わからない。
自分がなぜあんな行動をとってしまったのか。
気付いた時にはもう遅かった。
私の唇があいつの……エレンの唇と重なっていた。
数瞬の間を置いて、自分のしでかしたことに気付く。
顔が熱。頭の中が沸騰する。あいつの顔を見ることができない。
混乱する私を尻目に、更に数瞬の間を置いたのちにあいつが口を開く。
ぽかんとした顔をしながら、
「……なぁ、アニ。どうして急にキスなんかしたんだ?」
それは、今から三時間前の出来事。
あの事故から三時間が経った今もなお、私の顔から熱がひくことはない。
ほう
続けてくれ
頭から布団をかぶり、ベッドの上で丸くなる。
そう、夢だ。あれはたちの悪い夢だったのだ。
夢からは覚めなければならない。夢は終わりにしなければならない。
現実の世界が私を呼んでいる。
このまま目を閉じ眠りの世界に入り、目が覚めればそれでおしまい。
そう自分に言い聞かせているものの、先程から一向に眠りの気配は訪れない。
そうして現実逃避を続けている私の耳に、ギシリ、ギシリと二段ベッドの梯子が軋む音が届けられる。
軋む音が止む。頭からかぶった布団越しに、人の気配を感じる。
どうやら、こんな私と話をするためにわざわざベッドを登る物好きがいたようだ。
だが、今の私はとても話をするような気分じゃない。
寝たフリをしてどうにかやり過ごせないものだろうか。
期待
それミカサだろ 逃げろよ
>>6
戦慄した
とりあえず原作7巻まで読んだけどアニがかわいい
そんな私の願いは虚しく、訪問者は容赦なく布団越しに声をかけてくる。
「……ねぇ、アニ。起きてる?」
「起きてるよね?うん。寝たフリだよねそれ?さっきからバタバタ騒がしかったしね」
クスクスとお上品な笑い声。
相手は私が寝たフリをしていることに気付いている。
相手の問い掛けに対し、私は返答を行わない。それが意味するところはわかっているだろうに。
にも関わらず、声の主は喋ることを止めない。
……もうやめてくれ。今は本当に人と話したくないんだ。頼むから帰ってくれ。
「……でね?アニ」
「……私、さっき見ちゃったんだ」
「アニとエレンが……その……キス、してるところ」
クリスたそ~
「きゃっ!」
どうして、それを。
一体どこから。
なんで、なんで、なんで。
パニックになった私の頭は、思考を言葉に変換する能力が一時的に麻痺してしまったようだ。
言葉にならないうめき声を発し、布団をかぶったまま声の主の両肩を掴み身体を揺さぶる。
「ちょっ、お、落ち着いてってば!」
「言わない!誰にも言わないから!!」
……その言葉に私は少しだけ、本当に少しだけ冷静さを取り戻す
「……本当に?」
「うん!絶対に本当!」
「……絶対だからね」
任せて!と。我ら104期訓練兵団が誇る天使は満面の笑みを浮かべ力強く頷いた。
「ふむふむ、なるほど」
狭いベッドに向かい合い、私はことの顛末をクリスタに説明していた。
……なぜ私はクリスタにこんなことを話しているのだろう。
「うん、わかった。そういうことだったんだね」
そもそもクリスタと私は大して深い仲でもないはず。なのに私はこんな自分の立ち入った話を……。
「で?どうかな?」
「……なにが?」
「少しは落ち着いた?」
「!?」
そう、
わかってしまえばなんてことはない。
「……ありがとう」
私は、
「別にお礼を言われることじゃないよ」
ただ、誰かに話を聞いて欲しかったんだ。
裏切り者は死んで
少しは書き貯めをだな…
支援
>>13
アッカーマン訓練兵、配置に戻れ
「でも意外だなぁ」
フフフと、口に手をそえお上品に笑う姿は同性の私から見ても美しかった。
普段の立ち振る舞いもそうだ。所作の一つ一つに慎みと気品のようなものを感じる。
男共が熱をあげるのにも頷ける。私なんかとは大違いだ。
ああ、私もクリスタのようになれたらきっと……。
……。
……ん?
きっと、なんなんだろうか。
私は、何故クリスタの女性らしさに羨ましさを感じているのだろう。
「……まさか、アニがエレンのことを好きだったなんてねぇ」
「はっ、はぁっ!?」
頭の中の考え事が一気に吹き飛ぶ爆弾発言だ。
しえん
完結させてくれよ
「な、なんで、私が、あいつの、ことを」
「……えっ?」
「そ、そんなわけ、ない、じゃないか、だって、だってあいつは」
「……ねぇアニ。それ本当で言ってるの?」
「……うん」
「……」
クリスタは何も言わない。言わないが、何を言いたいのかはわかる。
目は口ほどにものを言う。
そう、クリスタのあの目は私にこう言っている。
『アニのばーか』
情けないことに、私はクリスタの視線に立ち向かうことが出来なかった。
何も言い返すことが出来なかった。
落ちるって…もうちょい早くしないと
支援
あげ
支援
支援
小説風にするには文章にセンスが必要だがそれがまるでない
>>23
お前がなにいってるか分からないレベル
支援
しえんた
>>24
小説ってのはストーリーの他に言葉の使いまわしを楽しむもんなんだよ
「そこでそういう表現すんの!?」みたいな
支援だー
りくつはいいんだよ支援
SSに何高尚なもん求めてるんだ
はよーはよー
モノローグ形式を小説風とか言っちゃう時点で、普段ラノベしか読んでないんだなぁと思った
モノローグ形式のSSはVIPでやるな余所でやれ
黒歴史臭がプンプンする
いや書き方とか人それぞれだからどうでも良い
遅いのは許されない 書き貯めてからスレ立てろカスウンコバカ
支援
おいおい寝落ちかよ
保守ってどの間隔でやればいいんだ?
ほ
保守なんかせんでええわ
こういう奴は甘やかしたらつけあがるんや
こんな良いところでお預けかよッ!!
はよ
まだー!
一応
後は頼んだぞお前ら
はよ
ほ
>>6
あの顔がせりあがってくると思うと普通にゾっとした
まだだ…まだ終わらんよ
支援だー
はよ
こんなスレはさっさと落としてエレミカスレを建てるべき
アニサキス?
ほ
あとは頼む
保守
朝起きてきた奴らに任せて俺も寝かせてもらうわ
>>1はよしろ
>>50
うるせえぞミカサ
黙って腹筋でもしてろ
ほしゅ
はよかけ
④
ほ
ついに。
ついにこの時が来てしまった。
覚悟はしていた。
いつか必ず来るであろうこの日に備えて、頭の中で散々予行演習を行った。
だから、エレンに恋愛のいろはを説くこと自体は問題ない。
ただ、一つだけ予想外だったこと。
それは。
初めての相手が、ミカサではなくアニだったということ。
エレンとアニ。
二人の間で一体なにがあったのかなんて、僕には知りようもない。
……ああ、頭が痛くなってきた。
なんか始まった
ハリーハリー
お、続きか?
なん……だと……
アニキにキスされたんだが
ほ
キが抜けてる
うっ
>>65
ライナーニキ?
ほ
モノローグ式がどうたらは言わんが>>1は糞
ほ
裏切り者は死ぬべき
書くならさっさと書け
まだあったのか
ごめん実は仕事中
早く辞表出してこっちに専念しろ
ほ
はよ
まーだー?
支援
アニスレだァァァァ
支援
支援
神スレ
なんでこんな大事な時にレベルリセットなんだ!
仕事が終わったら完結させてくれよ
いつものように誰かのっとれよ
>>89
言い出しっぺがどうたらこうたら
ほ
ほ
>>91
きゃーかわいい!
>>94
結構胸あるんだな
>>94
揉みたい
はよ
>>94
これならエレンが惚れるのもしょうがない
アニとライナーはモロ白人ゲルマン系の顔だよな
はよ
「……ミン!」
「おい………聞…………か」
「アルミン!」
「あっ、ああごめんよエレン。ちょっと考え事をしててさ」
「ったく。こっちは真面目に相談してるってのに」
全く、何が真面目に相談してるだ。
年頃の男が「落とし物を拾ったんだけど」みたいなノリで異性からキスされたことを相談なんてするもんか。
あのアニがそんなことをしたんだ。
きっとアニは本当にエレンのことが好きなんだ。
だというのに、当の本人はこの有様。
……うん。なんだか少し腹が立ってきたぞ。
とりあえずミカサのことは置いといて、まずはアニのフォローをしなくちゃ。
じゃないとあまりにもアニが可哀相だからね。
やっと来たか
きたぞ!きたぞ!きたぞ!
し
おかえりなさい!もう仕事いかないでね!
すぅ、と大きく息を吸い込む。
よし、いくぞ。
アルミン・アルレルト、義によってアニ・レオンハートを助太刀いたす。なんちゃって。
「いいかいエレン、僕の話をよく聞くんだ」
「おう」
「まずさ、キスって一体なんだと思う?」
「はぁ?お前何言ってん
「もちろんお互いの唇と唇を重ね合わせる行為、だなんてくだらないことは聞いてないからね」
エレンの言葉にかぶせるように言葉を繰り出す。
もとよりこの手の問答にエレンの正答なんて期待していない。
そう、これは問答の形式をとった攻城戦。
僕の理屈の刃で、エレンを護る無知という名の防壁を崩せるかどうか。
アニの恋心を、絶対にエレンの心に届けるんだ。
全てを受け止めた上でアニを袖にするというのであれば僕は何も言わない。
でも、アニの気持ちも知らないままになあなあで済ませることだけは絶対に許さない。
アルミンイケメン
エレンはアニに恋愛感情なんて抱かない
既に付き合って…いや、愛する家族が居るのだから
し
>>110
アッカーマンッ!!いい加減に宿舎に戻らんかッ!!
支援
もしもしと末尾iが何か言ってるぞ
(i)→(<0>)クパァ
し
し
と
う
今度は書き溜めしてからスレ立ててね
ながらでいいから待つ
期待
アレだったらSS速報でのんびりとでもいいよ
この1時間で大量に書き溜めしてるんだろ
してなかったらおこ
よし期待していよう
支援
「あっ、もうこんな時間!?続きは明日ね!おやすみアニ!」
満面の笑顔とともに、天使は地上へ下りていった。
布団をかぶり(今度は普通に)、クリスタとの話を反芻する。
悔しいが、クリスタの言っていることはあっている。
私は、エレン・イェーガーを異性として意識してしまっている。
ああ、自分でもわかっている。
生まれてこのかた接してきた異性といえばあの二人ぐらいだ。
しかしあの二人も、今じゃ「男の人」というより「お兄ちゃん」という感覚の方が近い。
思春期になり「たまたま」出会った異性のエレンと「たまたま」仲良くなり、その親愛の情を恋愛のそれと勘違いしているだけなのだ。
端的に言ってしまえば、今の私は恋に恋している状態なのだ。
そしてたまたまそのおままごとな恋の相手に選ばれたのがあいつだというだけ。つまり……。
……ああくそう。
適当な理屈をこねくりまわして自分を納得させようとしたが、どうやら逆効果だったみたい。
さっきからあいつの顔しか頭に浮かんでこない。
それもこれも全部クリスタのせいだ。
ふへへ
ライナーお兄ちゃんか
なんか犯罪だな
アニはライナーのことサンドバッグ位にしか思ってないだろ
し
ああ、ついにミカサ様が現れたか
「おはようエレン」
「おう……おはようアルミン」
「ふふふ。目、クマが出来てるよ?」
「誰のせいだと思ってるんだ……」
「その台詞、アニにも言える?」
「ぐっ……」
少しやり過ぎてしまったかと今更ながら反省する。
エレンへの説明は上手くいったみたい。その結果、どうやらエレンは一晩中アニのことを考えるはめになったらしいけど。
眠たげに眼をこするエレンを見て、少しだけ「いい気味だ」と思ってしまう。僕って性格悪いのかな?
「さ、顔洗ったら食堂に行こう」
「お、おう」
「わかってると思うけど、アニに会っても……」
「い、いつも通りだろ?わかってるわかってる」
あぁ、多分無理だ。
可愛い
>>130
二次創作ばっかりで原作をろくに読んでないにわか臭い
ライナー暴力ネタはヘドが出るくらい嫌いだわ
アニって父親もお父さん呼びだったな
普段スカしてる分ギャップがいい
しえん
>>136
・・・何カリカリしてるんだ?
俺は原作好きだしとりあえず落ち着けよ
し
「おはようアニ!朝ごはん食べよ!」
心地良い眠りの世界から現実の世界に引き戻される。
身体を動かさず、首を捻り目だけで時計を見る。
……起床時刻20分前。
私は起床時刻ギリギリまで眠っているタイプなんだけど。
「……おはよう」
意識して低い声を出し、眠りを妨げられたことに対する遺憾の意を表明する。
「あ、ごめんねアニ?もしかして夢の中じゃいいところだった?」
「……」
どうやら私が表明した遺憾の意は姫に伝わっていないようだ。
「ね、ね?どんな夢見てたの?エレンとキスする夢とか?」
「そんな夢見てない」
手をつないで散歩してる夢だ。
なんて可愛い夢だ
(結婚しよ)
女2人が可愛すぎ
『いい?もしエレンに会ってもいつも通りに接するんだよ?』
『……そんな無茶な』
『無茶でもするの!わかった!?』
『……はいはい』
ああは言ったけど、いつも通りなんて無理だよね。
それにしても、まさかアニがエレンのこと好きだったなんてなぁ。
でも格闘訓練ではいつも一緒だったしね。その辺りがきっかけなのかも。
話してみてわかったこと。アニはかなりの乙女さん。
いつもクールな外見とのギャップが可愛らしいなんて言ったら怒られちゃうかな?
……ってああ。
アニったら食堂に入るならキョロキョロと辺りを見回しちゃって。
さて、愛しの王子様はどこにいるのかな?
書き溜めしてるかと思えばそうでもなかった
>さて、愛しの王子様はどこにいるのかな?
小悪魔なクリスタさんだな
ハリーハリーハリー!!!
良い
「おはようミーナ。ここ空いてる?」
「あ、おはようクリスタ、アニ。なんだか珍しい組み合わせだね」
「ふふふ、そうだね」
「…………」
「あれ?どうしたのアニ?なんだか元気なさそう」
ううん!ミーナさん容赦なくえぐってきますね。
「……別に」
対するアニ、さすがに「愛しの王子様がいないから」と素直に答えることはできません。
それにしてもさっきから食堂の入口をチラチラ見すぎ。わかりやすいなぁ。
「!?」
あ、王子様登場。
「おはよう!エレン!アルミン!ここ空いてるよー!!」
「!!??」
ナイスアシスト!ミーナ素敵!!
あの……落としものですよ?
.∧__,,∧
(´・ω・`)
(つキと)
`u―u´
バン はよ
バン (∩`・ω・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
バンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン
バン (∩`・ω・) バンバン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
; ' ;
\,( ⌒;;)
(;;(:;⌒)/
(;.(⌒ ,;))'
(´・ω((:,( ,;;),
( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
\/___/
うーん、まさか昨日の今日でこんな。
確かに僕たちとミーナは同じ班だから、よく喋るし食事も一緒にとることが多い。
だからミーナに声をかけられること自体は別になんでもないことなんだ。
問題なのは、なぜか今日に限ってミーナと一緒にアニ(とクリスタ?珍しい組み合わせだな)がいることなわけで。
ああ、エレン顔が引き攣ってるよ。
いいね
良いよ
テーブルに座る前に、みんなと挨拶を交わす。
僕はとくに問題ない。問題なのはエレンだ。
ミーナとの挨拶。
「おはようエレン」「おう、おはようミーナ」
クリスタとの挨拶。
「エレン、おはよう」「おはようクリスタ」
アニとの挨拶。
「……お、おう」「……お、おはよ」
うん。実に予想通り。
そんなにぎこちない会話だとミーナやクリスタに怪しまれちゃう……。
……ん?
クリスタの反応。まさか……。
支援
アニ可愛すぎる
はよ
>>156も俺
少し、予想外だった。
アニだけでなく、エレンもかなりぎこちなくなっていた。
ちょっと驚いたけど、すぐに納得。
エレンの隣に座っているきみ。
二人の会話を見て苦虫をかみつぶしたような顔をしているきみ。
アルミン、あなたがエレンに何か吹き込んだのね。
そして寝る
明日も仕事だから落としてください
もう書かなくていいよ
代わりに寝るから続きをッ!
分かった
寝る前にちょっと聞きたい
仮にこのスレが落ちたとして
続きは新しく建てる?
は?
は?
ぶっとばすぞ
書けやこら
土下座して保守頼むくらいしてみせろよ今から俺も土下座するから
書き溜めないならSS速報でいいとおもう
はよ
まってるぞおおおおおお
また保守する時間が始まるのか…
俺は朝から働くから夜は頼んだぞ
アニキサスに見えた
任せとけ
寝るからな
頼んだぞ
保守
ほ
アニスレの投げ出し率の高さに私は怒っている
なんでアニスレはいつも投げられるのか
毎度同じやつが犯人なんじゃないかと思えてきたよ最近
最後まで行く方が珍しい
ほ
スレ立てたんなら最後まで書ききれよ
用事があるなら最初からスレなんて立てるなカス
ほし
このなんともいえない頑張って滑ってる感
また1000まで……(ヽ´ω`)
アニサキスってやつか
保守
ほす
蒸かしたいもです
ほのか
クリスタ×アルミン
ほっす
ぽ
はよ
エレン「アルミンにキスされたんだが」
に見えた
アニミン
ほ
進撃中学のアニが可愛すぎて辛い
ほ
まーたこの手のスレか
アニ×エレンSSの未完率(´・ω・`)
ほ
し
超大型巨人はベルトルト
鎧の巨人はライナー
ほ
ほ
ミカサに削がれてくアニスレの>>1達
ほ
とっとと保守太郎
ほ
ほ
期待
シエンダー
しえん
ア
あ
落とせばいいのに
アニ「……」ライナー「(アニのやつまた妄想の世界に……)」
も完結させて
まだか
ほ
まだー?
やはりアニのスレは途中で終わる
ミカサとエレンのSSを書くべき
まったく使えねえ>>1だ
age
ミカサ「……エレン?」エレン「!?」アニ「あ」
も完結させろよ!!
ほ
最近、あいつと顔をあわせる機会が増えた。
訓練中、食事時、朝晩の自由時間……。
私の勘違い?気のせい?いいや、違うね。
あの二人だ。どうやら手を組んだみたいで、影でこそこそとまぁ楽しそうに。
当人たちはバレていないつもりみたいだけどもうバレバレ。
いや、バレても問題ないと開きなおっているのかもしれない。
二人からすれば好意のつもりなんだろうが、あいつと鉢合わせる度に慌てふためいてしまうこっちの身にもなって欲しい。
……まぁ、そのおかげであいつとまた普通に喋れるようにもなったから、多少は目をつむってあげないこともないけど。
あぁ、次はどんな作戦を二人は考えているのだろう。
来た来た
きたー
きましたー
はよ
早く規制解除されねえかなとか思ってたら来たか
はよ
ああもう。
そうさ、認めるさ。
私はエレンのことが好きだ。大好きだ。
朝目が覚めてから夜になって眠るまで。いいや夢の中でも。
24時間365日エレンのことが大好きだ。
食事のときも、お風呂のときも、訓練中も、自由時間やたまの休暇のときも。
いつだって私はあいつのことを考えている。
あいつと手をつなぐことを考えている。あいつと腕を組むことを考えている。あいつと抱き合うことを考えている。あいつとキスすることを考えている。
いつだって私はあいつの笑顔を考えている。
ああくそう。くそう。くそう。
どうして、どうしてこんな。
他人の恋は楽しいなあ
支援
自分で言うのもなんだが、私はいわゆる「ちょろい」女なんだろう。
もし初めて好きになった男があいつではなく、チャラチャラとした軽薄な男だったとしたら。
私はその男の都合のいいように遊ばれ、捨てられていただろう。
自分でもわかっている。
私があいつを好きになった理由なんて大したものじゃない。
無口で愛想のない私によく話しかけてくれて、私の特技を褒めてくれて、私を少し女の子扱いしてくれただけ。
我ながらなんて頭の軽い女なんだろうとは思う。
ただまぁ、
初めて好きになった男があいつで良かったなとは思える。
「あ、アニったら今エレンのこと考えてたでしょ?」
「……どうしてわかるの?」
「顔、ちょっとだけにやけてたよ」
「……」
「今更無表情になったって遅いよ!」
「……ふふっ」
はよ
もうちょい回りの男に魅力があればなあ
し
そういえば、恋をして見えるようになったものがある。
「ねぇ、クリスタ」
「ん?どうしたの?」
「最近アルミンと仲が良いみたいだね」
「ッ!?」
そう、他人の恋愛事情だ。
「ちっ、違うの!そんなんじゃないの!」
「アルミンとはただ、アニとエレンを応援してあげようと思って協力しあうようになっただけで!」
「確かにそれでよく話すようになったんだけど、ただそれだけのことであって本当にそういう気持ちは全然なくって……」
「まったく、あんなひょろひょろした男のどこがいいんだ」
「アルミンのことを悪く言わないで!!」
「……ほらね」
「あっ」
実にわかりやすい。
クリスタから見た私もあんな感じだったのだろうか。
アルクリきたー
子供は確実に美少女か美少年に育つから完璧だな
珍しく東洋人が出てこないな
支援
「アルミンのことを悪く言ったのは謝るよ。カマをかけただけだからね」
「もうっ」
「何ができるってわけじゃないけど、応援するよ」
「うん、ありがとうアニ」
「そういえば、クリスタは男と付き合ったことはあるのかい?」
「ん?ないよ?アルミンが初めて好きになった人かな。へへっ」
……。
待て、ちょっと待て。
ということはつまり……。
「……アンタ」
「自分も経験がないくせに私にあんな偉そうに色々と語ってたのか」
「あは、あはははは……」
困った笑顔ですら顔になってる。
ああ、美少女というのは本当にずるい。
まったくおませさんだなぁ~
支援
「……まぁ、恋愛経験の先輩としてクリスタに言わせてもらうけど」
「……ん?せんぱ……ん?んん」
「恋愛経験の先輩としてクリスタに言わせてもらうけど」
「に、二回も言わなくていいってば」
「恋をすると、世界が変わるんだ」
「……」
「それまでモノクロだったつまらない世界が、一気に華やかな美しい世界にかわる」
「今までは何も感じなかった些細な出来事が、すごく楽しく感じられるようになる」
「毎日が輝いて輝いて、全てが自分の知らない新しい世界になる」
「……クリスタにも、そういう世界の変化を味わって欲しい」
「……うん、そうだね」
「今まで嫌なことばっかりの人生だったけど、アルミンのおかげで毎日が楽しいよ。困っちゃったなぁ」
と、クリスタは今にも泣きそうになりながらはにかんだ。
少し、現実に引き戻された気がした。
支援
④
少し、調子に乗りすぎてしまったと反省する。
好きな人が出来て、秘密を共有する仲間が出来て、その仲間の秘密を見つけることができて。
クリスタに言ったことは間違いなく私の本心だ。
今まで残酷だと思っていた世界。
その世界がこんなに美しいものだとは思わなかった。
世界がこんなにも優しいものだとは思わなかった。
でも。
でも、それでも。
私はこの充実した日々を、いつかは捨て去らなければいけない。
それが、私の宿命なのだから。
悲恋だよなあどう考えても
支援
支援
一人粘着してるだけじゃん
支援
支援
あにかわ
ほ
アニ可愛いって語呂いいよな
アニたんペロペロ
「おうアニ、どうしたんだ」
「大したことじゃないよ。ちょっとぐらい話に付き合いなよ」
やはり、エレンとの会話は楽しい。
エレンと喋っていると、なんだか気持ちがふわふわしてくる。
エレンの顔を見ていると、なんだか心が暖かくなってくる。
「はぁ?なんだよそれ?」
「だからあんたは……」
「いやいや……」
「少しは話を……」
一時はお互いに気まずい雰囲気になってたけど、クリスタとアルミンのフォローもあってか今ではまた普通に喋れるようになっていた。
いや、もしかしたら前よりも親しく会話ができるようになったかもしれない。自惚れじゃないと願いたい。
ああ、エレンと話をしているこの時間がいつまでも終わらなければいいのに。
支援
でも。
そんな私の願いが叶うことなどあろうはずもなく。
いずれ訪れる「その時」に向かい、無情にも時間は流れ続けていく。
この美しい世界は、やはりどうしようもなく残酷なのだ。
「……」
「……」
ふと、お互いの会話が途切れる。
無言のひと時。だが不思議と気まずさを感じることはない。
えもいわれぬ暖かな何かが私の身体の奥底から沸き上がってくる。
あいつも、私と同じような何かを感じてくれているだろうか。
④
支援
どんどんかいてくれ
もしかしたら、
「ねぇ」
今が、そのタイミングなのかもしれない。
「ん?どうした」
「あの時のこと」
「あ、あぁ……」
「悪かったね」
「いや、もう気にしてねぇよ」
ばつの悪そうな顔。
少しだけ、胸が痛む。
アニがこんなに可愛いなんて…
アニは可愛いよ
「上手く言葉で説明出来ないんだけどさ、身体が勝手に動いちゃったんだ。気付いた時にはその……してた」
「そっか」
そっけない返事。
「……」
「……」
再び訪れる沈黙。
「……ねぇ、エレン」
再び私が沈黙をやぶる。
「……もう一度、キスしてもいいかい?」
そういえば、あいつの名前を呼んだのは初めてかもしれない。
おっし
ひょおおおお
三度訪れる沈黙。
刹那、世界は時を止めた。
し
忘れていた己の役割を思い出したかのように、世界はわざとらしく活動を再開する。
「……二回目、だな」
「そう、なるね」
「やっぱり恥ずかしいもんだ」
「うん、恥ずかしいね」
頬を赤らめるエレン。恐らく私も大差ないのであろう。
好き。
大好き。
エレン、大好き。
なんか悲しいな……
……。
……。
ああ、まただ。
また私は、理性を失っていたらしい。
ふと我にかえれば、私はエレンを相手に生涯三回目の口づけを交わしあっていた。
一回目。唇と唇が本当に一瞬触れ合っただけ。
二回目。時間こそ一回目より長かったものの、変わらず唇を触れ合わせるだけ。
そして三回目。
私は、エレンの唇を求めていた。
wktk
>>277
寝る宣言かとオモタwww
横たえて3秒で訪れる沈黙。
刹那、世界は時を止めた。
おやすみなさい
支援
エレンの右腕が私の後頭部を抑え込む。
エレンの左腕が私の背中を引き寄せる。
私といえば、両の腕をエレンの首に巻き付け強く強くエレンを求めていた。
エレンの上唇を吸う。
エレンに下唇を吸い寄せられる。
舌を差し出す。私の舌は、エレンの舌に絡めとられる。
私の口内に、エレンの舌が侵入してくる。
私は抵抗をすることもなく、口内を蹂躙される。
私が十を求めれば、エレンは百を求め、
エレンが千を求めれば、私は万を求めた。
パンツ駆逐された
パンツが巨人化した
パンツが立体機動してった
どれだけの時間そうしていたのだろう。
どちらからともなく、名残惜しそうに唇を離す。
身体中が熱い。
心の臓がかつてないほどに早鐘をうつ。
もしかしたら、私は今ここで死んでしまうのかもしれない。
「……アニ」
エレンの瞳が私を射抜く。
その瞬間に私の想いは理性を越えて溢れだす。
「……エレン。好き、大好きだよ」
ついに、
ついに、言ってしまった。
私の気持ちを、エレンに伝えてしまった。
えんだぁあああああああああああああああああああああああああ
一瞬の逡巡ののち、エレンが口を開く。
「……アニ。俺も……」
「……駄目」
エレンの言葉を遮る。
「今は言っちゃダメ」
「……そんな、どうしてだよ!?」
それは。
それは……。
「……私が、戦えなくなるから」
「……は?」
「あんたの気持ちを聞いてしまったら、私は戦士でいられなくなるから」
それだけは、
「だから、駄目。今は駄目」
絶対に駄目だ。
いやああああああああああああああああああ
うわあああああああああああ
しえん
かなすぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
作者が書き溜めもせずちんたらしてるくらいなら落とせばいいのにと思いながら保守してきたが
ただの名作です、本当にありがとうございました
「目茶苦茶な言い分だってのはわかってる」
エレンのことは好き。大好き。
「そのうえで虫の良いことを言わせてもらうけど」
それでも、私は裏切ることが出来ない。
「答えを聞かせてもらうのは、もう少しだけ待って欲しい」
お父さんや、同郷の仲間たちの願いを。
「本当にごめん」
少し泣く
アニィェ…
クリスタの方も書いてほしい
「……なぁアニ」
「ん?」
「確認するけどさ、つまり俺はフラれたわけじゃないんだよな?」
「は、はぁっ!?ち、ちがっ!」
なんて馬鹿。
今の話の流れでどこをどう勘違いしたらフラれたととらえることができるんだろう。
「そっか、じゃあ良かった」
「……えっ?」
「俺待つよ」
「……えっ、えっ?」
「だから」
「だからそれまでアニも待っててくれよな」
はじめは、エレンが何を言っているのかわからなかった。
エレンの言葉の意味を理解できた瞬間、私の視界は一気に滲んだ。
イケメン
ぐっ…
今までで最高のエレアニSSである
本当にありがとうございます!
「……やるじゃんアニ」
エレンと別れた直後、物陰から声をかけられる。
「クリスタ……もしかして見てたの?」
「うん、バッチリと」
カァッと再び頬が熱くなる。
「あはは、顔真っ赤にしちゃって可愛いなぁ!」
「茶化さないでよ」
「あはははは、ごめんごめん」
支援
「私、応援してるからね」
「え?」
「アニには何かやらなきゃいけないことがあるんだよね?それができるまでエレンとは付き合えない。そうだよね?」
「……」
「だったらそのやらなきゃいけないことを早く終わらせちゃおうよ。それで早くエレンと付き合っちゃおうよ!」
「……」
「ね、アニ?頑張ろう?」
「…………ああ、そうだね」
「よーし!エレンと付き合うために頑張ろー!!」
「……ふふっ。ありがとう、クリスタ」
「あ、アニが笑った!笑ったアニも可愛い!」
そして、
本当にごめんなさい。
なんで、なんでアニは、あの村出身なんだよ…
ああ……
今日の>>1は頼りになるな
明日の仕事は大丈夫なのか?
支援
明日は出席必須なんだもう後がないんだなのになのに
ここからあの対決に行くわけか・・・
もし、
もしエレンが、クリスタが、アルミンが私の全てを知ってしまったら、
彼らは私のことを軽蔑するだろう、激しく憎むだろう。
もう二度と、私を友として扱ってくれることはないだろう。
それでも構わない。
私のことを想ってくれなくても、私をどれだけ憎んだとしても。
エレン、あなただけいてくれれば私はそれでいい。
エレンを手に入れるためならば、私は鬼にでも悪魔にでもなってみせる。覚悟はできている。
それでも、
それでも、少しだけを夢見ることぐらいは見逃してもらえないだろうか。
エレンやクリスタと楽しく毎日を過ごす。そんな夢を。
完
誤:それでも、少しだけを夢見ることぐらいは見逃してもらえないだろうか。
正:それでも、少しだけ夢を見ることぐらいは見逃してもらえないだろうか。
疲れた
乙
保守甲斐のあるスレだった……
乙
ここで終わってもいいようなもう少し見ていたいような
3日保守した甲斐があった
あのー後日談はまだですか?
乙
ここから本編の流れになっていったらって考えると…
素晴らしかった
乙
乙
3日間コツコツと見守ってたけど、
それに見合う感動をありがとう
乙
朝の奴らがまだ読んでないかもしれん
うまく原作とリンクさせてるな
そしてギリギリネタバレをしていないという
朝まで保守してくれた人本当にありがとう
そして今世紀最大級の1乙を
マラシゴキ
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