咲「お姉ちゃん、おはよう」
照「咲、おはよう」
咲「昨日のデート楽しかったね♪」
照「うん」
咲「…お姉ちゃん。今日の仕事は?」
照「今日は休み」
咲「それじゃあ今日はずっと一緒だね、お姉ちゃん♪」
お前昨日で最後っつってたろ
咲「ねぇねぇ、お姉ちゃん」
照「なに?」
咲「今日は風が強いね」
照「うん」
咲「桜散っちゃうかな」
照「多分」
照「ねぇ、咲。また私の下着を盗んだでしょ」
咲「盗んでないよ? ただ拝借しているだけだよ」
照「………」
咲「それを盗んだと感じるのは、お姉ちゃんの自由だけど私は盗んでない」
照「分かった。その勝手に拝借している下着を今すぐ返して…」
咲「別に良いけど、その代わり今お姉ちゃんが身に付けている下着を貸してね」
照「………無理」
咲「なんで?」
咲「お姉ちゃん! 大変!」
照「なに?」
咲「せ、せせ洗濯カゴの中からお姉ちゃんの下着だけが消えてるよ!」
照「自分で洗った」
咲「……」
咲「…お姉ちゃん。聞きたいことがあるんだけど、ちょっと良いかな?」
照「?」
咲「私のプリン勝手に食べたでしょ?」
照「……食べてない」
咲「うん、お姉ちゃん。ごまかすならせめてそこのプリンの空きケースは片付けておこうね」
照「…ごめんね。ちょっとお腹が空いて」
咲「…お姉ちゃん。楽しみに取っておいたプリンを勝手に食べられる苦しみ。お姉ちゃんなら分かるよね?」
照「…うん」
咲「それを“ごめんね”だけで済ますのは誠意が足りないんじゃないかな?」
照「……分かった。新しいプリンを…」
咲「…お姉ちゃん。新しいプリンを買えば全てが丸く収まると思ってるの?」
照「………どうすれば許してくれる?」
咲「脱いで」
これ何個目?
照「……え」
咲「聞こえなかったの? 裸になってよ、お姉ちゃん」
照「…それは無理」
咲「……プリン。あのプリン、楽しみに取っておいたのに…」
照「………脱ぐ…だけなら…」
照「…脱いだ」
咲「下着も取って」
照「…それは」
父「ああ、何だ。お前達、もうプリンを食べた…の………照なにしてるんだ?」
咲「お、お父さん!?」
照「……それより“お前達”? あのプリンは咲のじゃないの?」
父「あ、ああ。二人分買ってきてたはずだが…それより服を着なさい」
照「………」
照「……咲」
咲「な、なにかな?」
照「………お父さんは二人分買ってきてたらしい」
咲「う、うん。そうだね…」
照「………私の分はどこにいったのか心当たりはあるよね?」
咲「…てへっ」
咲「……お姉ちゃん。流石に蹴りは痛いよ…」
照「ひとを騙して衣服を剥ぎ取るような真似をしたんだから相応の罰」
咲「……ごめんね。お姉ちゃん。謝罪の念を込めてプリンを用意したよ」
照「許す」
照「はぁ……はぁ……やっぱり……はぁ……はぁ…ゆるさ…ない…」
咲「さっき許されたもん。だから今さら撤回するのはなしだよね、お姉ちゃん」
照「…っ…んっ…はぁ…はぁ…」
咲「どうしたの?」
咲(お父さんは仕事に行った。お母さんは雀荘に出掛けた。ふふふふふ、今日こそはチャンス!)
咲「…お姉ちゃん。もしかして苦しいの…?」
照「…う…うるさい…」
咲「それなら今すぐに楽にしてあげる」
照「…こ…こないで…」
照「……咲。あ、あとで…絶対…」
咲「強がるお姉ちゃん可愛いよ」ハァハァ
照「…はぁ……はぁ……」
咲「…大丈夫だよ、お姉ちゃん。私に身を委ねて…」
事後。
咲「…ふぅ」
照「…グスッ…ひどい…」
咲「……お姉ちゃん」
照「……なに?」
咲「ひとりでするよりは気持ち良かったでしょ?」
咲「ねぇ、お姉ちゃん。そんなモノどうして持ってるのかな?」
照「…うるさい。少しはこの中で反省して…」
咲「い、いや、流石に鉄の処女の中に入ったら死んじゃうよ!」
照「……大丈夫。死なないように改良してある」
咲「…い、ぎゃああああああああああ」
咲「…ふぅ。死ぬかと思ったよ、お姉ちゃん」
照「……相変わらず凄い強運だね」
咲「えへへっ」
照「次は…」
咲「まだあるの!?」
し
咲「ねぇねぇ、お姉ちゃん」
照「…なに?」
咲「新しい本を買ってきたんだけど、先に読む?」
照「………」
照「…咲」
咲「?」
照「また官能小説だったんだけど…」
咲「ダメだった?」
照「なんで良いと思ったのかな?」
おいあっさりしすぎだろ、初めてなんだからもっとねちっこく書けよ
最後の短編集な感じ?
時を同じくして原村和の部屋。
マホ「和先輩! えっと和先輩の研究のお手伝いをすればいいんですよね?」
和「…そうですね。研究のお手伝いというよりは、ちょっとした実験の被験者になってもらいたいんですよ」
マホ「何の実験ですかー?」
和「私が独自に開発した薬の実験です。安全面は保障済みですのでお願いします」
マホ「はい、分かりました!」
もう来てたか
マホ「の、のどかせんぱぁい。からだが…ぽかぽかして…」
和「そうですか。他に何か変わったことはありますか?」
マホ「…んっ…な…なんだが…のどか…せんぱいのことを…っ……みていると…おなかのそこが…」
和「…お腹の底が?」
マホ「…じんじん…します…」
さるよけ
和「しゅるるるるる~」
今日で五日目?六日目?
ついにマホまで来たか!
しえん
和「お腹が痛いんですか?」
和(もしかすると副作用かもしれませんね…)
マホ「も…もう…我慢できません!」ガバッ
和「…へ?」ドサッ
マホ「のどかせんぱぁい…すきです…」
和「…やっ…ちょっ…やめてくださ…ひっ…」
※この後、マホマホが余すところなくおいしく頂きました
しえんた
さるよけ
和「うぅ……」ぐったり
マホ「のどかせんぱぁい…」スリスリ
和(…っ! どうやら性的興奮を促すだけに留まらず、効果が切れるまでの間、性欲を無尽蔵にする作用まであったようですね…)
マホ「………のどかせんぱぁい…」
和「ちょっ…待ってくださ…まだ休憩ッ…やっ…んっ…」
…………
時は遡り、鹿児島のとある神社。
霞(今日こそは誰にも邪魔されずに小蒔ちゃんと……ふふふ)ニコニコ
初美「むむむ…」
初美(霞さんのあの様子。あれは何か良からぬことを企んでるとみた。ふっふっふっ、それを私が邪魔してやります)
霞「……♪」
初美(あれは、新しいタイプの入浴剤ですか……)
霞「これで準備完了ね」
初美(準備? 何の準備かはよく分かりませんが、良いことを思い付きました♪)
霞「あとは小蒔ちゃんを呼ん…」
初美「えいっ!」ドンッ
霞「…え?」フラッ
バシャン
初美「ふふふ、隙ありです! まだまだですね、霞さん」
霞「………」
初美「どうしました? 悔しくて声すら出せないんですか?」ドヤァ
霞「……初美ちゃん」グイッ
初美「…へ?」フラッ
バシャーン
オラワクワクしてきたぞ
初美「…い、いきなり何するですか!」
霞「……こんなオイタをする悪い子にはお仕置きね」
初美「…え?」
霞「ふふふ…」
初美「やっ…ちょっ…どこ触って…んっ」
霞「あら、ここはどこかしらね」
初美「む、胸ばかり…やっ…やめっ…ひっ…」
霞「へぇ、胸だったの。てっきりお腹だと思ったわ」
初美「う、うるさいです!」
パンツ蒸発した
初美「……っ…やっ…あっ…」
初美(な、なんだかカラダが……)
初美「ふぁ…もっ…らめ…れす…」
霞「ふふふ。あらあらもしかして浴槽の中でお漏らし?」
初美「…ふぇえ…グスッ…ひどいです…こんなの…」
霞(初美ちゃんの泣き顔はいつ見てもそそるわ)
※何故か霞さんには媚薬の効果はありませんでした。
時は戻り、再びの宮永家。
咲「ねぇねぇ、お姉ちゃん。もしかしてまだ怒ってる?」
照「……」プイッ
咲「…お姉ちゃん。そんなに私とするのが嫌だった?」
照「………」
まさか、巨乳には薬が効かないんじゃ・・・
照「……別にそういうわけじゃない。だけど初めては……普通にしたかった」
咲「………お姉ちゃん」
照「………」プイッ
咲「…意外と乙女なんだね」
照「…うるさい」
咲「ごめんね、お姉ちゃん」
照「許さない」
咲「…どうしたら許してくれる?」
照「……知らない。それは自分で考えて」
咲「………」
咲「…それならこれでどうかな?…////」チュッ
照「…っ!」
咲「……媚薬の力に頼らずに…キスしたよ? これで許してほしいな」
照「……」プイッ
咲「……むぅ」
咲「…だったら!」ガバッ
照「…え?」ドサッ
咲「媚薬の力に頼らずお姉ちゃんと……………」
照「……咲」
咲「…お姉ちゃん」
二人は口唇を重ね、そのまま互いの舌が絡み合い、貪るように深いキスをする―――その様子を雀荘帰りの母親に見られてることにも気付かずに無我夢中で互いの舌が口内を愛撫する。
そして、二人は口唇を離した。その時、二人はようやく気付いた。自分たちの母親が帰ってきていたことに。今までの一部始終を凝視していたことに…
その日、再び緊急家族会議が行われたのは言うまでもないだろう。
おわり
ふぅ~…疲れました。これで本当に本当の最後。
おつ
乙
テンポ良くて楽しかった
おう初霞を詳しく書くんだよ
あくしろよ
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