店員「あたためですか」
客「えっ」
店員「あたためていかれますか?」
客「あっはい」
店員「かしこまりました」
レンジ< ブオー
客「ああ…僕のアドレスが熱されてゆく…」
レンジ< チーン!
店員「お待たせいたしました」
客「ああ…はい…どうも」
店員「はい。ありがとうございました。またお越しくださいませ」
\アリガトーゴザヤシター/←他の店員
客「……」
客「お、おかしいぞ……あの子にメルアドを渡すはずだったのに!あたたかくなって返ってきてしまった!一体何がいけなかったんだ…!」
店員「いらっしゃいませこんばんわー」
客「よ、よし、今日こそ…!」
客「レジお願いします」
店員「はい。いらっしゃいませー」ピッピッ
客「……」
店員「……お会計894円でございます」
客「あ、あの!これ!これを」
つ アドレス書いた紙
店員「ああ。不要なレシートはそちらにどうぞ」
客「」
店員「ストローお付けしますか?」
客「はい……ぐすっ」
客「わかった!」
客「きっとメルアドだからだめなんだ!積極的にデートとか誘ってみなきゃ!このあと暇ですか、とか!」
ティロティロティロ
店員「いらっしゃいませこんばんわ」
客「今日こそ!今日こそ!」
客「お願いします!」
店員「はい。いらっしゃいませ」ピッピッ
客「あ、あ、あの」
店員「はい?」
客「あの。行きたい。どこか。このあと。あの。あそことか。そことか。」シドロモドロ
店員「ああ、はい」
客「!!」パアア
店員「トイレなら雑誌売り場の奥の方です」
客「!!」ガク-
客「いっそ大胆に攻めてみよう!」
店員「いらっしゃいませこんばんわ」
客「おでん下さい!」
店員「ご自由におとり下さい」
客「……め、めげない!めげないぞ!大根たまごさつまあげ……」
店員「はい。いらっしゃいませ」ピッピッ
店員「お箸おつけしますか?」
客「はい!」
店員「かしこま…」
客「店員さんの電話番号とかもつけてくれると嬉しいです!!」マジキチスマイル
店員「かしこまりました」
客「!!」
ティロティロティロ
\アリガトーゴザヤシター/
客「お箸すら入ってない…」
客「でもこれって!逆に意識してくれてるってことだよね!!」
別店員「ラッシャセー」
客「あれ?あの店員ちゃんがいない……」
別店員「ハイ。アザマース」ピッピッ
客「あ、アノ、今日イツモのアノ子は……」
別店員「ハ?」
客「はヒィっ 何れもないれすう」
別店員「2点デ368円ザス」
客「」チャリチャリ
店員「休憩終わりましたー」
客「あっ」
別店員「チーッス。あ、店員さん、揚げ物オナシャス!」
店員「はーい」
客「くうう!タイミングが悪かったか!」
別店員「アリャザッシターマタオコシェダイシャセェー」
客「別店員め。僕と店員さんの邪魔をしやがってェ……!!」
店員「いらっしゃいませこんばんわ」
客「お願いします!」
店員「はい。いらっしゃいませ」ピッピッ
客「いい天気ですね!」
店員「はい。お会計994円でございます」
客「千円からで!」
店員「はい。お預かりいたします……」
客「あっ」ガサガサ
店員「?」
客「あの、これあげます」
つ ガム
客「お仕事頑張って下さい。じゃあ」サワヤカー
店員「あ、お客様、おつり」
客「あ、あ。はい。すみません」
客「最後の最後で格好つかなかったなあ…」
ティロティロティロ
店員「いらっしゃいませー」
客(あれ?こんばんわは?)
客のおばあちゃん「それでねえ。野菜が高くてねえ。ウチの旦那ったら」
店員「大変ですねえ」
客(なんだあのバーサン!レジで長話なんて迷惑極まりない!今は空いてるからいいけど。早く話し終われ店員さんのところに並べないじゃないか!)
店員「あっ」
ばあちゃん「ほいでねえ。息子夫婦からデーブイデーが届いてねえ」
店員「おばあちゃん、ごめんなさい。お客様が」
客「……」
おばあちゃん「ありゃ!ごめんねえ兄ちゃん。じゃあね。またくるよー」
店員「はい。お気をつけて」
客「!?」
客(お気をつけてなんて…僕には言ってくれないのに)
店員「お待たせいたしました」ピッピッ
客「た、大変ですね。」
店員「は……?」
客「ああいうお客さん」
店員「ああ……お会計1260円です」
客「あっハイ」
店員「はい。ちょうど、頂戴いたします。ありがとうございましたまたお越しくださいませ」
ティロティロティロ
客「やっぱりお気をつけてってないなあ。まだ親密度が足りないのかなあ」
店員「…………あー無理。耐えられない。怖いあの人」
別店員「ケーサツ相談した方良くないっすか。完全ストーカーですよこれ」
店員「でもなんか、そこまでするのもカワイソウかなって」
別店員「いや犯罪一歩手前でしょあれは…」
店員「あたしが我慢すればいい話かなって……それで今までなんとかスルーしてきたけど……」
別店員「けど?」
店員「やっぱり無理。気持ち悪い。バイト辞める」
別店員「マジっすか!?」
店員「うん…店長に話してくる……出来れば早いうちに辞めさせてもらえるよう頼むわ…」
客「…アッ…店員ちゃん…気持ちイイよ…ンッ…ハアハア」シコシコ
おわり
ファンタジーかと思ったら現実だった
うん。これが現実だよな
漫画とかみたいにうまくいくのは所詮イケメンだからな
なんともいえないむなしい気持ちになって来た
吊ってくる
これ実話?
二次元に住み続けるか悟りを開くか、どっちかだよね
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません