ID:Ap2JYEPD0の代行でー
支援
/ :/ ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ /
. /.〃/:...../:′'.::|:: i .::.:.:.:| :i:_{__|:.|:.:.:.i :|:.:.../  ̄`ヽ/ ふ
'://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/ な な な ぅ
{//::{: /|i:八::{=从:{ i::::: :N孑弐{ミト∨:::|::′ る. る .る (
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. | ::!::|ハト.乂__ノ ー ' | :::< |
八::| :|::::i /i, , , /i/ , }:::}i::人 __ ノ\
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/ :{ | :V:入 { ̄`ソ }/}::::}/::::::l.|:::::::|
{ ::|人::∨::::>... ` . ィ升|:::/::::::::八::::::{
支援でー
し
ファッ!?
改めて代行ありがとうございました
咲キャラ全員同一校設定です
有言実行とは感心するな
支援
|\_ \ /´ __r― r‐ r‐、.ト ..
< /_ /乂 f i | ! i ∨::.::.::ミ:.、
|/\| 二 ミ 、 ..:..:\ 八} { } } }::.:.:.:.:.:.::.::\
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ノノ| ..:/′..:.:.:.::| ノ' /' }:.:.:/ノ}ノ ノ' ノ /}::. /イノ′
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. / .:/ ,o'>{ ハ::.: ! xxx ` ^´ xxx {::.:.:./⌒ヽ
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.. .:.//r‐ミ! 廴ノ 人 \ r . n , イ::厶イ)、_.厂}:ヽ
. .:.:/{ {∧ }ー′ /` ノ { ≧=r`〒 ≦爪 / / {_.ノヽ:’.
..:.:.{ |爪 / }.八__ イ厂ト . __} / } { ∧:ハ
.:.::ノ ィ 7~入 ノ く ./ ./| 》 /{ `{ ノ:.ト}
まーた菫宥か
また宥菫かな
よいよい、始めたまえ
ふんふむ
アリガトウゴザイマシター
宥「ふぅ……」
宥(これで生地と糸は買えたから、後は……)
―――ヒュウウウ
宥「っ……」ブル…
宥(お昼時の暖かい時間帯を選んで出かけたつもりなのに……すごく寒い……)
宥(この時期に出歩くのってやっぱり苦手……)
宥(久しぶりに街まで来たから、本当は服とか見て回りたいけど……)
宥「今日はもう帰ろうかな……」ボソ
宥(一人で街の中を歩くには寒過ぎるよ……)シクシク
だから前スレ貼れって言ってるだろ!
体育倉庫書いてた人かな?
支援!
④
宥「クロちゃんが一緒に居てくれれば……」
玄『ごめんなさい……実は私、これから友達の家に遊びに行く約束があって……』
宥(……しょうがないよね。声かけたの今日の朝だったから……)
宥「……」テクテク…
宥(一人で買い物したりするのは嫌いじゃないけど……)
―――ヒュウウウ
宥「あうぅ……」ブルッ
抱きしめたいな、宥姉!
書き方で特定した
支援せずにはいられないな
宥(今日みたいな日は誰かと一緒が良かったな……)
玄『あ、そうだ! 弘世さん誘ってみようよ! きっと喜んでくれて―――』
宥「……はぁ」
宥(菫ちゃんを家に呼んだときみたいに勇気を出せていれば、今頃……)
宥(やっぱり今日はもう帰ろう……)トボトボ
宥(私、買い物に来ただけなのにどうしてこんなにも落ち込んで……)
菫「……」テクテク
宥「……」
宥(えっ……?)
ふんふむ
待ってた
支援
宥(菫ちゃん……?)
菫「……」ハァ
宥(見間違いじゃないよね……? 本当に菫ちゃん……)ポー
宥(すごい偶然……こんな街中で一緒になるなんて……)
宥(それにあのマフラー……ちゃんと着けてくれてるんだ……)
宥(どうしよう……すごく、嬉しい……)
菫「……」
ふぅ~む
しえ
なるほどなるほど
期待せずにはいられない
宥(菫ちゃんも一人なのかな……)
宥(誰かを待ってるようにも見えるけど、歩き疲れて休憩してるようにも見えるし……)
宥「……」ジー
菫「……」ボー
宥(声、かけてみようかな……)
宥(もし一人なら……一緒に買い物したりご飯食べたりして……)
菫「……」
宥(……いつまでも臆病なままじゃ、ダメ)スッ
支援
お互い奥手なのがまたいいよね
宥「す、すみれちゃ」
淡「お待たせスミレ! 待った?」
菫「いや、今来たところだ」
宥「……」
淡「なーんだ。慌てて損しちゃった」
菫「遅刻癖は相変わらずだな……」
淡「スミレも遅刻して来たんだからお互い様だよ」アハハ
菫「私はお前が遅れて来るのを計算してここに来たんだ。一緒にするな」
淡「流石スミレだねー。私のことをよく知ってる」ニコ
菫「はぁ……とっとと行くぞ」
淡「はーい♪」
宥「……」
あ、あわあわ...
宥「あ、あったかくない…」
ふぅ~む
宥(あの子……誰なんだろう……)
宥(菫ちゃんと仲良さそうだけど……お友達……?)
宥(でも、3年生にあんな子いなかったし……もしかして、部活の後輩とか……)
宥(どうしよう、すごく気になる……菫ちゃんとどういう関係なんだろう……)
宥(休みの日に二人きりで出かけるような関係……? それって……)
淡「……」キャッキャ
菫「……」ハァ
宥「……」
菫宥と聞いて
私怨
淡ちゃんとはまだ会ったことなかったか
―――――――――――――――――――――――――――――――
宥「……」コソコソ
宥(バレてない、よね……?)
淡「……」アハハ
菫「……」テクテク
宥(私、なにやってるんだろう……後を付けるなんて……)
宥(菫ちゃんが誰と何をしてても、私には関係ないのに……)
宥(こんなことしてるのが菫ちゃんにバレたら、きっと嫌われちゃう……)
宥「……やっぱり、もう帰って」
淡「……」ギュッ
宥「!」
あわあわ
(((( ;゚д゚))))アワワワワ
あわー
宥(あの子、菫ちゃんの腕に抱きついて……!)
菫「……」オイ
淡「♪」
宥(菫ちゃん嫌じゃないのかな……街中であんなにも密着されて……)
菫「……」アーダコーダ
淡「……」アハハ
宥(何の話してるんだろう……)
宥(もっと近づけば、聞こえるかも……)スッ
嫉妬しまくりんぐの宥姉かわいい
続ききてた
支援
菫「いい加減離れろ! 街中だぞ!」
淡「私とスミレの仲なんだから別にいいでしょー。それにこうしてるとすごくあったかいし」ギュ
菫「知り合いに見られたらどうするんだ……!」グググ
淡「痛い痛い! 押し退けようとしないで!」
菫「いいから離れろ!」バッ
淡「うー……なんでそんなに嫌がるのさー」ムス
菫「誰かに見られて学校中の噂になるなんて願い下げだ」
淡「スミレって本当にそういうところ気遣うよね……」
淡「私と二人だけって聞いた時も顔しかめてたし」
菫「奇異な目で見られるのはもう嫌なんだよ……」
淡「はて?」
④
はてっ・・・
支援
宥(うぅ、この距離じゃちゃんと聞き取れない……)
宥(知り合いに見られるのが嫌だって言ってたような気がするけど……)
宥(ただの先輩後輩同士ならそんなこと気にしないよね……?)
宥(やっぱり、付き合ったりして……)ズキ
菫「それで……場所は……」
淡「うん……からすぐ……」
宥(そ、そんなことないよね……恋人がいるなんて聞いた事無いし……)
宥(それにさっきも菫ちゃんから腕を振りほどいてた……まだ分からないよね……?)
宥「まだ……」
ヤキモチかわいい
菫「参考書を買うのに付き合うのはいいんだが……どうして私なんだ?」
淡「私の知り合いで一番頭良いのスミレだから」
菫「そんな安直な理由で」ハァ
淡「本当はサキとテルも一緒が良かったんだけど……」
菫「誘わなかったのか?」
淡「ううん、誘ったけど断られちゃった。家の用事があるとかで」
菫「なるほどな……」
淡「でも、たまにはこうやって二人だけってのも良いよね」ニコ
菫「……まあ、悪い気はしないが」
淡「もう、素直じゃないんだからー」
淡「お、あの服屋さん良い感じかも……入ってみようよ!」
菫「参考書が先だ」テクテク
淡「むー」
淡菫でもええんやで?
なんだ菫淡か
このあわあわはテル好きだから安心支援
④
宥(良い雰囲気……それこそ昔からの知り合いみたいな……)
宥(私の知らない菫ちゃんの友達……)
宥「……」モヤモヤ
宥(もっと近づけないかな……でも、街中だとこれ以上は……)コソコソ
憧「……宥姉?」
宥「ふぇあ!?」
憧「やっぱ宥姉だ。てか驚き過ぎ」アハハ
宥「あ、憧ちゃん……」
憧「街で会うなんてすっごい偶然だねー。何してるの? 買い物?」
宥「え、えっと……私は、その……」モジ…
憧「?」
アコチャー!
結局ここのアコチャーはシズloveなんですかね?
菫「ほら、早く行くぞ」
淡「はーい」
宥(菫ちゃんたち歩き出して……)
宥「ご、ごめんね憧ちゃん。私今ちょっと忙しくて、その……」アタフタ
憧(なんでこんなにも慌ててるんだろ……?)
憧(すっごいそわそわしてるし、それにさっきからどこを見て……)
菫「……」
淡「♪」
憧(あれって……淡? それに隣にいる人は確か……)チラ
宥(は、早く追いかけないと見失って……)アワワ
憧「……なるほどね」
偏差値70以上だからアコチャーは
流石だな憧ちゃん
憧「宥姉、あの二人追いかけてるんだよね?」
宥「え……ど、どうして……?」
憧「それくらい分かるよ。付き合い長いんだから」
憧「もしよかったらなんだけどさ……私も付いてっていい?」
宥「ふぇ……?」
憧「私、あの金髪の子と友達なんだ」
宥「!」
宥「ほ、本当に……?」
憧「うん、クラスは別だけどね」
宥(憧ちゃんの知り合いなら、あの子のこと訊いてみて……)
憧「あ、ほら! 見失っちゃう! 早く追いかけよう!」グイ
宥「きゃ。あ、憧ちゃ……」
支援
――――――――――――――――――――――――――――――
菫「ふむ……」ペラ
菫「おい淡、これなんかは……」
淡「あ、このシャーペン可愛いかも……」
菫「っておい」ベシ
淡「あはは、ごめんなさい」エヘヘ
菫「お前がそんな調子だと、真面目に選んでるのがアホらしくなってくるんだが……」
淡「だって私することないだもん」
菫「あのなぁ……」
憧「ふむ……」
宥「……」ジー
憧「あの二人なかなか良い感じだねー」ボソ
宥「憧ちゃんもそう思う……?」ボソ
憧「うん。互いにかなり打ち解け合ってるっぽいし、付き合い長そう」
宥「……恋人同士なのかな」シュン
憧(またそんなこの世の終わりみたいな顔して……)アハハ
憧「うーん、付き合ってるとかそういう風には見えないけどなー」
宥「でも……」
憧「宥姉ネガティブに考え過ぎ」
憧「そりゃキスしてるとこ見ちゃったらアレだけど、まだ一緒に買い物してるだけだよ?」
宥「それはそうだけど……」
憧「あ、移動し始めた……もうちょっと近づいてみよっか」
宥「えっ……で、でもこれ以上は……」
憧「大丈夫だって。はい、この帽子被って」ポス
宥「きゃっ」
憧「それとこのだてメガネもかけて……」スッ
宥「あ、憧ちゃん……? 一体なにを……?」ウルウル
憧(可愛い……)
④
支援
菫「本当にそれでいいのか? 大して中身も見ずに……」
淡「いいのいいの。スミレが選んでくれたんだから良い参考書に決まってるよ」
菫「お前、確認するの面倒臭いだけだろ」ジト
淡「だって何を確認すればいいのか分かんないんだもん」
菫「あのなぁ……」
淡「お、テレビジョン発見! 今日の番組欄はっと……」ペラペラ
菫(相変わらず照以上に自由なヤツだな……)ハァ
菫(無理に付き合うと気疲れするだけだ……私もやりたいようにするか……)スッ
菫「……」ペラ…
憧「宥姉、今がチャンスだよ。あの人の隣に行って」
宥「えええ!? なな、何言ってるの憧ちゃん!?」
ほう
きたか・・・!
憧「本読むフリしてあそこに立てば、二人の会話が聞けるから」
宥「ぜぜ、絶対にバレちゃうよ!?」
憧「大丈夫だって。あの人本に集中してるし、今の宥姉の変装完璧だから」
宥「で、でも……」
憧「こういう時は行動あるのみ! さあ行った行った」グイグイ
宥「ああ、憧ちゃ……!」
菫「……」ペラ…
淡「スミレさっきから何の本読んでるの?」ヒョイ
菫「お、おいコラ!」
淡「なになに? 恋愛マスターへの道のり、デート編。まずはデートコースを決めるため相手の情報を……」
菫「音読するなっ!?」ゴス
淡「痛い!?」
あくしろよ
支援
しえしえ
ほう
④
「「…………」」ジロ…
菫(うっ……周囲の目線が……)
淡「あうぅ……グーで殴るなんて酷いよー……」
菫「ここは本屋だぞ! 静かにしろ!」コゴエ
淡「大きい声出したのはスミレでしょ!」コゴエ
宥(二人ともすごく仲良さそう……それにこの子、菫ちゃんのこと名前で呼んで……)
菫「まったく……」ヒョイ
淡「あっ……読んでる途中だったのにー……」
菫「こっちのセリフだ」ジト
淡「にしてもスミレがそんな本読むなんて、ちょっと意外かも」ヒョコ
菫「……似合わないか?」
淡「そんなことないよ? 恋するスミレはとっても可愛い」ニッコリ
菫「っ……こ、恋なんてしていない」
淡「またそんなこと言っちゃってー」
淡「ちょっと顔赤くなってるよ?」アハハ
菫「うるさい……もうこれ以上私に絡むな……」
淡「そんな連れないこと言わずにそれ一緒に読もうよ。私も気になるんだー」ズイ
菫「さっきから顔が近いんだよ……!」グググ
ふぅ~むなるほどなるほどなるほどー
なんで咲スレは「○○の人だー」とかくっさい流れが許されてるんだよ
きもちわる
憧(うわー、あの二人めっちゃイチャついてるように見える……)
憧(私は淡のこと知ってるから、あれくらいは普通だって思えるけど……)
憧(宥姉は……)
宥「……」ムー
憧(ふふ……またそんな可愛い顔して……)
憧(目の前であんなの見せられてるんだから無理もないか……)
憧(我慢出来なくなってどうこうしなきゃいいけど……まあ、それはそれでアリだけど……)
妬き宥姉
し
宥姉の嫉妬可愛い
おいまだかよ
はやくしろよ
淡「ねえいいじゃんかー。私にも読ませてよー」
菫「この手の雑誌なら目の前にいっぱいあるだろ……」
淡「さっきの記事が気になるの! 私も恋愛マスターになりたい!」
菫「ったく、しょうがないヤツだな……ほら」スッ
淡「ありがとう! ……ってこれじゃあスミレが読めないよ?」
菫「まったく同じものがお前の目の前にあるんだが」スッ
淡「確かに」ハッ
宥(思ってた通りだ……この二人、すごく仲が良い……)
宥(特にこの子すごいよ……菫ちゃんにあんなにも気兼ねなく接していて……)
宥(距離も近いし……菫ちゃんも満更でも無さそうで……)
淡「♪」
菫「……」ペラ…
宥(この気持ち……私はどっちに嫉妬してるんだろう……)
宥ねえかわいい
淡「ふむふむ、デートプランには相手の好きそうな事や喜びそうな事を盛り込んでおくのが好感度アップへの近道……」
淡「テルの好きそうな事と喜びそうな事ってなんだと思う?」
宥(宮永さん……?)
菫「……何故私に訊くんだ。アイツのことならお前もよく知ってるだろ」
淡「第三者の意見も訊いておこうと思いまして」
菫「はぁ……好きな事は読書に麻雀、お菓子を食べる事」
淡「うーん、やっぱそうなるよねー……」
菫「菓子屋巡りでもするか、図書館にでも連れて行けば喜ぶだろ」
淡「それならお菓子屋さん巡りの方がいいかなー。私図書館ってあんまり好きじゃないから」
菫「甘い物を買って来てやっても喜ぶだろうな」ペラ…
淡「それ名案! あとで良い感じのお店探して甘いもの買いに行こう!」
宥(そっか……この子、宮永さんのことが……)
かわいい
憧(宥姉の表情が柔らかくなった……二人について何か分かったのかな?)
憧(良い知らせであることは確定っぽいけど……)
宥(菫ちゃんとこの子はただ仲が良いだけ……)
宥(恋人同士とかじゃない……この子は宮永さんのことが好きだから、そんなことあり得ない……)
宥「はぁ……良かった……」ボソ
菫「ん?」
宥「!」
菫(今、宥の声が聞こえたような……)チラ
宥「っ!」ババ
憧(雑誌で顔隠すってまたベタな……)アハハ
菫「……」ジー
宥「……」ドキドキドキ
雑誌(18禁)
いくら変装しても服装でばれるんじゃ・・・
菫(顔はよく分からないが……この人、宥に似ている気が……)
宥(お願い……気付かないで……)
菫(背格好がそっくりだし、ほんのりと漂ってくる匂いも……)
憧(あちゃー、めちゃくちゃ見られてる……このままじゃ気付かれるっぽい……)
憧(どうする? 私が行ってあそこから宥姉を連れ出す?)
憧(でも横にいる淡に気付かれるかもだし……)
憧(そうだ……淡を利用すれば……!)
菫「……」ジー
宥(あ、憧ちゃん助けてぇ……)
菫(やっぱり、見れば見るほど似ている……声をかけてみるか……?)
菫(もし本当に宥だとしたら、このあと一緒に……)ゴクリ
匂い……わかる
し
菫「……あ、あの」
宥「!」ドキン
菫「人違いなら申し訳ありませんが」
―――カガヤイテー ココイチバンー♪
宥菫「!?」
淡「あ、着信だ……誰からだろ……」ゴソゴソ
菫「おい、ここは本屋だぞ。早く切れ」ジト
淡「分かってますよー……ってあれ? 勝手に切れちゃった」
菫「?」
淡「誰からだったんだろう」ピッピッピ
淡(……アコ?)
ふんふむ
菫(まったく、そそっかしいヤツだ……)ハァ
菫「……」
菫(あの人がいなくなってる……)
菫(どういうことだ? 一体いつの間に……)キョロキョロ
淡「どうしたの菫? キョロキョロして」
菫「いや……何も無い。気にするな」
淡「?」
菫(淡の携帯が鳴ったさっきのタイミングか……どうしてそんな逃げるような真似を……)
菫(まさか本当に……いや、あり得ない。宥が私から逃げるようなこと……)
菫(しない、よな……?)
④
宥「はぁ……はぁ……」
憧「間一髪だったね、宥姉」アハハ
宥「本当に危なかった……声、かけられて……」
憧「偶然装って正体明かしても良かったと思うよ?」
宥「そ、そんなこと出来ないよぉ……」
憧「ふふ、やっぱり宥姉は宥姉だね」ニコ
憧「ところで、あの二人については何か分かった?」
宥「うん……憧ちゃんの言う通り、菫ちゃんとあの子はそういう関係じゃなかった」
憧「そっか。それが確定しただけでも頑張った甲斐あったじゃん」
宥「うん」ニッコリ
憧(良い笑顔……本当にあの人のこと好きなんだな……)
憧(また時間が出来たら色々訊いてみたいかも……馴れ初めとか、好きになったきっかけとか……)
④
宥「あ、菫ちゃんたち……外に出て……」
憧「どうしよっか。このまま尾行続ける?」
宥「……ううん。もういい」
宥「知りたい事は知れたから」ニコ
憧「そっか」フフ
宥「今日は本当にありがとうね憧ちゃん。もし憧ちゃんに後押しされてなかったら、今頃……」
憧「いいっていいって。私がおせっかいで勝手にやったことだから」
憧「それにもしバレちゃってなんかあったらどうしよう、って内心ドキドキだったし」アハハ
宥「そうなんだ……」フフ
憧「それはそうと、このあとどうしよっか? 宥姉は何か用事とかあるの?」
宥「ううん、特には無いけど……」
憧「じゃあさ、今から一緒にデートしようよ」ニコ
宥「……えっ?」
憧宥ありだと思います
――――――――――――――――――――――――――――――
淡「お腹減った……」
菫「何も食べて来てないのか?」
淡「もちろん。お出かけするのにご飯食べて行くなんて勿体ないよ」
菫「どういう意味なのかさっぱり分からんのだが……」
淡「出先でお腹いっぱい食べた方が幸せってこと」ニコ
菫「空腹の状態で歩き回るのは辛くないか?」
淡「し、幸せの貯金だよ」
菫「なるほどな」
淡「どこかに良い感じのお店ないかなー」キョロキョロ
淡「喫茶店みたいな雰囲気のお店でオムライス食べたい!」
菫「随分と限定的なんだな……」
>>104
阿知賀のツートップか
④
淡「スミレもただ歩いてるだけじゃなくてちゃんと探してね?」
淡「考え事するのは家に帰ってから」ニコ
菫「っ……」ドキ
菫(昔から妙に勘が働くというか、鋭いというか……)
淡「カレーとかもアリかな……いや、でもやっぱりとろとろのオムライスを……」
菫(しかし、淡の言う通りなのかもしれないな……)
菫(さっきの女性のことは確かに気になるが、考えてもしょうがないんだから……)
淡(ん? あれって……)
憧「~♪」
宥「……」フフ
淡「アコだ!!」
菫「!?」ビク
④
菫「きゅ、急に大声出すな!?」
淡「ごめんなさい……」アハハ
淡「でもあの服屋さんに知り合いがいて……!」
菫「知り合い?」チラ
淡「うっわー、すっごい偶然……さっきの間違い電話のおかげかなぁ……」
菫「……」
淡「私声かけてくるね! せっかくなら一緒にご飯食べて……」
菫「待て」ガシ
淡「え?」
菫「……ま、待て」
④
なるほど、ここで逆転か
淡という尾行に一番不向きな人材
淡「どうしたのスミレ?」
菫(あの場に宥がいるのはいい……)
菫(いや、正直驚き過ぎて手が震えているが、こういう偶然もあるだろう……ただ)
菫(隣にいるあの女は誰だ……?)
憧「宥姉これとか絶対似合いそう」スッ
宥「こういう薄いのはちょっと……」
菫(宥と一体どういう関係で……)
淡「スミレ大丈夫? すっごい顔青くなってるよ? おーい」
④
菫「あ、淡。一つ訊いてもいいか?」
淡「なに?」
菫「あのツインテールの少女はお前の知り合いか?」
淡「うん、そうだよ。クラスは別だけど」
菫「その……なんだ。恋人がいるとかって話は聞いていないか?」
淡「なになに? もしかしてスミレ、アコに一目惚れしちゃって……」ニヤ
菫「断じて無い」
淡「ですよねー。じゃあなんでそんなこと訊くの?」
菫「そ、それは……」
淡「?」
∩___∩三 ー_ ∩___∩
|ノ 三-二 ー二三 ノ ヽ
/ (゚) (゚)三二-  ̄ - 三 (゚) (゚) |
| ( _●_) ミ三二 - ー二三 ( _●_) ミ ウオーォオォーアッヒャアアアウオホーオオオオオ
彡、 |∪| 、` ̄ ̄三- 三 彡、 |∪| ミ テンション上がってきた!!テンション上がってきた!!
/ __ ヽノ Y ̄) 三 三 (/' ヽノ_ |
(___) ∩___∩_ノ ヽ/ (___)
寝る前に支援
菫「……分かった。質問を変えよう。あの少女の隣にいる女性のことは知ってるか?」
淡「うーん……知らないなぁ。スミレの知り合いか何か?」
菫「まあ、そんなところだが……」
淡「分かった! スミレあの人のこと好きなんだ!」
菫「は、はぁ!? なに言ってるんだお前!?」
淡「って図星なんだ……」アハハ
菫「ち、違う! 断じてそんなことはっ」
淡「あ、お店から出て来た」
菫「!?」
菫「こっちに来い! 隠れるぞ!」グイ
淡「きゃあ!? ってなんで隠れる必要あるの!?」
眠いけど寝れない
ふんふむ
ふんふむ
―――――――――――――――――――――――――――――――――
憧「良い買い物しちゃったなー♪」
宥「ふふ、良かったね憧ちゃん」ニコ
憧「宥姉もあの服買えば良かったのに。すっごく似合ってたよ?」
宥「あそこまで薄いのはちょっと……」
憧「服選びにも苦労するんだから、宥姉も難儀だよねぇ」
宥「夏用の服とかは買わなくて済むから、そういう意味ではお得だよ?」
憧「それはそうかも……」
菫(一体何の話をしてるんだ……どうしてそんなにも良い雰囲気で……)コソコソ
淡「ねえスミレー。もうこんなことやめようよー」
淡「私お腹空いた……」グウ
菫「何か食べるなり勝手にすればいいだろ。帰りたいなら帰れ」
淡「うわぁ。今の発言はちょっと信じられないかも……」
ふんふむ
④
鬼だな
菫「当初の用事は済んでいるんだ。別にいいだろ」
淡「本当に今はあの人のことしか頭に入ってないんだね……」ハァ
淡「もし私がスミレのこと好きだったら泣く自信あるよ?」
菫「付き合いの長いお前にだからこそ本音を出しているんだ」
淡「それにしたってさっきのは酷いと思うなー」
淡「一緒に甘いもの買いに行こうって話もしてたのに……」ムス
菫「はぁ……悪かったよ。後で昼飯奢ってやるから機嫌を直せ」
淡「本当に!? 約束だよ!?」
菫「何なら照へのお菓子代も私が出してやる。その代わり」
菫「あの少女について知っている事を全て教えろ」
淡「了解! えっとね、あの子は新子憧って言って、家は神社やってて……」
この世界のクラス編成が気になる
憧「ねえ宥姉」
宥「?」
憧「手繋いでいい?」ニコ
宥「え……?」
憧「まあ勝手に繋ぐんだけどね」ギュ
菫「!」
淡「部活は確か演劇部とか言ってたような……」ウーン
宥「きゅ、急にどうしたの憧ちゃん……?」
憧「いや、ちょっと手が冷たくてさ。宥姉にあったかさを分けてもらおうと思って」
宥「憧ちゃんは手袋とかしないの?」
憧「うん。ちょっと苦手で」アハハ
同じ学校設定はSS速報にもあるから、ちょっとごっちゃになるな
憧「にしてもやっぱ宥姉はあったかいなぁ……この寒さなら腕に抱きついたりしたいかも」フフ
宥「さ、流石に街中だから……ね?」
憧「そんなこと言わずにあったかくなろうよ。私と宥姉の仲じゃんっ」ギュ
宥「ひゃっ」
憧「あー、本当にあったかい……この感じ久しぶりかも……」
宥「ま、周りの人が見てるから……その……」アワワ
憧「ふふ、こうやってると私たちでもカップルに見えたりするのかな?」
憧「宥姉はどう思う?」ギュ
宥「あ、憧ちゃ……」カァ
④
④
淡「くらいかなぁ」
淡「あと、好きな人はいるっぽいんだけど全然話してくれなくて……」
淡「って聞いてるのスミレ? さっきからどこ睨んで……」チラ
淡「……おお」
菫「……」ゴゴゴゴ
淡「あんなにもひっついて、あの二人ラブラブだねー」
淡「あ、もしかしてアコの好きな人ってー」ニヤ
菫「淡」
淡「?」
菫「あのツインテールを宥から引き剥がしてこい」ギロ
淡「スミレ、落ち着いて」
これはアコチャーわざとですわ
そろそろロン(物理)が出るな
>>130
おしえちくりー
淡「あとあれはツインテールじゃなくてツーサイドアップだよ?」
菫「そんなことはどうでもいい!」
菫「なんなんだあの女は!? ここは街中だぞ!?」
菫「大勢の人間がいるにも関わらずあんなにもベタベタして……非常識極まりない!」
菫「そもそもアイツと宥はどういう関係で……」イライラ
淡(スミレってここまで分かり易くヤキモチ妬くんだ……ちょっと、いやかなり意外かも)
菫「クソっ……あのアホ共が相手だったら……」ブツブツ
淡(そんなにもあの人のことが好きで……)ジー
憧「あ、そういえば。宥姉お昼食べた?」
宥「ううん、まだだけど……?」
憧「じゃあさじゃあさ、あのお店入ってみない? 私お腹空いちゃって」エヘヘ
宥「あのお店……」ジー
憧「洋食とか食べれそうな感じだし、何より雰囲気良さそうだから入ってみたいなー、って。どう?」
宥「うん、すごく良いと思う……。ちょうど歩き疲れてきたところだったし、入って休憩しよっか」ニコ
憧「ふふ、決定だね。あたしの予想ではあの看板に載ってるオムライスが狙い目で……」
演劇部
つまり全部、部長譲りか
>>137
照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
同一校設定は途中から
ふんふむ
>>141
サンクス
こういう同一設定ほんとすき
菫(あの洋食店に入って行くのか……)
菫(どうする。私たちも入るか? しかし、中の様子が分からない以上見つかる危険性が……)
淡「……」グゥゥ
菫(外で待っているのが無難か……出来る事ならなんとか接近して、会話などを盗み聞きしたいが……)
淡「……」グゥゥ
菫「……腹の音で語りかけて来るな」
淡「お腹空いた」
菫「はぁ……」
淡「もう我慢出来ない」
菫「分かったよ……何か適当に買って来るからちょっと待っ」
淡「あのお店のオムライス食べたい」
菫「……な、何言ってるんだお前?」
淡「あの看板見て。もう見るからに美味しそうで……」テクテク…
菫「ま、待て!! あの二人が中に居るんだぞ!?」
淡「すごく良い匂い……お店の雰囲気も良い感じだし……」テクテク…
菫「おいコラ!?」
ふんふむ
さるよけ連打
さるよけ連打
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
憧「休日にこういうお店でランチって洒落てるよねー」
宥「ふふ、そうだね。私はあんまり家から出ないから、外で何か食べること自体久しぶりかも……」
憧「宥姉は相変わらずインドアだね。まあ、体質的にしょうがないかもだけど」
宥「今日みたいに寒い日じゃなかったらほどほどには出歩くんだよ?」
憧「それって冬は外に出ないってことだよね」アハハ
宥「う……」
憧「花の高校生なんだから、恋人の一人でも作ってショッピングとか楽しまないと損だよ?」
宥「恋人……」
憧「ねえねえ、さっきの人の話訊かせてよ」ズイ
宥「さ、さっきの人……?」
憧「もう、とぼけちゃって。誰のことなのか分かってるくせに」クス
ただひたすらにキモイな
お前のオナニーみせつけんな
文才なさすぎキモスギ
ふんふむ
さるよけしえん
ふんふむ
宥(菫ちゃんのこと、だよね……)
憧「宥姉あの人のこと好きなんでしょ?」
宥「ふぁ!?」
憧(すっごい分かり易い反応……)
宥「ななな、何を言って……!?」
憧「今さら誤摩化さなくていいよ。ってか隠す気ゼロだったじゃん」アハハ
宥(わ、私ってそんなにも分かりやすいんだ……)
憧「あの人とはどういう関係なの? 私も詳しくは全然知らなくて……」
宥「ねえ憧ちゃん……この話、やめよ……?」
憧「やめない」ニコ
宥「あうぅ……」
憧「だって宥姉の初恋だよ? 詳しく聞かせてもらわないと夜も眠れないよ」
ふんふむ
支援
宥「だ、だからその、恋とかじゃなくて……」
憧「あんなにもヤキモチ妬いといて好きじゃないとかおかしいって。恥ずかしがるのは分かるけどさ」アハハ
憧「で、あの人のどこを好きになったの? きっかけは? 告白とかは……」
宥「あ、憧ちゃ……」アワワ
菫(クソっ、ここからじゃよく見えないし何も聞こえない……)
菫(一体何の話をして……)ソワソワ
淡「スミレは何も頼まないの?」
菫「今はそれどころじゃない」
淡「勿体ないなぁ。すっごく美味しいのに」モグモグ
菫たんかわいい!!
あなたの話ですよ、菫さん
菫(なんとかして様子を伺って……)
淡「私はスミレが心配してるような関係じゃないと思うけどなぁ」モグモグ
菫「……ならどういう関係だって言うんだ」
菫「学年も違って校内での関わりも薄いだろうに、あんなにも仲良さげにしているんだぞ?」
菫「それも少し人見知りの気がある宥と……どう考えても普通の友人同士じゃない」
淡「確かに普通の友達同士ではないだろうけど、そこまで特別な関係でもないと思うよ?」
淡「例えるなら……私とスミレみたいな感じかと」
菫「……?」
淡「年の離れた幼馴染み。あの二人結構昔からの知り合いに見えるし、それが一番しっくり来るよ」
菫「……しかし」
淡「それにアコ、他にちゃんと好きな人いるよ?」
菫「は?」
④
ここでクロチャーとか言い出したらすごい修羅場になるな
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
憧「なるほど……まさしく文武両道才色兼備、って感じなんだね」
宥「うん、菫ちゃんは本当にすごいの……部活は麻雀部と弓道部を掛け持ちしてて、麻雀部では部長で……」
憧「麻雀部……ってことは和の先輩なんだ……」ボソ
宥「?」
憧「いや、こっちの話」ニコ
憧「しかし、なんか聞けば聞くほど完璧超人だね。欠点とかあるの?」
宥「あるんだろうけど……私はまだ知らないかな」アハハ
憧「まだ知らない?」
宥「お友達になったのは最近のことだから……」
憧「そうなんだ……ってちょっと待って。3年間クラス一緒だったんだよね?」
宥「うん……」
憧「にも関わらず友達になったのは最近なの? それって今まですっごい勿体ない事してたんじゃ……」
宥「……」シュン
憧(あ……これ触っちゃダメなヤツだ……)
ほ
④
憧「と、ところで何をきっかけに好きになったの?」
憧「最近になるまで友達ですら無かったんだったら、一体どんな出来事があって……」
宥「えっと、3ヶ月くらい前に大きな地震があったのは覚えてる?」
憧「そりゃもちろん。あの地震が起こってから1週間はその話題で持ち切りだったからね」
憧「あ、そういえば宥姉知ってる? あの時3年生二人が体育倉庫に閉じ込められとかで、学校中大騒ぎになってさ」
宥「実はね、その時に閉じ込められた3年生っていうのが……私と菫ちゃんなの」
憧「え!? 本当に!?」
憧「あ、なるほど。ってことはその時に……」
宥「うん……この気持ちがそういうのだって気付いたのは、あの時がきっかけだと思う……」
宥「菫ちゃんのこと自体は、1年生の時からずっと気になってたんだけど……」
憧「そうなんだ」
宥「いつも私のことを気にかけてくれて、困った時はすぐに助けてくれて……」
憧(それって……)
宥「私がこんな性格だから、今までちゃんとお礼も言えなかったし、友達になってとも言えなかったんだけどね……」
憧「えっと、弘世さんは1年生の時からずっと優しくしてくれてるの?」
宥「うん。初対面の時は色々あったけど、それからはずっと」
憧「……脈アリだね」
宥「ふぇ?」
憧「もしかしたら弘世さんも宥姉のこと好きだったりして……」
宥「あ、あり得ないよそんなこと……」
憧「どうして?」
④
支援
④
宥「私みたいなこたつ女、菫ちゃんが好きになるわけないから……」シュン
憧「もー、どうしてそういうこと言うの! 宥姉のそういう卑屈なところ良くないよ?」
憧「もっと自分に自信持たなきゃ。美人で可愛くてスタイル良くて……引っ込み思案な性格直せばモテモテに決まってるんだから」
宥「そ、そんなことないよ……」モジ…
憧「そんなことある! そう考えると宥姉に目を付けた弘世さんはかなり見る目あるね、うん」
宥「す、菫ちゃんは私のことなんか」
憧「何とも思ってない。宥姉本当にそう思ってるの?」
宥「……」
憧「いつも気にかけてくれたり、困ってる時は助けてくれたり……ただのクラスメイト相手に普通はそこまでしないって」
憧「それも1年の時から今までずっとなんて、好きじゃないって方がおかしいよ」
ふんふむ
宥「……菫ちゃんの好きと私の好きは違うから」
憧「そんなの宥姉の思い込みで」
宥「私のことをどう思ってるのか、菫ちゃんに訊いたことがあるの」
憧「え……?」
宥「最初は好きだって言われたんだけどね……その後に念を押されたの。友達としてだって」
憧「……」
宥「だから、菫ちゃんが私と同じ気持ちって言うのは……あり得ないよ」
憧「……そんなこと訊ける勇気があるのに、どうして惚れさせてやろうっていう気持ちにはなれないの」
宥「私なんかとじゃ菫ちゃんに釣り合わないよ……」
憧「じゃあ弘世さんが他の誰かと付き合ったりしていいの?」
憧「見ず知らずの人と抱き合ったりキスしたり、その優しさが他の人に……」
宥「……」ウルウル
憧「ごめんなさい!」
菫さんがヘタレだから!
―――――――――――――――――――――――――――――――――
菫「……」グデー
淡「どうしたのスミレ? そんなにぐったりして」
菫「気が抜けたんだよ……」
淡「ふふ、安心した?」
菫「心の底からな……ってどうして最初から言わなかった」ジト
淡「なんか面白そうだったから」ニコ
菫「おい」
淡「それに言ったって信じそうにない雰囲気だったし」
菫「その画像を見せれば良かっただけの話だろ……」
淡「スミレに証拠を出せって言われてから思い出したので」アハハ
菫「はぁ……」
支援
④
淡「そんなにもあの人のこと好きなんだねー。ユウ、だっけ?」
菫「松実さんと呼べ」
淡「堅苦しいからユウでいいよ」
菫「……」ジトー
淡「もう、どうしてそんなことで突っかかって来るの」タハハ
淡「スミレの恋人か何かなの?」
菫「……クラスメイトで友人だ」
淡「あ、そうなんだ。告白とかは?」
菫「す、するわけないだろ!? なに言ってるんだお前!?」
淡「え? だって好きなんでしょ? じゃあ好きです、って言って付き合えばいいじゃん」
菫「あのなぁ、そんなことが出来れば誰も苦労は……」
淡「ふふ、やっぱりあの人のこと好きなんだー」
菫「っ……お、お前……!」
淡「ねえねえ、恋バナしようよ恋バナ。どうして好きになったの? 何がきっかけ? いつから片思いしてて……」
菫「ええい黙れ! お前とそんな浮ついた話できるか!」
支援
うーんこの
淡「私のおかげで疑いが晴れたんだから、それくらいしてくれてもいいじゃん」ムス
菫「そもそもお前が最初から新子のことを話していればだな……」
淡「ねえ話してよー。堅物のスミレが恋に落ちる経緯なんて、詳しく訊かないと夜も眠れないよ」
菫「眠れない時間で勉強でもしてろ」
淡「うわ、そういうこと言うんだー……」
菫「こういう話は軽々しく口にするようなことじゃない」プイ
淡「スミレの頭でっかち! そうやっていじわるするなら私にも考えがあるから」スッ
菫「……おい、どこに行く」
淡「ユウのところ。スミレがストーカーしてたって言いつけてくる」テクテク
菫「はぁ!? っておいちょっと待て!!」ガタン
「「…………」」ジロ…
菫「うっ……」
淡「ふふふ……」
菫(こ、コイツ……!!)
④
淡「騒ぎすぎるのは良くないよ? さっきの声だって向こうに聞こえちゃってるかも」ニヤ
菫「お前後で覚えとけよ……!」
淡「これで話す気になってくれたよね? スミレ♪」
菫「はぁ……先に言っとくが、何も面白いことなんて無いぞ」
淡「面白いことなんて求めてないよ。甘酸っぱい話が聞きたい」ニコ
菫「甘酸っぱくもないと思うんだが……」
淡「いいからいいから♪ で、まず二人はどういう出会いを果たしたの?」
菫「そ、そんなところから話すのか?」
淡「もちろん! 素敵な出会いがあるからこそ恋は始まるんだよ!」
菫「少女漫画の読み過ぎだ……そもそも私と宥の初対面はロクなものじゃない」
淡「どういうこと?」
菫「……高校に入学、いや進学して1週間ほど経った日のことだったんだが―――」
今起きた支援
前半終了です。申し訳ないですが、30分ほど席外します
まかせろ支援
ほしゅ
ほ
ほ
ほ
ほーたる来い
保守ありがとうございました
再開します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
菫『……』ボー
菫(高校生になって今日でちょうど1週間か……)
菫(中等部の頃からの面子がそのままいるから、高校生になった実感があまり涌かないな……)
菫(毎度の如くクラスにはアイツがいるし)
照『……』ペラ…
菫(変わったのなんて制服と教室くらいだ。別の中学から来た新しい顔もちらほら見かけるが……)
菫(今現在で一番印象に残っている、というより目に付くのは彼女だな……)
菫(もう晩春だって言うのにあんな格好……自己紹介の時に極度の寒がりだとか言っていたが、冗談にしか思えない……)
菫(マスクとセーターはまだしも、教室の中で手袋とマフラーは目に余る)
菫(学級委員長になったからには一度注意する必要が……)
ザワ…ザワ…
菫(……なんだ? さっきから妙に教室がざわついて……)チラ
菫『な……』
宥『……』テクテク…
菫(なんだあれは……コートにマスクに……ゴーグルって……)
ザワ…ザワ…
宥(うぅ、みんなすごく見てるよぉ……)カァァ
菫(あ、あれが噂の高校デビューってヤツなのか……?)
菫(いや、中学時代の彼女のことなんて何一つ知らないが……どう見たって変質者で……)
『なんか怖いね……』
『うん……近づくと何かされそう……』
菫(みんなが怯えている……)
④
宥(やっぱり、こうなっちゃうよね……)
宥『はぁ……』
菫(私一人だけならまだしも……こうなると流石に見過ごす訳にはいかない)ガタ
宥(私、友達出来るのかなぁ……)
宥(中学に入学したときは、小さい時からの友達がいたから大丈夫だったけど……今は……)
菫『君、ちょっといいか』
宥『!』ビク
宥『は、はい……なんでしょうか……?』
菫『その格好は一体なんだ』
宥『え……?』
剥くしかないな
菫『強盗でもするつもりか。誰がどう見たって不審者だぞ』
宥『うっ……あ、あのっ。私……』
菫『まずはそのおかしなゴーグルとマスクを外したらどうだ』
菫『人と話をするときに顔を隠すなんて非常識だと思わないか?』
宥『ご、ごめんなさい……今外します……』
宥『……』」スッ
菫『!』
宥『……』モジ…
菫(こんな顔をしていて……)ボー
宥(ちょっと寒いかも……)ブル…
菫(な、何を見惚れているんだ私は。目的を思い出せ)
剥きおった
宥といえば 宥「いたいの…もっとお……」がトラウマなんすけど
④
菫『松実さんだったか?』
宥『は、はい。そうですけど……』
菫『君のためを思って一つ忠告しておきたい。マスクはまだしも、そのゴーグルを付けるのはやめておけ』
宥『え……?』
菫『分からないか? クラスのみんなが君を見て怯えている』
宥『!』
『弘世さんすごいね……あの人に声かけれるなんて……』
『私なら絶対無理……ちょっとカッコいいかも……』
宥『……』
菫『まだ入学して間もない。早くクラスに馴染みたいなら……その犯罪者じみた格好はやめておけ』
しえ
宥『で、でも私、すごく冷え性で……』
菫『今は4月の上旬だぞ。気温も20℃近い。度を超えた寒がりだろうと温かく感じる季節だ』
菫『変なキャラ作りをするのは構わないが、ふざけるのも大概にしておけよ』ハァ
宥『……』ズキ
菫『それと……教室の中で防寒具を付けるなんてマナー違反だ。今すぐ取れ』
宥『えっ……?』
菫『防寒具の着用は登下校時のみ認めるものとする。生徒手帳にも書いてあるはずだが?』ジト
宥『っ……』ビク
宥(この人、怖い……)ブルブル
菫(随分と怯えられているものだ……私は何も間違ったことは言っていないと思うんだが……)
起き支援
やめるのです!
少女マンガの王道的な出会いですのう
これは嫌われてもしょうがないですねぇ
前スレ教えて
菫『……クラスの風紀を乱す行為は学級委員長として認めるわけにはいかない』
菫『何も反論が無いなら今すぐ取れ』
宥『わ、私っ……その……さ、寒がりで……』カタカタ
菫『それについてはさっき言ったはずだ。同じ事を何度も言わせるな』ギロ
宥『ひっ……』ビク
菫『早くするんだ』
宥『……』カタカタ
『弘世さん、ちょっと強く言い過ぎじゃない……?』
『誰か間に入った方がいいんじゃ……』
菫(どうして私が悪者みたいな扱いになってるんだ……クラスのためを思って注意しているのに……)イライラ
宥(睨まれて、厳しい口調で注意されて……こんなこと初めて……)カタカタ
菫『……』ギロ
宥(どうしよう……怖い……声が出ない……)ジワ…
菫『おい、私の言葉が聞こえていないのか。早くその暑苦しそうなのを取れと言っているだろ』
宥『わ、私……』ガクガクブルブル
菫『同じ事を何度も言わせるなと言ったはずだが……それすらも聞こえていないのか?』ギロ
宥『ぅ……ぁ……』ウルウル
『ねえ、あれ止めた方がいいんじゃ……』
『む、無理だよ……弘世さんすごい剣幕で……』
『松実さん可哀想……』
菫『』ピキ
菫『もういい。言葉が通じないなら実力行使に出るまでだ』ガシ
宥『え……?』
菫『今すぐ脱げっ……!』グイ
しえ
剥きに行ったー
やめるのです弘世さん!!
前はこんなに積極的だったのに今ときたら・・・
助けててるてる
宥『きゃあああっ!?』
照『ちょ、ちょっと菫!! なにやってるの!?』タタッ
久『はいはいストップストップ。気持ちは分かるけど落ち着きましょう』アハハ
菫『退け!! 私は何も間違ったことは言っていないししていない!!』バタバタ
照『だからって暴力は良くない!』グググ…
菫『暴力じゃない! アイツが何度言っても聞かないから私が……!』
久『あなたは何も間違っていないわ。ただ、今はとりあえず落ち着いて。松実さん泣いちゃってるから』
宥『ひぐっ……ぐず……』ポロポロ
菫『な……』
豊音『せ、先生こっちです!』
恒子『はいはい今行きますよー、って何の騒ぎ? 青春するにはまだ早いと思うけど』アハハ
怜(騒がしいなぁ……)
というか宥姉同じ中学とかで止めに入ってくれる友達いなかったんか……
一気に出てきたwww
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
憧「な、なんか壮絶だね。初対面でそれって……」
宥「ちゃんと事情を説明しなかった私が全部悪いんだけど……」アハハ
憧「弘世さんすごいね……真面目っていうか正義感あるっていうか……」
憧「初対面の人間が完全武装状態の宥姉に話しかけた上に注意するって……前代未聞だよ」
宥「私も避けられることはあっても注意されるのは初めてだったから……まともに受け答えが出来なくて……」
憧「ふふ、そりゃそうなるよ。宥姉ならなおさら」アハハ
憧「にしても、第一印象が悪いほど仲良くなりやすいって言うけどアレって本当だったんだね」
宥「形だけ仲直りした後、3日くらいは互いのことを避け合ってたんだけどね……」
憧「そりゃそうだよ。私が弘世さんの立場でも宥姉の立場でもロクに相手のこと見れないって」
憧「気になるのはそのあとどうやって仲直りしたかだよ」
憧「一体どんな魔法を使って……」
宥「魔法と言えば魔法だったのかも……」アハハ
―――――――――――――――――――――――――――――――
菫『……』フン
宥『……』グス
憩『入学したばっかやのに二人ともやんちゃやねー」
憩『まさか健康診断より早い時期に1年生の顔見るとは思わんかったわ』アハハ
菫『……』
宥『……』
憩(福与先生から大雑把な事情は訊いとるけど、新米のウチに丸投げすんのはどうかと思うなぁ……)
憩(これも勉強なんやろか……早く善野さん戻って来てくれればええんやけど……)
ふぅ~む
④
VIPPERのみんな日本人の性別別の数字を見てくれ
http://zatsugakuki.blog78.fc2.com/blog-entry-86.html
第1位 佐藤(さとう) 約1,928,000人
第2位 鈴木(すずき) 約1,707,000人
第3位 高橋(たかはし) 約1,416,000人
第4位 田中(たなか) 約1,336,000人
第5位 渡辺(わたなべ) 約1,135,000人
第6位 伊藤(いとう) 約1,080,000人
第7位 山本(やまもと) 約1,077,000人
第8位 中村(なかむら) 約1,058,000人
第9位 小林(こばやし) 約1,019,000人
第10位 斎藤(さいとう) 約980,000人
NEETとはアメリカ人の好きなイートとミートを造語で作られた言葉だ
しかしこれでは日本で6番目に多い伊藤という人名字が英語を興味を持つ平均値が下がってしまう
そのことにより英語を軸にするグローバル社会では日本は衰退してしまう。
NEETという言葉に変わる新しい言葉を作ってほしい!!
憩『えっと、二人はなんで喧嘩してもうた感じ?』
菫『喧嘩なんてしていません』
菫『ただ、彼女が私の注意に従わなかったから……ついカッとなってしまって……』
憩『それで掴みかかってもうたんや』
菫『防寒具を取ろうとしただけです』ギロ
憩『な、なるほどな……』
憩(この子迫力あるなぁ……すごい今機嫌悪そうやし……)
菫(納得がいかない。確かに手が出てしまったのは良くないが、何もこんな場所に連れて来られる筋合いなんて……)
宥『……弘世さんの言う通りです』
菫『!』
宥『私が大人しく弘世さんの言う事を聞いてれば、こんなことには……』
しえ
憩『でも松実さんにはちゃんとした事情があるんやから、全部が全部悪いとは言われへんよ』
菫(事情……?)
宥『きちんと説明出来なかった私が悪いんです……だから、弘世さんは何も……』
菫『待ってくれ。話が見えて来ないんだが……』
憩『弘世さん聞いてない? 松実さんが冷え性ってこと』
菫『それは知っていますが……だからと言ってこんな格好をするまでの冷え性なんて……』
憩『信じられへんことにあり得るねんな、これが』アハハ
菫『は……?』
憩『松実さんは言わば一種の病気みたいなものやねん。こういう言い方するのはちょっとアレやけども』
④
菫『……どの程度の冷え性なんですか』
憩『えーっと……どんなもんやったけ?』アハハ
宥『真夏でもセーターにマフラー、手袋が無いと……寒いです』
菫『な……』
憩『つまり、今の松実さんに防寒具取れっていうのは真冬に外で裸になれって言ってるようなもんやね』アハハ
菫『ふざけないでください……そんなこと信じられるわけ』
コンコンコン
憩『どうぞー。空いてますよー』
健夜『失礼します……遅れてすみません、荒川先生』
菫『!』
宥(この人って……)
憩『いえいえ。ナイスタイミングですよ理事長』
健夜『この子たちが喧嘩したっていう二人? そんなことするようには見えないけど……』
憩『喧嘩というかすれ違いというか』アハハ
すこやん理事長
流石アラフォー
ファッ!?
菫(学校長がこんな場所に何を……)
健夜『えっと、あなたが松実宥さん?』
宥『は、はい……そうですけど……?』
健夜『これ、校内での防寒具着用の許可書です。遅れちゃってごめんね』スッ
菫『!』
宥『あ、ありがとうございます……』
健夜『本当は入学式の日に渡したかったんだけど、何分前例がない事だから対応に遅れちゃって……』
憩『どう弘世さん。これで信じたやろか?』
憩『なんなら大学病院からの診断書見せてもええで? 松実さんがいいって言ったらやけど』アハハ
宥『私なら別に……』
菫『いや、もういいです……ここまでされたら信じるしか……』
菫『それに学校長が許可書を渡した時点でもう……』
宥(弘世さん……)
菫と宥ばっかイチャイチャするSS多いから最近は照が不憫やわwww
最愛の妹もピンクの奴がベッタリやしww
支援
咲和が無事に結ばれるSSってあったっけ?
健夜『二人とも本当にごめんね。この件で悪い人がいるとしたら私だから、仲直りしてくれると嬉しいんだけど……』
菫『り、理事長が悪いだなんてとんでもないです!』
宥『そ、そうです! 悪いのは全部私で……!』
憩『二人ともそれ以上はキリが無いから、この件はこれにて一件落着ってことで』アハハ
健夜『クラスのみんなにもこーこ……じゃなくて福与先生を通して事情を伝えておくから、その辺りも安心して』
宥『あ、ありがとうございます……』ペコ
憩『それじゃあ二人とも教室に戻ってええで。もう授業始まってると思うから、早めになー』ニコ
照玄(ボソッ
しえ
照怜(小声
>>236
原村さんはライバル多いからしゃーない
和「姉妹丼もありですね・・・」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
宥(私がすごく寒がりだってことは信じてもらえたかもしれないけど……)
菫『……』
宥(さっきあんなことがあったばかりだし、やっぱり気まずいよ……)
宥(どうしよう、なんて声かければいいのかな……むしろこのまま何も話さずに……)
菫『松実さん』
宥『は、はい!』ビク
菫『本当に申し訳ないです……』フカブカ
宥『!』
宥『そ、そんな! 弘世さんが謝る必要なんてどこにも……!』アワワ
菫『冷静に事情を訊きだそうとしなかった私が全て悪い……』
菫『凝り固まった先入観のせいで、あなたの言葉を頑なに受け入れようとしなかったのも酷い話だ……』
菫『浅ましい正義感にかられ、暴力のような言葉を君にかけたことだって……どれだけ謝っても謝りきれない」
宥『あ、頭を上げてください! 何度も言うように、私がちゃんと事情を説明していればこんなことには……』
玄「無乳(照)には欠片の興味もないのです!」
怜「チャンピオンの太ももは竜華と比べてえらく貧相やなあ・・」
菫『目つきも悪い体も大きい私のような女に迫られれば、ああなるのは当然だ……』
菫『まともに受け答えが出来なかったのも私のせいで……』
宥『やめてください!!』
菫『っ……』ビク
宥『それ以上自分のことを……責めないでください……』ウルウル
菫『ま、松実さん……』
宥『私なんかのために、罪悪感なんて感じないで……』ポロ…
菫『ならせめて償わせてくれないか……?』
菫『なんでもいい。私を殴るでも汚い言葉をかけるでも、君の気が済むようなことを何かを私に……』
宥『そ、そんなことっ……』
菫『でなければ私は……自分のことを許すことが出来ないんだ……』
宥『弘世さん……』
菫『頼む、なんでもいいんだ……謝る以外の何かを私にさせてくれないか……?』
宥『……』
ふぅ~む
しえん
ん?
宥『それなら一つだけ……お願いしてもいいですか?』
菫『なんだ?』
宥『弘世さんが見かけた時でいいですから……私が今日みたいに困っていたら、助けて欲しいです』
菫『……そんなことでいいのか?』
宥『はい……私、高校受験でこの学校に入学したので……分からない事だらけで』
宥『それに頼れる人もいないから、もし何かあった時に弘世さんが手を貸してくれると……すごく嬉しいです』
宥『私の体質のことを詳しく知ってるのも、今の所は弘世さんと先生方だけですから……』
菫『分かった。松実さんに何かあった時はすぐに私が駆けつけるし手を貸す。任せてくれ』
宥『そ、そこまではしなくていいですから……』
宥『時間割を忘れた時に教えて貰ったり、教室の場所を訊いた時に答えて貰ったり。……そういうので』
菫『分かった。この約束、絶対に覚えておくよ』
宥『よ、よろしくお願いしますね……』アハハ
宥(こんな感じでいいのかな……すごく適当なこと言っちゃったような気がするけど……)
菫(これが償いに……いや、彼女のためになるのなら……私は……)
このシリーズまってた
支援
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
淡「ほえー……そうやって仲直りして……」
菫「仲直りというよりは、私が一方的に償いを求めた形だがな……」
菫「その償い自体も自己満足みたいなものだ。結局は自分の罪悪感を少しでも紛らわしたいがために言いだしたことで……」
淡「え……ちょ、ちょっと待って。ってことはスミレ、その時から今までずっとその約束を守ってるの……?」
菫「あ、ああ……そのつもりだが……」
淡「なんか、スミレって本当に凄いよね……真面目とか律儀とかを通り越して頭おかしいっていうか……」
菫「おい」
淡「でもすっごくカッコいい……お姫様に仕える騎士みたいだよ……」
菫「まったく意味が分からんのだが……」
淡「私が同じ事されたら絶対に好きになっちゃうなー」アハハ
菫「宥はお前ほど単細胞じゃ無いからな……そんなにも容易く私のことを好きになったりはしないだろう」ハァ
淡「スミレはちょっと捻くれすぎだと思うけどなぁ」
菫「どういうことだ?」
しえ
淡「いつも気にかけてくれたり、困ってるときは助けてくれたりをずっとしてもらえたら、普通めちゃくちゃ嬉しいよ?」
菫「……何が言いたい?」
淡「ユウがスミレのこと好きでも何もおかしくないってこと」ニコ
菫「そ、そんなこと本人に訊いてみない限りは分からないだろ……」
淡「それじゃあ一生分かんないじゃん。スミレには訊く勇気無いんだから」アハハ
菫「ぐっ……」
淡「今のスミレは例えるならアレだね」
淡「ちょーっとだけ橋がぼろっちいからって、いつまでも渡ろうとしない人!」
菫「……」
淡「その先にすごいお宝がいっぱいあるのに、眺めてるだけでも取りに行こうとしないの」
淡「理由はなんだと思う?」クス
菫「……眺めているだけでも綺麗だからだろ」
淡「ふふ、正解 ニコ」
>>253
ラスト修正
淡「ふふ、正解」ニコ
頑張れ菫さん
>>244
てめーら照淡を忘れんじゃねえよ!
支援
淡「その人の面白い所はね、自分から橋を渡ろうとしないのに」
淡「他人が橋を渡ろうとするのは絶対に許さないところなんだー」
淡「そんなにお宝が大切ならさっさと自分の物にしちゃえばいいのにね」アハハ
菫「お前にそいつの気持ちが分かってたまるか……」
菫「そいつはその宝を見つけるまで何年も辛い旅をしてきているんだぞ」
菫「崩れれば全てが終わる橋なんて……渡れる訳がないだろ」
淡「でもそれってすごく自分勝手だしムカつくよね」
淡「自分は死ぬのが怖いくせに、死んでもいいっていう覚悟のある人が橋を渡るのは許せないんだから」
菫「なあ、もうこの話はやめないか……?」
淡「ふふ、私のありがたい言葉が心に響いてきたか!」
菫「やかましい……どうしてお前に説教されないといけないんだ……」
淡「スミレがいつまでも橋を渡ろうとしてないからだよー」アハハ
菫「宝を見つけるまでにどれだけの苦労をしてきたか、それを知らないからそんなことが言えるんだよ……」ハァ
あわあわいい事言う
ふんふむ
菫「それにこの話はお前にも言える事だろ」ジト
淡「私は違うよ」アハハ
菫「どう違うんだ?」
淡「橋を渡りたい人が2人いてー、その2人が互いのことをずっと監視し合ってるの」
淡「それでいて、渡ろうとした1人をもう1人が邪魔したり、誰か知らないもう1人が来たら2人で協力して撃退したり」
菫(また随分と分かり易い話だな……)
淡「結論を言うと、ライバルがいないスミレが羨ましいよ」
淡「それに私たちは橋を渡れたとしても、そこからがまた大変だし……」
菫「……」
>>256
淡照もよくある組合せだが
淡はモテるから照も大変だなwww
淡ちゃんも頑張れ
そういや淡→照←咲だったか
淡「って私の話はどうでもよくて……」ハッ
菫「とりあえずこの話はやめだ。人が必死に舐めてる傷口に塩を塗り込むような真似をしないでくれ」
淡「そんなんだと本当に盗られちゃうよ?」
菫「……元より私のものでもない。それが彼女の意思なら……尊重するまでだ」
淡「そんなことできないクセに。カッコつけちゃって」ムス
菫「もう恋バナは終わりにしないか……本音を言うと疲れたんだが……」
淡「ダメだよ! まだ菫が恋に落ちるきっかけの話をしてもらってない!」
菫「その話はまた今度にしよう。お前の説教のせいでもうふらふらだ」
淡「そんなー……」
菫「それにもう一つ本音を言わせてもらうと、恋に落ちるきっかけというものを覚えていないんだ」
淡「え……」
あくしろよ
>>263
クロチャーもいたんでね
胡桃
↓
塞→白望←エイスリン
↑
豊音
の宮守女子
>>267
きっと同じ学校設定ならもっといる
ここだと初美→塞さんやったね
放て!心に刻んだSSを 批判さえ置き去りにして
dat落ちなど知らない 意味ない!
この●が光散らす その先に遥かな想いを
レスしてきた この板を 振り返ることしか
出来ないなら…今ここで●を使える
落ちていくニュー速VIP VIPPERはどこまで立ち向かえるの?
加速するそのdat落ちから スレをきっと守れるよ
Looking!
The blitz loop this planet to search way.
Only my 2channelr shoot it. 今すぐ
ネット中を 光の速さで
駆け巡った 確かな予感
菫「償いの気持ちが恋愛感情にすり替わった瞬間がそれだと思うんだが……」
菫「もしかすると最初から償いの気持ちなんてものは無く」
菫「ただ単に好きになったから宥のことを気にかけていただけなのかもしれないんだ」
淡「……ほ、本当に?」
菫「さあ、どうだろうな」クク
淡「ちょっと! そういう曖昧なのナシ!」
菫「まあ現実的なところで考えるなら、宥にあんまりに熱心な私を見た照たちに冷やかされ」
菫「私はその冷やかしのせいで恋心に気付かされた……ってところだろ」
淡「つまり、菫が恋に落ちたきっかけは……」
菫「宥と初めて喋った時のあの出来事だろうな」
菫「その瞬間に恋に落ちたのかそのあとに恋に落ちたかはもはやどうでもいいだろ」
菫「あの出来事が要因なのに変わりはない」
淡「なるほど……」
白と怜はモテモテやからな久はタラシでモテるけどキャップ怖いしwww
今回こそ菫は宥に告白できるだろうか
さあ!賭けた、賭けた!
菫「ふぅ……どうだ。納得はいったか?」
淡「ちょっと物足りなくはあるけど……まあ」
菫「満足してもらえて光栄だ」
菫(まさかこんな話をこんなにも長々とするとは思わなかったな……)
菫(まあ、たまになら悪い気はしないが……)
淡「いやー、でも楽しい恋バナだったなー」
淡「菫は堅物だけど、その前にやっぱり女の子だね♪」
菫「当たり前だろ……って堅物は余計だ」ジト
淡「ふふ、ごめんなさい」ニコ
無理でしたに一票(ヘタレな菫さん可愛い)
>>273
無理無理www
照か後輩にしか強く出れないへたれに告白とか一生無理ww
結局告れず大学まで持ち越しそう
宥菫みてるとWORKIG!!の佐藤と八千代を思い出す
進展なさすぎていい加減腹立ってきた
――――――――――――――――――――――――――――――
憧「さっきの話聞いて思ったんだけどさ、2人の出会いってなんか少女漫画みたいだよね」
宥「そ、そうなの……? 私、漫画ってあんまり読まないから……」
憧「そこから始まっちゃうかー」アハハ
憧「なんていうかこう……勘違いからの衝突が起こるところとか、それがきっかけで特別な繋がりが出来るとことか……」
宥「特別な繋がり、なのかな……」
宥「確かに菫ちゃんはあの日から私に対してすごく良くしてくれるようになったけど……」
宥「結局友達になれたのは最近だし……それ以上の関係には、どう頑張ってもなれそうにないし……」
憧「それダウト。宥姉の頑張り次第で普通に恋人同士になれるから」
憧「特別な出会い、ゆっくりと思いを育んだ3年間。そして急接近……これで結ばれない訳がない!」
宥「で、でも私なんかとじゃ……」
憧「宥姉金輪際それ言うの禁止。ダイヤモンドが『私木炭です~』ってぶりっこして言ってるみたいですっごいムカつく」
宥「えっ」ガーン
ゆうねえは天使
支援なのよー
憧「それに弘世さん100%脈アリだから、これも覚えといて。惚れててもおかしくないんだからね」
宥「で、でも友達として好きだって……」
憧「そんなのただの照れ隠しかもしれないでしょ!」
宥「あ、憧ちゃんポジティブすぎるよぉ……」
憧「別に相手が惚れてる惚れてないはどうでもいいの! 大切なのは脈アリかどうかだから!」
宥「その……みゃ、脈あり? だとどうなるの……?」
憧「ちょっと押せばイチコロだからあとは簡単になるの」
憧「誘惑しまくって既成事実を作る! 晴れて2人はゴールイン!」
宥「うぅ……めちゃくちゃだよ……」カァァ
憧「大丈夫だって。そのおっきいおっぱい押し付けてキスの一つでもせがめば、ほらもう後はトントン拍子に……!」
宥「そ、それが出来れば苦労しないよぉ!!」
憧「じゃあもういっそのことお酒の力でも借りて……」
淡「おーい、アコー!」
憧「!」
一晩抱き合って寝たならもう十分伝わってるだろ・・・
奥手すぎるぜぇ
いいアドバイスだぞアコチャー
確かにこの二人は酔わせてみたい
憧「淡! うわ、すっごい偶然! どうしたのこんな場所に!?」
淡「ご飯食べに来たんだよー。ってさっきからずっと居たんだけどね」
憧「え、ホントに? 声かけてくれれば良かったのに」
淡「私たち、2人がここに入るの見てストーカーしてきた身だから」
憧「ってことは弘世さんも……」
淡「スミレ向こうの席で縮こまってるから行ってあげて、ユウ」アハハ
宥「ど、どうして私の名前……?」
淡「菫が何度も口にするから覚えちゃった」
宥「え……?」ドキ
憧「ふふ、まあそれは置いといてさ」
憧「せっかくお膳立てしてもらったんだから早く迎えにいってあげなよ」
淡「スミレ、ストーカーしてたのがバレるって顔青くなってるから面白いよ」アハハ
宥「……」
面白くなってきた
いいぞいいぞ
し
これはフヒギ楽しくなってまいりました
宥「……」テクテク…
宥「……」ジー
宥「……す、菫ちゃん?」
菫「っ……」ビク
宥「テーブルの下で何してるの……?」
菫「じ、地震が来たときの避難訓練を……」カタカタ
終わり
最後の行が読めない
えっ
ここからが本番やろ
>>292
ラスト修正
菫「じ、地震が来たときの避難訓練を……」カタカタ
↓
菫「じ、地震が起きた時のための避難訓練を……」カタカタ
修正するところはそこじゃねーよ
「終わり」のところだ
え?おいおいおい
続きますよね?ニコ
おいまてなんだこの生殺しは
書きたい事は全部書いたので……
支援ありがとうございました
お疲れ様でした
乙
続きはカタカタ菫さんからか
次が楽しみ
乙乙
菫さんがどう言い訳するのか
面白かったです続き期待してますぜ乙
乙
まあ終わってしまうよりずっと続いてもらいたい
12時間乙
乙!
乙ー
起きたら終わってた
いつか続き書いてね
乙
進展すると思ったら終わってた…
乙
乙乙
終わってた乙
焦らすねぇ
>>1はサディストか!そうなのか!
乙乙
前スレくらい貼ればいいのに
進展なさすぎ
それがいいんじゃないか
今回は好きになった理由とかも明かされたし良かった
原作全く知らんけど読んだ。登場人物全員女性なのか
は?
>>318
しね
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