってます
さっさとこい
>>56-57
ひどい、少しくらい夢を見させてくれよ
メシマズスレには常にいる
魔法使いの胸は前作より成長してないのかな?
乙
メシマズスレのリンクを貼れください。
オナシャス
乙
前作から何年後なんだろう
僧侶とヤムチャは元気かな
司書さんは結婚できたかな
乙乙!
魔法使い「それで」
少年が食べおえたのを見計らって魔法使いが言う。
魔法使い「君たちはどこから来たんだい?」
少年「え、と……名産品が黄色林檎の街なんですが、分かりますか?」
魔法使い「それはまた、ずいぶん遠いところから…よく生きてたね」
少年「正直それは僕も思います。泳ぐの、苦手ですし」
魔法使い「それなのに川に飛び込むほどのことがあったんだね?」
少年「……」
話していいのか迷う。
隣に寝る女の子が混血なのは既にバレているだろう。
助けてくれたとはいえ素性が不明な人にどこまで話せばいいか迷う。
弟子「ケイカイしてるね」
魔法使い「仕方ないさ」
少年「え、あの、そんなつもりじゃ……」
少女「むぅ……」モゾ
少年の後ろで少女が目覚めた。
まだ開けきらぬ目を擦りながら少年を見、弟子を見、魔法使いを見て。
少女「…おやすみぃ…」
少年「待て待て待て」
魔法使い「せめてなんらかのリアクションはしよう」
弟子「マイペースだネ!」
なんとか二度寝するところを起こした。
少女「んうー」
魔法使い「今寝すぎると夜眠れなくなっちゃうよ」
弟子「そこ?」
少女「うー」
魔法使い「お名前は?」
少女「少女って言うです…」コシコシ
少年(そういや名前聞いてなかったな、僕)
魔法使い「少女ちゃんか。あなたは羊族みたいだけど」
少女「そなのです…お母さんが羊………スゥ」
魔法使い「寝た」
少年「なんだか見ててハラハラする」
弟子「ボセイにめざめたんだよキット!」
乙乙!
少女は髪の毛とかモフモフなのかな?
モフモフできるならしたい
もちろん魔法使いの胸でも可
>>61
ここメシマズ
嫁のメシがまずい181皿目
魔法使い「まあ、無理矢理起こすのは酷かな…」
弟子「ソウダネ!」
少年「あの、すいません」
魔法使い「うん?」
少年「今更なんですが、僕たちはどこに流れ着いたんですか?」
魔法使い「ああ、ここはどこかってこと?」
少年「はい」
魔法使い「ここは地図から消えた村」
少年「……え?」
魔法使い「深い意味はないよ。――ただ純粋に無くなってしまった村だ」
魔法使いは窓の外に顔を向ける。
その横顔はどこか悲しそうだった。
少年「廃村…ってことですか?」
魔法使い「そうなるかな」
何故ここで生活をするのだろうと考えたが、あえて何も言わなかった。
触れてはいけないものがあるような気がしたから。
少年「街からは遠いんですか?」
魔法使い「そうだね。夜になれば街明かりがちょっと見えるぐらい」
ということは平原が広がっているのだろうか。
少年からは窓が見えない。
弟子「ア」
ふいに弟子が声をあげた。
弟子「まほうつかい」
魔法使い「うん」
すくりと立ち上がる。
魔法使い「ちょっと外に出てくるよ」
少年「え?」
魔法使い「野暮用でね。こっちは任せた」
弟子「マカサれた!」
そのまま部屋から出ていく魔法使いの姿を不思議そうな顔で追いかける少年。
玄関の扉が開いて閉じた音がしたあとに、弟子が口を開いた。
弟子「まほうつかいはね、テキがオオクテ」
少年「敵?」
弟子「ソウ。カクゴしてこのミチにすすんだのはいいけど、たいへんダヨネ」
少年「魔法使いさんは恨まれるようなことをしているんですか…?」
弟子「うらまれるっていうか、まほうつかいのことキニクワナイやつがいるんだよね」
少年「へぇ…」
弟子「あ、ウーン…これいっちゃっていいのかナァ」
少年「?」
弟子「カッテにいったらおこられそうだからイワナイ」
少年「はぁ」
弟子「いつかまほうつかいがオシエテくれるよ!」
少年「教えてくれるのかなぁ」
弟子「キミタチはテキじゃないからネ!まほうつかい、ミウチにはアマイよ!」
その時、外から爆発音が響いた。
少年「わ」
少女が目を覚まし少年にしがみつく。
少女「な、なにですか…?」
少年「なんかすごい音がしなかった!?」
弟子「ン、チョットいろいろとネ」
弟子は窓の外を眺めながら答えた。
弟子「デルクイをウチにきたれんちゅうに、オシオキしてるんだよ」
少年「……?」
弟子「スグおわるよ。まほうつかいはマケナイ」
少年「強いの?」
弟子「ツヨイよ。ツヨスギルがゆえに、ヘンなのがキチャウ」
少年「大変そう…」
少女が起き上がってきょろきょろと辺りを見回す。
少女「ここどこです?」
少年「僕らを助けてくれた人の家だって」
少女「怖い人ですか?」
弟子「マア、あんなにブッパナシテちゃコワイとかおもわれちゃうヨネェ」
弟子は苦笑した。
弟子「ヨウシャナクて、やさしくて、サミシガリやなひとだよ」
少年「なんだか良く分からないけど…」
弟子「イガイとつかみどころがないんだよ、まほうつかい」
少女「まほうつかい?」
少年「助けてくれたお兄さんの名前だよ」
それを聞いてボソリと弟子が呟いた。
弟子「おにいさん………マァいいか」
また夜にです
そうか、みなさんの家の嫁さんは胸がちいs
乙
小さくても良いじゃないか
乙
男の格好なのに女の子とか最高じゃないか!
小さい方が可愛くて良いと思うけどなあ
確かうちの嫁はAだっけ・・・・
スポーツブラだかをよく付けてたな
胸は変わらず…っと
乙。
かわいいよりかっこいい、そんな魔法使いさんが好きです。
乙
そうか、廃村って、魔法使いの生れ故郷の村か
どうでもいいけど、弟子ちゃんってあんまり語呂がよくないなあ
成長してなくて安心した('-ω-)
……
ガチャ
魔法使い「終わった」
弟子「おかえり、はやかったネ!」
魔法使い「まあね。いつもの奴がいつも通りに突っ掛かってきただけ」
弟子「まほうつかいのコト、すきなんジャナイ?」
魔法使い「はは、ならあいつが黙っていないな」
少し乱れた髪を手櫛で直す。
それから少女の視線に気付いた。
魔法使い「お。いつの間にか起きてたか」
弟子「バクハツオンでネ」
魔法使い「そうか、それは悪いことをした」
ベッドの横で屈み、少女たちと同じ目線になる。
魔法使い「こんにちは、私は魔法使い。少女ちゃんでいいんだね?」
少女「?」
少年「さっき、寝ぼけながら自分の名前言ってたんだよ」
少女「覚えてないです…」
魔法使い「相当眠かったみたいだからね。さて、いくつか質問があるんだけど」
少女「はい」
魔法使い「君はどこから来たんだい?」
少女「山です。こう、原っぱがあるんです」
魔法使い「……うん。どの山?」
少女「山です」
魔法使い「山か」
少女「山です」
魔法使い「山以外は分からないんだね?」
少女「はい」
少し難しい顔をして魔法使いは首を傾げた。
魔法使い「そうか、羊族は定住するとかはないんだったか」
少年「なんでですか?」
魔法使い「ごはんである草がなくなったら留まる意味がないじゃないか」
少年「あ、食べ尽くしたら次、食べ尽くしたら次みたいな」
魔法使い「そういうこと」
魔法使い「次の質問だけど、わざわざ山からおりてきた理由は?」
少女「……わたしも下りたくなかったんです」
ふっと影をよぎらせ少女はうつ向く。
少女「無理矢理連れてこられたんです……」
魔法使い「……」
少女「お母さんと離れてた時に、がしって捕まって」
少女「それで、隙を見て逃げたんですけれど…結局捕まってしまったんです」
魔法使い「それから?」
少女「そしたらこの人がなんと助けに来てくれたんです!」
少年「え、あ、どうも」
魔法使い「一人で?」
少年「一人です」
魔法使い「無謀というか勇敢というか無謀というか」
少年「え、えへへ…」
弟子「たぶんそれホメラレテナイ」
少女「でも……お姉さんはついてきてくれなくて」
魔法使い「お姉さんって誰だ?」
少年「この子といた混血の人です。だけどその人は逃げようとしなくて…」
弟子「オイテきたの?」
少年「……」
魔法使い「君の思い悩むようなことじゃないよ。彼女の選択だ」
少年「…はい」
少女「それで、逃げてたら犬に追われて川にどぼんしました」
魔法使い「そしたらここにいたと」
少女「はい」
魔法使い「……聞いといてなんだけど、少年くんはさっきここまでの経緯言い澱んでたよね…」
駄目だった?と少し心配そうに聞かれた。
少年「いえ。なんていうか、悪い人じゃないって分かりましたし」
弟子「シンヨウしてくれたってコトだね!」
少年「うん」
魔法使い「それは良かった」
少年「……実は混血狩りとか聞いてたもので、つい警戒をしてました」
魔法使い「それはいいよ。警戒するのは当たり前だ」
魔法使いは立ち上がり、窓を開けた。
そして指笛を長く吹く。
口から指を離し空を見上げたまま聞く。
魔法使い「君たちはそのお姉さんを助けたいか?」
ぱぁっと少女は顔を輝かせた。
少女「うん!お兄さん、助けてくれるの?」
魔法使い「おにい……え?」
弟子「ドンマイまほうつかい」
魔法使い「そうか…ちょっと成長したかと思ったんだけどな…」
何故か落胆する魔法使い。
魔法使い「まあ、うん。詳しく教えてくれるなら助かる」
少年「あ、あの、魔法使いさん!」
魔法使い「ん」
少年「えっと、助けに行くんですか?」
魔法使い「そうしようと思ってるけど…駄目だったかな」
少年「違うんです。むしろ大賛成です。でも――」
弟子「ドシたノ?」
少年「人身売買を扱うところは、大きい組織が後ろにいると聞きました」
魔法使い「ああ、そうだろうな」
少年「危なく…ないですか?」
魔法使い「もっと危ない綱を渡ってきたからね。今更だよ」
魔法使い「それに邪魔をするなら―――」
ほんの一瞬、ぞっとするような笑顔が浮かんだような気がした。
というのも開け放した窓から大量に鳥が舞い込んで魔法使いに突撃したからだ。
魔法使い「あぶぇら!?」
「魔法使い」「魔法使いさま」「鷲様」「チュンチュン」「魔法使いさん」
「くるっぽー」「なんですか鷲さん」「魔法使いさん」「どうしたんでぃ」
二十ぴきかそのぐらいの鳥たちが倒れた魔法使いの上や周りを跳ねている。
少年「」
少女「」
弟子「イツモのこうけいダカラきにしないで」
少年「と、鳥がしゃべってる……」
弟子「このトリたちみーんなマモノだからね」
少年「魔物!?」
少女「?」
魔法使い「よいしょ……もう、襲うなと何度言えば」
雀「チュンチュン」
魔法使い「ああ、もう頭に乗ってていいよ」
鳩「くるっぽー」
魔法使い「お前は動くな。絶対だぞ」
止まり木と化した魔法使いは改めて二人に問いかける。
魔法使い「そのお姉さんの特徴は?あと、いた場所も」
少年「曲芸団のテントみたいなところでした」
少女「猫耳でね、ショートカットで、背が高い人だったです!」
魔法使い「だとさ。この上流の街にいるらしい。探してくれるか?」
椋「もちろんだぜ、魔法使い」
燕「今回はみなさんをお呼びしますか?」
魔法使い「ああ。近くの場所から、五人ほど」
燕「と、なると前回のメンバーでよろしいですね?」
魔法使い「それでいいよ。あ、兎子は赤ん坊生んだから彼女は抜き」
燕「了解しました、鷲様」
チュンチュンピーピーとさえずりあったあと、意見がまとまったのか
窓からそれぞれ飛び出していった。
後に残ったのは種類様々な羽。
少年「……なんだったんですか、今の」
魔法使い「お手伝いさん。少女ちゃん、お腹は空いていない?」
少女「はい!腹ペコです」
少年(あれ、なんかはぐらかされた?)
続く
奪還編→(??編)→帰郷編になるかな
乙
落胆する魔法使い可愛いよ
乙
いつもの奴って、前作に出てた誰かだろうか…
乙
ヤムチャさんの出番か( ゚Д゚)
>>68
すっげーありがとです
胸が大きい魔法使いは魔法使いじゃない
ただの巨乳だ
――とある街へ向かう馬車の中
ゴトゴト
憲兵隊隊長「時に副隊長。こんな話は知っているか?」
憲兵隊副隊長「?」
隊長「悪を粛正する謎の集団をさ」
副隊長「なんだそりゃ」
隊長「以前他の憲兵隊と合同訓練行ったろ?そこでその話が出てさ」
副隊長「ほほう」
隊長「なんでも、その憲兵隊はある時違法な商売を摘発に行ってさ」
隊長「逆に罠にハマって相当ヤバかったみたいなんだよ」
副隊長「……なんというか…もっと危機感持てって感じだな…」
隊長「それは俺も思ったが。まあ進めるぞ」
副隊長「うい」
隊長「絶体絶命、もはやここまでかと覚悟したときに来たらしいんだよ」
副隊長「謎の集団が?」
隊長「謎の集団が」
副隊長「そいつらもそいつらで何しに来たんだ?」
隊長「違法な商売の中には、人間や混血の子供もいたそうだ」
副隊長「それだけピンポイントに言うってことは…つまり、目的は」
隊長「そう。その子供たちの救出だったようだ」
副隊長「それで?どうなったんだ?」
隊長「憲兵隊を囲んでたならず者を蹴散らしてふん縛って」
副隊長「わお」
隊長「子供たちを保護して後を任せるとさっさと消えてしまったそうだ」
副隊長「子供たちを連れては行かなかったのか?」
隊長「『誘拐に間違われたらヤだし、憲兵隊に任せる』と言われたらしい」
副隊長「軽いな!」
隊長「ちなみにその子供たちは家族の元に戻ったり孤児院に入ったりした」
副隊長「それは良かった」
隊長「後日談だが、情報がなさすぎて改めてお礼も言えていないらしい」
副隊長「情報がありすぎたら『謎の集団』じゃないもんな……」
隊長「全員が全員お面をつけていたそうだから顔を元にも探せない」
副隊長「徹底してるな」
隊長「その話を聞いて調べたんだが、その集団は数年前からそういうことしてるらしい」
副隊長「ふぅん」
隊長「だいたい五年前――お前が国王陛下を救出したぐらいだな」
副隊長「……よせやい」
隊長「まだ未熟だからと隊長を辞退したぐらいだ」
副隊長「そ、その話はいいだろ……続けてくれ」
隊長「ふふん」
隊長「ま、続きだが、警戒リストに乗るような人間や組織を粛正してまわっているんだ」
副隊長「…粛正?」
隊長「ああ、殺してはない。なんらかのトラウマは植え付けるらしいが」
副隊長「へぇ…。話はもどるが、混血の子供もってことは混血も集団にいるのかな」
隊長「じゃないか?」
副隊長「混血ね……」
隊長「なんだ、思いつくフシがあるか」
副隊長「いや……どうだろ。聞きたいんだが集団にリーダーはいるのか?」
隊長「いるな」
副隊長「どんな奴?」
隊長「だいたい暗闇だし、証言も様々だから暫定は出来ないが……」
隊長「短髪、黒い服、背は少し高め。これは共通だな」
副隊長「性別は?」
隊長「華奢な体つきだから女じゃないかって噂もあるが、例の憲兵隊は男だろうって」
副隊長「なんでだ?」
隊長「女性にあるものが全くない。あと尻もない」
副隊長「……」
隊長「だから男だろうって。……副隊長?」
副隊長「ちょっと……知り合いを思い出した気がする……」
隊長「知り合い?」
副隊長「なんでもない、忘れてくれ」
隊長「お、おう」
――魔法使いの家
魔法使い「」バキッ
弟子「まほうつかい!?なんでドアノブつぶしたノサ!?」
魔法使い「分からないけど、なんか怒りが湧いてきて」
弟子「デンパか……」
魔法使い「怒りで握力って倍増するんだなぁ…」パァァァ
弟子「あのこたちにミラレテナクてよかったね」
魔法使い「だな。暴力的だと思われたら怯えさせてしまう」
弟子「アノふたり、もうネタノかな」
魔法使い「精神的疲労がかなりあったみたいだからな…今は寝た方がいいのかも」
弟子「ヨル、ずっとオキテルカモしれないネ」
魔法使い「そうだろうな」
弟子「まほうつかい、ワカッテルトおもうけど、モウジキ、マンゲツだよ」
魔法使い「……満月の日に魔物の魔力は強くなる……」
弟子「そういうトキに、マモノカしたら、まほうつかいは――」
魔法使い「……うん。一層人間を殺したくなる」
弟子「アトふつかみっかはカカルデショ?」
魔法使い「そうだな…準備とか、もろもろで」
弟子「しばらくココにアノコたちおいておくんデショ?」
魔法使い「さすがにほっぽり出せないからな」
弟子「ナニカノヒョウシデ、マモノカシタラ――」
魔法使い「……。一応、コントロールはできるようになったから」
弟子「ソウ、ナライイケド」
魔法使い「ところで、お前も寝た方がいいんじゃないか?魔力切れかけてるだろ」
弟子「バレた?」
魔法使い「バレバレ」
弟子「ジャア、ボクモネルネ!マタヨルネ!」
ぽん、と軽い音がして弟子は小さな蝙蝠となった。
蝙蝠「オヤスミ、マホウツカイ!」
魔法使い「おやすみ」
パタパタと暗くしてある部屋へ飛んでいく蝙蝠を見送りながら魔法使いはため息をついた。
魔法使い(同類――混血の少女はいいとして)
魔法使い(人間の少年が私にとって『守りたい』存在になれば問題はないんだが)
魔法使い(魔物化したら血が騒ぐのはあまり良くならないな――)
魔法使い(セーブできるようになったから、平気だろうと信じたいが…)
日が傾き、オレンジ色に染まる空を見上げながら魔法使いは再びため息をついた。
魔法使い「魔王に会いたい……」
続くバキッ
蝙蝠キター
モリガンの妹なんつったっけ?
俺の中で弟子の見た目が急にあんな感じになったw
乙
5年後ってことは、まだ僧侶は生きてるのか
ヤムチャも元気そうでなによりだ
乙
>>112
リリスのこと?妹やないけど。
魔法使いを妻か嫁としてほしい
刺身カレーのせいか腹がいたい
>>112
妹じゃなくて
あまりに強力過ぎるが故に三つに分けられたモリガンの(力の)一つ
言ってしまえばモリガンそのものだが別に自我を持った
乙
乙乙
……
少年「あ、寝ちゃったんだ……」
起き上がり目を擦る。
身体の痛みはだいぶ良くなっていた。
どのくらい寝ていたのだろうか。
部屋は暗かったが、窓から月明かりが差し込み真っ暗というほどではない。
しかし夜ということは四、五時間は眠っていたことになる。
少年「?」
トン、トン、と。
足元から何かが跳ねるような音がした。
ベッドから身を乗り出すと、近くで薄いマットレスをひいて
その上で寝ている魔法使いが目に入った。
少年(そっか、これ元々魔法使いさんのベッドなのか)
このベッドは子供二人で定員オーバーだ。
魔法使いが入れる余地は流石にない。
少年(悪いことをしちゃったかな…)
かと言って今更起こすのも気がひける。
明日起きたら謝らなければいけないだろう。
トン、トン。
少年「……?」
そういえばこの音はなんなのか。
目を凝らすと魔法使いの周りで何かが動いている。
さらにそれに意識を集中させて、
少年「!?」
大きな鷹だった。
くちばしに布団をくわえて魔法使いに掛けている最中だった。
乙
乙
鷲じゃなくて鷹?
つまりは側近さん!!?
おはようございます
昨日の昼から熱が急上昇しやがりまして更新できませんでした
今夜は更新できると思います
りょーかい
まぁ無理せずたのみやす
無理すんな('・ω・`)
少年(た、鷹!?なんで鷹が!?)
なぜ鷹がここにいるのか、なぜ布団をかけているのか。
人間として人間の世界で生きてきた彼に納得する答えは出てこない。
そうしてる間に魔法使いの肩まで布団を引っ張りあげた鷹が少年に顔を向ける。
鷹「……」
少年「ひっ――」
猛禽類の鋭い眼差し。
心なしか睨んでいるようなのは気のせいか。
鷹「……」
少年「な、なんですか?」
鷹「……」
少年「……」
鷹「……」バサッ
そのまま飛び去った。
涼しい時期なので窓は開いていても問題ないが、まるでこの大きさは
あの鷹がすんなり入れるような大きさだが――これも気のせいだろうか。
少年「なんだったんだ……?」
少年(意味ありげな顔…顔?してたけども)
魔法使いは起きる様子がない。
大きな鳥が周りをぴょんぴょん飛び回っていたと言うのに。
少年(無警戒?)
少年(それとも――慣れてるから?)
現段階ではどちらにとることも出来ない。
本人が寝ているなら危険はあまりなさそうだが。
少年(鳥になつかれる人なのかな……)
なつかれているとしても色々と突っ込みたい場所はある。
魔法使い「」スー
疑問の対象である魔法使いは穏やかに眠っている。
枕元には小さくなったろうそくと燭台、そして本が置いてあった。
文字の読めない少年にとっては鈍器にしかなりそうもないが。
少年(難しそう…頭良いのかな)
積まれている二冊のうち、上の本は物々しいカバーだった。
下の本はどちらかというと中身が優しい感じがする。
少年は知らないことであるが、下の本は上半身のとある部分を
膨らませるというか主張させるための胡散臭い本である。
少年「……」
まだ寝れる。
朝まで寝よう。
そう思い布団に潜り込んだ。
少女が反射的に抱きついてきた。
少年「え」
少女「ままぁ…」
少年「……」
無理矢理引き剥がすことも出来ない。
いっしょにつるんでいた仲間に見られたらヤバいよなぁと思いつつ眠りに落ちた。
――廃村、川の近く
川の側にある木に青年がもたれ掛かっていた。
真っ黒な髪、金色の瞳。
作られた人形のように美しい顔は恐ろしさすら感じさせる。
鷹「」バサッ
青年「よう」
右腕を差し出すとそこに鷹が止まる。
青年「魔法使いは?」
鷹「寝ました。――会いますか?」
青年「いや。ここのところ多忙らしいからな、起こすのは悪い」
鷹「しかし……よろしいのですか?最近あまり会われないのでしょう?」
青年「また時間があったら見に来るさ」
鷹「……一緒に住めばよろしいのに」
青年「まだ無理なのは俺もあいつも分かっている。以前毒も盛られたしな」
鷹「ああ……」
あの後の惨劇は思い出したくない。
実行犯に魔法使いの料理を食べさせたんだったか。
青年「困ればこっちに来て相談もしてくるし、死ぬほど寂しいわけではない」
鷹「そうですか」
青年「まあ――あいつの行動には多少不安はあるけどな」
鷹「アレですか」
青年「アレだ」
鷹「一応アレで効果が出ているのは凄いですね」
青年「だな。アレや国王の手伝いもあってか混血狩りは減少している」
鷹「それの何に不安が?」
青年「必要以上に敵を作ってしまうんだよ」
鷹「……」
青年「混血狩りを生業にする奴は王とも言える混血の首を狙うし、魔物はその強さを恐れて狙う」
鷹「……あの子が選んだ道ですから、わたくしには何も」
青年「ああ。おれも何も言えないし言わない」
青年「ただ頼るときには頼ってほしいよな。もう他人ではないのだから」
鷹「そうですね」
鷹はぐるりと辺りを見回す。
五、六体の魔物の死体が散らばっていた。
青年「たまには守ってやらないといけないな」
なんでもないように死体を作った本人が言った。
鷹「ですね」
青年「魔法使いは気づいていたか?」
鷹「薄く覚醒はしましたが、こちらで始末すると言ったので」
青年「腕は鈍っていなくて何よりだ」
鷹「そういえば、子供を保護していました」
青年「ほう」
鷹「一人は混血。かなり訳ありみたいで」
青年「やれやれ。次から次へと悩みが増えるんだな、あいつは」
鷹「張り切りすぎといいましょうか……」
青年「一番大きな悩みと決断をしたからスッキリしてるんだろうさ」
青年「いわゆる『体が軽い!こんなの初めて!』みたいな」
鷹「なんか……そのセリフからすごく危険な匂いが…」
青年「そうか?」
さて、と言って死体の周りに魔法陣を展開させた。
青年「後片付けして帰るか」
鷹「そうですね」
青年はちらりと魔法使いの家を振り返った。
窓は開いている。
顔を覗かせれば見れることもないが、彼はそうしなかった。
青年「起きてる時じゃないと意味がない」
鷹「何か?」
青年「いいや――移動するぞ」
鷹「はい、魔王さま」
シュンッ
――朝
少女「…むぅ」
部屋が明るいことに気付いて少女は起きる。
少年にしがみついていたことに顔を赤らめて起こさぬように離れた。
肩などに熱さはあるが動けないほどではない。
少女「めぇ…お兄さん…?」
寝ていたらしきマットレスに影形もない。
少女「あ」
窓の向こう。
誰かが森に入っていったのを見て少女は小さく声を出す。
昨日の人――魔法使いだろう。
それと最近自然にゆっくりと触れられなかったために血が騒ぐ。
少年には悪いと思いながらも外へ飛び出した。
――森の中
少女「お兄さーん……」
何度もここを歩いている印であるわだちを追って、
浅く生えた草を踏みながら少女は森を行く。
どの木々もなぜか若い。
五十年はまだいっていないだろう。
不思議に思いながら奥へ行くと、
少女「なんだろう、ここ……」
そこだけ丸く小さい広場が出来ており、真ん中にある一本の木の下に石板が埋め込まれていた。
少女「えっと……ここに、……る?」
魔法使い「“ここに村人眠る”――飾りっけないのはご愛嬌」
少女「わあ!」
振り向くと魔法使いが立っていた。
魔法使い「ごめんごめん。よく寝れた?」
少女「はい!……その花は?」
魔法使い「ん、ああこれ?」
多いとは言えないが白色が多目の花束を抱えていた。
魔法使い「なんとなく、ね……墓参りはこういうもんだって知り合いに教わったから」
少女「お墓参りですか?」
魔法使い「うん」
石板の上に花束を置く。
そして軽く黙祷。
終わるのを待って再び少女が聞く。
少女「『村人』さんのお墓ですか?」
魔法使い「まあ――話すと長くなるから、それでいいよ」
少女「え、いいんですかそれで」
魔法使い「めんどくさい話は嫌いだろ?」
少女「ま、まあ……」
魔法使い「爽やかな朝から湿っぽい話も嫌だしさ」
もうひとつ残った花束を持ち、魔法使いは左へ向かう。
慌てて少女が着いていく。
森の中心部。といっても先ほどの場所からそんなに時間はかかってないが。
同じような広場、同じような石板に魔法使いは花束を置きまた黙祷した。
少女にはなんと書いてあるのか分からない。
魔法使い「さ、行こうか」
少女「あ、はいです」
今更ながらにお墓の名前についてずけずけ聞いていいのか悩む。
そう考えていると前を向きながら魔法使いが口を開いた。
魔法使い「ここには昔、村が二つあってね」
少女「二つですか?」
魔法使い「そう。でもある時一緒になくなってしまったんだよ」
少女「……?」
何故なのか、少女は分からない。
羊族は争いとは無縁に近い一族だ。戦争の話題などあまり出ない。
魔法使い「育て親が頑張ってくれなかったら今頃彼らはここらに散らばっていた」
少女「えっ」
魔法使い「二つの村を纏めなかったのは、彼なりの配慮だな」
少女「仲が悪かったんですか?」
魔法使い「いいや。そういうわけではなかったそうだ」
少女「?」
魔法使い「真偽は不明だがね。それなりに、当時珍しく親交があったとか」
少女「じゃあ、なんで分けたんでしょう」
魔法使い「彼らが住んでいたところに埋めてやりたかっただけじゃないかな」
魔法使い「もしあの世があるなら、仲良くやってることを願うよ」
少女「そうですね」
魔法使い「どちらの村からも血をわけられてるから尚更ね」
少女「どちらの村からもってことはあっちの村と……」
魔法使い「鷲一族」
少女「わし……?」
魔法使い「そう。ここには、鷲一族が住んでいた」
少女「鷲……鳥ですよね」
魔法使い「そうだね」
少女「あっちの村は…」
魔法使い「人間だよ」
少女「じゃあ、お兄さんもわたしといっしょなんですか?」
魔法使い「ああ。私も、混血」
少女「初めて知りました!」
魔法使い「まあ、初めて言ったからね」
少女「仲間ですね!」
魔法使い「うん、仲間だ」
お兄さん呼ばりをいつ訂正するべきか考えつつ歩いてると家が見えた。
少女がいなくなって少年は慌ててるだろうか。
魔法使い「なんだかんだで話してしまったね」
同類だからつい話してしまったのかもしれない。
魔法使い「――行こう、彼が待ってる」
続く
メシマズなだけじゃないじゃないですか殺しにかかってるじゃないですか
混血相手に婚活ってか
>>143
【審議中】
_,,..,,,,_ _,,..,,,,_
_,,..,,,_/ ・ω・ヽ/・ω・ ヽ,..,,,,_
./ ・ω_,,..,,,,_ l _,,..,,,,_/ω・ ヽ
| / ・ヽ /・ ヽ l
`'ー--l ll l---‐´
`'ー---‐´`'ー---‐´
乙
乙
鷹さんの保護者度がどんどんアップしてる
え、家の嫁も俺を殺しにかかってるってことか
>>147
なんか悩みがあるなら聞くぞ?
>>147
スレチ向こうでやれ
>>149
いや、イタチだよ。気団へ行け、が正解だ。
――魔法使いの家、の屋根
下から少年の若干泣きが入った声が聞こえる。
まあ、起きたら魔法使いも少女も弟子――蝙蝠もいなかったのだ。
慌てるのも仕方ないだろう。
弟子「……アレッ、ボク、そばにいるべきだったのカナ」
でももう終わったことだし、と思考を切り替える。
弟子は屋根に座り足をぶらぶらさせながら空を眺めていた。
弟子「キョウもハレるネ」
雀「チュン」
傍らには雀。
小さい者同士だからか一番仲がいい。
弟子「ソレデ、ほんと?そのハナシ」
雀「チュンチュン」
弟子「そっかァ。こまったネェ」
まったく困っていない声音で呟く。
弟子「『コンケツコロシ』……デルくいはウタレルとイウケド、やっぱりウチニキタね」
雀「チュンチュン」
弟子「コンケツというか、ねらいはやっぱりまほうつかいだよネェ」
雀「チュン?」
弟子「ウウン、マズはタカサンにソウダンするよ」
弟子「いまのままじゃ、まほうつかい、かろうししちゃうヨ」
雀「チュンチュン」
弟子「シュボウシャとかはワカル?」
雀「……チュンチュン」
弟子「……」
雀「チュン」
弟子「ウン、ボクタチでなんとかナルとオモッタケド…ムリダネ」
雀「チュンチュン」
弟子「ゼッタイに、クワレルネ」
雀「チュンチュン」
弟子「…ラミアいちぞくかァ……」
弟子「オトウサン二、ムカシきいたけど…ケッキサカンなんだっけ」
雀「チュンチュン」
弟子「まほうつかいとアイショウワルいかもね」
雀「チュン?」
弟子「まほうつかい、イガイとキレヤスイとこあるから」
雀「チュンチュン」
弟子「ノセラレてマケル、というよりかは、あいてをチマツリにアゲチャウ」
雀「チュン……」
弟子「モテアマスほどにツヨイよ、まほうつかいは」
雀「チュンチュン」
弟子「ダカラ、マオウサマにミトメラレテルンダロウね」
雀「チュンチュン」
弟子「ソシテボクは、ソノまほうつかいのでしなワケです」
雀「チュン!」
弟子「スゴいのかナァ。マオウサマとまほうつかいのツヨサがヤバすぎてジカクナイ」
雀「チュンチュン」
弟子「ウン、アリガトウネ」
魔法使い「上にいるのか?」ガチャ
弟子「イルヨ!」
魔法使い「ごはんだよ」
弟子「イマおりる!」パッ
雀「チュンチュン」
蝙蝠「バイバイ!」
雀「」パタパタ
降りるときだけ蝙蝠姿になる。
地面につくと再び人間に変わった。
魔法使い「蝙蝠姿のままでもいいのに」
弟子「ナントイウカ、ショウネンはマモノにたいせいなさそうダカラ」
魔法使い「それもそうか。純粋な人間として生きてたみたいだからな」
弟子「まほうつかい、まだニンゲンにアコガレル?」
魔法使い「いいや。私は混血だよ」
弟子を中に入れ、扉を閉めながら静かに言った。
魔法使い「混血として生きるって決めたんだ」
弟子「ウン。キメテタね」
魔法使い「もう人間になりたいっていう未練なんてないよ」
弟子「そっか。アンシン」
魔法使い「安心したか」
弟子「まほうつかい」
魔法使い「ん?」
弟子「ムリしないでね」
魔法使い「なんだいきなり」
弟子「ナンデモナイヨ!」
魔法使い「でも、ま、ほどほどにはしとくよ」
魔法使いのほどほどはどのぐらいなのだろう。
少なくとも書類の山ひとつは消えるだろうか。
続く
乙
乙
もう蝙蝠ちゃんはヤムチャなんかより強そうだなあ
乙
イージス艦より強いのかな?
乙
>>161
強い
まず魔法使いが低空飛行で近づけばレーダーに映らない
ロックオン出来ないからミサイル無効
ミサイル艦がいても無意味
更にイージス単艦なら近づいたらフルボッコできる
いまの戦艦は装甲が薄いから楽に沈められるだろう
おつ
乙乙!
昨日のvipの現代兵器はファンタジー越えてるって話か
魔法使いはCIWS避けられるのかな
どうせ魔法で沈められるだろうが。
魔法使い「いただきます」
少女「いただきますです!」
少年「…ます」ドンヨリ
弟子「コンドはトリミダシタことにおちこんでる」
魔法使い「ほら、過ぎた話じゃないか」
少年「もうお嫁行けない……」
魔法使い「えっ、君、お嫁さんに行くつもりだったの?」
弟子「まほうつかい、これはコドモにありがちナマチガイダヨ」
少女「そういえばお兄さんはお嫁さんいないんです?」
魔法使い「……いないね」
少女「へぇ」
弟子(旦那ならいるけどネェ)
魔法使い「」モグモグ
弟子「まほうつかい、うれシソウダネ!」
魔法使い「え、そう?」
弟子「ヒサビサだからね、ふたりイジョウでごはんたべるの」
魔法使い「…賑やかだからかな」
少年「なんかいきなり烏やってきてウィンナーとっていったー!」
烏「アホー」
少女「わ、わたしのウィンナーあげますから!」
ギャアギャア
弟子「……たしかにニギヤカダネ」
魔法使い「……うん。また烏の奴ご飯を取りに来たか…」
-しばらくして-
魔法使い「いくつかもうちょい聞きたいわけだが」
少年「はい」
魔法使い「まず少年くん。君の家は?」
少年「あっ……えっと…僕、親がいないので…」
魔法使い「あ…そう、なのか。ごめん」
少年「い、いやいいんですよ!そんな謝らなくても!」
弟子「まほうつかいのバアイはゼンメもごもご」
魔法使い「今は関係ない」
少年「僕にとってはあの街が家なので…それに、寂しくもないですし!」
魔法使い「でもこちらも無神経に聞いてしまったからな」
やりとりを聞いていた少女が朗らかな笑みで提案した。
少女「じゃあわたしの家族になりますです?」サラリ
少年「ぶっ」
魔法使い「ごほっ」
弟子「ダ・イ・タ・ン」
少女「お母さんもお父さんも、きっと賛成してくれますです!」
魔法使い「どういう意味で?どういう意味で?」ヒソヒソ
弟子「ソノままのいみじゃナイ?おにいちゃんトカ、そのアタリ」ヒソヒソ
魔法使い「でも少年くんは違う意味でとったみたいだぞ」ヒソヒソ
弟子「……なりゆきにまかせよう!」ヒソヒソ
魔法使い「つまりは放り投げだな。分かった」ヒソヒソ
少年「」
魔法使い「…こほん。少女ちゃんの家族は現在探してる途中」
魔法使い「だからそれまではここにいていいよってこと」
少女「わあ、ありがとうございますです!」
少年「」
弟子「ホラ、いきかえって」トントン
少年「」ハッ
少年「娘はやらんってちゃぶ台をなげられたらどうしよう!」
魔法使い「ちゃぶ台?」
弟子「またミョウなデンパをひろったネェ」
魔法使い「あと、今日はほぼ一日私はいない」
少年「えっ」
弟子「ボクがいるからダイジョーブだよ!」
少女「どこか、お仕事ですか?」
魔法使い「…うん。そんなもんかな」
少年「なんか…その仕事で、お手伝いできることとかありますか?」
魔法使い「ううん、ないよ」
魔法使い(見せられるもんじゃないしな…)
少年「でも、悪いですし…」
魔法使い「あ、じゃあ家の掃除頼んでいいかな?」
少年「掃除ですか?」
魔法使い「忙しいからつい放置気味で。指示は弟子が出すから」
弟子「ボクのイケンはむしかい!」
少女「わたし得意です!」ビシッ
魔法使い「頼む。――夜には帰るから」
弟子「ゴハンは?」
魔法使い「用意してくれると嬉しい」
弟子「リョーカイ。キヲツケテネ!」
魔法使い「ああ、ありがとう」
――とある酒場
太陽が真上に登った頃。
男「待ちなよ」
塀にもたれていた男が彼の前を通りすぎようとした魔法使いを呼び止める。
魔法使いは無言で止まった。
あたりは人の通りが多く、二人に気を留める者はいない。
男「だいぶ情報たまったぜ。さらに詳しく調べた」
魔法使い「感謝する。忙しいのにすまないな」
男「いいってことよ。しっかし、アンタも休む暇がないな」
魔法使い「いつかは暇で仕方ない日がくるさ」
男「だといいんだがね」
魔法使い「それで、他は?」
男「今の時間なら働いてんじゃね?アホ狸も猫香も」
魔法使い「全員集まるのは夕方か」
男「だろ。それまでゆっくりしておけよ。倒れられたらこちらが参る」
魔法使い「いけるだろ、お前たちだけでも」
男「アンタがいっしょに戦うからこちらの士気もあがるんだよ」
魔法使い「…重大責任だな」
男「だから、あんまり無理してぶっ倒れるなってことだよ。姫さん」
魔法使い「だから、姫はよせよ…」
男は軽く鼻で笑い、小言になった。
男「王や女王より『混血の姫』のほうがなんとなくロマンがあるだろ」
魔法使い「知らんがな」
続く
魔法使いは無駄な部分ないからね。見つけにくいとおも おやこんな時間に誰d
乙リーヌ三世
乙
乙
乙
知らんがな に何かワロタ
おつ
乙
蝙蝠ちゃんが電波っていうからには
少年もニュータイプの素質があるのかな?
旦那さんが出番亡くて可哀想
きっとイチャイチャし過ぎて進行に支障が出るんだろう
――魔法使いの家
弟子「フゥ、ハキソウジはだいたいおわったネ!」
少年「ゴミは少ないけど…すごい埃だね」
少女「もわもわです!」
弟子「まほうつかいは、そこまでケッペキじゃないからネェ」
弟子「つかわないバショはあんまりソウジしないんだ」
少年「確かに隅の部屋にあった本置き場は一部だけ綺麗だったような…」
弟子「あそこにヨクだいじなシリョウおくからカモ」
少年「普段は君が掃除してるの?」
弟子「まほうつかいとジャンケンできめてるヨ」
少年「ジャンケン!?」
少女「はいっ!負けたほうが掃除係なんですか!」
弟子「そうダヨ。ここんとこずっとまほうつかいがマケテル」
少女「ジャンケン強いんですね!」
弟子「クセがあるからね。あのひと、さいしょにグーだすから」
少年「こちらはパーを出せばいいと」
弟子「ソ。しかもまだホンニンきづいてない」ウシャシャ
少年「おおっと、これはすごく悪い顔だ」
少女「早く気づくといいですね」
弟子「ンート、あとはミズぶきしてーからぶきしてー」
少年「じゃあ水をくんでこないと」
オラーーー!!
少女「ひゃうん!?」
少年「ちょちょちょ、外ででかい鳥が暴れてる!!」
弟子「またコリズにきたかァ…」
少女「魔物?」
弟子「うん」
少年「どどどどうしよう食べられちゃう食べられちゃう」
弟子「アイツはヒトたべないからダイジョブ」
少年「食べるのもいるの!?」
弟子「…ノーコメント」
少年「うわあああああ!」
弟子「ハイハイ、おちついて。ちょっとハナシしにいってくるヨ」
ガチャ
弟子「ヤァ、こたか」
小鷹「よう蝙蝠!あいつはいないのか!!」
弟子「いないヨ。あいかわらずウルサイヨ」
小鷹「ははーん、さては俺様が怖くて逃げたか!」
弟子「シゴトだヨ」
小鷹「なにっ!?俺様と仕事だと仕事を優先すんのかあいつ!」
弟子「あたりまえダロ」
小鷹「今日こそは!今日こそはギャフンといわせようとしたのに!」
弟子「ギャフン」
小鷹「お前じゃねぇ!!!!」
弟子「元気だナァ」
弟子「あしたにはカエッテくるよ。それまでオアズケ」
小鷹「そうだ!いいこと考えた!!」
弟子「ナニサ?」
小鷹「お前も加われよ!一対二ならいける!!」
弟子「オマエってヤツは…ヤだよ」
弟子(ニコヤカにボコされる)
小鷹「あ、そうだ!どうすりゃあいつに勝てんだよ!」
弟子「イヤ、ボクもききたいぐらいなんダケド」
小鷹「そばにいるお前なら分かるはずだろ!」
弟子「ナンダそのむちゃくちゃりろん」
弟子「ウーン……トクニないかな」
小鷹「あるはずだろ!」
弟子「ウゼェ……あ」
小鷹「なんか思い当たったか!?」
弟子「ひんにゅう」
小鷹「ひんにゅう?」
弟子「ってイエバ、いっしゅんコウゲキとまる」
小鷹「マジか!ひんにゅうだな!じゃあまた明日!」バサッ
弟子「……」
弟子「オハカでもつくっといてやるか」
たぶん夜中に更新
お墓に入れるものが残らないよ…
こうして骸がまた一つ
せんたくいた とかな
お墓2つ目
一瞬攻撃が止まってから消し炭にされちゃう
乙
小鷹って誰だろう
側近の子供?
小鷹と言えば信光
――林檎が名産の街の憲兵隊詰所
隊長「国中心部憲兵一番隊、ただいま参った」
林檎隊長「はっ!長旅お疲れさまでございます!」ビシッ
隊長「ではさっそくだが作戦に入ろう。会議室はあるか?」
林檎隊長「あります!ついてきて…あー!?」
副隊長「」ビク
林檎隊長「英雄殿!お会いできて光栄です!」ビシッ
副隊長「いや、英雄とかやめてくれよ…」
隊長「照れんなって」
副隊長「て、照れてねーし!」
林檎隊長「ささっ、こちらです!奥です!」
隊長「ほら行くぞ英雄」
副隊長「だーかーらーやめろって!」
隊長「とかなんとかいっちゃってー」
部下「子供かこいつら」
「姫は豆乳とか飲んだ方がいいって」スタスタ
「何故だ?」スタスタ
「その胸はあまりにも貧相ぶぎゃらべっ」
副隊長「……?」
隊長「どうした?早く行こうぜ」
副隊長「外から聞いたことのある声と打撃音がしたんだが…気のせいか」
――(略)詰所、奥の部屋
林檎隊長「ここから離れたところに奴隷オークション会場があります」トン
隊長「今回はそこを?」
林檎隊長「私共はそこです。あなた方には――この教会を」スッ
副隊長「…少し寂れた場所にあるな」
隊長「言われてみれば。普通はもっと街の中にあるはずだな」
林檎隊長「普通の教会ならそうでしょうね」
副隊長(真面目な話すると人格変わるなぁこの人)
林檎隊長「サバト、といえば分かるでしょうか」
副隊長「サバト……か」
隊長「お前それサバンナでも同じこと言えんの?のサバト?」
副隊長「意味わかんねーよ!」
林檎隊長「魔女や悪魔崇拝の集まり…といいましょうか」
隊長「なるほど…奴隷に、悪魔崇拝…だいたい分かった」
副隊長「…おおかた生け贄だろうな」
林檎隊長「…本当は早く気づくべきでした。しかしかなり巧妙に隠されていまして」
隊長「強いのか」
林檎隊長「ええ。私共ではとても無理です」
林檎隊長「だから強さを誇る筋肉馬…あいや、中心部憲兵隊に頼ろうと」
副隊長「おい、今、筋肉馬鹿って」
隊長「よし、今夜我ら筋肉馬鹿が全員捕まえよう」
副隊長「おい認めんな」
林檎隊長「よろしくお願いします!危険な任務で申し訳ありませんが…」
隊長「ハッハッハ、なぁに筋肉馬鹿にはなんのこれしき」
副隊長「もうお前ただの馬鹿だよ」
林檎隊長「さすが筋肉馬鹿さん!」
副隊長「なぁ、ツッコむのもうやめていい?」
部下「副隊長は頑張ったと思います」
――酒場
魔法使い「みんな集まった?」
男「」ピクピク
猫香「ね、ねえ、魔法使いちゃん。なんでこの人痙攣してるの?」
狸夫「またまな板とか洗濯板とか言っちゃったんだろ」
魔法使い「後で体育館裏な」
狸夫「ひいっ」
熊兄「いいから早く話進めましょう」
熊弟「しょう」
魔法使い「そうだな。まず、今夜行く場所は、ここ」
猫香「なんですかここ」
熊弟「教会?」
魔法使い「ただの教会じゃない。ここの連中はサバトをしているんだ」
魔法使い「生け贄を使った、ね」
男「つ、つまり、今夜そこに襲撃かけにいくってことだな?」
魔法使い「ああ」
熊兄「分かりました」
猫香「色仕掛けなら任せてー!」
狸夫「」ゴクリ
熊弟「助ける人もいるんですよね?」
魔法使い「うん。猫の血が入った混血」
猫香「一緒だ!仲間がふえるよ!」
男「なんかダメなフラグ建つからやめろ」
魔法使い「じゃあ、夜まで解散ってことで」
熊兄「また夜に」ガタ
熊弟「に」ガタ
魔法使い「……」
男「どうした、いつになく暗いかおで」
魔法使い「いや、なんというかな…」
――同時刻、(略)詰所
隊長「どうした、なんだか落ち着かない顔して」
副隊長「なんというかさ…」
――酒場
魔法使い「こう、胸騒ぎがするんだ」
――(略)詰所
副隊長「こういう時に限って予想はあたるんだけど」
――酒場
魔法使い「まさか会うわけないよなって奴と会いそうで」
男「どういう?」
魔法使い「具体的に言うと――」
――(略)詰所
副隊長「絶対美味しいところ持ってく奴が来そうで」
隊長「誰だよ」
副隊長「今浮かんだのは――」
――同時刻、違う場所
魔法使い「「元パーティーメンバーの」」副隊長
魔法使い「ちょっとアホめのやつ」
副隊長「かなりぺったんこのやつ」
続く
また墓が増えるのか
乙!
おつ
乙
薄型高速機動戦略兵器さんの活躍wkwk
乙
熊兄弟ちょっとかわいい
リラックマとコリラックマで再生することにする
一番かわいいのは蝙蝠ちゃんだけどね!
今日だけで三つのお墓ができたのか
乙
魔法使いは貧乳というより壁なんじゃ・・・
>>212
4つ目か…('-ω-)
>>209
薄いと言うのは正しく無い
男と間違われる以上胸板はそれなりにあるはずだ
よって薄いのでは無く凹凸が無い
つまり平面と称するのが正しい
やけにここは墓が多いな
ここを墓地にしよう
レスが増えてると思ったら、墓が増えてただけだったでござるの巻
>>214
凹凸のない平面なら壁と言えるよな
だから「魔法使い=壁」という式が成り立つ
だから魔法使いは壁と称するのも正しいんじゃないか?
あ、魔法使いは動くから「動く壁」だな
虫ピンが2個刺さってるだろうけどな。
・・・翼が生えても壁なのか・・・?
ああ魔法使いのイメージが………変わら無いな
なんでこんなに墓が増えとるん?
このスレは魔法使いに監視されています
――夕方、???
猫耳「……」
売られた。
それから何時間たったのか。
檻に黒い布が被せられ周りは全く見えない。
だが、その耳のよさ故に自分に何が起こるかは朧気ながらわかっていた。
しっぽも耳も髪も黒だ。
アホらしい儀式の生け贄としては見栄えがいいだろう。
昔から黒猫は魔女の遣いという謂れがある。
多分、それで有無を言わせずにさっさと買い取られたのだ。
弄ばれて死ぬというのはなんとも自分らしい、と猫耳の女は自嘲気味に笑った。
早く死んでしまえればそれでよかった。
未練など何もない。
いや――あの子供二人の行方は気になるが。
猫耳(アタシが他人を心配なんてね……)
羊の血が入った少女。
彼女を助けに来た人間の少年。
猫耳(対等にしゃべってくれたのは久しぶりだったからかね…)
猫耳(ま、良い思い出が出来たってことだ)
猫耳(アタシにはそんな――王子様みたいな人なんてこない)
猫耳(期待するだけ損だろう)
――夜、酒場裏
魔法使い「はい、点呼かくにーん」
猫香「いち」
狸夫「にい」
男「さん」
熊兄「し」
熊弟「ご」
魔法使い「ろく」
酒場店主「お、行くのかい」
魔法使い「ああ。いつも溜まり場にしてすまない」
店主「良いってもんよ。オレの息子を救ってくれた恩もあるし」
魔法使い「はは、恩に厚いな店主は」
男「そろそろ行くか、姫」
魔法使い「そうだな。あと姫というなと何度言えば」
店主の見送りを受けて人の滅多に通らない道を歩いていく。
全員が身体がすっぽりと隠れるフード付きマントを纏っている。
どうしても彼らがやることは敵が出来てしまう。
顔を知られてしまえば最後、否応なしに襲われてしまうだろう。
日常生活に支障が出、家族にも被害が行くのは問題だ。
だからこそ隠す必要があった。
魔法使い「遠いから転移魔法を使おうと思う」
猫香「また酔うのかぁ…」
男「慣れれば大丈夫だ」
木の枝で地面に大きい魔法陣を書いていく。
その中心にみんな集まった。
魔法使い「今から仮面しといたほうがいいかな」
熊兄「そうですね。念には念を」
熊弟「を」
各々がのっぺりとした飾り気のない仮面を取り出した。
額から鼻の上まで隠れるタイプのものだ。
狸夫「こう、額に肉とか書き込みたくなるよな」
男「…今日は兎子がいないから誰もコイツを突っ込まねぇ」
猫香「兎子ちゃんの耳に寒いギャグが届いたらまた海に沈められるよ?」
狸夫「泥舟にはもう乗らんよ……ハハッ」
魔法使い「用意はいいか?」
全員「はい「おう「いいよ「はい「い」」
シュンッ
――教会前
シュンッ
男「お、珍しくいい位置に」
魔法使い「ついてるな」
見張り「!?」
見張り2「な、なんだ貴様ぁ!!」
猫香「ウフ」
猫香がふわりと前に出て、唇に指を当て笑った。
瞳孔は猫のそれになり、八重歯が鋭く尖る。
猫香「今日はわたしが切り込み隊長ね?姫様」
魔法使い「姫じゃないと…。分かった。じゃ、いつも通り」
男「油断せず」
狸夫「容赦せず」
熊兄「殺さず」
熊弟「正体ばらさずっ」
魔法使い「頑張っていきましょー」
それから二分後、固く閉じられていた教会の扉が開いた。
――教会内
それより数分前。
猫耳の女は祭壇の上に横たえられ、手足は動かないように拘束されていた。
先ほどから変な説法やら歌が続いている。
悪魔が来たときに平穏が来るやら崇拝者以外は地獄に落ちるやら
自分たちは神になれるやらそのためには血を捧げなければいけないやら。
正直意味が分からなかった。
猫耳(小さな子供が数分で考えつきそうな設定だ)
なんでこんな話についていくものがいるのだろうとも思う。
猫耳(溺れる者は藁をも掴む、か――)
司祭らしき男がなにやらブツブツ唱えながら女に近寄る。
片手には模様が入った小刀が握られていた。
猫耳(来るか)
司祭「さぁ、生け贄の心臓を我らが悪魔様に捧げ、永遠の幸福を願うのです!」
猫耳(ヤバい、死ぬ寸前なのに内容がアレすぎて寒気が)
司祭の腕が高く持ち上げられた。
きゅっと瞼を閉じる。
出来れば、痛みは一瞬だけがい―――
司祭「ほぎゃらべ!?」
破壊音と司祭が吹っ飛ぶのは同時だった。
猫耳「は…何!?」
見れば扉が木っ端微塵となっている。
頭を持ち上げ、何が起こったのか良く見ようとする。
シルエットであまり見えないが、五人らしい。
小柄なものもいるが、仮面とマントのせいで性別などはまだわからない。
信者「い、異教徒か!」
信者2「殺せ!神聖な場所を汚したんだ!」
信者3「血祭りにあげてやる!」
襲いかかってきた信者達を三人が投げ飛ばしていく。
一人のそばにいた小柄な影はどうやら女らしき人物と共に踊りかかる周りを蹴散らしていく。
その騒ぎをすり抜けるようにして、ひとりがこちらに来るのが見えた。
肘鉄や裏拳などで信者達をなぎ払いながらそれは女のそばに来た。
口元だけしか見えない。
猫耳「だ、誰……?」
「あなたの味方とだけ」
ハスキーボイスだった。
男性にしては高いし女性にしては低い。
パキンと女を拘束していた鎖をあっさり破壊した。
猫耳「な、なんなんだい?…アタシを助けてもなんにも…」
「私たちが動く理由なんて、単純なものです」
復活した司祭が燭台を投げてきた。
それを易々受け止めながら続ける。
「あなたを助けたかったから」
猫耳「……ばっ、馬鹿?」
「話は後で」
まだあった燭台で殴りかかりに来た司祭の攻撃を避け、足払いをして転ばせた。
それから胸を踏んづける。
司祭「こ、こんなことをして……」
「信仰がないといって信者を集団リンチ。生け贄の儀式。弱者から寄付と偽っての搾取」
冷酷な笑みを浮かべた。
「悪魔とか神に裁かれる前にまず法に裁かれるべきだな」
「そこまでにしとけ」
大柄な人物が男の声で静止しにきた。
「もう終わったぜ。憲兵隊が来る前に退却しないと」
「………分かった」
見れば信者たちはほとんど伸されていた。
武器もあったはずだが。
猫耳「つ、強い……」
「姉ちゃん、俺らと来るか?憲兵隊に保護されたいか?」
猫耳「は?」
「いや、は?じゃなく。勧誘とも言う」
男がなにやらわけのわからないことを言う。
もしかしたらこれは走馬灯かもしれない。かなりめちゃめちゃな。
「一旦憲兵隊に保護してもらったほうが―――」
司祭から足を離したその人物が言葉をふいに切った。
「おい、どうし――いっ!?」
つられて見ると、動きやすさを重視した制服を着た憲兵隊が扉のあった位置に立っていた。
他の仮面たちも慌てたように互いを見あっている。
ざっと三十人か。
隊長「国中心部憲兵一番隊、隊長!始めましてだ謎の仮面集団!」
副隊長「同じく、副隊長!」
名乗りをあげ、副隊長と名乗った男はすらりと剣を抜いた。
隊長「えっ、なにやってんのお前」
副隊長「まあ見てろよ――確かめたいことがある」
そのまま脇目も振らずに女の横で立ち尽くす性別不明の人物へ走っていく。
「……手を貸さないで見ていてくれ」
「おいっ」
それだけ言って、自ら副隊長へ向かう。
副隊長が剣を降り下ろした。
フードを被った人物は無言で避ける。
彼は諦めず返す刀で斜め下から反撃。
後ろへ下がってこれを回避した。
間合いが広がる。
副隊長「やるじゃねぇか」
「……」
突き。
右に避けた。
副隊長は攻撃一方。
対するフードの人物は防戦一方だ。
周りが呆然とそれを眺める中、女が我にかえる。
猫耳「やっ、やめなよ!なにをやってるんだい!」
それから二人の間に割って入った。
猫耳「見たかぎり、誰も殺していないし…!何が気に入らないだい!?」
副隊長「これは失礼。少々、確かめたいことがありまして」
深々と頭を下げてから剣を自然な流れでしまった。
猫耳「……なにがしたい?」
副隊長「これで分かりました。ええ、しっかりと分かりました」
猫耳「…?…?」
副隊長「おどき下さい。これから説教タイムですから」
猫耳「説教タイム?」
にこにことはぐらかすように女を二人の間からどかせた。
そして、仮面をキッと睨んだ。
副隊長「おいお前、正座」
「は!?」
副隊長「正座ァ!あと仮面とフードもとれや!」
躊躇いながらも素直に正座をした。
いいのかそれで、と周りの声が聞こえた気がした。
女はどうするべきか判断に困った。
隊長「お、おい副隊長」
副隊長「すんませんこれから話し合いします!ちょっと時間もらう!」
隊長「え、うん」
副隊長「他は仮面とらなくていいから!お前だけ仮面とれや!」
「……」
ゆっくりとフードを脱ぐ。
茶と黒の混じった短髪が出てきた。
「仮面も?」
副隊長「仮面も。扉に背を向けてるこの角度なら誰にも見られない」
「優しいのかなんなのか……」
白い仮面をはずす。
美しいともいえる端正な顔が現れた。
副隊長「……よう、魔法使い」
ぼそりと、魔法使いと呼ばれた人物と女と男にしか聞こえない声で呟いた。
魔法使い「や、やぁ剣士…あ、今は副隊長殿かな」
正座をしているために副隊長を見上げながら魔法使いはひきつり笑いをした。
副隊長「……」
魔法使い「……」
副隊長「や」
魔法使い「や?」
副隊長「やっぱりお前かァァァァァァァァ!!」
続くよ
待ってるよ
乙
人様に説教くらわすとは、ヤムチャも偉くなったもんだ
乙
何様だよ剣士
壁に説教とか一人相撲みたいだな
._______________
| .|
| .|
.ni 7 | ノ ヽ . |
l^l | | l ,/) | /゚ヽ /゚ヾ | .n
', U ! レ' / | ⌒ ⌒ .| l^l.| | /)
/ 〈 | (____人__) | | U レ'//)
ヽ| |lr┬-l| .| ノ /
/´ ̄ ̄| ゙=ニ二" |rニ |
____
.ni 7 / \ ←壁に向かって説教する剣士
l^l | | l ,/) / \ .n
', U ! レ' / / \ l^l.| | /)
/ 〈 | | | U レ'//)
ヽ\ / ノ /
/´ ̄ ̄ノ \rニ |
おい、仏壇仏具店がおおわらわだぞ
そんんことよりも先に葬儀場と火葬場が足りない
>>249
魔法使いがチリひとつ残さず消し飛ばしてくれるから火葬場の手配はいるまいw
> そのまま脇目も振らずに女の横で立ち尽くす性別不明の人物へ走っていく。
>性別不明
>性別不明
>性別不明
>そのまま脇目も振らず(ry
これ書いたの1だよなぁ・・・1も逝ったか・・・。
どなたか灰から蘇生出来るレベルのザオリク使える方はいらっしゃいませんかー
みんな知ってる?林檎の街で作られたiPhone5。
薄くて軽いのが売りのプチッ・・・
乙です
レス増えてるって思ったけどなにこれ
乙乙!
チェックに来たはずが、墓参りしてたでござる
彼岸…は、過ぎたよな?
猫耳「にょっ」キーン
猫香「うぐぐぉぉ」キーン
魔法使い「うるさっ…」キーン
副隊長「あ、の、なあ!いくらお前がこういうのに熱心とはいえ!」
魔法使い「う、うん」
副隊長「危ないだろ常識的に考えて!宗教の類いは特に!」
魔法使い「みんなそれなりに強いから大丈」
副隊長「そういう問題じゃねーよ!報復とかあったらどうすんだ!」
魔法使い「そのためのフー」
副隊長「だいたいな!こういうのは憲兵隊に任せろ!」
副隊長「お前らが先回りしてたら仕事がなくなる!」
魔法使い「それ本音だろ…」
隊長「ま、まあまあそのぐらいにしろよ」
隊長「俺たちはそこの仮面集団にお礼を言うべきであって、説教は」
副隊長「このペタンコは甘やかしちゃいけないんです!」
混血一同「…………」
猫耳「?」
副隊長「あと仮にお前になんかあったらアイツが出てくるのは見えてるんだよ…」
魔法使い「ああ…確かに…」
副隊長「街一個、消滅するかもしれんぞ…」
魔法使い「そこまで過保護じゃないんだけどな」
猫耳(なんなんだ?何を従えてるんだこの人)
魔法使い「というより、なんかあったらとか言いながら何故私に襲いかかった」
副隊長「お前なら余裕で避けられると思った」
魔法使い「もっと別の方法があっただろ…」
副隊長「いや、足の運びでだいたい誰だか分かるんだよ」
男(良くわからない特技だ)
魔法使い「はぁ…とりあえず忠告は聞いたが」
副隊長「が?」
魔法使い「そっちが少しばかり遅すぎたのも問題だ」
副隊長「あ……まあ」
魔法使い「時間は待っててくれない。助けるべき存在も助けられないぞ」
猫耳「……」
>>259
ヤムチャさんさり気なくフラグ立ててる…( ゚Д゚)<ペタンコ
副隊長「……耳に痛いな」
魔法使い「なら次回から気をつけろ」
副隊長「分かったよ」スッ
副隊長「ったく、そっちも無理してんじゃねーぞ」
魔法使い「ああ」
副隊長「あとたまには僧侶んとこに顔見せろ。会いたがってた」
魔法使い「そうか…」カポッ
猫耳(仮面つけた)
隊長「え、ええと、こちらからお礼が言いたいのですがよろしいですか?」
魔法使い「…お礼を言われるためにやっているわけじゃないので」
男「だな」
熊兄「我々は我々のためにやっていますから」
熊弟「から」
元パーティのよしみで即極刑ではないんだろうなぁ…ww
胸は小さいけど心は寛大だよ!
おや、こんな時間に羽ばたく音が
魔法使い「それより」ガシッ
副隊長「ふぇ!?」
魔法使い「一発、殴らせろ」ニコッ
副隊長「ななななななんてだよ!?正座で足がしびれたか!?」
魔法使い「違う。以前言ったよな?『胸の話題は出すな』と」
副隊長「オレはとくに何も―――ハッ!」
“このペタンコは甘やかしちゃいけないんです!”
副隊長(言った!)ダラダラ
魔法使い「再三言ってきたはずだ…私のコンプレックスだと」
副隊長「」ガタガタ
魔法使い「覚悟は、いいな?」
副隊長「ま、ちょっ、まっ!」
ギャアアアアアア
――魔王城、会議室
側近「そういえば、魔王さまはよく魔法使いを弄りますけど」
魔王「そうだな」
側近「その度に魔法使いが繰り出す報復のパンチは手加減されているんですか?」
魔王「あまりされてないな」
側近「でも、軽くいなしてますよね」
魔王「むしろ魔王が殴られたら問題だろ。だがあれ大木三本ぐらいは折れる勢いだぞ」
側近「!?」
魔王「魔物化するともっとヤバいんだろうな。脱臼ぐらいはしそうだ」
側近「どちらも規格外の強さだ…」
――内部がボロボロの教会
副隊長「」
魔法使い「かすっただけで気絶とは情けない」ハァ
男「なんでこの人パンチを当たってないのに頬が切れてるんだろうな」
猫香「まさかの風圧が……?」
猫耳「髪の毛が何本か切れてるね……」
魔法使い「すいません、この馬鹿のことをお願いします」ペコ
隊長「む、む、むしろこちらこそすいやせんっしたー!」フカブカッ
隊員達「」フカブカッ
魔法使い「え、なんだこれ?」
男「…姫が怖いんだよ」
副隊長「」ウーンウーン
魔法使いかわええのお…
僧侶生きてたか、良かった
ヤムチャは爆発しろ!
乙
投下にレスするやつは死んでしまえ
乙
投下中にレスしてるやつは自重しろ
読みにくくてかなわん
乙
新参者故に、これは失礼した
半年ROMる
乙
ペッタンコ恐ろしい((((;゜Д゜)))
ペッタンコのことはこれからはペッタンコと言わないでおかないとだな
でもまな板娘可愛いな
この物語って誰が主人公なんだ?
蝙蝠ちゃんに決まってるだろ
一番大事な事は旦那さんがどのくらいの胸を好むk
乙
旦那さんは魔法で魔法使いを男の体にしたこともあるくらいだから
胸の大きさくらい好きに変えられるんじゃない?
ヤムチャは足もとお留守なくせに、他人様の足の運びとか語っちゃいけないと思うの
おそらく深夜更新
ちょっと質問解消タイム
>性別不明
中性的と言っとけば良かったですね
だってペタンK
少年と魔法使いが主役です
蝙蝠とかも出番が多いので混乱させてしまいますね
…副隊長?さあ…
魔法使い「…まあいいや」
男「何がいいんだ」
魔法使い「あなたは今日はそこの憲兵隊に保護してもらって下さい」
猫耳「今日は……って?」
魔法使い「明日、勧誘に伺いますので」
猫耳「その勧誘ってなんのことだい?一体どこの…」
熊兄「こんな感じの、混血の集まりですよ。正式名称はまだありませんが」
熊弟「ません」
猫耳「……あたしに入れと?」
魔法使い「まあ、話は明日するとして。あ、別に強制ではない」
猫香「だよねー。もう遅いんだし、話はあとあと」フワァ
狸夫「どうしようこいつ起きない」ツンツン
男「起きろー」ペチペチ
副隊長「」
魔法使い「そうだ。あなたを心配していた子も連れてきます」
猫耳「あたしを?」
魔法使い「はい。喜びますよ、きっと」
猫耳「だってあたしは……いらないから…そんな…」
ポン
猫耳「」ビクッ
魔法使い「そんなことないですよ。あなたは、必要だ」
猫耳「……」
魔法使い「じゃあ退散しよう。おやすみなさい」スタスタ
熊兄「眠くないですか?」
熊弟「ねむねむ」
男「ほらおんぶしてやる」
猫香「いいなーおんぶ」
狸夫「お姫様だっこしてあげようか」ハァハァ
魔法使い「ちょうど憲兵隊もいるし突き出してやろうか」
猫耳「……っ!」
猫耳「あっ……あり――」
副隊長「ぐっ…まな板に襲われる夢をみた…」ムク
猫耳「……いいか会った時で」
副隊長「へ?」
隊長「いいところを」ゲシッ
副隊長「あいたっ!?なんでオレこんな扱いなの!?」
――魔法使いの家
弟子「オカエリ」
魔法使い「ただいま」
弟子「おそかったネ?」
魔法使い「まあな。色々あったし」
弟子「オツカレー!カツカレー!」
魔法使い「ん、なんかやけに部屋が綺麗だけど」
弟子「アア、みんなでオソウジしたんダヨ」
魔法使い「それはありがとう。ピカピカで落ち着かない」
弟子「…たまにはソウジ、しないといけないネ」
魔法使い「だよな…」
魔法使い「――あの二人は?」
弟子「ネタヨ」
魔法使い「まあ、こんな時間だしな。どうだった?子守りは」
弟子「ベッツにー。おむつかえるワケジャないしネ」
魔法使い「はは、それもそうだな」
弟子「イツあのこのカゾクさがしにいくの?」
魔法使い「明後日」
弟子「キュウだねェ」
魔法使い「早め早めじゃないと。何が起こるか分からないんだから」
弟子「そうダネ」
魔法使い「……羊族が防御魔法を使えるのは、その分弱いからだ」
弟子「まほうつかい、ダメだよ」
弟子「いちぞくは、そうそうなくなるモンじゃ――」
弟子(ア…そうか)
魔法使い「…悪い。ちょっと疲れているみたいだ」フゥ
弟子「かもね。シチューのむ?」
魔法使い「うん」
弟子「ええと、『点け』」
ボウッ
魔法使い「どうも最近、悲観的になってるな」
弟子「シカタナインジャない?」
弟子「まほうつかいがオウになってゴネンたつけど、そのアイダたくさんあったんだから」
魔法使い「救えた人、救えなかった人…様々だな」
弟子「むしろラッカンテキなオウはやだよ」
魔法使い「そっか」
弟子「ウン。はい」コト
魔法使い「どうも」
弟子「デカケルまえに、マオウサマにアイニいかなイノ?」
魔法使い「あー。会いに行きたいな」
弟子「キットマオウサマもさびしがってるとオモウノ!」
魔法使い「あいつがか?どうだろうな、そうでもないんじゃないか?」ハハハ
弟子(ダメだ、ドンカンさはぜんぜんヨクナッテねぇぞこのコンケツのオウ)
魔法使い「美味しい」
弟子「アリガト!」
魔法使い「蝙蝠は?家に戻らなくていいのか?」
弟子「ボクぐらいになったらヒトリダチしないとだし」
魔法使い「親父さんの一人立ち反対は大変だったな」
弟子「みんなドンびきだったよね」
魔法使い「私と同居ですって言ったら『結婚前提だと!?』みたいなこと叫んで倒れたし」
弟子「ソウトウ、カホゴだからね」
魔法使い「ああいうタイプは面白いよな」
弟子「まわりはオモシロがれるけどコチラからしたらウザいよ?」
短いですがここまで
おつりんりん
乙ん
おつ
魔王と魔法使いのいちゃらぶ見たい
乙
弟子ちゃんにとってシチューは飲みものなんだな
魔法使い「子離れできないというのはなかなか問題ではあるな」
弟子「だよネェ…どーすりゃイインダカ」
魔法使い「時の流れに任せるしかないな」
弟子「そうイイツヅケテごねんめ」
魔法使い「わあお…」
弟子「オトウサンのワダイはここまでにシテ、あしたはナニカするノ?」
魔法使い「今日のやったことの延長線のものを少しね」
弟子「フウン」
魔法使い「もう蝙蝠は寝な。私は会いに行く」
弟子「? さっそくイマカラ?」
魔法使い「いやぁ――呼び出しがかかったみたいだ」
カーテンの閉まっていない窓を指差す。
つられてそちらを見ると、大きな鷹が窓辺に佇んでいた。
弟子「タカウサンだ」
鷹「元気か」
弟子「ウン!」
魔法使い「わざわざ直接呼びに来たということは、急ぎですか」
鷹「今すぐというわけではない。だが、そうだな…あまり放置してられない問題でもある」
魔法使い「分かりました。今いきます」
弟子「イッテラッシャイ。いそがしいネ!」
魔法使い「昨日今日で悪いな、蝙蝠。念のために魔法は色々かけとくから」
弟子「リョーカイ。デキレバはやめにね!」
魔法使い「善処する」
――その隣室
少年「……っ」
ひどい耳鳴りがした。
だが瞼を開けることができない。
耳を塞ぐこともできない。
真っ暗闇の中、感覚も消えていく。
少年「……な……んだ、これ……」
かろうじて声は出せた。
だが、それだけだ。
『可哀想な子』
どこかからか声が反響する。
少年「誰!?」
『今は秘密』
少年「……」
『ねぇ、アナタ。真実を知りたくない?』
少年「真実?」
『親の敵討ちをしたくない?』
少年「……誰?なぜそんなに僕のことを」
『秘密って言ったじゃない』
クスクスと笑う声。
『でも、ひとつだけ言うならアナタの味方なの』
少年「…味方?」
『そう。アナタひとりで敵討ちなんて、出来るわけない』
少年(失礼だなぁ)
『だから、情報をね』
少年「…あの、なにが目的なんですか?」
『あら。何か疑ってる?』
少年「おかしいことが山盛りですから」
『聡明な子は好きかな。こちらは何も望んでないの』
『ただ、アナタのモヤを取り除きに来ただけ』
少年「………」
ますます怪しいとさえ思う。
だが、敵討ちをしたいのもある。
そのせいで彼は孤児になったのだから。
『一騎討ちじゃまず勝てっこない。それこそ、魔王レベルじゃないと』
少年「魔王レベルなんて無理ですよ…」
『安心して。ヤツは人間と同じ構造をしている』
『意識がなければただの弱い人間そのものってこと』
少年「あなたは……何故そこまで知ってるのに、自分で動かないんですか?」
『動けないの。無念を晴らしたくても晴らせない』
少年「あなたも、そいつに何かされたんですか?」
『そう――たくさんされたの』
『だから、同じ思いを持つ人にアドバイスを送って、戦ってもらいたい』
少年「僕は弱いです」
『問題ないわ。勇気と少しの運さえあれば』
少年「勇気と運…」
『ああ、今日は時間がなくなっちゃった。また来るけど、その前に奴のことを教えとくね』
少年「」ゴクリ
『三年前、街で起こった大事件の中心人物』
『名前は未だに分からないけど、その地位はなんとか掴めたの』
少年「……それは?」
『混血の王』
――誰かの夢の中
『……ちぇ』
「どうしたわけ、夢魔」
夢魔『誰かにブロックされた』
「あーあ、なにしてるわけ」
夢魔『仕方ないじゃん。ま、これで計画は進むかな?』
「計画ね。無差別に選んだ餓鬼に吹き込んだだけじゃん」
夢魔『や、なんか夢だからわずかしか感じれなかったけど混血がそばにいたみたい』
「だから『混血の王』に会う可能性もあるってわけ?」
夢魔『そうそう』
「…無計画だと思うけど」
夢魔『うまく接触できないなら煽って捜させればいいし』
「悪魔だねぇ」
夢魔『あとは名前さえ分かればいいんだけどー…』
「そんなものなくても、容姿さえあれば分かるんじゃないわけ?」
夢魔『普段は目印の翼をしまってるみたでさー』
夢魔『ま、そうじゃなかったらだいぶ目立つよね』
「確かに」
夢魔『てことで、そっちはコツコツ調べといてね!』
「はぁ……こんなことしなくても、何かあいつを誘き寄せる罠を作るべきじゃない?」
夢魔『例えば?』
「混血を人質にとるとかね。――来たところで一族特製の毒をプレゼント」
夢魔『うっわー、わっるーい』
「前代魔王の后も殺せたぐらいの毒だからね。効果はあるわけ」
夢魔『アナタたち一族、魔王にバレたら滅んじゃうね』
「普段は良い子の仮面かぶってるから」
夢魔『あはははは。じゃあね、ラミアちゃん。また次の睡眠時間に』
ラミア「分かった」
夢魔『さっさと邪魔な王、殺しちゃおうね♪』
ラミア「そう急ぐな。じわじわやったほうが面白いわけだ―――」
――少年達の寝ている部屋
弟子「ブロック――ううん、ツカマエラレナカッタや」
寝汗をかく少年を見下ろしながら弟子は歯ぎしりした。
弟子(トクシュなマモノだなぁ…しかもまほうつかいのバリアをすりぬけてきた)
弟子(ソッカ、まほうつかいはアマリあのイチゾクにはエンがないのか)
弟子(カクジツにナニかうごきだした)
少年「っ!」
弟子「ダイジョブ?」
少年「あ…うん…なんか、変な夢見て…」
弟子「モーガン、あなたつかれているのよ」
少年「モーガ…えっ?」
弟子「キニシナイで。うなされてたけどどんなやつだったの?」
少年「…分かんない…ちょっと、理解ができない夢…」
弟子「はいミズ」スッ
少年「ありがとう」
弟子「マタみたら、イッテネ。イヤでしょ?」
少年「うん。あまり…いい夢じゃなかった」
弟子「…まほうつかいのホンキリョウリたべれば、ユメみないママねれるヨ」
少年「お断りします」
続く
おつ
乙
黒髪とーちゃんの奥さん……ころされてたのか
乙
乙
つまり魔王の親の仇なのか…
すごい因縁
そいつはスカリーもビックリだ
乙
モルダーじゃなくてモーガン?
誰?
乙
いいじゃん。向こうの世界ではモーガンとフリーマンでやってたのかもよ。
「×(ペケ)ファイル」
蝙蝠ちゃん、あなたつかれているのよ
今更だけど蝙蝠ちゃんが>>285で毒づいてることに気付いた
今夜は更新できないです
そしてモルダーですね。疲れてるのは自分だ
疲れてるモーガンさんって、1のことだったのか
――魔王城、会議室
魔王はもうすぐ始まる会議に備え書類に目を通していた。
なにやら扉の外が騒々しい。
そのことに気づき顔をあげたとほぼ同時に
猪「魔王さま!!」
勢いよく放たれた扉から鼻息荒く猪が入ってきた。
そこらにいるような猪ではない。全長四メートルの大型な猪だ。
魔王「なんだ。南領土の会議はすでに終わったが」
不機嫌そうに眉をひそめる。
あと最低十枚は書類を読まなければいけないのだ。時間が惜しい。
猪「ええ、今から帰ろうとしていました」
魔王「なら早く帰れ」
猪「――混血が来るとは本当ですか?」
魔王は深くため息をついて椅子に座り直した。
魔王「つい最近、その話をしたと思うが」
つい最近と言っても五年前のことだ。
魔物と人間の時間の感覚はかなり違う。
猪「聞きました。しかし――あの混血は魔王さまの何ですか?」
魔王「ああ……そういやまだ言っていなかったか」
魔王(西と東は風の噂でだいたい知れわたっているらしいのにな)
猪「忌まわしい血が城の絨毯を踏んでいるだけでもおぞけが――」
魔王「悪いが、猪」
事の成り行きを息を潜めて見守っていた配下たちの視線を浴びつつ、魔王は言葉を遮った。
魔王「確かに混血に対するそういう見方は根強いが、だがな」
まだ五年だ。
そのような考えは当たり前とも言える。
とはいっても、無礼な言動であることには変わりがないが。
魔王「……おれみたいな『魔王』だって、純血じゃないんだぜ?」
猪「はい?」
魔王「おいおい、魔王族があるとか勘違いしていたのか?」
書類を弄びながら魔王は続ける。
魔王「代々強い種族が交わって交わって、そして強い血筋が生まれた」
例外はもちろんある。
魔王「つまりはおれは様々な種族の混血なんだよ。だからその中に人間が含まれていてもおかしくない」
猪「……」
魔王「…まあ、人間にだいぶ寛容になったのは祖父上ぐらいだから、ない可能性が高いが」
魔王「人形(ひとがた)だから人間に近い種族の血はあるんだろうな」
人魚「例えばエルフ、ですか」
魔大臣「馬鹿!」
人魚「ええっ!?」
魔王「……そんな攻めるなよ。気にしていない」
猪「あ、あの、魔王さま――」
魔王「要するにお前は人間の血が気に入らないだけだろう?」
猪「そ、それもありますが」
魔王「なんだ」
猪「あの混血を嫁にとるおつもりですか?」
もうとってるよイチャラブ夫婦だよ と配下全員は思った。
魔王「ああ」
猪「何故ですか!人間は弱いです、その影響を受けたら」
魔王「……」
魔大臣「あれを弱いというのなら、お前魔王さまレベルだぞ」
猪「え?」
魔王「なんなら一度手合わせしてみろ」
猪「えっえっ」
ゴブリン「彼女はヤバいぞ」
猪「えっえっえっ」
魔王「それよりなんなんだ、お前はおれに未婚を貫けと」
猪「いいえ…強い種族の血と結ばれたほうがいいかと…」
魔王「で、猪一族の娘と結婚しろってか?」
猪「ぐ」
魔王「魂胆見え見えなんだよ。この先魔物の世界を牛耳れるもんな」
猪「そんなつもりは――」
魔王「だがまあ、甘い蜜啜りたいだけなら覚えておけ」
魔王「『魔王』の嫁は、短命だ。それも寿命で死ぬことのほうが少ない」
猪がすごすごと去った後。
なんとも落ち着けない沈黙が漂っていた。
魔大臣(猪め……)
側近がいたなら空気を変えてくれただろうが、あいにく今は
皮肉なことに『嫁』を呼びに行っている。
魔王「…そうか。人魚は、このメンバーではごく最近に入ったのか」
人魚「あ、はい。前代魔王さまがフラフラ遊びにいくようになるぐらいから」
魔王「本当に父上が嫌いだな」
薄く苦笑いを浮かべた。
まあ、事情を知らなければ無理もない。
事情を知っていても二三度殺意が沸いたことはあるが。
息子である彼は前代魔王の放浪癖が酷くなった理由を知っている。
鷹「ただいま帰りました」バサッ
魔大臣「そっきーーーーん!!」ガタッ
ゴブリン「会いたかった!」ガタッ
ミノタウロス「イエス!」ガタッ
側近「な、なんだ、気持ちが悪いな!」ポン
魔王「ご苦労だった」
側近「いえ、これぐらいなんでもありません」
魔法使い「っと」バサッ
大きな鷲の翼を生やした少女が危なかっしく降り立った。
人魚「フン、久しぶりじゃない」
魔法使い「人魚さんも相変わらずで」
混血の王。
そして、魔王の嫁。
その背に負うにはあまりにも大きすぎる役回りを持つ。
敵も多いだろう。
人魚(…寿命以外で、か。考えたくもない)
不穏な胸騒ぎを感じないフリをした。
続く
乙
魔法使いさんって外見年齢いくつくらいだったっけ
>>324
五年前が18ほどです
魔物の血が働いて成長をそんなしてないのであまり変わってないかと
だからまだぺった…
>>326
今そっちに中性的な顔立ちの胸板の厚そうな奴が猛ダッシュしてったぞ
18は二次性徴おわってr…おっと誰か来たようだ
魔法使いたん大忙しだなwww
魔王「よう、魔法使い」
魔法使い「久しぶりだな、魔王」
すたすたと魔法使いは魔王に近寄り、抱きついた。
魔王「会議が終わってからにしろ」
魔法使い「ちょっとだけ」ギュウ
魔王「仕方ないな」
ゴブリン(どうして淡々とイチャイチャするんだろな)
魔大臣(むしろあの二人がハシャいでるとこなんか想像できるか?)
側近(いや、ない)
ミノタウロス(ですよねー)
人魚(おのれ許すまじ許すまじ)
ゴブリン(なんで俺はいつまでもこいつの席の隣なの?)
魔法使い「それで、今日は何の話なんだ?」ギュ-
魔王「ああ。今、いくつか活発化している魔物がいるんだよ」
魔法使い「それから?」
魔王「その中に混血の王――お前を始末しようとしている一族もいる」
魔法使い「珍しいな。一族で?」
魔王「一族でだ」
側近「純血に妙な誇りを持つ一族もいるからな」
魔法使い「そういう輩は人間の中にも少なからずいますね」
ゴブリン「そんな誇りのせいで衰退して滅んだ魔物の一族もいくつかある」
魔法使い「へぇ…」
魔王「ほらどけ。資料が見えない」
魔法使い「ごめん」パッ
魔王「……」
魔法使い「どうした?」
魔王「なんでもない。席座れ」
魔法使い「うん」ストン
側近(あっさり離れられて少し悲しい顔してるな)
ゴブリン(いつもの無表情にしか見えん……)
人魚(許すまじ許すまじ!わたしも抱きつきたいわよ!)
ミノタウロス(あんたは魔王さまをびっちょびちょにしたいのか)
魔大臣(水もしたたるいい男ってやつだな)
側近(誰がうまいこといえと)
ゴブリン(うまいか?)
側近「――暴れている一族が二枚目に書かれてる」
魔法使い「この、一族の名前の横についている星印は?」パラ
側近「多ければ多いほど危険度が高いという意味だ」
ミノタウロス「メドゥーサ達は暇なんだろうな。こいつらいつも騒いでるだけじゃん」
魔大臣「騒いでるだけならいいが誰彼構わず石にするから迷惑なんだ」
ミノタウロス「そりゃ迷惑だな」
魔法使い「ん?」
魔王「どうした」
魔法使い「この森の奥に住んでいるラミア一族というのは?」
人魚「できれば関わらないほうがいいわよ」
魔法使い「なんで……ですか?」
人魚「聞いた話だとかなり混血が嫌いって話。近寄るのはやめなさい」
魔法使い「……はい」
魔大臣「補足すると、ラミア一族は毒を体液から生み出せる一族だ」
ミノタウロス「自分の血でやられないか?それ」
側近「他の血が入るとヤバいが、自分の血は問題ない」
魔王「そんな理由だ。連中とは単独で接触するなよ」
魔法使い「しないよ。さすがに」
短いけど続く
乙
公衆の面前でこのイチャイチャ
二人きりになったら一体どうなってしまうのか
乙
ラミア一族に関しては、蝙蝠ちゃんっつか雀の方が情報早いのか
雀に負ける魔王城、大丈夫かな…
乙乙!
抱きつかれても感じない柔らかさ
そうか、だから魔王も平静なんだ。
ここはやけに灰が多いスレだな
さらし巻いてたから成長しなかっただけで
外してからは成長してるのでは?
サラシぎっちぎちだから成長妨げてるんじゃね
お前はサラシを巻いた巨乳キャラが数多いる事をもっと勉強すべき
だが残念ながら本人が貧乳を気にしてる時点で隠れ巨乳の可能性は絶たれたのだ
なんだなんだこのスレの空気悪いぞ
なんで灰がこんなに舞ってるんだよ
何だか最近、爆音を良く聞くんだが…気のせいか?
今夜更新しにきます
私生活が忙しいので更新頻度が空く可能性も
というかむしろサラシ巻かなくてもいいレベルのぺったんかt
>>1
無茶しやがって…
中身のない墓が多いスレですね
共同墓地でも作っておくか・・・500くらい入れば大丈夫だろ・・・
魔王「まあ、なにより」
魔法使い「?」
魔王「ラミア一族の女は胸が大きいというから絶壁を誇るお前には辛」
魔法使い「うおらぁっ!」ヒュッ
魔王「落ち着けよ」スッ
側近(手が見えなかった…)
魔大臣(余裕で避ける魔王さまも恐い)
魔法使い「これでも大きくなったんだ!」
ゴブリン「あんまりそう見えな―――」
魔法使い「」ギロ
ゴブリン「ごめんなさい命だけは」ドゲザ
ミノタウロス「若くてもさすが王」
側近「こほん。…ま、ラミア一族以外はすぐなんとかなるだろう」
魔法使い「どういう意味ですか?」
側近「一番厄介なんだ、あいつらが。下手に手を出せない」
魔法使い「……?」
魔大臣「気が荒く、激昂しやすい。しかも猛毒を扱ってるんだ」
魔大臣「対策なしじゃすぐに倒される。もしくは川に毒を流される」
魔法使い「と、とんでもない一族だ…」
側近「いやぁ……鷲一族もそんぐらいだったし」ボソ
魔法使い「……側近さん、小声で呟くの不得意なんですね」
魔大臣「丸聞こえだぞ」
魔法使い「何ですか、私の一族もそんなに気性が荒かったんですか」
側近「一度怒らせると手に負えなくてなぁ…必死で宥めたものだよ」
魔王(魔法使いもしっかりと血は継いでいたわけだな)
魔大臣(五年前、すごかったな…)
側近「普段は穏やかだからギャップが怖かった」
魔法使い「へぇ…」
魔王「お前、どこか旅すんだろ?こいつらを避けられる道を考えておけ」
魔法使い「あ、うん――なんで知ってるんだ?」
魔王「子供二人保護していると聞いたし、やけにそわそわしてるから」
魔法使い「そわそわ…してるか?」
魔王「ああ。おおかた子供の家族を探しにでもいくんだろ?」
魔法使い「その通りだ。よく分かるな」
魔王「過ごした期間は短いが、おれがお前のことを分からないわけないだろう?」
魔法使い「や、やめてくれよ…照れるじゃないか」
ミノタウロス「おいイチャイチャしはじめたぞ」
側近「メイド長、苦いコーヒー」
メイド長「了解。しばらくお待ちください」
人魚「鳥がコーヒーってのもなかなかシュールだわ…」
――魔王の部屋
魔王「今日も無事に会議が終わった。二日で十二件か」
魔法使い「多すぎるだろ」
魔王「ある意味休憩で出される甘いものとかないと死にそう」
魔法使い「そういえは、今日はみんなで何故かコーヒー飲んで終わったけどなんなんだろう」
魔王「すごい苦かったよな」
魔法使い「メイド長さんが本気出していれたみたいだから」
魔王「本気の出し方を間違えてないかアイツ」
魔法使い「ここのコックもたまに間違える気がする」
魔王「アイツもなんとかしないとな……新作メニューでダウンする部下が多いから」
そういえば女の時もコックの事気にしてたなぁww
魔法使い「私はコック長の新作楽しみなんだけど」
魔王「それは魔法使いの味覚がおかしいんじゃないか」
魔法使い「みんなそういうな…一応人並みには味覚あるんだがな」
魔王「しかも四年前から厨房出入り禁止だしな、お前」
魔法使い「なんでだろ」
魔王「厨房で実験していたからだろ?それでメイド長が怒って出入り禁止に」
魔法使い「私はただお茶をいれようとしただけなのに」
魔王「えっ、じゃああの爆発はなんだったんだ」
魔法使い「えっ、……お湯の量間違えたから?」
魔王「不味い、嫁が不可解すぎる」
魔法使い「よくあることだ」
魔王「そんなことよくあってたまるか」
魔法使い「うーん…めったには無いものなのか」
魔王「むしろない。……――ま」ポフ
魔法使い「ん?」
魔王「久々に会えて嬉しいよ、魔法使い」ナデナデ
魔法使い「…私も」
魔法使いは魔王の肩に頭を預けた。
柔らかい動きで魔王は彼女の髪を撫でる。
魔王「しばらく会えなくなるな」
魔法使い「寂しいか?」
魔王「寂しい」
魔法使い「私も寂しい」
魔王「でも、ちゃんと戻ってくるだろう?」
魔法使い「当然だよ」
魔王「一段落したら――また泊まりにこい」
魔法使い「嫁に泊まりにこいだなんていうか?普通」
魔王「別居してるんだからそう言うしかあるまい」
魔法使い「それもそうか」
魔王「……魔法使い」
魔法使い「うん」
魔王「抱きしめて、いいか」
魔法使い「…うん。いいよ」
――魔王の部屋 の外
ゴブリン「あれ、押し倒さないのか…」
ミノタウロス「ムードがムードだからな」
ゴブリン「童貞みたいだし仕方ないか…」
側近「なにを言ってる!魔王さまに失礼だ!」ザクッザクッ
ゴブリン「あっう゛!?つつかれた!」
ミノタウロス「ぎしゃあ!」
魔大臣「むしろ旅に出る云々いってたから雰囲気的にも無理だろ」
ミノタウロス「ですよねー」
ゴブリン「もっとゆっくりした時じゃないと、か」
人魚「許すまじ許すまじ許すまじ」
※全員アイコンタクトです
続く
おっつおっつ!
アイコンタクトのレベルが凄すぎwwww
乙
>>352
>>魔法使い「これでも大きくなったんだ!」
( ゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) うそ…だろ!?
乙!ナイスイチャラブ
あと100年くらいしたらそれなりの胸になるのでは…
ちょっと待て、童貞なのか!?
おい、灰がおよそ二人分散らばっているんだが…
>>1乙
未だにキャベツ畑かコウノトリを信じてそう
魔王の部下はみんなニュータイプかよw
テレパシーレベルのアイコンタクトしやがってwww
なるほど、魔族の幹部になるためにはアイコンタクトを身につける必要があるのか
>>372
国技はサッカーとかか
手話、点字はできて当然レベル
寧ろ読唇術と読心術もだろうな
――翌朝、魔法使いの家
チチチ…
少年「ふぁ……」
少年「……」チラッ
少女「」スースー
少年(髪の毛、すごく柔らかそう)
少年(…ちょっとだけ撫でてもいいかな)ソッ
魔法使い「あべしっ」ドテッ
部屋に突然魔法使いが現れた。
慌てて少年は手を引っ込める。
少年「ど、どうしたんですか!?」
魔法使い「あ、あはは…ちょっと転移失敗した」
少年「怪我はないですか?」
魔法使い「そこまで柔じゃないよ」
弟子「このアサがえりがッ!」ガチャッ
乱入者が来た。
魔法使い「か、母さん!」
弟子「いったいドコほっつきアルイテいたノヨ!」
魔法使い「母さんに言ったって分からないでしょ!」
弟子「んまァ!オヤにそんなクチきくようにナルダなんて!」
魔法使い「じゃ、朝御飯用意してくるよ」
弟子「イッテラッシャイ」
少年「……え、今のは?」
弟子「アア、たまにヤルなかみのナイすんげき」
少年「へ、へぇ……」
弟子「マジッテも、イインだよ?」
少年「お断りします」
少女「むにゃ…」
少年「あ、おはよう」
少女「えへへぇ…おはよぉ」
少年「……」
弟子「ホレてるネェ」
少年「ぶっ!?」
少女「」ウトウト
弟子「チガウノ?」
少年「べ、べべべべべ別にそんなだってまだ会ってからそんな経ってないし」
弟子「エエーひとめぼれとかはー?」
少年「……ぐっ」
弟子「ウフフ、ま、カオあらっておいでよ」スタスタ
少年「……」
少年「……」チラッ
少女「」ウトウト
少年(…なくして悲しむぐらいなら…作らなきゃいいんだけどね…)
……
魔法使い「いただきます」
三人「いただきます」
少女「わぁ、今日は目玉焼きですか!」
魔法使い「うん。食べれる?」
少女「はい、羊肉以外なら」
魔法使い「……」
少年「……」
弟子「……」
少女「あ、なんかラム肉もダメとかお父さんが。なんでしょうか、ラム肉って」
魔法使い「悪かった。私が悪かった」
少年(ラム肉って仔羊の肉か…)
弟子「そういえばキミ、おにくタベルんだネ」
弟子(ニンゲンのチのえいきょうカナ)
少女「羊肉以外なら食べますよ!」
弟子「ナゼいちいちキョウチョウするんだい」
魔法使い「さて、いくつか言わなければいけないことがある」
少年「はい」
魔法使い「今日から、少女ちゃんの親を探す旅に出る」
少女「わぁい!」
少年「急ですね」
魔法使い「延ばし延ばしにしてられないしさ」
魔法使い「少年くんはどうする?このまま街へ帰る?」
少年「僕は…ついていっても、いいですか?」
魔法使い「いいけど…目的がないと辛いかもしれないぞ?」
少年「覚悟はしています。少しでも力になれたらと思いますし…」
少年「知りたいことがあるので」
弟子「アレ、まってまほうつかい。きょう?」
魔法使い「今日」
弟子「キノウはアサッテいってたのに。いくらなんでもキュウだね」
魔法使い「ちょっと今あちこちヤバいみたいで」
魔法使い「少しだけ落ち着いてるうちに動かないと」
少年「戦争でも始まるんですか?」
魔法使い「いいや。小競り合いレベルではあるが――なにしろ相手は魔物だ」
少年「あの、失礼ですが魔法使いさんはどのぐらい強いんですか?」
魔法使い「私?私は……」
弟子「ヒミツ」
魔法使い「うん、秘密」
少年「ええっ」
少女「いじわるです」
魔法使い「誰基準に強いといって良いのか分からないし」
少年「あ、それもそうですね」
魔法使い「まあ、君たちを守れる程度には強いといいんだけど」
弟子「ボクは?」
魔法使い「大丈夫、お前ならいける」
弟子「ナニそのナゲヤリナおうえん」
魔法使い「あの師匠に教わった私に教わってるんだ。大抵のやつには負けないさ」
弟子「クドイね!」
魔法使い「話をもどして、もうひとつ」
少年「なんですか?」
魔法使い「午前中、みんなで憲兵隊を冷やかしに行こう」
少年「えええ!?捕まりますよ!」
魔法使い「大丈夫大丈夫、気にしない気にしない」
少年「気にしますよ!」
魔法使い「冷やかしといってもちゃんとした用があるから平気」
少女「なんの用ですか?」
魔法使い「それもまだ秘密」
少女「むぅ」
魔法使い「まずは近くの街に行って、旅の買い出しをしよう」
少年「分かりました。荷物持ちます!」
少女「わたしも!」
弟子「ガンバ!」
魔法使い「お前も持て」
弟子「チェ」
ふと魔法使いが窓を見る。
そして小さくため息を洩らした。
外に小鷹がいる。
魔法使い「またいるよ」
弟子「またかァ」
魔法使い「しばらくいないこと言わないといけないかな」
弟子「リチギダね」
出ていく魔法使いを見送る。
少年「あの鳥さん、魔法使いさんとどんな関係なの?」
弟子「アレにとってはライバル、まほうつかいにとっては――あそびあいて?」
少年「うわぁ…認識の違いが……」
少女「ライバルっていいねぇ」
弟子「ライバルとよんでいいかもワカラナイほどのチカラのサがあるけど」
弟子は窓の外を眺める。
今日も今日で、小鷹の先攻。
攻撃を苦もなくひらりと避ける魔法使い。
それから身を屈め、足払いをかけようとした魔法使いに向かって
小鷹「ひんにゅーー!」
ぴたりと、時間が止まった気がした。
直後に爆発。家が少し揺れた。
弟子「ホントウにやったカ」
少年「何故だか知らないけどこの人めっさ黒い笑顔だ…」
少女「鳥さん大丈夫かな?なんでいきなり爆発しただろ?」
弟子「おおきくなったらワカルよ」
少年「なんだか分かりたくないような」
弟子「まちがえたらシヌかのうせいもあるからハヤメにネ」
少年「そんなに重要なこと!?」
弟子「まほうつかいげんていデネ」
少年「?」
少女「あの鳥さん、ひんにゅうっていってたよね」
弟子「イキノネとめるマホウのジュモンだよ」
少年「息の根!?」
続く
アイコンタクトは同じことを考えている同士しか使えない
例:「魔王さまの后って胸が乏s
>>1
ムチャシヤガッテ
それなら俺もアイコンタクトが出来そう
ん?誰かが来たみたいだ……
>>389
おま…ホントの事だからって、それは言いすg
なんか、お父ちゃんの話がきてるよ
魔王「先客か」エルフ「!?」
魔王「先客か」エルフ「!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1349573370/)
Oh!2本同時連載とか大丈夫なんでしょうか?
どちらも楽しみにしてるから頑張って欲しいです!
元々掛け持ちしてたから大丈夫じゃね?
と応援しつつもプレッシャーをかけてみる
え?他にもあったの?
教えて教えて
乙乙!
――外
小鷹「」ピクピク
魔法使い「しまった」
魔法使い「前もって警告したやつにしか攻撃しないって決めてたのに」
小鷹「……な…」
魔法使い「え?」
小鷹「まだ……こんなに力を残してたな……」グググ
魔法使い「おお…これは覚醒する流れかな」
小鷹「いつか!絶対倒してやるからな!」クワッ
魔法使い「うん。しばらく出掛けるからその間頑張って」
小鷹「なに、俺を置いて……どこか行くのか……!!」
魔法使い「あなた私のなんなの」
小鷹「くくく…まあ、帰ってきたら仰天するだろうな……」
魔法使い「はぁ」
小鷹「俺の一段とパワーアップした力にひれ伏せばいい!」
魔法使い「よく分からないけど頑張れ」
小鷹「そして!お前を打ち負かした日には!」
弟子「元気だネェ」スタスタ
魔法使い「あ、蝙蝠」
小鷹「お、俺と!けっこ……プギャ」
弟子「はい、ソコマデー」
魔法使い「斜め四十五度に入れて気絶させた…鳥にも効くのか」
弟子「よくオカアサンがやってたよ」
魔法使い「バイオレンス母さんか。怖いな」
弟子「しかしアブナカッタ…ひとづまにてをダストは…」ボソ
魔法使い「なんかこいつ、言いかけてたけどなんだろう?」
弟子「ケッコウのめぐりがワルイ、とかじゃナイ?」
魔法使い「血行…なぜそれを私に言うんだ」
弟子「サァネ」
魔法使い「それでだ、蝙蝠――いまは弟子か」
弟子「ど、どうしたの?」
魔法使い「ひんにゅうって教えたの……お前だろ」
弟子「あ、あははははマサカそんなこと」
魔法使い「鳥人族にはそもそも膨らみのある胸という概念がない」
弟子「ら、ランセイだからネェ」
魔法使い「それに、小鷹は人間に関する知識が少ない」
弟子「そうだネ」
魔法使い「…よってひんにゅうとは言わないし、知らない単語のはずなんだ」
弟子「そ、そこからみちびきだしたコタエは?」ダラダラ
魔法使い「ははっ――久々に、お互い全力で勝負しようか」
弟子「ちょ、ちょっとまって!あのコたちいるから!ネ?」
魔法使い「いいじゃないか別に。すぐ終わるんだから」
弟子「ヒィ」
魔法使い「日頃の成果がどのくらいでてるか、楽しみだな」
チュドーン
合掌
南無
鳩「ク、クルックー……(^_^;)」
あーめん
£__
/ ̄ \
~ & | 弟 :::|
~ | ::::|
| 子 ::::::|
| ::::::|
| の :::::|
| :::::::|
| 墓 :::::::|
| :::::::::|
| ∬ ∬:::| チーーン、、、
| ii ,,≦≧、 :ii :::::|
_ | 旦∥===∥旦::::::| _
-W-----┘二二二二二二二二二└--ff---\--
魔法使い「ふむ、なかなか強くなったな」
弟子「」ピクピク
少年「すごい音が…うわぁ!?」
少女「なんですか、この、し、しし…獅子ルンルン!」
少年「死屍累々?」
少女「それです!」
魔法使い「お仕置きの結果」
少年「わ、悪いことしてしまったんですか?」
魔法使い「人が傷つくことを言ったからね」ニッコリ
少年「そ、そうなんですか…」ゾク
魔法使い「やれやれ全く…アフターフォロー大変なんだから」ヒョイ
少年「軽々と持ち上げたよ…」
少女「力持ちですね!」
魔法使い「大きくなれば重たいもの持てるようになるよ」
少女「本当ですか!」
少年「それ多分個人差があると思うから」
魔法使い「あー…地面抉れちゃったな…」
少年「ま、まさかこれを弟子くんが食らったんですか?」
魔法使い「いいや、避けたよ。なかなかのものだ」
弟子「あり……ガト………」ピクピク
少年(『魔法使い』って過酷な修行やるんだな…)
つ づ く
早く街に行け
乙
乙
蝙蝠ちゃん…がんばって…
小鷹は結局何者なんだろ
ホントに側近さんの子供だったら側近さんが不憫すぎる
クソ…
獅子ルンルンにやられた
胸という概念が無い
つまり壁というこを自覚してたとのか
しかも将来に渡って胸が成長する可能性は絶望的、と……
いくら努力したって、大きくするなんて夢のまた夢っぽいねwwww
おっつおっつ!
鳥の種族は基本的に胸が無いのか
でも人間との混血なら増える可能性が………………微レ存?
魔法使いは種族上仕方なかったんやな…
――最寄り街
少女「人がいっぱいです!」キャッキャ
少年「ほら、はぐれちゃうよ!」
魔法使い「仲良いな」
弟子「トシちかいからじゃない?」ズルズル
魔法使い「ああやってじゃれているのは微笑ましいな」フフ
弟子「ボクをキョウセイレンコウしてるのはノータッチだネ」ズルズル
魔法使い「さてと。乾燥食料と、そうだな――水筒を買おうか」
弟子「フクもヒツヨウじゃない?」
魔法使い「あの二人のか。確かに今着てる私の服じゃだぼたぼだし」
弟子「まあ、ショウジョはワンピースってかんじでイイとはおもうけど」
魔法使い「問題は少年くんか。動きにくいとこの先辛いな」
弟子「ダネェ」
魔法使い「どっかで見繕うか…。うーん」
弟子「どしたノ?」
魔法使い「私、あまり服に明るくないからさ…タンスの八割がこれだし」
弟子「ローブね。まほうつかいはフクのカズもムネのおおきさもすくな…ハッ!?」
魔法使い「今日は失言が多いようだな、弟子?」ニッコリ
弟子「」
弟子「アイタタタ…」タンコブ
魔法使い「おーい、ふたりともー」
少女「はい!」クルッ
少年「あっ、フードがとれちゃうよ」アタフタ
魔法使い(……一応ここの人は混血を認知してるから大丈夫、だけど…)
ちらりと辺りに視線をやる。
今日は外から来た商人が多い。
変に騒ぎを起こし、この街に迷惑をかけるのは避けたい。
それに少女は羊族特有の真っ白でふわふわな髪と形の綺麗な角が生えている。
人身売買を生業としている人間には涎が出るほどのお宝だろう。
だから無理矢理に家族と引き離され売られかけた。
魔法使い(私たちのしている行動は、成果がすぐには出ないものとはいえ…)ハァ
魔法使い(まだまだ問題が山積みすぎる)
少年「魔法使いさん?どうかしたんですか?」
魔法使い「あ、ああ、ごめん」
少女「すごく険しい目で屋台のおまんじゅう見ていましたです」
少年「まさかおまんじゅうに恨みが」
魔法使い「ないない」
弟子(おまんじゅうですらフクラみがあるというのに)
魔法使い「これから旅一式のあれこれを買おうと思います」
三人「おー」
魔法使い「みんな迷子にならないでね」
弟子「」チラッ
少女「」チラッ
少年「え、僕!?」
魔法使い「まずは食料から。市場は人が多いから気を付けて」
少女「はーい!じゃあ、手を繋ぎましょう!」
少年「ほぇ!?」
弟子「ういういしくてアマいネェ」
魔法使い「まったくだ」
弟子「アンマリまほうつかいもヒトノこといえないケドネ」
魔法使い「?」
ニ時間後。
魔法使い「こんなもんか」
弟子「ブンタンしてもつとカルイね」
少年「ね」
少女「お買い物、早く終わりました!」
魔法使い「まさか君たち二人で迷子になるとは思わなかったけどねぇ…」
弟子「さがすほうにジカンかかったってカンジ?」
少年「す、すいません……僕の街と違うのでつい」
魔法使い「気を付けてくれよ。男の子のお尻を襲う奴がいるから」
少年「……女の子じゃないんですか?」
魔法使い「いいや、男の子」
少年「……」ダラダラ
弟子「アーっ」
少女「?」
つづく
…魔法使い母はおっきい設定
なん...だと
この世界に巨乳がいるだと....
乙。
乙
ヤムチャ…僧侶に手を出せないからって男の子を襲うなんて……
乙
+(人間)×0(鳥族)=0(魔法使い)
あぁ、いくら掛けても0にしかならねえwwww
骨が無い墓があるスレはここですか?
ちっぱいすきなら黙って読もうよ。
ちっぱいほどあるのかしらんが
おばあちゃんがちっぱいだったら覚醒遺伝って言えるけど…
巨乳だったら着れない服とかあるけどちっぱいだったらそんな心配もn…ギャァァァァァ
まぁ
人魚みたいに虚乳してるより良くね?
魔法使いにはとり胸肉すら無いのか
鳩にさえ胸があるというのに
魔法使い父は鳥の種族では物足りず、巨乳を求めて異種族と結婚したということか……
>>429
男に間違われるんだから胸板はあるだろ
凹凸が無いだけで
鳥の一族なんだから飛べるように胸の筋肉はあるんだろうな…筋肉は。
さらしとはなんだったのか
さらしとは : 薄い胸板を厚く見せる為に巻く細く帯状にした布
あれ?
魔法使い「じゃあ後は戻って――」
ザワ…ザワ…
少年「空気が変わった…?」
弟子「ナンカ、オキソウナよかん!」
ノシノシ
少女「わ、わわ、あれ山賊さんですか?」
弟子「モチモノからミルト、そうみたいだネ」
魔法使い「…山からおりてきたのか。熊じゃあるまいし」
そう言うと魔法使いは三人を背中に隠した。
山賊は五人。
雰囲気からしてのんびり買い物に来たのではなさそうだ。
弟子「コレまたヤッカイだネェ」
魔法使い「な」
少女「怖い…」
魔法使い(手には斧。背には矢)
魔法使い(ふむ――今まで旅人を襲っていたが、それじゃ物足りなくなったってやつか?)
山賊A「酒だ!酒をよこせ!」
山賊B「もちろん肉もな!断ったらどうなるかぐらい分かるだろ!」
魔法使い「聞いたか。野菜無しとか不健康極まりないな」
少年「魔法使いさん、今はあの人たちの健康を気にしてる場合ではないかと」
少女「ど、どうします?こっそり逃げます?」
魔法使い「いま下手な動きしたら見つかるよ」
少女「打つ手無しですか…」
弟子「アルことはアル。ね、まほうつかい」
少年「例えば?」
魔法使い「いやあ…状況見てからじゃないとなんとも言えないかな」
軽く肩を回して、爪先を地面でとんとんと叩いた。
ああ殴りにいくのかと少年は考えた。
魔法使い「嵐ならじっとしていればいいんだがな。ああいうのはまた来る」
弟子「と、スルト?」
魔法使い「もう来ないで下さいとお願いするんだ」
少女「お願い、あの人たち聞いてくれますかね?」
魔法使い「なぁに、その時は」
首の骨をこきっと鳴らした。
魔法使い「身体に教え込むんだよ」
少年「いや、何をですか!?」
それには答えず、荷物を弟子に託して魔法使いは山賊の元へ向かう。
少年「あっ…」
弟子「マアだまってみてなヨ」
少年「でも危険だよ!ボコボコにされちゃう!」
弟子「ドッチが?」
少年「魔法使いさんが!」
弟子「タダのあたまのワルイにんげんあいてに、まほうつかいはマケルわけないヨ」
少女(頭の悪い人間…この場合は山賊さんたちでしょうか。確かに)
弟子「ソレニ、まほうつかいはこのマチがスキだからネ」
少年「そうなの?」
弟子「ボクたちをうけいれてくれたヒトがおおいからさ。ヤルキだすでしょ」
少年「へぇ……」
少女「あ、魔法使いさんが山賊さんたちと対面しました」
二メートルはありそうな、恐らくはリーダーと思わしき山賊を見上げる。
山賊A「なんだぁてめーは?」
魔法使い「ここは命令して物品を得る場所ではない。金を使うところだが、分かってるか?」
山賊B「くだんねぇ!強い奴が弱い奴から搾取するのは自然の摂理だろ!」
魔法使い「あのな、お前たちは理性を持った人間だ。理性を持った生き方をしろ」
山賊C「アアッ!?ふざけてンのか!」
山賊D「しっ、ちょっと待て」ヒソ
山賊E「どうした」
山賊D「こいつ……女じゃないか?」ヒソヒソ
山賊B「えっなんで?」ヒソ
山賊D「声ちょっと高いし、身体のラインもなんか細いじゃん」ヒソヒソ
魔法使い「……」
山賊C「そういわれてみれば…あとお前キモい」ヒソヒソ
山賊E「でも出るとこ出てないな」ヒソヒソ
山賊B「よし、じゃあ確かめよう」ヒソヒソ
魔法使い(なんだ?作成タイムか)
山賊A「まさかのオイラ仲間外れかよ」
山賊B「うおおおおらぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダダッ
魔法使い「っ!」
斧を高く突き上げ突然山賊Bが襲ってきた。
即座に魔法使いは反応し、斧を握る腕を掴み、余った片手で腹に重い拳をいれた。
山賊B「ぐっはぁ……」
魔法使い「なんだよいきなり。そんな戦い方でよく生きてこれたな」
山賊D「山賊B!」
山賊B「くそっ……たれ」
山賊A「おま、なんで勝手に動いたりなんかしたんだよ!」
山賊E「ちょっと黙れ」
山賊A「」
山賊B「どさくさに…まぎれて…触ったが……」
魔法使い「は?」
山賊B「固かった……あれは女の感触じゃない…」
山賊D「そんな!殴られ損か!」
山賊C「そんなのってないよ!」
魔法使い「……」
魔法使いはぐるりと辺りを見回す。
不安そうな顔は外から来た人間。
冥福を祈るように手を合わせる人間はここの人。
魔法使いの性別を知る馴染みのある人たちがサインを送っていた。
――やっちまえ。
魔法使い「…ま。迷惑はかけてるからいいか」
山賊A「あ?」
魔法使い「お前ら歯ぁ食い縛れ」
山賊A「え、オイラあんまり関わってぎゃあああああああ」
山賊B「」
山賊C「殴られるなら美人なお姉さんが良かっぐわあああああ」
山賊D「不覚だっぎええぇぇぇぇぇ」
山賊E「あれ、出番こんぐべやぁぁぁぁぁ」
遠巻きに惨事を眺めながら弟子は呟いた。
弟子「まほうつかい、サラシまいてるイミないほどだからナァ」
少女「サラシ?」
弟子「なんでもないよ」
少年「すごい、あんな大きな人を投げ飛ばしてるよ…」
弟子「イツモよりおおめになげております、なんてネ」
続く
サラシ好きです
そういえば巨乳になるためには鶏肉がいいそうですね
山賊wwww
乙
>>446
マジで!?部位とか関係あるかな?かな!?
落ち着くのじゃ魔法使いよ
サラシっておっさんが祭とかで巻いてる方が普通な使い方だろ?
魔法使いが使うサラシもそのイメージだなww
魔法使いの性別を初見で見抜くとはこの山賊D…デキる!
>>451
会話が少しでも聞こえていたら山賊Dは助かったのかもな
――林檎の街、憲兵隊詰所
副隊長「遅いな…ほんとにアイツ来るのか?」
部下「まだお昼前ッスよ」
隊長「そんなんだから童貞言われるんだよ」
副隊長「どどどどど童貞ちゃうわ!!」
ガチャ
男「……どうも」
猫香「なになに?なんの話?」
猫耳「……」ペコ
猫耳の女性以外の二人は昨日――今日の明け方と同じ仮面にフード姿だった。
副隊長「…別に、ここで脱いでもよくね?」
猫香「これから先会った時気まずいからいいよー」
副隊長「ま、干渉はしないが」
男「助かる。…ところで、まだ姫は来ないのか」
隊長「姫?」
副隊長「アイツか」
林檎隊長「そろそろ来るんじゃないでしょうかね!ね!」
副隊長「うるさい」
男「しかし…いったいお前は姫とどういう関係なんだ?」
副隊長「ん?」
男「いや、妙に親しげだったから。姫は過去のこと話さないし」
副隊長「話さない…のか」
男「あのような活動を始めた理由もそれまでどこにいたかも、だ」
副隊長(……まー、魔王の嫁とか言えないもんな……)
大問題である。
今でも魔王は人間にとって悪の象徴だ。
ただし五年前にとある暴動を収めた兵士達以外には、だが。
国王が提案したように何が起こったか事実を言えば良かったのかもしれない。
だが魔王は人間の悪であり続けることを選んだ。
副隊長(『なにをやってもおれは人間の敵だ』、か……)
副隊長(長生きしてるやつは言うことがちげーわ)
猫香「あれれ、どうしたの?考えごと?」
副隊長「い、いや。――オレさ、昔勇者のパーティーだったんだよ」
男「………………ふうん、お祝いするやつか」
猫香「完全に今の知ったかぶりだよね」
猫耳「グループみたいなもんだろう?」
副隊長「うん、なんだかオレもパーティーってなんだか分かんなくなった」
隊長「いいから話すすめろよ。だから足元がお留守童貞って言われるんだよ」
副隊長「言われたことねーよ」
猫耳「もしかして、あの人も勇者パーティーの一人だったのかい?」
副隊長「あ、言われた」
隊長(そういや昨日もちょっと言ってたな)
副隊長「まあそうなんだよ。オレは『剣士』、アイツは『魔法使い』」
林檎隊長「へえ!」
副隊長「あとは僧侶と……諸々でパーティーをしていた」
猫香「でもさ、勇者って道なかばで死んだんでしょ?人間に殺されて」
じっとりと冷たい目だった。
無理もない。
勇者は魔物と混血を敵としていたのだ。魔法使いの暗躍で混血にまで被害はいかなかったが。
完全な人間の味方。
副隊長「まあな…その事件を解決したのがアイツだよ」
副隊長(後に知ったけど魔王もいたんだよな…)
男「すごい人だな」
副隊長「頭がキレるんだぜ。そのぶん胸への栄養は回らなかったみたいだけどな」ハハハ
次の瞬間、副隊長の頭蓋骨がミシリと音をたてた。
続く
ものもらい悪化しました
どうやら魔法使いに呪われたみたいです
乙
乙
無茶しやがって……
乙
中耳炎とかものもらいとか大変だな
ヤムチャは5年経ってもいまだに足もとがお留守なのか
なんか可哀想
乙っぱい
みんなヤムチャヤムチャ言うけどさ、こいつ五年前にあれだけの死亡フラグおったてておいて生き延びてるんだぜ。
ふつうなら主人公である勇者が物語の初っぱなから死んでるにも関わらずにw
強力な主人公補正を持ちながら主人公になれない・・・・・・まるで悟飯みたいじゃないか。
剣士ェ…
魔法使い「待たせたな」
弟子「キョウはまほうつかいのゲキリンにふれるヒトおおいねェ」
魔法使い「半分はお前だけどな」
弟子「テヘ」
副隊長「いだいだいいだい!!」ギリギリ
少女「握力すごいですねー」
少年「そういう問題じゃないと思うんだけど!?」
魔法使い「剣士はあれか?人のコンプレックス触れるの好きか」
副隊長「あばばばばばばばばば」ギリギリ
弟子「そこまでにしときナヨ。カンボツするよ」
少年「そんな!?」
魔法使い「」パッ
副隊長「お、お花畑が見えた……」
魔法使い「ふん。――みなさん、お待たせしたようで」
隊長「大丈夫です」サッ
部下「大丈夫です」サッ
林檎隊長「大丈夫です」サッ
魔法使い「…なんで頭を庇ったんだろう」
弟子「ついスウジュウビョウマエをおもいだしてミ」
猫耳「あれ……あんたたち」ヒョコ
少女「あっ……!お姉さん」
少年「本当だ!」
少女「わぁい、無事だったんですね!」タタタ
猫耳「わっ」ダキ
魔法使い「良かったな」
男「一人倒れてなくて、後が頭を庇ってなければ純粋に感動できたんだが」
魔法使い「誤差の範囲だ」
男「範囲広すぎるだろ」
魔法使い「ほら、私って心広いから」
男「数分前の行為はなんだったのか是非とも教えてくれないか」
猫香「まあまあ。黙って見てようよ」
猫耳「なんであんたたちがここに……」
少年「ちょっと色々ありまして、あの人に拾われたんです」
少女「犬に追いかけられて、川に落ちちゃったんです!」
猫耳「……うん、なんか、助かって良かったね」
少女「はい!」
少年「でもお姉さんも、なんでここにいるんですか?」
猫耳「あー……あたしも色々あってね……」
猫耳「そこの人たちに助けられて」ピッ
男「どうも」
猫香「えへへ」ジュルリ
魔法使い「おいそのヨダレはなんだ」
少年「同じひとに助けられるなんてすごい偶然ですね」
猫耳「いや――そんな訳ないんだろう?すべて偶然では、ない」
魔法使い「まあ、そうともいう」
少女「え?」
魔法使い「君たちの会話を聞いて慌ててその人を助けに行った感じだ」
魔法使い「つまるところ、君らがいなければもっと遅くなっていたかもしれない」
少女「そうだったんですか…」
猫耳「だから……あんたたちにお礼をいわなきゃいけないね」ゴニョゴニョ
少年「でも僕たちはなんにも」
猫耳「あたしに逃げるって選択をくれた。それだけでも嬉しいんだよ」
猫耳「……ま、突っぱねちまったけどさ。悪かった」
少年「いえ、そんな謝らないで下さい」
猫耳「そうだね……あ、ありがとう、と言うべきだ」テレッ
少女「素直じゃないですねー!」ギュ-
猫耳「ちょ、ちょっと」
魔法使い「……」フッ
副隊長「あいたた…ほら、嫉妬するのはよせよ」
魔法使い「は?」
副隊長「『抱きつかれたら形が変わるほど胸があっていいなぁ』とか思っ」
魔法使い「足元がお留守だ」ヒュンッ
副隊長「脛を蹴るのよくなあぎゃあああああ!!」
一同(馬鹿だ……)
魔法使い「ったく…」
魔法使い「そうだ。ついでだから、魔物の動きが活発化していることも伝えにきました」
隊長「あ、そうなんスか。わざわざありがとうございます」
男「なにこの恐怖政治みたいな空気」
魔法使い「地図はありますか?」
林檎隊長「ここに」
魔法使い「ええと――ここと、ここと、ここが」
隊長「む……一部は国中心部に近いな」
部下「警戒が必要ですね」
魔法使い「普通に生活していれば無事でしょうね」
副隊長「そういうお前はどっか行くのか」
魔法使い「……なんでそう思う?」
副隊長「変に緊張してる気がする」
魔法使い「気持ち悪い」
副隊長「なんでだよ!?」
猫香「それほんと?」
魔法使い「後で話そうとしたんだが…うん、ちょっとあの子の故郷探し」
副隊長「ふぅん…」
男「じゃあなんだ、しばらくは姫無しか」
魔法使い「よほどのことが無ければそっち大丈夫だろ?」
男「ああ」
猫香「ふっつーの人間じゃないし」
魔法使い「すぐに戻ってこれるならいいが…なんせ不穏でさ」
男「無理はしないでくれ。子供つれてくんならなおさらだ」
猫香「弟子ちゃんもねー」ジュルリ
弟子「ヒィィィィ」ガタガタ
猫香「もーう、美味しそうな子連れてくるんだから」
魔法使い「狙っているわけじゃないんだけど…」
男「まさかと思うが、昨晩あの人泊めた時に手は出さなかったよな?な?」
猫耳「……」カアッ
男「なんで赤くなるんだよ!?」
猫香「昨夜はお楽しみだったんだよー」
男「守備範囲広すぎだろお前!なにしたんだオイコラ!」
弟子「コイツをどうおもう?」
魔法使い「行く前からすごく…不安です…」
続く
終わる前にスレが終わりそうで恐い
おつぱいどーん
乙
少女は鋭いからきっと後で姫と呼ばれたことを聞いてくるはず
>>473
乙
このスレで終わらないなら次スレ立てればいいじゃない
次スレが余ったら2人のイチャイチャ書けばいいじゃない
>>475
で、出たーwwwww気持ちの悪い展開予想をして先の展開を潰奴wwwww
予想とか気持ち悪いからマジでやめてくれよ
乙ぱい
ヤムチャさんはドMなのか?ww
鳩胸と言う熟語があるが、確かに鷲胸とか鷹胸とは言わないな。鳥全般用でもなかったのかな。あれ?こんな時間にチャイ
また灰が舞ってきたな…新しく墓標を立てねば
もう胸に関して言うなよ
そもそも胸が無いんだから可哀想だろ?
少しは魔法使いの気持ちを考えろよ
>>481
いくらホントの事だからって、そんな直球で…(;゚Д゚)
また灰が舞うのか……
こらこら立てかけてある板にむかってなにいってんだ。
乙乙!
貧乳はステータs…
男「客人になにしたんだよ!なぁ!」
猫香「わたしの家に入ればもう客人じゃなくて――ふふっ」
男「なんなんだ!何なんだよぉ!」
隊長「何なんだよぉ!!」
副隊長「便乗すんじゃねぇ変態!」
魔法使い「……さ」
目の前で繰り広げる騒ぎを手を打ち合わせて止めた。
魔法使い「私たちはここでお暇するよ。あとは頼んだ」
男「あ……ああ。気をつけて」
少年「じゃあ、あの、さよなら」
少女「さよなら!また来ますねっ!」
弟子「イヤイヤ、まほうつかい。あのヒトのアフターフォロー」
魔法使い「あっ」
弟子「サワギですっかりワスレテタよ……」
魔法使い「君たちは外でちょっと待っててくれる?」
少年「はい」
副隊長「ああ、オレこの子たち見てるわ。多少長くても大丈夫だぞ」
魔法使い「助かる」
少女「お兄さん好きなひといないんですかー?」
副隊長「え!?いきなりそういうのきちゃう!?」
バタン
猫耳「あたし…住むところも働くところもないんだけど」
魔法使い「ええ。彼らもありませんでした」
男「……」
猫香「……」
魔法使い「ここから離れた場所に混血でも受け入れてくれる場所があるんです」
魔法使い「そこに働き口はあります」
猫香「この人無職だけどね」
男「情報屋と言え」
魔法使い「住む場所は…今は、嫌じゃなければ猫香と」
男「待て待て待て、姫、それは危ないと思うぞ!」
猫耳「べ、別に……構わない」カァ
男「だから何があったんだってばよ!?」
魔法使い「進めていい?」
弟子「というかススメないと、ススマない」
魔法使い「あとは…私たちの仲間に入る気あるかなーて」
弟子「シタテにでたね」
魔法使い「無理矢理いれるもんじゃないだろうし」
猫耳「仮面被って活動…みたいな?」
魔法使い「うん。なんかやっぱり名前決めた方がいいかな…」
猫香「ねこ☆ねこ☆ぱんち」
隊長「まな板軍団」
林檎隊長「アッポゥ!」
魔法使い「全部却下。あと隊長さんは次言ったら命ありませんよ」
隊長「す、すいません!ちょっと無意識で!」
弟子「しゃべらないで、ボケツほってる!」
猫耳「…入るよ」
魔法使い「ですよね。でも安心してください、ちゃんとあなたの面倒とかは…え?」
猫耳「入るって言ったんだ」
魔法使い「いいんですか?」
猫耳「いいもなにも……あたしに何か出来るなら、やらせてほしい」
魔法使い「……ありがとうございます」
弟子「よかったネ」
隊長「俺ら空気?」
林檎隊長「ですね」
猫耳「あ、あと……!あたしも旅に連れていってくれないかい?」
魔法使い「…それは出来ません」
猫耳「どうして?一応、戦えるぐらいは」
魔法使い「何が起こるか分かりません。多分今で精一杯です」
猫耳「……あたしはあの子たちの役に立ちたいんだ…」
弟子「ソンナコトしなくてもイイよ。むしろ、キをつかっちゃうデショ」
魔法使い「あなたが元気でいてくれれば、それでいいと思います」
猫耳「……そ、か」
魔法使い「じゃあ、あとは頼んだ」
男「おう」
猫香「気をつけてね!お土産待ってるよ!」
魔法使い「お土産はないかも」
――外
少年「……」
副隊長「どうした、そんな暗い顔して」
少年「魔法使いさんって強いじゃないですか」
副隊長「そうだな。あの強さで人ぶん殴る非情さもある」
少年「それはあなたが魔法使いさんに色々言うからじゃ……」
副隊長「だろうな…冗談とか通じねぇんだよ…」
少年「は、話戻しますね」
少年「僕にはそういう強さを持ってなくて、なんだか……」
副隊長「守られながら旅は嫌だなってか?」
少年「はい…」
副隊長「そんな気にすることないと思うが」
しばらく放置をしてました。すみません
ぼちぼちと進めていきます
乙でした
まな板さんキター( ´∀`)
アッポゥ!
林檎隊長もいいキャラしてるね
乙乙!
飽きたか
向こうで今月中にくるっていってたから
気長に待とうぜ
すいません
飽きてないですすいません
今月忙しさがマックスなのでしばらくあけます
大丈夫、魔法使いがバストアップするまでは消えない
良かった
消えることは有り得ないな
「終わらない物語」宣言キターー?
消える可能性は無くなったけど消される可能性が急浮上したじゃないですかー
永遠に消えられない存在となるか…!
少年「守られる立場というのはちょっと情けなくて」
副隊長「なんでだ?」
少年「僕、男ですし」
副隊長「ああー、男は人を守るもの、みたいな?」
少年「はい」
副隊長「立派だな。だがあまり肩に力を入れすぎなくてもいいだろ」
少年「そういうものですか」
副隊長「そういうもんなんだよ。自分が出れるときに出る、そんだけだ」
少年「……僕にそういう出番はありますかね」
副隊長「あるある。あいつ意外と窮地に陥りやすいから」
少年「魔法使いさんが?」
副隊長「油断はしてないと思うんだが…よくボロボロになる」
少年「そんなの僕だって無理ですよ!やだー!」
副隊長「落ち着け。いいか、魔法使いだからこそ倒せない敵もいるかもしれない」
少年「ううん…想像しにくいですね。例えば?」
副隊長「…相手が巨乳自慢をしてくるとか?それて精神を削る」
少年「なんか嫌だ!なんかその精神攻撃嫌だ!」
副隊長「あ、ダメだな。お前も巨乳の魅力に囚われる」
少年「囚われません!」
副隊長「ま、まさかお前洗濯板並の貧乳がタイプか……!?」
少年「違います!…魔法使いさん、大きい胸ダメなんですか」
副隊長「ああ」
少年「クールに見えてやっぱりそういうの弱いんですね…男性の弱点というべきか…」
副隊長「ん?」
少年「はい?」
副隊長(あ、これマジで男性だと思い込んでたか)
少年「なんか変なこといいましたか?」
副隊長「特に何も。というか少年、お前は結局どんな大きさが――」
少年「もういいですよその話題!」
魔法使い「盛り上がっているところ悪いが」メメタァ
副隊長「ぐべへ」ドシャ
少年「ぎゃー!副隊長さーん!!」
弟子「テカゲンとアイをあげようヨまほうつかい」
魔法使い「愛とかそういうのは僧侶に任せているんだ」
弟子「コソダテかヨ」
少女「あ!お話終わったんですね!」タタタ
少年「どこに行ってたの?」
少女「お花があったんで摘んでたんです」ニコー
魔法使い「そっか、綺麗な花だね」
少女「副隊長さんあげますねー」
弟子「シタイにハナそえてるミタイダネ!」
少年「あ、カエルがいる」
少女「カエルって焼くとおいしいらしいです!」
少年「食べ物の話になっちゃうんだそこ」
魔法使い「じゃあな剣士。また時間があったら僧侶のとこ立ち寄るよ」
副隊長「おま…いきなり後ろからげんこつやめろよ…」
魔法使い「つい」
副隊長「ついじゃなくて!人間って脆いんだから!あっさり潰れるから!」
魔法使い「でも数々の死亡フラグを乗り越えてきたお前だから大丈夫かなと」
弟子「イチリある」
副隊長「大丈夫じゃねーよ!!」
副隊長「たくもう…で?どのルートで行くんだ」
魔法使い「この方向で向こう側にある森から」ビシ
副隊長「…難易度高いな」
魔法使い「あれぐらいなら、まあいけるさ」
副隊長「ああ、東側には魔物少ないらしいぞ。そこ通ってけよ」
魔法使い「なんで少ないのか気になるが…分かった」
副隊長「じゃあな、気をつけろよ」
魔法使い「ああ、そっちも。むやみやたらに死亡フラグたてるなよ」
副隊長「たててないし!」
魔法使い「五年前は乱立ぶりがすごかったのに…」
弟子「ネ」
――魔王城
インキュバス「燃えるシチュエーションを考えてきたんだ」
サキュバス「え?うん」
インキュバス「第三位!敵の手に堕ちて…」バン
サキュバス「わざわざフリップまで作ったの?」
インキュバス「第二位!寝取られ!」ババン
サキュバス「あたしそれは萎えるよ~…」
インキュバス「第一位!触手に陥落!」
サキュバス「はぁ」
インキュバス「例えば后様みたいな普段クールな人が触手に」
サキュバス「魔王様に燃やされるよ☆」
――森
少年「ぎゃあああぁぁああああああ!!」
少女「少年くーん!」
弟子「うわァ……ドハデなピンクだネェ」
魔法使い「魔物がいないのはこれのせいか。おのれ剣士め」
少年「冷静に分析してないで助けて下さい!」
触手「」ウネウネ
魔法使い「とりあえず少年くんを解放してからじゃないと爆破できないか」
弟子「ばくはスルの!?」
魔法使い「なんか側近さんが『触手は徹底的に破壊しろ』って」
弟子「なにがアッタンだろう……」
ただいま。続く
乙
乙
おかえりー
鷹さん、対策しとくって言ってたのに、ホモ触手復活してるじゃんww
おつらんぱあ
あ、鷹さんじゃないわ、鷲さんだった
おかえりー( ´∀`)
あっちとリンクしたww
乙
まだー?
まだだ、魔法使いの胸が膨らむまでは終わらんはずだ( ゚Д゚)
はよ
それ永遠に終わらないってこと?
そろそろまな板の硬さが恋しくなってきた
なんで書けないのに複数同時でスレ建てたのかね?
飽きたんだろw
...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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まだー?
まだー?
まだ?
早くしてくれないと、魔法使いの胸がしぼんじゃ…
少年「なんかぬるぬるしたのが出てきたー!」
弟子「やばい、このままいくとエロシーンとつにゅうダ」
魔法使い「何としてでも避けないといけないなそれは」
少女「どうしましょうどうしましょう」オロオロ
魔法使い「まず切断魔法……ダメだな、仮に少年くんに当たったら危ない」
弟子「あぶないですむモンダイなの…?」
魔法使い「多少スライスになっても大丈夫ならやるけど…」
弟子「まほうつかい、スライスされていきれるのはイナイよ」
魔法使い「や、でもあいつはちゃんと元に戻っ――」
弟子「ストップ!それぜったいグロいよネ!ナニがあったのかはキニナルケド!」
魔法使い「あいつ懲りずに胸の大きさのこと弄ってきたんだよ。遺伝子って嫌だなとか言って」
弟子「はいはいチワゲンカチワゲンカ」
少年「あっ、いやっ、ちょ、ズボン脱がさないでェェェェ!」
魔法使い「器用だな」
少女「器用ですね!」
弟子「キヨウだね」
少年「暢気にみてないでー!」
魔法使い「とりあえず、少年くん。覚悟していてくれ」
少年「え?はい――え?」
魔法使い「そっちは少女ちゃん入れて防御魔法を。任せた」
弟子「リョウカイ」
魔法使い「」スッ
触手「」ウネ?
魔法使いは触手に向かって手を伸ばす。
魔法陣が手のひらを中心に展開する。
魔法使い「核を狙えばいいんだったか……根本か?」
呟いた瞬間、森に轟音が響いた。
弟子「ウワァ」
少女「うわぁ」
ピンク色の雨が降り注いだ。
実に生々しい。
少年「う、わぁ!?」
力を失った触手は少年と共に地面へ落ちる。
待ち構えていた魔法使いが落下する彼を抱き止め、後ろに倒れ込んだ。
少年「あいたた…」
魔法使い「大丈夫か?」
少年「はい、大丈夫です…ちょっと鼻打ってしまいましたが…」
魔法使い「……」
少年「勢いよく胸にぶつかりましたが…痛くなかったですか?」
魔法使い「うん、問題ない。うん」
どうやら、魔法使いの胸の脂肪はクッションにならなかったらしい。
かなしいな
弟子「…マホウツカイ」
魔法使い「…悲惨だ」
弟子「シカタがないよ、ないモノをうれいても――ぎゃああああ」
片手で弟子の頭をギリギリと締め付けた。
魔法使い「私と少年くんが触手まみれって意味だよ」
少女「わわわ、ベタベタで気持ち悪くないですか?」
少年「まだ動いてる触手の断片のほうが気持ち悪い…」
触手だったもの「」ピクピク
魔法使い「これ時間はかかるが再生するからな」
少年「ええ!?」
おお来てた!
少女「何度でも蘇るんですか?」
魔法使い「うん。あと一定の栄養がたまると胞子みたいなもの飛ばして増える」
少年「ひぃぃ」ガタガタ
魔法使い「まぁ――」パン
手を叩くと二人の頭上に水が表れ、ずぶ濡れにした。
もう一度叩くと炎が一瞬だけ身体を舐める。
魔法使い「対処を知っていれば触手は怖くない」
少年「あ、あれ?なんか綺麗になった…」
少女「魔法ですね!すごい!」
弟子「これってヒトツまちえればヤバイよネ。モエルね」
魔法使い「私を誰だと思ってる。転移と料理以外は上手だと師匠に褒められたことがあるからな」
弟子「シショーさん…」
魔法使い「とりあえず跡形もなく消す」
弟子「いかにもハンザイみたいダね」
その言葉はスルーして魔法使いは手を横にふった。
散らばる触手がサイコロのようにバラバラと切れる。
そして発火する。
肉でもない、植物でもない、他に例えられないような臭いが辺りに漂う。
魔法使い「まあ、こんなもんか」
あとに残ったのは炭だけだ。
少女「触手っておいしいんですか?」
魔法使い「あー…どうだろう。あんまり聞いたことなくて」
弟子「タカサンはなんもいってなかっタノ?」
魔法使い「あのひと、それ系の話すると震え出すからさ」
弟子「……」
少年「僕もピンクがトラウマになりそう……」
魔法使い「触手なんてめったに見ることはないから平気だよ」
少女「ちなみに、エサになったらどうなっちゃうんですか?」
魔法使い「……うーん、君らにはまだ早いかな」
少女「?」
弟子「ああ、ミセラレナイよ!なナイヨウなのか」
少年「」ガタガタ
すいませんでした
本当は11月12月で余裕なはずたったのですがハプニング発生で
不定期な時間に不定期に更新していきます
乙
もう一つも一応救済頼む
>>530を書いた途端に来るとは、そんなにしぼむのは嫌だったのかww
これ以上しb…
ん?背後から殺気が…( ゚Д゚)
乙
ホモ触手を一人で跡形無く消せるってことは
魔法使いは鷲さん+鷹さんより上ってことか。
流石蝙蝠ちゃんの師匠だけある。
乙でした
よか
乙乙!
また灰が舞ったか…
追いついた・・・!とりあえずぺったんは正義だと思うわけよ・・・!
まだぁ??
――魔王城
魔王「……で、狼族の襲撃で羊族はどうなった?」
人魚「なんとか逃げたみたいです」
魔大臣「防御に関しては最強クラスだからな、羊族」
側近「しかし最近の狼族はリーダーが変わって以来穏やかだったはずだが」
人魚「それなんだけど…別に狼族全部じゃなくて、一部が暴走したみたい」
魔王「ふむ。一部が群れから飛び出して羊族を襲ったと?」
人魚「そうなりますね」
ゴブリン「集団を好む奴らが個別行動?なんか引っかかる気がする」
人魚「わたしも気になってるのよ。しかもこのケースは初めてじゃない」
魔王「ああ。豚族、象族、熊族もだな。突然一部が暴走して…というのは」
ゴブリン「豚族は抑えるの大変でしたねぇ…」
魔大臣「しかも暴走の度合いが半端ない」
側近「豚族は大変だった…突進するし…」ブツブツ
ゴブリン「過去回想入っちゃった」
魔大臣「動きに目的が無さすぎるのも気になるところです」
魔王「つまり?」
魔大臣「食料不足、領土争いならまだ分かるんです」
魔王「そうだな。しかし、ここ数年はそのような報告はないはずだが」
魔大臣「はい、今はバランスがとれている状態です。だよな、人魚」
人魚「そうね」
魔大臣「それに、仮に食料や領土なら全体が動くはずです」
側近「目的がないというのは?」
魔大臣「しっちゃかめっちゃかに暴れまわる、のほうがしっくりくるかもしれない」
側近「本当にただ暴れているだけか。目的もなく」
魔大臣「そういうことだ」
魔王「ふむ……」
また夜に
夜の投下ってなんかやらしー
乙でした
>>555
夜の股下
>>557
俺もそう見えた
魔王「その暴走していた連中はどうなった」
人魚「死にました」
魔王「すべてか」
人魚「すべてです」
魔王「殺すしかないほど手に負えないものか」
人魚「いえ――なんというか、勝手に死んでしまうんですね」
魔王「……どういうことだ?」
側近「自殺?」
人魚「自殺でもないの」
ゴブリン「それ以外でどう死ぬんだよ?自然死?」
魔大臣「虫の知らせで死を察知して大暴れ?」
側近「迷惑だなそれ」
人魚「取り押さえられたものも、暴れてるものも、突然死んでしまうんですよね」
人魚「普通に話していたのにいきなり泡吹いて死んじゃうのもいたとか」
ゴブリン「なにそれこわい」
魔大臣「目の前でいきなりそうなられたら引きそうだ…」
側近「引く引かないの問題じゃないと思う」
魔王「死体の調査は?」
人魚「しました」
魔王「結果は?」
人魚「毒、でした」
――宿場町
宿主人「じゃあここにお名前を」
魔法使い「はい」サラサラ
弟子「……」
少女「ほわぁ」キョロキョロ
少年「そっちいっちゃダメだよ」アセアセ
宿主人「…お客さんたち…」
魔法使い「はい、なんでしょう」
宿主人「なんでそんなにボロボロなんです?盗賊でも出ました?」
魔法使い「いえ、森のほうから来たので」
宿主人「ん?どこのほうから?」
魔法使い「森のほうから」
宿主人「そうかそうか、森のほうから……馬鹿!?」
少年「!?」ビク
宿主人「なんでわざわざそんなルート通ってくるの!?」
魔法使い「近道だと聞いたので」
宿主人「確かに地域によっちゃ森ルートが近道かもしれないけど!」
弟子「アンゼンルートもあるの?」
宿主人「ちゃんと整備された道があるんだよ…」
魔法使い「森、魔物は少ないですが強いのは多いんですね」
宿主人「平然と言ってるけどよく生き残ったね!?」
弟子「まったくダよ……このヒトがつよくてよかった」
宿主人「森は危ないとか言われなかった!?」
魔法使い「特に」
宿主人「もしかして教えてくれた人と仲悪かったりする?」
魔法使い「五回に一回は殴りあうぐらいには仲良しですよ」
少年「それ仲良しなんですか?」
宿主人「いやぁ…今度からちゃんとルート練って来なね」
魔法使い「はい」
宿主人「じゃ、これが部屋の鍵。なくさないでね」
魔法使い「分かりました。行くよ」
弟子「ハーイ」
少女「はーい!」
少年「……」
少年「まさか一部屋ですか!?」
続く
くり…す…ます?なにそれ…
幻の行事だろ
ナンダネソレハ
乙乙
乙
ヤムチャってば死亡フラグ立てる天才だね
クリスマスなんてなかった。
>>1乙
乙
クリスマスなう
乙
ぐりとぐら?
魔王と魔法使いのクリスマスのいちゃこらが見たかった
ぬ?いちゃこらとは…ケーキ争奪戦…そして跡形もなく吹き飛ぶケーキ…
そして「ああぁ・・・」とかいいながらケーキの残骸の前にへたり込む魔王と魔法使い
吹き飛ぶケーキ・・・!
募る焦燥・・・!!
魔王・魔法使い「コンビニに行くか」
店員「ケーキはもう売り切れです」
弟子「やれやれだぜ……」
魔王「ケーキ、どうしよっか?」
外野「ないなら作ればいいじゃない!」
>>579
誰が?
魔法使い「駄目か」
少年「いろいろと駄目です!」
魔法使い「二段ベッドが二つある部屋だから個々で使えるぞ」
少年「女の子と同室は…」ワタワタ
少女「なんで?」
少年「あの…ほら、まあ…」ゴニョゴニョ
少女「昨日もみんなで寝てたから、今日もみんなで寝ようよ」ニコー
少年「…そうだね」
魔法使い(天然って強いな)
弟子(まったくダ)
――宿泊部屋
ガチャッ
魔法使い「ふぅん、こうなってるのか」
弟子「せまいね」
魔法使い「それは仕方ない。無駄に広い部屋は取りたくないし」
少女「わたし!わたし上がいいです!」ビシッ
弟子「ボクも!」ビシッ
少年「落ちると怖いから下で……」
魔法使い「チームワーク良すぎだろ君たち」
魔法使い(勇者パーティーの時は宿からもめてたからな…)
魔法使い(で、剣士と戦士が殴りあって決めてたんだっけ)
魔法使い「……」
少年「魔法使いさん?」
魔法使い「あ、え?」
少年「どうしました?」
魔法使い「ああ、なんでもない。ちょっと、思い出して」
弟子「……」
少女「?」
魔法使い「さて、ご飯はもう食べたし明日も早いから寝ようか」
少女「はぁい」ヨジヨジ
少年「落ちないでね」オロオロ
魔法使い「過保護だな」
弟子「かほごダネ」ヨジヨジ
ツルッ
弟子「……」ドテッ
魔法使い「……」
少年「だ、大丈夫?」
弟子「……ハナシを……」
少年「うん?」
弟子「わらえるハナシを、ひとつ…」
少年「いきなり無茶ぶりされても困るよ!?」
魔法使い「えっと、亀を助けたら連れ去られて時空を超えた話なら」
少年「なんですかその話」
魔法使い「母親が昔よく話していた。川から流れてきた桃から生まれた男の子とか」
少年「すごい内容ですね」
弟子「…ワラエルの?」
魔法使い「あんまり」
少年「え」
弟子「あんまりなんダ…」
――深夜
少女「」スー
少年「…ぐ……」
魔法使い「……来たな」ムクッ
小言で呟いて魔法使いは起き上がった。
上のベッドにいた弟子は顔を覗かせる。
弟子「デショ?」
魔法使い「夢魔とか言ったか」
弟子「ウン。きいたことは?」
魔法使い「ない。蝙蝠、お前から聞いて初めて知った」
弟子「ボクもじつざいするとはおもわなかったンダヨネ」
魔法使い「なんなんだ、夢魔って?」
弟子「ウウン…にくたいをもたないサキュバスってかんじカナァ」
魔法使い「良い奴なら私は放置するけど、そうでもないみたいだ」
弟子「うなされてるジテンでそれはないネ」
魔法使い「捕まえられるかな」
弟子「ボクはムリだった。こう、どじょうをつかまえるみたいなカンショク」
魔法使い「なるほどね…あいつに聞くしかないな」
弟子「とりあえず、いまはショウネンからおいださなきゃ」
魔法使い「ああ」
ベッドから降り、眠る少年に近づく。
汗で濡れている額に手をあて、魔法陣を展開した。
魔法使い(妙な異物感……これか)
異物を押し出すイメージをする。
弟子の言ったとおり、まるでドジョウのようにするすると逃げていく。
なんとか追いやった。
手探りにしては上々だろう。
魔法使い「……ふう」
少年「」スースー
穏やかな顔に戻っているのを見て、魔法使いは安堵の表情をする。
弟子「ダメだ。つかまえられなかった」
魔法使い「そっか。まだ来るな、コレは。なんとかしないと――」
続く
魔物にクリスマス、というか宗教の思想はあるのか…?
魔王「プレゼントは何がいい?」
魔法使い「え…」ドキ
魔王「あ、胸は駄目だからな。さすがに無理だ」
魔法使い「貴様の命を貰おうかァァァァ!!」ザッ
魔王「ははは!可愛い奴だなお前は!」サッ
側近「……」
蝙蝠「……」
こんな感じかな
日常的に周りのもの壊してるんだよねきっと
乙
そんな感じなんだろうなww
乙
胸ってそんなに無理なもんなのか
魔法の胸を否定したら魔法じゃない
もっと胸を愛でろおまえら
こいつらの夫婦のコミュニケーションで城がヤバい
城「まだ、慌てる様な時じゃnギャアアアア!」
魔法使いは胸が無いから魔法が使えるのであって
胸を大きくしたらただの巨乳の女の子だ
これでは意味がない
乙
でも魔王様、前作で魔法使いの上半身を男にしたことあったじゃん
巨乳にするくらい出来るんじゃないの
乙乙!
>>596
魔王が貧乳好きなのか
巨乳にしたあと悲しむのが目に見えてるからやりたくないのか
>>597
どれだけ魔法であがいてもないままなんだよきっ
また一山灰が積もったか
乙でした
ちょっとー、掃除当番誰ー?
>>600
剣士「え? 俺!?」
まな板の出番はまだか?
とりあえずどっちか完結させた方がいいんじゃね?
その前に生存報告だけでも(´Д`)
くぅ~w貧乳です
すいませんもう感染症もろもろのせいで手があきませんもうしばらくお待ちくださいおっぱい
もう一つも生存させといたほうが
生存きたか
もうすぐ1ヶ月か…
...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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||:::::::( ・∀・) /<▽> /<▽>
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もう魔法使いを弄る事はできないのか?
やーい、貧乳~、まな板~、ぺったんこ~
へんじがない、ただのまな板のようだ
せめて生存報告を……
まな板より蝙蝠ちゃんの活躍待ってる
エタるぞ 絶対エタるぞ すぐエタるぞ ほらエタるぞ( ゚Д゚)
いやああああああああああああああああ
マジでエタるな…(´Д`) 後数日しかないぞ
もう終わりか…(´Д`)
すまん間違って上げちゃった(;゚Д゚)
信じて待つんだ・・・そうすればきっと・・
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