客「こ、これ僕のアドレスです!良かったら」(14)

店員「あたためですか」

客「えっ」

店員「あたためていかれますか?」

客「あっはい」

店員「かしこまりました」

レンジ< ブオー

客「ああ…僕のアドレスが熱されてゆく…」

レンジ< チーン!

店員「お待たせいたしました」

客「ああ…はい…どうも」

店員「はい。ありがとうございました。またお越しくださいませ」

\アリガトーゴザヤシター/←他の店員

客「……」

客「お、おかしいぞ……あの子にメルアドを渡すはずだったのに!あたたかくなって返ってきてしまった!一体何がいけなかったんだ…!」

店員「いらっしゃいませこんばんわー」

客「よ、よし、今日こそ…!」

客「レジお願いします」

店員「はい。いらっしゃいませー」ピッピッ

客「……」

店員「……お会計894円でございます」

客「あ、あの!これ!これを」

つ アドレス書いた紙

店員「ああ。不要なレシートはそちらにどうぞ」

客「」

店員「ストローお付けしますか?」

客「はい……ぐすっ」

客「わかった!」
客「きっとメルアドだからだめなんだ!積極的にデートとか誘ってみなきゃ!このあと暇ですか、とか!」

ティロティロティロ

店員「いらっしゃいませこんばんわ」

客「今日こそ!今日こそ!」

客「お願いします!」

店員「はい。いらっしゃいませ」ピッピッ

客「あ、あ、あの」

店員「はい?」

客「あの。行きたい。どこか。このあと。あの。あそことか。そことか。」シドロモドロ

店員「ああ、はい」

客「!!」パアア

店員「トイレなら雑誌売り場の奥の方です」

客「!!」ガク-

客「いっそ大胆に攻めてみよう!」

店員「いらっしゃいませこんばんわ」

客「おでん下さい!」

店員「ご自由におとり下さい」

客「……め、めげない!めげないぞ!大根たまごさつまあげ……」

店員「はい。いらっしゃいませ」ピッピッ

店員「お箸おつけしますか?」

客「はい!」

店員「かしこま…」

客「店員さんの電話番号とかもつけてくれると嬉しいです!!」マジキチスマイル

店員「かしこまりました」

客「!!」

ティロティロティロ
\アリガトーゴザヤシター/

客「お箸すら入ってない…」

客「でもこれって!逆に意識してくれてるってことだよね!!」

別店員「ラッシャセー」

客「あれ?あの店員ちゃんがいない……」

別店員「ハイ。アザマース」ピッピッ

客「あ、アノ、今日イツモのアノ子は……」

別店員「ハ?」

客「はヒィっ 何れもないれすう」

別店員「2点デ368円ザス」

客「」チャリチャリ

店員「休憩終わりましたー」

客「あっ」

別店員「チーッス。あ、店員さん、揚げ物オナシャス!」

店員「はーい」

客「くうう!タイミングが悪かったか!」

別店員「アリャザッシターマタオコシェダイシャセェー」

客「別店員め。僕と店員さんの邪魔をしやがってェ……!!」

店員「いらっしゃいませこんばんわ」

客「お願いします!」

店員「はい。いらっしゃいませ」ピッピッ

客「いい天気ですね!」

店員「はい。お会計994円でございます」

客「千円からで!」

店員「はい。お預かりいたします……」

客「あっ」ガサガサ

店員「?」

客「あの、これあげます」

つ ガム

客「お仕事頑張って下さい。じゃあ」サワヤカー

店員「あ、お客様、おつり」

客「あ、あ。はい。すみません」

客「最後の最後で格好つかなかったなあ…」

ティロティロティロ

店員「いらっしゃいませー」

客(あれ?こんばんわは?)

客のおばあちゃん「それでねえ。野菜が高くてねえ。ウチの旦那ったら」

店員「大変ですねえ」

客(なんだあのバーサン!レジで長話なんて迷惑極まりない!今は空いてるからいいけど。早く話し終われ店員さんのところに並べないじゃないか!)

店員「あっ」

ばあちゃん「ほいでねえ。息子夫婦からデーブイデーが届いてねえ」

店員「おばあちゃん、ごめんなさい。お客様が」

客「……」

おばあちゃん「ありゃ!ごめんねえ兄ちゃん。じゃあね。またくるよー」

店員「はい。お気をつけて」

客「!?」

客(お気をつけてなんて…僕には言ってくれないのに)

店員「お待たせいたしました」ピッピッ

客「た、大変ですね。」

店員「は……?」

客「ああいうお客さん」

店員「ああ……お会計1260円です」

客「あっハイ」

店員「はい。ちょうど、頂戴いたします。ありがとうございましたまたお越しくださいませ」

ティロティロティロ

客「やっぱりお気をつけてってないなあ。まだ親密度が足りないのかなあ」

店員「…………あー無理。耐えられない。怖いあの人」

別店員「ケーサツ相談した方良くないっすか。完全ストーカーですよこれ」

店員「でもなんか、そこまでするのもカワイソウかなって」

別店員「いや犯罪一歩手前でしょあれは…」

店員「あたしが我慢すればいい話かなって……それで今までなんとかスルーしてきたけど……」

別店員「けど?」

店員「やっぱり無理。気持ち悪い。バイト辞める」

別店員「マジっすか!?」

店員「うん…店長に話してくる……出来れば早いうちに辞めさせてもらえるよう頼むわ…」


客「…アッ…店員ちゃん…気持ちイイよ…ンッ…ハアハア」シコシコ


おわり

ファンタジーかと思ったら現実だった

うん。これが現実だよな
漫画とかみたいにうまくいくのは所詮イケメンだからな

なんともいえないむなしい気持ちになって来た
吊ってくる

これ実話?

二次元に住み続けるか悟りを開くか、どっちかだよね

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