恭介「僕の手はもう二度と動かない。奇跡か、魔法でもない限り治らない!」
さやか「あるよ!」
恭介「えっ!?」
さやか「魔法は無いけど、奇跡ならあるんだよ!」
さやか「奇跡を生む天才外科医ブラックジャック先生なら恭介の手を治せるはず!」
アッチョンブリケ!
さやか「ブラックジャック先生に払うお金を用意して!QB!」
さやか「あのー、あたし美樹さやかっていいます。ブラックジャック先生ならどんな怪我や病気でも治せるって聞いてここまで来ました!お願いです恭介の手を治してください!」
BJ「あー美樹さやかっていったかな、お前さんそうやって何の説明もなくただ治して下さいって言われても困るんだがね」
さやか「あー確かにそうでしたねー。ごめんなさい、あたし恭介の手が治るかもと思ったら興奮しちゃって。順を追って説明しますね」
さやか「恭介っていうのは、神童と呼ばれるほど将来を期待されていたヴァイオリニストでした。だけどある時、交通事故で片手が動かなくなってしまったんです」
さやか「それでも最初はお医者さんからは治ると言われて治療をし続けていました。なのに、つい先日先生からもう治る見込みはないって…」
さやか「お願いです!もうブラックジャック先生にしか頼れないんです!だから…」
BJ「ふむ、ところで君とその恭介ってのはどういう関係なんだ?」
さやか「え!」
どうせちんぽしごくだけの糞ガキの手なんて粉々に砕け
BJ「そこまで必死になるんだ、よっぽど大切な人なんだろうな」
さやか「えーと///幼なじみです、そうただの幼なじみなんです!」
BJ「なるほど…。じゃあ、お前さんはその幼なじみのために2000万払えるか?」
さやか「に、2000万!!!!」ガビーン
さやか「えーと何個か桁が多いなあ…。み、耳が悪くなったのかなー…。に、2000円の聴き間違いですよねー」
BJ「お前さんの耳はどこも悪く無い。それに普通の病院で手術するとしても2000円では絶対無理だな」
さやか「2000万なんて値段、普通ありえませんよ!」
BJ「あいにく私は無免許医なんでな。保険も効かないし手術も法外な値段になるんだ」
さやか「ち、ちょっとこれは恭介のご両親にも聞いてみないと…」
BJ「私は恭介の両親がどうとか聞いてるんじゃない。さやか、おまえさんが払えるかどうかって聞いてるんだ」
さやか「そんなあ、中学生がどうやったって払える額じゃないよー!銀行に強盗しろってでも言うんですか?」
BJ「まさか。私も今すぐ払えるとは思っていない。さやかが大人になってから少しずつ払ってくれればいい。いわゆるローンってやつだ」
さやか「2000万となると、何年かかるんだろ…」
これはよさげ
期待する
続けて
さやか「少し、考えさせて下さい…」
さやか(手が治らないと知った時の恭介、今にも死んでしまいそうな顔してたな…。もしかしたら自殺してしまうこともあるんじゃ…)
さやか(やっぱり恭介の事を考えたら2000万なんて安いもんだよ!)
さやか「…わ、わかりました先生!あたしも覚悟を決めます!」
さやか「2000万円払います!」
BJ「その言葉が聞きたかった!」
ブラックジャックの家
恭介「さやか、ほんとうに治るの?また、ぬか喜びさせられるんじゃないかって凄く心配だよ」
さやか「大丈夫だよ恭介!絶対に治るから!」
さやか(…あたしだって凄く心配だよ!)
>>11
これってブラックジャックの名ゼリフだよな
>>13
な
内職の小遣いばーちゃんの回でしょ?
BJ「それでは手術を開始する」
ピノコ「ちぇんちぇー。待合室にいら女の子ってこの上條恭介って子の恋人さんやの?」
BJ「ピノコ、手術中だぞ、集中しろ」
BJ「注射器」
ピノコ「あい」
BJ「メス」
ピノコ「あい」
正しくは「それが聞きたかった」だっけ?
ブラックジャック先生なら運がよければタダでやってくれるよな
仁美が全部肩代わりして終わりでよろ
…1時間後
さやか(神様、仏様、BJ先生…どうか、恭介の腕を治して…!)
BJ「ふぅ…」
さやか「先生!手術は?手術は成功したの?」
BJ「ああ…成功だ」
さやか「…」
さやか「やったー!!ありがとうございます!本当にありがとうございます先生!」
BJ「手は治ったが、前のように動かすには長くきびしいリハビリが必要だ。おまえさんが頑張って支えてやれ」
さやか「はい!」
>>17
あいつロリショタ大好きだからな
中学生なんか余裕で射程圏内
支援
ブラックジャックはなんやかんやで以来主が払わずに逃げることもしばしばあるらしい
まぁ普通は何千万なんて金、即金じゃ用意出来んもんな
どうしてもローンが後日払いになる
その間に逃げれば勝ちやし、ブラックジャックなら逃げた相手を追い詰めてまでは回収しないだろ
数週間後
恭介「おはようさやか!」
さやか「もう学校に来ても大丈夫なの恭介?」
恭介「うん、大丈夫だよ。それにBJ先生が手を前のように動かすようにするには、生活を怪我する前の生活に戻して、手を慣れさせた方がいいって言ってたんだ」
さやか「そっかー(なんか、こうしていっしょに登校するのなんて久しぶり///)」
仁美「お久しぶりです上條くん。もう退院なさったんですの?」
恭介「久しぶりだね志筑さん。今日から学校に行くんだ」
仁美「そうですの…」
原作っぽくそこは死んどけよ、恭介
放課後
さやか「仁美が相談事なんて珍しいね。それで…話って何?」
仁美「恋の相談ですわ。私ね、前からさやかさんに秘密にしてきたことがあるんです」
さやか「え?」
仁美「ずっと前から…私…上條恭介君のこと、お慕いしてましたの」
さやか「そ、そうなんだ。あはは…まさか仁美がねえ。あ、なーんだ、恭介の奴、隅に置けないなあ…」
仁美「あなたは私の大切なお友達ですわ。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの」
仁美「上條君のことを見つめていた時間は、私よりさやかさんの方が上ですわ。だから、あなたには私の先を越す権利があるべきです」
仁美「私、明日の放課後に上條君に告白します」
仁美「丸一日だけお待ちしますわ。さやかさんは後悔なさらないよう決めてください。上條君に気持ちを伝えるべきかどうか」
さやか「…」
さやか(仁美の目、真剣だった…。仁美の言ってた事は冗談なんかじゃない…)
これ毎回思うんだが…
恭介は彼女が出来れば誰でもよかったのか それともわかめが好きだったのかどっちなんだろうか?
わかめ>さやか なんだったら告白の順番は関係なかったよな?
さやか(仁美が告白したら恭介はどう返事するのかな。恭介と仁美が仲が良かったなんて話も聞かないし、つきあったりなんかしないよね?)
さやか(でも、もしかしたらって事もあるし…)
さやか(そうならないためにもあたしが先に告白すれば…)
さやか(ううん、そんなのできないよ!もし断られたら…今の関係まで壊れてしまうかもしれない…)
さやか(だ、大丈夫だよ。恭介はヴァイオリン一筋だから、女の子に興味がないはず…)
さやか(…)
さやか(自分でこんな事言ってむなしくなってきた…)
さやかの神経移植する似たようなSSあった気がする
2日後
恭介「…でね、志筑さんに告白されちゃったんだ」
さやか「へー…、あの仁美がねー…。恭介もまあイケメンな方だし…」
恭介「返事は、もう少し待ってもらいたいんだって言ったんだけど…」
さやか「恭介ーそれは駄目だよ…。お、女の子を待たす男子は嫌われるぞ…。それで恭介はどうすんの?」
恭介「うん、凄く迷ってるんだ」
さやか「…自分の気持ちに、素直になるのが一番なんじゃないかな?『本当の気持ちと向き合えますか?』ってやつだよ」
恭介「そうだね、さやかの言うとおりだ。決めた、僕は志筑さんの気持ちに応えようと思う」
さやか「…え!?」
さやかってほんとバカ・・・
さやか「い、良いんじゃない!あたしも親友の仁美と幼じみの恭介がカップルになるなんて…凄く嬉しいよ!」
恭介「ありがとう、相談に乗ってくれて。さやかには感謝してるんだ、いつも僕を支えてくれて…」
さやか「うん…。困った事があったらいつでもさやかちゃんを頼ってくれたまえ!なんてったってあたしは恭介の幼じみなんだから!」
さやか(今、あたしが告白したらどうなるかな…)
さやか(恭介は仁美の気持ちに応えるって言ってるんだから無理だよね…。でも、あたしが恭介の手術代を肩代わりしたって事を言えば…)
さやか「…恭介、あたし先に帰る…。ちょっと急用を思い出した…」
恭介「え…」
さやか「じゃあ…さよなら!!」
恭介「ちょっと待ってさやか!」
さやか(あたし最低だ!!手術代を払った事を盾に、恭介とつき合おうとしていた!)
さやか(あたしなんて恭介に告白する資格さえない!)
そんなこたあねえよ
さやさや……
仁美「2000万?じゃあ迷惑料と手切れ金込みでお支払いします」
BJ先生のイケメンタイムが始まるな
恭介「待って、さやか!!」
さやか「え!?」
恭介「危ないー!!さやかああ!!」
キキィ――――― ドン
ほむら「ドラえもんに頼んで過去に連れてってもらおっと!」
さやかってなんでこうもバカな娘なの……
そこが可愛いんだけど
「キャー!!」
「女の子がトラックにひかれたぞ!!」
「誰か!救急車を!」
「急患でごんす」
恭介「ああ…さやか…」
恭介「お願いですブラックジャック先生!さやかの体を治して下さい!他の医者は匙を投げてしまい、先生しかいないんです!」
BJ「手術を引き受けてもかまわないが1つだけ条件がある」
恭介「何でもします!さやかは僕の大切な親友なんです!」
BJ「手術代として2000万円もらおうか」
恭介「に、2000万!!??」ガーン!
,,, ,,,,,, : .と お. し 死. 生 人
_ = ~~ ``ヽ_,=''~´ ´~ヽ : は こ よ. に. き. 間
_= ~ ヽ : 思 が う を も. が
~=、 ミゞ、 , -彡 ヽ. : わ ま な. 自 の
~=、、、Cl~evj <e~}6)_ 、、、ミ : ん し ん. 由 の
ミ.~~ /', ゚ ;'7 ミ7ヾ~- 、 : か い て に. 生
≡ (','゚, '.人 ゝ | ヽ : ね き
`= `ー' iノ' | / |
~ーノノノノノ'
これはいい話にいく展開のはず
>>41
スパイダーはこんな所にまで現れるのか
まどかのキャラ使ってるけどBJのお約束展開だな
好きだよ
2000万って先生にしてはかなりまけてるイメージ
普通はだいたい5000万以上じゃなかったっけ
恭介は親にお願いしてすぐに払えるだろ
これからも十分に稼げるし
恭介「…さやかの両親に相談してみます」
BJ「駄目だ。おまえさんが払わなくちゃいかん」
恭介「そんな!こんなのあんまりですよ!中学生の僕が払えるわけないじゃないですか!」
BJ「今すぐ払えるなんて思ってないさ。大人になって少しずつ返してくれればいい」
恭介「いや、それでも…将来払える保障なんてないし…」
BJ「情けない奴だな。さやかはおまえさんの手を治すため2000万払うって約束したんだぜ」
恭介「え!?さやかが!!」
BJ「そうだ、恭介。おまえさんが世界一のヴァイオリニストになるって信じて」
きっと恭介は2000万を払わないって話になるよ
>>50
最低野郎ワロタ
>>27
虚淵がさやかを不幸にしたいがために付き合わせただけで特に意味はない
恭介「さやかが…僕のために…」
BJ「さあ、どうする?」
恭介「さやか…」
恭介「わかりました!将来、絶対に世界一のヴァイオリニストになってお金を返してみせます!だから、さやかを助けて下さい!」
BJ「それを聞きたかった」
BJ「ピノコ!オペの準備だ!」
ピノコ「あらまんちゅ!!」
仁美がさやかに4000万円払って終わりってオチでよろ
BJ先生の台詞が惜しかった
…数時間後
さやか「あれ?ここどこ?ベットの上?確か…あたしトラックにひかれたんじゃ…」
恭介「気がついたんだね、さやか!ここはブラックジャック先生の家だよ」
さやか「恭介!…という事はあたし、ブラックジャック先生に助けてもらったんだ…」
恭介「さやか!ごめんよ!君がこんなにも僕の事を大切に思っていてくれていたなんて!なのに僕は…」
さやか「恭介…」
ピノコ「ちぇんちぇー。あの二人うまくいくかなあ?」
BJ「さあな。私に恋愛の機微なんて全くわからん」
BJ「だが、二人はこの事がきっかけでいっしょにいられる事の尊さに気づいただろうさ。あとは二人の本当の気持ち次第だろうな」
十数年後
コンサートホール
ピノコ「演奏楽しみやね、ちぇんちぇー」
BJ「そうだな」
さやか「先生、お久しぶりです」
BJ「もしかして、さやかか?」
ピノコ「綺麗になったのよさー」
さやか「ありがとうピノコちゃん」
さやか「先生、本当にありがとうございます。先生の手術がなければ、彼はこうしてコンサートなんてできる事はありませんでした。この恩は一生忘れません」
BJ「私は、治療費を貰う契約をし、その契約どおりに手術をしただけだ。彼がここまで立派になれたのは、二人の努力の成果だ」
さやか「いいえ、そんな事ありませんよ」
ピノコ「あ!演奏がはちまる!」
支援しえーん
さやか「先生、それではまた後で」
BJ「ああ」
ピノコ「もう、ちぇんちぇーったら、あいくわらず、照れ屋さんなんだからー。感謝の言葉ぐらいしゅなおに受け取ったらゆいのにー」
BJ「本当に私は手術をしただけだ。頑張ったのはあの二人さ」
ピノコ「ちぇんちぇー、気づいた?さやかさんが薬指に指輪ちてたの」
恭介「みなさん僕のコンサートにお集まりいただきありがとうございます。僕はたくさんの方々の応援によってヴァイオリンで成功する事ができました」
恭介「特に一人の女性と一人のお医者さんの助けが無ければ、今の僕はないでしょう…。今日は、その二人のためにも演奏をしたいと思います!それでは聞いて下さい―――」
終わり
ひさしぶりによきかな
舞台袖に人影が…あれは…仁美?
演奏中の恭介に音もなく駆け寄る仁美、その手には鈍い光を放つナイフが!
乙!
良かった
乙
本編にもBJがいればマミさんもさやかも魔法少女になることはなかったのにな
乙乙乙
乙
想像以上にブラックジャックだったぞ
乙さやさや
感動した!
おつ!
さやか「先生、それではまた後で」
BJ「ああ」
ピノコ「もう、ちぇんちぇーったら、あいくわらず、照れ屋さんなんだからー。感謝の言葉ぐらいしゅなおに受け取ったらゆいのにー」
BJ「本当に私は手術をしただけだ。頑張ったのはあの二人さ」
ピノコ「ちぇんちぇー、気づいた?さやかさんが薬指に指輪ちてたの」
恭介「みなさん僕のコンサートにお集まりいただきありがとうございます。僕はたくさんの方々の応援によってヴァイオリンで成功する事ができました」
恭介「特に妻の仁美と一人のお医者さんの助けが無ければ、今の僕はないでしょう…。今日は、その二人のためにも演奏をしたいと思います!それでは聞いて下さい―――」
終わり
僕ならこうしたよ
ありきたりな>>1やなぁ
才能ないで
最後まで読んでくれてありがとうございます
BJ先生のあの名言は図書館で読んだっきりでずいぶん時間が経ってるんで自分は覚えてないんですが
ネットで調べたら「その言葉が聞きたかった」と「それを聞きたかった」の2パターンでてきました
今、単行本が手元に無いんで、どっちが正しいかわからなかったです。すいません。
どっかで読んだ回だと思ったが、あんだけ長ければ大体の話はあるよな
GJ!(´;ω;`)
いい感じにブラックジャックでよかった
乙
>>70
たしかにそういう終わり方のほうがおもしろかったな
なーんか普通の展開すぎてパクリっぽいね
ブラックジャックがiPhone買ったSSもこんな感じでハッピーエンドになるからいいね
乙!
>>70
自分で作れよks
乙
電車の中で涙出そうになった
先生ってQB見えそうだな
>>70
それじゃ本編じゃねーか
悪くないけど今更すぎるだろ
過去に似たようなの書かれてそう
知らんけど
マミ→交通事故にあったけど治しちゃう
ほむら→入院中だけど治しちゃう
さやか→恭介の手も治しちゃう
杏子→心中した家族の心も身体も治しちゃう
まどか→事故にあった黒猫も治しちゃう
なんだ余裕じゃないか
>>81
/人・ω・人\「可能性はあるね、彼の因果の総量は一般人を凌駕している」
>>70
そっちのほうがありきたりなんだよなぁ
おつーなかなかよかったよ
あとピノコのセリフに多少の違和感、ピノコなら
はちまるじゃなくてはじまゆ
さやかさんじゃなくてさやかしゃん
な気がする・・・最近呼んでなくてはっきりとは言えんが
単行本揃えてみたら?揃えて損はないはず
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