由暉子「ナルカクルガを捕獲せよ?」(104)
由暉子「なんですかこれ?」
爽「一言で言うなら、神が私たちに与えた試練だ」
揺杏「同じパーティーメンバーとしてユキも頑張ろうね」
由暉子「とりあえず、何をしようとしているのか説明してください」
爽「そこに書いてあるとおり、ナルカクルガを捕獲するんだよ?」
由暉子「まずナルカクルガってなんですか?」
揺杏「ゲームでナルガクルガっているでしょ? それのもじりだよ」
由暉子「ゲームとかはしないんでよく分からないですが……成香先輩と何か関係が?」
爽「成香先輩じゃない、ナルカクルガだ。間違えないように」
揺杏「まあそういうノリで行くらしいから、付き合ってあげて」アハハ
由暉子「どういうノリなのかが分からないので、そこを説明して貰えれば合わせられますが」
雌豹のポーズの成香ちゃんのイメージが湧いたんだけど
揺杏「成香もユキみたいに素直だったら楽なんだけど」アハハ
爽「しかしまあ、恥ずかしがったり涙目になったりするのが成香の良さでもあるからなー」
由暉子「嫌われても知りませんよ?」
爽「大丈夫大丈夫、土下座して謝れば許してくれるから」
由暉子「土下座する前提なんですね」
揺杏「まあそういうことだから、暇つぶしがてら協力してくれるかな」
爽「ユキも成香のミニスカ透け透けメイド服姿見たいよね?」
俺「さきっちょだけ!さきっちょだけだから!」ドゲザ
ミス。>>3は無しで
最近有珠山スレ多いな
爽「揺杏、この新米ハンターに懇切丁寧な説明を」
揺杏「相変わらず無茶ぶりだねー……えっと、私たちは今ハンターなんだ」
由暉子「はあ、ハンターですか」
揺杏「獲物はナルカクルガ、もとい成香で、それを私たち3人で協力して捕まえるって感じで」
由暉子「捕まえてどうするんですか?」
爽「素材を剥ぎ取った後、この揺杏特製ミニスカ透け透けメイド服を着せる」フフン
由暉子「なるほど、先輩方は相変わらずですね」
音爆弾にビクッてするなるかたそ
ゆあーん
揺杏「成香もユキみたいに素直だったら楽なんだけど」アハハ
爽「しかしまあ、恥ずかしがったり涙目になったりするのが成香の良さでもあるからなー」
由暉子「嫌われても知りませんよ?」
爽「大丈夫大丈夫、土下座して謝れば許してくれるから」
由暉子「土下座する前提なんですね」
揺杏「まあそういうことだから、暇つぶしがてら協力してくれるかな」
爽「ユキも成香のミニスカ透け透けメイド服姿見たいよね?」
成香ちゃんぺろぺろ
由暉子「見たいか見たくないかで言われれば見たいです」
爽「さすがユキ! そう言ってくれると思った!」
由暉子「元より先輩方の頼みなら断る事も出来ませんから、協力します」
揺杏「ユキのそういうノリの良い所はありがたいなー」
爽「ふふ、これで3人揃った。早速作戦会議に移ろう」
由暉子「誓子先輩は誘わないんですか?」
揺杏「誘わないっていうか誘えないっていうか……」アハハ
爽「チカはナルカクルガ愛護団体の人間、私たちの計画を知れば黙ってはいないだろう」
由暉子「なるほど、言われてみればそれもそうですね」
揺杏「今回はチカの存在も作戦の重要なファクターなんだよね」
爽「捕獲している最中に見つかってしまえば作戦は失敗だから、十分に注意する必要がある」
由暉子「成香先輩と私たち3人だけの状況を作り出さないといけないんですね」
揺杏「成香が1人でいるところを3人で襲うってのもアリだね」
爽「麻雀部の部室だとチカが来ちゃうし、かといって他の場所は第三者に目撃される可能性がある……」
いいねいいね
支援
揺杏「適当な理由を作って、チカが麻雀部に来ないようにすればいいんじゃない?」
爽「それが手っ取り早いだろうけど、具体的にはどういう風に?」
由暉子「今日の部活は休みだと嘘の情報を伝えればいいのでは」
揺杏「それだけだと不安じゃないかな? もしかしたらふらっと部室に寄ったりして……」
由暉子「爽先輩は誓子先輩と同じクラスですから、その流れで一緒に帰ればいいんですよ」
由暉子「誓子先輩が家に帰ったのを確認した後、爽先輩は私たちと合流。成香先輩を捕獲する流れで」
揺杏「なるほど……」
由暉子「爽先輩が誓子先輩といる間、私と揺杏先輩は成香先輩を捕獲する段取りを進めましょう」
爽「ユキ、見事な作戦参謀っぷりだ。頭撫でてあげるからこっちに来なさい」
由暉子「遠慮しときます」
揺杏「流れも確認出来た事だし、作戦会議はこれで終わり?」
爽「待って! 一番大切なことがまだ残ってる!」
爽「まだ私たち3人の武器が決まってない!」
由暉子「武器?」
揺杏「あはは、そんなところまでこだわるんだね」
爽「相手はあのナルカクルガ、素手で挑もうものならそこに待つのは死……」
由暉子「死ぬとすれば誓子先輩に見つかった時だけだと思いますが」
揺杏「誓子怒るとめっちゃ怖いもんね」アハハ
爽「私語は慎め新米ハンター。狩りはもう始まっているのだぞ」
由暉子「そのノリ続けるんですか」
爽「まず捕獲にあたってナルカクルガを弱らせる必要がある。そのための武器を諸君らに支給する」ゴソゴソ
なるかクルガに消臭投げまくって泣かせたい
/ :/ ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ /
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'://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/ な な な ぅ
{//::{: /|i:八::{=从:{ i::::: :N孑弐{ミト∨:::|::′ る. る .る (
. i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:| ほ ほ ほ )
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. | ::!::|ハト.乂__ノ ー ' | :::< |
八::| :|::::i /i, , , /i/ , }:::}i::人 __ ノ\
(__):::l:::::. i.:/::::::::厂「{:::::::{ ` ー― ´
/ :{ | :V:入 { ̄`ソ }/}::::}/::::::l.|:::::::|
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爽「まずユキ! 君にはこれだ!」スッ
由暉子「……」
由暉子「なんですかこれ?」
爽「電動バイブ」
揺杏「ちょっと!?」
由暉子「電動バイブ……これは一体何をするためのものなんですか?」
爽「女の子を弱らせるためのものだ」
由暉子「使い方は?」
爽「まずこの先の部分を弱点部位に押し付けて」グイ
揺杏「!?」
爽「スイッチを入れる」カチ
揺杏「ひゃあああ!?」ブブブブ
爽「あとはこうぐりぐりしたりして……」
揺杏「やめろバカ!!」
爽「はば!?」ゴシィ
ほほう…ほほう…
期待せざるを得ない
爽「な、何故……?」
由暉子「いや、普通に考えてそうなると思いますが」
揺杏「いきなり何してくれてるの!? 殴るよ!?」カァァ
爽「いやもう既に殴られて……」
揺杏「てかこんなのどこで買って来て……!」
爽「揺杏の部屋にあったから拝借したんだけど」
揺杏「ふぁ!?」
由暉子「人の物を勝手に持ち出すのはアウトだと思います」
爽「今回の作戦において借りただけだから、多少はね?」
揺杏「ちょっと!!」
爽「心配しなくてもあとでちゃんと返すって」
揺杏「そういう問題じゃないよ!?」
ほほう…
由暉子「さっきので使い方は大体分かりました。なかなか面白そうですね、これ」ブブブブ
爽「でしょ? ユキにぴったりだと思ったんだ」
由暉子「頂いたからには積極的に使わせてもらいます」
爽「アタッカー役はユキに任せるから頑張ってね」
由暉子「了解です」
揺杏「って何勝手に話進めてるの!? 使ってもいいなんて一言も……!」
爽「揺杏が持っていてもひたすら自分に使うだけ……真価は永遠に発揮されない」
爽「そう、人が武器を選ぶんじゃない。武器が人を選ぶんだ」
揺杏「カッコつけながらアホなこと言うな……!」グググ
爽「痛い痛い痛い!?」
爽「お、落ち着いて揺杏! 揺杏の武器もちゃんと用意してるから!」
揺杏「それが理由で怒ってるんじゃない!!」
爽「お前の武器はこれだ!」スッ
揺杏「……なにこれ」
爽「アイスティー」
由暉子「それのどこが武器なんですか?」
爽「ふふ、これはただのアイスティーじゃないんだ。飲んだら猛烈に眠くなる」
揺杏「……」
爽「さらにこっちのアイスティーは飲んだら猛烈な尿意が……ま、待って揺杏。私に飲ませようとしないで」
爽「ちょ、やめっ……辛い! この体格差はあまりにも……!」グググ…
由暉子「揺杏先輩、爽先輩の折檻は後にして今は作戦に集中しましょう」
サーッ!
爽「まったく、仲間割れしている暇なんて無いと言うのに」
揺杏「誰が原因だと思って……!」
爽「あとユキ、作戦じゃなくてクエストだ。間違えないように」
由暉子「はあ。ところで揺杏先輩の武器はそれだけなんですか?」
爽「いいやまだあるよー」ゴソゴソ
爽「ほい」スッ
揺杏「て、手錠とロープ……」
由暉子「揺杏先輩の武器は相手を動けなくするためのものなんですね」
爽「パーティーに大事なのはバランスだからね。由暉子はアタッカー、揺杏はサポート」
爽「体格とこれらの武器を活かしてナルカクルガの動きを封じる、それが揺杏の役目だ」
いかんなぁ…まったくいかんなぁ…
揺杏「なんか想像以上に用意周到でちょっと引くかも……」アハハ
爽「元はと言えば揺杏のお願いが発端なのに」
揺杏「それはそうだけど」
由暉子「爽先輩の武器はなんなんですか?」
爽「私は写真取ったりとかに徹するつもりだから、武器って武器は用意してないかな」
爽「サポートのサポート、みたいな感じで」
由暉子「なるほど」
爽「まあ強いて言うなら、これかな」スッ
揺杏「……ノートパソコン?」
由暉子「それがどうして武器になるんですか?」
爽「まあ狩りの時に使うから楽しみにしといてよ」フフン
爽「あ、そうそう。自分の武器の使い方は各自しっかり確認しておくように!」
由暉子「分かりました」
揺杏「私縛り方とかよく分かんないんだけど……」
爽「ぐるぐる巻いてちょうちょ結びでいいんじゃない?」
揺杏「そんな適当な」
爽「揺杏なら抱きしめるだけでも十分だと思うけど」アハハ
由暉子「今更ですが、弱らせる役は私だけなんですね」
爽「麻雀同様重要なポジションだけど頑張っておくれ」
由暉子「やれるだけのことはやります」
由暉子(成香先輩にこれを使うのが楽しみです)フフ…
揺杏(めっちゃドSな顔してる……)
爽「さて、とりあえず作戦の流れを確認しようか」
爽「まずユキの提案通り、私がチカを連れ出して―――」
なんもかんも支援
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
由暉子「……」
揺杏「爽、なんて?」
由暉子「今、誓子先輩と一緒に帰ってる途中らしいです」
揺杏「そっか。ここまでは順調ってわけだね」
由暉子「私たちの出番は爽先輩が帰って来てからですから、かなり時間は空きそうです」
揺杏「とりあえず成香が来る前に指示されたことやっとこうか」
由暉子「ノートパソコンを机の上に置いて電源を入れたまま放置……どういう思惑か分かりますか?」
揺杏「爽の考える事は奇天烈だから、私にはちょっと」アハハ
由暉子「揺杏先輩で分からないなら誰も分からないように思えます」
揺杏「私たちは別室待機で、成香を1人にするってところがミソな気がするけど……」ウーン
由暉子「……」
由暉子「揺杏先輩、誰かが部室に近付いてきてます」
揺杏「へ?」
由暉子「隠れましょう。成香先輩かもしれません」
揺杏「隠れるって言ってもどこに……え、ちょ、ユキっ……!?」
ガチャ
成香「おはようございます」
成香(あれ、誰もいないです……私が一番でしょうか……)キョロキョロ
揺杏「ゆ、ユキっ、ちょっと」
由暉子「先輩、静かにしてください。騒ぐと見つかってしまいます」
揺杏「だ、だからってこれは……」
由暉子「部室にはここしか隠れられる場所がありませんから」
由暉子「それに先輩は大きいですけど私は小さいから大丈夫です」
揺杏「なんていうか、こういう時もユキはユキだね……」
由暉子「その言葉の意味はまた後で訊かせてもらいます」
揺杏(ロッカーの中に隠れるとか漫画みたいな展開だなぁ……)
由暉子「成香先輩の様子はどうですか?」
揺杏「えっと、椅子に座って黄昏れてる、かな」
由暉子「ノートパソコンに気付いた時どんな反応をするんでしょうか」
揺杏「成香が他人の物を勝手に触るとも思えないけど……」
成香「……」ウトウト
成香(窓から差し込むお日様が温かくて気持ちいいです……)
成香(少し眠たくなってきました……)
揺杏「なんか成香眠そう……」
由暉子「寝てもらえるとここから出れるのである意味ありがたいかもしれませんが……」
揺杏「作戦的にはちょっとまずいかもだね」
由暉子「この状況も一種のトラブルですし、そう上手くは行きませんね」
揺杏「このままだと爽とも合流出来ないし、どうしたら……あ、パソコンに気付いた」
成香(ノートパソコンがあります……一体誰のでしょうか……?)
成香(電源が入ってるってことは、さっきまで誰かが触っていて……)マジマジ
成香「……」
成香「チョコレ着せ替え……?」
弱点は闇チン
成香(チョコレとは一体なんでしょうか……? 爽ちゃんの顔が画像になっていますけど……)
成香(それにどうしてデスクトップにはこのアイコンしかないんでしょうか……?)
成香(すごく気になります……)ジー
揺杏「成香、ノートパソコンに釘付けになってる」
由暉子「爽先輩は一体何を用意したんでしょうか」ゴソ…
揺杏「ちょ、ユキっ、身長的に絶対無理だから見ようとしないでっ」
由暉子「揺杏先輩、外の様子が分からない私のために状況を説明してくれませんか」
揺杏「それはいいけど、あんまり喋りすぎると見つかって……あ、成香すっごいキョロキョロしてる」
由暉子「ノートパソコンを操作しようとしているんですか?」
揺杏「たぶんそうだと思うけど……うん、マウス持ったね」
し
成香(だ、大丈夫ですよね……まだ部室には私しか来ていませんし、すぐに終わらせれば……)ドキドキ
成香(チョコレ着せ替えとは一体……)カチカチ
成香「!」
成香(これって……)
成香「爽ちゃん……?」ボソ
揺杏「爽……?」
由暉子「先輩、ここからノートパソコンの画面は見えますか」
揺杏「う、うん」
由暉子「画面には一体何が?」
揺杏「えっと、爽の画像が映ってる」
由暉子「……?」
成香(なんでしょうかこれ……何かのゲーム……?)
成香(髪型、顔、ネクタイ……それに髪色変更……?)カチカチ
成香「す、すごい……爽先輩の髪の色が変わって……」
成香(じゃあこの髪型っていうのは……)カチカチ
成香「わわ、すごいですっ……! 爽先輩がツインテールに……!」
揺杏「爽、どうやってあんなものを……」
由暉子「揺杏先輩、状況の報告を」
揺杏「えっと、爽の着せ替えゲーム? みたいなのに成香が夢中になってる」
由暉子「着せ替えゲーム?」
揺杏「へー、すごいなぁ……あんなことまで……」
由暉子「揺杏先輩、早く状況の報告」
揺杏「えっと、爽の髪型がおさげになったりロングになったり……」
揺杏「あ、黒髪ロングとか以外と似合う……」
由暉子「自分の低身長が今だけは恨めしいです」
成香(本当にすごいですこれ……誰が作ったんでしょう……)カチカチ
成香「ショートカットの爽先輩も素敵です……」ボケー
成香「偽帯さん……これって揺杏先輩の髪型で……」
ブーブー ブーブー
揺杏「!?」
由暉子「爽先輩からの着信ですね」
揺杏「早く止めないと成香が気付いて……!」
しえ
由暉子「あれだけ夢中になっているんですから大丈夫ですよ」ピッ
揺杏(だ、大胆だなぁ……)
爽『ユキ? 今戻って来たんだけどどこにいるの?』
由暉子「部室のロッカーの中です。すぐそこに成香先輩がいます」
爽『ふむふむ、なかなか追いつめられてる感じだね」
由暉子「爽先輩は今どこに?」
爽『部室前にいるよー。待機場所にユキたちいなかったら』
由暉子「誓子先輩は無事送り届けたんですね?」
爽『勿論。見たいテレビがあるとか言ってたからここに戻ってくることは無いだろう』
爽『ナルカクルガの様子はどうだ?』
由暉子「爽先輩が用意したノートパソコンに釘付けになってます」
爽『ふふ、さっそく私のトラップが功を奏したか……』
由暉子「どうしましょう? もう全員で突入しますか?」
爽『いいや、まだ機は熟していない』
爽『まず私が成香の注意を引きつけるから、その間に揺杏は脱出。ユキはその場に待機』
由暉子「揺杏先輩だけ外に出るってことですか?」
爽『ああ。私と揺杏で様々な工作を施した後、ユキには出てもらうから』
由暉子「揺杏先輩、そういうことらしいです」
揺杏「な、なんかめっちゃ緊張してきた……」
爽『いよいよ狩猟開始だ! 2人とも気を引き締めるように!』
由暉子「先輩、声大きいです」
爽『ではこれよりナルカクルガとの接触を試みる。揺杏は出るタイミング伺っといてねー』ピッ
さあ、ショウタイムだ
揺杏「タイミング伺えって言われても……絶対に見つかると思うけど……」
由暉子「爽先輩のことですから、何か作戦があるんでしょう」
揺杏「あ、そっか。成香を部室から連れ出して……」
爽「おらぁ!!」ガァン!!
「「!!?」」
爽「狩猟の時間だああああああ!!」
成香「きゃあああああ!?」
揺杏「え、なっ、えええぇ!?」
由暉子「予想以上にノープランでしたね」
爽「喰らえナルカクルガ! 音爆弾!!」シュッ
パン! パパン!! パパパパパ!!
成香「ひいいいいい!?」
揺杏「が、学校の中で爆竹鳴らすって……」
由暉子「揺杏先輩、今がチャンスです。すぐに出て雀卓の裏に隠れて」
揺杏「ええ!? そそ、そんな急に言われてもっ」
由暉子「爽先輩が暴れてる今しかないです、早く」
爽「音爆弾!」
パァン!!
成香「ひい!?」ビクッ
爽「音爆弾!」
パァン!!
成香「ふわぁぁあ!!」ビクッ
揺杏(成香大きい音苦手なのにクラッカーなんて鳴らして……)
由暉子(的確に成香先輩の弱点を突いてますね)
爽「音爆……ってさっきので品切れだった」アハハ
成香「さ、爽ちゃん……? 一体何を……?」ウルウル…
爽「ふふ、成香ぁー。今何をしていたのかなー?」
成香「えっ」ドキ
爽「そのノートパソコンで何をしていたのかなー?」
成香「そそ、それはっ……」アワワ
爽「えっちなゲームしてたんでしょ? 人のパソコン勝手に使ってえっちなゲームしてたんでしょ?」
成香「しし、してないですしてないです! えっちなゲームなんてしてないです!」
爽「ならその画面に映ってるナイスバディな私は一体なんなんだ!」
成香「こここ、これは、そのっ……」アワワワ
揺杏(なるほど、これが目的で……)
由暉子(成香先輩自身に非を作ることで抵抗力を削ぐ作戦ですか……考えましたね)
爽「まないたな私に対する当て付けかー? 可愛い顔してえげつないことするなぁ」ムニムニ
成香「ごご、ごめんなさい爽ちゃん!!」
成香「そんなつもりは一切なくてっ! あの、む、胸を触らないでっ……」
爽「成香は私をオモチャにしたんだから成香も私にオモチャにされるべきである。そうだろう?」ニヤ
成香「そ、それは……」
爽「私をこんなカオスな姿にしたんだから、そのお詫びとして成香は私のお願い1つ聞こう。そうしよう」
成香「そんなぁ……」
揺杏(これ私が出る必要あるのかな……)
由暉子(この様子だと爽先輩1人でも十分な気がしますね……)
④
ムォッ…グォフ…フハッ!
成香「わ、私、揺杏ちゃんの服は着たくないです……」カタカタ
爽「誰もそんなむごいことをしろとは言わないよ。成香が恥ずかしがり屋なのはよく知ってるからね」
成香「え……? それじゃあ私は何をすれば……?」
爽「それを決めるのは彼女に任せよう。揺杏! 出番だよー!」
揺杏(ここで!?)
成香「へ……? ゆ、揺杏ちゃん……?」
揺杏「お、おはよう成香」アハハ
成香「い、いつからそこに……」
揺杏「えっと、爽が入ってきたくらいからかな」
成香(な、なんだかすごく嫌な予感がします……)ブル…
最近落ちるの早くなってるから気をつけて
爽「私の役目はこれで終わりだ。あとは任せた」
揺杏「こんな時でも爽から渡って来るバトンはロクなものじゃないね……」
成香「あ、あの、一体何を……?」ウルウル
揺杏「えっと、私が言うのもアレだけど、なんかごめんね成香」
揺杏「私も欲求には勝てないっていうか、作ったものは着て欲しいっていうか……」アハハ
成香「や、やっぱりえっちな服を……」カァァ
揺杏「と、とりあえず、これ付けてもらっていいかな」ジャラ…
成香「ひっ……」
グォフフフフフフ
なるかちゃん可愛いよ
爽「ナルカクルガよ、恨むなら自分の可愛さを恨むのだ」
揺杏「これでお願いの件は終わりってことで、ね……?」グイ
成香「い、いやっ……やめてください、揺杏ちゃん……」ウルウル
揺杏(う……)ドキ
爽「同情を誘っても可愛いだけだぞナルカクルガ!!」
揺杏「なんか成香のこと見てると変な性癖に目覚めそうになるよ……」カチャン
成香「あ……」
爽「ふふ、捕獲成功……よくやった揺杏」
揺杏「手錠かけるだけなら爽でも出来たんじゃ……」
ねむねむ
成香「うぅ……どうしてこんなことするんですか……?」
爽「私を弄んだんだから成香も弄ばれるのが筋ってものだ」ウンウン
揺杏(ここまで全部爽の作戦通りなのがすごいなぁ……)
爽「さて揺杏。捕獲に成功したことだし、早速剥ぎ取ろうか」
成香「ふぇ……?」
揺杏「手錠かけた女の子を2人がかりで剥くって、絵的にかなりまずいと思うんだけど……」
爽「でも剥ぎ取らないと服は着せられないよ?」
揺杏「それはそうだけど……」
成香「爽ちゃん、揺杏ちゃん……私たち、友達ですよね……?」ウルウル
揺杏「うっ……」
爽「ひ、怯んじゃダメだ揺杏! ナルカクルガの罪悪感に訴える攻撃だ!」
成香「酷い事……ぐずっ、しないでください……」
揺杏「か、可愛い……でも良心が痛み過ぎて辛い……」
爽「負けるんじゃない揺杏! 剥ぎ取らないと捕獲した意味がないぞ!」
揺杏「なら爽がすればいいじゃん……私はこれ以上は……」
成香「揺杏ちゃん……」
爽「ゆ、揺杏がナルカクルガの魔眼に魅了されてしまった……」
爽「だが私はそうはいかない! 覚悟!」グイ
成香「きゃああああ!?」
コラ、暴れるなっ。大人しくしろっ。
やめてください爽ちゃん! いやっ、ダメですっ、ダメっ!
わっ、力すごいっ……この小さな体のどこにこんなパワーが……って痛い痛い痛い!?
ふおおおおおお
ふんふむふんふむふんふむ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
成香「はぁ……ぁ……!」
揺杏「当たり前だけどすごい抵抗するね」アハハ
爽「うぅ、だから言ったじゃん……1人じゃ無理だって……」ボロ…
爽「揺杏も手伝ってよー……」
揺杏「良心の呵責が……」
爽「まったく、助けもせず襲いもせずなんて中途半端なヤツなんだ」
揺杏「成香大丈夫? すっごい汗かいてるけど」
成香「助けてください、揺杏ちゃん……」
揺杏「う……」
爽「揺杏ー……?」
揺杏「ご、ごめん成香……」
成香「あうぅ……」
揺杏「あ、そ、そうだ! 成香喉渇いてない?」
成香「すごく渇いてます……」
揺杏「何か飲ませてあげるね。えっと……」キョロキョロ
爽「ほい」スッ
揺杏「あ、ありがと……」
爽「……」グッ
揺杏(何故にサムズアップ……)
成香「それは……?」
揺杏「えっと、アイスティーしかないんだけど、これでいいかな?」
成香「ありがとうございます揺杏ちゃん……」
揺杏「ほら、口開けて。飲ませてあげるね」
成香「ん……」
揺杏(赤ちゃんにミルク飲ませてあげるのってこんな感じなのかな)
成香「ぷはぁ、すごく美味しいです……」
揺杏「もっと飲む?」
成香「はい、お願いします……」
爽「ふふ……」
揺杏(爽はなんであんなに悪そうに笑って……)
揺杏「あ……」
成香「ふぅ……ありがとうございます揺杏ちゃん、すごく元気になって……」
揺杏「……」サァァ
成香「ど、どうしたんですか? 顔が青くなってますけど……」
爽「良くやった揺杏。まさかお前がそこまで考えていたとは思わなかったよ」
揺杏「ち、違う! あのアイスティーの中身のこと忘れちゃってただけで私は……!」
成香「え……?」
爽「いやもうそんな謙遜しなくていいから」
爽「味方である私まで騙すなんて流石だよー。成香に情が移ったと見せかけて一杯盛るなんて芸当、揺杏にしか……」
揺杏「違う! 違うから!?」
しえ
成香「ゆ、揺杏ちゃん……? 一体何を……?」
爽「よく聞けナルカクルガよ。今さっき揺杏がお前に飲ませたのは尿意を猛烈に催させるアイスティーなのだ」
成香「え……」
揺杏「ち、違うの成香! 私はそんなつもりじゃ……!」
成香「そ、そんな……嘘……」
爽「どうだナルカクルガよ! 信じた人間に裏切られた気持ちは!!」
揺杏「そういうこと言わないで!?」
成香「揺杏ちゃん……私、信じてたのに……」ウルウル
揺杏「」
爽「さて、これ以上抵抗を続けるならここでお漏らしすることになるけどそれでもいいのかなー?
成香「2人とも、ひぐっ、酷いです……どうして、こんなこと……」ポロポロ…
揺杏「な、成香……」
爽(わ、私もそろそろ良心が痛んで来たな……)
揺杏「ね、ねえ爽……流石にお漏らしは可哀想だと思うんだけど……」ボソ
爽「い、いや、本気でそんなことさせようとは思ってないよ? あくまで服を着させるための口実で……」
揺杏「ならもう解いてあげようよ。今の成香なら抵抗しないだろうし……」
爽「うーん……」チラ
成香「うっ……うぅ……」
爽「よ、よし。解放してあげよう」
揺杏「爽が一線を踏みとどまったみたいで安心したよ……」ハァ
爽「えっと、ごめんね成香? それすぐに取ってあげるから―――」
由暉子「なに言ってるんですか、2人とも」
「「へ?」」
由暉子「せっかく苦労してこの状況を作ったのに、どうしてそれを台無しにするんですか」
ユキチャー……
由暉子「理解できないです」
揺杏「ゆ、ユキ……」
成香「ユキちゃん……」
爽(存在をすっかり忘れて……)
由暉子「爽先輩、ここからは私の出番だと思うんですが」
爽「へ?」
由暉子「剥ぎ取れないのは体力が残ってるからです」
由暉子「弱らせる必要があるのなら、それは私の役目だったはずですが」
揺杏「え、えっとねユキ、これ以上は可哀想だから、作戦はもう終わりに……」
由暉子「可哀想だと思うのなら最初からやらなければ良かったのでは」
揺杏「う……」
由暉子「爽先輩、どうするんですか?」
爽「へっ?」
由暉子「このまま終われば成香先輩の心には傷が残ったまま、私たちは何一つ得る物が無くなることになりますけど」
爽「それはそうだけど……」
由暉子「誓子先輩めちゃくちゃ怒ると思いますよ? それはもう洒落にならないレベルに」
爽「……」ゾワァ…
由暉子「私はどうせ怒られるなら、良い思いの1つでもしたほうが良いと思いますが」チラ
成香「ゆゆ、ユキちゃん……」カタカタ
由暉子「……」フフ
揺杏(ゆ、ユキ完全にスイッチ入ってる……)
ユキちゃんサイコークマ!
はぁ。飯食って来ます
帰って来なかったら落としといて。終わる気しない
なるほどな~
追いついた
なんでこのタイミングで!
寝る前ほしゅ
まあどちらかというと俺はユキちゃんのお澄まし顔が蕩ける様を見たいですね
京スレはあんなにも保守されるのにこれは落ちていくんだろうな……
ほしゅ
ほしゅ
ほ
生きねば
ほ
ほ
ほ
保守
ほ
まだー
生きねば
ほ
ほ
あふ
生きねば
ほ
ふ
ほ
ほ
しゅ
ほ
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