真姫「カリスマブロガー西木野真姫」 (54)
にこ「ねぇ真姫ちゃん」
真姫「何よ」
にこ「ブログ、やってみない?」
真姫「……ブログ?」
にこ「にこもやってるんだけどぉー」
真姫「そのキャラはいいから」
にこ「冷たい……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391949359
真姫「で、そのブログってのは何?」
にこ「えっ、真姫ちゃんこのご時世でブログを知らないの?」
真姫「違うわよ! そのブログってのは……どうやってやるの」
にこ「わお、案外やる気ね真姫ちゃん」
真姫「……まあね」
にこ「やり方はメールで送ってあげるわ」
真姫「……ありがとう」
にこ「うれしそうね」
真姫「べつに」
にこ「ああ、本名をハンドルネームに使うんじゃないわよ」
真姫「わ、わかってるわよ!」
にこ「危ない危ない」
真姫「知ってたってば!」
真姫「パソコンって面倒なのよね……写真の取り込み方ならわかるんだけど」
真姫「いんたーねっとえくすぽろーらー……ぷろーらー」
真姫「なんて検索するんだっけ……ああ、それね」
真姫「よし、出た」
真姫「無料会員登録……怪しいわ」
真姫「登録が無料ならいいか」
真姫「んん? まずはメールアドレスを入力……」
真姫「……アットマークってどれよ」
真姫母「ほらそこ、あるでしょ?」
真姫「あ、ホントね……ってうわーっ!?」
真姫母「そんなに驚かなくても」
真姫「い、いつから……?」
真姫母「写真の取り込み方ならわかるんだけど、のあたりから」
真姫「ほとんど最初からじゃない!」
真姫母「ご飯ができたら呼ぶから、それまでに終わらせるのよ」
真姫「……わかったわよ」
真姫「ハンドルネームを決めてください……にしきの……」
真姫「はっ」
真姫「……マッキー、と」
真姫「次はアカウント? アカウントって何? ID?」
真姫「……電話しよ」
真姫「もしもし、西木野です」
真姫「よし、これで出来上がり……」
真姫「ブログタイトル?」
真姫「……こんなのデフォでいいわ」
真姫「……でもちょっとだけ」
にこ「真姫ちゃんブログ書いたのね……ってハンドルネームわかりやすっ」
にこ「個人情報流出には気をつけなさいってメールしとくべきか……」
にこ「ていうかケータイで投稿すればいいのに」
『初投稿』
友人の勧めでブログを書くことにしました。
よろしくお願いします。
まき
真姫「画像は……これか」
真姫「添付!」
真姫「……できた」
真姫母「ほんとね。よくできてる」
真姫「きゃああああ!?」
真姫「また後ろに……」
真姫母「そんなにスキだらけじゃいい大人になれないわよ?」
真姫「関係ないでしょ!」
真姫母「で、また星の画像?」
真姫「……悪い?」
真姫母「全然」
真姫「……でもコメントとかつかないもん」
真姫母「そうなの? そこに新着コメントがありますって書いてるわよ」
真姫「……!?」
真姫「ど、どうやって見るの!?」
真姫母「お友達に電話してみたら?」
真姫「わかったっ」
にこ「あ、真姫ちゃん。電話なんて珍し……」
真姫『こ、コメントってどうやって見るの!?』
にこ「え?」
真姫『だから、コメント』
にこ「……見方知らなかったの?」
真姫『わかるわけないでしょ!』
にこ「あはは……だから返信なかったんだ」
真姫『何? 聞こえないわよ?』
にこ「右の方にコメント管理っていうの、あるでしょ?」
真姫『あった』
にこ「そこから見ればいいのよ、それと直接リンク踏めば……」
真姫『えっ』
にこ「どうしたのよ」
真姫『まだ5個しか書いてないのに……コメントが100件もある』
にこ「ええええ!?」
真姫『ひ、1人ずつ返さないと……』
にこ「変なところで律儀ね!」
真姫『返信ってどうやるの!?』
にこ「落ち着きなさいよ……」
真姫『別に嬉しいとか言ってないわよ!』
にこ「私もそんなこと聞いた覚えないわよ」
真姫「……ふふっ」
『6回目』
たくさんのコメントありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
真姫「あ、画像貼るの忘れてた……」
穂乃果「ねぇねぇ真姫ちゃん」
真姫「どうしたの?」
穂乃果「星の画像を貼ってるブログって知ってる?」
真姫「」
穂乃果「なんかね、見るといいことがあるって噂で持ち切りなんだー」
真姫「な、なにそれ」
穂乃果「なんてタイトルか知らないんだけど……真姫ちゃん知ってる?」
真姫「し、知らない」
穂乃果「そうなんだー。また別の人に聞いてみるね」
真姫「まさかそんな……いや、そんなわけ……」
凛「ねぇ真姫ちゃん知ってる?」
真姫「何を?」
凛「星のブログ!」
真姫「」
花陽「みんな願い事がかなうって言ってるの」
凛「流れ星の画像もあってすごいんだよ! きっと写真撮るのが上手なんだろうなぁ」
真姫「そのブログのタイトルは……?」
凛「『マッキーのまきまきブログ』って言うとこ!」
真姫「」
凛「凛とかよちんはもうお願いしたから次は真姫ちゃんの番ね」
真姫「……はい、ありがとうございます」
凛「なんで敬語?」
花陽「?」
真姫「ど、どうしてこんなことに……」
にこ「ブログの調子はどうなの?」
真姫「!?」
にこ「……」
真姫「ふ、普通よ普通! 至って普通!」
にこ「動揺しすぎでしょ」
真姫「どどどど動揺なんて」
にこ「まあいいわ」
真姫「……むぅ」
にこ「画像はちゃんと貼るのよ、マッキー」
真姫「言われなくても……ん?」
真姫「……」
真姫「」
真姫「……シッテタノ?」
にこ「もちろん。わかりやすすぎるもの」
真姫「あああああああ……しにたい」
にこ「ちなみに最初の記事の最初にコメントしたのはにこでーす」
真姫「……NY252……はっ!」
にこ「思い出すの早っ、まさかコメントくれた人全員覚えてるとか?」
真姫「当たり前でしょ」
にこ「当たり前じゃないわよ」
真姫「ニューヨーカーかと思ってたのに……世界デビューが……」
にこ「ま、よかったじゃない。にこはどの星がどれとかさっぱりだけど」
真姫「……今度教えてあげるわよ」
にこ「口止め料?」
真姫「別に」
にこ「……ブログ楽しい?」
真姫「……うん」
にこ「じゃあ内緒にしておいてあげる」
真姫「当然でしょ? バラすって言ったら先ににこちゃんをバラしてたとこよ」
にこ「怖っ」
真姫「にこちゃんのブログ見てみよ」
真姫「これ……よね」
真姫「!?」
真姫「ランキング1位!? 普通の有名人レベルじゃない!」
真姫「ちょっとこれどういう……」
真姫「……美肌について?」
真姫「美容部門ランキングで1位ってことね」
真姫「……それでも1位」
真姫母「そのブログ、私もよく見るわ」
真姫「そうなの……ってもー!」
真姫母「いい反応になってきたわね」
真姫「音も立てずに私の後ろに忍び寄るのはやめて」
真姫母「私には造作もないことよ」
真姫「怖いわ」
真姫母「ご飯できたら呼ぶわね」
真姫「……はーい」
真姫「……どんな記事書いてるのかしら」
真姫「ふむふむ」
真姫「なるほど……」
真姫「読み込んでしまった……これが才能ってやつなのかしら」
真姫「お気に入りブログ? そんなのできるんだ……へぇ」
真姫「……にこちゃんのに私のブログが載ってる」
真姫「あぁ、だから急に私のが流行ったのね」
真姫「……はぁ」
真姫「ん? でも私のブログにたくさんコメントが付いたのって、この登録日時ってやつより前……」
真姫「……ふふ」
にこ「ねえ、どれが冬の大三角なわけ?」
真姫「今夏でしょ? しかも大三角じゃないし」
にこ「ベルとビネガーとデラックスだっけ」
真姫「全部違う」
にこ「……ビザ?」
真姫「ベガとデネブとアルタイルよ……何で鐘と酢と豪華って何?」
にこ「織姫と彦星は?」
真姫「話聞いてるの?」
にこ「2割くらい」
真姫「私の顔見てないで空見なさいよ。今日は雨降った後できれいに見えるんだから」
にこ「……真姫ちゃんもしかして気付いてない?」
真姫「何が?」
にこ「星を見てるときの真姫ちゃん、すっごくかわいい」
真姫「なっ……! いきなり何言い出すのよ!」
にこ「ほんとのことだもーん。1枚撮ってあげよっか?」
真姫「ああもう……ダメに決まってるでしょ」
にこ「ブログには載せないからぁ」
真姫「私の写真なんか撮って何が楽しいのよ」
にこ「お守り代わりに」
真姫「やだ。絶対撮らせない」
にこ「じゃあやーめた」
真姫「もう……」
真姫「……今日は綺麗な夜空ね」
にこ「そうね」
真姫「……」
にこ「今だ!」
真姫「えっ……」
真姫「今撮ったわね?」
にこ「見てほら、真姫ちゃんいい笑顔」
真姫「そんなわけ……」
にこ「嘘じゃないでしょ?」
真姫「……うわああああ! 消して!」
にこ「ダーメ!」
真姫「……じゃあ私にも撮らせなさいよ」
にこ「どうぞどうぞ。にっこにっこにー!」
真姫「そうじゃなくて」
にこ「?」
真姫「……私にしか見せない顔で」
にこ「……ほう」
にこ「じゃあ真姫ちゃんの横顔を見るこの表情で」
真姫「そんなに笑ってるわけないでしょ」
にこ「ううん、真姫ちゃんは表情がころころ変わって面白いから」
真姫「……」
にこ「さあどうぞどうぞ、撮って結構ですわよ」
真姫「何よそのしゃべり方……じゃあ撮るわよ」
真姫「はい、チーズ」
『15回目』
今日は友人と星を見ました。
とても楽しかったので、今度は他の友人も誘って見に行きたいです。
真姫「これでよし」
真姫「……あ、これにこちゃんに見られるんだった……」
真姫「絶対『へー、楽しかったんだ』とか言ってくるに決まってるわ……」
真姫「はぁ……」
真姫「ふふ、まあいいわ」
真姫「あくまでこっちでは『マッキー』なんだから」
にこ「マッキー、あの星なんて言うの?」
真姫「どれ?」
にこ「ほら、あの青いやつ」
真姫「あれ飛行機でしょ」
にこ「……紛らわしい」
真姫「いやいや」
にこ「自然に笑うようになったわね」
真姫「そう?」
にこ「ああ、今はマッキーだから?」
真姫「まあそういうことね」
にこ「私しか知らない真姫ちゃんの一面……なんだか優越感あるわ」
真姫「じゃあ今度はみんなも呼ぼうかしら」
にこ「にこの話聞いてた?」
真姫「2割くらい」
にこ「それはにこの持ちネタでしょー」
真姫「ふふ、覚えてないわ」
にこ「この極悪マッキーめ」
真姫「はいはい」
真姫「ああそうだ、最近新しくコメントしてくれる人が増えたんだけど」
にこ「そうなの?」
真姫「ハンドルネームは『エリー』っていうんだけど、星に興味あるみたいなのよ!」
にこ「嬉しそうね」
真姫「まあね」
にこ「くれぐれも住所とかバラさないようにね」
真姫「わかってる」
「無題」
今回の星も綺麗ですね
私もカメラ買おうかな、と悩んでいます
買うなら何がいいでしょうか?
絵里「こ、これって馴れ馴れしすぎるわよね……どうしよう」
絵里「コメントだし、もっと顔文字とか絵文字とか使った方がいいのかしら……」
絵里「あ」
絵里「間違えて送っちゃった……!」
絵里「しまった……あぁ……」
絵里「……あれ? もう返信来てる?」
絵里「……」
絵里「見るの怖いけど……えいっ」
絵里「……オススメのカメラがいっぱい書いてある」
絵里「よかったぁ……マッキーさんって素敵な人ね」
絵里「ん? そういえば真姫も星に詳しかったっけ……?」
絵里「それって…………」
絵里「今度色々聞いてみるいい機会じゃない!」
穂乃果「ねぇねぇ海未ちゃん。このエリーって人、クォーターなんだって」
海未「……それって」
穂乃果「珍しい偶然もあるんだねぇ」
海未「え、そういうこと?」
穂乃果「?」
海未「ていうかなんですかそれ。『ジャスティスほのか』って」
穂乃果「かっこよくない?」
海未「……」
穂乃果「そのやれやれって顔は何で? 穂乃果のネーミングセンスに嫉妬してるの?」
海未「あなたなんか『おまんじゅうほのか』で十分ですよ」
穂乃果「海未ちゃん……ひどい」
海未「ご、ごめんなさい……そんなに気に入ってるとは知らずに……」
穂乃果「泣いたと思った?」
海未「……」
穂乃果「あ、無視はやめてください」
穂乃果「お、『りじちょう』って人も何か書いてるみたい」
海未「りじちょう……理事長? まさか……」
『新作衣装』
今日も娘が衣装を作っています。
「お母さんのも作って」と言うと「また今度ね」と言われてしまいました。
私の番はいつ来るのでしょうか。
ちなみに娘の衣装はこんな感じです。
理事長「うん、ちゃんとできてるわね♪」
穂乃果「画像ファイルがついてるよ」
海未「……それは」
穂乃果「この衣装、穂乃果たちが着たやつだよね」
海未「はい、改良を加えると言ってことりが一度家に持って帰りましたね」
穂乃果「……まさか」
海未「穂乃果」
穂乃果「はい」
海未「…………見なかったことにしましょう」
穂乃果「…………うん」
おわり
乙
良いにこまきだった。
乙
記念すべき20番目でした
おやすみ(´ぅω・`)
>>45-46
さんくす
読むの早いな君たち
乙
今回も楽しかった
乙
なんだかんだにこまきだよな
乙
真姫ちゃんかわいいかきくけこ
>>49-52
ありがとう
やっぱりソルゲ組は書きやすいね
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バレンタインssです
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