優「桜が綺麗ですね」 (44)
――
春香「ゆうちゃん、いい?……いれるよ?」
優「ま、待って春香!」
春香「どうしたの?」
優「あ、えっと……」
春香「……怖い?」
優「そ、そうじゃなくて!」
春香「ふふ、隠さなくていいのに」
優「だ、だからぁ!」
春香「ごめんごめん。ちゃんと優しくするから、ね?」
優「……絶対優しくだからね」
春香「うん、絶対。いくよ?」
スッ
優「春香……んっ、痛っ……!」
春香「ちょ、ちょっとゆうちゃん暴れないで!」
優「だ、だって春香……そ、それ、やっぱりダメッ!」
春香「やっ、あぁもう危ないよゆうちゃん!」
優「も、もういいから! やめよ、ね、春香!」
バッ
春香「あっ……」
優「痛い……ちょっと中、血出たかも……」
春香「もう、ゆうちゃんが急に飛び上がるからでしょ!」
優「っていうか、別にわざわざこんなことしてもらわなくてもいいよ、やっぱり」
春香「だってゆうちゃん一人じゃできないでしょ?」
優「耳かきくらい自分でできるよ!」
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あ
春香「血は出てないみたい。よかったぁ……」
優「よかった、じゃないよ!まったくもう~」
春香「ゆうちゃんが暴れなければちゃんと耳かきできたのになぁ」
優「別に頼んでないもん! 元はといえば春香がそんなこと言わなきゃこんなことにはならなかったよ!」
春香「そ、そんな大げさな……」
春香(確かに私が半ば強引に誘ったんだけど……)
――
―
春香「ゆうちゃん、こんにちは!」
優「春香! どうぞ~!」
春香「おじゃましまーす!」
優「あ、そいえばね。今日はお姉ちゃんいないんだー」
春香「えっ? そ、それってつまり……」
優「? ……あっ!! ち、違っ! 別にそういう意味で言ったんじゃなくって!!」
春香「私としたことが……まさかゆうちゃんの方から誘われるとは思ってなかったよ……」
優「だから違うって言ってるじゃんもおぉ~!!!」
ふしだらな想像をしてしまった
春香「まあまあ抑えて抑えて。そうとわかればいつでもできるってことだし!」
優「むぅ……春香はいつもそれだよね……」
春香「えー! そういう言われ方されるとちょっと違う気がする」
優「違くないよ!」
春香「じゃあゆうちゃんはしたくないの?」
優「えっ? あ、それは……だって……」
春香「ふふっ、ごめんごめん。ゆうちゃんも、実は大好きなんだもんね♪」
優「お姉ちゃん帰ってこないかなー」
春香「ゆうちゃんごめんなさいー!!」
優「それでね、ふぁ……」
春香「あれ? ゆうちゃん、眠くなっちゃった?」
優「何言ってるの、全然眠くなんてないけど……」
春香(今にも倒れそうなゆうちゃんも可愛い……!)
春香「もー無理しないで寝ていいよ?」
優「でも……それじゃ春香が」
春香(ゆうちゃん、私の心配を……! 私はゆうちゃんの寝顔が見られればそれで……)
春香(というかむしろ一緒に寝ちゃおうかな。でも、あんまり眠くないし、なら膝枕とか? ……膝枕?)
春香「膝枕……膝枕ぁ!!!」
優「うわぁあ! な、何さいきなり!」
春香「膝枕だよ! ひ・ざ・ま・く・ら!」
優「膝枕って……な、何言ってるのさ!」
春香「えーだって眠いんでしょ、ゆうちゃん? ほらほら、遠慮しないで!」
優「い、いいよ別に! 今の春香の大声で眠くなくなっちゃったもん!」
春香「そんなぁ……あっ! ならちょっと待ってて! えっと……ほらこれ!」
優「……なにそれ」
春香「耳かきだよ耳かき! ね?」
優「いや、ねじゃなくてさ」
春香「ゆうちゃんは私の膝枕嫌なの?」
優「別に嫌じゃないけど……」
春香「ならいいでしょ! ほらほら!」ポンポン
優「……うー」
春香「あっ、もしかしてゆうちゃん……耳かき苦手?」
優「へっ!? そ、そんなわけないでしょ!」
春香(うわー盲点だったなー)
春香「そっかそっかー、それなら仕方ないよねぇ」
優「っ~~!!」
ポスッ
春香「えっ?」
優「す、するんでしょ! やりなよ!」
春香「あっ、えっと……は、はいっ!」
春香(ど、どうしよう……ゆうちゃんの頭が、私の膝にぃ……)
ギュッ
優「……」
春香「ちょ、ちょっとゆうちゃん。そんなに怖がらなくても」
優「怖がってないし」
春香(思いっきり目閉じて、私にしがみついちゃってますが)
春香「なら、もう始めちゃうね」
優「……」プルプル
春香「ゆうちゃん、いい?……入れるよ?」
優「ま、待って春香!」
―
――
春香「あれ? でもよく考えてみると始めはゆうちゃんからのような……」
優「何か言った?」
春香「いえ、何も」
優「……! あ、それなら交代しよ春香! 今度は私が耳かきしてあげる!」
春香「え、えぇ!! い、いいよ私は! っていうかゆうちゃんできるの!?」
優「もー! また馬鹿にして! できるよ! やってやろうじゃないの!」
春香「威勢はいいけれど……」
春香(でも、ゆうちゃんの膝枕も……いいかも)
春香「じゃあ、お願いしよっかな」
優「ふふん、任せてよ!」
ポスッ
優「っ……」ピクッ
春香「ゆうちゃん、どうかした?」
優「な、何でもないよ! 春香、早く横向いて」
春香(ゆうちゃんの太もも柔らかい……本当に寝ちゃいそう)
優「いい、春香? 入れるよ?」
春香「うん、いいよゆうちゃん」
優「ん、しょ……」
春香「……ん」
優「どう、かな……?」
春香「うん、ゆうちゃん思ったよりうまいね」
優「思ったよりって何さ!」
春香「あっ、痛っ!」
優「あっ! ご、ごめん春香! 大丈夫……?」
春香「う、うん平気。ちょっと触れただけだから」
優「ごめん、ちゃんと気をつけるから」
春香「うん」
カリカリ
春香(さっきより優しくて、なんだかくすぐったい感じ……それに、ゆうちゃん一生懸命覗いてるから、ちょっとだけ息が耳にかかって……)
春香「んっ……」
優「は、春香?」
春香「えっ? あっ、ち、違うの! 気にしないで!」
優「う、うん」
優(春香、なんか変な声……そういえばさっきからもじもじしてるし、トイレかな……)
優「春香、その……大丈夫?」
春香「えっ? 平気だよ、ゆうちゃん」
優(なら、いいけど……さっきから春香の髪が足に擦れてくすぐったい……それに少し痺れてきて……)
優「んっ……」
春香「えっ?」
優「あっ、な、なんでもないよ!」
春香「う、うん……」
春香(ゆうちゃんの声……なんだろ、トイレ……じゃないよね)
春香(眠くなってきちゃったけど、ゆうちゃんの声聞いたら……)
優(そういえば春香、すごく近い……キスしてる時の方が近いのに、変な感じ)
優(あれ……春香の顔見てたら、ドキドキしてきちゃった……)
春香「……ゆうちゃん」
優「えっ!? な、何春香?」
春香「耳かき、ありがとう。そろそろいいかな」
優「う、うん」
春香「……足痺れてない?」
優「だ、大丈夫だよ」
春香「本当?」
優「……」
春香「そうだよね。でも、もうちょっとだけこうしててもいい?」
優「え? う、うん」
春香(……こうやってゆうちゃんから見下ろされたことって、あんまりないなぁ)
優(こうしてると……春香をだっこしてるみたい……)
トクン
春香「……ゆうちゃん」
優「春香……」
スッ
春香(……あれ?)
優「……」プルプル
春香「あっ!」
春香(確かにこの体勢じゃ届かないよ!)
春香「ご、ごめんゆうちゃん!」
優「……」カアァ
春香「も、もう一回! 次は大丈夫だから、ね?」
優「もう……春香がすればいいじゃん」
春香「私よりゆうちゃんの方が柔らかいし、それに。今日はゆうちゃんに見下ろされたい気分なの」
優「……私も」
春香「見下ろしたい?」
優「見下ろすっていうか……いつもの仕返し」
春香「……わかった」
優「……」
春香(そっか、ゆうちゃんそんな風に思ってたんだね。ふふっ……)
春香(膝枕されていた私は少しだけ上体を上げて、ゆうちゃんに近づいた)
春香(できるだけゆうちゃんが辛くないように。でもきっと苦しいと思う)
チュッ
春香「ん……」
優「はるかぁ……」
春香「ゆうちゃん……」
優「ん……はぁ……」
優(ドキドキ、止まんないけど……もう……)
優「もう、無理!」バッ
春香「えっ? わぁあ!」
ドン
優「あっ! は、春香ごめん!」
春香「い、イタタ……大丈夫だよ、私こそごめんね、ゆうちゃん。前かがみでするの、辛かったでしょ?」
優「辛かったけど……」
春香「仕返し出来た?」
優「ま、まだこれからだもん」
春香「……わかった」
優「……」
春香(そっか、ゆうちゃんそんな風に思ってたんだね。ふふっ……)
春香(膝枕されていた私は少しだけ上体を上げて、ゆうちゃんに近づいた)
春香(できるだけゆうちゃんが辛くないように。でもきっと苦しいと思う)
チュッ
春香「ん……」
優「はるかぁ……」
春香「ゆうちゃん……」
優「ん……はぁ……」
優(ドキドキ、止まんないけど苦し……もう……)
優「もう、無理!」バッ
春香「えっ? わぁあ!」
ドン
優「あっ! は、春香ごめん!」
春香「い、イタタ……大丈夫だよ、私こそごめんね、ゆうちゃん。前かがみでするの、辛かったでしょ?」
優「辛かったけど……」
春香「仕返し出来た?」
優「ま、まだこれからだもん」
春香(そういってまだ顔が赤いゆうちゃんが寝そべってる私に重なるようにして)
優「……まだ私の方が上」
春香「仕返しって、あとどれくらいされちゃうのかな……」
優「……多分、今日中には返しきれないよ」
春香「じゃあ私が代わりに……」
優「そ、それじゃあ意味ないじゃん!」
春香「なら頑張って返して?」
優「もぉ……」
春香「ゆうちゃん……」
優「……絶対ギブアップさせる」
春香(でも、今日のゆうちゃんは確かにいつもより積極的で、私が息切れするまでずっとキスしてた)
春香(いつもなら言わないようなことを、ゆうちゃんはまるで小悪魔みたいに)
優「さっき、前かがみでしてたとき、苦しかったけど……その時のほうが、ドキドキしたよ……」
優「だから春香も……もっと……」
春香(そんなこと言われただけで、充分窒息しちゃいそうなのに……)
春香「ゆうちゃ……も、ダメ……」
優「春香らしくないよ……もっと、もっとしよ……?」
春香(私は本当に、それからずっと、ずっと)
春香(ゆうちゃんに仕返しされ続けて。それで……)
――
優「……」
春香「今日のゆうちゃん、すごかったね」
優「な、なんでそんなにさらっと言えるのさ!! 春香のデリカシーのなさは異常だよ!」
春香「してるときはあんなに大胆だったのにー?」
優「む、むぅ……」
春香「膝枕効果、かな」
優「……」
春香「それならこれからは、ゆうちゃんにしてもらいたい時は膝枕してもらえばいいんだ!」
優「し、しないし! もう返し終わったから!」
春香「返し終わったんだ? それじゃあ私がまた……」
優「あ、う……」
春香「……嫌?」
優「……そんなわけないでしょ」
チュッ…
――
―
―――
お読みいただきありがとうございます
桜trickSSということでどうしようかなと思いつつとりあえず思いついたネタを書いてみました
まだ溜まっているネタをちょこちょこ投下しながらも、できればアイデアをいただきたいなと思っております
キーワードなりシチュエーションなりを書き込んでいただければ妄想も膨らむと思いますので
できるだけ定期的に、かつ投下する際には一段落毎に終わらせていきますのでそのつもりで読んでいただければ
ちなみにスレタイはアイマスとの区別をつけるために原作から抜粋したセリフですので特に深い意味はありません
また、基本的には原作準拠の春優しか考えておりませんが他カプが欲しい、もっと深い描写が欲しいなどの意見も歓迎です
長々説明になってしまいましたがどうぞ長い目で見ていただければ幸いです
――――
とてもよかった……
乙
春優のような完成されたカプを崩すのはありえない
楓ゆずがあればありがたい
レスありがとうございます
カプの話は確かに誤解が生じるような書き方をしてしまいましたね
もちろん作品が作品ですから例えば優をしずくちゃんとくっつけたりなんてことはしませんよ
ただヤキモチをやかせる引き合いに出してみたりはするかもしれない、ということと
単純にそれぞれ出来上がっているカップリング、コトしずや楓ゆずやら、会長と…等で書いたりはするよということで
万が一ifとして春香、もしくは優がそれぞれ別の子とくっつく…という話を書く場合は別のスレを立てますのでご安心を
本家は超えられませんが妄想を爆発させながら春優のベタ甘を堪能していきたいと思っております
なんというスレを開いてしまったんだ・・・
ニヤニヤしつつ癒される
砂糖吐くくらいの甘いやつを頼みます
よかった
待望の桜Trickのss楽しみ
別に原作通りのカプにこだわらなくてもいいし1の好きなように書いて
いいねいいね
次回作も期待してる
――
優「やっほーはる……うわぁあ!!」
ドターン
春香「おかえりゆうちゃあああん! 会いたかったよぉ……!!」
優「お、重いよ春香ぁ! わかったからどいて!」
春香「だってぇ……1週間も会えなかったんだよ?」
優「仕方ないでしょ! でもその代わりちゃんとお土産買ってきたんだよ」
春香「本当!? やった、ゆうちゃんのお土産~♪」
優「えっと、ちょっと待ってね」
春香「うん! でも、私にはゆうちゃんが帰ってきてくれたことが一番のお土産かな~」
優「またさらっと恥ずかしいことを言う……」
春香「じゃあゆうちゃんは私に会いたくなかったの?」
優「そ、それは……じゃん」
春香「えっ、なぁに? 聞こえないよ?」
優「も、もー! 聞こえてるでしょ絶対!」
春香「うんうん、そうだよね~、私のためにお土産買ってきてくれたんだから、会いたかったんだよね♪」
優「わ、悪い!」
春香「そんな滅相もない!」
優「あんまり変なこと言うならお土産あげないから!」
春香「そんなこと言わないでよゆうちゃーん!」
春香「それで、お土産って?」
優「えっとね、なんかぶどうがおいしいところなんだってー。だからクッキーと~」
春香「うわぁ、おいしそう! ぶどうかぁ~……」
――
春香「ねぇゆうちゃん、このぶどう半分こしない?」
優「うん、いいよ!」
春香「それで、こうやって食べるの」
優「えっ……そ、そんな、普通に食べればいいじゃん!」
春香「ダメ?」
優「う、うぅ……わかったよ」
春香「どっちが沢山食べられるか、競争だよ♪」
春香(ひと房のぶどうを持ったまま、私とゆうちゃんは一粒ずつ房から直接)
春香(お互いの顔が近くて、ドキドキしちゃって、ぶどうの味がわかんなくなるくらい……)
プチッ パクッ プチッ
春香(だんだん実がなくなっていくと、その隙間から口を開けてぶどうに近づいてくるゆうちゃんが見えて、またドキッとする)
春香(目が合うと、表情でわかる。ゆうちゃんも、すっごくドキドキしながら、ぶどうをついばんで……そして、気がついたら最後の一個)
優「あっ……は、春香にあげるよ」
春香「い、いいよ。ゆうちゃんが……あっ、えっと、それじゃあ……」
プチッ……スッ
優「えっ……あ、ぅ……」
春香(最後の一粒をくわえたまま、私はゆうちゃんに近づいて)
春香「ん……」
優「あむっ……」
春香(お互いの口の中で、ぶどうの皮が少しずつむけていくのがわかって)
春香(皮ごと食べられるぶどうだけど、私たちはのどにつまっちゃいそうになりながら、ぶどうの実と皮を渡しあって)
春香(だんだん苦しくなって、どちらともなくぶどうを飲み込むと、私たちは目を開けて、見つめ合った)
春香「……ぶどう、おいしかったね」
優「う、うん……」
春香「……もっと食べたい」
優「えっ、でも……んっ……」
春香「ちゅ……ん……ゆうちゃん、ぶどうみたい……」
優「はるかも……」
――
春香「ぶどう狩りにいこうゆうちゃん!」
優「行ったばっかりなんだけど……」
春香「どうして誘ってくれなかったの!!」
優「親戚の家に行くついてだったんだもん!」
春香「惜しいことをしたなぁ……」
優「春香が何考えてるかわかんないけど……あとこれ、ぶどうのジュースも買ってきたんだよ」
春香「わぁ、綺麗! あっ、それじゃあ私コップとってくるね!」
優「うん、ありがと!」
春香(しかし、ゆうちゃん達だけでぶどう狩りに行ったことで、このあと恐ろしいことが起こるとは、この時まだ知る由もないことで……)
優「春香、私がついであげるよー!」
春香「本当!? じゃあお願いしちゃおうかな」
優「任せなさい!」
トトトト…
優「それじゃあ乾杯!」
春香「かんぱーい!」
春香(それはゆうちゃんが買ってきたぶどう尽くしのお土産を食べながら、おしゃべりしてたときのこと)
優「ねぇ春香……暑くない?」
春香「えっ? 私はそんなに暑くないけど……冷房強くする?」
優「ううん、大丈夫……」
春香「そう? 無理しないで言ってね?」
優「……春香は暑くないんだ」
春香「一応冷房入ってるし……どうかした? 具合悪いとか……」
優「……実はね、このジュース、ワインなんだ~」
春香「ワイン……ワイン!? ちょ、ちょっとゆうちゃん、どうしてそんな!」
優「春香がいつも子供扱いするから、それにまるでジュースみたい!って話してたし」
春香「でもアルコールはアルコールだよぉ! ど、どうしよう……お水?」
優「いらないよ春香、ちょっと暑いだけだしきっと大したことないって」
春香「でも……」
春香(そう言われてみれば心なしかゆうちゃんの顔が赤い気がする……)
春香「やっぱり私お水取ってくるね!」
春香(そういえばゆうちゃん、ジュース……っていうか、ワイン注ぐとき楽しそうだったような……)
春香(言われてみれば甘すぎなくて、飲みやすかったし……ちゃんと確認しなかった私のバカ!)
春香(でも、私も結構飲んでる気がするけど、何もないし……アルコールに強いのかなぁ……それともこれから?)
春香(と、とにかくゆうちゃんには早くお水を……)
春香「お待たせゆうちゃん! ……って」
優「……すー、すー」
春香「……もー、ゆうちゃん起きて! お水飲まないと危ないってば!」
優「大丈夫だよぉ……むにゃむにゃ……」
春香(さっきより顔赤いし、完全によっぱらちゃってる……コップに入ってるジュースももうないし、また飲んじゃったんだ……)
春香「寝てるなら……大丈夫かなぁ……でも、やっぱり……」
春香「えっと、ぶどうを使った100%の……ノンアルコールワイン? ……あれ?」
春香(”これはワイン風に調整したアルコール0%飲料ですので、お子様でも飲めますが、飲酒を誘因する恐れがあるので……”)
春香「つまり……ゆうちゃんの勘違い?」
春香(なんだぁ、よかった……もう、ゆうちゃんったらびっくりさせないでよ!)
優「んー……」
春香(これはいわゆる場酔いというか、そういう感じなのかな……とにかく)
春香「ほらゆうちゃん、起きて! ワインじゃなかったよ、これ!」
優「もぉ、大丈夫だってばぁ……」
春香(はぁ……ただでさえ起きないゆうちゃんが酔っ払っちゃったらこうなっちゃうよね……)
春香「……とりあえずコップ片付けちゃおう」
スッ…
春香「えっ? な、何? ゆ、ゆうちゃん!? あ、危な、きゃああ!!」
ドシーン
春香「い、いたた……ひゃっ!! ゆ、ゆうちゃ……」
優「……」
春香(私が立ち上がろうとしたとき、不意に背中に重みを感じて思わず倒れ込んでしまった)
春香(仰向けに倒れて目を開けると、そこにはゆうちゃんが私を覗き込むように覆いかぶさっていて)
春香(でも……それはいつもと雰囲気が違うっていうか、顔が赤いのはこういうときいつもだけど……)
春香「ゆ、ゆうちゃん、起きたんだ? えっと、ね。さっきのジュースは、ワインじゃな……んっ……!」
優「……ちゅっ」
春香「ん……ぷはっ……! ゆ、ゆうちゃん!?」
優「……はるかぁ」
春香「は、はいっ……」
ピトッ
春香「へっ……!?」
優「春香は今から、何もしちゃダメだよ」
春香「な、何言って……」
優「私がいいよ、って言うまでずっと目瞑ってて」
春香「え、と……ひゃぁあ!」
春香(半分しか開いてないゆうちゃんの目。でも、表情はまるで私を誘ってるみたいに、攻撃的な……)
春香(立てた人差し指をそっと私の唇に当てて、微笑んだゆうちゃん……)
ゾクゾクッ
春香(強気な……それも、こんな風にゆうちゃんの方から攻めてくることに……私は何かに目覚めてしまいそうで)
春香「だ、め……ゆうちゃ……んっ!!」
優「声も出しちゃダメだよ、春香……」
春香(いつもなら対抗するのに、したいって思うのに)
春香(ゆうちゃんは私の顔と首にひたすらキスしてきて)
春香「んっ……んん……」
優「ちゅ……ぺろっ……」
春香「ひゃぁ……ゆう、ちゃ……」
優「んむ……ちゅ……」
春香(それだけじゃない。私が必死に耐えてるのを見て、きっと笑ってる)
春香(少し間を開けてから、私の唇をそっと舐めたりして、反応を楽しんでる)
春香(それなのに、今は何故か、ゆうちゃんにされるがままでいたいって思ってしまってる)
春香(酔っ払って、というか酔っ払ったつもりのゆうちゃんに、このままだと溺れてしまいそう……)
春香(でも……もうそろそろ限界……)
春香「ゆうちゃ……も、やめ……」
優「ん……?」
春香「私も……私もキスしたいよぉ……」
優「……春香は甘えん坊だね」
春香「お願い……ゆうちゃん……」
優「……いいよ」
春香(いつもなら対抗するのに、したいって思うのに)
春香(ゆうちゃんは私の顔と首にひたすらキスしてきて)
春香「んっ……んん……」
優「ちゅ……ぺろっ……」
春香「ひゃぁ……ゆう、ちゃ……」
優「んむ……ちゅ……」
春香(それだけじゃない。私が必死に耐えてるのを見て、きっと笑ってる)
春香(少し間を開けてから、私の唇をそっと舐めたりして、反応を楽しんでる)
春香(それなのに、今は何故か、ゆうちゃんにされるがままでいたいって思ってしまってる)
春香(酔っ払って、というか酔っ払ったつもりのゆうちゃんに、このままだと溺れてしまいそう……)
春香(でも……もうそろそろ限界……)
春香「ゆうちゃ……も、やめ……」
優「ん……?」
春香「私も……私もキスしたいよぉ……」
優「……春香は甘えん坊だね」
春香「お願い……ゆうちゃん……」
優「……いいよ」
春香(いつもなら対抗するのに、したいって思うのに)
春香(いつもからは想像できない、意地悪なゆうちゃんの前では私の頭は真っ白になって)
春香「んっ……んん……」
優「ちゅ……ぺろっ……」
春香「ひゃぁ……ゆう、ちゃ……」
優「んむ……ちゅ……」
春香(ゆうちゃんは私の顔と首にひたすらキスしてきて)
春香(それだけじゃない。私が必死に耐えてるのを見て、きっと笑ってる)
春香(少し間を開けてから、私の唇をそっと舐めたりして、反応を楽しんでる)
春香(ちょっと悔しい。それなのに、今は何故か、ゆうちゃんにされるがままでいたいって思ってしまってる)
春香(酔っ払って、というか酔っ払ったつもりのゆうちゃんに、このままだと溺れてしまいそう……)
春香(でも……もうそろそろ限界……)
春香「ゆうちゃ……も、やめ……」
優「ん……?」
春香「私も……私もキスしたいよぉ……」
優「……春香は甘えん坊だね」
春香「お願い……ゆうちゃん……」
優「……いいよ」
春香(いつもなら対抗するのに、したいって思うのに)
春香(いつもからは想像できない、意地悪なゆうちゃんの前では私の頭は真っ白になって)
春香「んっ……んん……」
優「ちゅ……ぺろっ……」
春香「ひゃぁ……ゆう、ちゃ……」
優「んむ……ちゅ……」
春香(ゆうちゃんは私の顔と首にひたすらキスしてきて)
春香(それだけじゃない。私が必死に耐えてるのを見て、きっと笑ってる)
春香(少し間を開けてから、私の唇をそっと舐めたりして、反応を楽しんでる)
春香(ちょっと悔しい。それなのに、今は何故か、ゆうちゃんにされるがままでいたいって思ってしまってる)
春香(酔っ払って、というか酔っ払ったつもりのゆうちゃんに、このままだと溺れてしまいそう……)
春香(でも……もうそろそろ限界……)
春香「ゆうちゃ……も、やめ……」
優「ん……?」
春香「私も……私もキスしたいよぉ……」
優「……春香は甘えん坊だね」
春香「お願い……ゆうちゃん……」
優「……いいよ」
春香(いつもなら対抗するのに、したいって思うのに)
春香(いつもからは想像できない、意地悪なゆうちゃんの前では私の頭は真っ白になって)
春香「んっ……んん……」
優「ちゅ……ぺろっ……」
春香「ひゃぁ……ゆう、ちゃ……」
優「んむ……ちゅ……」
春香(ゆうちゃんは私の顔と首にひたすらキスしてきて)
春香(それだけじゃない。私が必死に耐えてるのを見て、きっと笑ってる)
春香(少し間を開けてから、私の唇をそっと舐めたりして、反応を楽しんでる)
春香(ちょっと悔しい。それなのに、今は何故か、ゆうちゃんにされるがままでいたいって思ってしまってる)
春香(酔っ払って、というか酔っ払ったつもりのゆうちゃんに、このままだと溺れてしまいそう……)
春香(でも……もうそろそろ限界……)
春香「ゆうちゃ……も、やめ……」
優「ん……?」
春香「私も……私もキスしたいよぉ……」
優「……春香は甘えん坊だね」
春香「お願い……ゆうちゃん……」
優「……いいよ」
――
>>29-33
更新エラーによる連続投稿です失礼しました
読み辛くなり申し訳ありません
――
ドクン ドクン
春香(やっぱり、今日はいつも以上にキスも大胆で)
春香「ん……ふぁ……」
優「ちゅ……ん……」
春香(私はまるで勝てそうになかった)
春香(真っ白だった頭の中に、想像してたぶどうの味がゆっくり広がってきて)
春香(びっくりするくらい、緊張してる。今のゆうちゃんは、それほどドキドキしてないのかも)
春香(でも、それでもいいかなって思ってしまうくらい、今の私は蕩けてしまっていて……)
ギュッ…
春香「ん……ゆうちゃん……」
優「はるかぁ……好き」
春香「うん……もっと……もっとゆうちゃんが欲しい……」
優「……うん」
春香(気がついたら私もびっくりするくらい大胆になっていて、ゆうちゃんにしがみつくみたいになりながら)
春香(お互い眠ってしまうまで、抱き合ってキスしてた)
春香(ずっとゆうちゃんが上に乗ったまま)
春香(アルコールは回ってないのに、暑くてたまらなくて……)
――
―
春香「……ゆうちゃん」
優「……」
春香「起きた?」
優「うん……」
春香「気分はどう?」
優「……まあまあ」
春香「覚えてる?」
優「……何が?」
春香「寝ちゃう前のこと」
優「……覚えてない」
春香「本当?」
優「……ワイン飲んだし」
春香「それじゃあノンアルコールだったっていうのも?」
優「……」
春香「じゃあ、全部覚えてないんだね。……ドキドキしてたのは私だけかぁ」
優「そ、そんなわけないじゃん!」
春香「ゆうちゃん?」
優「あ、う……えっと……」
春香「……ふふっ、わかってるよ」
優「わ、わかってないよ!」
春香「じゃあ、教えて?」
優「だ、だから……私も、ちゃんと覚えてる、よ……?」
春香「……よかったぁ♪」
優「春香は……嫌じゃなかったの……?」
春香「何が?」
優「私……ちょっと、変じゃなかった……?」
春香「うーん、ちょっとだけ……」
優「……その、ワインじゃないっていうのは今知ったけど」
春香(えっ)
優「春香が全然抵抗しないから、だんだん……酔いが冷めてきた、みたいになって……」
優「でも、ドキドキっていうか、もっと暑くなってきて……」
春香「……そっか」
優「……だから、全部覚えてるもん」
春香「私は……嫌じゃなかったよ? むしろ、ああいうゆうちゃんもいいなぁ、って」
優「う、うぅ……」カアァ
春香「もう、さっきまではずっと大胆だったのに!」
優「し、仕方ないじゃん!」
春香「お酒の力、だねっ」
優「……はい」
春香「ゆうちゃんは、嫌だった?」
優「えっ? 嫌じゃ、ないけど……恥ずかしいよ」
春香「私は、また見たいかな。意地悪なゆうちゃん」
優「っ~~!」
春香「またお酒の力、借りる?」
優「も、もうしないもん!」
春香「えー、もったいないなぁ。でも、次するときは……ちゃんと20歳になってからだね」
優「……うん。ねぇ、春香」
春香「なぁに?」
優「私たち……その時まで……んっ!?」
チュッ
春香「そんなの……当たり前でしょ?」
優「……うん!」
春香(なんとなくわかってた。いつも以上にゆうちゃんの鼓動を感じた。すごくドキドキして、溢れる想いがはちきれそうで)
春香(いくら酔っ払って我を忘れてても、ゆうちゃんだって……ドキドキしないはずないもんね)
春香(まあ結果オーライだったけど、本当にワインだって勘違いしてたんだゆうちゃん……)
春香「やっぱり次は私もついていくからね!」
優「え、えぇ~……?」
春香「いいでしょ! ゆうちゃんだけだと、今度こそ本当にお酒買ってきそうだもん!」
優「も、もうそんなことしないよ! これじゃあいつもと同じ……」
春香「何か言ったゆうちゃ……んっ」
優「……なら、もうちょっとだけ意地悪してあげるよ」
…ゾクッ
春香「は、はいぃ……」
春香(……やっぱり、もうちょっとだけ勘違いしてても、いいかも……なんて)
――
―
―――
途中の連続投稿申し訳ないです
次からはもう少し確認を取ってから進めようと思いますので
さて思った以上にレスが付いていて嬉しい限りです
基本的に自分が誰にも邪魔されない空間で延々とイチャコラしているのが好きなものでどちらかの自宅シチュになってしまうのですが
原作のような外や学校での危ないシチュエーションも随時描いていきたいなと思っております
では、ここまでお読みいただきありがとうございます
引き続き意見要望歓迎ですのでどうぞよろしく
―――
おつ
とてもいい
いいですわ~
続ききてたのか
乙乙
待ってる
このSSまとめへのコメント
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