悪魔「私は美しすぎる」
悪魔「故に、たくさんの女に愛されてきた」
悪魔「故に、彼女らを素体にお前たちを生み出せた」
悪魔「しかしだ、ただ生み出してお前たちに使命を与えるのをすっかり忘れていたのだ」
黄の娘「や、やくめ、ですかぁ?」
白の娘「……ん?何の話?」
悪魔「お前たちに役目を与える。私の役に立ってもらいたいのだ」
銀の娘「ほう……つまりなんだ?アタイらに生み出してやった見返りを求めてんのか?」
黒の娘「あらあら♪私はかまわなくてよ?目的のある日々を賛美する書も歌も多いし、少し試してみたいわぁ~」
赤の娘「そう言う話ならば、わたしは他の魔女たちも呼んで来よう。それまで話は待ってくれないか、悪魔殿」
悪魔「いや、役目を与えるのはお前たち5人だけだ。お前たちは全員勇者を倒した経験があるからな。ある程度の実力が無ければ難しいことをしてほしい」
関連→すらいむ「安価 で ねこちゃんと たわむれるの」http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1384941248
なんか一気に落ちたから復帰まで暇つぶしかねて思いついた魔女さん過去話を含む何かを書くよ。
悪魔「私の趣味は知っているか?」
白の娘「嫌がらせ」
黄の娘「趣味の悪いこと」
銀の娘「鬼畜行為」
赤の娘「女コマす事だろ?」
黒の娘「身勝手に生きる事そのものが趣味みたいなものよね~♪」
悪魔「酷いな私の娘たちは!大正解だ!欲望のままに生きたいのだよ、欲望のままに!」
黒の娘「その欲望のお手伝いなら十分してきたと思いますわよ?」
白の娘「悪魔がもぐもぐした子を慰めてるうちに、あたしとかガチレズになっちゃったし」
悪魔「お手伝いと使命や役目は別物だ。そのあたりは他の魔女たちにもできる」
赤の娘「んじゃなんだ?身勝手するための下準備でもやらせる気か?」
悪魔「近いな。私の悪戯の幅を広げてほしいのだ。私は美しく賢く強い挙句に魔族も手が出せぬ爛漫たる存在だがそれでも私の思考だけでは面白いことをやりつくすのは難しいのだよ」
銀の娘「我々にあなたの思考補助をさせたいと」
黄の娘「うぅー……無理ですよぉ……だって、だって私なんて、私なんて悪魔さんの足元どころか匂いが漂う範囲にすら位置しないのにぃ」
悪魔「私はそう思わないぞ黄色よ。つまり、この時点で私と貴様の思考は違う。その違う思考から生まれる何かが欲しいのだ」
黒の娘「何かとはまた漠然としていますわねぇ」
悪魔「しかし私が欲しいのは明確なものではなく"何か"なのだよ。そのため……お前たちにはこれからこの悪魔殿を出てお前たちの興味のある物を見つけてもらう」
銀の娘「わたし達にも趣味を持てと……そういうことでしょうか?」
悪魔「そうだ。そしてその趣味の成果を私に報告してほしい。 さぁ、ゆけ、娘たちよ!お前たちの楽しみを見つけて私を楽しませろ!」
黒の娘「最終的には、あなたを楽しませることが目的となるんですのね」
赤の娘「そりゃそうだろ、だってコイツだぞ」
黒の娘「それもそうでしたわ。 あ、身支度には何を持って行っても良くて?」
悪魔「複製してやるから持っていきたいものをここにもってこい。お前たちの私物はここには存在しないからな。複製した物をくれてやろう」
~悪魔殿 表玄関~
黒の娘「みんな、最初はどこに行く気かしら?」
赤の娘「一度魔王城観光したかったから行ってくる!!おい、お前らも行こうぜ!?アタイひとりじゃさみしいしさー!!」バッサバッサ
銀の娘「まあまて、行くなら徒歩だ。全員がお前のように飛行手段を持っているわけではないぞ」
白の娘「それどころか歩く気すらないのもいるよ」
黄の娘「そ、そこはちゃんと動きましょうよ……あ、私浮遊魔法ならあるので、お掛けすることは可能ですよぉ」
黒の娘「そこに私が風の魔法で動力を与えたら全員飛んで行けるわねぇ♪銀ちゃん、それでいいかしら?」
銀の娘「手段があるのならば構わない」
赤の娘「はやくいこう!な?な?!」
黒の娘「ちょっと待ってね~。黄色ちゃん、白ちゃんと銀ちゃんに浮遊お願い。私は自分で飛行魔法を使うから」
黄色「は、はあい!いきますよー」
~魔王城~
赤の娘「たのもー!」
ゴブリン兵「ぬ?何者だ?!」
黒の娘「わたくし達は悪魔の娘ですわ。これから各所を回るので、先ずは魔界の主たる魔王様にご挨拶しようと思いまして」
銀の娘(こいつはよくこんなことがすらすらと言えるものだ)
黄の娘(うぅー……見習わないといけませんねぇ……)
ゴブリン兵「そう言うことであれば……今、謁見の許可がでるか伺ってやろう」
白の娘「……ねー、ぬっころって入り込むのはだめなの?」
銀の娘「ダメだ。すぐにばれるぞ」
ゴブリン兵「例の悪魔の娘たちと会って凶悪な者もいるようだな」
赤の娘「けどあんたらはアタイらに感謝しこそすれ、疎むことはできねーはずだぜ?」
黒の娘「平穏な治世を望んでいる現状、人間界からの勇者と呼ばれる連中の流入を防いでいるのは悪魔とその娘たる魔女たちですものね♪」
ゴブリン兵「それは流石に否定できんな」
超支援
ゴブリン兵「許可が出たぞ。案内のサキュバスについて内部を行くように」
赤の娘「よっしゃー一番乗りー!」ダッ!!
黄の娘「ま、まってぇ!?」タッ
白の娘「たのもー」のそのそ
黒の娘「うふふ、騒がしくてすみません♪ではお邪魔しますわ~」スタスタ
銀の娘「……対応感謝する。では、進ませてもらおう」スタスタ
ゴブリン兵(……一応まっとうそうな理由があったがあいつら入れちゃって大丈夫だったんだろうか……?)
サキュバス「あなた方が魔女さん方ですか。わたくし、案内役のサキュバスと申します。魔王様の元へご案内いたしますのでついてきてくださいませ」
赤の娘「他の観光は?」
サキュバス「基本的に禁止されております」
赤の娘「えぇー……おつきにでもなんでもなるから探検させてくれよー」
銀の娘「こら、城の方を困らせるんじゃない」
黄の娘「あ、あのぅ、すみません!すみません!!」
黒の娘「騒がしくてすみませんねぇ♪案内よろしくお願いしますね~」
今更だけど>>1で赤と銀間違ってた。書きため無しでだらっとやってるのでいろいろ間違ってても雰囲気で何とかしてくれるとうれしいです。
白の娘「赤色ちゃん、おぶって」
赤の娘「もうバテたかー?しょうがねーなシロは!」よっこいしょ
銀の娘(白色は空気を読んだか……妹背負ってる時は赤色は大人しいからな)
~謁見の間~
魔王「おぬしたちが魔女か」
銀の娘「お初にお目にかかります。わたしは銀色。そしてこの子達が私に近い順に赤色、白色、黄色、黒色です。名は特に持ちません。色で悪魔からは呼ばれていました」
魔王「悪魔からそなたたちの話は聞いている。娘の活躍で人間の侵攻を防いでいるから何か寄越せとな」
黒の娘「あらあら、がめついのねぇ、彼」
黄の娘「しかたないですよぉ、悪魔さんなんですから……」
白の娘「クカー」
赤の娘「白色ー、アタイによだれかかってんぞー?」
魔王「聞きしに勝る自由さだな」
銀の娘「すみません。いかんせん悪魔どのの娘なもので」
魔王「そう言われたら納得するしかないな」
銀の娘(いったいどれだけ魔王一族ふくめた魔族たちに好き勝手やっていたんだ彼は)
黒の娘「ええと、それで謁見内容としてすでに通っているとは思うのですが、わたくし達これからいろいろ旅したり勝手にすみついたりすることになりまして、その前にご挨拶に伺いましたの」
魔王「うむ、この我の世界を転覆させる以外の事ならおおよそ認めてやろう」
黄の娘「……転覆はだめなんですねぇ」シュン
赤の娘「世界丸ごとひっくり返す気あんのかよお前」
黄の娘「大地を浮かせたりひっくり返したりしたいなと思っていたから……あ、人間の世界でなら構いませんかぁ?」
魔王「……いろいろと意味合いが違う」
黄の娘「?」
黒の娘「常識の範囲でやってね、と魔王様はおっしゃっているのよ」
銀の娘「常識とはなんだ」
魔王「許可するとは言ったがいろいろ不安になるな」
黒の娘「すみません、いかんせん私たちも生まれてこのかた悪魔の言以外には自由に生きてきたもので」
黒の娘「各所に迷惑かけることは分かりきってますがうまい事魔王様に認めていただけたので安心して好き勝手出来ますわ♪」
魔王「……ほ、ほどほどにしてくれよ?」
黒の娘「ええ、少なくとも私は存じておりますし、銀色も常識の概念はあまり知らなくとも真面目なのであまりやらかさないかと思いますわ」
~魔王城外~
赤の娘「結局ロクに観光できなかったし白色のよだれでアタイのせなかがべったべただし」
黄の娘「白ちゃん、よだれ出しすぎですぅ……」ふきふき
白の娘「zzz」
銀の娘「……それで、これからどうする?わたしはここから各自で行動するのが良いと思うが」
黒の娘「私もそれが良いと思うわぁ♪好き勝手うろついてみましょう。お互いの連絡は楽にできる事だし」
赤の娘「白色どうする?」
黄の娘「お手紙書いておいて荷物と一緒に置いておきましょうかぁ?仮に誰かが連れて行ったとして、白ちゃんの行きたいところと全く違っていたら面倒ですからぁ~」
黒の娘「そうね、この子も一人で生きる力ぐらいあるはずだしそれが良いわね」
銀の娘「いや、さすがに一人でおいておくのは」
黒の娘「銀色、私達の妹の事を信じてあげましょう?」
銀の娘「そ、そういう信じるとか信じないの話なのか?」
赤の娘「白色を信じてやらないだなんて……そんなやつだと思わなかったぜ銀色!」
銀の娘「いや、わたしも白色の事は信じてやっていいと思うが寝ている子を一人でおいていくのは」
黒の娘「細かいことはいいのよ~、銀色の過保護で白色が運ばれるのになれちゃうのもどうかと思うの。だから信用してここは置いていきましょう」
黄の娘「決まりですねぇ。じゃあ、私は早速山をうごかしたりしてきますねぇ」フワッ
黒の娘「いってらっしゃーい」
黄の娘「人間の世界には、だれも住んでない島があると聞きましたぁ!そのあたりでぐちゃぐちゃしてきますう!」ピューン
赤の娘「アイツ気弱なのにやりたいことはでかいよなー。あ、アタイはとりあえず空からいろいろ見てから何するか決めることにするぜ、じゃーな!」バサッ バサッバサッ
銀の娘「……黒色はどうする気だ?」
黒の娘「そうねぇ……勇者を殺したときの感触が忘れられないから、ちょっと命知らずさんを相手して来ようと思うの」
銀の娘「ああ……殺害の感覚が忘れられないのはわたしも同じだ。わたしも最初はそうしてみようか」
黒の娘「じゃあ、私は海路側の人間のやってくるところに行くわ」
銀の娘「では、わたしは山の細い道から人が来る場所に行ってみよう」
~悪魔殿~
悪魔「……私の優秀な娘たちはバラバラにゆくことにしたか。この私が選んだ美しい女を使い私の血肉を与えてできた娘たちだ、きっと楽しい物を見つけるだろう……しかしまずは、置き去りにされた白がどうなるか見てみようか」
~魔王城中庭~
魔王子「かーしゃま!」
魔皇后「どうしたの?」
魔王子「女の子ひろった!」
白の娘「zzz」
魔皇后「あら……どうしたのかしらこの子」つんつん ぷにぷに
白の娘「ハッ やべぇ ねすぎた…… ここどこ?」
魔皇后「ここは魔王城よ」
白の娘「うん?じゃあ赤色ちゃんたちは観光中?」
魔皇后「お城の観光はやってないわよ?」
魔王子「にもつとてがみもひろった よめない」ハイ
白の娘「どーもー……ああ、こりゃねーちゃんたちあたしのこと置いてっちゃったねぇ」
魔皇后「まあ?お姉さんたちと来てたの?」
白の娘「あたしはね、悪魔の娘の白色なんだけどね、赤色ちゃんが観光に来たいっていってここにきたんだよ。魔王様へご挨拶ってことになったけど」
魔王子「とーしゃまは中にいるよ?」
白の娘「謁見の間とやらで姿みたとこはぎりぎりおぼえてる。そこでねちゃった」
魔皇后「寝ちゃったからって置き去りなんてひどいわね」プンプン
白の娘「まあ、なんだかんだあたしら皆悪魔のむすめだからねえ。提案したのは黄色辺りかな?あいつおどおどしてるくせに容赦ないから」
魔皇后「きょうだいなかは良くあるべきよ!!お姉さんたちに抗議なさいな!」
白の娘「つっても、普通の姉妹とはだいぶ意識が違うと思うよ?あたしじしんきにしてないし……ていうかそんな怒るとおなかの赤ちゃんに悪いよ」
魔皇后「あら?あらあらあら?!まだ正式に発表していないはずよ?」
白の娘「においでそのぐらいわかるよ。女の子のにおいに関しちゃ玄人はだしだよ」キリッ
魔皇后「そんなものに関しての玄人なんているのかしら……」
魔王子「ねえねえ、そんなことどうでもいいからあそぼー。ぼくがひろったんだよ!」
魔皇后「拾っても所有物になるってわけじゃないのよ?」
白の娘「んー……そうだねえ、いま君の物になる気はないねぇ」
魔王子「えぇー」
白の娘「あたしをあんたに惚れさせることができたら考えよう。ああ、なまじっかな魔法や呪具や魔法薬は効かないよ。魔女だからね」
魔皇后「……ふふっ、ずいぶんとおませなことを言うのね?」
白の娘「もう魔女になって100年は生きてるからねえ。見た目は変わらないから少女に見えるだろうけどさ」
魔皇后「少女というよりは幼女だけど」
白の娘「んー、こないだ生まれた緑の魔女よりはだいぶ大人っぽいと思うがねえ」
魔皇后「ところでこれからどうするの?」
魔王子「ものにならなくていいからあそんでよー かーしゃまあそべないっていうんだもん」
白の娘「やることないしそれでいいや」
~悪魔殿~
悪魔「……この調子だとなんだかんだ魔王城に住み着きそうだな……さて、他の娘の様子は……今日はいいか。初日から何でもかんでも見つかるということはないだろう。それに、あまりにつぶさに観察しすぎて彼女たちの報告を楽しめなくなっても困る」
悪魔「魔界のどこかにワープホールでも仕掛けて遊ぶか」
数十日後
緑の子「あのー」
悪魔「うん?」
緑の子「ねえさまたちのようすはみなくてもよろしいのですか?」
悪魔「そう言われてもな、報告が来るまで楽しく待ちたいところでもあるし」
緑の子「いえにこもってねえさまがたウォッチングしてそとにでるなといっています」
悪魔「ああ、ここ最近女性をいただきすぎてかのじょらの処理がとどこおっていたな」
緑の子「ひとばんで数人もてあそんであげくそれをなんかいもおんなのこそうとっかえされるとさすがに」
悪魔「しかし私にしては常識的な範囲だけで済ませておいたんだぞ?」
緑の子「あたちのようなまだ嬰児といえる子までてをだせることをかんがえたらたしかにじょうしきてきですが」
紫の子「悪魔さんや、わたしからもお願いしますよォ」ヨボヨボ
悪魔「おお、娘の見た目で最も若いのと年老いたのが揃ったか。こうしてみると胎児から墓場まで本当に幅広い物だ」
紫の子「青も桃ももう疲れていますし、このままだとたまる一方です」
悪魔「魔女にするような惚れこめる相手がいなかったからまだ作業としては楽なはずなんだが」
紫の子「生き物一つを丸ごと魔力の液にするのは、単純作業ですが力と回数が要るんですよ」
悪魔「ああ、そうだったそうだった。楽しくないから全然やってなくて忘れていた。そうだな、今日ぐらいはちょっと休憩してやろう」
緑の子「どのねーさまのようすをみるのですか?」
悪魔「……そうだな、何か見つけてるか一番不安な白を見ておくか」
~魔王城~
白の娘「魔王さんよ、この異世界から来たこのなんかさー、これさー……何?」
魔王「それが分からんから困っているのだ」
白の娘「いくつかあるんだよね?」
魔王「ああ」
白の娘「ちょっと壊して中見てもいいかな?」ウズウズ
魔王「……危険の無いように地下牢あたりで作業してくれ」
白の娘「よっしゃやった!」
魔王母「うむ?どうしたのじゃ白魔女よ」
白の娘「あ、ばーちゃん。魔王さんから異世界からきたこれもらった!壊して中見るんだー♪ ばーちゃんも見る?」
魔王母「ふむ。錬成鉄が細かく形どられて組み合わさっておるようじゃが」
白の娘「異世界のぶっしつってわくわくするよねー。今地下牢つかってないらしいから、そこでばらばらにするんだー」
魔王母「良い目をしておるわ。あとはビアンでなければ孫の嫁にもいいのにのう」
白の娘「あー、あいつでかくなってもあたしはこの姿のまんまだし、あいつが育てば対象には入らないだろうさ」
~地下牢~
白の娘「えーっと、とかしてくっつけてるとこもあるみたい。ここ切ってばらせばいいかな」ギュリギュリ
魔王母「……そう言えばおぬしは獣人の魔女なのかの?」
白の娘「んー、だと思うよ?あまり気にしたことないなぁ……魔界在住の亜人が魔女の素体に多いは多いみたいだけど」ギュリギュリ
白の娘「あ、でも魔力で爪強化してこういうのに使えるからこの体で生まれてよかったとは思うよ」
魔王母「他の魔女もそんなかんじなのかのう」
白の娘「銀色ちゃんは確か人間だよ。人間のお姫様をさらって作ったって銀色ちゃんをかわいがってる時いつも自慢してたよ」
魔王母「奴は魔界だけではなく人間にもちょっかいを出しておるのか……困ったものじゃ」
白の娘「魔王になりたての魔王さんも手をこまねいているようだし、まあ自由すぎるね。そいつのむすめであるあたしらもたいがいだけど」ギュリッ パカッ
~悪魔殿~
悪魔「白色の様子はここまでにしておこう」
緑の娘「なぜですか?」
悪魔「あの中身を見てしまったら報告を待つ楽しみが減るではないか。まだ幼いな緑色」
紫の娘「悪魔さんや、もしよければ私は、赤色の様子がみとうございます」
悪魔「ふむ、紫色は赤色と仲が良かったな。良かろう、見てみるとしようか」
~魔都 摩天楼頂上~
赤の娘「うーん、空を好き勝手行けるのはいいけど……そろそろ住む場所が欲しい」
赤の娘「でも、家にいてもとどまってるのは嫌だし、何か空飛ぶ家の方法はないもんか」
赤の娘「空の浮遊島みたいなとこがあれば……そうだ!探そう!」
赤の娘「さがしてなかったらつくりゃいいよな!よし!まずはあるかどうか調べるぞー!」
~図書館~
赤の娘「すみませーん!!!空に浮く島とか大陸とかそんな話無い?!」
司書「うん?伝説系の逸話なら一番左側の棚にまとまってるよ」
赤の娘「よっしゃあ!」
司書「図書館ではしずかにしてくださーい」
~悪魔殿~
悪魔「あの脳筋が本を読もうとするなんて」ジワッ
紫の娘「悪魔さんや、赤色が探してたようなものは存在するのかのう?」
悪魔「神話の世代でならあったが、現在はことごとく墜落しているな。まあ、そこに至るのも勉強だろう。赤色が何かを見つけるのは遅くなりそうだが、手は出さないでおいてやろうじゃないか」
~数か月後~
悪魔「旅に出した奴らからの報告がちらほらと届きだしたな」
青の娘「んとね、えとね、黒姉様のは?」
灰の娘「あとね、それとね、銀姉様のは?」
悪魔「黒色も銀色も報告は届いているぞ。どちらも死に興味を持ったのにそれぞれ違う方向に行こうとしているな」
黒い便箋の手紙
"悪魔さんお元気かしら?まあ、元気でなければ元気になるように誰かをいたぶっていると思うのですけれど。私は海からくる勇者を殺し続けていたのですが、あまりにたやすく終わる命というものがなぜ輝いて見えるのかが気になってきました。命とはなんなのか、その上にある、死ぬとわかっててはむかってくるような心とはなんなのか。私は、それを追いたいと思います"
銀箔の押し印がある手紙
"お久しぶりです。私は山道からくる連中を殺しているうちに、奴らの掲げる剣に心が揺らぐようになりました。剣を振った時の風切りも、その音とともに命を奪う瞬間も、次第に愛しくなってきたのです。私は私の望む剣を手に入れたいと思います。そのため、先ずは武器職人の街へとむかうつもりです。そこでの成果が生まれたらまた連絡いたします"
青の娘「黒姉様は命と心が気になったのね」
灰の娘「銀姉様は命を奪う剣に心を奪われたのね」
桃の娘「……あの、私の手伝った黄色はどうなりましたか?」
悪魔「黄色の報告はまだ届いていないな。どれ、様子を見てみようか」
~火山島~
黄の娘「はぁ……地面と島を好き勝手にするのは楽しいのに、一人ぼっちだとさみしいですぅ……」スンスン
黄の娘「悪魔さんの所に帰りたいよぉ……一人で遊んでもつまらないよぅ」ベソベソ
黄の娘「うっ ひぅっ うえぇええええぇぇぇぇん!!でもいまかえるにはなにも見つけてないから悪魔さんにしかられちゃいますぅぅ~~!!」ウワーン
???「……アノー」
黄の娘「はひっ?!」
???「……センジツカラ グラグラシテタノハ アナタノシワザデスカー?」
黄の娘「え、えと、たしかにここをいじってましたけど……あなたは?」
???「チテイニスム モグーゾクノ チョーローデスー」ペコリ
黄の娘「そ、その、黄色ともうします。魔女ですぅ」ペコリ
モグー長老「ソノー、ウエガワガウルサイノデ ミニキタノデスガ」
黄の娘「あっ す、すみませぇん!!私なんかが!私なんかが地底の皆さんの平穏を邪魔しちゃって……!!!」
モグー長老「イエイエ フンカシナイカヲ キニシタダケナノデ アノ ジメンヲ ウゴカセルノデスネ?」
黄の娘「は、はい。私は物を浮かせたり、入れ替えたりが得意なので……それを使えば」
モグー長老「マグマモ ナントカデキマスカ?」
黄の娘「多分できると思いますけれど……あの……それが何か」
モグー長老「ジツハ オネガイシタイコトガ」
黄の娘「! わ、わたしなんかをたよっていただけるんですかぁ?!はい!頑張りますぅ!」
モグー長老「ココハ トキドキカザンガフンカスルノデスガ ソイツヲトメルホウホウヲ サガシテイルノデス」
黄の娘「マグマがたまってどかーんとならないようにすればいいわけですね」
モグー長老「ソウナリマス フンカスルト イツモ オオゼイシンデシマウノデス」
黄の娘「モグー族ってきかないなぁとおもいましたが、繁栄しづらい環境に住んでいるからなんですねぇ」
スーパーモグー!
ハリモグラは出ますか?
黄色×地属性で巨人のドシンを……能力的には上位互換みたいだけど
口調もユキポだけど
黄の娘「海を渡って他の所に住もうとは考えなかったのですか?」
モグー長老「マグマノアタタカサデ タベモノヲソツクッテイルノデス」
黄の娘「そっかぁ……じゃあ、噴火しないようにするとしてもマグマは必要なんですねぇ……えっと、試行錯誤しながらになると思いますけど、がんばりますっ!」
~悪魔殿~
悪魔「黄色はようやく目的のようなものを得たか。自分のための何かにはまだ遠そうだな」
桃の娘「あの子は変わりませんね」
悪魔「他の娘もそう大きくは変わっていない。元々彼女らの中にあったものが形になってきただけだからな」
青の娘「えっと、えっと、黒姉様も見たいです」
灰の娘「その、その、銀姉様も見たいです」
悪魔「お前たちは黒色と銀色が好きか」
青の娘「黒姉様みたいにむちむちのお色気になりたいです」
灰の娘「銀姉様みたいに凛としたカッコイイかたになりたいです」
悪魔「お前たちは少女をベースにしたからな、それ以上は姿は変わらないぞ」
青&灰「知ってるけれど憧れるのです」
悪魔「しかしそうだな、どちらもまだ様子を直接見てはいなかったか」
桃の娘「私がここを訪れるときは、悪魔さんは赤色の様子を見ていることが多いですね」
悪魔「本を読む姿が珍しくてな」
桃の娘「彼女の素体は一応高貴だったのでしょう?その頃も赤色と同じく戦闘ばかりだったのですか?」
悪魔「魔貴族にしか存在しないドラゴンの人型派生種であるドラクルが赤色の元なのだが……赤い竜は好戦的だからな。まあおおよそ赤色と同じだった」
桃の娘「魔女は素体の影響が強い物でしたっけ?」
悪魔「そうとは限らんな。白色などは素体は活発だったはずだ」
青の娘「黒姉様はどうなの?」
灰の娘「銀姉様はどうなの?」
悪魔「そうだな……少し待っていろ、愛した女の記録を引っ張り出して来よう」
桃の娘「即座に思い出せないのですか」
悪魔「黒色と銀色は特に説明が難しい。いや、本来であれば皆細かく言うのは難しいのだ。お前らの素体ですらそうなのだよ」
桃の娘「……悪魔さんは行ってしまいましたか……その間に黒色や銀色がみれませんかねえ」
青の娘「桃姉様、勝手にさわるとおこられるよ?」
灰の娘「桃姉様、おしおきされちゃうよ?」
桃の娘「悪魔さんのオシオキならば喜んで受けるわ」アヘェ
青の娘「桃姉様ふわふわでかわいいのに変態なの」
灰の娘「こうはなりたくないの」
桃の娘「えーっと……ああ、良かったわね、青色、灰色。黒色や銀色が見れそうよ?」
青&灰「わーいっ!!!」
~人間界・大きな港町~
黒の娘「うふふ、人っぽいお洋服もかわいいものねー」
黒の娘「まずは人間の文化をある程度見ておかなきゃね。心の把握にはそれが育った下地を知ることも必要だわ」
黒の娘「本ではいろいろと見たけれど……まずは自分で出歩くのが最善でしょうね~♪」
黒の娘「あら、なにこれかわいい」
露天商「おや、美しいお嬢さんだね?木彫り細工に興味があるのかい?」
黒の娘「木彫り……こういうこまかいものもあるんですね~。大きい物しか見たことなかったわ~」
露天商「大きいものというと……ああ、雰囲気がなんか違うなと思ったら金持ちさんかい」
黒の娘「そんなところですわ。今は勉強のために一人旅の真っ最中ですの。この小鳥さんかわいいわねぇ」
露天商「銅貨1枚だよ」
黒の娘「えーっと……これかしら?」
露天商「そうそう。金持ちさんとこはあれだろ?金貨をいくつかの山で取引するって聞いたぜ?」
黒の娘「……うーん……こちらではそんなことをしているのね……ええと、私、実は魔界寄りの所に住んでいまして、魔貴族通貨を使うことが多いんですの」
露天商「魔界ともつながりがあんのかい」
黒の娘「あら、こういうと嫌われるかなと思ったのに案外普通ですのね」
露天商「普通の人間は別に魔族を嫌っちゃいねえよ。別に攻め込まれてるでもなし」
黒の娘「そう、それならよいのですけれど……その割に勇者と名乗る者が魔界に乗り込んでいるような」
露天商「あれはなんなんだろうねえ。おれらにゃさっぱりだよ ほい、この袋に入ってるからね」
黒の娘「ありがとうございます♪」
黒の娘「~♪」
黒の娘「そうだわ、宿屋とやらも利用したいわね。どこにあるのかしら」ウロウロ
~悪魔殿~
桃の娘「黒色は人間の街を満喫中みたいね」
青の娘「黒姉様たのしそう」
灰の娘「木の小鳥さんかわいかったね」
青の娘「ほしいね」
灰の娘「ほしいねー」
青の娘「お外に行けたら買いに行けるかな?」
灰の娘「行けると思うよ。いきたいねー」
桃の娘「その前に人間の通貨を用意する必要があると思うわ。黒色は勇者を殺してたから持っていたんでしょうし、あなたたちにはそれができるの?」
青&灰「むりー」
桃の娘「でしょうね。次は銀色を映しましょう」
~ドワーフの里~
銀の娘「……はぁ」
ドワ男「すまんね魔女さん、せっかくきてくれたってのに」
ドワ女「今の世の中魔法ですべてがすんじゃうからね」
銀の娘「いや、事前の調査を怠ったわたしも悪かった……が、伝説ですらあったドワーフの鍛冶技術が既に失われているのは損失が大きすぎると思うのだ」
ドワ男「その伝説たちが作り上げた武器が完成しすぎていたのも原因なんだろうさ」
銀の娘「ああ!長老に見せていただいた物はどれも素晴らしかった!……だが……あれは誰の手にも馴染みすぎる」
ドワ女「魔女さんは自分だけの最高の剣を欲しがっているのでしたね」
銀の娘「そのはずだったのだが……ううむ、何か違う気がしてきている。おそらく私は自分の剣も含めて鍛冶全般に興味を示しているのだろう」
ドワ男「古い資料ならあるから、うつしてもっていくといいと長老も言っていたぞ」
ドワ女「私達も手伝いますから」
銀の娘「手間をかけさせてしまってすまないな。協力を頼む」
ドワ男「いいっていいって。久しぶりの来客に里も盛り上がったからな」
銀の娘「……ここが閉じているのは、あの最高の武器たちを守るためだったか」
ドワ女「そうなのよねー。おかげで若いのは私達以外とっとと外へ行ってしまって」
銀の娘「ふむ……」
ドワ男「少しさみしいよな」
ドワ女「そうよね」
銀の娘「いっそ魔王に献上して役目を終わらせるという手もあるが」
ドワ男「何故この里で守らなきゃいけないのかがわからないから、今の年寄りたちがいなくなったらそうしてもいいかもな」
ドワ女「武器が誰にも使われることが無いのも悲しい物だからね」
銀の娘「そうだな。良い使い手が振るうことこそ武器の本懐であるとわたしも思う」
銀の娘「……さて、資料はどこにあるのかな?」
ドワ男「こっちです」
~悪魔殿~
悪魔「こら、勝手に触れるな」
桃の娘「申し訳ありません、暇だったもので」
悪魔「黒色と銀色を見ていたのか……まあ、ならいいか」
桃の娘「……」シュン
悪魔「夜部屋で話すということでいいな」
桃の娘「はいっ!」パァァァ
青の娘「桃姉様わかりやすい」
灰の娘「露骨にわかりやすい」
悪魔「こいつも素体とはだいぶ違う方向になった魔女の一人だからな。かつては今の銀色に近い雰囲気だった」
桃の娘「なんだかんだと素体と私は別人ですから」
悪魔「そうだな。近いことになる奴もいるが全くの別になる奴もいる」
悪魔「美しい私を愛してきた女たちの資料を持ってきた。興味があったようだからな」
青の娘「黒姉様は?黒姉様はどんな女だったの?」
悪魔「黒色は私と同種の女だった。かつては悪魔の女王と呼ばれていたが、
私がねだれば国も民も総て目の前で焼き払う苛烈な女だったようだな。
私はこいつが自分の大事なモノを私にささげるところだけを愛してやっていたようだ。
雌の一匹でしかないと当時は思っていたようだな。殺して死体が美しかったから魔女にしたらしい」
青の娘「黒姉様の元は悪魔さんにあまり愛されていなかったのね」
悪魔「記録だけ見るとそうだが、このころはこいつ以外の女もいなかったから一応愛してはいたんじゃないかな?多分」
灰の娘「曖昧ね。 銀姉様は?銀姉様も尊い方を素体にしたと聞いているわ」
悪魔「銀色は人間の姫だったな。雪国の生まれで、すべてに愛を注ぐ、民から愛される姫君だった。
噂を聞いただけでほしくなってその国に忍び込み、夜な夜な夢の中で犯して堕として国から連れ出した。
しかし、私が現実にいたら私だけを愛すると夢の中で誓ったにも拘らず、連れてくると故郷を懐かしむようになったな
あまりにも泣いて悲しむので私もつらくなって殺してしまった。魔女にすれば私だけの所持品になるからな」
灰の娘「悪魔さんは誘拐犯?」
悪魔「そう言うパターンも多いな。お前らもさらってきた女だ」
桃の娘「私も含め?」
悪魔「桃色はむしろ殺し愛だったな。こいつがお前の元だ」
桃の娘「あらあら、天使と名乗る神威生物ですか。私自分の事を鏡で見ないから気づきませんでした。
あいつら嫌いなんですよね。何が神の意思ですか、と。問いたい。問い詰めたい」
悪魔「崇める神威の方面が違うだけで魔界で言う神も天界でいう神も人間の言う神も変わらぬ同一存在だ」
灰の娘「そうなの?」
悪魔「ああ、神自体は根源法則の力そのものだ。根源法則から派生法則を作れる存在が自分のいいようにそいつを装飾して見せているにすぎん」
青の娘「姉様たちの話から難しい話になってしまったわ」
悪魔「では、話を戻そうか」
悪魔「では、黄色の話でもしようか。奴はもとは魔人だったようだな。街を歩いていた時に寄った店で店番をしていた娘だったようだ。
なかなかに良質な薬をそろえていたからその後も何度か訪れたら思いを打ち明けられてそのような関係になったという割と普通の流れで愛し合っていたらしい。
ふむ、私が殺したのではなく魔女たちに嫉妬して狂い自分から命を絶ったのだったな」
桃の娘「覚えています。白色に慰められたり、私も泣きぬれているのをぺろぺろしていましたから」
青の娘「ぺろぺろ?」
灰の娘「ちゅっちゅ?」
桃の娘「おいしかったです」
悪魔「どういうわけかここで魔女達を暮させていると女同士に走るようだな」
灰の娘「男いないもんね、悪魔さん以外」
青の娘「その悪魔さんは引っ掛けた女の子に夢中だもんね」
悪魔「私を愛して魔女になったのだから私以外の男は不要だろう」
桃の娘「しかし悪魔さんが相手してくれないと女の子同士でいちゃいちゃしてしまうという」
灰の娘「えっちぃいちゃいちゃしてるこがおおいよね」
青の娘「すっごいみだれてるよねここ」
悪魔「白色はその権化のような状態になっていたようだしな」
青の娘「そう言えば全然違うようになったって言っていた」
悪魔「白色は魔力を持った狼が人型をとれるようになった存在だった。
残忍で活発な妖狼だったが、私を愛してからは良き猟犬がわりになってくれていたな。
より魔力を求めて、私をより深く欲したために殺してしまったがなかなか良い遊び相手でもあった」
灰の娘「よりふかく?」
悪魔「喰おうとしたんだよ。よりにもよってこの私をだ。治してしまったがしばらく食い破られた脇腹に違和感があったな」
桃の娘「(じゅる)」
悪魔「おっと、私を食べたいのか?」
桃の娘「なんだか魅惑的な気がします」ソワソワ
青の娘「桃姉様はこれだから」
灰の娘「あ、もしかして赤姉様もそんな感じで殺されたの?」
悪魔「赤色の素体は一度本気で戦いたいと言ってきたので望みどおり容赦なくしてやったら死んでしまった」
桃の娘「やはり脳筋」
悪魔「そろそろ今日は休もう。桃色、寝具の替えをもってこい」
桃の娘「かしこまりました悪魔さん」
青の娘「わたしたちもいつか」
灰の娘「ここをでるひがくるのかな?」
青の娘「そうなったらいっしょにいたいね」
灰の娘「そうならなくてもいっしょにいたいね」
青の娘「わたしはうみのなかがみたい」
灰の娘「わたしは星のすべてがしりたい」
青の娘「べつべつのようだね」
灰の娘「そのようだね」
楽しみにしてる
~数年後~
~悪魔殿~
悪魔「ふむ、彼女らの報告もだんだんと明確になってきたな。私が使用できるような知識も増えてきた」
悪魔「銀色と黒色のおくってくれた物を早速使いたいところだが……ふむ、しかし剣を振るうには私には敵がいないな」
悪魔「となると、こいつを孵化させる方が先だな」
緑の娘「悪魔さん?なにをしているのかしら?」
悪魔「緑色か。黒色の成果であるキメラのたまごを孵そうとしているのさ。見たまえこのまがまがしい色」
緑の娘「大きい、鳥のようなたまごですけれど……何をどうやったら黒と赤とどどめ色の斑模様になるんでしょうか」
悪魔「知らん。様々な動物の胚を魔力で混ぜ合わせて、その魔力の余りで殻を作って中で育てるという仕組みのようだ」
緑の娘「どんな胚をつかったかはわかってるのですか?」
悪魔「そこは黒色のやつ私の好みを判っているらしく 孵ってからのお楽しみとのことだ」ワクワク
悪魔「孵すために魔力と熱を与えてやる必要がある、他の魔女の中の暇そうな奴を呼んで来い」
緑の娘「暇そうなのと言うと ああ、適任がいますよ」
金の娘「わたくしにっ!なにかっ!ごよーでしょうかああああああ!!!!!」
緑の娘「一人で仕事させるのも不安ですがかといってチームで仕事するのも声がうるさく向かない金色姉様です」
悪魔「なるほど適任だ。金色よ、これよりお前に仕事を受けてもらう」
金の娘「わっかりましたーーーー!!!まかせて!何するの?!」
悪魔「このたまごに魔力と熱を与える。まずはこいつの入る大きな水槽を用意せよ」
金の娘「倉庫ですね!」だっ!!
悪魔「緑色、ついていってやつが水槽を落とさないように見張っていろ」
緑の娘「わかりました」
ワクワク
~倉庫~
金の娘「えーっと あのタマゴ確か緑色ぐらいの大きさはあったよーな……ってことは」
緑の娘「……私よりもひとまわりおおきいですよ」
金の娘「おぉー!!!いいところに!緑色ちゃーん!!水槽にぶっこまれてー!?」
緑の娘「わざわざそんなことしなくても、そこのやつをもっていけばいいじゃないですか」
金の娘「これ、あのタマゴはいるかなー?」
緑の娘「入りますよ。どう考えても悪魔さんの腰ぐらいまでの高さに、あなたが中にはいって座れる広さですよ」
金の娘「そっかそっか それでは金色!水槽を持って帰還します!」
緑の娘「倉庫のドアを開けてから水槽を持ちましょうよ……まあいいです。今回は私が開けておいてあげます」
金の娘「緑色ちゃんしっかりしてるねー?」
緑の娘「金色姉様がうかつなだけです」
緑の娘(魔法も力も強いのにテンション高いはうかつだわで見てて不安なんですよね)
金の娘「ひゃはー!」超ダッシュ
ゴツゴツゴツゴツ!!!
緑の娘「金色姉様!!!壁に水槽あたってます!!!」
~広間~
金の娘「金色帰還しましたぁーーー!!」
悪魔「そうか……壊さなかっただけよしとするか」
緑の娘「肝が冷えました」
悪魔「水槽のはしが削れてるのを見れば何があったかは大体わかる」
悪魔「まずは、これにたまごをいれる」
ゴトッ
金の娘「こいつで茹で上げるんですね?!」
悪魔「近い」
緑の娘「近いんですか?!」
悪魔「水をためて、魔力を水に溶かしこんで、それを熱することで孵るそうだ」
金の娘「食べるんじゃなかったんですね!」
悪魔「ああ。たべるんじゃなくて孵すのが目的だ。緑色、お前の魔力物質化能力を借りるぞ」
緑の娘「かしこまりました。誰の魔力に使用しますか?」
悪魔「金色の魔力のうちMP500分ぐらいを液状化してとりだしてくれ」
金の娘「MPへるの?やだなー」
悪魔「全体値ではない。寝れば回復する方だ」
金の娘「そっちならまあ いいか」
緑の娘「取り出して水槽に入れればよいのですよね」
悪魔「そうだな。まずは魔力を入れて、それから卵を入れて、ぎりぎりまで水をたしてから熱することにしよう」
緑の娘「それでは。金色姉様、手を貸してください」
金の娘「はいはーい!」ぶちっ
緑の娘「引きちぎって貸せとはいっていません。手を差し伸べてくれるだけでよろしいのですよ」
金の娘「何だそういう事か」ぐりっ ガチッ
緑の娘「取り外し可能だからとむやみにやっちゃいけませんよ では、取り出しますね」
あげ
何が出るかな~、何が出るかな~
age
age
こっちも楽しみにしてんで
age
アッゲ~
支援
シエィン
④
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