千早「僕らの音楽」 (24)
やまなしおちなしいみなし
書き溜め無し
765×モバマス
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千早「ですか?」
P「あぁ。ぜひ千早に、ってオファーがあってな。どうだ?」
千早「プロデューサーが取ってくださったお仕事ですし、歌えるのなら断る理由はありません」
P「そうか」ホッ
千早「ただ、あの番組って確か対談もありましたよね」
P「あぁ。それなんだが、誰か会いたい人はいるか?余程の無茶振りでもなけりゃ大丈夫だぞ」
千早「………特には。あの、765プロの人では駄目なのでしょうか?」
P「うーん。基本的にあまり見ない組み合わせでって言われててな。今回は駄目っぽいかな」
千早「そう…ですか」
P「まぁ、時間はまだあるし考えてみてくれよ。千早の場合、一緒に歌ってみたい相手って考えても良いかもな」
千早「はい…分かりました」
千早「はぁ…」テクテク
千早「歌のお仕事は嬉しいけれど、話したい相手なんて特に思い浮かばないわ…」テクテク
千早「事務所以外の誰かと一緒に歌うのも慣れていないし…」テクテク
千早「やっぱり、勿体無いけれど断ろうかしら…」テクテク
千早「はぁ…」テクテク
千早「………あら?」ピタッ
千早「ここは…どこ?」キョロキョロ
千早「……はぁ。あずささんを悪く言えないわね」
千早「とりあえず、プロデューサーか春香辺りに連絡して…って電池切れ?」ガクッ
千早「はぁ。仕方ないわね。とりあえず大通りまで出れば道も分かるかしら…」テクテク
千早「………」テクテク
千早「………」テクテク
千早「………」テクテク
千早「それにしても、見事に見覚えがないわね」テクテク
千早「人も全く通らないし…」テクテク
~~~♪
千早「………あら?」ピタッ
~~~♪
千早「……歌声?どこから?」キョロキョロ
~~~♪
千早「……こっち、かしら」テクテク
~~~~~♪
千早「声がはっきりしてきたわね」テクテク
少女「~~~~~♪」
千早「…いた。ここは……教会?」
少女「~~~♪」
千早「ふぅ。あの子が歌ってたのね」
千早「それにしても、綺麗な声ね」
しえん
少女「~~~♪」
少女「~~~♪」
少女「~♪……ふぅ」
千早「………」パチパチ
少女「ふぇっ!?」ビクッ
千早「あ、ごめんなさい。貴女の歌声があまりにも綺麗だったから、思わず聴いてしまっていたの。気を悪くしたらゴメンナサイ」ペコッ
少女「あ……ううん。わたしの歌でいいなら……」
千早「ありがとう」フフッ
千早「ところで、さっきの曲はなに?聞き覚えがあまりなかったのだけれど…」
少女「はい……賛美歌、です。パパ……えっと、神様に捧げる歌」
千早「なるほどね。そういえば、ここは教会だものね。…あら?それなら中で歌った方が良くないかしら?」
少女「わたしは……入れないから。それに、敬う気持ちがあれば……どこでも一緒だって」
千早「ふぅん。そんなものなのね。ねぇ、もし良かったら別の曲も聞かせてくれないかしら?」
少女「はい……よろこんで」ニコッ
少女「それじゃあ……」スウッ
少女「~~~♪」
少女「~~~♪」
千早(やっぱり綺麗な声)
少女「~~~♪」
千早(初めて聴く歌だけど、体にスッと入ってくる、とても聴きやすいわね)
少女「~~~♪」
千早(それに、この子の歌い方もとても上手だし…。歌いなれているのね)
少女「~~~♪」
千早(まるで天使の歌声って所かしら…)フフッ
少女「~~~♪」
千早(…らしくないわね)
少女「~~♪……はぁ」
少女「えっと……どうですか?」
千早「ありがとう。やっぱり素敵な声だわ」
少女「そう言ってくれると…」
>>7
途中で送ってしまった…
少女「そう言ってくれると……嬉しいです」エヘヘ
千早「ねぇ、もし良かったら今度は私も一緒に歌っても良いかしら?」
少女「お姉さんも……?」
千早「ええ。これでも、歌には少し自信があるのよ」フフッ
少女「はい……喜んで」ニコッ
少女「えっと……じぁあ、~~♪って歌は?」
千早「あ、それなら知っているわ。それも賛美歌?」
少女「比較的……有名な曲みたいです」
千早「ふふっ。それじゃあ、お願いするわね」
少女「はい……」
少女「~~~♪」
千早「~~~♪」
少女「~~~♪」
千早「~~~♪」
千早(本当に…凄いわ。一緒に歌っても、全く潰し合っていないし、それどころかまるで二人の声が溶け合っていくみたい)
少女「~~~♪」
千早「~~~♪」
千早(ここ最近で一番気持ちいい歌かもしれないわね)
少女「~~~♪」
千早「~~~♪」
千早(……難しい事は置いておいて、今は楽しもうかしら)
少女「~~~♪」
千早「~~~♪」
少女「ふぅ……お姉さん、とっても上手」パチパチ
千早「ありがとう。これでも一応…」
少女「?」
千早「いえ。……私もね、歌が好きなの」
少女「そうなんだ……一緒だね」
千早「ええ。それに、貴女と一緒だととても良い気持ちで歌えたのよ」
少女「えへへ……わたしも、お姉さんと一緒だと、すごく楽しかった……です」
千早「そう。とても嬉しいわね」
少女「うん。きっと神様も……喜んでる」
千早「そうかしら?だったら良いわね」フフッ
少女「あの…、もう一曲……良い?」
千早「えぇ。もちろんよ」
少女「えっと……それじゃあ……」
少女「~~~♪」
千早「~~~♪」
少女「~♪……ふぅ」
千早「~♪………」
パチパチパチ
千早「?」
少女「あ!」
女性「お二人共、とてもお上手ですね」
少女「クラリス……もう用事はすんだの?」
女性「ええ。ただ、とても素敵な旋律でしたので聞き惚れていました」
千早「……えっと」
女性「あ、申し訳ありません。私、クラリスと申します」ペコリ
千早「あ、如月千早です」ペコリ
女性「あら、やっぱり」
少女「?……知り合い?」
女性「いえ、少し…。それよりも、お待たせしていた私が言うのも何ですか、そろそろ帰りませんか?」
少女「あ……真っ暗」
千早「…すっかり時間を忘れていたわね。私とした事が」
少女「とっても……楽しかった」
千早「えぇ。また機会があればデュエットしたいわね」
少女「はい……ぜひ」
女性「ふふふっ。もしかしたら、そう遠い話ではないかも知れませんよ?」
少女「へ?」
千早「それは…?」
女性「ふふっ」
少女「それじゃあ、また……ね」フリフリ
女性「失礼致します」ペコリ
千早「はい。今日はありがとう」フリフリ
千早「……あ。道聞き忘れたわ」ハッ
千早「まぁ、なんとかなるわよね」フフッ
千早「はぁ。それにしても楽しかったわね」テクテク
女性「ところで聖さん」
少女「ん?」
女性「さっきの方ですが、本当に分かりませんでしたか?」
少女「えっと……事務所の人、じゃないし……」ンー?
女性「………ふふっ。楽しかったですか?」
少女「うん……とっても!」ニコッ
女性「それは良かったです」ニコッ
「あ!自分、この幸子って子と最近よく会うぞ!」
「あら、櫻井のところの…へぇ、あの子がアイドルねぇ」
「おや、この高峯と言う者はもしや…」
ワイワイガヤガヤ
ガチャ
千早「おはようございます。…なんだか騒がしいわね」
春香「あ!千早ちゃんおはよう!」
千早「おはよう、春香」
春香「こないだは大変だったんだって?」
千早「えぇ。結局3駅分は歩いたかしら…」ハァ
春香「それは…災難だったねー」
千早「まぁ、そうでもなかったかしら…」
春香「?」
聖だったかー
千早「ところで、皆は何を騒いでいるの?」
春香「あ、うん。プロデューサーさんがね、CGプロって所のカタログを持ってきたんだけどね」
千早「CGプロ?」
春香「うん。沢山の所属アイドルを武器に色んな現場で見るようになった、最近急成長な事務所らしいよ」
千早「ふぅーん」
春香「で、今後共演する事も増えるだろうから一度目を通しておけーって」
千早「そぅ…」
「んっふっふっー」
千早「?」
亜美「千早お姉ちゃん確保ー!」ガバッ
千早「きゃっ!」
真美「さぁさぁ!千早お姉ちゃんも一緒に見ようではありませんかー!」ガシッ
千早「ちょ、ちょっと…!」
亜美「拒否権はないのだー!」
真美「さぁ!勉強タイムだー!」
千早「わ、わかったから、引きずらないで…!」
千早「どれどれ…」
千早「……見事に誰も分からないわね」
律子「まぁ、今はどっちかと言うとバラエティでよく見るイメージね。千早よりは響や春香のほうが接点も多いわね」
響「うん!結構知ってる顔がいるぞー!」
春香「私も何人か分かるよ?」
千早「そう……あら?」
春香「あ、知ってる人いたの?」
千早「えぇ。個人的に、だけれど……」
伊織「なになに?望月聖。デビューは最近ね。何でも天使の歌声と評される程綺麗な声らしいわね」
春香「へー!一度聴いてみたいねー。なんだか、千早ちゃんと気が合いそうなカンジ?」
千早「えぇ。そうね…」
千早(あの子も、アイドルだったのね…)
千早(あ、それじゃあ!)
ガチャ
P「おはよう、みんな!お、さっそく見てくれてるのか!」
「おはようございまーす!」
P「あ、千早、ちょっと良いか?」
千早「はい?」
P「こないだの話なんだがな、どうしても対談相手がいないなら…」
千早「あぁ、その話ですか」フフッ
P「?」
千早「丁度良かったです。あの、実は………」
『この番組はゲストが今一番会いたい人と対談する、音楽番組です』
『僕らの音楽。今日のお客様は、如月千早さんです』
『今日は、如月千早さんが最も対談したい相手、望月聖さんに来ていただきました』
おわり
乙
モバだと歌が上手なのは、聖以外には誰がいたかな?
短いですが終わりです。何となく書きたくなった
読んでくれた方いたらありがとうございました
乙
おっつー
おちゅー
西川保奈美ちゃんとか梅木音葉さんとかかな
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